クトゥルフ神話TRPG・リプレイ
■ 『 死花を咲かせる 』 1ページ ■
2023年10月11日




 ●はじめに

KP/やってみたいシナリオがあるんですが、ねこさん、みちる、迅先輩でいきませんか?
綴矢/はい、参加します!
実散/珍しい3人の組み合わせだね?
迅/久々に迅で参戦します!



 クトゥルフ神話TRPG 『死花を咲かせる』
   シナリオ製作者:湯 様 シナリオ掲載サイト



 数週間前から、貴方はKPCが失踪した話を聞いた。
 KPCに連絡は当然付かず、家に言ってももぬけの殻だったそうでその足取りすら掴めない。
 貴方は彼/彼女の居ない生活を数週間過ごしていた。
 貴方が笑っていても、貴方が怒っていても、貴方が悲しんでいても、貴方が楽しんでいても、彼/彼女は居ない。
 そんな中、貴方は今どう過ごしているだろうか。

 迅/久しぶりに迅をPCでするので、立ち絵を変えてみました。

綴矢/イケオジになった!(笑) ガタイが良い! 攻め力が高まった迅さんだ。
迅/攻め力!?(笑) 元から迅は「無精髭の山男」設定ではあったんですよ。でも元のアバターに髭パーツが無かったので……。
実散/『狂気山脈』のときは遠出が決まっていたし、しっかり髭を剃った状態で写真を撮ったんだね(笑) 「THE山男」って感じでカッコイイ!」
KP/それでは、セッションを始めていきます。……毎度始めるとき緊張してつらい。
綴矢/GMやKPをするときって緊張しますよね。
迅/酒でも飲んで。いやKPするから飲めないか(笑)
KP/KPをするので今日は飲みませんが……最初に諸注意を。このシナリオ、改変してます。いつものです。
実散/いつものだね。『同居人』も『猫じゃない卓』も『美味しい貴方』も物凄い改変していたもん(笑)
KP/はい。自分はシナリオを1から作れないんで、改変させてもらうのが好きなんですよね。
綴矢/『劇場版 同居人』のとき、見学席にいたきりあきさんと「俺達の知ってる『同居人』と違う……」と震えてた私の話をしますか?(笑)
実散/二次創作才能が凄い! 今回も楽しみです!
KP/で、セッションの始まりなんですけど、いきなり事件を起こすんじゃなくて……綴矢&実散&迅の出会いから描いていきたんですよ。アルカディアで飲むことになった3人のシーンをしませんか?
綴矢/おお、良い導入案!
迅/ねこさんと迅は初めましてですもんね。
実散/めっちゃ良いと思います! 飲み会大好きな実散が幹事をするのでそこで出会いましょう!


