クトゥルフ神話TRPG・リプレイ
■ 『 U.N.オーエンの術式 』 2ページ ■
2023年9月19日




 ◇玄関
 この部屋に移動する際は<医学>か<戦闘技能>をロールする必要がある。

綴矢/また肉壁〜。(ころころ)74、成功す。ざくう!

 <医学>→綴矢が成功。
 【玄関】と【リビングキッチン】が変形して融合している。リビングキッチンに向かう際はダイスロールは必要ない。

 ■玄関
 履き古されたスニーカーがこちらを向いて置かれている。まるで誰かがやって来て、靴を脱いで家の中に上がったかのような痕跡だ。
 昴はこのスニーカーと同じものが現場の家に残されていたことを思い出す。
 スニーカーは血まみれで、玄関には靴跡がくっきり残っている。

昴/あれ、これって……。現場のことをねこさんに話します。
KP/<アイデア>ロールをどうぞ。
昴/(ころころ)78、成功です。
綴矢/(ころころ)26、成功。

 <アイデア>→綴矢、昴が成功。
 何か違和感を覚え、しばらくあちこちの角度から眺めた結果、靴跡が数字を描いているように見えることに気が付く。
 ――「1692」だ。

昴/4桁の数字があった! でも、なんだこれ? なんでわざわざここにこんな数字が……?
綴矢/なんかの年数とか?
昴/あれ、セイレムっていつでしたっけ? ……セイラム村で起きた一連の裁判が、1692年3月1日。これじゃないですか! これがなんだって話ですが……。
綴矢/どんだけセイレム大事なんだよ。とりあえずメモっておいて、ここの探索を進めようぜ。

 玄関の扉を開けようとするかもしれない。
 しかし扉を開けると、そこには肉がみっしりと詰まっていた。肉はこちら側へと盛り上がり、増殖していく。突破は難しそうだ。

昴/トンネルを開けるとそこは肉壁だった。
KP/汚い川端康成。
綴矢/どっちかっていうと夢野久作みがあるな。肉が詰まってて嬉しいのは肉まんだけだろ!
昴/肉まん食べたいけどきっとここを思い出して食べたくなくなるんだろうな……帰ったらピザまん食べよ。
綴矢/ファミマの黒豚まん好きなのに……。
昴/あ、美味しそう! やっぱ後で食べに行きましょう!(笑)

 ■リビングキッチン
 食卓に皿とフォークとナイフが二つずつきれいに並べられている。
 皿の上には王冠の形に折ったナプキンが置かれていた。
 ナプキンには文字が書かれているようだ。一文字ずつバラバラに書かれているため、解読するには時間がかかるだろう。

KP/<INT×5>ロールをどうぞ。
綴矢/お洒落ぶってんじゃねえよ!(ころころ)9で成功。黒豚まんのことしか考えられません。
昴/(ころころ)99、ファンブルでダメでした! 黒豚まんの話しするねこさんが悪いです。
綴矢/俺のせい!? ごめんな!?
KP/ただのINTロールなのでファンブルの代償は無しにします(笑) そして冴えてるねこくんのおかげで何かが判ります。

 <INT×5>→綴矢が成功。
 文字の意味が通じるように並べ替えると以下のようになる。
 【生贄の条件】 ・身を引き裂く ・胸を焼かれる ・印を刻む
 【神の条件】 ・心臓が脈打つ

綴矢/身を引き裂く、胸を焼かれる、印を刻む……。これ、十色将兵の負傷と一緒だな? 100か所以上の刺し傷、胸に重度の火傷、刺青だ。
昴/あ、それ? ……生贄にされてたってことですか?
綴矢/十色将兵は何かの生贄にされそうになってた、ってコト!? 気を抜くとちいかわになる。気を付けよう。
昴/ちいかわ良いじゃないですか。俺ウサギでいいですか?
綴矢/でもうさぎ、いざという時頼りになるからな……。
昴/照れます。
綴矢/うさぎの話だよ。
昴/俺も頼りになりますよ?
綴矢/肉まんのこと忘れられたら頼ってやる。
昴/ピザまんピザまんピザまんピザまん。
綴矢/コンビニのホットスナックから離れろ(笑)
昴/離れた結果……【生贄の条件】が用意してあるなら、【神の条件】が気になりますね? 心臓に何かするのかな……とりあえず書斎に行きます?

 ◇書斎
 この部屋に移動する際は<医学>か<戦闘技能>をロールする必要がある。

綴矢/ざっくざっく!(ころころ)91、失敗です。
KP/スマホで確認すると、現在時刻は22時すぎあたりです。
昴/銃弾を使って進みますか……?
綴矢/後の判定がどうなるか判らないからなるべく貯金は作っておきたいが……。最悪、南京錠を壊すのに一発使うとして、あと4発。1発ぐらいなら使っても良いかな?
昴/使いますね!(ころころ)99、ファンブル!? えええっ! ごめんなさい!?
綴矢/これは運が悪かった!
KP/安心してね、暴発して拳銃が故障とかにはなりません! ただし跳弾で擦った結果1発消費&HP−1のペナルティをどうぞ。
昴/すみません痛いっ!
綴矢/ここの肉が分厚いから仕方ない! 2人でざくざくバーンして開けました! 失敗で進みます。
昴/いてて……もう手を使って掻き分けていきます……しゅん。
綴矢/気にすんな。それ言ったら最初に失敗したのは俺だ、悪い。
昴/ねこさんは悪くないです! しゅん……。

