アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 カミはバラバラになった 』 2ページ ■
2017年2月3日




 ●ミドルフェイズ1/カゲ

GM/さて、ミドルフェイズが始まります。どこからでもやっていいけど、誰からやる?
カゲ/スタートダッシュで負けロールキメてもいいよ。カゲ1番手もらいます!
GM/OK。カゲのシーンからいこう。

1『AF判定:巨大剣との死闘』
 ・使用能力値:【体力】【意志】
 ・難易度:25

※「巨大剣と戦い、圧倒的な戦力差に敗北、逃走する」演出に成功すること。

GM/4人はそれぞれ行動をし始める。カゲと綾斗は、主に街の中央を駆け抜ける。クレハは連絡を取るため動き、紅朱もまた違った意図で動き始める。
カゲ/始めるのよー。ああっと、AF判定を始める前にセットアッププロセスで≪模倣犯≫を使用します。
綾斗/そうだった。重要!
カゲ/≪模倣犯≫の効果で、[処刑人]の≪躍動の呪歌≫をゲットしました。

 ≪躍動の呪歌≫
 対象の情報を把握し、素早く援護することで行動する前の状態に戻す[処刑人]の主特技。
 行動済の対象を未行動にする。


カゲ/アヤト! 避難はよろしくなのよー。アヤトに≪魂装支援≫で声援するのよー。
綾斗/任された! バイクで街に向かっておきますよ〜。
GM/バイクっていいな。
綾斗/バイクが活かせるセッションでありがたい! 支援でやる気モリモリ!
カゲ/ということで、演出でも≪模倣犯≫を使用。ベニが鳥さんパタパタまねっこして空を飛んでいたのよー。まねっこするのよーと、7歳幼女は被っていたマントをバサバサします。すると飛ぶ。
GM/飛ぶ。
紅朱/かわいい。つまり、布が……滑空していく……?
GM/幼女で布で鳥だ。
カゲ/いつもなら≪日常の復元≫で7歳幼女の姿をしているけど、今はベニのまねっこで鳥(布)になりました。なので大きな剣のところまでひとっとびです。すると剣からビィーム! そんなの≪光の一手≫でこっちもビーム返ししてやる!
GM/もしかして布、光るのか。
クレハ/暗いところでも安心!
綾斗/布に属性がどんどん付与されていく(笑)
紅朱/属性てんこもり(笑)
カゲ/エルスにいたからいろんな機能ついてるのよ。クレハなら把握してる筈。そうそう、光る。光るからナウシカ的に興奮してきたのよ、という≪興奮剤≫。
GM/何か分泌した(笑)
カゲ/巨大剣と戦うために空を飛んで、剣の大きな目のある近くまで行きます。アヤトが人々を助けるように時間稼ぎをするよう単身戦うために!
綾斗/頑張れ〜!
カゲ/そこで≪強化:意志1・2≫で気気付く。カゲ、スキルウェポン持ってないのよ。
GM/おい!?(一同笑)
紅朱/なんということでしょう!?
カゲ/AF判定の途中で気付く中の人。あちゃー、目の前まできて何しにきたのよー。
GM/これは追い打ちとしてビームを撃つしかない
カゲ/追い打ちされた!? ≪火霊操作≫と≪水霊操作≫と≪地霊操作≫と≪風霊操作≫相応の……何かが現れる。
GM/何か!
綾斗/サムシング!?
カゲ/えーと、邪神寄りなのでプリキュアの妖精的な可愛い邪悪な悪魔的なモノを召喚します! そんな≪四大操作≫のおかげでビームを回避。何もできないのは悔しいのよー。カゲ子よ、自分に≪悔改めよ≫〜。剣の前でもだもだばたばたしてるってところで判定かな。
GM/これで使用特技は14個か。難易度は28減少。
カゲ/ファンブルじゃなければ成功です。【意志】で振ります!(ころころ)達成値11で、はい成功。良かったのよー。
GM/自分からフラグを立てるな(笑) おめでとう、判定成功だ。判定成功結果を貼りつけていこう。

 『AF判定:巨大剣との死闘』で判明する情報。
(1)巨大剣はなかなか倒せない。だが、大きく見開かれた目の奥に心臓部である『核』を発見する。「殺せないことはない」と確信する。何も対処をしなくても全員で戦闘を挑み、勝利することは可能だ。もちろん何か対抗策を練った方が安全に戦えるが……。
(2)どこかから声がした。【知覚】か【幸運】判定で難易度12に成功すること。失敗すると何も聞こえない。


