クトゥルフ神話TRPG・リプレイ
■ 『 狂演 』 2ページ ■
2022年2月14日




 ●2日目:帝都大学医学部

KP/大学の医学部に連絡したなら、まず事務の方が対応します。立川先生に確認をしてもらったところ、「午後からでしたら予定が空いているのでお会いできる」とのことです。
春樹/ありがとうございます。春樹の連絡先を教えて、アポを取りますね。
KP/アポは無事に取れました。……立川との約束の時間までは少し間があるので、他に判定をすることが可能です。
実散/失敗していた<知識>ロールに3回目チャレンジすることはできますか?
KP/じゃあ、立川に会いに行く前に大学図書館に寄ったとかで……実散さん、<知識>+10%でロールしていいですよ。何か引っ掛かりを覚える文献を漁ったみたいな。
実散/わーい! それなら75以下で成功だ!(ころころ)58、成功イエーイ!

 <知識>→実散が成功。
 吸血鬼、美、血液などのワードから調べた結果、とある伝説を思い出す。
 バートリ・エルジェーベト(エリザベート・バートリー)。ハンガリー王国の貴族であり、美貌を保つことに執着し、若い女性を誘拐し、惨殺していた。
 血の伯爵夫人の異名を持つ女性。うら若き乙女から血を浴び、その血で美しさを保っていたと言われる。

実散/カーミラさんじゃん! 「女性吸血鬼と言えば」の代表格ですよね。
KP/ですね。オカルをト齧ってる人ならほぼ知ってると言っても良いでしょう。
草摩/よくみちるの枕元で絵本を読み聞かせたな。
実散/エリザベート・バートリーの絵本って何?(笑) ハルセンセイに、もしかしたらエリザベート・バートリーの生まれかわりですかね〜って話しますね。
春樹/美に執着する女の怪物というと、やっぱりこの事件を思きますよね。
KP/……シナリオだとここでSANチェックがあるんですけど、実散さんなら大丈夫そうだよな。
実散/一応SANチェックしますか?(ころころ)92……えっ?
KP/えっ。失敗?
実散/えええ!? SAN値90あるのに!? 本当に今日は出目が高いな!? 絶不調だな!? ダメダメだね!?
KP/様々な文献を読み込むと、エルジェーベトが行なった残虐な行為がより具体的に書かれており、不快感を覚えます。(SANC 0/1)

 【現在SAN値】
 実散:90→89(1点減少)


KP/残虐行為は惨く、歳若い娘を「鉄の処女」で殺しその血を浴びたり、拷問器具で指を切断し苦痛な表情を見て笑ったり、使用人に命じ娘の皮膚を切り裂いたり、性器や膣を取り出し、それを見て興奮していたなど書かれています。
実散/ううう〜。名前は「知ってるー!」って軽く思ったけど、あらためて詳細を読んだら怖くなったんですね……。
春樹/だってこれ、ゲームのキャラじゃなくて実在した人物なんですよ。怖いですよ。
KP/しかもこれらのことを行なってましたが、農奴の娘が対象になっている分には問題視されてなかったんですよ。表沙汰になったのは貴族の娘まで害が及んだからで、身分が低い人間が貴族に戯れに殺される事自体は問題視されなかったという話です。
実散/人権が全人類に与えられてなかった時代の話……怖いよね。しかも兄ちゃんは枕元でそれを事細かに読むから余計に怖かった。
草摩/鉄の処女って痛いのか? やってみたことないから分からない。
実散/普通の人はやらないよ!(笑)
KP/近年では鉄の処女は実在が疑わしいらしいですね。
草摩/実在が疑わしい? じゃあ造ろう。小学校の夏休みの工作で。
KP/作るなッ!(一同笑) そんなの提出されるクラス担任の気持ちを考えて!
草摩/3日で造りました。
KP/天地創造より早い!(一同爆笑) 小学校の先生、ノイローゼで倒れそう……(笑)
実散/兄ちゃんは子供の頃から探究心があって凄いね〜。
草摩/造ったから欲しい人がいたらあげる。
KP/いらないよ!(笑)
草摩/じゃあ、実家の地下室に置いておこ……。
実散/礼二さん! 粗大ゴミで捨てていいからね!(笑)
KP/礼二さんが地下室で発見したら「ヒッ」って泣いちゃうよ(笑) そんな草摩さんの奇行を思い出していたら立川との約束の時間になりました。立川 重蔵の研究室へと向かうと、50代の男性が出迎えてくれます。研究室には本や資料、研究に必要な道具等が揃えられています。
春樹/初めまして、葉月です。今日は急なお話にも関わらずお時間を頂けて感謝致します。
KP/「ああ、君が葉月先生だね。初めまして、立川です」
実散/こんにちは、花園です。ここで身分を明かします。
KP/「それで、私に会って話がしたいとのことですが……ご用件は?」
春樹/名刺と自己紹介をしてきっちりと身分を明かし、現在自分が警察に協力をしていることを伝え、立川先生に「こちらの事件を覚えておられますか」と遺体検案の件を尋ねます。
KP/「ああ、この事件……若い女性ばかり犠牲になっていて大変痛ましい事件だね。確かにこのご遺体は私が検分したものだが、何か不明な点でも?」
春樹/現在調査中なのですが、何分行き詰っているものでして……。こちらの遺体、何か不審な点や書類では書き残せなかったことなどはありませんか?
実散/書いた本人による所感、欲しいよね。
KP/「なるほど、ご苦労様です」 立川は書類を読み直します。「やはり気になったのは注射痕が2つあったことかな。後はそうだね、体内にホルムアルデヒド……いわゆるホルマリンの水溶液が検出されたことかな。防腐処理に用いられるものだが」
実散/防腐処理、ですか〜。
KP/「ただ遺体を処分するだけなら防腐処理する必要は無いだろう。敢えてするのだから、何か理由があるのではないかと警察も考えていたようだ。プロファイリングや捜査は私の専門ではないが、こういった処置は専門的な知識と技術がないと出来ないものだ。なので犯人は医療関係者や医学に詳しい人間ではないかな」
実散/そうですね……。それを話す立川先生の顔色に不審なとこないか、誠実な対応か、<心理学>はいけますかね?
KP/そうっすね、<心理学>ロールしていいですよ。
実散/(ころころ)62、成功!

