アナザーワールドSRS・リプレイ・人外夜会
■ 第2章 『 死者のストンプ 』 3ページ ■
2015年4月4日




 ●トリガーイベント3/えん 〜魔法〜

GM/アイザックさん中心のシーンを終えたことだし、次はえんくん中心のシーンをしよう。何かしたいことはある?
えん/リロイとお話合いがしたいな。
GM/夜のバンド活動前に会えることにします。ステージに立つ衣装に着替え、従業員控え口の前で煙草休憩をするかのように外でお酒を飲んでいるリロイを発見します。
えん/まーた飲んでんの?
GM/(リロイになって)「おー。まーた来たよ、お兄さん。俺にアツアツなのー?」
えん/そうだよラブラブだよー、君に興味津々なんだよね。まだまだ君のことを根掘り葉掘り聞きたいんだ。ニターッと笑います。
GM/「ええー、何なんだよ一体?」
えん/君は大切な女性を亡くしたと言っていたね。
GM/ドキッ……というか、ズキッという傷ついた顔をします。好んでする良い話ではないからね。
えん/わざと踏み込むように話を続けます。ねえ、もしもこの世界に素晴らしい魔法があって、彼女を生き返らせることができたら……君はどうするのかな?
GM/「そりゃあ生き返らせるさ。悪魔に魂を売り払ったとしても」
えん/それは、他の人が犠牲になったとしても?
GM/「ああ……きっと、するだろうね」 リロイは肯定します。「魔法ってそういうもんだろ? 何か良いことの裏には悪いことがあって、それを乗り越えて使えるものじゃないかな……凄い魔法ってやつは」
えん/そんなキラキラしたものじゃないかもよ。血を飛んで脳髄が吹っ飛ぶとってもグロテスクなものも多い。楽しそうだよね、そういうの。君は普通の人間だけど、そういうものに耐えられるのかな?
GM/「……た、耐えられるさ」 困惑した声です。えんくんの話が判らなくて困っているのではない。リロイは何か魔法を知っていて、脳髄が吹き飛ぶようなことにも心当たりがあるみたいです。「そ、そろそろ時間だから俺は行くぜ」と去って行こうとするよ。
えん/今、すっごい悩んでいるの。
GM/「な、何が?」
えん/蘇ったとしてさ……好きだった女性が君を今まで通り好きだっていう可能性は低いんじゃないかな。
GM/「い、いや! それはない! だって『呪文に成功すればそのままの姿で戻ってくる』って……!」
えん/誰が言っていたの? それを言った人、髪の毛が赤かったりしない? とても聡明そうに話すお兄さんじゃなかった?
アイザック/古めかしい喋りで威厳たっぷりでもなかった?(笑)
GM/肯定はしないが、否定もしない。……目立つ外見でありながら、何故か親しみやすく感じてしまう≪偽りの太陽≫を持ち、違和感に抱いても騙してしまう≪器の支配≫を持っていたなんて言えません。
アイザック/なんて便利な敵なんだ……おのれ!(笑)
えん/そっかそっか、彼だよねー。魔法を使えるとしたら、使うの? 使わないの? 今すぐ使わないのはなんでなの? ……君が願いを叶えようとすれば、オレの友人の願いも叶うの。オレの大切な友人の願いが叶えられるのよ。
アイザック/……ええっ!? えんとリロイのやり取りが不穏だぞ!? あ、アイザックもその場に居ることにします!
えん/……でも、やーめた。
GM/やめた、とは。
えん/≪器の支配≫を使ってリロイから手紙を奪いたいです。
GM/代償を払ってくれれば自動成功とします。リロイは抵抗しますが、ほぼ一般人なのでPCのえんくんに勝てません。
えん/造作なく受け取って、手紙をビリビリ破ります。
アイザック/……お、おおお……?
えん/君の才能、本物だと思うよ。ただこの手紙に支えられて生きるのは違うんじゃないかな? 信じるべきはこんな呪文じゃなくて、君自身なんじゃない?
アイザック/……えん?
えん/まあ、オレは……友人が困惑して泣いているところが見たいだけなんだけどね。だから今日は邪魔しちゃおっと!
アイザック/……えん的には、リロイが堕ちてもアクセンの計画が失敗しても、どちらでもいいと?
えん/どっちでもいいよ。魔王であるアクセンさんがオレに泣いて抱きついてきたら、それはそれで[異端者]として凄く楽しいですわ。
GM/アクセンは基本は無感情なんだけど、あることに関しては物凄く揺らぐ人なんで……一異端として滅多に無いご馳走が味わえそうだね。
アイザック/滅多に揺らがない感情を頂けるからこそ、美味いというのか……。
GM/≪器の支配≫が解除されたリロイはハッとして「やべ、もう時間だから行くわ!」とお店へ入って行きます。突然ですがBGMがターミネーターになります。
アイザック/は?
えん/は?
GM/えんくんは「自分は死ぬ」という感覚で全身が支配されます。ヤバイ、死ぬ、このままだと土下座をする前に全身を壁に叩き付けられて木っ端みじんにされるに違いないと確信する恐怖に襲われます。
えん/え、えっ……?
アイザック/なんだこの異様な空気……あとなんだ、えんの緊張感(笑) どうした、えん?
えん/すっごい汗かいてる。ねえ帰ろ? 『AW』セッション終わり! ねっ!? アイザックさんとアクセンさんのクライマックスフェイズも見られたし、な!?
アイザック/お前は誰に対して話をしているんだ(笑) ……あ、GM。以前結んだ『契約』を結び直したいんですが可能ですか?
GM/前回のセッションでは、アイザックさんがマスターでえんくんがサーヴァントだったよね。令呪を使って契約解除を命じて、再度結び直すことは可能です。
アイザック/≪白き守り手たち≫のようなダメージ軽減特技を取ったので、アイザックをサーヴァントにしておきたいんです。えんに令呪を使って契約を解除し、結び直します。
えん/帰りたい! 怖いよう! 怖いよう! やばいよ、だってBGMが変わったよ! ジャズからターミネーターになったんだよ、絶対何かあるよ!?(笑)



