ガープス・リプレイ・護神戦隊ガルディオン
■ 第3話 『失楽園』 ■
2006年5月27日





GM/早朝、シャノアール。「この喫茶店の近くに氷川神社という場所があるのは知ってるっキュ? そこの神社の地下にレガル=クラーテの神殿が広がっていて、そこが修業の場になっているんだっキュ。その修業の場をガルディオンは乗り越えて必殺技を手にしてきたんだっキュ」
晶/試練の場か……神社の地下に神殿あるのって凄いな。この三千年の間にできたのか?
GM/前にも言ったけど、レガル=クラーテが沈んだ跡が大陸移動して日本になったのです。神殿があることを知らず、「ここは神気のある場所じゃ〜!」と日本人が造りだした神社なんだな。だから微妙にマナが強く残っている場所です。「そこに行けば新たな力が手に入るんだっキュ……多分!」
成増/多分か……。では、今日全員学校が終わってからシャノアールに落ち合い、氷川神社に行くことにしよう――。


 ガープス・トランスフォーメーション 護神戦隊ガルディオン
 第三話「失楽園」


 ★朝/成増の高校



GM/高校に登校する成増さん。土曜日の朝の職員会議前に同僚の先生が話しかけてくる。「成増先生、新しい先生が一人来るんですよ」
成増/はぁ、それは急ですな……?
GM/そうでもない。君の学校の古文の先生が産休をとりまして、その代わりに先生が新しく一人来たのです。職員会議で一人女性の先生が紹介されました。年齢は二十代半ばの若い先生で、エンドウヨシミといいます。「エンドウヨシミです。まだまだ未熟ですが宜しくお願いします」……容貌は水沢くんと同じくらいの美しい容貌の女性です。
水沢/でもなんか普通に通り過ぎそうな名前だなぁ(笑)
成増/美女なら若めな男の先生達も「おぉ〜っ」と歓声をあげているだろう。宜しくお願いしますと言っておく。
GM/すると、……チラッと成増の方を見たような気がした。
成増/……ん?
GM/「よろしくお願いしますね」――では、お昼ご飯のシーンまで飛ばしていいですか?
成増/いいですよ、……ってお昼か!?(バッと身構えて)
晶/なんか毎回お昼ご飯だけは反応するんだな!(笑)
GM/お弁当タイムですから。……けど、早朝シャノアールに行っていた先生はお弁当を持っていない。
水沢/今日は炭水化物がない!(笑) なら、購買で自分の好きなものだけを買えば?
成増/そ、そうだな! ――おばさん、ハムサンドのパンなしで!
晶/変な注文すんなよ!(笑)
GM/そんなおかしな注文をしていると声がかかる。「成増先生? なにおかしな注文をしてるんですか」……クスクスと笑う女性は、今朝職員会議で見たエンドウヨシミさんです。
成増/む、君も購買かい。……いやぁ、「おかしな」なんて言われたのは久しぶりですよ。
晶/みんなもうスルーだからか、……素敵な学校だ!(笑)
GM/クスクス。「もしお昼を忘れてきたのでしたら、私のお弁当を食べませんか?」
成増/なにぃっ。……失礼なことを言うかもしれませんが、中身は何ですか?
GM/「えっと、今……ダイエット中なので」と弁当のフタを開けるとなんと炭水化物が入っていない!「こんな物でよろしければ……お腹にたまらないでしょうけど」
一同/おおーっ!(笑)
成増/何故皆、歓声をあげるんだ!(笑) ……エンドウ君、ただでさえダイエットしているのに私が貰ってしまって良いのかな?
GM/「構いませんよ、どうぞ」寧ろ食べてくれた方がカロリーが減る。そんな乙女心がちょっと判りますか?
成増/判るのかな。ありがとうございます、それでは遠慮なくいただきましょう。
GM/「いえいえ。――ところで。成増先生は奥さんはいらっしゃるんですか?」
成増/ええ、いますよ。それがどうかしましたか?
GM/「あら、そうなんですか……いえ、なんでもないんです……」ちょっとションボリしたような顔。
水沢/あっさりフラグをスルーした!(笑)
成増/あ、当たり前の事言っただけだもん!(笑) ……妻とは数年前に見合いしましてね、息子が三人いるんですよ。
GM/「そうなんですか……きっと奥様もお子さん方もカワイイんでしょうね」
成増/ええ、自分の子どもですから可愛いですよ。ほのぼのー……でもちょっとドキマギ。
水沢/見方によっては凄いシーンなのに、ほのぼのとしてるなぁ。
成増/ほのぼのじゃおかしい? ……じゃあ、ムダに感激してる。しかし凄いですなぁ、キュウリだけのお弁当とは! お礼になんだ……ハムサンドのサンドがないものをどうぞ!
GM/ありがとうございます、ただのハムですね」――そんな風にほのぼのとお昼は過ぎていき……いきなり話し出す。「今日は確か部活動は無い日でしたね。あの、よろしければこの後、一緒に帰りませんか?」
成増/なぬっ! で、では私の車でお送りしましょうか。住んでいるのはどちらで? 遠いのであれば送って行きますよ。――ところでエンドウさんはどんな野菜が好きですか?
GM/私、キャベツが好きなんです
成増/ですよねー! ってよく判らない会話になってきた!(笑)
一同/自分でやってるのに!(笑)
成増/じゃあもっと若い女の子っぽい話をするぞ! ……エンドウさんはどんな大豆が好きですか!?
GM/凄い大豆が好きなんです
成増/ですよねー!(笑) ……アレ、もしかして一番話が合う人になってる!?
GM/では、成増さんは何だか彼女の事が少し気になる存在になってきた……かな? ――学校が終わり、彼女を乗せて車を走らせていると、かなり高級そうなマンションに辿り着いた。「成増先生、本当にありがとうございました。今日初めて会った人なのに……」
成増/いえいえ、お気になさらず。今日初めて会ったのにえらく気が合う人だったなぁ。……来週から授業の方、宜しくお願いしますよ。
GM/「こちらこそ。それでは……」と言って彼女は去っていく。そしてその時、……奥さんからのメールが入ってきた。『今日は早くに帰って来ないの? 今夜の夕食はチャーハンよ』
一同/イジメだ!(笑)
成増/……黙って返信。『チャーハンの中のソーセージ、楽しみにしてるよ!』
晶/仕分けする気だこのオッサン……っていうかそれは負けなのでは!(笑)
成増/なんかエンドウ君の事が気になるが、今朝した約束通りシャノアールに行こう。
GM/では車を走らせること数十分。――成増が着いた頃には他の三人は既にシャノアールで待機していた。
晶/テキトーに、制服姿のままで隅っこの方に座ってるぞ。今日はコーラでも飲んでるよ。……三百円払って。
水沢/俺は隣でコーヒーを飲んでる。……二百五十円払って。
桜/私は紅茶を頼みましょう。……四百五十円だっけ?
成増/では、皆が集まっている所で一息入れるためにグリーンティでも飲もう。……三百円だっけ?
GM/何で全員お金の管理ケチケチしてるんだよ、もっと使えよ!(笑)――そんな財布が寂しい四人に、マスターがサービスにお茶請けを出してやろうか。桜には紅茶で練ったクッキーを、同じく水沢にはビターで大人なクッキーをプレゼントする。
水沢/わー、ありがとうございますマスター。さくさく……って、コーラに合うお菓子って何だろ?(笑)
成増/うまい棒とか……ピザか?(笑)
GM/じゃあ、オマケでフロートをあげる。
晶/おおっ、サンキュー! それで三百円は安い!
GM/いつも使ってるからオマケだよ、とマスターがくれる。……だからもっと頼んでくれよ、注文(笑) ――そんな風に夕方のおやつタイムをしていると、キュー太が帰ってきた。「ただいまっキュー。みんなどうしたんだっキュ、まだ神社に行ってないっキュ?」
晶/いや、案内役が必要かと思ってお前を待ってたんだよ。
GM/「それはダメだっキュ! 案内しちゃったら試練にならないっキュ」
水沢/……自分達で行って自分達で潜って自分達で力を手に入れて来なければダメ、だと?
GM/「そうだっキュ。だから今回はサポート無しでいってらっしゃいっキュー。……そうだ、ボクがいない間に色々出てくるかもしれないから、コレをみどりに渡しておくっキュ!」
成増/何だ?
GM/「レガル=クラーテ及びマレディクシオン連中の生き物図鑑だっキュ!」成増が【神秘学】で判定すると、簡単な敵のデータが判るようになります。
成増/おお、これでモンスター鑑定ができるようになった! 有り難く頂いておこう。――ぐびっと飲んで、神社まで車をとばすぞ。


