クトゥルフ神話TRPG・リプレイ
■ 『 狂気山脈 』 3ページ ■
2022年6月27日




 ●6シーン目:9000〜10000メートル

KP/キャンプを終えた翌日、貴方達はショゴス乗越を越える難関の前に立っている。
迅/ここを越えれば10000メートルか。

 狂気山脈最高地点、その頂に至る道に立ちはだかる、最後の関門。漆黒の、巨大な岩壁。“大黒壁”グレート・ブラック・ウォール。
 天をつんざく黒い壁が、強烈な威圧感をもって小さな君たちを見下ろしている。
 ところどころに氷が張り付き、あるいは岩肌がむき出しになったミックス帯。

KP/ところで「大黒壁〜グレート・ブラック・ウォール〜」って遊戯王みない?
恋色/遊星くんの声で読んでほしい!(笑)

 ただし、超低酸素、強風、極寒……高度1万メートルに至らんとするその熾烈な環境を抜きにして見れば、その壁自体は、慎重に昇りさえすれば、登攀可能に思える。

潤/可能に見えちゃうんだ。
恋色/見えちゃうんだね。これは手記を事前に読んでなきゃ油断してヤババだったわね。
迅/マジヤバぴえん。
恋色/迅さん、ギャル語が似合う。
迅/まU゙ゃ??゙?ヽ。今ギャル語で「まじやばい」って打ちました。
恋色/文字化けしてるじゃん!?(笑)
潤/発狂かな?(笑)
KP/<クトゥルフ神話技能>が上がりそう(笑)

 その通り、ハーケン(杭)などを岩壁に撃ち込む、アックスやアイゼンを岩場に引っ掛けるなど、岩肌を傷つける行動を行った場合……。
 つまり、正攻法で普通に登った場合、壁の傷から、どす黒くぬるぬるとした粘性の液体が染み出し、金属や肌を溶かす。
 このペナルティを受けずに登攀を進めるためには、氷が張り付いたルートを途切れさせずに登るか、あるいはアイゼン・ピッケルを捨て、岩肌を真の意味でのフリークライミングで登りきるしかない。
 これを成功させるには、「クライマー」「ビレイヤー」に該当しない、3人目の力が必要になる。これが「ナビゲーター」だ。
 クライマーの<登攀>と同時に、ナビゲーターが<ナビゲート>あるいは<目星>でロールを行う。
 双方が成功した場合、1ピッチ進むことができる。

潤/3人協力して進むんだ?
恋色/すご〜い〜! このシナリオ考えた人、ゲーム作りが上手すぎる〜!(笑)

 3人での協力ルールを聞き終えた一同は、ナビゲーター:恋色、クライマー:陣、ビレイヤー:潤で参戦した。

KP/9000メートル級は天候が安定しない。まずは天候決定ロールが発生します。<幸運>−30%で判定をどうぞ。
一同/(ころころ)失敗。
恋色/あ、初全員失敗だ……猛吹雪! ぬおおおお!?
潤/これは……無理。
KP/登らずに停滞するのもアリです。その場合は体力消費はキャンプ分の1d3点のみとします。
恋色/停滞しましょ! 食糧ならまだ25セットはあるよ! ここまで停滞せずに進んで来られたし休んだ方がいい!
潤/最速で来たから大丈夫だな。
KP/では体力を減らしまして……翌日、再度天候チャレンジ! デスゾーンなので−30%は継続です。
迅/もうずっと−30のまま進むんですよね……。(ころころ)90、失敗。
恋色/(ころころ)22で成功! 成功やったー!
潤/(ころころ)99で失敗……けど、1人でも成功できました。
KP/それだと強風ですね。
恋色/……えっとね、みんなの<幸運>を見ると35以下、55以下、35以下成功なのよね。成功値が35%以下が2人もいるってとてもきつい。そして恋色のHPは16で、1日停滞するだけで1d3点が削れるので限界は2日まで。……1人でも成功したなら行くべきじゃないかな?
潤/猛吹雪じゃないだけマシか……停滞死よりは前進かな。
迅/正直どっちもどっちだ。進もうか。
KP/進みますか? ではクライマー・ナビゲーター・ビレイヤーの申告をお願いします。
恋色/今まで通りナビゲーター:恋色、クライマー:陣、ビレイヤー:潤で行きます!
KP/了解です。まず、クライマー迅さんの<登攀>とナビゲーターの恋色ちゃんの<目星>か<ナビゲート>判定をお願いします。それとHPを1d3点減らしてね。
迅/<登攀>判定!(ころころ)82、失敗。
KP/墜落判定ですじゃ。
潤/クリチケを使ってもう一度<登攀>しない?
迅/してもいい……? 成功値は40%なんだけど、これ以上は天候でクリティカル成功するしか上げられない。
KP/ですね。誰か1人でもスペシャルかクリティカルで<幸運>判定成功しないと晴れません。
恋色/40%以下なら出る! 懸ける!
迅/クリチケを使ってもう一度<登攀>させてください。(ころころ)86、失敗だめ……!
潤/ビレイします!(ころころ)44、成功!
KP/迅さんは更に<跳躍>に成功すると、ダメージ半減かダメージ−1d6点ができます!
迅/<跳躍>!(ころころ)40、成功成功!(ころころ)3点減少!
潤/ほっ!
恋色/むずいのが身に染みました〜! なお、<目星>は成功してます。
KP/では次の<登攀>が成功したら1ピッチ進みます。メタなことを言うと、クライマーを順次交代していくことで進んで行くゲームです。
潤/クライマーします!(ころころ)<登攀>27、成功。
KP/潤さんは恋色ちゃんが指定したルートを慎重に登っていきます。潤さんが導いたザイルを伝って、恋色ちゃんと迅さんも岩壁を登っていくことが出来ました。1ピッチ終了! このまま続けて2ピッチめに挑戦することも可能です。