 <医学>&<戦闘技能>→失敗。
 書斎には重たい印象を受ける木製の【書き物机】と、整頓された大きな【本棚】がある。

 ■書き物机
 開かれたままのノートが置かれていて、何か書かれている。

昴/悔しいからいっぱいノート読んでやりますよ。

 ▼開かれたままのノート
・ここは僕の家のように思えるけど、僕は死んだのだろうか。
・精神体? ならば、何か行動を起こさないと元の体には戻れないだろう。
・僕は「生贄」役? それとも「神」役?
・彼女に会いたいな……。
・そういえば明日は誕生日だったな。

KP/ノートの他の箇所は一行日記になっているらしく、他愛ない簡素な日常が綴られている。
昴/……これ日記ですね? 死んだことが自覚ある十色将兵くんの日記?
綴矢/しかもこっちに来てから書いたっぽい? こんな肉肉部屋で日記書けるの、すげえな……。
KP/できたてほやほやなノートに<図書館>ロールができます。
綴矢/(ころころ)95、失敗! えーん厄落とし! 厄落としする!
昴/生家だから安心して日記を書く気になったとかですかね?(ころころ)3でクリティカル! クリティカルですよねこさん!
KP/ノートにクリチケが挟まってたよ!
昴/ねこさん! これあげます! 元気出して!
綴矢/ここから出たらカルビ丼を奢ってやるからな……。
昴/やったー! ねこさんも一緒に同じの食ってくれなきゃ嫌ですよ! 俺一人で飯食うのダメ派ですから! ……だから俺、実散さんが好きなのかも?
KP/実散は誰かとご飯したりみんなで宴会をするのが大好きだもんね。
綴矢/需要と供給じゃん。俺は逆に飯は一人で食う派だな。
昴/じゃあこれを機にみんなで食う派になりましょう!
綴矢/一人焼肉最高なのに……。

 <図書館>→昴が成功。
 インクが真新しい箇所を発見する。過去の日記の余白に後から書き込まれたもののようだ。

 ▼ノートの余白
・僕の心臓は、血は、意志を持つ特別なものなのだと父さんは言った。
・彼女が生贄になりたがっていたのなら、彼女の血を引く僕もそれを望むべきなのだと思う。
・彼女が神になりたがっていたのなら、彼女の血を引く僕もそれを望むべきなのだと思う。
・でも本当にそうなのだろうか?
・彼女に直接聞くことはできない。
・僕は彼女のためになることがしたいと思う。
・署名をしたけれど、それが本当に正しいことだったのか、分からない。
・聞くべき人が、僕にはもういないのだから。
・この心臓が誰かのためになればいいなと思う。
・彼女もきっと最初はそれを望んだはずなんだ。

昴/署名してる……あの消えたやつか。
綴矢/彼女……? 十色将兵と一緒に発見されたもう一人のことか?
昴/草摩さんが解剖してるもう一人のガイシャですね。……なんかこのノートだけ見ると、将兵くんっていい奴っぽい。流されやすそうだけど。
綴矢/詐欺とかに利用されそう。でも悪い奴じゃなさそうだよな。

 ■本棚
 本よりも同じ規格の色違いファイルが大量に並んでいることが目につく。

KP/<図書館>ロールをどうぞ。
綴矢/本棚を見るか。(ころころ)63、成功。

 <図書館>→綴矢が成功。
 本棚から以下の本の写しと日本語訳が入ったファイルを発見する。

 ▼『ニューイングランドの楽園における魔術的驚異』
 ニューイングランド地方における魔女、黒魔術師、シャーマンなどの妖術師達の魔術的な行為について書かれた論文。
 怪物や、民間伝承や伝説についても書かれている。
 伝統的に、魔女の魔宴には悪魔の化身が立ち会うとされ、全身が黒い男や、角を持つ男などの姿が知られている。
 論文を読んでいると探索者の目の前で、ファイルの中に勝手に書き込みがされていく。見えない誰かがペンを持っているように、赤いインクで論文の上から文字が書き込まれた。
 『救済が欲しいなら生贄の心臓を食べなよ。何事も空腹はよくないよね。』 <SANc>0/1

【SANチェック】
 綴矢(11成功):69(減少無し)
 昴(78成功):88(減少無し)


