アナザーワールドSRS・リプレイ・ワンアンドアナザー
■ 第5話『 リターン・ムーヴ 』 3ページ ■
1998年〜2004年(仮想リプレイ公開2017年12月30日)




 ●オープニングフェイズ4/合流 〜空港にて〜

GM/本日は11月28日。PC達が……それぞれの経路でハワイの空港に降り立つところからシーンが始まる。ジークとオーウェルは知らない所からスウィフトに連絡を取って、スウィフトがハワイ諸島に行かなきゃいけなくなったことを知り、ハワイで落ち合うことになったことにしてくれ。
オーウェル/唐突なハワイ旅行でビックリだよ!(笑)
ジーク/ワイハだー! すげー! ホノルル空港だー!
GM/めちゃくちゃテンション上がっているジーク。空港で背の高いドイツ人が凄く叫んでいる。
ドレーク/それ、遠くから見る羽目になりそうだな(笑)
GM/ドレークは見ていていいよ。ちなみに100人の部下は、ドレークにピッタリくっついている訳ではない。現地にもう数十人がスパイとして紛れ込んでいるし、同じようにドレークと飛行機に乗ってやって来た者もいるし、観光客を装っている者もいる。ドレークが「部下を使いたい」と言ったらそれに応じて周囲にいた何人かが減少する演出をする。
ドレーク/……出来れば配下は使いたくねーな。
スウィフト/ドレークは優しいなぁ。……僕も、空港内で叫んでいるジークを発見しそうだ(笑)
GM/スウィフトはイトコとその教会のメンバーと共に空港に降り立った団体様ということで。
スウィフト/退魔組織『教会』のメンバーって、何人ぐらいいる?
GM/20人ぐらいかな。いずれも優秀な戦士や魔法使い達だ。ただしその姿は一般人に紛れるため、団体ツアー客っぽく装っている。スウィフトも親戚と一緒にハワイ観光という名目で同行している。
スウィフト/教会は20人かぁ……100人のリリルラケシスに勝てるかなぁ。
ドレーク/もう既に争う予定なのかよ(笑)
スウィフト/それはこれから次第だね。ジーク、判りやすく叫んで位置を知らせて。
ジーク/首からハイビスカスを掛けて「ワイハ最高ぉー!」(一同爆笑)
オーウェル/空港の入口で「ワイハ最高ぉー!」って叫んでいるドイツ人がいたらドン引きだ!(一同笑) 俺は思いっきり他人の顔してるぞ!?
GM/(クレイモアになって)「は、はわぁ……何だか愉快な人がいるねぇ?」
スウィフト/ごめん、あれ、僕がハワイで会う約束をしている人。ちょっと行ってくるね……他人の顔したいけど(笑)
GM/ドレークにも、何人かいた味方の魔族の1人が話しかける。「……ドレーク様。現地のメンバーはこれで全員集合しました。後はドレーク様の指示のままに」
ドレーク/お前らは……目立たないように姿を人間に変えて観光でもしていろ。同化するのが第一の任務だと思え……と命令して、叫んでいる馬鹿の方に向かう(笑)
ジーク/オーウェル! ハワイ土産を買おうぜ! ハワイ饅頭とかハワイ鳩サブレとか!
オーウェル/ツッコミされたくて言っているんだよな? 言うぞ? なんでハワイにまで来て饅頭と鳩サブレを買わなきゃいけないんだよ!?(笑)
スウィフト/7年経っても変わらないね、ジーク達は。
オーウェル/お、お前は……。
ジーク/誰! ……って言いたくなるほど変わってる! スウィフトだー、久しぶり! 身長すげー伸びて大人っぽい!
スウィフト/どうやら僕は7年前から相当背が伸びたらしい(笑) ……その呼び方をされたの、久々だな。最近はずっと実家に居たから。実家だとコードネームで呼ばれないし。
ジーク/そうなの? じゃあ本名で呼ぶ?
スウィフト/陰陽師に呪われそうだから嫌だよ。ジークは7年経って一人前の陰陽師になれた?
ジーク/俺に一人前の陰陽師になる気は毛頭無いよ。