 ●オープニングシーン1

KP/オープニングシーンは全部で4つあります。1つ目は、3人が出会う飲み会シーんです。……場所はアルカディア。綴矢、実散、迅以外にも百合人先輩、草摩、昴が飲み会に参加しています。
実散/ねこくんにジンセンパイを紹介するね。ねこくんねこくん、この人はジンセンパイ! 俺の高校時代の先輩なんだよ〜。
綴矢/あ、はじめまして。祢古万です。
迅/どうも、苗場迅です。ミチルちゃんの高校時代の先輩です。
実散/ここのお店のマスターのユリちゃんセンパイの同級生! 山登りの世界記録を持ってる人なんだよ!
綴矢/へえ、そういやニュースで見たことあるかも……。
迅/狂気山脈から戻った直後はテレビにいっぱい出たかな〜。
綴矢/俺は……草摩先輩の後輩です。
迅/そりゃあ……ご愁傷様……。
実散/第一声がそれ!?(一同笑) ユリチャンセンパイも言いましたし、みんなも言う(笑)
迅/だって、草摩くんの後輩だよ。大変だったでしょう、何がとは言わないけど……(笑)
綴矢/まあ……そっすね……(笑)
KP/その草摩は、今は犬巻と話してます。
綴矢/犬巻、手に負えなくなったら逃げてくるんだぞ……(笑)
迅/草摩くんの後輩ってことは、お医者さんなの?
綴矢/あ、はい。××大学で監察医の勉強してます。普通の医者とはちょっと違うし、立場的にはまだ学生、大学院生なんですけど……。
実散/ねこくんはとっても頭が良いんですよ〜。スイカゲームのスコア高そう。
迅/スイカゲームの(笑) へえ、学生なんだ。若いね〜。
実散/そうなんです若くてかわいいんですよ〜! 花園班のみんなで可愛がってる自慢の後輩です!
迅/みんなに可愛がられる後輩ちゃんだ。
昴/ねこさんはカッコイイ人です! ちなみに俺が犬巻です〜!」
迅/あ、初めまして(笑)
草摩/俺が草摩です。
迅/知ってます(笑)
綴矢/草摩先輩、あんまり犬巻をイジメないでくださいね。
KP/そんな犬巻は草摩に攫われていきました。……ところで現在の迅先輩って何をしてる人なんですか?
迅/変わらず職業は登山家だよ。登山家として活動してないときは民宿の実家を手伝ってる。でも昨日まで北海道徒歩1周して帰ってきたとこ。
実散/すごっ!
綴矢/徒歩で1周……すげえ。
実散/北海道徒歩の旅! 俺も前に動画配信でそういうの見たことありますよ〜!
迅/俺も配信してるしインスタに写真もアップしてるよ。という訳で関東に帰って来たばかりなので髪も伸びたし髭も生えてるんだ(笑)
KP/なるほど、長旅が終わったばかりなんですね(笑)
綴矢/1ヶ月ぐらい北海道の夏を満喫……いい避暑だ。
KP/では、今はホテル暮らしですか? このシナリオ中はどこに滞在してますか?
迅/ホテル暮らしか、マンスリーマンションを借りるか、もしくは気ままに漫画喫茶連泊ですね。
綴矢/自由な人だなあ。
実散/しばらくこっちでウロウロしてるんです? うちのマンションに泊まります?
迅/いいの?
実散/暫くの間うちにお泊まりしたら面白そうでは? どうでしょう?
綴矢/百合人さんの目の色が変わった気配を察知。
百合人/<●><●>
綴矢/うわ、目ぇこわっ!(笑)
百合人/アヒルちゃん、迅のカクテルにタバスコ入れていいわよ。
綴矢/(アヒルになって)「合点承知」
迅/俺トマトのお酒って飲まないんだよね〜。隣にポイッ。
昴/あ、俺がいただきまーす。
実散/隣で事故が起きてるよ!(笑)
迅/快活クラブ連泊もいいもんだけど、ミチルちゃんのお言葉に甘えてお邪魔しちゃおうかな〜。
実散/はい、しばらくうちに居てくださーい! うち、猫とかいるので可愛がってくださいね。
迅/猫を可愛がる仕事するよ〜。
綴矢/その猫、ショゴスなのよね。
迅/俺、ショゴスに襲われかけたことあるのよね(一同笑)
綴矢/……へぇ、実散さんって猫を飼ってるんすね。
実散/うん! 最近飼い始めたんだ、かわいいんだよー! 目が2つのこの写真見て!
綴矢/生き物は普通目が2つでは?
実散/かわいく撮れたから目が2つなの! 今、兄ちゃんとユリちゃんセンパイと暮らしてるんですが……実は引っ越ししようかなと考えてるんですよ。
迅/そうなの?
実散/俺と兄ちゃんとセンパイと猫と雛ちゃんとアヒルちゃんとハンギョくんとたまにイゴさんがいる我が家、アヒルちゃんが「狭くない?」って言いまして。そしたらアヒルちゃんがいい物件を発見してくれまして。
綴矢/アヒルが?
迅/アヒルが?(笑)
実散/クトゥルフ神話TRPG公式ルールブック掲載シナリオ『悪霊の家』の間取りが理想的だったのでそこにしようかという話があります。
迅/前に雑談でしていたあの話、本気なんだ!?(笑) 本当に『悪霊の家』に住むつもりなんだ!?
KP/それ雑談で聞いてOKしたので内覧日セッションが楽しみです(笑) 草摩は「住むなら壁を払ってオープンキッチンにしたい」と注文します。
実散/DIY改装する気だ!(笑)
迅/(←実際『悪霊の家』の間取りイラストを見て)……確かに、3人とペット達で住むにはちょうどいい家だ(笑)
草摩/地下室は俺が貰う。
迅/内覧日セッション、めっちゃ楽しみ(笑) ……へえ、じゃあミチルちゃん達が引っ越しする前に今の家にお邪魔できるのは嬉しいや。
実散/まだ引っ越しするかは確定じゃないんですけど……今のマンションも凄く良いので見てもらいたいです! お気に入りのリビングを見に来てくださいね。
迅/ありがたいね。って、ついついミチルちゃんと話しちゃうな。……ねこちゃん、だっけ。
綴矢/あっ、はい。黙ってカクテル飲んでた顔。
迅/最近楽しいことあった? 話して。
綴矢/え、最近あった楽しいこと……?
迅/ねこちゃんってどんな話をしてくれるタイプかな〜?
実散/わあ、話を振ってきたぞ(笑) 俺はイチゴミルク酒をごくごく飲みながら聞いてまーす。
綴矢/あー……。えっと、この間、犬巻……あそこで草摩先輩に捕まってる奴と出かけたときのことなんですけど。
迅/うんうん。梅酒ごくごく。
綴矢/デカいドッグランがあって、そしたら犬巻も駆け出して行っちゃって。なんか周りの犬と仲良くなって帰って来たっていう……あ、これその時の写真です。犬まみれ犬巻の図。
迅/うわ、かわいい。
実散/かわい〜! 後輩2人が仲良くお出かけしてるのかわい〜!(笑)
綴矢/すげー犬に懐かれてて可愛かったんですよ〜。
迅/めっちゃ楽しそうだな(笑) あのいぬくんって子とは年が近いから仲良しなのか?
実散/2人でお出かけ、最近よく行くの?
綴矢/そう、ですね。飯食いに行ったりしてますね……ちょっと前に一緒に仕事して、そっからまあ。
実散/この前、いぬくんが「実散さん! オススメのお店教えてください!」って訊きに来たからさ。2人はよくお出かけするんだ〜って思っていたんだけど、本当に仲良しさんだったんだね。
綴矢/あー、この間行ったハンバーグの店、美味かったです。
実散/でしょ〜! 俺、美味しくて楽しそうなお店はすぐチェックするから!
迅/ミチルちゃんそういうの、目ざといからね。
実散/あ、ジンセンパイも明日せっかくだから行きます? 素敵なお店ですよ。
迅/行く〜。
綴矢/えっと……苗場さんはどういう山を登ったことあるんすか?
迅/えっとね。日本の、全部。
実散/全部!?
KP/全部!? 凄い!(笑)
迅/百名山や、名前が付いている有名どころは全部行ったよ。富士山・白山・立山はもちろん、小さすぎる山・徳島県の弁天山とか。
実散/さすが世界記録保持者! 日本の山全部制覇は誇れますよ!?
綴矢/すげー……。面白かった山の話とか食いつきますね。
迅/ねこちゃんは登山や山ドライブは行く?
綴矢/自分が体験したこと無いから興味あるって感じですね。
迅/じゃ、行く? 俺とデートしない?
綴矢/はい?
迅/普段見られない景色、いっぱい知ってるよ。今度どう?
綴矢/それは……興味ありますけど。俺、登山は初心者なんで、ご迷惑になるんじゃ……。
迅/もちろんプロといっしょだからさ、安全だよ?
実散/ジンセンパイ頼りになるよ〜! 安心安全だよ〜!
綴矢/えっと、その……。
昴/…………。
迅/何かの視線に気付かずねこちゃんを誘いますね。
昴/…………。
実散/あっちから寂しそうな視線で見ている子がいますよ(笑)
綴矢/……あっ! 犬巻も! 犬巻も誘って良いですか!?
実散/もちろんいいですよね?
迅/うん。そうだ、せっかくだからハムタロとか誘おうかな。
実散/ハムタロセンパイもですか!?
迅/ああ、みんなでさ。登山は大変だろうから、紅葉を見にドライブに行くのはどう?
実散/わーい! 楽しそう! ドライブ大好きですー!
迅/百合人は店があるから来れなくて大変だな〜。
実散/「悪いけどのび太、この車3人用なんだ」じゃん(笑)
百合人/アヒルちゃん、迅のチーズにタバスコかけていいわよ。
綴矢/(アヒルになって)「ハバネロのが良くない?」
百合人/アヒルちゃん分かってるう!(^ε^)-☆Chu!! アヒルちゃんが流してきたチーズを迅は「おっと店員さんからのサービスだよ」と犬巻に流します。
綴矢/犬巻ーっ!?(笑) 大丈夫か!
実散/タバスコとかハバネロとか口にしないで〜! お水を飲んで〜!(笑)
昴/大丈夫です、俺は辛いの平気なんで(笑) ……あ、あの、ねこさん。
綴矢/おん? どうした?
昴/…………。犬巻は、もしねこさんが困って助けを求めているのだったら駆けつけようとした……けど、そんなに困らず事態が収束したのでどうしようかなと行き場を失っている。
迅/あ〜、ねこちゃんのナイトになりたかったのか。
実散/番犬になりたかったんだね、かわいいね〜(笑)
綴矢/……犬巻、こっち。来い。
昴/い、いいんです?
綴矢/駄目なら呼ばねえだろ。大丈夫か? 水飲む?
昴/の、飲みます。……そ、そうだ! さっき草摩さんから……これ貰ったんです!
綴矢/感度500000倍になる薬を?
草摩/後で渡すぞ。
迅/そんなこと言ったらすぐ草摩くん作っちゃうじゃん!(笑)
KP/犬巻は、草摩から貰ったと言って何枚綴りになっているチケットを、3人に渡します。
迅/なになに?
綴矢/最近『忍極』読んだからヘルズクーポンにしか見えない。
実散/兄ちゃんはね、あれでも警察官なんですよ。極道じゃなくてね。
迅/うそだぁ、絶対極道側だよ(笑)
KP/5日分×3人分の飲食無料チケットです。
迅/飲食無料券?
綴矢/5日分無料って、こりゃまた凄いな。
KP/そのチケットには「喫茶俺」と書いてあります。
迅/『喫茶俺』じゃん!?(一同爆笑)
実散/あ、あの喫茶店だ……ジンセンパイとねこくんにお店の場所を教えますね。
綴矢/喫茶、俺? そんな変な名前の店、知ってるんですか(笑)
実散/うん、兄ちゃんがバイトしたことあるっていうか。兄ちゃんじゃなくて兄ちゃんリリィだけど。あ、ご飯は美味しいお店ですよ! 踊るメンダコもカワイイし!
綴矢/なにそれ。
迅/ま、まあ、ランチ5回分無料になるのは嬉しいね?
KP/とりあえず犬巻は「貰ったから皆さんにも」と差し上げます。……今はオープニングシーンですが、これからシナリオが進展し、事件が起きます。でも全員は日常を過ごします。仕事をしたり休んだりします。
実散/はい。
KP/そんな中、「喫茶俺に行く」ということで、3人が自然に合流できるシーンが作れます。このセッション内では喫茶俺でのみ調べ物ができます。「仕事の合間に喫茶店に行き、そこで判定をして、情報を得た」という流れです。
綴矢/ほうほう。喫茶俺を中心にすることで自然と合流できて交流も可能ってことか。
実散/なるほど! みんな知り合い設定ではあるけれど仕事バラバラで同僚じゃないもんね。
迅/俺は警察署に入れないしね。「5日分の情報収集シーンを作れるチケット」みたいなものか!
実散/喫茶店で情報収集って雰囲気が良いな〜。かわいい店員達に会えるのも良い!
綴矢/メンダコプリンとか作ってほしい(笑)
実散/そろそろハロウィン時期だし、作るならハロウィンメニューにしようよ。カボチャプリンとか!
草摩/作るぞ。1d100個食べるか?
迅/(1d100ころころ)93個出しちゃった! そんなに食べられねー!(笑)
綴矢/草摩先輩、アルカディアに納品しに来たんすか?(笑)
草摩/アヒルプリンもあるぞ。
実散/アヒルちゃん容器だ!
百合人/カワイイ! ちゃんと発注したわよ!(^ε^)-☆Chu!!
草摩/黒猫の容器もあるぞ。オニキスプリンだ。
綴矢/黒ゴマプリンとか入れましょう(笑)
KP/そんな感じで、そろそろ時間的に解散です。
迅/お、もうこんな時間だな。
実散/楽しかった〜! またみんなで飲もうね。
綴矢/山の話、面白かったです。
迅/ぜひともまた、な。連絡先交換! 今度連絡するからさ、ねこちゃんよろしくな。
綴矢/あ、はい。
実散/みんなでお休み合わせてお出かけしようね〜!
昴/……あの、ねこさん……。
迅/お、呼んでるぞ。
綴矢/ん? どうした?
KP/犬巻は一緒に帰りませんかという顔をしている。
綴矢/俺一人で帰す気だったのか?
昴/い、いえ! ……行きますか!
綴矢/じゃあ、また。
昴/実散さんはまた職場で!
実散/バイバイね2人とも! 気を付けて〜! それじゃあジンセンパイ、俺の家へゴーしましょう。
迅/ミチルちゃんエスコートよろしく〜。ねこちゃん、いつでも連絡してよ。じゃっ。


