クトゥルフ神話TRPG・リプレイ
■ 『 鳥は空へ 』 2ページ ■
2022年1月22日




 ●シーン6

 『浪速神楽』へ移動した2人。クラブの開店は、22時からだった。
 ネオンの光が綺麗な大きな看板に大きな入り口があり、老若男女、様々な人が続々とクラブの中へ入っていくのが見えた。


KP/自分らも店に入っていく……前に、クラブの入り口で首から下げるパスを渡された。
実散/これは?
咲空/それ、名前と年齢を書くやつです。本名は書かなくていいんですけど、年齢も……とりあえず書くだけのやつです。年齢確認を意識させる証明ボタンみたいな。それを首から下げてください。
天鴻/通行許可証かな。
実散/ほうほう。本名じゃなくてもいいなら、何て書こうかな。……「ベリー」でいいや。『21's Gun』でそういうハンドルネームを使ってたから。
咲空/か、かわいいっすね、ベリー……かわいい。
草摩/ベリー。みちるはかわいい。
実散/普通のハンドルネームだもん!(笑) さくくんはどういう名前にするの?
咲空/えっと……。
実散/あっ。ねえ、さくくんだから、クーちゃんってどうだろ?
咲空/…………。
実散/さくーちゃん。くーちゃん。かわいくない?
咲空/くーちゃんって言ってる言ってる実散サンがかわいくないっすか?
草摩/それな。
天鴻/それな。
実散/おいっ!(笑)
天鴻/「クー」って犬って意味なんですけどね(笑)
咲空/くーちゃん。いいっすね、それでいきます!

 扉を抜けると、広い部屋に繋がっていた。そこは薄暗く、赤や青いライトがぎらぎらと輝いている。
 バーのようにカウンター席があり、ソファや椅子もたくさんある。その至る所で様々な人物が談笑したりしていた。


KP/<聞き耳>ロールをどうぞ。
実散/いっぱい人がいるね〜。(ころころ)16、成功。調子が戻ってきた!

 <聞き耳>→実散が成功。
 人々の会話が聞こえてくる。
 「ここの店、たまにすごくかっこいい人とかくるよね」
 「そうそう、そういえば知ってる? たまに黒い髪の凄く綺麗な男の子くるじゃん? 彼、ここのオーナーなんだって。でも彼の本名も年齢も誰も知らないらしいよ……」

実散/ほう? なんか凄い人がいるらしいな?

 そうしていると音楽が鳴り響く。
 若者たちは、騒々しすぎる音楽にあわせて、笑い合い、踊り合う。
 この状態で会話をしたり複雑な行動をするのは不可能だ、というぐらい騒がしい状況だ。


KP/実散は、こういう店に来たりする?
実散/お酒を飲む所は好きだけど、踊るところは苦手かな。まず来ないです。零課のみんなは来るのかな? いたるくんは行かないだろうな〜。
天鴻/天鴻は静かな店が好きかな……。実散さんに「静かに飲めるバーを教えて」と言って教わったのが百合人さんのお店だったし。
草摩/草摩も行かないです。仕事の潜入で入ったことはあるかもしれないが。
KP/みんな行かないか。じゃあ余計に慣れない耳が、騒々しい音楽にぐわんぐわんします。
実散/ぐわんぐわん! 困っちゃう!(笑) さくく……いや、くーちゃんってこういうとこ好きなの?
咲空/えー!? なんすかベリーサーン!?
天鴻/聞こえてねえ!(笑)
実散/かわいいな!(笑) そ、その……くーちゃんは好きなのー!?
咲空/なんすか好きでーす!
実散/もうーっ!(笑)
咲空/あ! あそこ! 知り合い! いた! 訊いてくる!
実散/え。
咲空/行ってきます! ダッシュ!
実散/わあ。
KP/咲空、シーン退場します。
実散/……犬が解き放たれた(一同笑) ちょっ、待って……いや知り合い相手ならいいか?(笑)
KP/<目星>ができますよ。
実散/うわ〜、おじさんってばこういう所どうしたらいいか判んないよ〜って突然年寄りっつらしてみる!(笑) なんせ俺は若者に連れられて来たおじさんだからね! 大人ぶるの楽しい実散の<目星>は(ころころ)56、成功!
草摩/かわいい(笑)

 <目星>→実散が成功。
 部屋の隅に小さな扉があるのを見つける。
 高さは1mくらいだ。扉には特に鍵などは掛かっていない。

天鴻/ちっちゃい扉だ。
実散/「1メートルの扉」? ……なんだこれ? ドアにちょこんと触れてみようかな。触れるだけだよ!
KP/開きます。鍵が掛かってないから。
実散/……ちょっと覗いてみちゃおっ!
KP/勇気あるな、自分なら行かない。
実散/こっちだって行きたくないよ!?(一同笑) でも、扉というイベントが発生したら……とりあえずはね?
KP/ありがとう。進むとシナリオが進む。
実散/頭が悪いのかな?(一同笑)


 ●シーン7

 部屋に踏み入れると、床がふかふかしていた。
 その先には、黒い髪の美しい少年がワイングラスを持ちながら、ぱちくりと瞬きをしていた。
 「ここに誰かが来るのは久住以来ですね。何が目的ですか?」
 少年は空のワイングラスに赤いワインを注ぎ、実散に手渡す。彼のパスには『名の無い方舟』とあった。