スウィフト/7年越しに衝撃的なこと言われたんだけど!?(一同爆笑)
オーウェル/第1話からあれだけ陰陽師ネタを引っ張っておいて!? 平安時代にタイムスリップネタも2回したのに!?(笑)
ジーク/ワイハに来てまで陰陽師をすると思う?
GM/今までのGMと今日のGMに1発ずつ殴ってもらえ。
ジーク/ウソウソ、冗談。俺の式神がスウィフトと出会う運命をビビッと教えてくれたんだよ!
スウィフト/普通に電話で「ハワイで会おう」って約束した。
ジーク/俺の式神がもう1人かつての仲間と出会う運命を教えてくれているんだよ!
ドレーク/……このシーンに出たくない(一同笑)
ジーク/あっれー!? そこに居るのはドレークじゃーん! 偶然だね久しぶりー!
ドレーク/ああ、無理矢理出会わされてしまった……(笑) やはりあのうるささは……お前か、ジーク。それとオーウェルに……そこのデカいのは、スウィフトか?
スウィフト/僕、どんだけ身長が伸びたことになったんだ(笑) 久々でもドレークも変わってないもんなんだね。ドレークもハワイに観光?
ドレーク/いや、違う。仕事で来たんだ。……これを言っていいか?
ジーク/なに?
ドレーク/この4人で会えるなんて奇跡だな。もしかしてドリスも来てるのか?
オーウェル/あ。
スウィフト/……えーと。ドリスはいないんじゃないかな。僕とジークとオーウェルはハワイで会う約束をしてたけど、ドリスとはしてないし。
ドレーク/それは残念だ。
ジーク/あー、ここは話しておくべきじゃない? ドリスは行方不明だって。
ドレーク/…………。(中の人が素で驚いて)えっ!? 行方不明!? キャラロストじゃなくて!? 死亡じゃなくて!?
GM/キャラロストしたよ。その結果、行方不明になったよ。
スウィフト/(←前回第4話のGM)でも死亡はしてないよ。人外狩りの連中に誘拐されて、以来彼の姿は見た者はいないってオチ。
ドレーク/ドリスの中の人に「戦闘で負けたからキャラロストした〜」って言われたから死んだものだと思ってた! 生きてるのかよ!? ……良かったぁー!(笑)
スウィフト/けどキャラロストには変わりないからPC復帰はできないよ。
オーウェル/(←第4話でキャラロストしけど生きている人)PC復帰するには、それ相応のセッションをしないとダメなことになった。……俺達の認識としては、「ドリスは行方不明になった」ということでいいんだよな?
スウィフト/(←前回第4話のGM)死体が見つかってない、お墓参りができないことから行方不明と認識していていいよ。大災害の結果だからね、仕方ないね。
GM/(←ユーキの中の人)ちなみにユーキの遺体は発見されてる。……ドリスは行方不明だから死亡とは言えないけど、生きてるとも言えないんじゃないかな。そういう終わり方だったし。あとドリスの最期は他のPC達は1人も見てないから確定した言い方もできないと思う。
ジーク/じゃあ……「ドリスは邪神と戦った後に、行方不明になったんだよ」ってドレークに言います。
ドレーク/……そうなのかって頷きます。でも……あの坊主のことだ、どこかで生きているだろ。
ジーク/へー、ドレークって前向きなんだね?
ドレーク/お前は死んでることにしたいのか。
ジーク/ドレークって優しい[異端者]だなーって思ったんだよー。
GM/これには周囲に居る100人の部下もニッコリ。
ドレーク/おい、笑顔で取り囲んでいるなよ! とっとと散れ!(一同笑) ……そういや、お前達に話しておきたいことがある。時間はあるか?
オーウェル/俺達もスウィフトに話したいことがあったんだ。ドレークも聞いていってくれ。
スウィフト/じゃあ僕も、教会の目的を話しちゃおうかな。
ジーク/なら俺は空港でお土産を買って食べてくる。
オーウェル/お前も聞けよ。