 続いて、クライマー:恋色、ナビゲーター:迅、ビレイヤー:潤で進んでいく。
 デスゾーンの天候ロールは猛吹雪になったりして、停滞を選択。HPを回復するため停滞中に<応急手当>を行なったり、地道に登り続けていき……。

KP/天候ロールです!
恋色/<幸運>します。(ころころ)おっ、18で成功!
潤/(ころころ)69で失敗。
迅/(ころころ)やった! 34で成功!
KP/おおお!? 天候は雪! <登攀>へのマイナス補正がありません!

 絶好の登山チャンスの日を引き当て、ナビゲーター:恋色、クライマー:迅、ビレイヤー:潤で進んでいくことに。
 3ピッチ目を進み、4ピッチまで進み、そしてついに……。

恋色/<目星>(ころころ)28で成功、おっけー!
潤/<登攀>(ころころ)60で成功。
KP/4ピッチ目も成功です! お疲れ様〜!

 2日かけて貴方達は大黒壁を踏破する。
 大黒壁の登攀を終え、山頂の稜線を進む。切れ立った山脈の山頂部分は痩せた岩稜が続くが、もはやここまでを昇りきった君たちにとって難しい道ではない。
 そして、ついに。君たちは神々の座、山の頂を踏みしめる。

潤/10000メートルに、到達だ……。
恋色/ほえー……ついに、辿り着いちゃいました〜!

 不思議と風はやんでいた。眼下に、これまで登ってきた漆黒の山脈と、その先に、視界の果てまで続く、純白の大地が広がっていた。
 白い図面に筆を置いた直後のような光景。ここから世界創造が始まるのではないか、と勘違いさせるような、原始的な風景。
 推定標高10363メートル。
 地球上の最も高い位置に、今、君達はいる。

恋色/見てますかみんな! 見てますか人類! ここが一番お空に近い人の目線ですよ〜!
迅/凄い実況だ。
潤/山を、景色を、登り切った恋色ちゃん達を撮ります。
KP/無線は通じるので、7000メートルに待機している人達にもその言葉を届けられるんじゃないかな。
恋色/無線が通じるんですね!? 思いっきりカメラにその実況をした後に、無線でもしもーし!
KP/ざざざ、という雑音の後、段々と音声が明瞭になる。「も……し、もしもし……恋色さん!? みんな!? 良かった、無事なのね」 梓の声です。
恋色/もしもし10000メートルの恋色でーす!
迅/もしもし10000メートルに到着した迅ですー!
潤/もしもし10000メートルに到達したカメラマンでーす! 嬉しいご報告ができました。
KP/「10000メートル……そう、貴方達、山頂に……」「……聞こえるか、ケヴィンだ。3人とも頂上に居るのか」 時折咳き込みながらも、K2は貴方達に祝いの言葉を伝えます。
潤/はい、そちらもご無事で何よりです。
KP/「ああ、我がごとのように嬉しいな。正直、その場に自分がいないことが口惜しいが、君達が3人揃って山頂に立っている……それだけで十分誇らしい気持ちだ」
迅/景色のお裾分け、すぐにしに行きますよ。
KP/「恋色、お前ら、全員山頂に到達したのか! すげえな!」 コージーの声です。
恋色/コージーくん! 聞いて!10000メートル到達した人類の声を! やったぞー!
潤/無線がきっと音割れでバリバリする(笑)
KP/「ははは、人類で一番高いとこに居るやつと話してるのか、俺すげー。お前らに書いて貰ったサインの価値が上がるな! もっとプレミアつけるためにも、生きて帰って来いよ!」
恋色/はい! 安心して待っていてくださーい!
迅/帰るまでが遠足だからね。
潤/しっかりと帰ろう。一部始終カメラを回しながら言います。
KP/「ええ、待ってる。気を付けて」 ザザザ、という音がまた貴方達の声を遮る。そろそろ落ち着いた頃……下山を開始しようかという時になって、グラリ、と足元が揺れた。
恋色/ぐらり?

 ギシギシと音を立てて、山が鳴動する。気づけば、ガスも上がってきている。
 何か変だ。早く下山した方がいいかもしれない。
 来た道を引き返す。引き返していたはず……だった。
 1本道だったはずだし、ルートの目印も張ってきたはずだった
 しかし、どういうことだろうか。通ってきたはずの道が、断崖絶壁と切れ落ちている。目印のロープも、その奈落へと続くかのような崖の底へ落ちていた。

迅/わ?