 <心理学>→実散が成功。
 立川 重蔵の顔色や声音を見る限り、質問には誠実に対応しているように見える。
 ただ、やはり事件のことについて聞かれているので少し警戒心があるようだ。「自分が疑われているのか?」という感情が見え隠れする。

実散/その疑いは、一旦は抜きましょう。あ、ハルセンセイ。あのこと聞いてみてくださいよー。久遠氏のこと!
春樹/えっと……じゃあ、ちょっと話を変えますね。
KP/春樹先生にお話してもらって、自分は相手を観察してる実散さん。かっこいい〜(笑)
春樹/そういえば最近よくテレビで見かける美しすぎる精神科医、久遠先生って立川先生の生徒さんでしたか? 先日、雑誌で読みましたよ。
KP/「ああ、彼女は教え子でね。あの若さで自分の病院を持つなんて立派だと思うよ。ちょっと周りの子と変わっているけど、根は真面目な子で、私の講義も熱心に聞いていたんだ」 自慢の教え子が有名になって鼻が高い感じですね。
実散/お、かわいい反応(笑) その様子だと、2人は仲良しっぽいのかな?
KP/良い師弟関係なんだろうなと察せられるでしょう。
春樹/久遠先生は昔からお綺麗だったんですか? ミス帝都とかだったのかな。
KP/「そうだね、彼女は学生の頃から美人で有名だった。ミスコンも在学中はずっと優勝していたよ」
春樹/さすがですね。雑誌の「尊敬されている方は?」の質問に立川先生の名前を挙げていらっしゃったんですよ。……最近はお忙しくてお会いになられない、ですかね?
KP/「彼女もテレビや取材で引っ張りだこだし、自身のクリニックも忙しいようだから以前のように会うのは難しくなったね。それでも時々電話をしたり、彼女の相談に乗ったりする程度の交流はある。美しい彼女がこれからもより活躍することを、私は心から願っているよ」
実散/……その様子は、本当に彼女と親しく、誠実なままですかね?
KP/では<心理学>をどうぞ。
実散/(ころころ)70、成功。