昴/勝手に消えたり勝手に増えたりするの多いなここ!? 不思議な空間だからか不思議なこと起きますね!?
KP/もっと不思議なことで対抗するしかないね。
綴矢/草摩さんの顔とか?
昴/草摩さんの顔! お願いします!
KP/31%以下成功でどうぞ。
昴/(ころころ)59。くっ、失敗だ……!
草摩の顔/「59だと明日の降水確率しか分からないな」
綴矢/草摩さん、ウェザーニュースなの?(ころころ)9、成功した!?
草摩の顔/「それは我が盟友ニャルが書いたやつだ」
昴/ネタバレ情報!?(笑) 実質これ<クトゥルフ神話>技能じゃないですか。
綴矢/草摩さんの顔すご……こわ……(笑)
昴/草摩さんの友達。ろくでもないですね。
KP/いぬくんの兄ちゃんへの認識、そうなんだ?(一同笑) ぶっちゃけ言うと草摩の顔ロールは「PCは知りえないけどプレイヤー的に知っておくと動きやすそうな情報」を出すパートとして活用できます。
綴矢/えっと……そのニャルって奴が「救済が欲しいなら心臓を食え」って言ってるのか。食わんほうがいいな。犬巻、拾い食いしたらダメだからな。
昴/ちゃんと蒸したやつか焼いたやつにします! ねこさんがいるから大丈夫です!
綴矢/初期治療は出来るけどさ……。
昴/でも「救済が欲しかったら食べる」、これは覚えておきましょう。
綴矢/「救済=ここから出れる」とは限らねえぞ。「死は救済!」とか言う闇の腐女子タイプだったらどうするんだ。……日記とファイルは一応持って行くか。証拠物件だ。

 ◇物置
 書斎からのみ移動できる。この部屋に移動する際は<医学>か<戦闘技能>をロールする必要がある。

綴矢/(ころころ)36、成功。ざくっ!……ちょっと手慣れて来た。やだ〜(笑)

 <医学>→綴矢が成功。
 古びた自転車や水槽、工具類などが埃を被っている。
 天井扉があって、屋根裏部屋へと繋がっているようだ。
 壁には何か貼られているようだが、物をどかさなければ見ることができない。

昴/あ、工具だ!
綴矢/おっ、ニッパーとかピッキングツールとか探そうぜ。
KP/ニッパーとか、あります! ゲットです!
綴矢/わーい、やったー!
昴/えっ。笑顔かわいい。
綴矢/うわ、急に素になるな。
昴/かわいい。かわいかったです。ねこさん、また笑いません?
綴矢/うるさい、捜索を続けるぞ。
昴/かわいかったのに……。しゅん。
KP/ここで<STR×5>ロールができます。
昴/(ころころ)65、成功できました。
KP/壁には何か貼られているようだが、物をどかさなければ見ることができない。その物を退けることができます。
昴/どう見たって俺が力仕事担当でしょ! 物を退けました! せーの!
綴矢/うわ、埃が舞うからゆっくり下ろせ。
昴/す、すみません!

 ▼壁の図
 角を持つ牛の上半身と、逆さになった人間の上半身とが融合した、奇妙な解剖図。
 牛の上半身には心臓と、4つの胃袋が描かれている。
 逆さになった人間の上半身には心臓と、4つの臓器(肺×2・胃・肝臓)が描かれている。

綴矢/なんだこれ? とりあえず写真を撮っておくか。ぱしゃ。
KP/あとは……ここは物置でいわゆる幸運部屋です。<幸運>判定でプレイヤーが望むアイテムを手に入れることができる部屋です。
綴矢/ああ、だからニッパーあったんですね。何か他にもあるか? とりあえず刃物あったら欲しいな、メスの代わりに使えるかもしれない。
昴/刃物だったら戦闘でも使えそう。
KP/ナイフが欲しければ<幸運>ロールに成功してください。
綴矢/ナイフ欲しいです!(ころころ)87、失敗……。
昴/(ころころ)13、成功。ハイねこさん、これあげます。
綴矢/え、良いのか?
昴/必要だから探してたんですよね? じゃあ俺も一緒に探さないと!
綴矢/……サンキュ。まあ、でかい肉塊を切るんだったらこれぐらい刃渡りあった方が切りやすそうだしな。
KP/それでは2人は<武器戦闘>でも使えるようなナイフを見つけました。メスよりリーチが長くなります。……これを使用するなら<医学>ロールにプラス補正を付けますか。正確には「<医学>の移動ロールにプラス補正」ですが。
綴矢/マジすか、嬉しい!
KP/良いアイデアだと思いましたので! 移動ロールに+5%とかどうでしょう?
綴矢/あざっす! それなら90%以下成功になる!
昴/9割で成功できますね! ねこさん、他に欲しい物はありませんか?
綴矢/銃弾は……流石に無いかな。
KP/残念ながら銃弾は無いですね。一般家屋にありそうな物しか置いてないです。
昴/ライターとかマッチは?
綴矢/あー、あると便利かもな。暗い部屋とか行くかもだし。
昴/じゃあ、チャッカマンを探したいです。火を点けるのがラクだから!(ころころ)<幸運>41で、チャッカマンゲットしました!
綴矢/あとは……ライトとか? 火を使わない光源として使いたい。(ころころ)74、成功。
KP/懐中電灯ゲット!
綴矢/やったぜ。いざとなったら懐中電灯で殴るわ。
昴/あ、アヒルのクッション見つけた。
綴矢/あるのかよ(笑) 草摩さんの顔があるからこれ以上胡乱な品物はいらねえよ。
昴/ごめんなアヒルちゃん、所持品欄に「草摩さんの顔」が31個あるから持っていけない……。
KP/(十色家のアヒルになって)「何それ怖……」
綴矢/(花園家のアヒルになって)「うちの草摩さんがすまんな同胞」
昴/(鬼嶋家のアヒルになって)「今度また同窓会しようね」
KP/アヒルちゃんズがかわいい!(笑) さて、お次はどこに行く?
綴矢/屋根裏部屋に行こうか。