実散/おまわりさんとして言うね。少年ならワインを飲むのはダメだよ。
KP/そうだな!?(一同笑)
天鴻/「少年っぽい男性」ってことで!(笑)
実散/えっと、貴方は?
KP/「僕はアークって呼ばれています。君がきっと知りたいことは知ってると思うけど、何が聞きたいのかな」
実散/……えーと、もしかして情報通さんですかね? というか今クズミって名前、言いました?
KP/「うん。言ったね」
実散/今……知り合いがクズミさんって人を探しているんですよ。どこにいるか知っていたりします?
KP/「彼は長いことこのクラブに出入りしている青年です。もう10年はいるかな。彼目当てにここに来るやつもいっぱいいるくらいですよ。今日は……きっと24時まで、この店がある上のホテルの923号室にいる筈ですよ
実散/おわ、具体的な情報だ! ……これ、すぐ潮田くん達や警察に教えてあげないと! あの、ありがとうございます。
KP/「他に何か聞きたいことある?」
実散/とりあえずそこが判ればいいかな。
KP/「そっか」 アークは答えると、人差し指と親指をくっつけて輪を作る。「情報10万円」 可愛らしい笑顔を作る。
実散/あ、そういう?
KP/「ここでおまけの923号室の鍵が欲しい場合は追加料金となります」
実散/えっ、鍵もくれるの?
KP/その手にはチャリ、と音をたてて小さな鍵が揺れる。「欲しかったら全力でアピールしてみてくださいね」
実散/……アピール?
KP/アークは実散の頬に手を添えると、そっと口付けをする。そして舌を捩じ込んでくる。
実散/わっ……!?
天鴻/薄い本みたいな展開になって参りました。
草摩/み、みちる! また……!(笑)
KP/アークのSTR12と対抗ロールができます。実散のSTRは?
実散/9ですね。
KP/それだと35%以下が出れば成功ですね。どうぞロールを。
天鴻/今すぐ天鴻のSTRを実散さんに分けたい。ムキッ!
実散/たかひろくんパワーが欲しい!(笑) 35以下出せばいいの?(ころころ)33で成功した! これはたかひろくんの分っ!
天鴻/お年玉で実散さんにあげたリングフィットアドベンチャーの力が!(一同笑)
KP/成功したか。アークの行動を回避することができます。
草摩/みちる偉い!(笑)
実散/するっと抜けます! もうっ、いきなりなんなのさ! ぷんぷんします!
KP/ここで失敗するとSANチェックをさせられるとこでした(笑) 「どんな声で鳴くか気になってたんですがね」
実散/そういうのはしたい人とどうぞ。
KP/「まあまあ満足しました。こちらは差し上げます」 実散に鍵を渡します。「どうなるかはわかりませんが、またぜひ遊びに来てくださいね」
実散/いいんですか、鍵を貰っちゃって。
KP/「おや、お代を渡した方がいいというなら……もう一回STR対抗しますか?」
実散/たかひろくんパワーが火を噴きますよ?
KP/「なんかヤめときます」(一同笑)
実散/鍵と確実な情報ゲットしてラッキー! 戻ってさくくんに知らせようっと!


 ●シーン8

KP/戻りました。相変わらずフロアはガヤガヤしており、咲空は大勢に囲まれています。先ほどとは変わらぬ状況のようですです。
実散/くーちゃん、ちょっといいかなー? 外に出るように仕向けますね! ホテルの場所と鍵と情報が手に入ったよ〜……。
KP/では、そのとき。

 大勢いるから、誰とぶつかってもおかしくない。
 でも実散はその彼とぶつかったとき……ぶわり、と全身の毛が逆立ち、冷や汗が出る感覚に襲われた。


実散/……うっ……?

 知らない人物だ。
 震えてしまう。心を殺そうと、壊そうとしてくるような……そんな吐息。それを肌に感じたことがある。


KP/SANチェック、SANC1/1d5をどうぞ。ここで一時的狂気に入った場合は、強制的にその場から動けなくなるほどの恐怖症となる。
実散/……こ、これは……(ころころ)54、成功。……だ、大丈夫。大丈夫だから、じっと、耐える。
KP/男は、実散にぶつかって……そのまま外へ出て行く。直感的に、ぶつかった男の姿が、実散は見えなくなる。恐怖ゆえに。
実散/…………。
咲空/実散サン? 呼びましたか? ……どうかしました?
実散/…………。さくくん。外に出られる?
咲空/え、はい? 出られます。
実散/お店の外に出ます。……少し、深呼吸。
咲空/実散サン、どうしました? さっきから、黙っちゃって……なんか、ありました?
実散/鍵を見せます。……あっちのホテルの部屋に久住がいるそうだよ。この鍵を使って行けばお目当ての彼に会えるかも。
咲空/マジすか!? 早っ!? 実散サンすげー! いきなり進展してません!?
実散/……今夜はこの鍵のナンバーの部屋にいるらしい。早く潮田くんに連絡するなり、警察呼ぶなりするといいんじゃないかな。
咲空/そうですね! とりあえず潮田に連絡しよっかな! ありがとうございます!
実散/…………。
咲空/……あの、実散サン。その、顔色。すげー、悪いです。
実散/……だろうね。人ごみに酔ったかな。
咲空/追い詰めるまで、もう少しです! 連絡して、これでオレ達が出来ることはおしまいなので……少し休みましょう!
実散/……うん。それが、いいかな。ごめん、ちょっと休むね……。
咲空/よし! じゃあ、ちょっと休みましょ? 適当な店でも入ります?
実散/ううん、とりあえず路地裏でいいよ。座れればいいや。人ごみに酔っちゃっただけだから、ね。
咲空/実散サンがそういうなら……。路地裏に行きましょう。あの、何か買ってきましょうか? オレ、自販機で水でも買ってきますよ。
実散/……ひとりにしないで。
咲空/うっ。
実散/その、行かないでいい。……俺といっしょにいて。
咲空/……かわいい……。
天鴻/どんどんリードに絡まるやつじゃん……(笑)
草摩/みちる、かわいいぞ(笑)
KP/では……路地裏で休んでいる実散、ぞわりと悪寒がする。意識がまた遠くなる感覚がする。実散は《STR*5》でロールすることができるのでどうぞ。
草摩/また天鴻パワーを貸してあげてくれ!
実散/45以下で成功です!(ころころ)87、失敗無理〜。

