アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 忘却の彼方になるエゴイスト 』第1話 2ページ ■
2016年3月12日




【AF判定ルール】
・『契約』はミドルフェイズ前に可能。『供給』は1マイナーアクションで可能。1シナリオに1回まで。

『AF判定:一本松との交流』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・難易度:90
 ・ラウンド制限:1ラウンド

※「一本松と交流する」演出に成功すること。成功した場合、一本松の話を聞くことができる。
※このAF判定に使える特技の数は、10個までとする。
※『協調行動』可能。難易度:10。協調行動するキャラクターがこのAF判定に使える特技の数は、5個までとする。


GM/AF判定に成功しなくてもシナリオは進みますが、成功すれば特別なボーナスが獲得できます。また、今回は特技に使用回数制限があるので気を付けてね!

 この時点で『契約』の相談を行なう。
 榴湖が珠希のマスターになり、珠希が雪代のマスターになり、雪代が榴湖のマスターになった。



 ●ミドルフェイズ 〜奇妙な再会〜

GM/榴湖さんが≪薬物調合≫特化のキャラで作ったんだよね。AF判定をしていたらメジャーアクションができなくなってしまうのは勿体無いので、【幸運】判定難易度11に成功したら特別に薬物を作れることにします。
榴湖/おお、それはありがたい!
珠希/【幸運】判定なら私の≪君に幸あれ≫で、達成値にプラスすることもできるよ!
榴湖/薬品をちゃんと持ってきたよなーと【幸運】で確認します。(ころころ)達成値12で成功です。早速≪薬物調合≫で≪興奮剤≫を取得します!
雪代/≪興奮剤≫ゲットだぜ!
GM/次にAF判定をしましょう。AF判定をする人以外も『協調行動』が可能です。一番手は……榴湖さんかな? 【理知】と【意志】どちらで判定するつもりですか?
榴湖/【意志】で振ります。
GM/『協調行動』をしたい人は、【意志】判定難易度10に成功してください。
雪代/雪代が振ってみます。(ころころ)達成値14、手伝う気満々です!
榴湖/黙々と千方さんのお家で作戦会議をしながら作って……AF判定を始めます。≪薬物調合≫と、≪最高調合術≫と≪強力調合術≫を持っているので、とても強力な薬ができました。
GM/≪興奮剤≫も取得した特技の1つとしてカウントしていいです。なので現在、特技は4つ使ったことになります。
珠希/目の前で匠の技を見ています。
榴湖/……珠希、何か訊きたそうな顔をしてるね?
珠希/だ、だってー。
榴湖/……本当にヤバイなって思ったなら、2人は先に帰っていなさい。
珠希/ぷー。
雪代/なんで連れて行ってくれないんですか。
珠希/……判った。先に帰って、もう一回ここ来るね!
雪代/ねー!(笑)
榴湖/……もうっ、珠希はどうしてママに似たの!(笑)
珠希/ママの子だもーん!
榴湖/……無茶しない程度に好きにしなさい。でもこれから絶対何かがある。……普通の人は判らないだろうけど、パパが装備バッチリなことを剣菱さんは気付いていたと思う。≪覚醒具1・2≫も≪空と心のリング1・2・3≫も全部装備してたからね!
雪代/フル装備だなー(笑) あの人、強いんですよね。……僕もあの人に気に入られて、何回死んだことか。≪不屈≫や≪ライフコイン≫で立ち上がったときの記憶を思い起こして、色んな感情が渦巻くよ。あの人のために何回≪カバー≫を使ったことか!
珠希/そ、そうなんだぁ……。
榴湖/あ。……あー、思い出したわ……と≪最奥の記憶≫。ごめん、パパ逃げられなくなっちゃったかも。
珠希/なんで?
榴湖/パパがお前らの年ぐらいのときに言われたんだよ。「自分は頭が少しおかしいかもしれないから、何かあったらお前が止めてくれ」って。……さっきの笑い方、ちょっと変だった。本当におかしくなったか会って確認しないといけない。本当におかしかったら、止めてあげないとだな。
雪代/止められますかね。あの人、すっごい強いんですよ。≪カウンター≫とか持ってると思う! あと、≪狂舞≫とか持ってて舞が上手そうな気がする!
珠希/それ、戦闘じゃなくない?(笑)
榴湖/これから剣菱さんに会いに行くよという宣言をします。(ころころ)達成値12です。