 ●オープニングシーン2

KP/アルカディアでの飲み会は解散になった夜中。……先に、犬巻とねこさんの2人だけのシーンをします。帰り道です。
綴矢/はーい。……夜になると冷えてくるな。
昴/はい。もう10月ですもんね。……あの。
綴矢/ん? なんか、さっきから何か言いたそうだな?
昴/その! ……デートの、申し込みを、してもいいですか?
実散/わおっ。ひゅーひゅー!(笑)
綴矢/…………。おう。
昴/さっき、実散さんにお店教えてもらっていたって話していたじゃないですか。今度は……草摩さんから、おすすめスポットを教えてもらいまして。
迅/大丈夫?
実散/大丈夫?
綴矢/草摩先輩のおすすめスポット。大丈夫かそれ?
迅/みんな認識がいっしょ(笑)
昴/森林公園とか植物園とかを教えてもらいました! ……中でも植物園っていいなって思いまして……好かったら、行きませんか。
綴矢/あ、良かった、普通のチョイスだ。そうだな、秋の植物園とか綺麗そうだ。秋薔薇の時期だし、いいな。
昴/…………。ねこさんのかわいい笑顔に見惚れます。
実散/デレデレじゃん……(笑)
綴矢/俺も植物園は行ったことがない。だから、お前と行けるの楽しみだ。
昴/じゃあ! 来週とか再来週とか、2人のお休みがあったら行きましょうね! めちゃくちゃ楽しみにしています!
綴矢/おう、後でスケジュール確認して休みの日がいつか教える。紅葉見に山を行くのもいいな……泊まりで。
昴/と、泊まり……いいですね! 楽しそう。俺、温泉なんて全然行ったことないですよ。そんな話をしながら帰ります。
綴矢/ほら、早くお前んち行こうぜ。
昴/あっ、俺んち来ます?
綴矢/行く。お前と飲みたい。
昴/……あ、あの、このまま……合鍵、渡していいです?
綴矢/……いいのか?
昴/どうぞ。……こうやって飲みに来てください!
綴矢/ん。……ありがと。
昴/じゃ、じゃあ、コンビニ寄って帰りましょ! お酒を買わないと!
綴矢/……今度、俺んちのも渡すな。俺だけ貰うのは不公平だろ。
昴/……え!? あ、はい! ……ありがとうございます! お、俺んちはいつでも来ていいですけど……ねこさんち行ってもいいんです!?
綴矢/片付けが出来てるときは来てもいい。なるべく片付けておくから。
昴/はい! ……はい……!
綴矢/コンビニで酒とつまみとゴムを買う。
迅/えっちなことしたんですね。
綴矢/します。
昴/するんですか!?(笑)
綴矢/しねえの?
昴/……します!
実散/かわいい〜! ひたすらラブラブな姿を見せつけられた(笑)
KP/しました。いい夜でした。以上です。
迅/こういう2人だって自己紹介された(笑)
綴矢/自己紹介でしたね(笑) 鍵を貰った、やったー……えへへ。失くさないようにすぐキーケースに付けよう。
KP/次のシーンは迅です。実散はちょっとスーパーとか違う所に寄ったとかで、しばらくしてからシーンに出ていてください。
迅/まずは1人、単独ですね。
実散/実散はスーパーでジンセンパイお泊まりのための買い出しをしてまーす。
迅/それを待ってる迅は、スーパーの駐車場でスマホでも見てよう。
KP/買い出しに出かけた実散を待っている迅の前に、一人の男が立ちます。
迅/スマホに目を向けていて……ん? 誰だ。見ます。