GM/判定に成功したカゲは、判定を。
カゲ/戦闘で気が張っていたから【知覚】で判定するかな。(ころころ)よっし、達成値13で成功。
クレハ/ヤッター!
GM/成功したので、続きの情報も貼り付ける。

(3)巨大剣の柄の部分に,何者かが腰掛けているような気がした。14歳ぐらいの女の子のような気がした。
(4)
『イベントキー:魔鏡の影響』をゲットすることができる。

 『イベントキー:魔鏡の影響』
 効果:『魔鏡のカケラ』がN市に強度な結界を張り、簡単には世界をループさせず、桜花の暴走を増長させていることを表わすイベントキー。
 エンディングフェイズでこのイベントキーを消滅する判定に成功すれば、事態は好転するかもしれない。(エンディングが大きく分岐する可能性あり)


カゲ/あ、魔鏡のカケラだ!

 魔鏡のカケラ。
 優しく欲望を囁き、人々を異端堕ちさせる妖艶な悪魔。
 14歳ほどの少女だが、幼さの中に高貴な振る舞いと残忍さを隠している。その正体は、異端を生み出す『欺く神』の体の一部である。
 「殺したいなら殺せ」「奪いたいなら奪え」。時には力や手段も分け与えてくれる。全ては、負の感情を集めるため。異端にとって心地良い世界を作るため。更なる欺く神をこの世に招くため。単なる暇潰しのゲームのため……。


GM/空を飛んでいたカゲは、巨大剣の柄の部分に座っている少女を発見した。彼女は悠々と、狂いゆく街を見下ろしている。足を組んで、楽しそうに。
綾斗/魔鏡のカケラ! 魔鏡様リリィ!
カゲ/確かに彼女はリリィだ(笑) 異端生み出すレディがこんなところにいたのか……。カゲは神々の装具だし、知り合い設定にしてもいいのかな? ぱたぱたと近寄っていくけど、魔鏡はどんな反応?
GM/「あら、ユウストタディアスの聖骸布じゃない。お久しぶりね」 普通の対応だ。「こっちに近寄ればビームの射程外だから安全よ」
カゲ/射程外かどうかを教えてくれた(笑) お久しぶりなのよ。何年か前の同窓会以来なのよ。……魔鏡のカケラ、貴方がいるってことは、貴方がどっかの男の子を引っ掛けて異端堕ちをさせたってことなのよ?
GM/クスクスと足を組んで頬に手を当てて笑う少女。「違うわ」
カゲ/違うんかいよ?
GM/「いつもなら、迷える子を誘惑して異端堕ちさせる私だけど、今回は違う」
カゲ/今回は?
GM/「彼らが勝手に楽しいことをしているから、ちょっとだけ……陰ながら、彼らとは別に支援してあげてるだけ。彼は私のことなんて知らないでしょう。私はただ……彼が楽しいことをすると駆けつける邪魔な連中が近寄らないように結界を張ってあげているだけよ」
カゲ/ほう。
GM/魔鏡は、桜花が暴走しているのを発見。勝手に手助けしているという。理由は、自分は全然関係無いけどこのまま暴走すると楽しいことになりそうだから。龍の聖剣などが助けにきて世界をループさせるのを邪魔している。
カゲ/勝手に……?
紅朱/おっきーを見つけたのって、偶然?
カゲ/偶然なの!? って問いただすよ!
GM/「偶然っていうか……いきなりN市に現れて大きくなって私がびっくりしたわよ」 素の反応。わりと偶然ぽいです。
綾斗/素の反応だ、可愛い(笑)
GM/「せっかく現れたから世界崩壊の手助けしちゃおうって思って! 私は彼とまったく関係なくて勝手に龍の聖剣が現れないようにしているだけだから。これ以上何もしないわよ。じゃあね」 そう言って彼女は消えていく。
カゲ/んー、貴方さっさと居なくなった方がいいのよ! 悪いことはしない方がいいのよーっていなくなろうとする魔鏡にしっしっします。悪いことして邪神召喚があと700年早まったら嫌なのよー。
GM/着実に邪神召喚を100年プラスしていくカゲであった……(笑)