GM/『現在難易度:60分の12』になりました。君達は千方さんのお家で作戦会議を練ったところです。一本松という人物がいると知った珠希ちゃんでした。まだ交流もしていないので、AF判定は成功できていません。
珠希/次は、珠希がAF判定をします。……AF判定の使用能力値を≪女神のいたずら≫で【幸運】に変更します。
GM/協調行動は「判定者と同じ能力値で判定する」という原則があります。もし珠希ちゃんに協調行動したいなら、【幸運】で難易度10に成功してください。
榴湖/【幸運】ならパパにも目がありそうだぞ。(ころころ)おお、達成値13で参加します!
珠希/……まだ猶予があるってことは、あの人達もこの村を下調べしている最中だよね?
榴湖/ああ。今思えばあの立派なカメラも、風景を撮るんじゃなくて下見用だと思う。機関って昔から羽振りは良いんだよね(笑)
珠希/カモフラージュのためとはいえ、立派なカメラを用意するなんてリッチだなぁ(笑)
GM/研究や手段のためなら何でも承認のハンコを押す狭山っていう最高責任者がいるからね。ぺったん(笑)
珠希/今すぐには動かないってことでしょう? ……じゃあ確かめに行くなら今のうちだよね! 行こう!
榴湖/どこに?
珠希/一本松さんのとこ。
榴湖/えっ。えええっ!?(笑) こ、怖いね!? もうちょっと薬作っていい!? ≪薬物調合≫を使用します!(笑)
珠希/パパの覚悟が決まるまでペンションの周りをウロウロしまーす!
榴湖/待て待て待て、行く行く行く! 保護者も同伴で!(笑)
珠希/よっしゃー、一緒に行こう! 雪代も行くよ!
雪代/い、行くー……行くけどぉー……(笑)
榴湖/ちょ、ちょっと待って! 準備がまだだから! ≪ターニングセット≫使うよ!(笑) 大慌てでついて行きます!
珠希/2人の様子から一本松さんがかなりの手練れであることは察しているので、単に道を歩く中でもウズマキの中で自分の装備を確認しておこう。
GM/珠希ちゃんの装備とは?
珠希/細かい装飾のあるダガーです。掌からまじないのダガーを出して、バンッと相手に向かっていくという≪幻の射撃≫です。フッ、武器の貯蔵は充分だ(一同笑) いつも通り武器は出せると確認した≪射法訓1・2≫。……寒いからグローブを嵌めておこう、≪狩猟の銀手1・2・3≫! 準備できた!
雪代/1月で寒いから装備を整えるのも仕方ないよね、防寒だ(笑)
珠希/2人を置いていく勢いで、テコテコとペンションに向かいます。≪君に幸あれ≫+≪女神のいたずら≫で【幸運】にもさっきのペンションに辿り着いちゃいます!
雪代/その足に全然迷いが無い!(笑)
榴湖/一度来ただけの場所なのに着いちゃったよ……(笑) 本当にここであっているか≪空間知識≫で確認! うん、あってる!
雪代/な、なんか緊張してきた……お腹痛い。
榴湖/大丈夫か? ≪肉体復元1・2・3≫いるか?(笑)
珠希/ペンションの入口でそっと≪闇纏い≫を使って隠密状態になります。すーっと入っていって、見つかりそうになったら≪逆転運命≫! ペンションの中はこのシーズンということもあって、泊まっているお客さんは?
GM/全然いません。
珠希/どこの部屋に泊まっているか丸判りですね! 抜き足、差し足、忍び足! ここだー……コンコン!
雪代/もう部屋の前まで行ってるー!?(笑)
榴湖/あっ、あいつ俺が目を離した隙にあんな所に!? ノックしちゃったー!?(笑)
珠希/パパ! 喧嘩を売ったらダメ!?(ころころ)達成値12です!
GM/『現在難易度:30分の24』です。雪代くんがあと6を出せば成功します。……珠希ちゃんがコンコンとノックをして、AF判定終了。オチを相手に任せられるというのもAF判定の醍醐味だね(笑)
雪代/ええええ!? 次、どうしろというの!?(笑) ……な、何かあったら僕は≪カバー≫で2人を庇うことができる! この2人は何があっても≪英雄の宣言≫+≪黄金の身体≫で僕が守る! ……コンコンとしてる瞬間にそのことを考えます!(一同笑)
珠希/ガチャリ!(笑)
雪代/(ころころ)達成値8です!
GM/言うまでもなくAF判定クリアーです。無事、ドアが開かれました。
榴湖/後ろで立っているパパあんぐりだよ!(笑)
雪代/しかも「どうぞ」の返事を待つ前に開けちゃったよ!(笑) ……一回閉めます。