 明らかに来た時と山頂の様相が変わっている。山の形が変わったとでもいうのだろうか。
 みるみるうちにガスもたちこめ、風が強まり、あっというまに吹雪の様相を呈してきた。近くから、雷鳴も聞こえ始める。

KP/皆さん、<聞き耳>ロールをどうぞ。マイナス修正はありません。
迅/生き物みたいな音が聞こえる。(ころころ)30、成功。
潤/山は生き物……。(ころころ)14、成功。
恋色/(ころころ)56、成功。もしかして、山が私達を帰らせたくないのかな……?

 「オオオォォオォン」と、うめき声のような音が聞こえる。
 風の音だろうか。いや、そうは思えない。何か生き物……それも、かなり巨大な生き物の声だ。
 この山の山頂には、何かがいるのか。――吹雪が強まっていく。

KP/ここから下山イベントが始まります。皆さんは「山頂稜線」という場所に今います。山頂稜線は標高の低い順に【断崖部】−【稜線中腹】−【山頂部】の3ブロックに分かれており、それぞれで見つかるものが異なります。初期位置は、全員【断崖部】スタートです。
迅/安心安全にみんな一緒に居ますね。
KP/探索は各々自由行動となります。みんな一緒に一箇所を探索しても良いし、手分けして捜索しても構いません。ただしリアル時間で10分経過するごとに体力抵抗判定が発生します。
潤/リアル時間で!?
恋色/探索は各々自由行動……って何をするのが一番なんだろ? とりあえず3人一緒に行動した方がいいし、現在いる所が安心なのかを確かめましょう!
KP/了解です。では、断崖部探索の情報を出します。

 【断崖部】
 登ってきたはずの場所……大黒壁までたどり着けない。
 切れ落ちた断崖絶壁は、懸垂下降で降りることも不可能では無さそうだが、何度か途中で支点を取り直さないといけないのと、天候の荒れも関係して非常に難易度が高い。(※<登攀>−30%)

KP/更に皆さん、<目星>ロールをどうぞ。
恋色&潤/(ころころ)成功。
迅/(ころころ)84、失敗。
KP/恋色ちゃんと潤さんが成功ですね。では……2人は見てしまいます。

 ……崖の下に、うぞうぞと蠢く不気味な粘液状の生物が、ゾロゾロと山肌の空洞から這い出してきている姿を目撃してしまう。
 その不気味さに<正気度>ロール。(1/1D4)

恋色/SANチェック!(ころころ)34、成功。わあ、わあ……! 未知の生物ってあれ!?
迅&潤/(ころころ)成功。
KP/全員成功なので1点減少のみですね! 本能が叫ぶ。彼らに近づくのは危険だと。もし懸垂下降するとしたら、間違いなく崖下の何かと接触する事でしょう。ではここで<CON×5>ロールをお願いします。失敗したら1d3点ダメージです。
恋色&潤/(ころころ)成功。
迅/(ころころ)77で失敗ですね。(ころころ)1点ダメージを受けます。
KP/ここはこれ以上情報は無いですね。さて次はどうされますか?
恋色/順番的に中腹だね〜。中腹チェック!(ころころ)<目星>60で成功。イケてる〜!

 【稜線中腹】
 断崖部から少し引き返した稜線上、崖の側面に洞(うろ)がいくつかあるのを発見する。
 人が入ることができそうな、ひときわ大きな洞を見つける。懸垂下降(判定不要)で洞に避難することが可能。

KP/なんか人が入れそうなとこ見付けたよ! このまま洞に入っても良いし、まだ探索してないとこに行っても良いです。
迅/山頂部、行く?

 【山頂部】
 山頂まで引き返してきてみても、ガスのせいで視界が悪く、一見、何も分からない。

KP/<目星>を行なう場合、<幸運>ロールと組み合わせて判定する必要があります。
迅/(ころころ)どっちも成功しました。
KP/ラッキーボーイ! では、迅さんは幸運にもガスの切れ目から周囲の様子を見る事に成功しました。

 なぜ見落としていたのか。登ってきた路から山頂を挟んで反対側、ガスの切れ間の崖下に、不気味なものを視界に捉える。
 それは、幾何学法則を不気味に歪ませた石造物の群れ。その中心に、五角の星型を積み上げたようなテーブル状の構造物。
 明らかに、自然にできたものではない。何らかの意図をもって、そこに“建築された”ものだ。この死と静寂の世界である南極の、さらに生存可能限界外に、なぜ……?