 KP/花園草摩です。

綴矢/うわ出た!(笑)
実散/……わっ。兄ちゃん……じゃなくて、兄ちゃんオルタだ……。
迅/う、うわっ……めっちゃ怖くない?(笑) そ、草摩くん? だよね?
草摩/はい。
迅/……草摩くんか。びっくりした。……まあ、同じ場所で飲んで解散になったんだから、ミチルちゃんと一緒に住んでいる君も一緒に帰ってるよね。当然か。何ビビってんだ俺……。
実散/いや、いきなり兄ちゃんオルタはビビるわ(笑)
草摩/先輩は、世界的な登山家で、とんでもない記録を作った。南極だか北極だかで、凄い快挙を成し遂げたそうですね。
迅/……ああ。テレビで見てくれた? ありがと。
草摩/その偉業の裏には、多くの犠牲があった。大勢が死んだと聞いています。
迅/…………。第一次登山隊のことかな。そうだね、俺の前に偉業を成し遂げようとしていたチームがあって、彼らは死んだよ。登山家は危険がつきものだから。自然と戦う訳だから、そう簡単に記録は作れないんだよ。……で?
草摩/その大勢の死は、迅先輩の身近な人達の死だったそうですね。つらかったですか?
迅/……つらくないわけないだろ? 煙草に火を点ける。
実散/はわ……喫煙シーンだ!
綴矢/煙草を吸ってる迅さん……好き(笑)
迅/顔見知りだよ? それが全滅だよ。ちなみに、その全滅したチームは元は俺もその1人だったんだよ。自分も全滅の一味だったかもしれないんだ。怖いよね。でも俺以外は死んだ。つらいよね。つらいよ。身近な仲間が死ぬのはさ。……つらくない人なんていないと思うけど?
草摩/その死、そのつらさ、どうやったら無くなると思いますか?
迅/……え〜、どう答えるのがいいんだ?
綴矢/急に難問ふっかけるじゃん……。
迅/感情を無くすとか? いや、死を克服するとか? つらいことをもっとつらくないことで上書きするとか? そうでもしてなきゃ、生きていけないし……? 夜中に酒飲んでナイーブになっちゃったの、草摩くん? 難しいこと言うね? 笑って誤魔化そうとしますが……?
草摩/死んだ人を、つらいことを、無かったことにしたい。そう思うのは、普通ですよね。
迅/……普通、じゃないかな? そう思いたいものだよね。俺もそうだよ。
草摩/ありがとうございます。貴方は理解者だ。
迅/…………。
草摩/草摩は背を向けて去って行きます。
迅/…………。なに?
綴矢/怖い。
迅/なに!? 怖い!(笑) ミチルちゃん! 早く帰ってきて! 怖い!
KP/実散、登場どうぞ。
実散/ジンセンパイ〜! ティラミス美味しそうだったから買ってきました! お家帰ったら一緒に食べませんか〜。って、すっごい震えてる?
迅/ミチルちゃんぎゅうっ。抱きしめます。
実散/わぷっ? ……センパイ、よしよーし? お外が暗くて怖かったですか〜?
迅/ミチルちゃんはカワイイね……。なのになんで双子の兄はあんなに怖いの。
綴矢/本当にそう(笑)
実散/ん〜? 兄ちゃんがどうかしましたか〜?
迅/小動物を吸って落ち着きます。スウウウウ(一同笑)
実散/くすぐったいきゃっきゃ!(笑) で、兄ちゃんがどうかしましたか?
迅/かくかくしかじか、話すよ……怖かった……何なんだよあれ……兄ちゃんの台詞いちいち怖くない!?(笑)
実散/ほら兄ちゃん、あれでも……『庭師』HO4だから仕方ないというか。
迅/『庭師』HO4だから許されるの!?
実散/『庭師』HO3だと言わなそうじゃないですか。でもHO4ならワンチャン言うキャラでは?
綴矢/全国の『庭師』HO4に謝って。
KP/ごめんなさい(笑)
実散/兄ちゃんったら何かまた思いついたのかな? 後で俺が言っておくから……ジンセンパイ、怖がらないで。いいこいいこ。
迅/ミチルちゃんってこんなに可愛かったかな……さっき怖いものを見たから余計にかな。ぎゅ。
実散/わぷ〜(笑) ……でも、その。ジンセンパイって、つらいことがあった人だったんですね。そのことを知った兄ちゃんが……兄ちゃんなりに慰めようとした、とかじゃないですか?
綴矢/草摩先輩語、難解……(笑)
迅/つらいことのない人間なんていないでしょ。
実散/……それは、そうですけど。
迅/俺の仕事は、趣味は、夢は、死がつきものなの。それは同じ登山家のみんなは分かってる。死別はつらいことだけどさ、覚悟を決めた戦士の顔でみんな立ち向かってるんだからさ……戦死した彼らへの敬意を無くすとか泥を塗るとかは、したくないししちゃダメだよ。
実散/ジンセンパイ……。俺、もっとセンパイの、楽しい夢の話、聞きたいかも。登山家の良さ、いっぱい語ってくれません?
迅/語ると長いよ? 親父だから。
実散/夢を語る男なんてカッコイイ、年なんて関係ありませんよ。どんどん話してください。もっとジンセンパイのこと知りたいです!
迅/……あーもう、昔っからそうだったけど、今でもすっごくカワイイねミチルちゃんは。……語ろうか。もうちょい飲ませて?
実散/お家で猫といっしょで良ければ!
KP/テケリリテケリリ。
迅/その鳴き声、どっかで聞いたことあるんだよなあ……(笑) 笑いながら、でもちょっと震えながら、ミチルちゃんのマンションへ向かいます。
実散/手を繋いでゴー! ……しっかし、兄ちゃんの話って何だったんだろ?
KP/草摩は草摩です。以上でオープニングシーンを終わりにします。
迅/はーい。俺はミチルちゃんのベッドで寝ます。
実散/ユリちゃんセンパイに阻止されそう。
百合人/(^ε^)-☆kill !!(一同爆笑)
KP/……最後に、マスターシーンっぽいものをします。

 数日後、このようなニュースが放送された。

 ――X市で近隣住民と警察が刃物や猟銃で相次ぎ殺害される事件が発生しました。
 自宅に立てこもり、警察官への殺人容疑で逮捕されたXX容疑者(XX)が県警の取り調べに対し、「ばかにされたと思い、殺した。警察官に射殺されると思ったので撃った」などと供述していることがXX日、捜査関係者への取材で分かった。
 XX容疑者はサバイバルナイフとみられる刃物で近隣住民を襲い、駆けつけた警察官を銃撃したとみられている。
 事件はXX日午後8時25分ごろ、110番で駆け付けたXX署の犬巻昴(28)が銃撃され、XX容疑者の自宅近くで死亡しているのが見つかった。

綴矢/は。
実散/は?
迅/あ……れ?
綴矢/え。……いぬまき?
KP/最後のオープニングシーんは、犬巻昴の告別式です。
迅/死んだ。
実散/……死んだ?
綴矢/嘘だろ。
KP/告別式です。……現職警官が銃殺されるというショッキングなニュースは初日こそ報道はされました。ですが容疑者逮捕のスピード解決だったことと、他に世間を騒がす大型政治的ニュースがあったため、世間で大きく話題になることはありませんでした。
実散/なんだと。
綴矢/なんで。
KP/こじんまりした式でした。犬巻昴は天涯孤独で家族はいません。高校卒業となる18歳までは県内の児童養護施設にいたがその後は自立していたケアリーバーでした。身内がいない、後見人も養護施設関係者がとりあえずの名前を貸していた状況なので、かなり小規模です。
迅/……どうしろと?
実散/……ど、どうしろと……。
KP/事件はスピード解決してます。ご安心ください。告別式の様子をどうぞ。
実散/……実散は、いぬくんが死んだと聞いてもちろん泣きましたけど、でも……こういうこと多い仕事ではありそうだし、ケジメをつけるためにもちゃんと出席はします。
迅/現在は花園家にお世話になっているので、ミチルちゃんから訃報は聞きますね。たった1日でも一緒に飲んだ仲だし、葬式があったら行きます。
綴矢/……呆然としたまま、式には出ます。……犬巻?
KP/犬巻は物言わず棺桶の中で寝ています。
実散/……ほ、本当に死んじゃったの? なんで……?
迅/28歳って……早すぎるだろ……。
綴矢/犬巻。……ばか、お前、俺と一緒にいたかったんじゃないのかよ。
KP/物言わず棺桶に寝ています。
綴矢/ばか。
実散/……ううう……。泣きじゃくったりはしないけど、涙は滲むよ……仲良しの後輩だもん……。
迅/ミチルちゃんの隣にいて、肩をさすったりしてる。
綴矢/犬巻……起きろよお。
KP/犬巻は物言わず眠っています。
実散/…………。退場する、かな。
迅/迅もミチルちゃんと一緒に出ます。
綴矢/時間ギリギリまで、ずっと棺の横にいます。
KP/ありがとうございます。ねこさんが平気だったら告別式シーンを終えます。
綴矢/平気じゃねえですけど!
KP/ねこさんがこのシーンを終えていいと言ったらお別れです。
綴矢/やだー!
KP/ねこさんがシーンを終えていいと言ったら、お別れです。
綴矢/誰か引き摺り出してくれ。
実散/そ、そんな……引き摺り出すなんてできないよ!
迅/ずっと一緒にいてあげなよ……。
綴矢/……紅葉、見に行く約束、したじゃねえか。
KP/できませんでした。
綴矢/……見かねたスタッフさんに声を掛けられて、ふらふら出ていく感じですかね。ぎゅうっとキーケースを握る……。
KP/合鍵があります。
綴矢/……あ、部屋、片付けてやらないと……。
KP/部屋に行きますか?
綴矢/行きます……。
迅/だ、大丈夫か、一人で……?
綴矢/だいじょうぶ、です。つか、一人がいいです、すいません。
実散/一人で平気かという心配と、一人にしてあげたいという気持ちが争う……! いざとなったらすぐに呼んでね!? ねこくんも休んでね!?
綴矢/…………。
KP/ねこさんは犬巻の一人暮らしの部屋に来ました。もぬけの殻の家です。
綴矢/ぽすん、とベッドに腰掛ける。……えっと。なに、したらいいんだろうな。
KP/貴方が悲しんでいても、貴方が怒っていても、もし貴方が笑っていても、彼は居ない。そんな部屋です。
綴矢/……誰も居ない犬巻の部屋に来て、犬巻が居ない事に直面した。
実散/泣いちゃう……。
迅/泣いていいよ……。
綴矢/葬儀場では我慢していた分、決壊する……。あ、う、ううあ、ああああああ!
実散/ねこくんが泣いてたら、いぬくんが来てくれないかな……。
KP/生きていればクーンクーンって駆けつけたかもしれないですね。
迅/でも、しないんですね。
綴矢/いぬまき、いぬまき、うわ、ああああああ……!
KP/ベッドの上で、泣く。急激なストレス・過労のせいか、貴方は慣れ親しんだベッドの上になり、凄く体が重くなり……そのまま眠りについてしまうことだろう。
綴矢/う……うう。すとん、と意識が落ちる。