 ●ミドルフェイズ2/クレハ

GM/次のシーンにいこう。他3人のターンだ。綾斗、紅朱、クレハは2D6を振るんだ。高い人からいくぞ。
クレハ/(ころころ)おお、10でした。
綾斗/(ころころ)5です。
紅朱/(ころころ)1・2で3……ファンブルにはならなかった。
GM/順番を決めるだけでファンブルにはならないから(笑) では一番高かったクレハのシーンからやろうか。
クレハ/いっくぜー!
カゲ/クレハー、ファイトなのよー。

4『AF判定:NPC2に連絡を取る』
 ・使用能力値:【理知】【幸運】
 ・難易度:15

※「NPC2の居所まで向かい、到着する」演出に成功すること。
※このAF判定はPC2ハンドアウトのPCでなければ判定できない。

GM/クレハの手元にある透の情報は、電話番号のみ。どうやらN市に来ているようだが残念ながらここ3日間、留守電に何度も入れたが返事は無かった。判定の内容は「居所に向かい、到着する」までです。到着した演出をお願いします。
カゲ/到着さえすれば何をしてもいい演出だー!
クレハ/みんなどっかに行っちゃったし、トールが心配だから俺はトールを探しに行こう! 携帯片手に街へ飛び出します。≪鬼の羽根≫あるから俺も早い!
GM/道にはバイクがドドドド。空には布がぱたぱた。旅立つクレハ。
綾斗/クレハさん早い。風になれる!
カゲ/風のようにクレハ!
紅朱/千の風にもなれる!
クレハ/飛ぶように走り抜ける! ≪戦士の勘≫で剣のビームもなんとなくかわす!
カゲ/剣ビームっょぃ。
クレハ/武器は武器屋に聞くのが一番だろ! トールは物知りだったからな! ≪死闘の半身≫である≪片手武器≫を装備しつつ「トールさんはいませんかー!?」と叫びながら静かな街を走る。
紅朱/叫びながら……静かな街を……(笑)
クレハ/いや待てよ、こんな危険なビームが飛び交ってるなら屋内に避難しているかもしれない。≪武人の知恵≫を信じて適当な建物に転がり込みます。
カゲ/おおっ、なるほどー。ビームで危ないしきっと屋内にいるのよー。
クレハ/でもここじゃないっぽい! ということで≪切り返し≫で向かいの建物にドーン! ドアが閉まっていたので開けて入りました!
綾斗/切り替えが早い!(笑)
GM/思わずドアを破壊した「ドーン!」かと思った(笑)
紅朱/なんだ、壊してなかった(笑)
クレハ/たのもー! 違う、トール! ここにいませんか! 【幸運】で判定します。
GM/使用特技は6つなので、難易度は12下がって、『現在難易度:3』だ。
クレハ/(ころころ)達成値11、やった!
GM/余裕成功! 成功したのでここに透がいたことになります。
カゲ/AF判定あるある『世界がいいように変わる』(笑)
紅朱/優しい世界(笑)
GM/実はここが、透が一時滞在するレオパレス的なマンスリーマンションだったのだ。判定結果を貼りつけていこう。

 『AF判定:NPC2に連絡を取る』で判明する情報
(1)成功したPC2は、とあるマンションに到着する。それはビジネス向けに数日間だけ滞在できる賃貸マンションだ。その部屋の一室に透はいた。上半身と下半身が切断され、大量出血により死にかけている状態で。


クレハ/え。
カゲ/ファッ?
綾斗/なんと!?

(2)すぐに治療すれば助かるかもしれない。【反射】難易度12に成功すれば助かる。失敗した場合、【幸運】難易度15に成功しなければ透は死亡する。なお、「【HP】回復/戦闘不能回復特技」を持っている場合、達成値に+3のボーナスをしてよい。

紅朱/うわぁ!?
GM/成功したクレハさん、反射判定をどうぞ。
クレハ/トール!(ころころ)……達成値12! クレハ頑張った! きっと無我夢中で手当てしたに違いない!
綾斗/おおおおおおおおお!
紅朱/す、すごい!
GM/難しい難易度なのに成功おめでとう。クレハは[闘士]として、戦士として長年傷と付き合ってきた。その知識もあってか、最悪の状態だったが彼女を救うことができた。とはいえ上半身と下半身の切断。一命を取りとめたのは奇跡。
紅朱/クレさん、漢前……!
GM/今は上半身だけだが、然るべき治療を受ければもしかしたら健常者に戻れるかもと前向きに考えらえる。成功したのでセッション中には死にません。
クレハ/良かったー!