 <心理学>→実散が成功。
 彼が久遠女史を自慢に思っているのは確かなようだ。
 ただ、「ただの教え子」に対してというには少し入れ込みが深いと感じられる。

実散/せっかくの和やかな話に水を差してセンセイへの印象を悪くさせないためにも、ここは実散が発言しますね。……失礼ですが立川先生。連日の事件の重要参考人として久遠 美香さんの名前が挙げられています。その理由を言います。
KP/むむ、と眉を顰めます。
実散/そんな素敵な教え子さん、疑いたくないですよね? 立川先生からの素直なお気持ち、聞かせていただけませんか? 今まで誠実な対応をしてくださった立川先生、どうかお願いします。
KP/「……彼女は良い医師だ。少し気が強く、同調意識が薄いところもあって学生の頃から周りと衝突することが多くはあったが……患者をよく考える思いやりのある子だ。自分の患者が被害者になっている事を一番気に病んでいるのも彼女だよ。そういった相談も何度か受けているからね」
春樹/……立川先生の口からそう言ってもらえると、安心しますね。
KP/「テレビや雑誌では『強く美しい女性』であることを強調しているが、実際に会って話してみればそれだけじゃないと判るだろう。良ければ、私が紹介状を書くから直接久遠くんに会ってみてはどうかね」 立川は机から便箋を取り出し、久遠女史への紹介状を書いて渡してくれます。
実散/助かります。……疑っていると言いましたが、疑いを晴らすのも警察の仕事ですので。
KP/「私も教え子が疑われているのは気分が良くないからね。彼女の身の潔白が証明できるならお安い御用だ」 なお、立川の研究室では本棚と机に<目星>をすることができます。
実散/はーい。まずは本棚に<目星>をしますね!(ころころ)36、成功。

 <目星>→実散が成功。
 本棚は医学書が多数並べられており、中でも法医学の本が殆どである。
 そんな本棚の中で、一際目立つ本がある。どうやら医学書ではないようで、よく見ると背表紙に赤い薔薇の刺繍が施されている。

実散/兄ちゃんがいつも読んでそうな本の中に……かわいい本を発見。立川先生、かわいい本をお持ちですね?
KP/立川の表情が少し曇ります。「すまない、それは私の日記なんだ。見られると恥ずかしいから、悪いが見ないでくれるかね」
実散/その「悪いが見ないでくれるかね」の言葉に被せるように本を取って開いちゃう。
KP/「あっ、こら!」
春樹/行動力の化身(笑)
KP/んー……では<幸運>をどうぞ。成功したら立川が取り返す前に少しだけ内容が見れるかもしれません。
実散/(ころころ)4でクリティカル。ありがとう世界!
KP/クリチケをあげますね……アンパンマン、振り直しチケットだよ。
実散/わーい! ジャムおじさん、これ偽造しよー!
KP/偽造はヤメろ!(笑) では、パッとみた感じ日付と数行の文章があることから日記であることは確かなようです。印象に残った単語は「彼女」「美」「ローザ」「女王」でしょうか。「君! 勝手に人の本棚を弄ってはいかんよ!」
実散/す、すみません、日記でしたか〜!
KP/「まったく」と言いながら本を実散さんから取り返し、机の引き出しの中にしまいます。鍵ガチャッ。
実散/自然に目が机にいくので、そのまま机を<目星>で調べます。(ころころ)20、成功。

 <目星>→実散が成功。
 机にはファイルが多数置かれており、また、写真立てや花瓶が飾られている。
 花瓶には薔薇の花が飾られていて、写真立てには写真ではなく赤いカードが差し込まれていた。