 ★氷川神社


成増/私の車で乗せて来たが、神殿はどこだ? ……『こちら地下』とか書かれた看板は無いな?
GM/無いです(笑) でもいいなぁそんな看板……。ここは神主さんいないこぢんまりとした神社で、雰囲気的には公園ぽい感じがする場所だ。
水沢/公園か。じゃあ普通に子どもが遊んでいる風に探せば怪しまれないな……って、子どもがいないか?
桜/それじゃあ、猫を探します。ミャーミャーっ。
成増/では私はアハハウフフ言いながら少年を追い掛けよう!
晶/来るなキモイ!(笑) ……何かを探すのとかって、独特な魔法の波動を感じるとかはしないか?
GM/魔法の波動だったら【IQ】で判定をどうぞ。
水沢/魔法は俺だけしか使えないし、やってみる。(ころころ)9で成功。
GM/神社なので神聖な力はビンビン感じる。
水沢/うーん……レガル=クラーテの力と神社の力の見分け方が判らないな。
成増/そうだな。……ではその辺にあった石像を無駄にゴゴゴと押してみる。大体RPGってもんは石像を動かしたら階段が現れるもんだろう!
晶/な、なるほど。じゃあそれを真に受けて俺も石像をぐるぐる回してみる!
GM/手が痛くなった。
水沢/それだけか!(笑) ……何か石碑のような目印がないかな、あとは祠とか。
成増/……不法侵入かもしれないが、祠を開けてみよう。何か無いかな?
GM/祠を開けた成増は、……変な雰囲気がした。
成増/イッツ・ファンタジー!?
GM/イエス、ファンタジー!
成増/オオーゥ、アイムファンタジィー!
晶/直訳すると「私は幻想」……いや、確かにおかしいキャラだけど!(笑)
水沢/じゃあ、そのおかしいと言う方向に魔法を感知してみる。(ころころ)10で成功。
GM/水沢にはわかる、……この下やー!
水沢/こ、この下だー!
成増/こ、この下かー!
桜/……わー。
GM/祠の中へ乗り出してみると、奥の所に紙が張ってあるのに気付いた! そこにはこう書かれている――『呪文を唱えよ』。
晶/……呪文?
水沢/ジュモン? ……ひ、ひらけゴマ!
晶/お、オープンセサーミー!
成増/コーヒー牛乳!
晶/ザムディン!
水沢/アバカム!
GM/そうじゃなくて(笑) 君達各々一人一つ持ってるだろ。
桜/呪文って、まさか変身呪文? ……ここで言ったら変身して地下に行くってことかな?
晶/言うだけでいいんだったら言うぞ。……『ブレイズ・アップ』!
GM/叫んだ晶……の体がフッと消え、三人には見えなくなった!
成増/――そして、我々が彼の姿を見たのはこれが最期だった――。
晶/勝手に殺すんじゃねーよオッサン! 早く来いよお前らー!(笑)


 ★異空間


GM/晶のいる場所は、――いかにも古い神殿のような場所だ。足元には魔法陣みたいなものが描かれている。
晶/ブレスレットの通信機は通じるよな。もしもーし! おい、なんかスゲェぞ、神殿みたいな所に出た! ……寂しいから早く来ーい!
成増/そう、寂しいか。……寂しがっているのをそのまま放っておくのも【サディスト】の特徴が騒ぐなぁ。
晶/一日一サディストやってんじゃねーよ!(笑) 早く来い!
成増/では少年を追って行くぞ、『マイナス・イオン・ガーディアン・トランス・フォーメーショオオオォン』!
GM/しょーんしょーんしょーん……絶叫したところで体がシュンッと消え……成増は神殿の所にやって来る。
晶/よう、オッサン。
成増/やぁ、……これで二人きりだな。
晶/……ああああぁぁ! 早く来い二人ともおおぉぉ!(笑)
水沢/なんか通信越しに叫んでいるから行くか(笑)『新たな力よ目覚めよー』!
桜/『ニャー』。
GM/二人とも変身呪文を唱えると、フッと体が軽くなり晶の元へと落ちて来る。――そこは魔法陣が床に描かれた一室で、乳白色の薄ぼんやりした壁に囲まれている不思議な空間だ。中央に石版が置いてあり、その先に道が進んでいる。石板に書いてあるものを読みたいのであれば【神秘学】判定を。
成増/(ころころ)ギリギリで成功。
GM/成増は、いつの間にかキュー太から教わっていたレガル=クラーテの文字を読むと、こう書かれている――『試練の神殿』。
晶/……だけ? ここからスタートということか。
GM/石板の先にある道を行くと、そこには扉があり『新たなる求める者、此に触れよ』と書いてある。
成増/ここに触れと、……とりあえず触ってみよう。タッチ!
GM/成増さんが扉に触れると、そこが緑色に光り、白だった空間が緑に変わっていく。目に優しい色に変化していった――そして声が聞こえる。『汝ら、その思考を示すべし』。