(3)応急処置を済んだ透はそのうち目を覚ますだろう。ここで一体,何があったのか? 成功したPCは『イベントキー:殺人現場』を手に入れる。ここで何かあったか探索するべきだと考えよう。

クレハ/『殺人現場』じゃなくて『殺人未遂現場』になった……!
GM/確かに。2回目の【幸運】判定に失敗したら透は死亡ルートだったから良かったよ。ともあれ、1つだけできないAF判定があったね。それが判定挑戦できるようになるよ。
カゲ/イベントキーゲットよー! おめでとうラッキーよー!
紅朱/ぱちぱちぱち! イベントキーがあるAF判定、ここだったのか……。
GM/クレハの呼びかけに返事は無い。だが、微かに頷いた気がした。クレハは透が無事だと確信した状態で、部屋を見渡した……。というところで、好きにシーンを切ってください。
クレハ/トール、俺だ、クレハだ。俺が来たからもう大丈夫だぞ。カゲもいるんだ。……すぐ助けるからな!


 ●ミドルフェイズ3/綾斗

綾斗/俺から先に判定をします。べにちゃんがトリだと美しいしね!
カゲ/鳥だけに。
クレハ/酉年なのでめでたい。
紅朱/鳥だからトリ……ってプレッシャーやめてください(笑)

2『AF判定:人々を助ける』
 ・使用能力値:【反射】【知覚】
 ・難易度:20

※「道具に変えられてしまった人々や、光によって無力化してしまい逃げることができない人々を安全な所まで救出し終える」演出に成功すること。


GM/「救出し終える」までしていただく演出です。バイクで街を駆けるライダー綾斗、どうぞ。
綾斗/将来の夢は仮面を被った上でバイクにライドオンすること! アヤト、いきまーす!
紅朱/ガンダムの仮面枠……?
綾斗/死んだと思ったらバレバレの仮面をつけて名前変えて再登場するんで、そこで皆さんボケてください。
カゲ/はい、歌丸さん早かった(一同笑)
綾斗/救出するとのことなので、とりあえず助けを必要とする人を探そう。N市の地理は一通り把握しているから最短ルートで市内は周れるだろう、≪空間知識≫。
GM/≪空間知識≫で道を覚えているっていいな。
綾斗/市内を駆けていく間にもビームが頻回に人々を道具に変えていく。が、自身はすれすれのところをかわしながら回収をしていく。空気抵抗を感じるぜ、≪武装粒子≫!
カゲ/これ、作画の良いスタジオにお願いしなきゃよ。
GM/バイクアクションえげつないスタジオに頼もう。
紅朱/4DXで見たいな……どきどき(笑)
綾斗/≪念動障壁1・2≫として、ウズマキから壁やらビルやらを出しながら残りの人々を屋内に誘導しつつ、行動しやすいよう空間を再構築していきます。≪恵みの蔦≫! ……える知ってるか、ウズマキの中には、けっこう謎の建物がある。俺の私物の≪大地の守護者≫です。
GM/建物が私物とか初めて聞いた(笑)
綾斗/そうやって建物を滑空しながらも、ビームを避けていると単車乗りは遊びたくなるんですね。フリースタイルモトクロスって競技は見ていて楽しいものです。
クレハ/遊び心を忘れない!(笑)
GM/アクション映えする男だ。
紅朱/綾斗にいかっこいい……(笑)
綾斗/ご声援ありがとうございます! これぞ愉悦、≪愉悦の波≫! しかし調子に乗るとビームにやられるんでスリリングですね。ターンダウンをキメながらビームに当たる運命を逆転させます! ≪逆転運命≫!
GM/急速旋回、華麗に避けるバイク。
綾斗/そんなパフォーマンスをまじえながら、緊張してこわばる皆をリラックスさせ、逃げやすい状況へと変えていきましょう≪禍福のさざなみ≫。
GM/おおおっ。これで使用特技は10個かな。
綾斗/勝利の赤ワイン〜となるか! 難易度20減少、ファンぶらなければ成功!(ころころ)達成値11!
GM/おめでとう、成功だ。見事なバイクさばきで人命救助に努めた綾斗だった。AF判定に成功したので、結果を貼ります。

 『AF判定:人々を助ける』で判明する情報。
(1)連れ戻った道具が、道具にも関わらず「全員生きている」ことが発覚する。もし手に取った物を二つに割って使い物にならなくすれば、それは人間を二つに割って殺すということだ。気を付けて扱わなくては。


綾斗/ふ、フラグ……!