実散/薔薇の刺繍の日記帳といい、薔薇のお花といい、赤いカードといい……立川先生、そういうのがお好きなんですね?
KP/「ん? ああ、美しいものは見ていて気分が良くなるからね」
春樹/判ります。
実散/……う?
春樹/自分の手の中にある物なら可能な限り綺麗に飾りたくなる、でしょう? そこの机の上に薔薇を飾ると同じように。
実散/……ハルセンセイ?
KP/「話は終わりかね? なら、私もそろそろ明日の講義の準備をしたいのだが」
実散/……はい、ありがとうございます。春樹センセイのことを気に掛けながら、立川先生に頭を下げます。
春樹/お時間取っていただけてありがとうございます。失礼致します。
KP/「久遠くんによろしく」 では久遠女史への紹介状を得て、大学を後にするのでした。
春樹/……実散くん、当たり障りのないことしか言えなくてごめん。
実散/いえ、ハルセンセイがいて助かりました〜! 俺、なんでもかんでも突っ込む癖あるので!
KP/実散さん、意外と突貫型だよね。
実散/『庭師』でもボスに一人で特攻しようとしてましたもんね。突貫すれば情報は無理矢理引き摺り出せるとお持ってますので。俺が死んでも代わりがいるもの!
天鴻/それやろうとして俺に怒られただろ!
実散/それなんですよね。なんでたかひろくん、怒るんだろ?
天鴻/怒らないと思いますか? なあ百合人さん、草摩さん!
百合人/(←セッション見学席から)コラッ!
実散/きゃ〜、センパイからコラされた〜!
草摩/みちるが特攻するなら俺はさらに先を行く。
天鴻/DEX19は落ち着いて!(笑)
春樹/春樹は「実散くんは行動力あるな〜」って思ってますよ(笑) では、久遠女史にアポを電話で取ります。
KP/電話をすると、女性看護師が電話に出ます。「はい、森のメンタルクリニックです」
実散/警察です〜。久遠先生に繋げませんか、紹介状もあります〜!
KP/警察からの電話であることを聞いて、看護師さんの声色が少し硬くなった気がする。「少々お待ちください」と言って保留音が流れ……暫くすると先ほどと同じ声で「久遠はただいま診療中のため、電話対応が難しくなっております」。
実散/そうですか、残念です〜。
KP/「ただ、立川先生からのご紹介とのことですので、明日の休診日にお会いすることは可能と承っております」
実散/おっ、明日!? 休診日でも会ってくれるんだ、優しい〜! ありがとうございます!
KP/「明日のお約束でもよろしいでしょうか?」と看護師さんは尋ねます。時間はお昼ぐらいでどうでしょう?
実散/はいぜひ! 助かります〜。
KP/「では明日、12時にこちらのクリニックにおいでください」 がちゃり、と電話は切れますね。


 ●3日目:森のメンタルクリニック

 森のメンタルクリニック。
 清潔感があり、病院特有の緊張感は感じさせない、エステサロンのような雰囲気がするクリニックだった。
 患者の緊張感を和らげるためなのか、ヒーリングミュージックがかけられ、アロマの良い香りが漂っている。


KP/それでは3日目、森のメンタルクリニックに2人は来ました。めっちゃ良い匂いがしてリラックスできる所だな〜って思います。実散さん、<目星>をどうぞ。
実散/(ころころ)98、ファンブル!? えーん! 今日ほんとダメダメでごめんなさい!
KP/気を取られた実散さんは、階段で滑って転んでHP−1です(笑) 看護師さんが受付で応対します。「本日お約束の花園様ですね。久遠先生は奥の相談室でお待ちですのでご案内します」
実散/はい、ありがとうございます〜。
KP/相談室は明るく、フロントには薔薇も飾られていてとてもリラックス出来る雰囲気です。また、受付と同じように良い匂いがしていて心が落ち着く感じがします。「あら、先生どこか行ってしまわれたのかしら……呼んできますので少々お待ちください」 ぺこり、と看護師さんは頭を下げて相談室を後にします。
春樹/大人しく待っていましょうね。
KP/なお、待ってる間に<目星>が振れます。
実散/(ころころ)30、成功!
春樹/(ころころ)52、成功!

 <目星>→実散、春樹が成功。
 受付や相談室のインテリアや雰囲気などから、女性の利用者が多いだろうと察する。
 また、美容や外見などに関する相談やカウンセリングも多いと掲示物から推理できる。

KP/美しくなりたい、痩せたい、という希望がエスカレートして拒食症になったり買い物依存になるケースもありますからね。……暫くすると相談室のドアが開き、女性が入室してきます。「ごめんなさい、お待たせしました」
実散/お休みの日にありがとうございます。席を立って、名刺を渡してご挨拶する。
KP/名刺を受け取り……久遠 美香も名刺を渡します。
春樹/美人だ……(笑) 自分も挨拶します。
KP/着席したタイミングで、先ほどの看護師さんがお茶を持ってきてくれます。「それで、警察の方が私に何のお話かしら?」 とは言うものの、ある程度の察しは久遠もついているようです。
実散/連続殺人事件について、被害者との関係について改めて事情聴取をします。何度もすみませんね。でもお話してもらえると嬉しいです。
KP/「ああ、やっぱりその話よね。とても腹立たしいわ。女性ばかり狙うなんて。いえ、別に性別は関係ないのだけれど。でも私の周りで起こっているのにそれを止められないなんて」 憤慨した様子で言います。
実散/私の周りで起こっている……ということに、何かある不審なところはありませんか?
KP/「そのままの意味よ。被害者はうちの患者様達だもの。……良いわよ、別に。警察に疑われているのは分かっているし。そういう話をしに来たんでしょう?」
実散/サッパリした女性だ、惚れ惚れしちゃうなー!(笑) ここには色んなお悩みを抱えた患者さんが多いと伺っています。例えば、その患者さん達の不安がっていたこと……しいては犯人に心当たりはとか、ございませんかね。
KP/「心当たりなんてあったら最初から話してるわ」
実散/ですよね〜(笑) 一応しますよ、実際会えたからには<心理学>!(ころころ)20、成功! <心理学>まで失敗したらショックで寝込む!(笑)