 ◇屋根裏部屋への階段
 物置からのみ移動できる。天井扉を開ける際は<医学><戦闘技能>をロールする必要がある。

綴矢/食らえ、新しい武器!(ころころ)26で成功です。

 <医学>→綴矢が成功。
 天井扉を開くと、屋根裏部屋への階段が下りてくる。
 階段も肉で覆われ、粘液でぬめっている。中は長く、狭く、奇妙に曲がりくねっており、真っ暗であるため壁の脈拍をことさら強く感じた。
 永遠にも思える階段を上がるうち、探索者はその闇の中に何かを幻視する。狂おしく混ざり合う虹色の楕円形の泡からなるかなり大きな集積物のように見える。
 それは探索者に敵意を持っているらしく、どこからか怒号のようなものすら聞こえてくる。探索者は言いようのない不快感を覚える。<SANc>1/1d3

【SANチェック】
 綴矢(60成功):69→68(1点減少)
 昴(35成功):88→87(1点減少)


KP/君達はなんなく進めます暗闇を抜けると、眼前がちかちかと幻視の名残で瞬く。
綴矢/うー、眼精疲労が酷いときみたいだ。
昴/もちろんねこさんの前を出て先導します!
KP/階段を上がった先で扉に突き当たる。突き当たりの扉には何重にも鎖が巻かれ、封じられている。南京錠が取り付けられていて、4桁の番号が分かれば開くことができそうだ。
綴矢/また鍵だ。今ののとこ分かってる4桁の番号って1692だけだよな? どっちかの鍵は1692で開くと思うし、試してみるか。
KP/君達は「1692」に数字を合わせる。南京錠が外れる。鎖を除去して扉を開けることができる。
綴矢/お、開いた! ……じゃあ、地下の鍵は何番で開くんだろうな?
昴/同じ番号で開きますかね……?

 ◇屋根裏部屋
 装飾も窓もないその部屋の床は、斜めに傾いでいた。
 傾いた床をつっかい棒で水平にしたところには、背の低い【箱】がいくつか並んでいて、中央には【机】と椅子がある。
 左側では床が急に落ち込んで、黒々とした三角形の【深淵】が開いている。

昴/……なんだここ。

 ■箱
 数多くの本がびっしりと詰め込まれている。ほとんどが意味不明な言語か外国語で書かれた魔導書のようなものであり、すぐに読み解けそうなものはないように思える。

 ■机
 メス、鋏、鉗子、縫合糸など、手術道具が一式きれいに並べられている。

 ■深淵
 覗き込むとそこに床と一体化した大きな「心臓」があった。

KP/綴矢は構造から言って「心臓」で間違いないと思うだろう。<図書館>ロールをどうぞ。
綴矢/なんでこんなとこに心臓が落ちてんだよ。(ころころ)75で成功。よし!

 <図書館>→綴矢が成功。
 一冊の魔導書の間に、日本語が書かれた紙が差し込まれていることに気が付く。

 ▼差し込まれた紙
 我々は名前を持たず、血によってのみ連なる。
 我々は全ての信仰を否定しない。あらゆる宗教の神も悪魔も全てニャルラトホテプの一部である。
 彼は宇宙の総帥に仕えて相応しい人間をその膝元へ送り届けてくれる。
 アザトースの前で正気を保てたなら、その力を借り受けることができるだろう。
 ニャルラトホテプは月で、闇で、雄牛だ。「地」を司る。すなわち彼はこの大地のどこにでもいる。
 彼は我々を見守っていてくださる。我々は五行思想に則って「火」を避ける。
 彼は否定をしない。ゆえに我々も否定することはない。ただ救済を信じ、ここにあるだけだ。

綴矢/ニャルなんとかって草摩さんの知り合いっていう……? 急に五行とか出てきたな。中華思想も混ざってるのか?
昴/アメリカだと思ったら中国? うーん、心臓ってもっと調べられたりできませんか?
KP/<医学>か<知識>ロールをどぞー。
綴矢/心臓を見るぞ。見るだけだからな!(ころころ)69、成功。ギュッ!
KP/構造から言って「心臓」で間違いない。しかし大きな血管のうちひとつだけまだ他の組織と繋がっておらず、それが原因なのか脈打っていない。今のところ、この心臓は機能していないように見える。ギュッ。
昴/ギュッ(笑)
綴矢/……血管を繋げれば心臓が動くってことかな。
昴/神の条件でしたっけ……。
綴矢/その為の手術道具か。……あ、ああ、そうか、さっきの変な絵ってこれか。
昴/変な絵?
綴矢/上半身が牛で、下半身が人のやつ。「牛の上半身には心臓と、4つの胃袋が描かれている。逆さになった人間の上半身には心臓と、4つの臓器が描かれている」 ……あの絵と、この家の間取りが対応してると考えたら、地下には人間の心臓、生贄の心臓があるんじゃないか。んで、多分、この心臓を治したら神の条件を満たすだろ。
昴/地下……確かめに行きますか? 思い当たる数字が判らなくてもニッパーがありますから破壊できますし。
KP/移動だけなら時間は掛からないので、行きたい放題ですよ。
綴矢/この心臓を治したら、ニャルだがアザトースだか、そんなん出てくるんじゃね? 知らんけど……触らぬ神に祟りなし。心臓に何かするにしても、先に地下室に行ってからにしようぜ。
昴/はい。……本当にここに入ったのが俺ひとりじゃなくて良かったですよ。もう混乱して大変だ。
KP/それでは、移動して地下に来ましたー。南京錠が取り付けられていて、4桁の番号が分かれば開くことができそうです。
綴矢/とりあえず「1692」って入れてみるか。
昴/1692!
KP/……1692、開かない。ブブー。
昴/ダメか? だが、今の俺にはニッパーがある!