(2)君は、生き残った住民を安全な場所へ救出することができた。また、道具にされた者達も安全に回収することができた。『イベントキー:全員生還』をゲットすること。

 『イベントキー:全員生還』
 効果:この騒動で被害者が0人であることを表わすイベントキー。
 クライマックスフェイズでこのイベントキーが没収されない限り、被害者が増えることはない。(エンディングが大きく分岐する可能性あり)


カゲ/これ、わりと大事なイベントキーでは?
綾斗/没収されないといいな!?
紅朱/没収……没収されることなんてあるんだ……。
クレハ/エンディング分岐が多い!
綾斗/没収フラグがあるんでしょうね……あるんでしょうね……。
GM/「ありがとう!」と声を掛けてくれる人々。彼らを安全な場所へ連れていけた君は、一つの仕事を終えた。あちらではカゲが何かと戦っている。クレハもきっと協力者を見つけてくれるだろう。紅朱もまた……。とにかく、綾斗は自分の出来ることをしたのだった。
綾斗/人命を救うのは気持ちのいいことだ……。多分地下が一番安心ですよっと声を掛けながら、残りの皆を考えつつ教会の方向にバイクを走らせる〜。
GM/無事助けたという実感を胸に、一度綾斗はその場を去ったのだった……。


 ●ミドルフェイズ4/紅朱

GM/さて、紅朱のシーンだ。
紅朱/はばたきます!
綾斗/いってらっしゃい〜!

3『AF判定:NPC1との思い出』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・難易度:20

※「NPCと暮らした日々を回想する」演出に成功すること。
※このAF判定はPC1ハンドアウトのPCでなければ判定できない。

GM/演出は「桜花と過ごした日々を回想する」です。現代でも、数年前でも、10年以上前でもどんなシーンをしても構わない。綾斗もそのシーンにいてもいいし、秘密の会話でもいい。自由に演出をどうぞ。
紅朱/回想に入る前に、紅朱の状況を確認していいですか?
GM/それぞれ散っていく中、自分のできることをすると皆は決意した。例えばそれは、綾斗のように人命救助だったり。カゲのように戦闘だったり。クレハのように、手掛かりを独自に探しにいってもいい。その中で、紅朱は……?
紅朱/……今の紅朱の脳内では「異端」「邪神」という言葉が反響している。チキンを咥えながら脳内は真っ白だ。
カゲ/ケンタ食ってる!(笑) クレハがいっぱい買ったのよ。
クレハ/ケンタ、たくさん買ったからな!
紅朱/いや、真っ黒という言葉が正しいかもしれない。「異端は殺さなければならない」 強迫観念として、殺意が湧いてくる……≪闇の衣≫。
GM/不安がいっぱいの脳内。殺意、憎しみ、湧き上がる感情。
紅朱/そんなとき、嬉しそうなおっきーの表情を思い出した。綾斗にいと、おっきーと、三人でまた会おうと約束したあの神社の光景。まるで、一筋の光のように。≪彼方の音≫。
GM/いつも彼は神社にいた。綾斗や君が遊びに来ると、笑顔で迎い入れた不思議な青年だった。
紅朱/綾斗にいだけではなく、おっきーがいたからこそ、自分は心を強くできた。≪強化術式≫。
綾斗/べにちゃん、イイコイイコ……。
紅朱/いつだって、おっきーの気配を感じていた。見守ってくれる、優しい気配を。≪全方位視覚≫。自分の力≪怪力無双≫が原因で家族から虐げられ、自分の家に帰ることが怖くて、仕方なかった。≪イバラの城≫。
GM/イバラの城……範囲に強固な防壁か。なるほど。
紅朱/それでも家で頑張れたのは、おっきーとまた会うためだ。「異端は殺さなければならない」 でも、おっきーはまだ、異端だと確定したわけじゃない。だって、戻せるって言ってたんだ。だから、おっきーは、殺さない。殺すなんて考えは散り散りにして、無くしてしまおう。≪爆散≫。
綾斗/いい演出だ……。
紅朱/おっきーは、私にとっても、綾斗にいにとっても、大事な人だよ……。殺す、という選択肢から、留めるという選択肢へ変える決意をする。≪組織変容≫。
GM/これで使用特技8個かな。難易度は16減少して、『現在難易度:4』だ。
紅朱/はい。【意志】で判定したいです。(ころころ)達成値13!
綾斗/良い出目だ!
カゲ/イェーイ、良い回想!
GM/判定成功おめでとう。君は彼のことを思い出していく。それぞれがそれぞれに出来ることをしながら、君は過去を想い返していった。判定結果を貼りつけます。