 《STR*5》→実散、失敗。
 実散はかつての行為中の記憶を思い出してしまう。SANC0/1。

天鴻/天鴻パワー譲渡が間に合わなかったか……!(笑)
実散/うっ。また、あの嫌な感覚が蘇る。(ころころ)78、良かった、成功!
KP/ぐわんぐわんと体の中が揺さぶられる。思わず蹲ってしまうほど、襲われたあのときの恐怖が襲い掛かる。咲空の心配する声も遠くなるほどだ。
実散/うう……ううううう。参ったな……いっそ早く帰れば良かったかなと苦笑いする。
KP/咲空が心配する声が、遠い。
実散/……ごめんね、さくくん。心配してくれたのに……。
KP/遠い。それもその筈。実散が顔を上げると、男が咲空の口元に布を当てていた。
実散/え。んんっ!?
KP/咲空の表情はどこか覇気がなくなり、男の腕に抱かれる形となった。
実散/さくくん!? だ、誰……!?
KP/男はそんな咲空の腰をするりと撫でる。
天鴻/えっちじゃん。
KP/その行動が実散には見ていられない。恐怖が襲う。恐ろしさに喘ぎます。
草摩/えっちだな。
実散/うううう……!?
KP/それでも、見る?
実散/……見るに決まってる! さくくんが襲われてるんだ、蹲っていられるか!
KP/凄いな。ではPOW12との対抗ロールをしよう。実散の場合、80以下成功だ!
実散/80以下なら!(ころころ)65、成功! よし!
KP/そこにいたのは普通の男性だった。なんで自分はあんなに恐怖していたのだろう? 目の前に居るのはただの男だと思える。
実散/ただの男でも、さくくんを襲ったのには変わりないよね! ……やめてくれないかな。おいたが過ぎるよ、反省してもらいたいな。
KP/「ああ、やっぱり……面白いな」
実散/何が?
KP/「なんで君は気が狂わないんだ?」
実散/……俺、不思議と気が狂えないタイプでさ。
KP/大抵の人間は俺に触れると狂うものなんだ。なのに、君は……おかしいな。どんな奴でもそのまま狂ってしまえ、狂って狂って、その声を俺のために聞かせてよ。それが人間ってもんだろう?」 STR15との対決お願いします。
実散/STRロールは嫌だー! 実散のSTRは9だってばよ!(笑)
天鴻/ムキッ。天鴻STR譲渡の構え。
草摩/俺の力もあげたい(笑)
KP/えーと、実散は20以下を出さないと成功できないですね。
実散/たかひろくんパワー! 兄ちゃんパワーもちょうだい〜!(ころころ)32、えーん失敗!
KP/バチッ! スタンガンを押し付けられる。気を失ってください。
実散/あぐ。……これ、か、俺がいつの間にか誘拐されたの……。
KP/そうそれ、改造スタンガンのせいで……意識が落ちます。最後のシーン10、いきます。
実散/……さくくんを、守って……あげたいのに……。意識を手放します。
草摩/みちる……! 通報されたなら、助けに行きたい!
天鴻/すぐ出動しよう!
実散/……兄ちゃん達……みんなに会いたいよう……。
草摩/守る。守りに行く!


 ●シーン10

 ――実散は目を覚ます。
 どこかのホテルと思わしき部屋には、おしゃれな調度品の並ぶ高級感のある佇まいをしていた。
 だが何とも言えない甘い香りに性の匂いが混ざり、鼻につく。


実散/ううう……ヤな匂い……。

 咲空は服を脱がされた状態でベッドに転がっていた。ズボンに手をかけられ、今まさに襲われそうな状態だ。押し潰されるような形でベッドに倒れ込んでいた。
 ズボンは脱がされ、その剥き出しの足が実散に向けられる。足の間には男のそれが捩じ込まれようとしていた。