 ●クライマックスフェイズ 〜最凶〜

GM/お店は昨夜騒ぎにならなかったので、昨日と同じように普通に営業をしています。お客さんが席に着いてムード良く美味しいお酒を楽しんでいる、昨日と変わらず光景です。まだパラスアテナの出番ではないのでしっとりとした演奏家がBGMを奏でています。
アイザック/ふむ……。ごく普通の光景だな?
GM/すると店内に、茶色のジャケットの男性が入ってきます。能力者である君達は、あの男が≪千枚皮≫で人相を変えているのが判ります。……指名手配されても判らなくさせているような。
アイザック/あれは、昨日の犯人か?
GM/そのジャケットの男の隣には、ガタイの良いスーダン人男性がいます。
えん/……ぶっ!(笑)
アイザック/えん、どうした。いきなり吹いて?(笑)
GM/えんくんには判ります。先日から菌界がざわついている原因、あのスーダン人男性が来日したからだ。しかしざわめいているのは未だ菌界のみ。人間界では知れ渡っていないトップシークレットの存在……彼の名前は、エボラウィルスといいます。
えん/はああああああああぁ!?
アイザック/……エボラウィルス!?

 エボラウィルス
 フィロウイルス科エボラウイルス属のウイルスを病原体とする急性ウイルス性感染症。50〜80%という死亡率を誇る、人類が発見したウイルスの内で最も危険なウイルスの1つ。
 症状が進行すると口腔、歯肉、結膜、鼻腔、皮膚、消化管など全身に出血、吐血、下血する。体中の至るところから出血し、死亡する。


GM/外見は『龍が如く』って感じの強面で、テカテカ原色スーツを着た身長2メートルの黒人男性でお願いします。
アイザック/めっちゃ怖いな!?(笑)
GM/ちなみにエボラウィルスはウィルス界で行なわれる天下一ウィルス武道会の今期優勝者です。
アイザック/なにそれ!?(一同爆笑)
えん/ま、マジすか? マジすか? 菌のSNSではホットワードですか? 脅威じゃん!? 日本終わるかな!? ワイシャツとスーツ姿に着替えて出合い頭に90度お辞儀をしますっ!(一同爆笑)
アイザック/いきなり最敬礼されたんでビクッとします!(笑) な、なんだ、えん、どうした!?
GM/茶色いジャケットの男もビックリ「なんやねん!?」って驚く。挨拶をされたエボラウィルスは……(ドスのきいた声で)「おぅおぅ、久しいのぉ! 世界を制する天下のインフルエンザ様にこんな所で再会するなんて嬉しいぞぉ! さすが清潔第一の高潔な日本国への進出なんぞお前さんには他愛もないことかぁ!?」
アイザック/めっちゃ喋り怖い!(笑)
えん/(この上ないぐらいさわやかな声で)はいっ! お久しぶりですエボラ先輩っ! わたくしなんてまだまだでございますっ! ありがとうございますっ!
GM/「頭を上げんか、目を見て話さんとは失礼な奴じゃのぉ」
えん/申し訳ございません土下座をする勢いでお許しください謝りますううぅっ!
アイザック/……と、戸惑うしかない(笑)
GM/茶色いジャケットの男は「なにこいつら?」って顔をしています。
アイザック/犯人と同じ心境だよ! 気になることが多すぎる!(笑)
えん/先輩としても日本進出は念願でしたからね!? さ、最近まで全然お顔をお見受けしなかったものでとても驚いております! 是非ともエボラ先輩とお話を伺いたいなぁと思います! ここにいらっしゃるということは既に日本の空港をくぐり抜けてこちらまで足を伸ばしたということでしょうか!?
アイザック/……えんが、敬語を一生懸命使っている(笑)
GM/エボラウィルスは「日本はしぶとい。まったく入れんわい」と色んなところをポキポキ鳴らしながら言います。「お前さんは『ライフパス特技』というものを知っているか? ワシはあるライフパス特技を取得しておる」
えん/ははっ、僭越ながらこの無知な菌めに教えていただけないでしょうか!?
GM/「≪英霊「バーサーカー」≫だ」
えん/マジかよぉ!?(一同爆笑)