榴湖/閉めるの!? 剣菱さんもビックリしちゃうよ!?(笑)
GM/中からガチャリとドアが開けます。少し開いたドアの隙間から、190センチほどの大柄な男性が君達を見ています。
珠希/こんにちはっ!
GM/140センチ代の珠希ちゃんを見下ろすよ。
雪代/は、ハラハラ!(笑)
珠希/にこーっ! パパがお世話になっておりました!
雪代/か、かつての上司に挨拶をしないのは申し訳無いと思いまして……!
GM/「……本当に躾のよくできているペットだな」
榴湖/だからペットじゃなくて息子みたいなもんです! じゃなくて、すみませんっ!(笑)
GM/「何の用だ?」
珠希/えーと……お話がしたくて!
GM/「残念ながらマトモな茶なんて出せんぞ」 言いながら、扉を開けます。茶が出るとしたらホテルにありがちなティーパックぐらいだよ。
榴湖/い、淹れてくれるんですか? ……縮こまります。
珠希/やったー! お邪魔しまーす!
GM/AF判定の内容は「交流」です。だけど今は会っただけで交流ができていないので、少しお話する描写を入れてから判定結果を出していいですか?
珠希/はい、お願いします。……一本松さん以外の人はいますか?
GM/いませんね。他に大部屋を取っているのでしょう。
雪代/殺るなら今だ!
榴湖/過呼吸みたいな息が出ちゃうからやめて!(笑)
珠希/とりあえず穏便にしなきゃだよ。
雪代/貴方が言いますか!?(笑) 絶対貴方が言うべき台詞じゃないですよ!
GM/一本松は普通の1人部屋に3人を入れてくれました。1人用のお部屋なので、シングルベッドに備え付けのテーブルと椅子が2つあるぐらいです。客人である子供達を気遣ってくれているのか、テーブルを君達に譲って彼はベッドに腰掛けます。
榴湖/子供2人に空いている席に座らせて、パパは後ろで立っています。
雪代/榴湖さんは座ってください! ……ペットに椅子はいらないでしょう?
榴湖/ううん、息子を座らせますっ!
珠希/ねえ、私からお話していい? ……えーっとぉ、私達のお話ということで多少は感づいていらっしゃると思います。
GM/「ああ、榴湖の焦り具合を見ればな」
榴湖/ええっ!? あ、そのぉ……えへへへ! ぶるぶる!(笑)
珠希/パパの口からだと辛いと思うので、私からお話をさせていただきます! ……貴方達がここで何をしようとしているのか、機関の方々がしていることの察しが大体ついています。
GM/無言で珠希ちゃんの話を聞きます。
珠希/でも、それをされてしまうと大変困ります。私達は、ここの村人さん達を守らなくっちゃいけないんです。だから、出来れば、無かったことにして帰っていただきたいなぁって……えへへ!
雪代/えへへって、おい(笑)
榴湖/娘に言わせてしまった負い目から、椅子に座る2人の後ろから子供達の肩にポンと手を置いて、話します。……実は自分達、教会の仕事でこの村に来ているんですよ。≪未来視≫ができる人がこの村に居ましてね。何事も無ければ自分達は帰るつもりだったんですが……。
GM/「……そちらも仕事というように、こちらも仕事で来ているんだよ。何もしないで帰るのは無理だな」
榴湖/そ、そうですよね。
珠希/いやー、困っちゃったなー。
GM/「だが、かつて家族同然に同じ飯を食った仲の榴湖を荒事に巻き込みたくない。だからお前達も……『腹が痛くなった』とでも言って今すぐ帰るといい」 一本松も同じように君達に何もしないで帰れと提案してくるよ。
榴湖/正直俺はそうしたい! ……だけどね!
雪代/……こちらも仕事ですからね。
珠希/教会の仕事だし、何より、もう村の人と仲良くなっちゃったんです!
GM/一本松は急に立ち上がり、荷物から封筒を取り出す。今となっては懐かしい、撮ったらすぐに転写できるポロライド写真です。
榴湖/これは?
GM/写真を3人に見せます。今さっき撮ったばっかりの写真で、カメラに向かって「ウェーイ!」とはしゃいでいる男性達の中に……見たことのある顔があります。
雪代/うん?
GM/雪代くんと珠希ちゃんはすぐ判るよ。君達に仕事を依頼した、仕事斡旋人のおじさんがいる。
珠希/え? 教会の、おじさん……?
雪代/……こ、これは? あ、操っているのとかそういうのですか?
GM/「協力者だ。我々のな」
榴湖/……そうだ、教会は当時、機関と繋がっていたんだ!
雪代/癒着してるー!?(笑)