恋色/ケヴィンさんが見たって言ってビックリしたやつでは!?
KP/「アクシデント表:蜃気楼」は体験済みでしたね? ではSANチェックは回避できます。……あのとき見た蜃気楼、それと同じものを迅さんは発見します。
潤/あそこまで下りられる?
KP/ガスの中、その星型の遺跡に向かう、あるいは遺跡から山頂に戻るには、それぞれ<ナビゲート>−30%ロールが必要です。<ナビゲート>に成功したら遺跡まで向かう事が可能です。ではここで<CON×3>ロールをお願いします! 失敗したら1d3点ダメージです。
恋色&迅/(ころころ)成功!
潤/(ころころ)86、失敗です。(ころころ)3点ダメージを受けました。
KP/ここにきて恋色ちゃんノーダメージは凄いのでは?(笑) 断崖部・稜線中腹・山頂の探索は以上となります。ここから先は中腹で発見した洞か山頂から向かえそうな遺跡になります。
潤/洞は、あくまで避難箇所かな。
恋色/行くとしたら遺跡かな〜?
迅/遺跡に行こうか。行ってみるの面白そうだし。
KP/遺跡に行くでOK? では、まず遺跡に行くために<ナビゲート>判定−30%でどうぞ。1人でも成功したら遺跡に向かえます。
潤/(ころころ)9、成功。撮りに行こう
恋色/潤さんすごい! ブロリーも気を付けてついて来なよ〜。
KP/ブロッケン一緒に居る事になってる!?(笑)
迅/仲間だし。
潤/同担歓迎です。
KP/ブロッケンくんの立ち絵用意しなきゃ?(笑) ……潤さんの案内で、貴方達は遺跡へと入りました。遺跡の中にはガスが入ってこないのか、幾分か身体が楽になった気がします。ここでは<CON>判定が発生しません。遺跡の壁面には読解不能な文字の様な記号と壁画彫刻がビッシリと描き込まれています。
潤/まさに遺跡だ……。
KP/そこには、樽型の胴体とヒトデ型の頭をもつ奇妙な生物と、不気味な粘液状の生物について、そしてこの山に関する事が描かれているように思われます。
迅/なんだこれ、考古学なんて判んないぞ。
KP/皆さんに確認です。まず、7000メートル地点で第一登山隊の亡骸を発見していますか?
潤/俺が見ました。
迅/手を合わせにいきました。
KP/次に、道中のアクシデントで「有毒ガス」「古のものの遺跡」「×××の鳴き声」のいずれかのイベントを発生、クリアしましたか?
迅/遺跡は見ましたね。ブロリーといっぱい遊びました(笑)
恋色/ブロリーの好感度上昇イベントばっかでした! その……鳴き声ってやつはしてないかな?
KP/確認したところ、この3つのイベントは発生させていません。ふむふむ、そしたらフラグが足りてないのでここでのイベントは以上になるのですが……そうだなあ、せっかくこっち来てくれたから<幸運>半分と<アイデア>半分の判定に両方成功したら、ここでのイベントを発生させます。
潤/ありがとうございます。(ころころ)(ころころ)あ、潤がどっちも成功しました。
KP/じゃあ潤さんは気付いた……。この数日で経験した不可思議な経験と、この壁面に描かれている模様に不気味な符号を見出し、おぞましい真実に気づいてしまう。
潤/ぴぴーんぴんぴんぴん。
迅/なんか受信してる(笑)

 山頂に何か巨大な生物が居るのではない。この山自体が生き物だったのだ。山の形が変わったのは山が目覚めたからだ。
 地殻変動は、たんにこの山が“目覚めの身じろぎ”をうったかのようなものだったのだ。吹雪は、彼の欠伸のようなものなのだろう。
 恐らく、この山は今まで眠りについていた。
 そして、つい先程目を覚ました。君たちが登頂したことによって。

迅/寝てたらパリピが「イエーイ!」って写真を撮ってたら……
KP/そら起きるわ(笑)

 幾度と無く山に登ってきた君たちは知っていたはずだった。大いなる山の前に、人間はあまりにもちっぽけな存在であることを。
 しかし、今以上に、山への畏怖を魂で感じることはなかった。狂気の中で、ようやく君たちは真の意味で自覚した。己があまりに矮小な存在であることを。
 この山自体が神話生物であることに気づいた潤は<正気度>ロール(1D4/1D20)。<クトゥルフ神話>を+5ポイント。

潤/SANチェックします。(ころころ)52、成功。……ここ、活火山。俺達が頂点立ったら、動いた。まさかだと思うがさっきの地震……火山噴火するかも? 俺達が立ったからやばいのが活性化しちゃったっぽい。やばいよ。
恋色/まじで?
潤/あくまで。勘でも、ガスとか揺れとかそういうの。考慮して、大変なことになりそう。
迅/火山かどうかはともかく、酸を出したり動けなくさせるガスが出たりしてるからな。よし! 逃げよう!
恋色/なるほど! この遺跡は……この山が危険であると伝えた遺跡だったんだね! 昔の人はいっぱい色んなこと知ってるね〜!
潤/そうだよカメラぱしゃぱしゃ。
KP/その写真を見た人はSANチェックするのでは……? ちなみに、そのカメラってデジカメ?
潤/そのつもりでした。
KP/あ、OKです。その場で撮影物が確認できるやつかどうか知っておきたかっただけです。
迅/その写真、知り合いの知り合いに渡すね。知り合い(百合人)の知り合い(草摩)に。
潤/(草摩になって)「楽しみだ」
迅/(怖いもの見せられた百合人になって)「ばか!!!!!」
恋色/ユリちゃんセンパイに見せてガチブチギレされてほしい(笑)
KP/写真を見てしまった百合人さんはSANc(1D4/1D8)です(笑) ここでのイベントは以上になります。遺跡から山頂に戻る場合は再度<ナビゲート>判定−30%です。
潤/(ころころ)98、ファンブル。
迅/(ころころ)98、ファンブル。
恋色/2人ともファンブル!?(笑・ころころ)恋色も53で失敗です。
KP/2人とも洞窟に頭をぶつけてHP−1です(笑) あと迷ったから出られません。全員<幸運>判定に成功したら再度<ナビゲート>判定ができます。
恋色/(ころころ)64、やったー頭ぶつけてない恋色が成功! 痛いの痛いの飛んでけー!
潤/推しの癒し声で回復……。
恋色/ほらブロリーもハモってくれた。
KP/(ブロッケンになって)「いたいのいたいのとんでけ〜(美声)」
迅/ハモってくれてる!(笑)
KP/では<ナビゲート>再チャレンジどうぞ。今回は−30%は無くていいです。
潤/(ころころ)14、成功。美声のブロリーのおかげです。
迅/(ころころ)39、成功。ブロの歌ってみた配信買うわ。
KP/今度は頭ぶつけてた人達が成功した。ブロッケンくんの美声がソナーとなり、皆を出口に導いた……!?(笑)
恋色/ありがとう、第四の仲間!
KP/皆さんは無事山頂に戻ることができました。……ところで、ブロリーって言われるとドラゴンボールが出てくるんだよな。屈強なブロッケン現象だな。
恋色/このブロリーの声も島田敏さんなの? マジで良い声じゃん(笑) じゃあ次は洞に行こう!