 <心理学>→実散が成功。
 自分の患者が被害に遭っている事に怒りを覚えているのは本心だと、彼女の表情と声から分かる。
 警察に自分が犯人ではないかと疑われている事にも気を悪くしているようだ。
 また、憤りや自分の潔白を証明するためにも警察に協力する気はあるようだが、隠し事でもあるのか歯切れが悪くなるときがある。

KP/雑誌やテレビで強調される「強い女性」「高飛車」といったイメージはあるものの、患者さんのことを親身に考えてくれる人なんだなというのは分かるでしょう。
実散/えーん、状況的に「疑ってませんよ」と言ってあげられないのがツラい! ……あの、体調、あまり芳しくないのですか? 顔色が……と歯切れの悪さを明言せずに言います。
KP/「ええ……あんな事件が続けば体調も悪くなるわ」 そう言って自分の手元にあったティーカップに口を付けます。2人とも、<知識>ロールをしてくださいな。
実散/(ころころ)78、失敗! 出目が高い〜!
春樹/(ころころ)93、成功。<知識>95だけど危ないな!?

 <知識>→春樹が成功。
 遺体発見現場がこの医院から近い距離にあったことを思い出す。

春樹/なるほど、それは心苦しい。事件の発見現場が近いというのも、さぞ大変でしょう、こんな話をしに来て本当に申し訳ない……。
KP/「自分が診た患者様が、自分のクリニックの近くで亡くなっているなんて……早く犯人を捕まえて欲しいものだわ」 ちょっと強めの視線で実散さんを見ますね。
実散/善処します。
KP/「そういえば、立川先生の紹介だったわね。先生はお元気だったかしら?」
実散/昨日お会いしました。お元気でしたよ。……そして久遠先生をご心配されてましたよ。
KP/「それは申し訳ないことをしたわね。事件が解決したらきちんとご挨拶に行かないと……」
実散/……そういや、皆さんは薔薇が好きなんです? 立川先生の研究室にも薔薇の花を飾ったり薔薇デザインの日記を愛用してたり。クリニックにも綺麗な薔薇が生けてありましたから。
KP/「薔薇? ああ、あれは私の趣味じゃなくて城賀さん……貴方達を案内してくれた看護師の子の趣味なの」
実散/ほうほう。アロマもですかね? 凄く良い香り〜。
KP/「そうよ。私はあまりアロマとかに興味が無くって、その辺りは彼女に一任しているわ。……そういえば立川先生も薔薇がお好きだったわね。綺麗なものを見ていると心が安らぐとよく仰っていたわ」
草摩/植物はいいぞ。
KP/草摩さんが言うとなんかちょっと不穏なんだよな(笑)
実散/お前は「吸血鬼・植物はいいぞおじさん」!
草摩/「吸血鬼・植物はいいぞおじさん」!?
KP/ゼンラニウムじゃん(笑)
実散/やったね兄ちゃん、CV:大塚 明夫だよ!
草摩/みちるも大塚 明夫クラスの中年になろう。
KP/芳忠さんとか良いと思う。
実散/軽いおちゃらけたCV:大塚 芳忠の弟と、クールなCV:大塚 明夫の兄の双子の刑事? アカンわ……(笑)
KP/うわ、めっちゃそれ見てえ(笑) ところで実散さん、<アイデア>振ってみて。
実散/(ころころ)60、成功。大塚 芳忠の声でッシャオラァ!
KP/レジライか?(笑) <アイデア>に成功した実散さんは、「薔薇、ローザ」などの単語を立川先生の日記で見た気がする。続けて<オカルト>を振ってどうぞ。
実散/<オカルト>頑張れ実散!(ころころ)59、失敗。ダメっした!
KP/うーん、何か引っ掛かりを覚えたけど、ちょっと思い出せない。後で調べ直したら良いんじゃないかな? 「そうだ。お昼はもう召し上がったかしら? 良ければこれからランチにしようと思うのだけど。一人で食べるのも味気ないし、良ければ付き合ってもらえない?」
実散/えっ、いいんですか? わーい! お食事の誘いは実散にとって嬉しいことの一つなので超喜んじゃうー!
春樹/そんなに喜ぶ?(笑)
実散/実散は人と食事をすることが大好きなんだよ!
KP/そこまで嬉しいんだ?(笑) 「支度してくるから、先に外で待っていてもらえるかしら?」
実散/はーい!
春樹/ごゆっくりどうぞ。