 ここで『AW』ルールブックの「ワールドガイド 〜Q&A〜 一般教養編」に記されている高坂の台詞を抜粋しよう。
 「昔、教会と異端刑務所は、汚職を働いたことがある。刑務所に送られた受寄者を死刑にしたと見せかけて、機関と呼ばれる研究所に送り、そこで人体実験に使ったり食材として卸されていたという過去がある。
 この事件は発覚し、それ以後、第三者組織の介入や警視庁の監視を義務づけるようになった。現在は教会はクリーンな団体として胸を張っているから、安心するといいよ」

 ハンドアウトの文章や、プリプレイ段階で何度も提示されているが、今回のセッションは『機関解体事件』以前が舞台である。


GM/どうやらこのおじさんの本職は、教会ではなく一本松さんの部下の方のようです。
珠希/……だから、やる気が無かったんだ。
GM/表の顔では仕事斡旋人として働くおじさんは、仕事としてとりあえずエージェントの派遣を行ないました。もしかしたら能力者の君達を狩っていたかもしれない。それが出来なかったら結界外に押し出すか、記憶改竄するつもりだったでしょう。ですが一本松は、元同僚の娘達に帰るよう説得するためにこのことを明かします。「村に一度来たということで、お前達に報酬は支払われる。今すぐ帰っても仕事は達成になるさ」
榴湖/……明日の朝に「何にも無かったです」ってことで帰っちゃえばいいんだよな。
GM/そうだね、作戦実行は2日目の予定ですから。
榴湖/……剣菱さん。確かに俺達の仕事は取るに足らない仕事です。そして今、この仕事だって本来なら発生しなかったってことも貴方の温情のおかげで判ってしまった。
GM/一本松は無言で写真を封筒にしまいます。
榴湖/一つだけ……お伺いしたい。剣菱さんは仕事だから人外狩りも辞さないスタンスなんですか? それとも……楽しいからやってます? 10代の頃……研究ができれば何でもいいやって思っていた俺みたいに。
GM/榴湖さんに視線を向けます。「何の話だ」
榴湖/……覚えてないんですか。処分された奴の部屋に、一緒にゴミ捨てに行ったじゃないですか。
珠希/処分?
雪代/成績が悪いと殺されるような場所なんです。ヒソヒソ。
珠希/ブラッド企業だね!
榴湖/ブラック企業じゃなくてブラッド企業だね!(一同笑) 忘れてるなら≪最奥の記憶≫を使うぞ!? 「対象:単体」だからできるぞ!(笑)