 ○ニッパーなど道具を使用する
 <幸運>か<DEX×5>をロールする必要がある。

昴/ほらねこさん、謎解きしないで物理で解決できますよ! 80%以下で成功です!(ころころ)98でファンブル。なんで!?
KP/フラグ立てるな!(一同爆笑)
綴矢/慢心〜!(笑) クリチケを使って振り直すか……あっ。待った。ひらめいた。
昴/な、なんですか? ねこさんが工具でガチャガチャしてみます……?
綴矢/生贄って誰か、って考えた。
昴/十色将兵では?
綴矢/うん。なら十色将兵に関する数字なんじゃないか。4桁のパスワード設定するとき、真っ先に思いつくのって何?
昴/誕生日とか。……あ、誕生日。
綴矢/日記に誕生日のこと、書いてあったよな!?
KP/本日は7月4日です。
綴矢/「そういえば明日は誕生日だったな」 明日っていつさ!?
昴/7月5日!
綴矢/0705!

 ○「0705」に数字を合わせる
 南京錠を外れ、鎖を除去して扉を開けることができる。

綴矢/やったー!
KP/すげー!(笑)
昴/すっげー! ねこさんすげー! リアルアイデア成功スゲー! 俺が草摩さんなら( ε )-☆Chu!!してましたよ!
綴矢/お前が草摩先輩じゃなくて良かったよ。
昴/ねこさんすげー! ありがとうございます!
綴矢/いや〜冷や冷やした〜。リアルアイデアひらめいて良かった〜。ほっとして笑います。
昴/笑顔かわいい。……よし、テンション高めて地下室に行きます!

 ◇地下室
 中央に【石の棺】があり、その上に所在なさげに【青年】が腰かけている。
 青年は手に【心臓】を持っている。

綴矢/何か居るー!? え、誰……人が居るとか聞いてないんだけど。
昴/あれが……日記を書いてた人? つまり……将兵くん?

 ■青年
 穏やかな目をした青年。探索者に気が付くと顔を上げる。
 が、何も言うことはない。

昴/話さない? ……どうした?
KP/……どうやら声を出すことができないらしい。綴矢は遺体、昴は写真で顔を確認しているため、青年が死んだはずの十色将兵であることが分かる。<SANc>0/1

【SANチェック】
 綴矢(73失敗):68→67(1点減少)
 昴(99ファンブル):87→86(1点減少)


昴/ファンブル失敗、さっきから俺ひどいな……(笑) 将兵くん? うわやっぱ将兵くんだ!? 驚く!
KP/驚かれて、遺体だった筈の将兵くんもビックリ。
昴/あ、一緒に驚いてくれてる? いい奴だ(笑)
綴矢/怪我してるのか? おそるおそる近付いて、目視で怪我してないか確認します。
KP/ねこさんは彼をよく見ます。見た目には反映されていないが……どうやら現実の肉体が第三度熱傷を負ったために、声が出せないようだと思います。
綴矢/胸が焼けてりゃそりゃ声帯も無理だよな……。
KP/そしてねこさんは……彼から脈拍がない、心臓の音がしないことも気づきます。
綴矢/死んでるから? あ、いや、手に心臓を持ってるじゃん。
KP/そうです。それと……筆談は可能だが、長い文章を書かせる場合は10分が経過するということが察せます。

 ■心臓
 瑞々しく、本物のように見えるが、脈打ってはいない。

綴矢/うむ……こっちも何かしたら心臓が動くのかな。イエス・ノーぐらいなら質問もできるかな?

 ■石の棺
 分厚い蓋を開けると、中にはぎっしりと土が詰まっている。
 よく見ると何か固いものが埋まっているようである。

KP/<DEX×5>ロールが可能です。
綴矢/お? なんか埋まってるな。
昴/あ、俺が動かしますよ!(ころころ)89で失敗。ねこさん助けて!(笑)
綴矢/(ころころ)66で成功……。十色くん、ちょっとそこ動かすから離れてくれ。よいしょよいしょ。
昴/手伝います!