 ■洞窟内部
 洞の中は湿っていて少しあたたかい。壁には管状の脈が這っている。さわると粘ついた液体が手につく。

KP/<聞き耳>をお願いします。
恋色/(ころころ)<聞き耳>53で成功。

 地響きのような、しかし規則的な鳴動を聞き取る。まるで拍動のようだ、と感じる。
 意識して壁の脈に触れると、地響き音と連動し、その脈が拍動していることに気づく。

潤/ああ、生き物だからか……?
KP/では、<聞き耳>に成功した恋色ちゃんのみ<アイデア>ロールをどうぞ。
恋色/噴火しないで〜。(ころころ)28、成功しちゃうんだよなあ。
KP/成功した恋色ちゃんは、ここがまるで生き物の体内であることに気づく。山頂に何か巨大な生物が居るのではない。この山自体が生き物だったのだ。という訳で先ほどの潤さんと同じことに気付いてしまった恋色ちゃんは<正気度>ロール(1D4/1D20)と<クトゥルフ神話>を+5ポイント。
恋色/いやん気付いちゃいましたね。(ころころ)51、成功よし! (ころころ)減少値は3でまあまあ!
潤/良かった……。
恋色/潤さんに目で訴えます。……うん!
潤/……うん!
恋色/うん!
潤/うん!
迅/繋がりあった(笑) えっと……火山がヤバイということが判ったのかな?

 さらに進むと、洞の内壁はまるで消化管のヒダのように何かにまとわりついている。
 まとわりついているものは溶けかけた巨大な人工物に見えるのだが、ボロボロすぎて何物なのかがわからない。

恋色/巨大な人工物? 何だろ?
潤/……飛行機では?
恋色/あ。リアル<アイデア>ロール成功じゃん。
KP/貴方は思い出します。行方不明になったニュージーランド航空の旅客機であることに。
潤/山が旅客機を食べてたということ? キットカット感覚で?
KP/中、入れますよ。
恋色/中に入れる!? 旅客機の中、見ちゃう?
潤/そのまま動かないかな……。
迅/飛行機を動かす気!?

 旅客機はボロボロで消化されかかっているが、積載物を漁ることができる。
 金属物、およびタンパク質性のものは溶解しているが、消化液は布類などは溶かさぬようである。遺体も、骨と衣類だけはしっかりと残っている。

KP/<目星>をどうぞ〜。(山になって)「骨きらーい! ペッ!」(一同笑)
一同/(ころころ)成功。
KP/では皆さんは乗客の持ち物だったのか、人数分のパラシュートを見つけることが出来ました。