 スウィフトは教会の一団と離れ、ドレークもリリルラケシスのメンバーをまき、一同は空港のレストランにて……。
 ジークとオーウェルは、突如現れたドザミから聞いた「神々が遊ぶ天上のゲーム」についてを。
 ドレークは、吸血鬼の王から聞いた「人外狩りを行なう連中が精霊ツァドキエルを11月30日に狩ろうとしている計画」についてを。
 スウィフトは、イトコの教会構成員から聞いた「人々を襲う精霊ツァドキエルを11月30日に討伐する作戦」についてを、それぞれ話した。


オーウェル/……こうして話を並べてみると、明らかに矛盾しているな。
スウィフト/僕のイトコは「精霊ツァドキエルが観光客を襲うから討伐する」と言っていて、ドレーク側は「精霊ツァドキエルは人外狩りに遭う」って言っている……。どっちか嘘を吐いているってだよね。
ジーク/どっちかが嘘、なのかなー?
ドレーク/……真相を確かめてみるしかないな。精霊ツァドキエルっていうのは話せる存在なのか?
GM/見た目は……オーウェルに似た、南国育ちのエルフ族だよ。リリルラケシスと同盟関係を結んでいる集落だと吸血鬼の王は言っていた。だから普通に会話できる種族だ。外見は浅黒い肌で花と草の衣装を纏っている。
ジーク/いかにもフラダンスをしそう!(笑)
GM/そうそれ。……ということで、セッションの内容を説明しよう。今回のシナリオは、誰に協力してもいい。PC達は「30日に誰かと戦うか」結論を出して、11月30日を越せばシナリオクリアーだ。
スウィフト/おおっ、答えが決まってないのか!
GM/ドレークのリリルラケシスに味方して精霊ツァドキエルを守るために戦ってもいい。スウィフトの教会に味方して精霊ツァドキエルと戦ってもいい。また、ジークとオーウェルのようにただ話をしてハワイ観光をして帰ってもいい。
オーウェル/……俺達、いいかげんだな(笑)
GM/フリーなポジションってやつだよ。情報収集は、本日11月29日と明日11月30日の2日間に1人1回ずつできる。合計で8シーン作れる。1シーンにつきできることは3つ。8シーンが終わったら、クライマックスフェイズに移行する。8シーンが終わる前にクライマックスフェイズに行っても構わない。
オーウェル/8シーン、24回行動の中で……どれが正解で、どこが嘘を吐いているか見破って、誰の味方をするか決めないとなのか。
GM/ちなみに、ドレークがリリルラケシスを裏切ったり、スウィフトが教会を見限ることになるかもしれないけど……両者が平穏に終わるルートもある、筈。そうならない可能性もあるけど。
ドレーク/まあ、俺はいつでも裏切ってもいいけどな。仕事を押しつけられただけだし。
スウィフト/僕はただの協力だからね、教会の一員じゃないし……うまく切り抜けられそう。
GM/情報収集のヒントとして、カードを提示しておくよ。このカードをもとに、どんな情報収集をしたいか考えていってほしい。

 提示された情報カードは全部で5つ。
 ・『精霊ツァドキエル』
 ・『襲われた人々』
 ・『11月30日の安息日』
 ・『人外同盟 リリルラケシス』
 ・『退魔組織 教会』


GM/このシナリオでは、カードから想像できる事柄なら何でもすることができる。『精霊ツァドキエル』のカードで例えるなら……「『精霊ツァドキエル』の生態を調べる」「『精霊ツァドキエル』に会う」「『精霊ツァドキエル』」を食べる」でも「『精霊ツァドキエル』を殺す」でも何でもいい。
スウィフト/何でもいいんだ!?
GM/情報カードを見てどうしたいかはGMに宣言後、どれくらいの難易度で成功できるか掲示する。難易度は高(12以上成功)・中(10以上成功)、低(8以上成功)で設定していくぞ。ミドルフェイズに出来る行動や質問は大体3つまでで。 ……それと1シーンが終わるごとに疲労が溜まり、【HP】に1D6点ずつ減っていくぞ。


 ●ミドルフェイズ1/ドレーク 〜11月29日・1シーン目〜

GM/早速だけど情報収集ターンを始めていこう。シーンの順番は相談で決めてくれ。
ドレーク/やるとしたら……『精霊ツァドキエル』に実際会いに行って何が起きてどうなっているのか確かめてくる、これが確実なんじゃないか? まずはどんな行動でもしてみないとな。精霊ツァドキエルに会いに行こう。
GM/精霊に実際会って話をするのは、難しい。【体力】か【幸運】判定で、難易度12で成功する。
ドレーク/【体力】判定でいこう。覚悟はしていたが難しい判定なのか、でも期待値が出れば……。(ころころ)げっ、出目が1・2だ! 失敗!
スウィフト/振り直し特技は?
ドレーク/持ってない。……こういう支援をしてくれるのは坊主だったんだがな、俺も久々の仕事で勘が鈍ったか。
ジーク/配下達を使えば?
ドレーク/……やめておこう。ダイス目が良ければ成功できるような普通の判定で、部下を無駄遣いしたくない。ここは失敗にしておく。

(1)『精霊ツァドキエル』のいる村に向かう→難易度:高で失敗

GM/ドレークは精霊ツァドキエルのいる場所は知っていた。話を聞いていたからその通りに行けば判る……と思ったが、どうやらそう簡単には会えないらしい。
ドレーク/具体的にどんな場所なんだ?
GM/森の中にある自然豊かな村。ちなみにこの島は日本みたいに町がずっと続いているんじゃなくて、『ドラクエ』のようなRPGみたいに集落と集落の間に広大な土地が広がっている。島全体に人が住んでいるのではなく、町から町へ行くのも一苦労なんだよ。
スウィフト/へえ、RPGのフィールドみたいになってるんだ……。そりゃなかなか辿り着けなくても無理はないかも。
ドレーク/懲りずにもう一回行動だ!(ころころ)嘘だろ、出目が2・2であまり変わらず……。