KP/相談室を出て、クリニックのフロントに行きます。そこにはさっきの看護師さんがいます。「あ、お話はお済ですか?」
実散/あ、スタッフさん! 長々と失礼しました。お茶ごちそうさまでしたー!
春樹/休診日なのにお疲れ様です。
KP/「お茶、いかがでしたか? 私のオリジナルブレンドのハーブティーだったんですが」
実散/えっ、凄い! ハーブティーやお花が好きなんですか? 久遠先生から聞きましたよ〜! 超至近距離で笑顔。
KP/キャッ(笑) 「ええ、お花とかハーブとかアロマとかが好きなんです」
実散/俺の兄がそういうの、大好きで。自分は詳しくなくても身近にある物だからそういうのが好きな人には親近感を抱いちゃうっていうか〜。
KP/「そうなんですか。素敵なお兄様ですね」
実散/うん、素敵な兄なんだ。そして美味しいお茶を淹れられて患者さんのために色々コーデしてくれる君も素敵〜!
春樹/……これ、ナンパっぽくない?(笑)
KP/「ありがとうございます、そう言って頂けるととても嬉しいです。最近、久遠先生もお疲れのご様子なので色々とハーブティーを試してるんです」
実散/わあ、いい人! 久遠先生とは仲良しなんですね! 気遣ってもらえてきっと久遠先生も心休まっていると思いますよ。
KP/「そうだと良いんですが……。最近ですとやっぱり身近なところで殺人事件が起きているのを気に病まれているみたいで。あの綺麗なお顔に陰りが見えるのは私もとても悲しくて……」
春樹/ああ、気疲れで体調も芳しくないみたいですしね……。
KP/「なので、最近お出ししているハーブティーも安眠効果があるものや美容効果の高い物をお出ししているんです。あまり効果が出てないみたいですが、もっと良いものを出さないとダメなんでしょうか……」
実散/ううん。少しずつ少しずつ良いものを貯めていって、凄く良い体と心に戻していきましょ。焦らないで!
KP/「……ありがとうございます。メンタルクリニックの看護師が励まされてたらダメですね!」 そんな話をしていると、久遠女史が「お待たせしたわね」とやって来ます。「城賀さん、私は自宅に戻るから。施錠を頼むわね」「はい、お任せください。あ、お昼はご用意してありますのでそちらを召し上がってください」
実散/……ん?
春樹/「お昼はご用意してあります」?
KP/久遠女史は2人を連れてクリニックの外に出ます。そのまま隣接した家に到着。「どうぞ、お入りになって」
実散/お家が近かった。もしや、ご自宅でご馳走してしまう系!?
KP/「自宅ランチよ」 そう言いながら久遠女史は2人を自宅に招待します
春樹/それはそれは、本当にありがとうございます。お邪魔しまーす。
実散/さっきの城賀ちゃんが作ってくれた手作りご飯かー! 嬉しいなー!
KP/「どうぞお好きなところに掛けてちょうだい。何か好き嫌いやアレルギーはあるかしら? イタリアンでいいかしら」 言いながら久遠はどこかに電話します。
実散/電話?
KP/「ランチの注文を。Aセットを3つと……」
春樹/あれ? 「お昼はご用意してありますのでそちら召し上がってください」って言ったのに……?
KP/「ごめんなさいね、ランチタイムだから少し料理の到着が遅れるみたい。誘っておいて申し訳ないのだけれど、30分程度待ってもらえるかしら」 出前の電話をしていた久遠がペリエの瓶を渡します。
実散/……やっぱり手作り料理じゃなかった?
KP/「時間もあるし、あれなら自宅を調べても構わないわよ。見られて困るものもあまりないし」 調べられるのは今いるリビング、キッチンなどです。また、<聞き耳>をどうぞ。
実散/(ころころ)92、失敗。
春樹/(ころころ)33、失敗。
KP/おっと、どっちも失敗か。じゃあ、何だかお家も良い匂いがすると思いました。なんか嗅いだ覚えのある匂いがする気がしたような。
実散/スタッフの城賀ちゃんのアロマかなって思ってます。……じゃあ、先にキッチンの探索をしよう!
KP/カウンター式のシステムキッチンですね。<目星>をどうぞ。
実散/(ころころ)53、成功。ヨシ!