 ≪英霊「バーサーカー」≫
 狂戦士として名を馳せた英霊や、前世とは違う強化がなされているバーサーカーの称号を持つ英霊であることを表わすライフパス特技。
 ≪+99狂化≫(自由なタイミングで『狂化』を行なえ、また、通常に戻ることができる特技)を自動取得する。


アイザック/英霊か! しかもバーサーカーか!(笑) まあ確かに大殺戮だろうけど!
GM/彼は「エボラウィルスの魂」が魔力によって人間の肉体を形成して召喚された英霊です。正式名称を「バーサーカーの英霊エボラウィルス」と申します。
えん/ま、間違いなく強いよー!?(笑)
GM/なお、ルルブの英霊の説明文にはこのように書いてあります。

 『AW』の英霊とは、「後世に名が残る偉人」や、「神話や伝承に存在する英雄」、「大勢の感情によって生まれた象徴的な存在」はウズマキの中を漂った後、神や超越的存在に近いものとなった者達のこと。
 魂が内包する魔力で肉体を形成し、現界できるようになる。
 高い魔力で肉体を作り上げて自分からウズマキの外に出る者もいるが、大半の英霊は魔術師の召喚式によって現世に喚び出されている。
 魔力が無くなる、現世でやり残したことを達成する、召喚した魔術師の命令を果たすことで、英霊は昇華される。


GM/エボラウィルスは「あの魔術師がワシを日本で召喚したおかげでここにおる」と、茶色いジャケットの男を顎で差します。
えん/あのお方がマスターだと?
GM/「左様。奴も奴でワシを英霊として召喚のために多大な時間と犠牲を払いおった」 暗殺者としていっぱい人を殺して、昨晩の被害者を最後に≪贄の儀式≫を完成させて召喚をしたようです。
アイザック/あ、あいつか……。
GM/異端犯罪者ハーリケインこと乱橋は、金で雇われる暗殺者をしていました。そろそろ使い魔が欲しいと思った彼は、「人を殺すことに特化した凶悪な英霊」ことエボラウィルスの召喚に成功したそうです。
アイザック/ま、マジか(笑) えんのオープニングフェイズでしていた【幸運】判定は、あれか。
えん/エボラ先輩が来ると判ってたらオープニング段階でセッション終了させてたよ!(笑)
GM/しかし気に食わん! 菌たるもの体内を介して感染を拡大させたいもんだというのに英霊召喚という形で来日してしまった! これではエボラウィルスが日本に侵食成功したことにはならん、全てマスターの手柄ではないか!」 ぷんすこぷんすこ。
えん/ははっ、おっしゃる通りでございます!
GM/「召喚主である以上、マスターの願いでやる『大量殺戮』という願いに従ってやらねばならん。いずれ真のエボラウィルスが日本を犯す前準備として……」
えん/ということは、今日もドンパチやるってことでよろしいでしょうか!?
GM/「うむ。ここは地下の密室、大変空気も良い。そう思わぬか? 都心にも近いしここで≪破壊者の孤独≫を使って召喚主には敬意を払ってやらんとなぁ!」 寛容なエボラウィルスは、今夜ここでいっぱい人殺しをするって話してくれました。ガハハ。
えん/おっしゃる通りです! ……ってヤバくねぇ!? みんな死にますね! 人間ヤバいですね! はい、判りますっ! アイザックさぁん!?(笑)