実散/さくくん!? ちょっと……さくくんに何してんの!?
天鴻/咲空くんがNTRシナリオじゃなくて、咲空くんがNTRされるシナリオだった!?(笑)
KP/実散はかつての自分、かつて犯されて恐怖に泣いた自分の姿を思い出す。SANC1/1d5。
実散/こ、こいつぅ……!(ころころ)48、成功! 1減ったけど! 震えを堪える!
KP/「可愛らしいねえ、かつての君みたいだ」
実散/……ふ、ふざけたこと、言わないで。
KP/「あれだけ俺の下で泣いていた君みたいだよ」
実散/やめろ。敵意剥き出しに言う。思いっきり意識を実散に向けるように……さくくんから離れさせるために!
KP/男、久住は……目が覚めた実散の方へくるりと振り向いた。とても美しい青年だ。
実散/そうそう、さくくんじゃなくて俺の方を向け! ……君さ、汐月ちゃんっていう女の子のこと覚えてる?
KP/「汐月?」
実散/そう、女の子。……時間稼ぎをするため何でも話す。
KP/「そういえばいたね、そんな子も。俺の子を孕んじゃったんだって。でも良かったんじゃない? 俺の子を産めてさ」
実散/クズの鑑か?
KP/「だって彼女が俺としたいって望んだんだもの。良かったよね」
実散/ふーん、そうだったんだ? 俺は事情をよく知らないんだけどね。責任を取ってあげなきゃだよ? 社会人としてそれは守ろうね?
KP/「人間は生き物は繁殖するために生きている。醜く増えて争って喰い散らかして犯して、そしてまた増えていく。俺はそのサイクルのうちの捕食者側になったにすぎない。……ところでね、俺は父親の顔を知らないんだ」
実散/……へえ?
KP/「でもね、夢に見る。凄く不思議な父親の姿を夢に見る。その姿を……調べてみたらね、■■の□□……とかいう何か、らしくて」 <聞き耳>か<アイデア>ロールをお願いします。
実散/<聞き耳>で(ころころ)77、成功した!
KP/『パンの大神』という単語が聞こえました。
実散/おいしそう。
KP/そういうパンじゃない(笑)
天鴻/パンってあれか……牧神の?
KP/「俺とセックスした人はね、なんか『気が狂っちゃう』らしいんだ。そういう血らしい。不思議だよね、おかしいよね、セックスは繁殖するための行為なのに。なのに気が狂って死んじゃう。不思議だ。楽しいよね。あべこべで」
実散/君も狂ってる? ……煽るように言う。
KP/「そうかも! どんだけ人を狂わすかちょっと楽しいし! でも、その中で……こうやって狂わなかった君、一番不思議だね?」 久住は実散に近寄る。
実散/……よし、さくくんから離れたな! 心でガッツポーズ。
KP/「凄く、興味あるよ」 直訳すると「みちる、おもしれー男」です。
実散/「俺のものにならないなんて……おもしれー奴」って言いたいの!?(笑)
KP/それです。トモ天丼のPCみたいなやつです。
草摩/心外だ(一同爆笑) 俺はそんなのたまにしかしない。
KP/たまにしてるじゃん!(笑) という訳で、久住はレイプしても気が狂わずに生きている実散に興味がおありのようです。
実散/そりゃ、どういたしまして。俺は君に興味なんて無いけどね。
KP/久住は実散の前に立つと突然実散の首に注射器を刺し、中の薬を注入していく。
実散/うっ!? ……い、いきなりだね!?
KP/「これは簡単に判りやすく言うと媚薬、興奮剤。言い換えたら脱法ドラッグだよ」 身体の中が沸騰するように熱い。視界がぐらぐらと揺れる。《CON*5》ロールを行なってください。失敗した場合はしばらく全てのロールが−10%。時間は1d6時間です。
実散/うう、ひっどいなあ……55以下で成功だね!(ころころ)96、ファンブル!?
KP/ファンブル!? ……ファンブルだから、−20%にします。
実散/やば、めっちゃ気に入られてるじゃん〜!(ころころ)5時間も麻痺りました!
草摩/み、みちる……!?
KP/すげー注射しました。「どう? 興奮してきたでしょ?」
実散/う、うぐ……うううう。さいっあく……!
KP/「せっかくここまで来たんだ、遊んでいこうよ。いい声で鳴いて。カナリアちゃん」 それを告げると久住は実散をべッドに引きずり倒した。久住とのSTR対抗15で逃げられる。失敗すると、そのままベッドから逃れられない。
実散/これ、−20になってる状態で判定でしょ?
KP/えっと20%以下成功の状態で−20……あ、0%。自動失敗。じゃあ、犯されますね。
草摩/みちるー!?
天鴻/さ、咲空くーん! 起きてー!?
KP/そうだ、咲空がいた! 咲空に<幸運>ロールをさせていいですか?
実散/いいよ! <幸運>ロールをして逃げてもらおう! 俺が犯されている間に!
KP/違う!
草摩/違う!(笑)
天鴻/そっちじゃねえよ!?(笑)
実散/えっ? ……あ、もしかして俺を助けてくれる判定?
咲空/咲空の<幸運>は55です! いきます!(ころころ)ええええ!? 96でファンブル!?
草摩/おおおおおい!?(笑)
天鴻/お前もファンブルかーい!?
KP/え、えーと……じゃあ、意識だけ起きようかな。でも助けられないし逃げられない状態で。
天鴻/なんで酷い方向にした?
実散/ちょっ、寝ていてよ〜! 俺レイプされてるんだよ!? 起きないで〜!
咲空/み……実散、サン?
実散/……さ、さくくん、なんで起き……。
KP/実散を犯します。
実散/ぅっ……!?
咲空/み、実散サン……? 男に何をされているのか判らなくて、声を上げる。
実散/やっ、ぁ、ぅ……んあ、さくくん、だめ……見ないで……。
咲空/実散サンがされていることに気付いて、顔が真っ赤になる。そのまま黙る。
実散/ぅ……ううう、ううううう。歯を食いしばって……声を留める。
咲空/…………。じっと、それ、聞く……。
実散/うう……ん、ぁっ。さくくんに聞かれないように、静かに喘ぐ。
KP/「俺と同じところまで堕ちてきなよ。そうやって正義を振りかざしてさ、探してきてさ。ヒーローのつもり? 馬鹿馬鹿しい」
実散/……う、ん……ばか、言うな……。
KP/「本当はこういうのが好きな癖に。あんたのここ、随分……男の、咥え慣れてるよね?」
実散/ち、ちがっ……! ううっ……。
KP/「俺とあんたは似たもの同士だよ」
実散/うううう、やめ……うぅぅ、はああ……。
KP/久住と目が合うと、途端に恐怖が襲ってくる。久住とPOW対抗12を行う。
実散/こ、これも−20で……?
KP/そうですね。実散の場合、80%が60%以下成功です。
実散/(ころころ)80、薬のせいで失敗……。
KP/失敗した場合はSANC1d2/1d10。って、これ代償でけーな!?
実散/1d10って大きすぎるよ!?(ころころ)4減少、ギリギリ発狂セーフ!?
KP/ここで一時的狂気に入った場合、極度の恐怖症か、自殺癖のどちらかを1d2で決めることになったよ……。「ほら、俺に抱かれてみてさ、そんなちっぽけな正義とか理性とか常識とか捨てちゃおうよ」
実散/うう……ばか、黙れ……。
KP/「クソみたいなこの世界でバカみたいに酔いしれちゃおうよ。俺、あんたみたいなのが大嫌いだからさ、ぼろぼろになって、クズみたいに壊れて、狂っていくのが見たいんだ」
実散/……俺も、大嫌い。そういうの言うやつ、嫌い……だから、お前の、言う通りに、なってやんない。
KP/「…………。こういうことされるの、好きなくせに」