 貴方は眠る。
 ふわりと暖かい様な、涼しい様な風が貴方の頬を撫でる。
 草の柔らかさと花の香りが肌に触れた。

綴矢/ん……んん。

 ゆるりとふわつく意識を取り戻せば、そこは植物園の温室の様で。

綴矢/うわっ!? なんだここ!?

 辺りを見渡せば、犬巻昴が花畑前のベンチに腰かけていた。

綴矢/えっ!? ……犬巻?
昴/…………。あっ……ねこ、さん……。ねこさんを見て、犬巻は、立ち上がる。
綴矢/犬巻……! 走ってそっちに駆け寄ります! 犬巻っ!
昴/その……抱きしめていいですか。
綴矢/だから、黙って抱きしめろよばか! ぎゅう!
昴/ぎゅ。……ぎゅ。
綴矢/……あー、なんだよ、もう……ばか。
昴/あ……あはは、ねこさん……すみません。……会いたすぎて、夢の中に化けて出てきちゃいました。
綴矢/うん……なに、死んでんだよ、ばか。
昴/仕事中、ついムキになっちゃって前に出て……はい。ねこさん、大丈夫ですか? しっかり今日ご飯食べました?
綴矢/食える訳ねえだろ……。
昴/実散さんおすすめのお店行ってくださいね? ハンバーグでも食べて元気出してください。
綴矢/お前が一緒じゃねえのに、行く意味無いだろ……ばか、ばかいぬまき。ぽかぽか犬巻の胸を叩く。
昴/……ごめんなさい。
綴矢/一緒に居たかったんじゃないのかよ……。
昴/……はい。一緒に居たかったです。なので、夢に出てきまして……。
綴矢/夢だけじゃ、ダメだろ……。
昴/でもこの夢、凄いんですよ。こうやってねこさんを抱きしめられます。
綴矢/夢から覚めたら、俺、一人じゃねえか。
昴/でもねこさんは……俺と違って家族もいるみたいだし、先輩達もみんないいひとだし、モテそうだからいっぱい周りに人がいるし……その、大丈夫、ですよね、って言いたいんですけど……。
綴矢/大丈夫な訳ないだろ。お前が居ないのに、大丈夫な訳ないだろ……!

 ――周囲を見渡せば、季節や時期を無視して様々な花が咲いている。
 簡単に言えば、桜の花と向日葵が一緒に咲いていたり。
 それはとても綺麗だが、同時に形容し難い歪さを覚える。SANチェック(0/1)

【SANチェック】
 綴矢(55成功):75(減少無し)


昴/…………。夢の中では、いっしょです。ねこさんが大丈夫になるまで、いてください……。
綴矢/じゃあ、もうずっと寝てる。「変なとこだなー」とは思うけど、それ以上に目の前に犬巻が居るからいい。
昴/でも、ここ怖いとこだから……。
綴矢/お前が居るから怖くない。
昴/…………。ベンチに座って、ねこさんが目覚めるまで……お話でもしませんか?
綴矢/うん。
昴/俺、ここで「ガーデニングをしろ」って言われた気がするんですけど、今は……ねこさんとおしゃべりしたいです。そもそも俺ガーデニングの知識とか全然無いし……。
綴矢/俺も、お前とずっと喋ってたいよ。ぎゅ、と犬巻の手を握りながら喋る。
KP/ねこさんが「目覚めます」と言ったらこの【夢の植物園】シーンが終わります。目覚めます、と言うまで、どうぞ。
実散/き、鬼畜かよ……(笑)
綴矢/起きたくねえ〜! とはいえ、目覚めないとシナリオが進まないのである。
迅/起きなくていいよ。シナリオ進まなくてもいいじゃん!
実散/そーだそーだ! 起きなくていいよ! THE END。
綴矢/2人のシーン無くなっちゃうでしょ!(笑)
昴/……ねこさん、起きてください……って言おうとして、我慢できなくて、言えませんでした。
綴矢/我慢する必要ねえだろ。つか、なんで我慢するんだよ。
昴/ねこさんは生きてるから。……寝たままだと、死人と同じじゃないですか。だから俺は我慢して……ねこさんを起こさないと……。
綴矢/やだ。いいじゃん、お前は俺といたいし、俺もお前といたい。……起きたら、お前いなくなっちゃうじゃん。起きたくない。
昴/……ねこさん。俺は……しばらく、ねこさんの夢の中にいますんで……もし起きたとしても、また眠ったら……ここで会えます。
綴矢/……寝たら、会える?
昴/はい、待ってます。……いや、それだと、ねこさん寝たがりになっちゃいますね?
綴矢/猫だから、寝て過ごしてもいいだろ。にゃあん。なんてな。
昴/かわいい。……ぎゅ。
綴矢/やだなあ、起きたくねえなあ、なんて思ってるけど……どこからかピピピピピと音がする。
迅/毎日の目覚まし時計かな?
実散/いぬくんって規則正しく生活してそうだし、毎朝アラーム設定してそうだよね(笑)
綴矢/その音に、嫌でも意識が遠くなっていく。……犬巻。
KP/ぎゅっと抱きしめられますが、その感覚が遠くなっていくのを感じます。
綴矢/また、会いに来るからな。
KP/本当なら、また、とは言わない方がいい。そう思いながらも、犬巻は……頷きます。
綴矢/キスして、同時に視界が白くなる。……犬巻が見えなくなる。
KP/ピピピピピピピ。目覚まし時計が鳴り続ける。
綴矢/……起きる。目が覚めてしまう。ぴ、と犬巻の目覚まし時計を止める。
実散/彼がいない現実へおかえり……。
迅/いい夢、見れたかよ……。
綴矢/……犬巻。二度寝したら、また会えるかな……いや、起きよう。
KP/またねこさんが「寝ます」と言ったら【夢の植物園】シーンが始まります。さて、これから5日間ほど、仕事に行ったり、実は休みだったりと、自由に動いてください。特にGMはPCの生活について指定しません。
実散/仕事か休みか演出して、みんなでランチにでも喫茶店に行って、そんな5日間を過ごすのか。
KP/はい。なお、夢を見るのはねこさんだけです。
綴矢/……とりあえずシャワーを浴びて、身支度して、部屋を出ます。一旦仕事行って、それから有給を取って……身寄りがいない犬巻の、諸々の手続きをします。
KP/一応「震災孤児支援の人が後見人をしてくれている」ということにはなってますが……ねこさんがしてくれるんですか?
綴矢/させてほしい、って頼みます。もちろん赤の他人じゃ出来ない手続きとかあるから、そういうのは任せるしかないけど……。
KP/よろしくお願いします。
綴矢/でも、遺品整理とか……逆に後見人の人がやりにくいことはする。……そういうのを目標に、とりあえず生きてます。
実散/ご飯は食べに来てね……!
迅/無料チケットを使ってきて……!
KP/それでは、本編を始めていきます。