 <目星>→実散が成功。
 めっちゃ綺麗。めっっっちゃ綺麗。まるでモデルルームみたい! つまり、普段あまり使っていないと判る。
 冷蔵庫の中身は飲料水とちょっとしたおつまみ。それと1人分の食事が入っている。

春樹/そっか、1人分の食事しかないから出前をしたのか。
KP/冷蔵庫の料理を見た久遠女史の表情が、ちょっと曇ります。
実散/……あ、勝手に冷蔵庫を開けてすみません! どうしました?
KP/「ああ、いえ、城賀さんのご飯があるなあって思っただけで……」
春樹/判っていたのでは?
KP/「そうなんだけど……あの子、私の世話と言うか面倒というか、生活面の管理をしたがるところがあって」
実散/えっ? 怖っ……。
春樹/それだけ気遣ってくれている……ってことなんでしょうか。
KP/「『カロリーの高い物ばかり召し上がってると先生の美貌が陰ります!』って……凄い剣幕で怒るのよ」
実散/久遠先生のファンなんですか? ガチファンなのでは?
KP/「ファン……そうね、尊敬してるとよく言うし、そのこと自体は嫌ではないのだけれど……あの子が尊敬しているのは本当に『私』なのかしら? あと、城賀さんのご飯、正直好みじゃない……」 自分のためを思ってやってくれるのは判るけど、ちょっと気持ちが重いなと感じているようです。
実散/それは……めっちゃ久遠先生に親近感を覚えてしまう。兄ちゃんが俺のためにお花をプレゼントしてくれていたけど、花自体に興味が無かった弟としては。
KP/では冷蔵庫を見ていたので、<聞き耳>をどうぞ。
実散/(ころころ)84! だからなんで失敗ー!?
春樹/<聞き耳>は初期値なんだよな……。(ころころ)84、失敗です。ごほごほと咳き込みます。
KP/冷蔵庫を閉めるとき、何となく独特な臭いがする気がした。
実散/……あの、クリチケを使って振り直してもいいですか? 今日ずっと失敗続きで悲しいので(ころころ)72、成功! えーん出目が高いよー!
KP/めっちゃ今日の出目、悪いね(笑)

 <聞き耳>→実散が成功。
 変な臭いに嗅ぎ覚えがある。錆びた鉄の匂い。血の匂いだ。

実散/職業的に嗅いだことがある匂いにハッとする!
春樹/な、何か?
KP/「どうしたの? そんなに冷蔵庫を見て、お腹が空いてるの?」(笑) 春樹先生、<医学>で振ってみてもいいですよ。
春樹/<医学>ロールします!(ころころ)45、成功。良かった……!
KP/冷蔵庫からする異臭の元は食事かな? ローストビーフサンドから確かに血の匂いがする。
実散/……生なの?
春樹/ローストビーフはちゃんとローストするものですよ。
実散/あぶり肉ですもんね。……久遠先生、この料理は半生だから食べない方がいいですよ。せっかく作ってくれてもったいないですけどね。
KP/「やだ、そうなの? 分かったわ」 そう言って久遠はローストビーフサンドを処分しました。「城賀さんには適当に誤魔化しておくわね」 キッチンでの探索は以上です。
春樹/久遠先生のお腹を壊してしまう前に、気づいて良かった。……次はリビングを探索しますか。
実散/リビングで再度<聞き耳>ですかね!(ころころ)97、ファンブルなんだが?
春樹/どうして?(笑)
KP/ファンブルなのね(笑) 実散さんはアロマのせいかクシャミが止まらなくなった。次の判定−10%でお願いします。
実散/けほ、けほけほ。口を手で隠して迷惑を掛けないようにしながら……再度<目星>で見る!(ころころ)よし、−10でも17で成功!
春樹/背中をさすりながら、実散くんの視線を追います。