 <DEX×5>→綴矢が成功。
 掘り出してみるとそれはピンク色のファイルで、黄ばんだ紙が一枚ファイリングされていた。

 ▼授かりしもの
 いくつかの呪文の文言とやり方が記されている。

 【浄化】
 象を炎に包む呪文。呪文の使い手は対象から1m以内のところにいなければならない。この炎は対象の体の内部から発生するため、消し止める方法はない。
 (コスト:12MPと3d5正気度)
 【治癒】
 呪文をかけてから30秒〜2分後に傷、病気、毒による症状が回復する。外科手術の補助や代替としても使用できる可能性がある。
 (コスト:12MPと1正気度)
 【救済】
 空白になっている。
 ※正気度喪失はそれぞれ行うが、MPは探索者の合算でよい。

昴/今、草摩さんが大喜びする幻覚が見えました(一同笑)
綴矢/救済って……あれだよな、心臓食うやつ。うーん、ここで使えそうなのは治癒か……? えっと、十色くん。ここから出る方法って分かるか?
KP/ねこさんの質問に対し、彼は……『地下室に来たはいいものの彼女はいないし、自分でもここからどうすればいいか分からず、戸惑っている。分からない』とペンの筆談で応えます。
綴矢/ご丁寧にどうも! いいよ! 無理して書かなくて!ごめんな!(笑)
KP/『いえいえちゃんと対応しますので』
昴/優しい子か?(笑)
KP/『彼女っていうのは……実は自分は「名前のない教団」最後の継承者でして。両親が事故死してしまい、ちゃんとした引き継ぎがされないまま彼女というAFを管理することになりまして』 彼女に関するだいたいの情報(前の卓であったこと)を話します。
昴/超長文じゃん(笑)
綴矢/長い長い!(笑) 今何時!? 時計を見ます!
KP/時間は……実は23:40です!
綴矢/やべえ! あと20分しかない!
昴/ギリギリだった!?
綴矢/よし、十色くんはもう長文を書くな。書かないでお願い。
KP/『(´・ω・`)』
綴矢/……情報と手持ちのカードを整理しよう。動いてない心臓が2つ、治癒の魔術と浄化の魔術……。
昴/はい。心臓2つ、ありますね……そして直してあげられることもできる。
綴矢/……十色将兵は生贄の条件を満たしてる、が、多分……同時に神候補。あとなんだっけ、ニャルと変な契約してたよな……。
昴/うん……署名のことかな。あの、これは本人に尋ねていいですか? ……将兵くんは、神になりたいか、生贄になりたいか、どっちです?
綴矢/日記の空いてるとこに「神」「生贄」って書くか。
昴/それを「どっち?」って指差してもらいます?
綴矢/そうだな……十色くんは、どうなりたい?
KP/『自分がすでに死んでいることは理解しているし、探索者達を巻き込んだことを申し訳なく思ってので貴方達の指示に従いたいと思います。自分が生贄になれば貴方達が助かると言うならそうするし、自分が神になれば貴方達を助けられると言うならそうします。どちらも「そうできる」という漠然とした感覚を持っています』
昴/長い長い!(笑)
綴矢/長文を書かなくて良いんやで……俺らが死ぬ(笑) 俺達が十色くんを神にしたいか生贄にしたいか、って決めなきゃなんねえのか。
昴/そっか、そっちになるんだ……。
綴矢/心臓が脈打った方が神になる、んじゃないか?
昴/……あの、プレイヤー発言なんですけど。なんか響き的に「神にする」とか「救済を選ぶ」って怖いんですよね。
綴矢/ちょっと整理ついでに箇条書きしていいか……?
昴/箇条書きしてほしいです!
綴矢/俺達が出来そうなことって……。

(1)十色将兵を回復して、天井裏の心臓を生贄にする
(2)十色将兵を生贄にして、天井裏の心臓を動かす
(3)両方の心臓を動かす
(4)両方を生贄にする
(5)心臓を食べる