 ●1日目

実散/一足先に実散&迅のコンビが喫茶俺に来たことにしますね。ジンセンパーイ! ここが喫茶俺です!
迅/おおっ、凄く綺麗な喫茶店じゃん。
実散/ここのカルボナーラ美味しくてオススメですよ〜! 入店からんころーん。

 KP/「らっしゃっせー」 マスターが出迎えます。

実散/ダーレスおじさんがやっぱ店長してるんだ!?(一同笑)
KP/クトゥグアがふよふよと席に案内します。
迅/クトゥグアがいる!(笑) あれって着ぐるみだよね!? 違う!? 本物相手なのにSANチェック無しでいいの!?(一同笑)
実散/クトゥグアちゃん今日もかわいいね〜! あ、ビヤーキーちゃんがお冷やを持ってきてくれましたよ!
迅/ここ数日やっとオニキスちゃんの存在に慣れてきたとこなのに……。
KP/オニキス慣れができたんですね(笑)
綴矢/午前中の仕事して、しばらく有給をくださいって申請して……。犬巻に「ご飯食べてください!」って言われたのを思い出して、喫茶店に入る。
KP/イタカが「いらっしゃいませー」と犬巻を出迎えます。
綴矢/最近のドローンは精巧だな。
実散/あっ、ねこくーん!
迅/……やあ、ねこちゃん。こっちこっち。一緒に座ろ?
綴矢/あ……実散さんと苗場さん。相席、どうしよう。迷惑じゃないかな……。
実散/ねえ、良かったらご一緒しない? ここのカルボナーラ美味しいんだよ。一緒に食べようよ。でも重いかな? それならサンドイッチどう?
綴矢/お邪魔じゃないですか? ……じゃあ、お邪魔します。
迅/珈琲おいしいよ。まずは美味しいもの食べなよ。タダなんだしさ。
綴矢/……っす。
実散/……ねこくんの目元を見て、泣き腫らしたんだろうなって察する。……あったかいものでも飲んで。落ち着いた?
迅/10月、やっと寒くなったもんね。
綴矢/……すいません、なんか、ご心配かけて。
実散/ううん。いぬくんのお葬式の後、ねこくんがいっぱい動いてくれたって聞いたよ。ありがと。俺が言うのもおかしいかもしれないけどさ。
綴矢/俺は……そんな大したことは。親族じゃないし……でも、起きてる間は動いてる方が気が紛れるんで。
実散/……うん。何かしてほしいことがあったら言ってね?
迅/うん。頼って。今なら何でもしちゃうから。
綴矢/あざっす、そのときはお願いします。
KP/そう話していると、とある男性が窓から手を振り、店に入って来ます。

 KP/「そこにいるのは実散くん?」 葉月春樹です。

実散/あ、ハルセンセイ!?
綴矢/前回の『喫茶俺』では出てこなかった春樹先生だ(笑)
KP/「仕事仲間とご一緒にランチ中かな?」 春樹はにこやかに声を掛けてきます。
実散/そうですよー! センセイはお出かけです? あっ、みんなに紹介するね。この人は俺の主治医で警察でも時々お世話になりますお医者さんのハルセンセイです!
KP/「どうも葉月です」
迅/どーもー。
綴矢/ぺこ、と頭を下げる。
KP/「そうだ、実散くん。ちょっと話したいことがあったんだ」
実散/どうぞどうぞコーヒーでも……って、はい?
KP/「君の部署は不可思議なことを追いかける仕事が多いそうだし、こういう話は得意かなと思って」
実散/どうも不可思議事件担当の零課です〜。何か不可思議な事件でも起きたんですか?
迅/ふむ、怖い話でも始まるかな?
綴矢/……ぼんやりコーヒーを飲んでる。
KP/葉月春樹はこの場のメンバーが「とある関係者」だと知らないので、「実散の知り合い」程度と思って、尋ねます。「先日亡くなった警察官の遺体が消えたそうだ」
実散/は?
迅/え?
実散/……それって、犬巻昴くんの?
綴矢/えっ!? ガタッと立ち上がっちゃう。
KP/「やっぱりニュース報道されたから知っているよね、あの警察官の子の事件。……ほんの数人の身内だけで行なわれた葬式の後、火葬をして……という従来通りの葬式を終えようとしていたそうだけど。火葬直前になって犬巻の遺体が消失していることが発覚したそうだ。そう警察に通報があった」
実散/……は? なにそれ。
迅/遺体消失って……ヤバすぎない?
綴矢/どういう、ことっすか……。
KP/「実は、2〜3年前にも似たような事件が発生してるんだ。
実散/え!? 再犯ってことです!?
KP/「以前も今回と同じく『葬式後、火葬前の遺体が消失』。盗まれたとなったら警察に通報するしかない。今も検死やその場に立ち会った者達に事情を聞いているらしい」
迅/……告別式じゃなくて葬式参加者に事情聴取してるんですか。
KP/「ああ。現状は、葬儀社はもちろん最後まで立ち会う予定だった後見人さんはシロ、と確定したらしい」
綴矢/告別式なら直前まで居たの、式場の人以外なら多分俺ですけど……。
KP/「君、盗んでないよね?」
綴矢/こ、混乱のあまり遺体を盗んだ? いやいやいや、流石にそんなことしない、です、よ……しまった、自信が無い。
実散/まっさかー。ねこくんはそこまでしないし、そもそも「どうやってするの?」だよ。
綴矢/もししていたら防犯カメラに写ってるでしょうし!
迅/だよね。まさか盗んでおいて今日ここでこの顔はできないでしょ。
KP/春樹はまさかしたとは思ってません。冗談で言いました。ということで、警察関係者の春樹の口から「犬巻の火葬前の遺体が無くなった」という話を3人は聞きました。
実散/じゃあ……いぬくんはまだ火葬はされてないってこと?
迅/火葬する前になくなったんだからな。
綴矢/そんな……さ、探さないと!
KP/「探しているよ、警察が。そのうち実散くんへ正式に話がいくかもね?」 以上、春樹の話でした。春樹はシーン退場します。
綴矢/なんで、犬巻の遺体が……。
迅/なんでこんなことするん? 堂々とした怪盗だな。
実散/……ねこくん、大丈夫?
綴矢/とにかく、探さないと……。
迅/探すって、どうやって?
綴矢/ふらっとした足取りで店を出て行こうとします。
迅/がしっ。出て行こうとする腕を掴みました。
綴矢/あ……苗場さん、離してください……。
迅/座ろ?
綴矢/でも。
迅/メシ。食べてない。
綴矢/そんな場合じゃ……!
迅/いぬくんがくれたチケット、粗末にするな。これもプレゼントだろ。
綴矢/う。……はい。
実散/ねこくん! 一緒に探そう! 俺そういうの得意! 本職!
迅/まじ? ミチルちゃん、こういうの本職なの?(笑)
実散/俺、ただのおまわりさんとは違うよ! ハルセンセイの言う通り正式に仕事としてくるなら、ちゃんと動ける。しっかり調べられる!
綴矢/…………。すとん、と椅子に座り直す。
実散/まずはご飯を食べよう。そして作戦会議しよ! ……ハルセンセイは2〜3年前にも事件があったって言っていた。じゃあ2〜3年前の資料を探せば何かヒントが見付かるかもしれないよ。
綴矢/……はい。すいません、取り乱しました。……葬儀場から火葬場までの防犯カメラとか、車載カメラとか見られませんかね?
実散/いける筈だよ!
迅/それを調べる前にまずはあったかい物を飲んで、食べて、元気出そう?
KP/では、情報収集シーンが始まります。この喫茶俺にいる間、1日1回判定できます。基本的に1回なので「これいけるな」って思ったら複数OKにします。……今のところの会話だと、以下のことができます。