 <目星>→実散が成功。
 一見すると整理整頓はされているが、所々物が乱雑に置かれていたり、適当にしまわれている。

実散/これは……久遠先生の癖?
KP/「やだ、見られちゃった。私、どうもこういう片付けとか苦手で」
実散/では片付けは……それもまた、城賀ちゃんが?
KP/「そう。前に苦手と言ったら彼女が掃除しますよってね。最初は断ったんだけど、今はお願いしてるわ。そこのアロマスティックも城賀さんが置いてくれたのよ。あの子、クリニックのもそうだけどインテリアをいじるの好きみたいで」
実散/ははは、家政婦さんみたいですね。お家、管理されてますね〜。
KP/「自己管理の出来てない女で悪かったわね」 ムスッとします。
実散/誰にも得意不得意がありますから。チートで何でもできる医者の兄は汚部屋出身で、俺の休日にすることと言ったら兄ちゃんの部屋掃除ですよ。
草摩/医学書も植物辞典もポケモン図鑑も全て床に直置きです。
実散/兄ちゃんの部屋に本棚を買わないとな! 後で一緒にイケア行こうね!(笑)
KP/「あら、お兄さんも医師なの?」
実散/ええ、医大卒です。
KP/「そう……でも医者なんて一番自分のこと管理できない職業だもの。仕方ないわよね」
春樹/あはは、同じ医者として胸が痛い。草摩くんは医者と言っても今は警官ですからね。
KP/「医大卒で警官に!? やだ、凄いじゃない。なんでそのまま医師の道に進まなかったのかしら? そりゃ立川先生みたいに法医学とか警察と関係深い医学分野もあるけれど」
春樹/医大で主席卒業したのに、もったいないですね。
実散/主席卒業!? 兄ちゃんは本当に何者なの!?(笑)
KP/草摩さん……さすがに医師免許は持ってないよね? 医師免許を取った上で警察に入るのは大変だぞ?
草摩/偶数が出たらさすがに無い。奇数だったらある。(ころころ)3。医師免許、持ってた。
KP/医大6年でインターンとかやったら年数がかかるんだけど、飛び級か? 日本の大学に飛び級制度があるか判らん(笑)
実散/兄ちゃん……なんで刑事になったの?
草摩/みちるが刑事になるって言ったから。お揃いがいい。それに零課って凄いところなんだろ? なら大丈夫だよ。
実散/実質その周囲も凄いことになっちゃうんだが?(笑)
草摩/『庭師』のKPがキャラメ時に「やりたいキャラを作るといいですよ!」って許可してくれたからきっとOK。
KP/きりあきさん、えらい化け物が爆誕しましたよ!(笑) 「はー、世の中には天才って本当にいるのねえ」 ではピンポーンと音がします。「ああ、デリバリーが来たのかしら」
実散/さすがに30分経ちましたか。
KP/そうしてリビングでちょっと待つと、久遠がデリバリーの品物を持って戻ってきます。「ここのピッツアとパスタ、美味しいのよね」
実散/わあ、良いお店を教えてもらっちゃった! いただきまーす。
春樹/確かに美味しそうですね。いただきます。
KP/そんな感じでちょっと遅めのランチタイムです。あと訊きたいことが無ければ、食事が終わったら久遠は2人を見送って帰すだけですね。
実散/……あ、そうだ。久遠先生、「女王」「ローザ」に関するワードで何か知っていることはありません?
KP/「女王? ローザ?」 <幸運>ロールを振ってみてください。成功したら久遠が何か思い出すかも?
実散/(ころころ)18、成功。
春樹/(ころころ)10、成功。
KP/「ああ……そういえば、うちに来ていた患者様の中に『何とかの女王』がどうとか言ってる人が居たかしら」
春樹/何とかの女王?
KP/「その方、容姿のことで悩みがあってうちのクリニックを受診されていたのだけど、その『何とかの女王』を信仰しているみたいだったのよね。美に対して執着の強い方で……結局うちのクリニックの受診も数回で終わってしまったのだけれど。大した話じゃなくて悪いわね」
実散/いえいえ、お話ありがとうございました〜! ……という訳で、ご飯を食べたらお暇しましょう。
KP/「それじゃあ、早く犯人を見つけてちょうだいね」 久遠は2人を外まで見送ります。
春樹/失礼します。何かありましたら連絡してくださいね。
KP/「ありがとう、貴方達もメンタルケアが必要になったら気軽に問い合わせてちょうだい」
実散/はい。……久遠先生もお気をつけて。