綴矢/個人的に、ヤバそうなのは「(5)心臓を食べる」かなと。ニャル推奨ルートが厄くない訳がない!(笑)
昴/ですね(笑) ある意味それが一番判りやすくてダメなルートな気がします。いわゆる「逃げルート」かなって……。
綴矢/んで、「(3)両方の心臓を動かす」は俺達が生贄ルート。「(4)両方を生贄にする」は俺達が神ルート……な気がする。あとシンプルに何が起こるか判らない。
昴/……死んだ将兵くんを生贄にするという(2)、痛々しくないですか? なんか、こう、存在している将兵くんを攻撃するって、嫌じゃないですか?
綴矢/それな。俺は特に、傷ついた彼の遺体を見てるから……。これ以上傷ついたりするのは……ちょっと……うん、偽善かもしれないけど、それならせめてここにいる彼の傷ぐらいは治してやりたい。……だめ、か?
昴/いえ! (1)がいいと俺も思います、ねこさんが言う通り! これは全面イエスマンってワケじゃないですよ、本当に俺もそうだと思って同意します!
綴矢/じゃあ、(1)かな。……間違ってたらごめんな。そのときはお前だけでも外に出すから。
昴/嫌ですよ! カルビの話、忘れたんですか。黒豚まんの話もまだ1時間しか経ってないですよ!
綴矢/……そうだったな。お前にカルビ丼奢らないとな。
昴/俺はひとりメシ無理なんで! ねこさんも一緒にカルビ食ってくれなきゃ嫌です!
綴矢/ああ。……十色くん。
KP/『はい』
綴矢/俺は、君の心臓を治そうと思う。それによって、君はもしかしたら神とかそういうものになるかもしれない。それでも、いいか? 君が嫌なら、しない。患者の嫌がることはしたくないからな。
KP/『いいです。ありがとうございます。治すって言ってくれて、嫌な気はしません』
綴矢/ありがとう。君の決意に感謝を。
昴/痛かったら手をあげて! きっとねこさんなら止めてくれますよ!
KP/『b』
綴矢/じゃあ……治すか。治すなら手術道具あるとこじゃないと出来ないよな。
昴/【治癒】の呪文でいけるんじゃないですか?
綴矢/あ、そっか。……でも、わがまま言って良いか。
昴/なんです?
綴矢/どうせなら、ちゃんと俺の手で治したい。……時間ヤバいか?
昴/……KP、いけますよね!?
KP/いけますよ。10分ほど掛かりますが器具があるなら大丈夫。なお、現在時間は23:40です。
昴/いけますね! まだ20分あるんですよ!?
綴矢/20分で心臓手術かあ。世界新記録だな。
KP/それでは……器具を用いて将兵の体内に移植手術を施しますか?
綴矢/はい。
昴/はい! ねこさんを信じます! 手伝えることがあったら何でも言ってください! 激励しかできませんけど、俺がついていますからね!
綴矢/犬巻もめっちゃ頑張っていて助かる。頼りにしてるぞ。麻酔は無いから……痛かったらごめんな。
KP/ではでは、手術が始まります。なんと10分にも及ぶ大手術を成功させました。
綴矢/普通の手術なら5時間以上かかるのは当たり前……だがこれは違う! ギュッ!(笑) という訳で、<医学>ロールを振ります!(ころころ)40、成功。よし……!
昴/やったー!
KP/心臓は将兵の体内へと戻る。将兵は眠ったまま、目を覚まさなくなった。
昴/将兵くん……。
綴矢/……成功は、したと思う。けど……。
KP/そして床が、壁が、天井が、悲鳴を上げるように大きく揺れ動く。
綴矢/うわ!?
昴/ねこさんを支えます!
KP/四方から血液や浸出液が漏れ出し、飛び散る。酔いそうなほど酷い揺れだ。動けなくはないが、揺れが収まるまで待つべきだろうか……? さて、どうする?
綴矢/天井裏の部屋まで移動してから手術をした! だから、ここには……もう一つ心臓がある!

 ■深淵
 覗き込むとそこに床と一体化した大きな「心臓」があった。
 構造からいって「心臓」で間違いない

KP/このまま待っていれば何か変化があるかも……現在時刻は23:50。
昴/時間が無い!
綴矢/待てるかー! 犬巻! 撃て!
昴/<拳銃>でやっちゃいますよ!(ころころ)93、失敗!? なんでー!?
綴矢/クリチケを使え! 落ち着いて狙え! お前なら出来る!
昴/……はいっ!(ころころ)24で成功。やった……!
KP/――床が、壁が、天井が、悲鳴を上げるように大きく揺れ動く。……だが、すぐに穴が修復していくように思えた。
昴/あれ……。
綴矢/だめ、か!?
KP/じわじわと空いた穴が塞がっていく。すぐに何か追撃をしなくては。
昴/あっ……火。
綴矢/火! チャッカマン! 点火したチャッカマンをポーイ!
KP/四方から血液や浸出液が漏れ出し、飛び散る。気が付くと後ろに真っ黒い雄牛が立っていた。
綴矢/うおっ
昴/えっ!? なん、だ!? ねこさんの前に出て庇う!
KP/額に四角い白い部分があり、背中に鷲の形の模様と甲虫のような瘤を持った牛が貴方達の前に立つ。
昴/身構えて銃を……!
綴矢/……十色、くん?
昴/……え。
KP/その牛は、穏やかな目をしている。牛が、瞬きをする。

 気が付くと、綴矢は解剖室に五体満足のまま座り込んでいた。
 遺体も、目の前から消え失せていた。

綴矢/…………。え……。
KP/そこには誰も無い。24時ちょうど。君は、ただひとりそこに座りこんでいた。
綴矢/……十色くん!? 遺体も無い……!? ……犬巻! 電話します!