 ≪最奥の記憶≫
 忘れてしまった記憶や記録、情報を引き出させる[感応力師]の副特技。
 思い出すときの【知覚】【意志】【幸運】判定の達成値に+4。


GM/なにそれ面白い。代償を払ってくれるなら思い出し判定しちゃうけど、する?
榴湖/使っていいなら使います! 代償を払いますので、どうぞ!(笑)
珠希/出来れば【幸運】判定で振ってください! ≪君に幸あれ≫を使って達成値に+4しますから!(笑)
GM/こんなところで全力か(笑) えーと、元々思い出す予定は無かったから……目安は『至難な行為』の難易度16でいいかな?(ころころ)……達成値18、成功(笑)
雪代/やった! 思い出しちゃった!(笑)
GM/え、えーと……思い出しちゃったので、「何のことだ」で通すつもりだったところを違うロールを考えていいかな?(笑) 「……ああ、そんなこともあった」
榴湖/覚えていたんですか。
GM/「……しかし、この人外の村を狩ると決定したのは、今や『朱指』のリーダーになった俺だ。覚えていながらここを消すと決めたのも俺なんだ。それに、たとえ人と交じって生きているとしても奴らは鬼だ。魔族だ。異端であることには変わらない」
榴湖/なっ……。
GM/「異端ならば人々のために狩らなくてはならん。それに……ただ死ぬだけなんて勿体無いだろう? せっかくなら今後の発展のために人間様の糧になってもらわねばな」 そう、楽しそうに彼は笑いながら語ります。
榴湖/い、いや……異端と異端者は違うって! それには流石に声を荒げます! 人を殺すことを笑ってやるなんて、貴方はやりたくないって言ってたでしょう!?
GM/「……そう苦しんでいた時代もあったな。だが、今の今までその苦しみを忘れていたぐらいだ。もう喜んで村を燃やすようになってしまった。この仕事が、笑って受け入れるぐらい楽しいことなんだって知ってしまったんだよ、今の俺は」
榴湖/そ、そんな……。
GM/「30年も人を殺す仕事をしていれば、その間に楽しみを見出してもおかしくないだろう? それに、悲鳴を浴びることが気持ち良いんだ。理不尽な暴力で叫び声を上げる者達を見るのが心地良いんだ。毎日苦しみを生み出したいと思ってしまうほどに俺の血は溺れてしまっているんだ」
榴湖/…………。
GM/「何より、『それでいい』という声は今も聞こえる。……異端と同じように考えてしまっていても、異端を狩るということには変わりない。苦悩する日々よりも、快適に仕事を励む方が良いだろう? ……人を殺めている訳ではないのに、何故そんなに咎める?」
榴湖/ああ、そうかい。……彼が手遅れだったことに気付きます。行こう、2人とも。呻いた後に、立たせます。
雪代/む、むぅ……。
珠希/……立ちます。……この村の人は、人間に対して悪いことなんてしていません。仕事が大事だっていうのも判りますけど、せめて大人なんですから建前ぐらい守ってくださいよね! プンッ!
榴湖/可愛い、が、怖い!(笑) 2人の前に出て、庇うように部屋の外に出させます。
珠希/パパ、もうちょっと言いたいことがあるなら言って!
榴湖/あるさ! でも! ……俺だって今まで忘れていたんだ、報いだろうよ。
珠希/ぱ、パパ……。
GM/珠希ちゃんの一言には、一本松もフッと笑いますね。子供がキャンキャンと鳴いているのは可愛いです。
雪代/榴湖さんに引き摺られながらも後ろを振り向きつつ、言います。……僕は忘れてませんよ、機関でされたことを! いくら躾が良い犬であっても飼い主に噛みつくことだってありますから、充分注意することですね!
珠希/ゆ、雪代……。
GM/一本松は子供達の怒声を聞いて、クスクスと笑っています。「もし帰らなかったなら、お前達は『この村の一員』として扱っていいということだよな? 教会の一員として働いていた能力者、我々の研究の糧になるのに相応しい素材と言えるだろう……」
榴湖/ひぃっ!?
雪代/上等ですよ! 村の一員として扱ってください! 煽っておこう!(笑)
珠希/そうよそうよ! なんてったってこの村の人は神に近いんだから、一緒にされた方が嬉しいぐらいだよ! 煽りながら帰る!(笑)
榴湖/慌てて部屋を出るとき……最後に一本松さんの顔を見ますが。
GM/邪悪な笑みというのがピッタリな表情を浮かべています。
榴湖/……未練のある顔を一瞬しますが、バタンと扉を閉めます。はぁはぁ、凄い汗をかいてしまった……。一旦帰ろう!
珠希/うん、ここは敵のテリトリー! 一旦帰って作戦を考えよう!
雪代/なんか悪者みたいですね……。
珠希/悪者はあっちだもん!(笑)
GM/……部屋を出ていき、ペンションから去っていく3人。その間も、1人部屋でくつくつと静かに笑っている一本松。その隣に、≪無音の外套≫を解除した弟の匠太郎がフッと現れます。
雪代/……居る! 居た!?(笑)
GM/匠太郎は既に武器である……大きなハサミを装備し、構えて、いつでも君達を殺せる態勢でいました。部屋の壁に同化して隠れていたんです。
榴湖/ふ、不意打ちされるところだった。あぶねー!(笑)