 そして、洞の先には、おそらく飛行機が突っ込んだのであろうと思われる、洞窟の出口を見つける。
 出口の向こうには、垂直に切れ落ちた断崖絶壁。

KP/そろそろここで<CON×4>判定をお願いします。ここは遺跡じゃないからガスが発生するんじゃ。失敗したら1d3点のダメージをどうぞ。
恋色/(ころころ)64、失敗です。(ころころ)そして2点ダメージ……ついにHP1桁に突入!
迅/(ころころ)59……あ、成功ですね。
潤/(ころころ)58、惜しい失敗。(ころころ)ダメージは3点。でもまだ平気……。
恋色/パラシュートゲットしたけど……これ、崖から降りるのは、いけるかな!?
潤/断崖絶壁の先にヤバイ奴がいなければ降りるのもアリだ。
KP/洞窟の出口から外を見ると、かなり高所からのダイブになることは容易に想像できるでしょう。ただ、断崖部で見たような不気味な何かは周囲に見当たりません。
迅/凄いダイブになるねえ。
潤/怖いが……みんな、パラシュートの経験は?
恋色/もちろんアリ! バンジージャンプも年1でしてる!
迅/年1多くない?(笑)
潤/リアルでもバンジーは経験無いよ……(笑)
KP/ゲーム的な処理の話をします。ここからパラシュートで脱出するルートを取るのであれば、まず「狂気山脈から降りるための抵抗」をしてもらいます。手記でお知らせした「山頂から背を向けようとするたびに<正気度>ロール(1D4/1D6)」に挑戦ですね。
潤/求愛拒否ロールだな。
迅/求愛拒否ロール?(笑)
恋色/強い心を持たなきゃ求愛拒否はできないもんね……(笑)
KP/そこで発狂したり不定の狂気にならなければ飛び降りる事が出来ます。飛び降りる際は<跳躍>で判定してもらいます。……これからパラシュート下降を試みる、でOK?
恋色/OK!
潤/それがいいかな。
迅/いけると思います。
KP/では……皆さんはパラシュートを装備し、洞窟の出口に立つ。
潤/かちゃかちゃ……よし!
恋色/よし! よし! 指差しよし!
KP/同時に山から逃げる、背を向けることを、登山家としての本能が、拒んでいる。山に恐怖すると同時に、山に魅入られている。SANチェックをどうぞ。
潤/(ころころ)71、成功。(ころころ)SAN値は4減少。
迅/(ころころ)12、成功。(ころころ)SAN値は1減少。
恋色/(ころころ)61、失敗……ダメでしたー!(ころころ)SAN値は2減少。
KP/では……山に登りたいという強い欲求を振り切ってダイブできます! <跳躍>判定どうぞ!
潤/ダイブ!(ころころ)75、ぎりぎり成功だ……!
迅/(ころころ)28で成功!
恋色/だいぶっ!(ころころ)78で失敗! ぐあー!?
迅/クリチケを使って!
恋色/ありがとう! 55以下だから半々で成功できるよ! クリチケ貰います!(ころころ)11で成功!
KP/やったー! しかも11ならスペシャルでは!? 恋色ちゃんは危うく岩肌にぶつかりそうになったけど、運良く迅さんに手助けしてもらって立ち直れた! 3人ともユーキャンフラーイ!
恋色/フライフライフラーイ!
潤/俺は鳥。
迅/飛んだ〜!

 パラシュートで狂気山脈から降下する貴方達。このまま山から離れられる、そう思った
 だが山がまるで手を伸ばすかのように地形を変える。せり出した岩肌が、探索者達の降下を阻む。

恋色/普通に山が動いてるー!?
迅/なんだありゃ生き物みたいだ! 今更。
潤/地震です。
迅/地震って凄いな〜!(笑)
KP/狂気山脈は貴方達を逃がすまいとその形を変えて迫ってきます。皆さんはそれを掻い潜って下山するのが最後のミッションです。山は「帰っちゃヤだ〜!」と追ってくる……!
迅/ブロリーが宥めてくれ。
潤/ブロリーなら俺の背中にひっ付いてる。
KP/ブロリーも一緒に降りてんの!?(笑・ブロッケンになって)「オレ……お前らと一緒に行って良いのか?」
潤/何言ってんだ、お前。仲間だろ?
恋色/ブロリーも帰る場所に帰りたいっていうなら止めないけど、でも……みんな一緒がいいね!
迅/最後まで一緒だぜ
KP/(ブロッケンになって)「きゅん……」 なんだこれ。
潤/アヒル枠だな。
恋色/アヒル枠ですね。
百合人/うちのアヒルちゃんの方が可愛いわよッ!
潤/は? うちのブロリーはCV:島田敏ですが?
KP/張り合うな!(一同笑) キョン! 処理の話するわよ!
恋色/キョン! 放っておかれた敵さんが泣いてるでしょ!
迅/キョン! PCを追いかけるわよ!
潤/キョン! 武器なんか捨ててかかって来なさいよ!
KP/いつの間にか敵がキョンになってるんだが?(笑) 山は貴方達を捕まえようとしてきますので、皆さんは回避判定で避けてください!

 目覚めた狂気山脈が身じろぎをすると、山脈の地殻変動がおこり、岩壁がせり出す。
 探索者達がパラシュート降下中の場合、せり出した山肌に激突すると4d6ポイントのダメージ。これは落下ダメージとして扱うので、<跳躍>の成功で−1d6することができる。
 パラシュート降下の<跳躍>でスペシャルだった場合、山肌から十分離れているものとみなし、激突を避けることができる。
 そうでない場合、<回避>での判定。<跳躍>に失敗している場合は<回避>−30%で判定。
 激突しても意識不明になっていなければ、降下成功。
 意識不明になった場合、<幸運>ロールに失敗すると、山脈に取り残され、死亡。成功すれば、意識不明のまま降下する。降下後すぐに<応急手当>などでHPを回復すれば、一命を取り留めるだろう。