 昴は、十色将兵の家に、五体満足のまま座り込んでいた。
 像も、消え失せていた。

昴/俺も、無事だ……。電話に出られますね!? ねこさん! すぐ掛かってきた電話を取ります!
綴矢/犬巻! 無事か!? 今どこだ!?
昴/家です! 将兵くんの……! ねこさんも無事なんですね!?
綴矢/こっちは手術室に戻されてる。そっちは平気か? もう部屋の中は肉っぽくないか!?
昴/全然大丈夫です! 像は無くてただの和室っぽい……! 急に戻ってこられたからよく判んなくって叫んじゃいました! でも……ねこさんが無事なら良かった!
綴矢/そうか……。
昴/ねこさんが……何事も無くて良かった……。
KP/お互い元気です。いぬくん、<幸運>判定して。
昴/(ころころ)39で成功です。
KP/幸運判定成功のいぬくんは、実散が家のお外にいるのに気づきます。
昴/……あ、電話は繋がったままで外に出ます! 実散さーん! 帰って来ました!
KP/実散は夜空を見ている。
昴/……え? 何を見てるんですか……って、自分も空を見ます。
KP/黒い牛が空の上に浮いている。
昴/ん!? え!? あれ!? あれ何ですかねこさん!?
綴矢/は!? なに!? 何かあったのか!?
昴/飛んでる!
綴矢/何が!?
昴/牛!
実散/ばいばい……あっ! ちょうどいぬくんが出てきたよ!

 手を振っていた実散がそう言って影に話し掛ける。
 家から出てきた昴を見て、当の牛は……。
 穏やかな目をして昴を見守り、空を駆けていった。

昴/……えっ……しょ、うへい、く……ん?
KP/シナリオ上では『後日探索者は、「黒い牛が空を駈けていった」という奇妙な目撃談を聞くことになる』とあるのですが、この卓なりにアレンジしました。あの牛はもしかしたら天に昇ったのかもしれないし、自身のルーツであるニューイングランドに向かったのかもしれないそうです。さて、ねこくんもいぬくんと合流してくださってOKです。
綴矢/タクシーで来た! ……おい! 犬巻! 飛んでるって何がだよ!?
昴/ねこさん! 空です空! あそこ! 牛! います!
綴矢/は? 牛? 空を見上げます……あ、あれって……。
実散/あの子ね、どっかに行くつもりだったけど誰かさん達を気にしてなかなか飛べずにいたから、俺が話し掛けて留まらせちゃったんだ。ようやっと行く勇気が出たから飛んだところでいぬくんに見付かっちゃったんだよ。
昴/実散さん、直接あの姿と話してたんです!?(笑)
綴矢/……十色くん、楽になれたかな。
昴/それは……大丈夫かと。だってあんな穏やかな目でラクじゃないわけないと思います。
綴矢/……そっか。そうだと良いな。手術した甲斐があった。
実散/きっとね、天に昇る前に挨拶しよっかな〜って感じでモジモジしてたんだよ。その余裕があるぐらい元気になれた手術だったってことだよ。
綴矢/真面目な奴だなあ。
昴/顔見せに来てくれてたんですね! 良かった! ……で、何だったんだこれ?
綴矢/いや本当それな?
実散/うわ急に我に返るな(笑) なんかさっき兄ちゃんとたかひろくんからも電話があったんだけど、あっちでも変なことが起きたっぽいよ。
昴/そうだ……でも、戻って来られたからいっか〜!
綴矢/つか、遺体が無くなったのどうやって説明すりゃいいんだよ……。
実散/兄ちゃん達の方も遺体が無くなったそうだけど「ま、いっか!」で解決してたよ!
綴矢/軽いな!?(笑)
昴/だって、将兵くんは天に行ったんですよ。当然遺体も無くなりますよ。
綴矢/なんで天に昇ったのか説明できねえだろ。このままだと俺が先生に精神科紹介されるわ。
昴/俺も一緒だから安心してください!
綴矢/一緒に始末書を書いてくれ。
実散/はいはい、始末書については俺も手伝うから……詳細をお話してね! すぐに解放してあげるから!

 ……そうして実散と話すこと、1時間後。
 花園班のチーフの猛攻から解放された2人は、十色将兵の家、解剖をしていた病院、警察署を後にするのだった。

昴/あっという間に1時間が経った(笑)
綴矢/24時から1時間……夜中の1時じゃねえか〜!(笑) 夜食が食べたい!
昴/あ、あっちから「担々麺!」って歌が聞こえてきますね。
綴矢/「たんたんめーん! マンゴープリーン!」って……あのデカいのうるせえな(一同笑)
昴/でかさなら俺も負けませんよ! さすがに白南さんほど筋肉はありませんが!
KP/うるささも負けてないでしょ?
昴/いや、俺そんなにうるさくないですよ?
綴矢/え。
昴/もう食べるもんは決まってますんで叫びません。まずはファミマでしょ?
綴矢/……黒豚まん、買いに行くか。
昴/行きましょ! それ胸にさっきまで仕事を頑張ってたんですから!
綴矢/はは、そうだな。頑張ったご褒美を食いに行こうぜ。近場のファミマどこだったかな?
昴/ファミマへ直行〜! 黒豚まんが無かったらこのセッションバッドエンドでいいです!
綴矢/<幸運>判定しようぜ。(ころころ)89、失敗。
昴/<幸運>(ころころ)89、失敗。このセッションバッドエンドだー!(一同爆笑)
KP/深夜2時なので品切れしていても仕方ないでしょ(笑)
綴矢/しょうがねえなあ、今度カルビ丼を食べに行こうか!
昴/はい! 絶対! 後日! 一緒に食べに行きましょうね――!

 ■【END−D】聖牛の術式
・生還SAN値報酬→1d6
・両者生還→1d3