 挿れていく。その瞬間ぶわり、と全身の毛が逆立つ。気持ち悪い、怖い、と同時に熱くて気持ちがいい。
 抜かれて挿れられる、を繰り返される度にびりびりとした感覚が襲ってくる。
 「そのまま狂ってしまえ。狂って狂って、その声を俺のために聞かせてよ」


実散/ううう……! ぁぁぁ……! や、め……!
KP/咲空、最後の体力チャンス。《STR*5》を行なう。
実散/……さくくん?
天鴻/咲空くん! 頑張れ!
草摩/みちるを助けてくれ!
咲空/オレのSTRは15。75以下なら……いけるか!?(ころころ)17で成功!
実散/いった……!
咲空/うおおおおおお! ドスンと体当たり!
実散/あっ……!?
咲空/あああああああ! 誰かああああああ! 絶叫します。草摩と天鴻は<幸運>か<聞き耳>ロールをしませんか。
実散/ここでみんなが!?
草摩/<幸運>ロール!(ころころ)14で成功!
天鴻/<聞き耳>!(ころころ)71、成功!
実散/みんな成功した……!
咲空/ここだああああああ! 誰かあああああああ! 誰か! ここです! 助けて! 
天鴻/ドア、蹴破る。ガンッ!
草摩/クズを殺そう。
天鴻/殺さないよ!?
KP/ドアを開けた先に今まさに実散を犯しているクズがいるけど?
実散/ぁっ……あ……。
天鴻/駆け込んで、その勢いのまま犯人にキック! 実散さんを巻き込むと危ないから手加減しながら!(ころころ)<キック>、47で成功。3点ダメージ!
KP/がつん。ごろん。
草摩/転がった犯人に拳銃を突きつける。殺す。
実散/あぐっ……。に、兄ちゃん! ダメだよ、殺しちゃ……!
草摩/殺さない。殺す。
天鴻/殺しちゃダメだ、草摩さん! 草摩さんがそいつを殺す価値なんてない!
草摩/殺す。……殺さない。
実散/……ぅ、兄ちゃん……。
草摩/…………。言われたから、殺さない。犯人に手錠を掛ける!
KP/久住って取り押さえるだけで無抵抗になるんですよ。なので大勢が現れたら戦闘も無くすぐ終わります。
天鴻/く、クズ〜!(笑) 実散さん、大丈夫か!? 遅くなって悪い!
実散/……ぁ、ぁぁ、ん。犯されながら全身を痛めつけられていたので、ぼんやりとレイプ目になりながらも……たかひろくんの声を聞いて、視線を合わせる。
天鴻/ごめん、もっと早くここに着けていれば……怖い思いをさせてごめんな。
実散/……ねえ、たかひろくん。さくくんは……無事?
咲空/ぶ、無事です! オレは大丈夫です! 実散サン!
天鴻/大丈夫、無事だそうだよ。
草摩/平気だぞ、みちる。
実散/……良かった。さくくんが大丈夫なら……あはは、早く、逃がしてあげてね……。
草摩/みちるの体を抱き上げる。
実散/…………。兄ちゃん、ごめんね……何度も、俺……汚されちゃって。
草摩/みちる。
実散/……申し訳ないなあ……好きな人以外に……されるなんて……。
草摩/みちる。しゃべるな。
実散/……兄ちゃん達に、嫌われちゃう……。ぼろって泣いて、気を失います。
草摩/…………。
咲空/み、実散サン!? だ、大丈夫っすか……!?
天鴻/榎都、だったよな。立てるか? 肩を貸すぞ。
咲空/へ、平気です! オレは全然! でも実散サンは……!
天鴻/榎都も、怪我とか変な薬を飲まされてるかもしれないし、一緒に病院に行こう。よしよしと榎都の頭を撫でます。
咲空/オレは、本当に何も……。何も、してないし……できなかったし。
天鴻/でも、お前が大声を出してくれたから俺達は駆けつけられたんだ。
草摩/そうだよ。ありがとう。
咲空/あっ……。
天鴻/あの声が無かったら、もっと時間が掛かってた。だから何も出来なかったなんて言うなよ。お前のおかげで2人とも助けられたんだから、お前は頑張ったよ。
草摩/ありがとう。
咲空/それは……はいっ。オレ、頑張ったかも……はい……!