 「いいの、一兄さん。そのまま帰しちゃって?」
 「ああ、帰る気は無いそうだ。美味い餌がいなくなる心配は無いぞ」
 「あいつらが居ると、滞りなく任務が完遂できなくなるよ。あんだけ敵意を抱いていた子供だ、これから応援を呼ぶかもしれない」
 「そうだな。なら『決行は2日後』としていたが……」
 「判ってる。2日なんて待ってられないよね! 作戦は早めるってことで皆にも連絡をしておくよ。今夜中には全員動き出すからね! 皆殺しにするよ!」


榴湖/……作戦が、早送りになっちゃった(笑)
雪代/あんだけ敵視されたら、ねぇ?(笑)

 「……匠太郎。村の連中は機関に連れて行くのは変わらない。だが先ほど噛みついてきたあの3人だけは、生かしておけ。『トドメは刺すな』
 「どうして?」
 「……あいつらは、俺に噛みついてきた犬だ。俺が好きに飼ってから処理させてもらうさ」


GM/このAF判定をクリアーしたボーナスとして、今回のセッションは『トドメを刺す』ルールが封印されます。一本松が戦闘不能状態のキャラを死亡させることはありません。
榴湖/た、助かった……?
雪代/キャラクターロストは異端堕ち以外は無いってことですね!(笑)
珠希/異端堕ちだけはどうしようもないな! それにしても……一本松さんの台詞、凄くエロかった……(一同笑)


 ●クライマックスフェイズ 〜運命のやり取り〜

GM/夜になりました。2日後に事件が起きると思っている君達は、千方さんのご自宅で夜を迎えます。ご飯も千方さんちが作ったお野菜をご馳走になったよ!
榴湖/ああ、余計に帰りづらく……(笑) はー、パパは心身ともにクタクタだー。誰か供給してくれー。
珠希/パパ……おいで! 両手をバッと広げます! ぎゅーっ! ぽんぽん!
榴湖/そこは俺に似たのね(一同爆笑) はあ、お前らにもそろそろ逃げてもらわないと。
雪代/……榴湖さん1人残ってどうするつもりですか?
榴湖/どうしようもないね。パパが1人になったら、酒の席に誘って一服盛るかな?
GM/そんな話をしている夜。千方さんちにはおじいちゃんやおばあちゃんもいらっしゃって、夜の11時には消灯です。ご飯を食べて、お風呂に入って……深夜12時、そうして1時。2階の寝室を自由に使っている君達は、どうしてるかな?
雪代/見回りしてるかな。
榴湖/薬を作ってます。
珠希/超眠いです。……んあー?
GM/深夜2時、目を覚ましている能力者なら異変を感じられる。……広範囲に結界が張られたことに気付いてしまった。≪魔の結界≫+≪還り名≫+≪母の腕≫+≪負の空間≫の四重張りです。
雪代/すごっ!? エキストラを立ち入らせないようにしている!
GM/その通り、「能力者以外を立ち入らせないように」しています。たとえ夜中であっても普通の人間は「なんかここに居たくない」と無意識に感じ取り、眠い目を擦りながら村から去って行きます。
榴湖/や、厄介な奴が入ってこないようにしている……。
GM/逆に、能力者である[異端者]クラスが入っている鬼達は、一切異変に気付かず眠り続けます。
榴湖/……ま、まずい!
GM/雪代くんが見回りをするため立っていたかな? では……雪代くんは気付く。君の背後から大きなハサミが、君の首を狩り取ろうと刺し込まれ今まさにジャキンと閉じかけていることを!
雪代/瞬間的に、振り向きながらしゃがむ! 自分の帽子だけが真っ二つになる!
珠希/キャーッ!? 帽子が!?
GM/大きな音はしない。ハサミでシャコッ……と斬っただけの静かな音が、雪代くんの帽子を殺した。
雪代/ゾッとしますね! ……動き出すの、早すぎじゃないですか!?
GM/振り向いた先には、≪無音の外套≫で近づいていた匠太郎の姿。雪代くんを暗殺しにかかりました。
榴湖/お、越生さん……!?
GM/(匠太郎になって)「元朱指のチルドレンとはいえ、動きが良いねぇ? まるで俺達が来たことが判っていたみたいだ。それも鬼の≪未来視≫の力ってやつぅ?」
雪代/……偶然ですよ!
GM/君達の居る2階の寝室に、数人の男性達が現れる。匠太郎さんを含め全員黒装束や黒い鎧、黒いマントで何者か判らないように身を隠しています
珠希/こ、怖い……!
GM/そして、最後に……ゆっくりとボスがやって来ます。一本松は、ぐったりと倒れた千方さんの髪の毛を掴んで引き摺ってきます。
珠希/ち、千方さん!?
GM/ぐでんとしている千方さんは、まだ生きているようです。
榴湖/や、ヤバイヤバイヤバイ! ちょ、ちょっとせっかちになりましたか、剣菱さん!?
GM/(一本松になって)「こうなることは判っていただろう? それでもお前達は逃げなかった。邪魔されると判っているなら……まずは危険分子は排除しなくてはな。出来れば何も判らないまま死んでほしかったんだが」
榴湖/……剣菱さん……。
GM/「娘もまだ若いのに、可哀想だ。死にたくなんてないだろうに……」
珠希/そりゃあもちろん! 生きるよ! 負けねーぞ!
雪代/……そうですよ、どうして俺達が死ぬ前提で話を進めるんですか?
GM/匠太郎さんが「プー! クスクス!」と笑います。
雪代/うるせーよ! キシャーッ!(笑)
GM/(匠太郎になって)「てめー! 一兄さんに勝てると思ってるんかいクスクス!」
榴湖/(何故かモブの男になって)「なに強がっちゃってるの! 子供はこれだからぁー!」
雪代/(同じく何故かモブの男になって)「おめーらなんか一本松様が全部倒しちゃうんだからなぁー!」
GM/なんでみんなでモブロールしてんの(笑) 一本松さんはゆっくりと煽っています。……まるで榴湖さん達が逃げるのを待っているようですね。
珠希/なんかあのモブ達を見てたら勝てる気がしてきた(一同爆笑) ……寝間着のジャージ姿でグローブを嵌めます! 戦う気バリバリですよ!
GM/戦う様子を見せたなら、男性達はザッと戦闘態勢を取ります。だが1人も動きません。
榴湖/剣菱さんの「やれ」でみんな動き出すんだな。……生憎、俺らは村の人達を守らなきゃいけないんです。全部見届けなきゃいけないんですよ……貴方のこともね。
GM/一本松は戦いの前に笑みを浮かべながら、その言葉を聞きます。……あ、そうだ。[世界遣い]のPCがいたなら【幸運】判定難易度10をどうぞ。
珠希/珠希が[世界遣い]なので振ります。せいやっ!(ころころ)難易度14ですね。
GM/一本松の背後に、妖艶に微笑む少女の幽霊が舞った気がした。
珠希/……あれっ……?
GM/ただ、それだけです。『異端堕ち』を誘う魔女がいるなんてこと、誰も知りません。彼はウズマキから巨大な斧を取り出します。
榴湖/……俺も貴方も覚えていなかった。蒸し返すのもどうかと思うんですが……温情はありがたいけど、一線交わらせてもらいますわ!
GM/一本松が前に出ます。そして、ボソリと一言。「……どうして……こんなところで再会してしまったんだ」 心底辛そうな声を絞り出して、ニタリと笑みを浮かべて片手を上げます。戦闘開始!