 ★緑色の部屋


GM/さっきまで白の神殿であったのに、辺りが木々につつまれている。木漏れ日が差し込み綺麗だ。
成増/太陽? ……地下なのに? 幻覚くさいな……。
水沢/触るたびにそれぞれの部屋になるのかな? 水の空間は判るが……赤はヤバくないか? ピンクは……桃色の空間?(笑)
晶/そんな目に悪い空間イヤだ(笑)
成増/「ちょっとだ・け・よ」とかそういうんじゃなきゃいいが(笑) 警戒しながら前に進もう。
GM/進んで行こうとすればあっちの方向に大きな池があるのが見え、……その池の中央に宝箱があるのが判る。
晶/宝箱って、見るからにRPGくさいやつか? 怪しい……。
成増/他に何かあるという訳でもないのなら、そちらの方に歩き出そう。
GM/歩き出したみどり、……しかし、ゴンッ! 見えない壁に頭をぶつけてしまった!
成増/痛ッ! ……謎の壁に阻まれているのか? 近くの草木にも触れられるか?
GM/触れようとすると草が指を通り抜けてしまう。
成増/ホログラムか。――前に進みたいから【槍】を取り出して、刺す!(ころころ)11で成功!
GM/ダメージはいらないや。槍を一突きすると、カシャーン! 見えない壁に、ガラスのヒビが入ったように一瞬だけ見え、バラバラ崩れ落ちた。
成増/これで前まで進めるな? 池の所まで移動して、……とりあえず槍で池の水をチェックする! かき混ぜて危険なものじゃないか確認するぞ。
GM/成増がぶすりと水を刺すと、……槍がねっとりと重く感じる。引いてみれば、ねちょ……っとネバネバしているようだ。池自体はそんなに深くないみたいだけど。
桜/スライムみたいなものですかね。
成増/沈む危険性がある、厄介だな。空を飛ぶ呪文も無いし……宝箱の所まで跳べる距離かな?
GM/世界記録でも無理だ。10メートル近くある。
成増/……うむ、仕方ない。私が入ろう。ねちょ!
GM/痛い。素通しでダメージ1点!
成増/痛っ!? ……まさか、毒かっ?
水沢/それを聞いて【毒物】で池を確かめてみる!(ころころ)8で成功!
GM/水沢には判った、毒っていうか……硫酸じゃん! 硫酸をジェル状に溶かしたやつだ。
水沢/あぁっ、顔に当たると日の目を見られない女優さんになれるぞ!
成増/そんなオペラ座の怪人!? ……身長が低くなりたくないしどうしたらいいだろう?(笑)
桜/そこで「思考」をするのかなぁ……。
晶/うーん、体力がある俺がダメージを我慢していくとか……?
水沢/我慢して歩いて、HPがヤバくなったら俺が回復魔法を飛ばすとか?
成増/……ん、あれ。変身するなら防護点が全部1点だから……平気じゃないか?
晶/そうか! ……GM、変身したら全部位のダメージが1点減るんですよね?
GM/そうだね。
成増/で、一歩進むごとに一回のダメージは1だと?
GM/そうですね。
成増/では変身して池を渡ればいいことか! 『マイナス・イオン・ガーディアン・トランス・フォーメーショーン』! ……長ぇよこの呪文!(笑)
GM/自分で付けておきながら(笑) ともあれ、グリーンの戦隊スーツに身をつつんだ成増が池に入ってみると、――痛くない。スーツは全部位のダメージ減少1だからね。あっという間に宝箱のある小島まで辿り着くよ。
成増/よしっ、早速宝箱をパカリンコー!
GM/鍵がかかっていないので直ぐに開く。――中には、緑の宝玉が入っていた。
成増/やっほーい! ……おそらくこのオーブが全種揃った時に何かが起こるんだろうな。じゃあ次の色にいこう!


 ★青色の部屋


水沢/一度緑の空間になったところから出て、今度は俺が触るよ。タッチ!
GM/水沢が触ると、まるで水の中にいるかのような世界に変化していき……緑だったタイルが青くなり、息は吸えるが水中みたいなところになった。部屋の中心には体が白くて耳が尖っている人がいる。そして声も聞こえてくる。――『汝ら、その知恵を示すべし』。
水沢/知恵を? ……話し掛けてみるか。もしもし?
GM/謎の人物は話し出す。「我は汝らを生み、汝らを育み、時に汝らに牙を向く。汝ら我に抗うこと敵わず、我に施しを受ける也。我は母也。我とは何ぞや?」
成増/……なぞなぞ、か?
水沢/何か答えればいいのかな。……答えは、『海』?
GM/ブー。
晶/『雨』?
GM/ブー。
水沢/『水』。
GM/ブー。
成増/『リラックマ』!
GM/ブー。……次から間違えたら敵を出すよ。
成増/ヤバイ! みんなふざけるんじゃないぞ、マジメに考えろ!
晶/考えてるよ!(笑) なんとなくだけど、判りそうなクイズなんだよな……。
水沢/生んで育んで、時に牙を向くから……なんだか災害ぽいし。
桜/……『地球』?
GM/桜の答えに反応する。「正しき答え也」――光り出す部屋。そして水沢のところにコロンッと青色の宝玉が転がってきた。
水沢/わぁっ。やっぱりこんな風にそれぞれの宝石があるんだろうな。


 ★赤色の空間


晶/何か俺の色は危なそうな気がするけど……行かなきゃ進まないだろうから触るぞ!
GM/晶の手が触れると、空間が赤くなる。『汝ら、その力を示すべし』と声が聞こえ、炎で囲まれているような場所に変化していく。実際に少し暑く、四隅に台があってその上に天使が銅像が置かれている。
晶/問答無用で中に入るぞ!
GM/晶が近付くと――天使の像の目が光り、襲いかかってくる、オーソドックスに戦闘だ!