 ●エンディング

 その後……実散と咲空は病院に運ばれ、適切な治療を受けるだろう。
 比較的元気だった咲空は事情聴取を受け、解放された。

 咲空は事の顛末を潮田に報告した。
 「僕達のせいで大変な目に合わせてしまって……ごめんなさい」
 潮田は、申し訳なさそうに頭を下げる。
 「ただ、あいつは逮捕されたんですよね。少しだけ僕も安心しました。おかげで、もうこれ以上、真由のように傷つく人が減るのなら……本当に良かった。
 実は、昨日……真由が少しだけ話せるようになったんです。きっと久住を逮捕してもらえたおかげです。本当にありがとうございました」


KP/という話を、咲空は聞いた。そんな咲空は、実散に会いに行こうとします。……会ってくれますか?
実散/会いますとも! ……暴行を受けた後にまた入院することになっちゃったけど、それでもいいなら。
咲空/実散サンが入院している病室に行きます! ……あ、あの、実散サン? お大事にしてますか……?
実散/では、起きたまま病室のベッドに居ますね。……さくくん? あはは、俺のお見舞いに来てくれたんだ?
咲空/げ、元気そうで良かった……。
実散/うん、俺は元気だよ。もう明日には退院しちゃうから。お見舞いギリギリだったね? 来てくれてありがとう。
咲空/……はい。
実散/さくくんの元気な顔が見られるの、一番嬉しいお見舞いだよ。そう言って笑います。
咲空/……う。
実散/さくくんは大怪我してないよね? 薬の影響は大丈夫……?
咲空/薬は……何か使われたみたいなんですけど、すぐ抜けたらしいです! オレ、元々が健康だからすぐ元気になれました!
実散/良かった。麻薬を使われて後遺症が残ったとかがなくて……本当に良かった。怖かったよね。
咲空/そりゃあ……。
実散/怖い中、君が勇気を出して行動してくれたから助かったんだよって、俺の同僚が言ってたよ。君が動いてくれたおかげで早急に解決できたんだって。……きっと救われる子も増えた。本当にありがとう。
咲空/…………。
実散/俺達が早くに動いたおかげであいつを逮捕できたんだ。俺達がやったこと、無駄じゃなかった筈だよ。そこ、誇っていこうね。
咲空/……実散サン……。
実散/はい、笑った笑った。君より被害が大きい俺が笑ってるんだからさ、俺より元気な顔しなきゃ!
咲空/は、はい。……声には出さないんで、咲空の心情を独白していいですか?
実散/どうぞ。

 (……元気そうに笑う実散サン。大人だなぁ。
 初めて病院で会ったときも優しくオレをリードしてくれたし、笑ってバーまで案内してくれたり、大人だ。
 オレよりちょっと年上だと思ったけど、実は10歳以上も年上で……嘘だろうけど大人なんだ)


実散/11歳年上なのは事実だよ!(笑)

 (こうして笑顔の実散サンを目の前にしても……あの日に見たある姿を、何度も思い出してしまう。
 ベッドの上の姿。犯されている姿。……喘いでいる姿。……オレ、最低だ……)


実散/あう。
天鴻/リードが絡まっちゃったじゃん(笑)

 (あの日から、ずっと……あの姿ばっかり思い浮かべてしまっていた。
 実際に実散サンに会えば吹っ飛ぶかなと思ったけど。
 ……実際に会ったら、余計にあの顔を思い出してしまって……真っ赤になる。忘れられない。むしろ……より、見たくなってしまう……なんて)


咲空/って、声に出さず回想します。
天鴻/また拗らせ系男子が生まれた!(笑)
草摩/でも分かるぞ、みちるはかわいいもんな。分かるぞ。
実散/そ、そんな……! どうしよ!? 青少年の心にとんでもないトラウマを刻みつけちゃったじゃん!?(笑)
咲空/だいぶ傷物になったよ。どうしよう。
実散/そんなの……み、実散は、知らない訳で(笑)
天鴻/天鴻で良ければ相談に乗るよ……(笑)
咲空/白南サン、相談に乗ってくれますか!? 実散サンの艶姿が頭から離れないって言う相談!
天鴻/そんな相談、草摩さんや百合人さんに知られたらどんな目に遭うか怖いわ(一同笑) 青少年を守らねば……(笑)
実散/……ねえ、さくくん。
咲空/は、はい!? なんすか!?
実散/ちょっとこっちおいで。招く。
咲空/は、はい……? 行きます。
実散/招いて、よしよしする。
咲空/わ。
実散/よしよし……本当に大丈夫? 何かあったらに言って。……俺、これでも君よりは大人だから。
咲空/…………。
実散/あんな事件を経験して……怖くて、人間不信になってもおかしくない。これから社会が怖くても仕方ない。でも、俺なら少しは力になれる。さくくんの力になりたいんだ。……さくくんが嫌じゃなければね。
咲空/…………。
実散/よしよししながら言います。……ダメ?
咲空/……こ。
実散/こ?
咲空/これからも、その……連絡、入れて、いいすか?
実散/もちろん。嬉しい。
咲空/……た、退院祝いとか! どうです!?
実散/退院祝いにお酒でも飲みに行く? 俺、良いお店を教えてあげられるぐらいには知ってるよ。
咲空/嬉しいです! まだ、所詮学生なんで! ……デートしてくださいっ!
実散/あはは。デートか、いいよ〜。やったー、飲み会仲間ができたエンディングだ〜!
草摩/いいのか、これ、青少年的に。
天鴻/榎都……頑張ってほしい(笑)
KP/なんて綺麗なNTR卓なんだ。好きです。こんなに楽しい卓をしていいの?(一同爆笑)
実散/ふふふ、俺は大人だから若者のさくくんをリードしてあげるよ〜! もしかしたら俺が攻めをしちゃうかもな〜!
咲空/えっ。
草摩/えっ。
実散/えっ。
天鴻/無理では?
草摩/無理だな。
咲空/無理です。
実散/楽しいオチをつけんな!(一同爆笑)