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:榴湖、雪代、珠希
 (↑15メートル離れている↓)
 エンゲージ2:一本松、モブ×3

【行動値】
 一本松:24
 珠希:17
 雪代:16
 榴湖:14
 モブ×3:12


GM/ちなみに、名前のあるNPCである匠太郎さんもモブです。
珠希/やったー! モブデータだー!(笑)
GM/舞台は千方さんのお家なんですが、30メートルでも40メートルでも移動してくださって構いません。なお、千方さんは戦闘には関与しません。この戦闘にPC側が勝利すれば千方さんだけでなく、この村の人全員助けることができるでしょう。
雪代/まだ生きてる……た、助けるぞー!
GM/それでは第1ラウンドセットアッププロセスに参ります。【行動値】最速の一本松さんは、≪聖剣の加護:魂装支援≫+≪機能維持≫を使用。効果はクリティカル値−2、ダイスロール+2です。他の特技の効果も含め、全行為判定クリティカル値が9まで減少します。
雪代/お、おおおっ! めっちゃクリティカルしてくるな!?
GM/今まで色んなセッションで勝因になってしまった一つが、このクリティカル値の低さです。……次は、珠希ちゃんのセットアップターンだね。
珠希/珠希は≪蜂の唄≫を使用して、真後ろに5メートル移動。なおかつダメージ+1D6です。
GM/5メートル後ろに独立エンゲージを作ったんだね。
榴湖/榴湖は≪空間知識≫を使用します。
GM/モブはセットアップに行動しないので、メインプロセスに移行します。一本松がイニシアチブプロセスで≪ハヤテの爪先≫を使用。行動済にならずにメインプロセスを得ます。
榴湖/ああ、実質2回行動特技……。
珠希/≪ハヤテの爪先≫なら私も持ってまーす! でも珠希は割り込んでも【行動値】で勝てないので、どうぞ先に使ってください!
GM/一本松はマイナーアクションで、榴湖と雪代のいるエンゲージまで移動。……セットアップにモブを作ってくれるPCはいなかったか。残念です。
榴湖/なんで?
GM/モブを倒した後に≪修羅≫で未行動状態になって、その後にマイナーアクションで強化してから本気の攻撃ができたから。
雪代/……ほんと怖い!(笑) モブを作っていたら3回行動になっていたんですよね!?
GM/しかしそれは不発に終わりました。一本松は≪上級狩猟術≫+≪尖る毒≫で攻撃。マイナーアクションの特技が移動で使えないので、単体攻撃です。狙うのは……回復役の榴湖さん!
榴湖/えへへ! 笑っちまうな!(笑)
GM/命中判定をします。(ころころ)……クリティカルは出ませんでした、命中24。
榴湖/シンプルに回避判定をします!(ころころ)16が出た。
雪代/≪カバー≫します! 雪代は≪殺法崩し≫があるのでバステ:毒は効きません!
GM/ダメージロール直前に≪全力突貫≫を使用、ダメージ+1D6します。(ころころ)141点の物理ダメージ。
榴湖/……えっ!?
雪代/これ、他の特技で強化してない素のダメージですなんよね!?
GM/素です。
雪代/やだー! 死にます! 120点誰か弾いて!(笑)
榴湖/れ、令呪を使ったら……?
雪代/……令呪ありのダメージ軽減なら、【HP】3点ぐらいで生き残れる! 令呪をあげるので≪念動障壁≫をしてください!
榴湖/判った、≪念動障壁≫使用!(ころころ)おお、出目が良い! ダメージを48点弾いて!
雪代/……【HP】9点で、今立っています!
GM/おお、生きたか。
雪代/素のダメージで殺す気で来ましたね!? 殺意しか感じませんよ!(笑)
GM/なお、一本松は≪EP:チャージ≫というラウンドが進んでいくとダメージが上がる特技を持っています。気を付けてください。
雪代/気を付けようがない!(笑)
珠希/死力を尽くしまーす!(笑)
GM/では一本松の≪ハヤテの爪先≫ターンが終わり。次に【行動値】順に、未行動である一本松のターンを……。
珠希/はい、珠希が≪ハヤテの爪先≫を使って先に行動します! ……先にモブを倒しておこう!
榴湖/モブでも匠太郎ちゃんは怖いもんね!(笑)
珠希/≪乱れ撃ち≫+≪一網打尽≫+≪幻の射撃≫で、範囲攻撃でモブ3体を倒します! ……そうだよ、ここでモブを倒しておけば≪一網打尽≫成功して未行動になれるじゃん!

 ≪一網打尽≫
 集団を一網打尽にする[狩人]の主特技。
 1点でもHPダメージを与えた対象がモブであった場合、対象の【HP】が0となる。
 このときの攻撃で対象を戦闘不能させた直後に、さらに3MPを消費させることで即座に未行動になり、メインプロセスを行なえる。


雪代/ってことは、モブ一掃が成功したらそのまま一本松さんに攻撃できるってこと? ありがてー!
珠希/エンゲージに集まっているモブ達に命中判定!(ころころ)よし、やる気! 命中27!
GM/(ころころ)全員当たります。
珠希/ダメージいきますね!(ころころ)たっかい、36点の霊力ダメージ!
GM/もちろん1点以上ダメージを受けたので、モブ3体は全員倒れます! 気持ち良いね、モブ一掃特技が範囲攻撃で決まると!(笑)
榴湖/すごーい!(笑)
珠希/3MPを支払って再行動しますね! 狙いを一本松さんに定めます。……≪闇纏い≫+≪覇魔矢≫+≪幻の射撃≫で攻撃!
GM/命中判定の前に≪闇纏い≫の発動判定を行ないましょう。

 ≪闇纏い≫
 姿を消す[狩人]の副特技。
 隠密状態(ダメージ+[クラスレベル×2])となる。命中判定前に、使用者の【反射】と見破る側の【意志】で対決する。見破られた場合、特技は無効となる。


GM/一本松は見破る判定に≪的抜き≫を使い、【意志】ではなく任意の能力値に変更します。得意な【体力】判定に変えました。
榴湖/ち、力技だ……。
珠希/私も≪女神のいたずら≫で【反射】ではなく【幸運】判定に変えます。どっこいしょ!(ころころ)11です。
GM/(ころころ)19で一本松の勝利です。
雪代/19!? 一本松さんの【体力】どんだけあるんですか!(笑)
GM/【体力】特化なのは言うまでもないんだけど……その分【MP】が低いからね。≪的抜き≫は代償4MPもかかるから凄くコストが重い特技なんだよ(笑)
珠希/≪君に幸あれ≫を使ってプラス4にして、達成値15。……パパ、助けてー!
榴湖/了解。≪血の媚薬≫で【HP】を16点削って達成値をプラス4します!
珠希/合わせて、達成値19で勝利します!
GM/≪闇纏い≫が成功しました。珠希ちゃんのダメージにプラス20してください。
珠希/命中判定!(ころころ)えっと……。
GM/(ころころ)出目で9、回避クリティカル。
珠希/……≪逆転運命≫で振り直して!
GM/(ころころ)同じく9で回避クリティカル!
珠希/……命中失敗ですね。攻撃を諦めます。
GM/一本松は回避判定に成功したので≪カウンター≫発動。
珠希/あ、やべっ!?