 ≪破壊者の孤独≫
 周囲の者を蹂躙し尽くす[狂戦士]の副特技。
 そのシーンに登場している任意のエキストラ全員を戦闘不能、もしくは、死亡させる。


アイザック/そんなこと起きたら……リロイからしたら、とんだ経験値稼ぎですね?(笑)
えん/お、オレは平気かもしれないけど……アイザックさんは生きていられないよね?
GM/いや、えんくんも強烈なエボラウィルスに取り込まれてインフルエンザウィルスとしての情報が書き替わるかもしれない。ぶっちゃけキャラロストの危険は同じ菌であれ平等にやってくる。歌留多くん達のパーティーに復帰不可能になるよ。
えん/やべぇー!? キャラクター名が「未東えぼら」になっちゃう!(笑) じ、実はオレの友人が今日あそこで演奏をするんですよ! とっても良い演奏なんですよね! だからちょっとエボラに感染させるのは……!
GM/「お前さんは友人をインフルエンザに感染させたとき、気持ち良いとは思わぬか?」
えん/ちょっと爽快感はあるかもしれないです……。
GM/「それと同じだ」
えん/おっしゃる通りです! ……誰か助けて! オレ、菌と正義の間で揺れているんだけどどうすればいいと思う!?(笑)
GM/そうしていると、ステージにパラスアテナが上がっていきます。お客さんの中でもパラスアテナは良いバンドだと知る人が多かったのか、お店のムードが良くなります。
えん/エボラ先輩の様子を見ますけど……?
GM/異端的には悦になっている人の急降下は大好物です。
えん/演奏でテンション上がりきった会場……これから大惨事になる……(笑)
アイザック/ひ、ひとまず教会には連絡を入れるぞ。
GM/タイタニアや沼田について調べていた叡斗くんが、電話に出てくれます。
アイザック/叡斗か。……ジュピトリスが、異端テロの危機に見舞われている。乱橋 譲二が英霊エボラウィルスを連れてここで大暴れをするらしいから援軍をと言います。
GM/深刻だ。叡斗は慌てながらも確実に高坂さんに連絡を入れます。
えん/有能だなぁ(笑)
アイザック/叡斗の奴、肝心なところでヘマするけど大丈夫かな?(笑)
GM/平気だよ、それに榛名も榛名で大丈夫です!
えん/榛名は大丈夫ですでもえんはヤバイんですよ!(笑) ジュピトリスヤバイんですよ、大丈夫じゃないー!
GM/叡斗くんは魔術師知識をアイザックさんにお話しますね。「英霊は魔力によって体を形成します。ですが自分の魔力だけで現界なんて相当高位なものか、他のバックアップが無ければ無理です。大抵は召喚主が魔力を供給しているので、それさえ無くなれば本来の力は出せなくなる筈です!
アイザック/英霊を倒すのではなく、先に召喚主を倒せばなんとかなるのか。
えん/オレ、エボラ先輩に攻撃できないもん! 生命体としての危機を感じるから先に術者を黙らせよう!
GM/トランペットの音色が会場を彩っていきます。ルイ=アームストロングが使っていたと言われる伝説の楽器の音が人々を魅了していきます。さて、その絶好調の人間達を陥れたら異端的にはさぞ美味しいであろう。茶色のジャケットの男は、始めようかとエボラウィルスにサインを送ろうとする。
アイザック/……止めに入る! その肩をポンッと叩きます。昨晩はどうも。
GM/≪千枚皮≫で毎度人相を変えている彼は、昨晩の自分を見ている人なんていないと思っていました。瞬時に君を敵だと判断し、ウズマキから銃を取り出して撃とうとしますが……。
アイザック/≪無音の外套≫で瞬時に姿を消します! 相手の背後にまわって掴んで、お互い霧状になって隙間から店の外に引き摺り出します!
GM/一発銃弾がパンッと放たれたけど、壁に当たるだけで被害者は無し。勘の良い女性客が「ん?」と振り返るが、その先にはもう2人の姿は無い。
えん/すげー! カッコイイ!
GM/「なんじゃいワレエエエェ何処へ行きおった小僧めがあああああぁ!?」
えん/ひええええぇっ!?(一同笑)
GM/「行くぞインフルエンザよ!」
えん/はいいいいいぃぃっ!(笑)
GM/エボラはアイザックさん達がいる裏口に現れるなり、マスターの頭を掴んでアイザックさんからブチッと引っぺがして壁にベチョッと叩きつけます。
アイザック/マスターを投げた!?(笑)
えん/エボラ先輩、それマスターですよ!?(笑)
GM/「いきなりとは澄ました挨拶じゃのぉ!? まずはお前さんから全身から血を流す苦しみを味わうがいい! 血だるま死体を宴へ投げ入れてくれるわッ!」 あ、えんくんは「あんな奴に勝てる訳が無い」と思います。今が旬の世界大会覇者なので。
えん/ですよねー! アイザックさん、マスターの方だけ狙ってくださーい! エボラ先輩には触っちゃダメです、マジパナなんで! 鼻から目から耳から血が吹き出ます!
アイザック/……そういや、えんは「エボラ先輩」って言ってるけどインフルエンザの方が年上じゃないの?
GM/えっ。ついついこの場のノリで男くさいキャラにしちゃったけど実際どうなんだろ?(おもむろにウィキペディアで調べ始める)……インフルエンザは16世紀に名付けられたんだって。エボラウィルス発見は……1976年!?
アイザック/梅々の方が年上だ!?(笑)
えん/でもウィルス界は弱肉強食なんで力こそ正義なんです! ……なんでこんなものが生まれてしまったんだろう(笑)
GM/まだ50年も経ってないんだ……そりゃ対策も無いわ、最強だわ(笑) 2ラウンド経てば教会の援軍が来てくれるでしょう。ですが2ラウンド経過したらエボラは「お前らつまらん! ワシは店に戻る!」と会場に向かうかもしれません。
えん/ふぁー!? 2ラウンド以内にマスターを何とかしないと!