    ◆

KP/咲空のエンディングは以上です。次は天鴻のエンディングをします。
天鴻/見学席にいた筈が、いつの間にかエンディングシーンをするまで参加してた……(笑) やるなら、実散さんのお見舞いに行くシーンがしたいですね!
実散/わあ、たかひろくんまでお見舞いに来てくれた!
天鴻/身体の調子、どうっすか。
実散/元気だよ! もう退院準備もしてるから! ……ごめんね、お見舞いなんかさせちゃって。すぐ仕事には戻るから心配しないで〜。
天鴻/もうちょっとゆっくり休んでも良いのに。あ、これ格と俺から。フルーツ盛り合わせ。
実散/やったー! 美味しくいただこっと! ニコニコしてます。
天鴻/……もっと早く着けていれば実散さんがあんな目に遭わずに済んだのに。そもそも、俺が強引にでも家まで送ってれば……。
実散/えへへ、そんなこと言わないで。俺こそごめんなさい。それに、どうせ……1回レイプされたんだ。2回もされても、変わらないよ。
天鴻/1回されたからって、2回目が平気なんてことないだろ。
実散/…………。あはは、たかひろくんが気を病む必要なんて無いよ。いつもごめん。何かお支払いした方がいい?
天鴻/実散さんも、無理に平気なふりをするの、止めろよな。そうやって一人で背負いこむの、悪い癖だぞ。
実散/えへへ……何をすればこんなに良くしてくれるたかひろくんに報いられるかな?
天鴻/別に、報いて欲しくてやってる訳じゃねえんだけど。実散さんは世話の焼き甲斐があるからしてるんであって……。
実散/好きだなあ、そういう態度。
天鴻/すーぐそういうこと言う!
実散/ホントだもん。……俺、気持ち悪くなってない?
天鴻/なんで?
実散/……前に比べて俺、女々しくてなよなよしていて……男に犯されたのも、そういうのが原因なんじゃないかなって。俺、気持ち悪い男になってないかな? ……好きな人達に嫌われたくないよ。……俺、変わっちゃった?
天鴻/……そんなこと、誰も思ってないですよ。仕事中の実散さんはいつもしっかりしていて、俺達を引っ張ってくれてるし、プライベートだって色々気遣ってくれてるじゃないですか。
実散/……それなら良いけど。
天鴻/まあ、ちょっと他人に気を遣いすぎかなとは思いますが。……でも、草摩さんと百合人さんと3人で暮らすようになって変わったな。
実散/……変わった?
天鴻/前はもっと、仕事人間って感じだった。あまり感情を出す人じゃなかったな。
実散/目を丸くする。そうだったかな、俺……?
天鴻/うん。ニコニコ笑ってるけど、喜怒哀楽が薄いなって思っていた。……相模原さんのことがあってからは、余計に。
実散/……涼ちゃんの……。
天鴻/でも、あの事件が解決して、草摩さんと同居するようになって、百合人さんと付き合い始めて、色々悩んだりするようになったのが表に出るようになったなって。それは、良い変化なんじゃないっすか?
実散/……あ、あはは。なんか……それ指摘されるの、悪い気分じゃないね……。
天鴻/女々しくなったって言うけど、今まで一人で悩んでたことを表に出して人と共有できるようになったんだろ。
実散/……俺、ずっと下を向いて生きてきたけど……少しは、羽ばたけた方……かな。
天鴻/今はちゃんと前向けるようになったんじゃね? それが悪い事だとは俺は思わないよ。
実散/…………。えへへ……ねえ、たかひろくん。
天鴻/ん?
実散/俺をちゃんと見ていてくれて、ありがとう。やっぱ……たかひろくん、大好き。大好きだよ……。ぐすぐすと泣き始めて、たかひろくんに抱きつきます。
天鴻/うん……ありがとう。
百合人/タぁーカぁーちゃぁーんぅー? ミチルちゃんのお見舞いありがとぉーっ!
天鴻/うわ怖いの来たぁ!? シャイニングじゃん!?(一同爆笑) 待って!? 違うぞ!? 「大好きだよ」とか言われたり泣かれてるけど違うぞぉ!?(笑) 待て話せば判るっ!
実散/あ、センパイだ……センパイも来てくれたんですね。
百合人/兄ちゃんが退院の手続きしてるからね! その付き添い! アタシは心優しいタカちゃんに会えて嬉しいわぁー!
天鴻/その顔怖い!(一同笑) よし! 素敵な彼氏が来たから俺は帰りますね!
百合人/タカちゃん 今度うちのお店に来なよ ミチルちゃんを慰めてくれたお礼をしたいな
天鴻/違うよ! ほんと! NTRじゃないよ!(笑)
百合人/何言ってるのよ お礼はお礼よ サービスしてあげるね 人一倍ズボズボしてあげる!
天鴻/怒ってるじゃん!?(笑) ……あ、でも、怒られて当然だな。俺があの日ちゃんと送っていれば実散さんは……。
百合人/タカちゃんにデコピン! ダメージボーナス+2d6!
実散/ダメージがデカイよ!?(一同笑)
百合人/言わせんなよ? タカちゃんは悪くない。タカちゃんは色んな事をしてくれた。悪いのは……今回ばかりは、ミチルちゃん! ホントありがとね。感謝のお礼はさせてね(^ε^)-☆Chu!!
天鴻/ミッ。
実散/ミッした(笑) 2人とも仲良しだよね〜。
百合人/ここでご褒美が欲しいなら無限にチュッチュしちゃうぞー?
天鴻/病院ではヤメろ! 退散します!(笑)
実散/バイバーイたかひろくーん! ありがとねー!