 ●戦闘/1ターン
GM/こちら移動力が低いので最後に動きます。先に行動どうぞ。
晶/こっちは4人とも変身解除していたから、1ターンで変身! 全員戦闘準備!
GM/1ターン待機か……じゃあこっちが近寄っていこう。以上、次ターンへ!

 ●戦闘/2ターン
晶/敵が近寄ってきてくれたから、武器を【準備】して1体の全力攻撃の二回連続でいく!(ころころ)どっちも斬りで、1回目11ダメージで、2回目10点! ……ちょろっと入ったぐらいかな?
桜/私は杖を取り出すだけなので、準備して1ターン消費します。
成増/こちらは続いて攻撃をするか。中距離で届く相手に普通に槍で刺しにいく。(ころころ)12成功、4点のダメージ!
水沢/俺もピンク同様、武器準備!
GM/ではこっちいくよー。1体目がレッドに斬りかかる。(ころころ)ダメージ……1だよ。
晶/防護点でマイナス1、カッキーンだ!
GM/2体目と3体目は、何やらムニャムニャ言ってる。呪文を唱えるつもりだ。4体目はブルーへ攻撃、剣で突いてくる。(ころころ)
水沢/武器で受ける!(ころころ)……あ、ファンブルった。
晶/初のクリティカルも出して、今度はファンブルか!(笑)
GM/おめでとう、早速ファンブル表をふろうか。(ころころ)……効果「武器を落とします」。これで1ターン目のような非準備状態になったから気を付けてね。ダメージは5点!
水沢/突きだからダメージが8点になって……あ、自分の残りHPが1になった! 一撃でHPの半分削れたから【朦朧】状態!
晶/ヤバイ、武器はもういいから下がれ!
成増/早速痛手だな。……それに2体目と3体目は呪文か、厄介だな。

 ●戦闘/3ターン
水沢/ターンの始めだから【生命力判定】するよ……(ころころ)失敗した。ボヘーっとグラグラしてます……。
晶/……ブルーをカバーしたいが、それだと敵の攻撃が三匹ともグリーンに行くんだよな。まずは一匹倒そう、呪文を唱えている奴に全力二回攻撃!(ころころ)斬りで9点と6点!
GM/……ションボリ、そのダメージをくらって余裕で1匹死んだ。
桜/猫ビームならどこにでも攻撃できるから……さっきのレッドが攻撃していた敵へ!(ころころ)成功で6ダメージ。
成増/なんとかガツガツ削れてるな? ……では、私はブルーを庇う位置に立つ。
GM/カバーリングするんだね? 1匹はレッドに攻撃、(ころころ)失敗。もう1体は、割り込んできたグリーンに攻撃、(ころころ)斬りで1点。
成増/よし、こっちもダメージ0だ!
GM/あと1体、呪文を唱えていた奴がピンクに攻撃する!(ころころ)……ダメージ1点。格好良くバリバリと雷が落ちてきたのに!
桜/スーツの防護点があるからカッキン。痛くなかったけど、猫ビームの杖が避雷針代わりになっちゃったのかな?

 ●戦闘/4ターン
水沢/【生命力判定】(ころころ)成功! ゼエゼエ、死にかけているけど自分で回復するよ……。
晶/さっさと倒そう! 与えるダメージプラス2の全力攻撃で(ころころ)斬りで6点!
GM/ザシュッ。総攻撃をくらって、今の一撃で死ぬ。
桜/猫ビームを、グリーンの前にいる子に……(ころころ)叩きの8のダメージ! 大分削れた筈!
成増/削れたところで槍で刺すぞ!(ころころ)よし、4点ダメージ!
GM/……バタンっ、死んだ。残すは1匹だぞ。
水沢/自分に【小治癒】を行います……(ころころ)3点回復。HP4になりました!
GM/では最後の1体がレッドに襲いかかる、覚悟! 全力攻撃したから避けも受けもできない筈!(ころころ)ダメージ斬りで2点……【頑強】持ちだからまたカッキーン?

 ●戦闘/5ターン
晶/外れたら嫌だから、二回連続攻撃いくぞ。(ころころ)斬りを1回目……9点!
GM/その時点でオーバーキルだ。という訳で戦闘終了! ――晶が最後の一撃で倒した天使の場所に、ひとつ宝箱が現れた。
晶/もちろん開ける!
GM/中には赤い宝玉が入っていた。
成増/ゲットだな。……まずはブルーを【応急手当】しよう。(ころころ)5点、これで完全回復だな?
水沢/ああ、ありがとう……。