【マップ】
 エンゲージ1:アイザック、えん
 (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ2:ハーリケイン、エボラ

【行動値】
 エボラ:43
 えん:20
 アイザック:16
 ハーリケイン:14


えん/【行動値】が邪神レベルじゃね!?(一同笑)
アイザック/マスターの【行動値】が良心的だな……(笑)
GM/では第1ラウンドセットアップで、エボラ先輩は≪六色の光≫を使用。緑色の目をしたエボラ先輩は、【防御点】が10D6点上昇します。(ころころ)36点上がりました。
えん/そんなんダメージ入るかボケェ!?(一同爆笑) 元の【防御点】を含めたら≪鬼の肌膚≫無しで50点越えるんでしょう!? 先輩、セラミックみたいな体をしてますね!
GM/「ふんぬぅ!」と叫んだらバリバリと衣服が破れていきました。
アイザック/北斗の拳かよ!?(笑)
えん/えんは≪異常鉱物≫でモブを1体作成します。こんなんやってらんねーぜー!
GM/「なんだと?」
えん/怖い怖い怖い! 先輩失礼します!(笑)
GM/集合したモブカビルンルンが「帰りたい!」って顔をしています。
えん/オレもだよ!(笑) こんなナイトクラブにいられるか! オレは便所に帰るぜぇーっ!
アイザック/アイザックはセットアップで≪瞬間思考≫+≪虚空の翼≫+≪霧暴き≫を使用。自分の【行動値】を上げて、なおかつマスターに『対象識別』をします。……エボラ先輩を調べても絶望するだけだしな(笑)
えん/世界の終わりを感じるだけだよ!(笑)
アイザック/(ころころ)む、出目が1・2……達成値7だ。
GM/マスターの『対象識別』難易度は10だったので、残念だけど失敗です。エボラ先輩の迫力に圧されてマスターの能力を把握することができませんでした。
アイザック/いきなり脱がれたら驚くしかないしな!(笑)
GM/ハーリケインは無難に≪闇の血統≫を使用して自分のダメージアップ。次にメインプロセスでエボラ先輩のターンなんだけど……。
アイザック/先にイニシアチブプロセスで、えんに≪洗礼付与≫を使用します!
えん/オッケー! えんが先に行動して、マスターを攻撃します。≪闇纏い≫+≪覇魔矢≫+≪無の射撃≫で攻撃……。
GM/エボラ相手じゃなくていいの? 「無駄無駄無駄無駄ァ!」って弾いてくるけど。
えん/えんは人間様と戦いたいんです!(笑) お覚悟ぉ!

 ≪闇纏い≫の発動判定は、アイザックの≪叱咤激励≫の支援もあって成功。
 ダメージアップした状態で、さらに≪圧縮撃≫を使用してハーリケインに64点+毒ダメージを与えた。


GM/マスターはえんくんの菌を丸めた銃弾を受けると「ぶえっくしょん!」とクシャミをし始めます。エボラ先輩は「軟弱な奴め!」とマスターに怒鳴りつけます。
えん/ひええ……(笑) この後、えんは≪ハヤテの爪先≫を使用します!
GM/もう一回えんくんが攻撃するんだね。

 再度、えんは≪闇纏い≫+≪覇魔矢≫+≪無の射撃≫で攻撃。しかし2回目の≪闇纏い≫の発動判定は失敗してしまう。
 命中判定は普通に当たったが……。


アイザック/えんの命中判定直後に≪審判:善≫を使用します。クリティカル値を9にします。
えん/それだと命中クリティカルになりました!
アイザック/命中がクリティカルになったらダメージ+2D6する特技≪戦術指揮≫を使用します。(ころころ)マスター、ここに令呪をくれ!
えん/≪戦術指揮≫に令呪を使います! ……その≪戦術指揮≫の達成値に≪交わる矢≫を使用します!
GM/そ、それは頭良いコンボだ!(笑)