(2)『精霊ツァドキエル』のいる村に向かう→難易度:高で失敗

ドレーク/今度こそ……今度こそ……せめて到着しないとな!
GM/……だいぶ距離は近づいてきた。難易度を中の10まで落ちたことにしよう。

(3)『精霊ツァドキエル』のいる村に向かう→難易度:中に成功

GM/ドレークはいっぱい歩いた。しかし一向に村には着かず、到着するだけで疲労だけが溜まっていく。1シーン経ったから【HP】をマイナスしておいてくれ。
ドレーク/…………疲れた。実家にずっと居て体を動かしていなかったからな。(ころころ)【HP】2点マイナス。さっさと村に辿り着こう……。


 ●ミドルフェイズ2/オーウェル 〜11月29日・2シーン目〜

オーウェル/さっきドレークが失敗してしまった「精霊ツァドキエルに会いに行く」、俺もついて行ったことにしていいかな?
GM/んー、OKにしよう。相談してるのに2人して別ルートで行く必要も無いし、オーウェルとドレークは一緒にツァドキエルの住む村を目指して行ったことにしようか。
ドレーク/よしっ、村に着いた! ……もちろん車を使っているよな?
GM/リリルラケシスの配下が既に現地入りしてたし、現地民になりきってた配下が車を用意していたことにしよう。ドレークはかなり疲れてしまったが、オーウェルが運転してなんとか例の村に到着だ。それでも疲れてしまったので【HP】は減らしておいてくれ。
オーウェル/(ころころ)俺も2点減少。ドレークと同じぐらい長時間運転で疲れたんだな(笑) じゃあツァドキエルと話をしようか。
GM/うん。…………。
オーウェル/……どうした?
GM/にゃー。
オーウェル/突然のユーキみたいな台詞やめろ(一同笑) ツァドキエルと話をするぞ。
GM/あっさり精霊と会えたのが何か気に食わない。
ドレーク/なん、だと!?(笑)
スウィフト/GM、正直過ぎるだろ!?(一同笑)
GM/いや、だって珍しい精霊だよ。「会いに行きます」の一言で「はい、会えました」って言う方が何かおかしくない? ダンジョンに入ってもらってその最下層に居て、試練をクリアーした者のみが会えるのが妥当。
ドレーク/取って付けたような設定が生えた!(笑)
スウィフト/じゃあどうする? 複数回判定をしてそれに成功したらツァドキエルに会えることにする?
ジーク/もしくは戦闘する? 勝った者は精霊に会えるとか? ミニゲームをしてそれに勝利したら会えるとかする?
ドレーク/カードゲームとかなぞなぞとか、ダイスのハイアンドローとかあるぞ?
GM/面倒なのでドレーク達が押し問答しているうちに「我らに用か」とツァドキエル族が現れます。
オーウェル/今のくだり、いらなかったな!?(一同笑)
GM/にゃー。…………話します。
ドレーク/ウッス、話してくれるなら話してくれ(笑)

 プレイヤー達が投げ掛けた質問に対し、端的に答える精霊ツァドキエル族。返答は以下の通り。

(1)精霊ツァドキエルってどんな精霊?→難易度:低に成功
 ハワイ諸島に生息する精霊種のこと。火山の神ペレ(炎、稲妻、ダンス、暴力を司る女神)の眷属達で、外見は人間とさほど変わらぬが高い魔力を生まれつき持っており、魔法は他の種族よりも強い。
 山の麓の村にのみ住んでおり、普段は人間のふりをして生きている。村には精霊ツァドキエル族しか住んでいない。女神を信仰しながら静かに自給自足生活をしている。

(2)『11月30日の安息日』って何をするの?→難易度:低に成功
 11月30日は何もしない神聖な日。村中の精霊達が眠る。何かをしてはいけない、何もしない日だからだ。

(3)村が襲われそうになっていることは知っている?→難易度:低に成功
 リリルラケシス所属の人外仲間から聞いている。人間以外の種族を狩る人間がいることは知っている。

 明日11月30日は例年よりも強力な魔術結界を張って、絶対に外部の者を近付けないようにすることにした。
 この結界は毎年安息日の前に張っているもので例年通りと言えるが、今年は警告があったので非常に気を遣っている。万全のつもりだ。