 ★桃色の部屋


桜/最後です、私が触ってみます。どうでしょう?
GM/ピカーン、桜さんの指が触れると、空間が目の優しい桃色に光ります。そして声は……『汝ら、その未来を示すべし』
桜/……未来?
GM/君達をつつみこむ桃色の空間……それは、満開のサクラの木だった。
成増/サクラの木? また私の部屋の時のようなホログラムか?
GM/成増さんには前の部屋のような、と思われるサクラの木が見え、……その下に奥さんと息子が三人いるのに気付く。
成増/……何っ?
GM/晶くんには、綺麗な満開のサクラの木の下にトウヤくんとナツミちゃんがいるのが見える。
晶/……なっ!
GM/水沢だったら妹のサトミちゃんが、桜さんには……タケルくんと猫がいっぱいサクラの木の下に。「ミャー」「ミャーミャー」
桜/猫がいっぱい!?(笑)
GM/晶の方に向かって手を振ってくる友人二人。「おーい晶ー、こっち来いよ! 花見しようぜー!」
晶/な……何でお前らこんな所にいるんだよ!
GM/ナツミちゃん達が笑顔で君を呼んでくる。「細かいことは気にするなよ!」「甘酒持ってきたよ。飲もうよ! それと私……こんなもの作ってきたの!」――ナツミちゃんがお弁当の中にちょっとグチャっとした嫌なものを晶に押し付ける。
晶/ちょ、おま、そんなお弁当!(笑) 絶対それ食べたらダメージくらうだろ! ……そうかお前自分がそんなお弁当だからいつもタコさんウインナー奪ってたのか!(笑)
GM/飲めや騒げやワイワイとお友達二人が晶くんの手を引く。「いやぁ、俺達ずっとこうしていられるといいよな!」
晶/え? ……いや、えーと……?
GM/一方その頃、桜さん。「ミャーミャー」猫が寄るだけ寄って来るよ。サクラの下に猫がいっぱいいっぱい……。
桜/猫がたくさん! しあわせ!(笑)
一同/プレイヤーが行きたい!(笑)
GM/GMも行きたいよ。――その中でシャノアールで飼っていた黒猫たちが喋り出す。「ミャーミャ、ずっとココにいるミャー」「そうすれば桜もボク達もしあわせだミャー」隣でタケルくんも「ね、姉ちゃん! ずっとここにいようよ!」
桜/……え、それは……?
GM/「ううん、焦らなくていいミャ。結論出すのは後でいいミャー、桜を信じてるミャー」……猫のくせに大人だ。一方その頃、マコッチ。「お兄ちゃーんっ!」
水沢/さ、サトミ……学校の勉強は終わったのかい?
GM/「うん、終わったの。あのね、大事なお話があるんだ!」
水沢/な、なんだい?
GM/「あのね、私ちょっと体が悪かったじゃん……。でもね、お医者さんがね、病気が治ったんだよって言ってくれたんだ! もう病院に行かなくていいんだって!」
水沢/えっ! ……いきなりのことで凄く動揺します。
GM/確かに今目の前にいる妹は、いつもよりも凄く元気だ。「あれ、お兄ちゃんどうしたの? ――元気になったから、これでお兄ちゃんと一緒にどこにでも行けるね。だからお兄ちゃん、こっちおいでよ!」
水沢/あ、ああ……意思の強さが欲しい!(笑)
GM/そこで葛藤するマコッチ、――では最後に成増さん。成増さんに向かって息子さんが三人声を掛けてくる。「ねえお父さーん」「お酒あるよー!」「今日はお母さん、炭水化物作ってきてないってー!」
成増/なにぃー! そんなことがある訳ない!(笑)
GM/「そんなこと無いって、親父ー」「あなたー、卵焼きよー」「父さんー」……手を引いてくる息子達。
成増/一応手を引かれる、が。……お前達、何故此処に居る?
GM/「そんなことは気にしなくていいじゃない、ハイあなた……あーん」
成増/あーん……ぱく。
GM/すげーウマイ卵焼きだ。「あなた、お仕事も疲れたでしょう? 暫くここでゆっくりしていってもいいんじゃないかしら」
成増/もっきゅもっきゅ……確かにウマイ。
GM/「そうだよ、お父さん! 前にお花見行けなかったから遊ぼうよーっ」
成増/……その姿を見ながら、周囲を伺う。
GM/おお、洞察力鋭い人だ。周りはサクラ舞い散る……って感じ。
成増/見回したところで、他の三人の様子を伺う。
GM/各々、目に見えない相手と戯れている感じ。「お兄ちゃーん!」「ミャー!」「コレ、卵を焼いたものなの! 何か紫色だけど食べてよー!」
晶/卵なんてそんなゲテモン食わせるんじゃねーよ!(笑)
成増/「卵を焼いたもの」とは聞こえず、「卵なんてゲテモン」とだけ聞こえるんだな?
GM/そう。晶が何にもいない方向に向かってツッコミを入れているよう。
成増/ふむ。――シキ、と言って息子の肩を叩く。
GM/……叩けない。
成増/……それは、手が透けて通るように?
GM/「あれ、どうしたんだよ親父?」
成増/……家族を素通りして、晶の方に向かう!
GM/素通りする……けど、まだ「お父さーん」と呼ぶ声が聞こえる。ここで【意思判定】してください。
成増/(ころころ)12で成功。
GM/確信しよう、――この子達は偽物だ。
成増/――お前達は違う。お前達は、私が愛した家族ではない!
GM/『家族ではない!』……その言葉が響き、桜吹雪にとけこむように、家族四人の姿はフッと消え去った。
成増/お前の卵焼きは確かに美味かった――早く家に帰って本物の妻の味を堪能しよう。……晶が一人ツッコミしている場所へ向かう。
GM/成増さんに見えるのは、一人で叫んでいる晶。――ナツミちゃんによく判らない卵であったモノを押し付けられている。「食べてよー! タダの卵だってばー! 深緑とか水色だけど卵なんだってばー!」
晶/そんなおどろおどろしい色の食い物はねー!(笑) そんなモン食わすなー!
成増/殴る。
晶/イテェッ!
成増/少年、――卵を馬鹿にするな!
一同/そっちかよ!(笑)
晶/ってオイ!(笑) いやアンタいくらなんでもあんなモンは食えないていうかいきなり殴るな……て、アレ?
GM/晶が周囲を見ると、そこは何もない空間に見える。サクラの木はまだ見えるけど、マコッチと桜さんが何もない方向で戯れているのも見えた。
成増/――少年、彼女の方を頼んだぞ。
晶/よ、よく判らないけど、……わかった。
GM/桜さんは、まだミャーミャーとまとわりつかれている幻覚に惑わされている。「いっしょにいるミャー、ミャ!」
桜/うー、猫ー……うー……!
晶/桜が唸っているところまで行って、ポンと肩を叩く。
桜/……ハッと晶くんの方を気付く。
晶/おい、桜……大丈夫か? 聞こえてるか!
GM/桜さんは晶の声が聞こえるけど、ミャーミャーと猫達が鳴いているのも聞こえてる。
桜/あぁっ、猫が……ネコが!
晶/なぁ、変なクスリとかやってないよな!(笑) ……あ、そっか――と自分が今まで何やっていたかここで気付く。桜……ちょっとスマン、パコッ!
GM/叩かれた。――攻撃されると桜の目の前から猫達が消える。
桜/あぁっ、猫が! ネコがぁ……!
晶/お前な……あの猫、俺には見えてなかったんだぞ。幻だ。
桜/猫は私だけが見られればいいんだもん!
晶/おいっ!(笑) いいかげん帰ってこーい!
GM/――では、水沢の方に向かった成増さん。お兄ちゃんは一人で妹と戯れているね。「お兄ちゃん、ダーイスキ!」
水沢/ど、どど、どうしようっ!(笑) 妹にダイスキとか言われちゃった! けど、病気がそう簡単に治るなんて……そんな事あるのか……?
GM/違和感を感じているのなら、【意思判定】をどうぞ。
水沢/(ころころ)成功です。
GM/カワイイ妹だが、「コレは、妹じゃない」……と思う。
水沢/そうだ、――俺の妹はもっとカワイイんだぁー!
GM/そ、そんなっ……お兄ちゃんのバカー!」――サトミちゃんはサクラの中へ消えていってしまう。
水沢/サ、サトミぃ! アレは妹じゃない、妹じゃないんだぁ……!
成増/……。
水沢/……。
成増/……何も見てないぞ。
水沢/……何も聞かなかったな?
成増/……何も聞かなかったぞ。
水沢/……そうか。何も見てないならいい。
晶/なんか空気が重くなってる!(笑) 桜を連れて合流するぞ。
桜/あぁ、ねこーねこー……!
GM/では、サクラの木だけが残った空間に宝箱が置いてあるのに全員は気付いた。……桜さんが開けると、中には桃色の宝珠が入っている。……でも桜さんはにゃんこにゃんこ言っていただけだから、未来示してないよな(笑)