 2人が繰り出すコンボのダメージ結果は……なんと、物理75点。

GM/……残念、落ちない。しかしヘトヘトです。まさかここまでダメージが高いとは!
えん/ひぃ、まだ落ちないか! ……エボラ先輩の脅威をこの目で確かめましょう!
GM/ では……エボラ先輩のターンです。≪EP:銀色の剣陣≫を使う予定で≪静かなる支配者≫+≪英気の法力≫+≪朽ちゆく魂≫+≪軍神の知恵≫+≪魂を纏う腕≫。命中判定を振ります。(ころころ)
アイザック/(ころころ)出目が、1・2!? これはきっと失敗だ……。
えん/(ころころ)回避は18です。
GM/エボラの命中は46でした。
えん/おかしいですよねぇ!?(一同笑) その攻撃は≪零力射撃≫で無かったことにします! オレはー! インフルエンザ菌だぁー! オレの方が強いんだぁー!
GM/喉がイガイガしてきた、と思ったけどそんなことはなかったぜ! 「よくぞ言ったインフルエンザ! だが、貴様の方が強いだとぉ? もう一度聞かせてもらおうかあああぁ!?
えん/ひいいいいいいいぃぃ!?
アイザック/えんのために早く終わらせないと!(笑) 次は【行動値】21になったアイザックのターンです。≪無音の外套≫+≪浄化の一撃≫で攻撃します!

 ≪無音の外套≫の発動判定は成功。
 命中判定も成功し、ダメージアップしたスキルウェポンは25点の霊力ダメージを与えた。


GM/……うわ、オーバー1点!? ハーリケインの【HP】が0になって戦闘不能になりました。「ぐわぁ!」とエボラ先輩のマスターは倒れます。
アイザック/おおお、やったー!
えん/オレ全然倒してなんかないですうぅー!
アイザック/そうです私が倒しましたぁー!(笑)
GM/「なんて軟弱なマスターだ! ワシはそんなものに召喚されたのか!?」 エボラ先輩、ぷんすかし始めます。「爆ぜよ!」 パァン! マスターの体は爆発し、穴という穴から血がボタボタと噴き出します。
えん/うわああああああぁぁ!?(笑) パンデミックがぁー!?
GM/「ぬ? ……ガハハ! ワシも馬鹿なことをしたのぉ!」 エボラ先輩の体が、シュワシュワと蒼い光に包まれていきます。
アイザック/え。
えん/…………。魔力の供給源になっているマスターが、死にましたもんね(笑)
GM/ちゃんと来日していれば、たとえ契約したマスターが死んでもえんくんと同じようにこの場に残るでしょう。だけどエボラウィルスは英霊として召喚されただけなんです。だから……。
アイザック/……消えるしかない、と?(笑)
GM/「やはり一から日本という国に勝負しなければ舞台にも立てんということだな。さらばだ!」 エボラウィルスは仁王立ちのまま昇華されました。
えん/先輩ありがとうございました勉強させていただきました! 日本は綺麗な国っすからね、また来てください! 今度お会いするときはお土産ご用意しますんで!(笑)
アイザック/出来れば御免被りたい……(笑)
GM/ガハハと笑っていた男らしい声は消えていく。静かになった裏口にも、お店からは軽快な音楽と拍手が聞こえてきます。……その音楽がこちらにも届いたとき、爆ぜた筈のマスターの体がピクリと動きます。
アイザック/あ、あのメロディに反応しているのか!?
えん/リロイの奴、レベルが上がってるじゃねーかよ!? 今、蘇生をしたら大パンデミックですよぉ!?
アイザック/痛みを感じない死者が、病原菌を抱えたまま街中を動き回るなんて……考えたくない!