 ≪カウンター≫
 攻撃をかわし、反撃する[狂戦士]の主特技。
 回避判定に成功した直後に使用。【スキルウェポン】を使用した攻撃を行なう。
 攻撃対象になったキャラクターは、≪カウンター≫による攻撃の回避判定達成値に−4のペナルティを受ける。


GM/命中判定前に≪征圧術≫を使用。命中+4、ダメージ+1D6、バステ放心を与えます。(ころころ)……クリティカルはしない、命中25です。
珠希/(ころころ)び、ビビって出目が落ちたな……回避14。
榴湖/榴湖が令呪を使用して、珠希ちゃんの回避にプラス20!
珠希/アクロバティックな動きで回避します! 一本松さんの実力を悟り……やばい人に喧嘩売ったなって自覚します!(笑)
GM/攻撃して回避して攻撃して回避して……凄い対決だね(笑)
珠希/……知ってるか、この時点でまだ誰も未行動になってないんだぜ(笑)
GM/では、今度こそ一本松さんの行動に……。
雪代/≪鳥躍≫を使用して先に雪代が攻撃します! 入れられるときに入れないと! ……≪獣化≫はまだ榴湖さんを巻き込んじゃうから使えない。
榴湖/榴湖が避けられる攻撃だったら、あっちも確実に避けるからね。
雪代/≪軍神の知恵≫+≪機能維持≫+≪巨大武器≫で一本松さんに攻撃です! すっごくデカい槍で突き刺します!(ころころ)命中……。
GM/(ころころ)出目が11、回避クリティカル!
雪代/……以上です。
GM/≪カウンター≫発動。
雪代/ですよね! さあ、いたずらに【HP】を削るのです!(笑)
榴湖/そっか、≪カウンター≫は【HP】が代償だからゴリゴリ削れるんだ……(笑)
GM/わりとこれが致命傷になりうるから怖い代償だ。では雪代くんに命中判定いきます。(ころころ)クリティカルはしない、命中28!
雪代/(ころころ)回避20! 令呪ください!
珠希/令呪をあげます。避ーけーて!
雪代/避けました。雪代の≪カウンター≫が発動します。
珠希/それだ!? 超カッコイイ!(笑)
榴湖/す、素敵だ!(笑)
雪代/一本松さん、当たってください!(ころころ)命中20!
GM/(ころころ)回避……クリティカルはしない、18! 当たります。カウンターによる攻撃をカウンター返しで倒すってカッコ良すぎるね!?(笑)
雪代/ダメージロール直前に≪殺界≫を使用! 9D6点ダメージ振ります!(ころころ)69点の物理ダメージ!
珠希/……ここで≪禍福のさざなみ≫をダメージロールに使います!(ころころ)よし、2! 良かった、ダメージをプラス20点して!
雪代/これで89点ダメージ!
珠希/令呪も使おう! ダメージが入れられるときに入れるよ!
雪代/全部で109点の物理ダメージです! はぁはぁ……ようやくダメージが入った!
GM/初のPCからダメージが入りました! ……実はクリティカル特化に作っている一本松は、【HP】がそれほど高くありません。今のダメージだけで半減近く負傷しています。それでは、未行動状態の一本松のターンにいきましょう。一本松はイニシアチブで≪血のいざない≫を使用。
榴湖/あーっ!? モブを作成した!
GM/モブを1体同じエンゲージに出現させます。……先ほど珠希ちゃんに倒された配下の1人に「来い」と命令して立たせます。
榴湖/無理矢理動かすのか……。
GM/その後に、≪EP:範囲攻撃≫+≪合成効力:惨劇≫+≪戦場の華≫で攻撃。範囲選択なので……榴湖、雪代、先ほど呼び寄せたモブの3体に攻撃します。
榴湖/あ、3体に……?
GM/モブを殺せたら≪修羅≫を使えるから。
榴湖/ああぁーっ!?(笑) ≪修羅≫でまた未行動状態になられると……困る!
GM/命中判定します。(ころころ)出目が11、命中クリティカル!
榴湖/(ころころ)15で当たります。
雪代/(ころころ)21で当たります。出目自体は頑張ってるのに! ……≪英雄の宣言≫を使用して、複数への攻撃を自分1体にしぼります! 庇うのは、モブも含めた2体です。
GM/モブも庇うの? なんで?
雪代/だって再行動されるじゃん。
GM/なんで庇うの、敵なのに? ……ごめんね、メタ視点では庇った方が有利なのはGMも理解しています。でも彼らは君達を暗殺しようとした人達なんだよ。「立て、来い」と命令されて従っている敵なのにどうして助けるの?
雪代/……1回倒された人を2回も殺したくないです。自分も殺されて、起き上がって、使われてをさせられていた身なので、同じ目に遭っている人をもう一度見るなんて……嫌だ!
GM/……キャラクターにあった意見ですね。雪代という人物なら庇うでしょう。OKとします。
雪代/当然庇います! ダメージロールください!
GM/ダメージロール直前に≪銀色の剣陣≫を使用。ダメージに+10D6します。
榴湖/えっ。
GM/さらに、≪失われた日々≫を使用。ダメージロールに+3D6します。(ころころ)物理ダメージ181点。
雪代/≪失われた日々≫のキャラロールしてくださいね!
珠希/今まさにするべきですよ!
GM/アッハイ(笑) ちょっと待って、描写を考えさせてください……。