 ★白色の部屋


水沢/4人全員オーブを手に入れたが、どうすればいいんだ?
GM/改めて石板を見てみると、――5つ穴が空いていることに気付く。穴の大きさはちょうどオーブと同じぐらいだ。
晶/5つ? もう1つってドコだ?
成増/……今度は全員いっしょに触ってみるか。せーのっ!
GM/4人全員で、一斉にタッチ! ……すると声が聞こえる。『汝ら、その心を示すべし』――辺りは一面の雪景色になった!
成増/白? ……誰かいないか!
GM/誰かいないか、叫んだ先に――4つの影。その姿は誰かに似ている。
晶/誰だ、……5人目か?
GM/いいや、もっと見覚えのある人影。それは――君らのシャドウだ! ブレスレットを手に入れる前の4人がそこにいる。黒朱旺晶、黒弥生桜、黒成増みどり、黒水沢真が襲いかかってきた!
桜/敵の武装はっ?
GM/初期装備のまま。黒晶は竹刀を持っている。けど、変身はしてないから特殊能力は無い。
晶/良かった! 【頑強】加わっている敵に勝てねーよ!
成増/しかし黒い私はナギナタを持っている……我ながらヤバイな!
水沢/こっちもムダに【格闘】レベルあるから気を付けて! まぁ、俺だから大丈夫だと思うけど……。

 ●戦闘/1ターン
成増/一番強いのは間違いなく黒晶だ! まずは火力を潰してくれ!
晶/じゃあ、俺は俺を潰す! 全力2回連続攻撃いくぜ!(ころころ)
GM/竹刀で避ける。(ころころ)1回だけ避け成功。
晶/クソ、2回目ダメージだけを、7点与える! ……自分が死にかけているところなんか見たかねーよ!
桜/では私も自分に……猫ビームを。(ころころ)
GM/シャドウ桜はなんだかボーっとしている。
桜/私そのものだ(笑) ダメージは5です。叩き攻撃なので半分ぐらいは削れたかな……。
成増/初期値のパラメータそのままが襲いかかってくるのか? なら全力刺しでいくぞ!(ころころ)7点のダメージだ!
GM/刺しで!? うわああぁぁ……一発死だ、成増さんぽい感じに倒れていく。「たんすいかーぶつー!
水沢/鳴き声?(笑) ここは自分で自分を倒すべきなんだろうけど、近寄ったらまた倒されるだろうし……一応武器の準備だけはしておきます!
GM/では黒晶はレッドへ攻撃を仕掛けてくる。(ころころ)竹刀のダメージ、叩きで4点!
晶/(ころころ)チッ、当たった。頑張れば生身の俺でもなんとかなるんだな。
GM/……黒桜はぼーっとしています(笑) 黒マコッチは格闘でレッドへ攻撃。(ころころ)ダメージ1点!
水沢/カッキン! ……流石俺だ!(笑)

 ●戦闘/2ターン
晶/自分を攻撃するぞ。(ころころ)普通に斬りのダメージ……9点!
GM/大ダメージをくらって倒れた……「チィッ」と晶くんぽく倒れていく。
桜/それじゃあ、猫ビーム。(ころころ)ギリギリ成功で、9点ダメージ!
GM/「キャアア、ネコガネコガー……」(笑)
成増/やっぱりそれが鳴き声なんだな(笑) それでは、影水沢に攻撃するぞ。(ころころ)……あれ、クリティかった!
晶/オッサン、実はブルーのこと嫌いだろ!(笑)
GM/じゃあ、クリティカル表をいってください。(ころころ)あ、通常ダメージですね。
成増/うーん、ちょっと残念。(ころころ)それでも8のダメージをどうぞ!
GM/ザシュッ。「妹のために死ぬワケにはー!
水沢/あ、なんか感動的なこと言ってる(笑) 自分は行動を放棄します……自分相手だけど死ぬから。おかしいな、これってヒロインのポジションじゃ……(笑)
GM/では黒マコッチがレッドに攻撃。(ころころ)……また1、カッキン!
水沢/やっぱり流石俺だー!(笑)

 ●戦闘/3ターン
晶/もう斬りかかっちゃっていいよな? 悪い、いかせてもらうぜ!(ころころ)よし、黒水沢に7点ダメージ!
水沢/問答無用で倒れる。「い、妹よー……」パタリ。
成増/ちょっと声が痛む(笑) ……全員倒したが、白いオーブはないか?
GM/4人自分自身を倒しきったところで、……頭上に白い宝珠が舞い降りてくる。
晶/キャッチする!
GM/……が、できない。
晶/え?
GM/鞭のようなものが落ちてきた宝珠を攫っていく! そして後ろの方から、――女性の声がした。
晶/振り向く!
GM/そこにいるのは一人の女。――成増さんだけは判る、エンドウさんだ。
成増/なにっ? この空間に何故彼女が?
水沢/神社にお参りに来たら入口が開いていたから入ってきて……とか?
成増/だが、呪文を唱えなければ入れないのだぞ? とりあえず私が前に出よう。
GM/明らかにそこに立っているのはエンドウヨシミだ。――成増さん、【知力判定】を。
成増/(ころころ)成功です!
GM/……女の目が怪しく光ったような気がした。
成増/むっ!
GM/「コレは渡せられないワ、……お前達はここで死んでもらおう!」女性の足の方から黒いオーラがあがっていき、全身をつつみこむ! その姿は、前に見たエルフ耳の男と同じだ。
晶/マレディクシオンの刺客か!?
GM/「私の名前はヌマ=ルカーブル。マレディクシオンのセルヴァー様の配下よ」……成増さんの方を見て、「アンタはちょっといい男だから助けてやろうかと思ったけど、私の言うことをきかないのであれば仕方ないわ」
成増/……貴様、何をしに我らの日常に入り込んで来た?
GM/「そんなコト、教える必要がないわ。――お前ら、やっておしまい!」ルマ=ルカーブルが鞭を振るうと、彼女の周りに数体のザコが現れる!
桜/……水沢さんの方が【美形】なのに、成増さんの方が良いんですね?
晶/成程、アイツ……オヤジ萌えだ!(笑)