 ■『失踪・消失事件ニュース記事』→<図書館> or <コンピュータ>
 ■『葬儀場を調べる』→<目星> or <コンピュータ>

KP/他に色々話をすると、それに応じた選択肢が増えますよ。
迅/何か言っておきたいことない!?
綴矢/……夢のことぐらいしかないな。
実散/夢シーン、絶対何かありそうだよね! ……ねこくん、何か心当たりとかないの? いぬくんと直前までいたんでしょ?
綴矢/葬儀場では特に……。あの後は犬巻の家に行って、でもすぐ寝ちゃって……そしたら夢に犬巻が出てきて、起きるまで一緒に……。「寝たらまた会える」って言ってたけど……はは、夢だもんな。
実散/夢……。夢の中のいぬくん、何か言ってなかった?
迅/ミチルちゃん、そこまで深堀せんでも……。
実散/夢の中のいぬくん、何かしてなかった? なんで現れたとか、何でもいいからヒントと思うことはない?
綴矢/えっと……夢の中は花畑で、そこに犬巻が居て、でもそこの花畑おかしくて、季節ごちゃごちゃの花が咲いてて……「ガーデニングしなきゃいけない」とか言ってたような……。
実散/いぬくんってガーデニングするような子だった?
綴矢/いや……。
迅/そうは見えない子だったね。
実散/じゃあ、そこ、大事なんじゃないかな。……以前兄ちゃんと話してたから植物園に興味が出たのかな?

 ■『ガーデニング初心者へ・本』→<図書館> or <幸運÷2>
 ■『植物園の夢・本』→<図書館>

KP/これで選択肢4つになりました。4つあるけど、1日1人1回しか判定できないのでまずこのどれかからやりませんか?
迅/4分の3は調べられるね。
綴矢/そうっすね、まずは情報がはっきりしてるとこからやりましょう。<図書館>技能なら75%以下成功なので『植物園の夢』を調べます。
実散/ねこくんさすが!
迅/頼むよ。狂気山脈には図書館が無かったから<図書館>取ってないんだ。
KP/突然の山脈に図書館(笑)
綴矢/あってもショゴスしか使わないから困る!(笑)
実散/本を読んでるテケリリちゃん達! かわいい!(笑)
迅/じゃあ、俺は<目星>技能が70%以下成功だから、『葬儀場を調べる』にしようかな。
実散/実散は<幸運>が高いから『ガーデニング初心者へ』を見てみようかな〜。
KP/では、『植物園の夢・本』の<図書館>判定いきますか?
綴矢/いきます!(ころころ)40、成功。よし!
KP/植物園の夢。喫茶俺にそういう本が本棚にありました。
綴矢/なんで? とりあえず読みます(笑)

 【植物園の夢】
 最近植物園の夢を見ていた。
 そこには亡くなってしまったもう二度と会えない筈の大事な人が居て、自分へと笑みを掛けてくれる。
 私は毎日毎日その人とその植物園でガーデニングしつつ対談していたのだが、ある日突然ぱったりその夢は見られなくなってしまった
 夢の途切れたトリガーは何だったのだろうか。
 そういえば“ガーデニングを辞めないでくれ”と夢の中で言われた様な。
 ――ふしぎな夢を見たスレより。

実散/スレまとめ本かよ。
綴矢/オカ板まとめ本か、これ(笑) でも……この内容、俺が見た夢と似てるな。犬巻は「ここでガーデニングをしろ」って誰かに言われたっぽいが……。
迅/「ガーデニングをやめないでくれ」……?
実散/……ガーデニングしないと、夢が見られなくなる? ガーデニングは、続ける方がいいのかな。
KP/でも同時にねこさんは、犬巻がガーデニングに乗り気じゃなかった、と思い出します。
綴矢/……犬巻はガーデニングする気があんまりなかった。それよりも、俺と喋ってたいって……。あ、あと「ここは怖いとこだから」って言ってた気がする。
実散/怖いところ……やっぱりなんか普通の夢じゃないっぽいね?
KP/続いて、『ガーデニング初心者へ』の判定をしましょう。
実散/<幸運>判定やりまーす!(ころころ)13、成功。やったー!
KP/喫茶俺の本棚に『ガーデニング初心者へ』という本がありました。
実散/なんでもあるな、この喫茶店(笑)

 【ガーデニング初心者へ】
 ガーデニングを失敗しない為のポイントは3つ!
 1、日当たり良い場所で育てる! 植物によっては日陰を好む場合もあるよ。
 2、大きめの鉢を選ぶ! 生育旺盛な花苗を育てる場合は直径30cm程度の鉢がおすすめだよ。
 3、新しい土を用意する! お花は基本的に、根から水分と栄養を吸収して育つよ。
 栄養たっぷりの排水性のよい土はガーデニング初心者の方が想像している以上に重要だよ。
 お花は基本的に日当たりがよい場所で、栄養たっぷりの土をたくさん入れれる鉢で育てるだけでガーデニング初心者の方でも(多少なら水やりや肥料やりを忘れてしまっても)失敗も少なくガーデニングを楽しむことができるよ!
 ※<博物学>を持っていない探索者のみ本シナリオ限定で+50の補正が加わる。

KP/3人とも、<博物学>技能に+50してください。
実散/お〜。兄ちゃんみたいになった。
綴矢/これ書いたの草摩先輩では?
迅/著:花園草摩。
実散/だから喫茶俺にあったのか(笑) 兄ちゃんって意外とかわいい文章を書くんだね〜。
綴矢/手書きじゃないからちゃんと読めましたね。
KP/では本日最後の判定、『葬儀場を調べる』をどうぞ。
迅/はい、<目星>を振ります。(ころころ)80で失敗! ダメでした!
KP/さすがに葬儀場の情報を得るのは難しかった。
迅/俺は一般人ですからね!(笑)
実散/後で警察がやりまーす!(笑)
KP/以上でランチタイム終了です。みんな仕事などの時間になりました。1日目は終了です。
実散/じゃあ……本職があるだろうからから今日はここまで! でも調べ上げてみせるから、明日までちょっと待っててね、ねこくん。
綴矢/えっと、俺、明日から暫く仕事を休む予定なんで……。
迅/平気? 変なことしたりしない?
綴矢/大丈夫です。犬巻の家、片付けたりするだけですから。
迅/……そっか。
実散/明日もここ、来てくれない? 通話とかでも話せるけどさ、大事な話だからここで直接話そう?
綴矢/はい。
迅/無料券もあるしな。ちゃんとランチだけじゃなくディナーも食べるんだよ。
綴矢/……はい。飯、食わないと犬巻に怒られちゃうんで。
迅/うん。怒られたくないよな?
綴矢/それじゃあ、俺今日はまだ仕事あるんで……。
迅/じゃあ、また明日。
実散/お仕事いってらっしゃい! 無茶しないでね〜。
KP/みんな解散しました。また明日。……ねこさん、1日が終わります。夜です。
綴矢/犬巻の家に行きます。
KP/うちに来るんだ……?
綴矢/自分の着替えを持ち込んで、犬巻の家に行く。このセッション中は犬巻の家にずっといますよ。……片付けるって名目で入ってるけど、全然手が付けられない。……寝よ。犬巻のベッドで、丸まって寝ます。
実散/かわいい〜! ねこはベッドで丸くなる(笑)
KP/そして、ねこさんは夢を見る。
綴矢/……ん。
KP/「あ、おはようございます」 犬巻は、花畑のベンチに腰掛けて再会を笑っています。
綴矢/俺、いま寝たとこだよ。
昴/そうでした! じゃあ、おやすみなさい。
綴矢/いいのか? ここで寝たらお別れになっちゃうんじゃないか?
昴/でも……寝顔はちょびっと見られますし。それにねこさんのかわいい寝顔を見たら、幸せになれます。
綴矢/ばあか、寝顔より起きてる俺と話しろよ。犬巻の横に座る。
昴/……そうですね。
綴矢/……あの、さ。
昴/はい? どうしました?
綴矢/……お前、身体は……。