    ◆

百合人/という訳で、百合人と……兄ちゃんのエンディングシーンをしよう。
実散/うん、俺も2人とのシーンで終わらせたいな。……では、実散は無事に退院してきました。お家に戻りました〜!
草摩/おかえり。
百合人/良かったね、無事に帰ってこられて。
実散/……はい。まずは、ご迷惑をお掛けしました。
草摩/みちる。無事で良かった。
百合人/うん、まずはそれ! 無事で良かった! タカちゃんから色々話は聞いてるからね!
実散/色々聞いてるなら尚更。……あのね、聞いてるよね……俺が、レイプされたのも。
草摩/うん。
百合人/……うん。
実散/……あはは。そのね……俺、色々されてね。……気持ち良くなっちゃって。なんか……あはは、だから何って感じだな。……あれ? おかしいな? 何か謝らなきゃいけなかったのに……。
草摩/みちる。
実散/おかしいな、2人に謝らなきゃって思ったけど……そ、そうだ、すぐ帰らなかったこと。連絡しなかったこと。あと……レイプされて、感じちゃって……イかされて……何度も……。
草摩/みちる。
百合人/ミチル。
実散/…………。
百合人/兄ちゃん。まずは、そっちから言って。
草摩/みちる。抱き締める。
実散/…………。
草摩/怖かったな。
実散/……う……。
草摩/でももう安心しろ。安心できないか? 俺の腕の中だぞ。
実散/うん……。
草摩/誰かの手の中より、ずっと良いだろ? 嫌な記憶、圧し潰せ。全部俺が塗り替えてやる。忘れさせてやる。……みちるを守ってやる。
実散/……兄ちゃん……。必死に俺を慰めてくれてるの、伝わるよ。
草摩/ああ、俺は慰めてる。みちるを守る。みちるの心を守る。俺がみちるを守ってみせる。一生の約束をしている。
実散/……ふふっ。兄ちゃん語、本当に独特で……かわいいね。そんなにぎゅうって抱きついて、これからセックスでもする?
草摩/する。全部塗り潰すために抱く。愛してやる。
実散/……あはは。兄ちゃん、ありがと……。センパイ、兄ちゃんが始めちゃいましたよ?
百合人/そうだね。オレからもいいかな?
実散/はい……。兄ちゃんに服を脱がされながらちゃんと聞きます。
草摩/みちるの服を脱がせながら聞かせます。
百合人/タカちゃんが気を病んでた。ありゃ無理ないよ。あんだけタカちゃんが頑張ってくれてたのに、ミチルちゃんが勝手に突っ走っちゃうんだもん。反省しな。
実散/はい……ごめんなさいって謝りました。
百合人/うん。謝罪は伝わったと思う。タカちゃんのためにも反省したね? そんだけでいいよ。オレ達に謝る必要なんて何にもない。
実散/でも、俺……誘拐されて……そこで、いっぱい……。
百合人/ミチルちゃんは「汚れた」とか言いたいんだっけ? 汚されたから謝りたいって。女々しいのが原因でレイプされたって。……あのね、ミチルちゃん。
実散/……はい。
百合人/ミチルちゃんを色気漂うエッチな体に調教したの、オレ達だよ? ミチルちゃんは最初そんなエッチなキャラじゃなかったのにオレ達がよってたかってエッチに調教したからで……だから! 男すら惑わすようなミチルちゃんにしちゃったのはオレ達のせい!
草摩/そうだそうだ。
天鴻/そうだね。
実散/……はい?(笑)
百合人/全部オレ達が緊縛とか道具プレイとかお散歩とかエッチなシナリオを何度も回してたからミチルちゃんが変態さんになっちゃったの! そんなエッチなミチルちゃんに惑わされた犯人がいたの! つまり全てオレ達が悪いの!
草摩/うん。俺達が悪い。みちるを男を惑わす体にしたのは俺達だ。
実散/は……恥ずかしいからそれ以上言うのヤメて!(笑)
百合人/ミチルちゃんが「オレ達に嫌われたくない」とか苦しむ必要なんてどこにも無い。……今まで通りでいさせてよ?
実散/…………。
百合人/オレとミチルちゃんとの……ようやっと築けた愛しい関係よ? それを、どっかからぽっと出た悪者なんかに崩させないでよ。オレはそんな奴の何十倍もミチルちゃんに影響を与えてるんだから!
実散/……恥ずかしいこと、言わないで。
百合人/嬉しくない?
実散/嬉しいです。
百合人/即答じゃん?
草摩/即答だったな。
実散/……嬉しかったからです。俺の周り……良い人しかいない。俺……甘えちゃおうかな。
百合人/うん、甘えて。そしてオレも甘えちゃう。いつも通りのこと、しよ?
草摩/してる。今、してる。
実散/うん……されてる。
百合人/ミチルちゃん、いつも通りのコトを言って。何にも変わってないって、オレ達に教えて。
実散/えっと……どういうことを言えばいいですか?
百合人/オレのコト、好き?
実散/……好き……です。
草摩/俺は?
実散/す、好き……。
百合人/じゃあオレは?
実散/さっき言った!(笑) す、好き……センパイ、好きです。
草摩/じゃあ俺は?
実散/言ったじゃん!(笑) 好き……好きだよ、兄ちゃん……。
草摩/じゃあ俺は?
実散/さっき言ったー!(笑)
百合人/あはははは! そう馬鹿みたいに笑って……いつも通り、くっ付く!
実散/うううう〜、いつもこんなのしてんのか〜!?(笑)
草摩/してるよ。好きだ。みちる。みんな好きだよ。みちるのこと。
実散/……俺も……みんなのこと、好き……変わらず、大好きだよ……。


 クトゥルフ神話TRPG
    『 鳥は空へ 』   END





『鳥は空へ 後日談1(3P編)』に続く

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