KP/今回は<跳躍>失敗した人がいないので、普通に<回避>判定をします。また、<跳躍>スペシャルの恋色ちゃんは回避判定免除です。
恋色/やった〜!
KP/迅さんと潤さんは<回避>判定をしてください。山が身じろぐよ〜!(ころころ)80、成功。「朝ご飯! 待て〜!」
恋色/ご飯扱いなんだ!?(笑)
迅/身じろぎ怖い!(ころころ)<回避>12で成功した!
潤/(ころころ)<回避>53で失敗。寝返りに巻き込まれた……!
KP/潤さんは惜しい…! では4d6点のダメージを振ります。潤さんは<跳躍>判定に成功するとダメージを半減、または1d6点減らすことができます。
潤/はい……。
迅/生きて……。
KP/(ころころ)ダメージは……14点!
潤/<跳躍>(ころころ)まさかの1クリ!?
恋色/おおおおお!?(笑)
迅/やったー!?(笑)
KP/えっとお!?(笑) これは……完全回避で良くない!? この場面でクリティカルは熱いよ! では潤……さんは山の身動ぎに巻き込まれ、危うく岩肌に激突するところだった。
潤/ブロリー!? お前……やめろおおおお!
KP/「危ない……!」 どん、と貴方の背中を強く押す何か。
恋色/ブロリーが、潤さんを庇った!?(笑)
迅/ぶろりいいい!?
KP/潤さんはそれに弾き飛ばされ、寸でのところで狂気山脈から逃れることができた。かわりに、背に負っていたものは軽い……。
潤/…………。
迅/一緒に飛んでたブロリーが……助けてくれた……。
恋色/潤さんを助けるために、ブロリーが弾き飛ばした……え、普通に泣ける。ただし爆笑もしてる。
KP/そもそもブロッケン現象に質量あるのか?
潤/俺を助ける為にあったんですよ。
KP/潤さんを守るために実体化したんやな。知らんけど。
潤/ありがとう、ブロリー……いや、ブロッケン……!
KP/風に飛ばされ、貴方達3人は山からどんどんと離れていく。振り返ると、光の輪が貴方達を暖かく見送ってくれていた――。
恋色/ありがとう、無傷で潤さんを守ってくれた私達の仲間……。
迅/号泣。
潤/空に零れる涙。主題歌のアレンジバージョンのBGMが流れてますよ。


 ●エンディング

KP/パラシュートはふわりと地面に到着する。標高3000メートル付近に貴方達は無事降り立った。この場所は山が動いたりすることは無さそうです。
迅/ぼすっ……もう山が追いかけてくることもない。
潤/……無事だ。助かった。
恋色/よろよろ……助けてもらえたんだね、私達。
迅/手を貸します。立って、早く行こう。

 命からがら、あの狂気の山脈から逃げ降りることができた君達。ここから無線で基地に連絡を取れば救助隊を呼ぶことが出来るだろう。
 だが、3000メートルまで降りて来た君達はK2達と合流することは叶わなかった

KP/山頂から7000メートル地点の3人に連絡して、そこからすぐに下山は無理ですね。でも無線で連絡を取ることは可能です。(無線の梓になって)「もしもし!? 3人とも聞こえる!? こっちはまだ6000メートルまでしか移動できていないのだけど、山が大きく揺れて……」
恋色/かくかくしかじか! 無事です〜。
潤/ガスが出てピンチで早く脱出しないとヤバかったのでパラシュートしました。
KP/「とりあえず貴方達は無事なのね? 良かった……こちらは怪我人もいるし、少し時間はかかるわね。救助隊の要請をしてもらえるかしら、ここからだと基地までは流石に電波が安定しなくて」
恋色/はい、連絡しました〜!
KP/「ありがとう。生きて下で会いましょう」 救助の連絡をすると救助隊は1日程度の時間で到着してくれます。まず無事に下山してきた3人を保護し、救助隊が山に向かいます。
潤/さほど重症じゃなさそうで良かった。
恋色/えへへ、こっちも無事で良かったね〜。
迅/守ってくれた奴がいたからな
潤/……うん。

 負傷の程度にもよるが、数カ月の入院を迫られるかもしれない。世界最高峰の第一登を果たした英雄として、世界中で有名になるかもしれない。いずれも、貴方達次第だ。
 入院している間にK2・梓・コージーも救出され、オーストラリアの病院で再会を果たすことだろう。