 ■探索可能箇所
 【犬巻昴】 【花畑】 【野菜畑】 【苗所】

KP/探索しますか?
綴矢/……します。犬巻から、調べます。
迅/な、なんか怖い……

 【犬巻昴】
 何の傷も腐敗も無い綺麗なままの犬巻昴だ。

KP/<POW×5>ロールをどうぞ。
綴矢/ぺたぺた、触診。(ころころ)16で成功した。

 <POW×5>→綴矢が成功。
 ふと犬巻昴を見れば、その肉体は蔦に覆われ、或いは人間を元に作られた苗床の様な姿に映る。
 しかし瞬きをすればその幻覚はすぐに失せた。SANチェック(0/1D3)

【SANチェック】
 綴矢(49成功):75(減少無し)


迅/これ、ねこちゃんを精神的に追い詰めるシナリオか?
綴矢/動揺を悟られないように、小さく息を吐く。
KP/怖くないです。幻覚です。どうかしましたかと心配そうにねこさんを見つめる普通の犬巻昴がいます。
綴矢/いや、身体は大丈夫そうだなって……。
昴/俺、元気だけが取り得なんで!
綴矢/……なあ、犬巻。折角だからちょっとこの辺歩いてみようぜ。
昴/はい! 植物園に行きたかったですもんね。

 【花畑】
 未だ蕾の開いていない花々が沢山ある。
 あまり手入れはされていない様で、探索者が望むならガーデニングが可能だろう。

KP/<アイデア>ロールをどうぞ。
綴矢/(ころころ)98、ファンブル〜!
KP/では……ファンブルした貴方は、一瞬犬巻が怖い顔をしていたのを見た。心臓が止まるぐらい怖い。SAN−1です。

【SANチェック】
 綴矢:75→74(1点減少)


綴矢/ひえっ!
昴/……足元、気を付けてくださいね?
綴矢/あ、ああ……。折角の花畑なのに、あんまり手入れされてないんだな。
昴/手入れとかしたことないのでやり方なんて判らないですね!
実散/だが今は違う! +50された<博物学>があるギュッ!(一同笑)
綴矢/ガーデニング、した方が良いのかな。なんかそういう本読んだんだけどさ……。
昴/……しても、いいんじゃないんですか。ねこさんがしたければ。
綴矢/……お前は、してほしくない?
KP/うーん……<心理学>ロールがしたければオープンで判定していいですよ。
綴矢/ちょっとだけ。6%以下成功だけど(ころころ)31、失敗。専門じゃねえもん!
KP/ねこさんは、犬巻が複雑な顔をしている、と思いました。
綴矢/なんだその顔。
昴/……花畑のねこさん、かわいいなって。そういう顔です
綴矢/ばか。もういい、次行くぞ。
昴/あ、待って〜。……したかったらしてください! その、花畑にいるねこさんはとても絵になりますから、俺もやりたくなっちゃいます。

 【野菜畑】
 様々な野菜が美味しそうに実っている。トマトやカボチャなど季節のものは不揃いだがどれも美味しそうだ。
 探索者が望むなら調理する事が可能だろう。

綴矢/なんで野菜畑あるんだここ。自給自足?
迅/食べられそうだな。
KP/はい、食べられそうですね。簡単なサラダやスープくらいなら作れますよ。
綴矢/いや、夢の中で飯食っても腹膨れねえじゃん。それに……ヨモツヘグイじゃないかと思ってます。
実散/だよね……「あの世のものを食べると、この世に戻れなくなる」ってやつだよね。
迅/怖い怖い!

 【苗所】
 土は綺麗に手入れされている様で、傍には肥料やジョウロなどが添えられている。
 生い茂る植物はこの苗床によって支えられているらしい。

KP/<目星>÷2ロールをどうぞ。
綴矢/<目星>は60だから、30%以下成功か。(ころころ)24……お、成功した。

 <目星>÷2→綴矢が成功。
 生い茂る植物に何かが隠されている。
 茎や葉を退ければそこには犬巻昴の顔があった。

実散/うげ!?
迅/わっ!
綴矢/え、なんで……犬巻!

 土を退ければ犬巻昴の胴があった。
 白く冷えた犬巻昴の手が無造作に放り出されている。
 それは彼の死体だ。蔦が張り、蕾が飾られ、花が咲いている。まるで、苗床にされているかの様に。SANチェック(1/1D6+1)

【SANチェック】
 綴矢(18成功):74→73(1点減少)


綴矢/犬巻!? ……おい! そっちの犬巻! どういうことだ!?
KP/ねこさんを後ろからぎゅっと抱きしめていいですか。
綴矢/待て。
KP/ねこさんの目を隠すように抱きしめていいですか。
綴矢/……待て。
昴/……ねこさん。そろそろ、起きましょう? いっぱい散歩したし、おしゃべりしましたし……。
綴矢/だめだ、お前は俺の質問に答えてねえ。これはどういうことだ。この犬巻はなんだ。
昴/…………。
綴矢/……現実で、犬巻の遺体が消えたのと、関係があるのか。
昴/……はい。
綴矢/犬巻……。
昴/……夢でもまた会いたいってまた思ってくれたなら、また会いに来てください。でも、会いたくないって思ったなら……その瞬間にさよならになります。
綴矢/会いたいに決まってんだろ。お前は……俺にどうして欲しいんだよ……。
昴/……こ、これぐらいは言っていいですかね。……ここに来すぎるの、あんまりよくないことです。ねこさんにとって。
綴矢/それってどういう……。
昴/ねこさんの身に、良くないので……俺のこと忘れた方が、いいかもです!
綴矢/やだ。
迅/即答。
実散/ありがとう即答。
綴矢/俺は忘れない。
昴/…………。じゃあ、本物の俺を、探してみてください。本物の俺は、さっきねこさんが見た……あんな俺、ですので。もとは……優しさから……だった筈だから。……もしかしたら、違うようになるかも。
綴矢/わかった。絶対、お前のこと見付けてやる。だから、そこで待ってろ。
昴/…………。
綴矢/……助けてやるから。お前も、そこの犬巻も。
昴/……待ってます。本物の本物だったら、今すぐ駆けつけたいけど。待ってます……待ってます。
綴矢/おう。
KP/ピピピピピピピ。
綴矢/目覚まし時計を止める。
KP/おはようございます。2日目です。
綴矢/起きた。……あのバカ。何が忘れた方が良いだ。ふざけんなよ。……俺と一緒に居たいくせに。我慢しやがって。馬鹿野郎。……ぜってえ見付けて、一発ぶっ飛ばしてやる。