 『AF判定:NPC1との思い出』で判明する情報。
(1)失った記憶が蘇る。昔、桜花が君に話してくれたことがあった。だが桜花は「まだ小さい君には辛い話だったね。忘れなさい」と≪マインドロスト≫(記憶改変の特技)をかけた。なので忘れていた。
(2)桜花「800年前。僕らの青木村は台風、水害、土砂崩れによって壊滅した。
 全てが押し流され、誰も生活できない場所になってしまった。生き残った僕は神に祈った。『どうか元通りにしてください』と。
 すると神様がやって来て、僕に『長い寿命』と、『運命を歪める力・存在意義を変貌させる力・物を変化させる力』をくれた。寿命を削ればいくらでも力を行使することができるんだ」
(3)桜花「僕は青木村を復興させた。でも僕の寿命はまだ2000年も残っている。それと同時に、神様は僕に『闇の衝動(人を傷付けて殺せという本能)』を与えていた。
 僕は、復興した人達を殺してしまうかもしれない。寿命がこれ以上削れたら、正気を保てなくなるかも。以後800年、小さな力しか使うのをやめた。
(4)これを聞いたPCは桜花の話から、桜花が『邪神ドーマサキエル(ルルブP.9G)』の眷属となり、隠しステータス【寿命】(ルルブP.8)を使えるようになったことを知る。
 しかしショッキングな内容のため、話し終えた桜花はすぐ≪マインドロスト≫を施したようだ。
(5)彼は人々の復興のために神に身を捧げた。そして人を傷つけないために、『闇の衝動』に負けないようにするため寿命を削らず努めていた。そんな彼が人々の姿を率先して消したがる訳が無い。何か理由がある筈だ。PCは
『イベントキー:思い出』を手に入れる。

 『イベントキー:思い出』
 タイミング:オート 対象:PC1(綾斗か紅朱、どちらも使用できる)
 効果:PC1が自由なタイミングで使用できる。ダメージロールに+100点。1シナリオに1回まで使用可能(綾斗か紅朱、どちらかが1回でも使ったら消滅する)。


紅朱/お、おっきー……!
綾斗/なんてこった……。
クレハ/そういうことだったのか……。
カゲ/人間から超越的存在になっちゃったやつなんだ。「ダメージ+100」のボーナスって……「うわぁ」としか言えない。
GM/桜花は力の無い人間だった。神に祈ったところ、(半ば面白がった)邪神が寿命と力を与えてくれた。ついでに『闇の衝動』も与えた。
綾斗/ついでって、邪神らしい(笑)
GM/じゃないと邪神的に楽しくないもんな。人を傷つけるのが本能なんだから、ただで人助けなんてしない。……しかし桜花は拒んだ。小さな力しか使わず、寿命を温存し、800年間綾斗と紅朱の出身地の神社で住んでいた。それが良いと彼自身が思っていたからだ。
紅朱/はい……。
GM/紅朱の前では、恐ろしい姿など一切見せなかった。それが彼の本心だと、絶対に君達を傷付けないようにすると決めていたのが彼自身だと、確信できるだろう。
紅朱/うん、やっぱり、おっきーは異端じゃない……。
カゲ/でも今、バカスカと力を使って人を変貌させている。
紅朱/やめて! 強くなった私と、綾斗にいで、元に戻す……!
GM/決意する紅朱。何か理由がある筈だ……彼が、異端でないようにと生き続けた彼が、あのようになってしまった理由が。
紅朱/理由を、突き止める。そうすれば、きっとみんな元に戻れる。頑張らなきゃ……絶対、おっきーを戻してみせる!