KP/重度の高山病を患ったK2は長い入院期間が必要ですが、梓さんとコージーは皆さんと同じくらいの入院期間で済むかな。
恋色/じゃあ……ある程度様態が回復した3人に、10000メートルの映像と写真を見せに行きましょう。まずはその3人に見せたいから!
潤/最初に見るべき人ですね。
迅/うん、そうだね。
KP/「これが、10000メートルの景色か……」「綺麗……」「へえ、あの上こんなんになってるのか……すげえな」
潤/あの山、危険やで。生きてるで。めっちゃ地震したしガスも出る。生きてるし人体を溶かす酸も出る。
恋色/凄く曖昧でなんとでもとれる表現だね(笑)
迅/SANチェックしない程度の神秘的な事実って感じ(笑)
KP/「山は生き物……確かに、そう言われても納得するような場所だったな」「あそこそんなヤベーのかよ……近寄らんとこ」「では、我々と君達が経験したことをレポートにまとめ、これを国連や各国の登山機関に提出しよう。そして、狂気山脈の入山を完全に規制するよう呼びかける」
恋色/それ大事な提出です! 規制するの大事!
KP/「疲れも取れてないところに新しい仕事を頼んで申し訳ないが、第一次登山隊のような犠牲を出さないためにも、もう暫く協力して欲しい」
迅/はい。特に発見された第一次登山隊の死因は、決定的な死因ではないとしてもその硫酸であると報告をしたい。……行方不明で謎のままにならないよう、しっかりとした報告を遺族にしたいから。
KP/「ええ、それが生きて帰って来た私達にできる最大限の弔いね」「ああ、そうだ、改めて言わせて欲しい。みんな、人類最高峰登頂及び帰還、本当におめでとう。君達は世界中の誰よりも空に近い場所に立った。これはあの山がどんな危険な場所であったとしても、変わらない事実であり偉業だ」
恋色/ありがとうございますおめでとうございます! 皆さんもお疲れ様でした!
KP/「途中までだが共に行動出来て私も誇らしい。最高のチームだ。登山家として、最後に良い思い出が出来た。本当にありがとう」
潤/6人が生還、快挙ですよ。
迅/ですね。全員でこうやって再び卓を囲むことができて何よりです。それに……第一次隊にも再会できた。見つけてくれて、ありがとう。
潤/序盤クリアーできたのは皆さんのおかげです。何度もサポートありがとうございます。
恋色/うん! 1人も欠けずに来られたこと、本当に良かったです!
潤/その様子を撮ってます。感謝し喜びを分かち合ってる様子を録画してます。
KP/きっとその動画は世界中の登山家だけでなく、多くの人たちが目にするでしょう。
迅/いい編集で頼むよ。
潤/あ、じゃあインタビューでシメたい。まずコージーからどうぞ。
KP/「え!? 俺から!?」
迅/顔のいいところから写さないとね。
KP/「そういうことなら仕方ねえなあ! ……あー、なんだ、俺は残念ながら諸般の都合で山頂へのアタックは断念したんだが、それでも、良い経験が出来たと思う。この経験をバネに、登山家として更に成長していきたい」 狂気山脈でぽっきりプライドがへし折られたのか、かなり謙虚なことが言えるようになったようです。
潤/最高の意気込みだ。
恋色/ニコニコとコージーくんに近づきながら、腕を取って何か握らす!  はいっ!
KP/「ん?」
恋色/拾ってきた山頂の石〜! ただの石ころだけど……でも、コージーくんに何かお土産を持ち帰りたくて忘れず取ってきたの。貰って!
KP/「は!? えっ!? ありがとう!?」
潤/ただの石ころだけど、凄い物だぞ。
迅/価値があるのか無いのかはコージーの考えに任せよう。
KP/恋色が俺のために山頂の石を!? やはりこれはイケるのでは!?(一同笑)
潤/じゃあ、次は梓さん。一言どうぞ。
KP/(梓になって)「わ、私!? ええっと、私は医療スタッフとして同行しただけだけど……怪我人や病人を助けるのは当然のこと。だけど、極地での医療行為の限界をあの山で痛感した。だから、これからもあの山での経験を活かしてもっと自分のスキルを磨きたいし、後進を育てたいとも思う」
恋色/ひゅ〜最高! 最後まで梓さんはいなくてはならない存在だった!
潤/そして、ケヴィンさん。
KP/(K2になって)「僕は結局足手まといになってしまったからね。だが、そうだな、あの山での経験は得難いものだったのは確かだよ。そして、この第二次登山隊で最高のメンバーに出会えた。彼らのような登山家が居れば、この先もどんな未知の領域が現れても人類は必ず踏破するだろう」
迅/ありがとうございます。11000メートル以上の山、出たら考えますね。
KP/そうそう発見されたくないな(笑)
潤/じゃあ次、迅さん?
迅/第一次隊から第二隊でのリベンジとなった今回の挑戦、自分らが成功したことで、先に行った仲間達も成功したってことにできました。人間は山に勝ったんだって証明できました。それが達成できたのはここにいるみんなのおかげ、サポートしてくれた皆さんのおかげです。ありがとうございます。
恋色/この人、インタビュー慣れしてる……(笑)
潤/プロかな……?(笑)
迅/それ以上語ってもろくでもないことしか言えないので、今はただ……故郷の仲良い連中と飲み行きたい! 標高の低いところで! ですかねカッコワライ。
恋色/(笑)
潤/(笑)
KP/(笑)
迅/そしてカメラを奪う。潤さんがインタビューを受ける番です。
潤/あっ!?
KP/ふふ、カメラ取られた(笑)
迅/それに……恋色ちゃんがオチがいいから。
潤/それもそう(笑) ……どうも、カメラマンです。……自分も語るとみんなと重なることが多いので、短く。支えてくれたヒトがいるから、今の自分があります。大好き……の縁が高じて挑戦した道ですが、山で出会った縁を俺は忘れません。ありがとうブロ……皆さん(一同笑)
恋色/簡潔でいいね〜(笑)
潤/ではオチ!
迅/オチをどうぞ!
恋色/皆さんありがとうございました !楽しい登山をありがとうございました! え、800メートルの山を登ったときの動画と同じ感想だって? うん どんな高さでも結局はそれ! 成功するか失敗できるか確率は2分の1に過ぎないって何回も言ってた通りなんで! 今回もいつもの楽しい時間をありがとうございました〜! カメラにキメ!
KP/パチパチパチ。
恋色/…………。はいカット!
迅/台詞も動きもプロだなぁ(笑)
恋色/じゃっ、これからはオフってことで普通の打ち上げをしましょ! 前人未踏とか世界初とか関係なく、おいしく楽しく行きましょう!
KP/(コージーになって)「お、いいな! うちの家が出資してるレストランを貸し切ってやるよ!」
潤/やったー。
迅/よろしくー。
恋色/ありがとう! それじゃあ……狂気山脈、お疲れ様でした〜! 全員生還&踏破おめでとー!
一同/お疲れ様でしたーっ!




END

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