 ●戦闘/1ターン目
GM/武器はさっきまで使っていたので、準備していたことでいいです。グリーンが敵陣に近く前の方へいっている状態で戦闘スタート!
晶/走り込んでオッサンをカバーリングする! さっさと安全な後ろに下がれー!
成増/すまない、前戦は任せたぞ! 私は後ろから槍で援護する!
桜/では、ザコは前のレッドが潰してくれるだろうから……、後ろのボスにビームで攻撃します。(ころころ)ダメージ6!
成増/遠距離攻撃でボスへのダメージはピンクに任す。では、晶の後ろから援護するようザコを潰していくぞ!(ころころ)斬りで8のダメージを!
GM/……死んだ、さようなら敵!
成増/よし、一発で倒せる程度のザコだな!
水沢/HPは10前後だろうけど、前に出る訳にはいかないから後ろで待機。俺は全力防御してます!
GM/それでは、手前の戦闘員が攻撃。成増にイー!(ころころ)斬りダメージ6点イー!
成増/喰らったイー! ……しかも7のダメージで容赦なく【朦朧】になりました。
水沢/ダメージがデカイ、やっぱり前に出なくて良かった!
GM/ザコ戦闘員が攻撃を仕掛けている中、ヌマ=ルカーブルは何やら呪文を唱え始めました。

 ●戦闘/2ターン目
成増/クラクラしているから【生命力判定】をするぞ……(ころころ)よし、早くも回復!
晶/オッサンが危ないから、残りの戦闘員を全力攻撃でさっさと潰す!(ころころ)斬りダメージ7点だ!
GM/残りの戦闘員達はレッドの剣を受けて消滅。――最後はボスのみ。
桜/じゃあ、ボスを……頭を狙って猫ビーム!(ころころ)
GM/(ころころ)よし、避けた。ニャーニャー……スカッ、にゃー!
成増/なんかビームが寂しい声になってる!(笑) ……こっちはHPが怖いので下がります。
水沢/下がってきたグリーンを回復するよ。【大治癒】で、(ころころ)5点回復!
GM/呪文を唱えている女は……2ターン目もムニャムニャしている。以上でターン終了。
晶/なんかデカイのが今度あたり来るぞ!

 ●戦闘/3ターン目
晶/全力防御……しておくべきかな。している最中にまた呪文唱えられたら悲しいけどとりあえず接敵だけする! ネコさん助けてー!
桜/頭に向かってビームを放ちます!(ころころ)ダメージ9!
GM/結構きましたね。【気絶判定】いくよ……成功。まだ生きてる。
成増/なんとか回復してもらったので、中距離まで移動する。……今度こそ仕留める。
水沢/俺は全力防御。次来る魔法に備えよう!
GM/ではヌマ=ルカーブルの行動、……だけど3ターン目もムニャムニャと唱えている。
成増/くそ、今度のターンか!

 ●戦闘/4ターン目
晶/もうウダウダしていたもキリが無いな、フッキレて二回連続全力攻撃してやる!(ころころ)
GM/(ころころ)やったー、1回目はクリティカル避けだ!
晶/マジか? ……けど2回目の7点ダメージを食らわせる!
桜/負けずに猫ビームをいきます。(ころころ)ダメージ6!
成増/同じく、槍で攻撃!(ころころ)斬りで9点のダメージだ……ザシュッ! 総攻撃を食らって流石のボスもヤバイだろう!
GM/……ガクリ、膝をつくヌマ=ルカーブル。
晶/やった!
GM/しかし、ヌマ=ルカーブルはバッと手を掲げ……貴方達に炎の魔法を放つ!
晶/なっ、ヤバイ――!
GM/「死ねぇ!」宣告される死。襲いかかる炎の渦。

 ――その時。
 そこに沸き上がる感情。一つの言葉がレッドの中に生まれた。
 俺が、みんなを助けないで……誰が助けるんだ!


晶/『アイアン・クラッドオォォ!』

GM/全員の前に立つレッド。レッド一人が、全員のダメージを一手に引き受ける!
晶/範囲攻撃だろうが全ダメージをカバーリング! 凄い技だが、流石に痛い……ぐあああぁっ!
水沢/全部炎を受け止めた姿を見て……叫ぶ! 朱旺ー!

 叫んだ瞬間、ブルーの中から沸き上がるなにか。
 俺にできることは人を癒すこと。
 俺の力で……みんなを助けるんだ!

水沢/『勇者たちに光あれえぇぇ!』

GM/全員HP全回復! けどブルー自身の疲労点が5点入ります。
水沢/あれ、5点も入ったら……疲労で倒れちゃう? じゃ「光あれー」……パタリ。
成増/……それ、どこのヒロイン?(笑)
晶/まったくだ!(笑) しかもなんか凄く他人行儀! でもって神くさい!(笑)
水沢/ばたん。きゅー……みんな、頑張って……。
桜/倒れてしまったブルーを見て、……許しません!

 許さない。その決意により強く杖を握った。
 光が集まる……力を解放する!


桜/『猫レーザー!』

GM/一見カワイイ猫ビームの杖に付いている猫の目から……ビームが乱射! 猫ビームが広範囲に撃てる! 
桜/か、カワイイ!(笑)
一同/こえーよ!(笑)
GM/ヌマ=ルカーブルを光の大群が襲う! 「キャアッ! しまった……ッ!」後ずさりするヌマ=ルカーブル。足元に微かに現れる……ずもも空間!
成増/――逃がすものか、前に出て槍を構える!

 駆ける。潰すは一点。討ち堕とすは奴のみ!
 グリーンの腕に大きな力、そして吠えた――!


成増/『砕けちれえええぇぇぇ』!