GM/しかしその音色は……データ的に言うなら「射程外」でした。音楽は微かに聞こえてくるけど微妙に効果が届かない死体は、蘇生できず動かぬ死体になります。トドメを刺したならゾンビになることはありません。
アイザック/……浄化の魔法で、彼にトドメを刺します。えんが手紙を破ってくれたからアクセンが来ている気配は無いな?
えん/う、うん。
GM/2ラウンドが経過すると、榛名と叡斗ら教会の援軍が到着します。彼らが連れてきた現場復旧委員会が、その場を綺麗に浄化し始めます。
アイザック/エボラだから念入りに浄化してやれ!(笑)
GM/さて……お店に顔を出すと、今日のバンドは達成値を求めたらクリティカルが出たぐらいの良い演奏だったようです。お酒や談話を楽しむ場の筈なのに、お客さん達は曲を楽しんでいるのが判ります。
えん/[アーティスト]として目覚めちゃったか。
GM/身なりの良い社長さんぽい人が「うちでCD出さない?」みたいな会話を、バンドリーダーとしているのを見かけたりします。
えん/おおーっ! それは凄い。
GM/お店側も「アンコールってことでもう一曲やってくれないか?」とリクエストする。バンドメンバーは「もちろんOKです! やらせてください!」と快諾。リーダーも「リロイ、『死者のストンプ』いけるか?」とお願いします。そのときえんくんと目が合うけど……?
えん/おっ……。えんは、「いけ」っていうサインを出しておきますね。
GM/それを見たリロイは、アンコールに応えます。……君達にとって聴くのは3回目になる『死者のストンプ』。だけど、「さっきと音色が違うなぁ」と思えます。
アイザック/……曲が変わった?
GM/ファンと名乗る男に貰った神秘的なメロディをそのまま吹いているのではなく、『リロイアレンジのメロディ』を吹いているからです。
えん/……自分なりのアレンジを加えたら別物になった!?
GM/そう。アーティストのレベルが上がり、ちょっと自信がついて……周囲に支えられながら自分の演奏をすることができるようになりました。この音色を死体が聞いたとしても、おそらく起き上がることはないんじゃないかな?
えん/ほっ……自分を見つけられて良かったなぁ! 前を向いて歩けるのは人間の特権だよね。
アイザック/そうに違いないな。
えん/人外は過去に縛られるんですけどね。
アイザック/それは……無言になります。
GM/ときわがえんの前にやって来てファブリーズをかける。
えん/シュワアアアアアァ!? 【HP】0になって死にます!
アイザック/いきなりっ!?(一同爆笑) トキリン、早撃ちすぎるよ!?
GM/(ときわになって何事も無かったかのように)「ミスターアイザック、エボラウィルスが現れた話は誰にも言ってはいけませんよ。パニックになりますのでシークレットでお願いします」
えん/オレへの気遣い一切無し!?(一同笑) ……世界最強って実はトキリンなんじゃないの?
アイザック/あながちそうかもしれんな……。アクセンすら尻に敷くぐらいだから、しみじみそう思います(笑)
GM/(やっぱり何事も無かったかのように)「大変な戦闘だったでしょう? 事件の全貌はミスター叡斗達が報告書をまとめると言っておりましたので、後で彼らにご協力ください」
アイザック/真剣に叡斗達が消えたえんの心配をしてくれそうだよっ!(笑)
えん/榛名が菌を集めてくれている!? ありがとう! 戦闘では【HP】満タンだったのに一気に0になったから必死に戻るよ!(笑)


 ●エンディングフェイズ 〜後日〜

GM/異端犯罪者ハーリケイン事件の報告書は、叡斗くんとアイザックさんが綺麗にまとめてくれることでしょう。現場復旧委員会の力もあってジュピトリス周辺は綺麗さっぱり浄化されたため、エボラウィルスの被害は日本に発生しておりません。
えん/事情聴取なら何でも話します! エボラ先輩が日本に来るのはホントやばいんですっ! 知ってる能力だったら全部話しますよ!(笑)
アイザック/……という報告書を、高坂に提出します(笑)
GM/では報告書を提出して一段落ついた頃。……アイザックさん達のもとに、梅々が駆け寄ってきます。
アイザック/ん? 梅々か、どうした?
GM/ペコリと頭を下げて、どさーっと両手いっぱいの手紙をテーブルの上に置きます。
アイザック/これは……あの手紙か?
えん/いっぱいの手紙……こんなに複製してたのか。
GM/(梅々になって)「いっぱい印刷していっぱい封筒に入れて、いっぱいバラ撒いてた。でも……これって喧嘩の原因になった悪いものなんだよね? だから全部回収してきた!」
えん/偉い子だなぁ、梅ちゃん!(笑)
GM/梅々はアクセンに頼まれて「願いが叶う魔法の歌」が書かれた手紙を、色んな人が手に取るようにウズマキを経由して撒きました。だけど、君達がエボラ先輩とやり合っているうちに一生懸命全部回収したそうです。
アイザック/それにはアイザックも反省します。気を遣わせてしまってすまなかったな……。
GM/「ううん、悪いものだって判ってなかったから……アイザックさんは謝らないでー」 梅々は内容がどんなものか知りません。アクセンに頼まれたから手伝って、なんかヤバイ気がしたから回収しただけです。
えん/よしよし、飴をあげるぞー! 子供を使うなんて酷い人だな、アクセンさーん?(笑)
アイザック/ホンマそれな。
GM/「で、でも! ホットケーキおいしかったよ!
えん/ホットケーキで買収されるんじゃありませんっ!(笑) 知世ちゃんに怒られるよ!
アイザック/梅々が回収してくれた手紙は、教会のお庭で全部燃やします!
えん/焚火だー。……アクセンさーん、バーベキューをするから書庫から出ておいでよー!
GM/誘われたアクセンがユラリと現れます。「仕事を終えたようだな、お疲れ様」 平然と挨拶をしようとするアクセンですが……少しだけ表情が固いです。少しだけ不機嫌のようですね。
えん/その顔を見られただけで満足だわ!(笑)
アイザック/はぁ……暫く会いたくなかった顔だ。さぞ思い通りにならなくてイライラしているだろうな。
GM/「アイザック。私は焼き芋が食べたい」
アイザック/は? ……この8月に?
GM/焚火をしているので言いました。「私に焼き芋を食べさせてくれ」
えん/…………。それ、腹いせじゃん(笑)
アイザック/……心底嫌そうな顔をします。
GM/「アイザック。私に焼き芋を食べさせてくれ」
アイザック/……この焚火で焼く気は無いぞ。行ってくる。仕方なしに焼き芋を探しに一人旅立ちます(笑) それとも梅々は「芋と聞いて!」とついて来てくれるかな!?
GM/梅々はポテポテとアイザックさんについて来ます。ミーンミンミンとセミが鳴く8月の昼間をアイザックさんはお出かけだね!
アイザック/しかめっ面で太陽を睨みつけながら、スーパーまでサツマイモを探しに行きます……(笑)
GM/アイザックさんと梅々がスーパーに向かっている間に、アクセンはえんくんに話し掛けます。「……さぞ美味いだろうな、私のこの表情は」
えん/超堪能させてもらっているよ。負の感情うまいうまい! 思い通りにならないってどんな気分?
GM/「次はどんな秘術を探そうか、どんな手段が世界にあるのか……そればかりを考えているよ」
えん/今回に関してはオレも痛い目を見たからね。たっぷり君の感情を味合わせてもらうよ!
GM/「君は意地悪な人だな」
えん/オレは悪い菌だよ。
GM/「ふむ……今の私はストレスを感じた顔をしているというのだろう? なら今夜も酒を飲むべきかな」 アクセンは、また夜会をしようぜって提案します。
えん/良い酒を用意してくれるんだよね? はー、アイザックさん早く帰ってこないかなー!(笑)
アイザック/……最近は365日焼き芋を売っている。意外と早く見つけられたと、フラリ帰ってきます。梅々はきっと食べながら帰ってきます(笑) さあ、これだ。
えん/「ハイ、あーん」ってさせてあげたらいいんじゃないかな? 楽しいよ!
アイザック/はあ? 何が楽しいんだ、それは?(笑)
GM/梅々は「アクセンさんは甘えんぼなんだよ」って無難なフォローを入れます。
アイザック/何が悲しくて真祖に甘えられなきゃいけないんだ!?(笑) 貴方の楽しいことは私にとって楽しくないことが殆どだ! しかも一口食べたら「飽きた」とか言うんだろ!?(一同爆笑)
えん/これは梅々に残り全部食べてもらうしかねーな!(笑)
GM/わーい、いただきまーす! ……という訳で、教会のお庭で焼き芋の香りが微かにするセミがうるさい8月。今夜も夜会が開かれるのでしょう――。


 アナザーワールドSRS・リプレイ
  〜 人外夜会 第2話 『死者のストンプ』 〜





END

GM/お疲れ様でしたー。今回やりたかったのは、酒と男とエボラ先輩ネタです。……いやぁ、2人の電話のシーンが良かった! なちことしゅうらは推理がうまいから、電話でのやり取りはGM席で聞いててドキドキしちゃったよ!
えん/するすると言葉が出てきて超面白かったです!
アイザック/ありがとうございます、こちらこそめっちゃ楽しかったです。えんくんはダークな雰囲気で格好良かった!
えん/……エボラ先輩、死ぬかと思った(笑) 倒せるスペックではなかったでしょ!?
GM/[闘士]レベル20、[霊媒師]レベル20、[狂戦士]レベル20です。
えん/キャラクターレベル60!? さすが先輩ですわ!(笑)
GM/倒せない前提で作った設定ありきのキャラなので。その代わりマスターはキャラクターレベル10です。令呪攻撃を何回かすればギリギリ2ラウンドで倒せる……と思ってたんですが、1ラウンドでやられちゃいましたね。
アイザック/クリティカルのコンボが決まったからこそですね。
えん/アイザックさんの支援にはお世話になりましたー。……アクセンさんとアイザックさんのやり取り、凄かったですね。
GM/「跪け」なんて言っちゃってごめんなさい!
アイザック/うちの事務所はなんでもやらせるんで、どんどん言ってください!(一同笑)




第3話に続く