GM/槍のダメージが2倍になります。突きでやると恐ろしいことになるよ。
成増/もちろん突きでいくぞ! 出目が9点で、×2をして……尚かつ突き攻撃なので更に2倍のダメージ!
GM/合計は、36ダメージだ!「キャアアアアァァセルヴァーサマアアアァァ!」槍に一突きされたルマ=ルカーブルは黒い粒子になり――消滅した。

成増/……ふぅ。恐ろしい敵だった。
晶/あ、俺レッドのくせにトドメ刺せないんだ。ションボリ!(笑)
水沢/何言ってんだ、こっちはブルーのくせにヒロインだよ?(笑) しかも俺、疲労し過ぎて寝てるし……。
成増/肩を貸して助ける。……大丈夫か?
水沢/ん、あ……敵はどうなったんだ?
晶/オッサンが倒した。もう大丈夫だ、……って本当にヒロインぽいな(笑)
水沢/ああ、良かった、これで……ヒロインだねこりゃ(笑)
GM/――そう助け合いをしている成増の元に、白い宝玉が落ちてくる……。
成増/最後のオーブだな、……5つとも、穴に入れてみよう。
GM/赤、桃、緑、青……そして白。穴に引き寄せられるようにピッタリ入り込む宝玉達。そしてゴゴゴゴゴ……と地響き。舞台は瞬間に広い空間にうつる。
晶/ワープかっ?
GM/そこは広く、暗い場所です。部屋自体が暗くても光り輝く水晶のようなものがあるのが判る。――そして、その真ん中に閉じ込められている『ヒト』も見える。「ようこそ……護神戦隊ガルディオン……」頭の中に直接声が響いてくる女性のか細い声。
晶/……その名前、ヤメてほしいよな。
GM/……失礼な、私が付けたのですよ?
一同/聞こえてるー!(爆笑)
成増/お、お前は……誰だ?
GM/水晶の中をよく見ると、女性がいた。「……私の名前はネージュ。レガル=クラーテ最期の女王。本来ならば私が貴方達に力を与えるものでした……ですが、貴方達は自らの手で新たな力を手に入れた。その力を手にいれば敵を討ち滅ぼすこともできます……」
成増/――すまないが女王様、奴らを倒すためには今後我らはどうすれば良い?
GM/「彼らマレディクシオンを倒す……それは全てなる元凶の男・セルヴァーを倒せば収まる筈です。彼はマーズにいる者達を地球に呼び寄せようとしています」
晶/召喚術か、前回魔界の扉と言ってたのもそれか?
水沢/……ずもも?(笑)
成増/女王様、判るのであれば教えてくれ。――セルヴァーは今、地球にいるのか?
GM/「……おそらくは。セルヴァーは、自分の封印の際に呪いをかけました。それは私をここに縛り付けておくということ。……貴方達がセルヴァーを倒してくれた時、私の呪いも解かれることでしょう。そしてセルヴァーを倒した時、それは世界を救ったことになる。ですからお願いです、――私の為とは言いません」
晶/少しはそう思ってるだろ?(笑)
GM/「……まぁ、ちょっとは」
一同/ちょっとは!?(笑)
GM/改めて、「レガル=クラーテの民に代わってお願いします。どうか地球を、……地球を助けてください!」
晶/……だからこそ俺達は戦っているんだ。今更なことを言うなよ。
GM/「……ありがとう。――それでは皆さん、地上に一気に送り返しますのでそこら辺にかたまってくださーい。キュー太のいるシャノアールにとびますよー。皆さん、どうか頑張って……。えーい☆」成増さんなら判るかもしれない、神秘的な言葉で……むにょむにょ!
成増/ムダに明るい(笑) おそらくアレはワープの言葉だな、皆振り落とされるでないぞ。


 ★シャノアール


GM/目を開けると、シャノアールの奥の会議室的な部屋にいる4人。喫茶店の奥の秘密結社ぽい部屋にとばされたらしい。「あ、戻ってきたっキュー」
水沢/キュー太、女王様に会ってきたよ。それと新しい力とやらもちゃんと手に入れた。
GM/「凄いっキュ! 今後のマレディクシオンとの戦いもガンバルっキュ!」
成増/キュー太……すまないが私はここで失礼したい。――皆にも一応言っておくが、先程戦った女性は私の学校の教師として来た人なんだ。今も学校にいるのか確かめたい。
GM/それでは高校の方に電話をしてみよう。プルルル……『ハイもちもち……じゃなくてもしもしコチラ学生課です』
成増/……それは、私がもち嫌いでそう言うのかあぁー!(笑)
GM/いや、ただの言い間違えです!(笑)『という事は、成増先生ですか?』
成増/ああ、成増だとも(笑) ……夜遅くすまないが、エンドウヨシミ先生について訊きたいのだが。
GM/『エンドウ、ヨシ……えっと、誰ですか?』
成増/む。……古文の、産休に入っている先生がいただろう。代理に来る予定の先生については聞いていないか?
GM/『代理の先生ですか? ……ハイ、来週から一人男の先生がお見えになるらしいですね』
成増/……そうか。
GM/『ハイ? 何かその男の方に興味があったんですか?』
成増/……ああ、実は私は男に個人的な興味があったのでな!
晶/うわあぁ、なんか怪しまれそうなコト言いやがった!(笑)
成増/プツッ。――ケータイを切ってみんなの方を向き直る。
桜/……どうでした?
成増/彼女はおそらく、「潜入」という形で我が校に来たということだろう。全校生徒を洗脳していたが……死んだから皆の記憶が消えたということか。
水沢/つまり、……気付かないうちに周りに奴らは入ってくると?
晶/……マジで見分ける方法が必要だな。キュー太、何か方法を探してくれ!
GM/「ボクも頑張ってみるっキュ!」――そんな時、成増のケータイにメールが入る。『あなた、早く帰ってきてね。今日はとってもモチ米が安かったの♪』
晶/また嫌がらせしてる、奥さん!(笑)
GM/……きっと愛の試練なんだよ。愛なのか試練なのか(笑) でも成増さんてサドなんだよね。……サド×サドの夫婦?
成増/こんな男でも結婚してくれた女性だから……どんな仕打ちを受けようが愛してるぞ、我が妻よー!


 エンディングテーマ。
 スタッフロールが流れ……………………。

★次回予告!

「アナタハ神ヲ信ジマスカー?」
 怪しい宗教に引っ掛かった桜。
 彼女が捕らえられた先にあるものとは――!?
 次回ガープス・トランスフォーメーション
 護神戦隊ガルディオン

 第4話「囚われの姫君」
 
来週もまた見るっキュ〜!