オーウェル/安息日って、村で眠るだけのお祭りなんだな?
GM/お祭りというと飲んで踊って騒ぐような宴を連想するかもしれないけど、全然違う。1日ずっとみんな眠りにつく。1年間元気に生きるために英気を養いましょう……みたいな感じ。全員が全員眠っているところを晒すのだから、外敵から身を守るために前日には結界を張って部外者を立ち寄らせないようにしている。
ドレーク/一応、対策はしているんだな……。
オーウェル/……襲われると判っているなら、逃げようとは考えないのか?
GM/それを訊いたら「毎年やっている神への祭りをしないなんて出来れば罰当たりなことはしたくない」と精霊達に言われる。それに警告を重々受けとめて、例年以上の強い結界を張ってるしね。無防備ではないよ。
スウィフト/うーん、そうは言われてもなぁ……。
オーウェル/……俺達が村を警護すると言い出したら?
GM/それは「強敵から身を守るために協力し合う人外同盟リリルラケシスが助けてくれるというなら、ぜひ」と快諾する。
オーウェル/なら俺は、村を警護して……村に入ってくる奴はいないか監視しようか。
ドレーク/俺もオーウェルと一緒に村の警護にあたるかな。人々を絶対襲ってないと言いきるのだったら、護衛に就こう。
GM/了解。そう言うなら、この村から離れないようにしてくれれば警護に徹するというロールをしよう。


 ●ミドルフェイズ3/スウィフト 〜11月29日・3シーン目〜

スウィフト/オーウェル達が精霊側の話を聞きに行ったなら、僕は教会側の話を聞くべきだよね。『退魔組織 教会』に、話を……。
GM/スウィフトは教会の話を聞きに行くということで。
スウィフト/……いや、待った。教会に話を聞きに行っても「ツァドキエルが人を襲っているんだ!」以外の情報が出てくる気がしない。だってそう信じられているから、作戦が実行されるんだし。
オーウェル/作戦を命じられた下っ端に話を聞いても、「前に話した通りだ」としか返ってこなそうだよな。じゃあ、どうする?
スウィフト/……本当に人々は襲われているの? 『襲われた人々』の話を改めて聞くことはできる?
GM/襲われた人達に直接会いに行って話を聞くんだね。それなら【理知】か【幸運】で、難易度は低……8以上で成功だ。
スウィフト/簡単な難易度だった、【理知】で振るよ。(ころころ)よし、達成値16で成功。
GM/スウィフトは、実際に襲撃された人達に会って話をすることができた。
ジーク/普通に被害者と会えちゃったね。

 プレイヤー達が投げ掛けた質問に対し、端的に答える被害者達。返答は以下の通り。

(1)どんな人達に襲われたの?→難易度:低に成功
 先住民族っぽい格好をしていた人達に襲われた。
 詳しい外見情報を聞くと、一般的な精霊ツァドキエル族とまったく同じ。
 実際にツァドキエルに会ったドレークとオーウェルに確認を取ったならば、間違いなくそいつらがツァドキエルだと思うだろう。

(2)どんな襲われ方をしたの?→難易度:低に成功
 襲撃の仕方は、観光バスを襲われたのこと。殴る蹴る、金品を奪われるなど。
 すぐに警察に届け出をしたが、犯人は未だ捕まっていないので今のところ泣き寝入り。
 警察は調査の結果、人外と関連があるとして、異端などを討伐する退魔組織に相談。教会が聞き入れ、作戦の話が挙がった。

(3)襲われた被害者達に共通点はある?→難易度:中に成功
 性別や年齢には関係無いが、多くは観光客が被害者だ。
 ハワイ在住でも、空港近くや有名ビーチなどがある栄えた場所に住んでいる都会人だった。


オーウェル/あまり目新しい情報は無いか……話は平行線のままだな。
スウィフト/……でもみんな被害者は、外の人達なんだね? これ、どうなんだろう。
ジーク/どうなんだろうって?
スウィフト/GM。オーウェルやドレークが見た限り、ツァドキエルは困窮していた?
GM/特にそのような気配は無かった。いかにも自給自足で成り立っている南の国原住民って感じだったぞ。


 ●ミドルフェイズ4/ジーク 〜11月29日・4シーン目〜

ジーク/ハワイに来たからには海水浴に行きたい。
スウィフト/自分の欲求に素直だ(笑) ビーチに遊びに行くのは良いけど、その中で情報収集をしてくれるかな?
ジーク/サーフィンがしたい。
オーウェル/しながらどうする?
ジーク/(深く考え込んで)……………………そうだっ! サーフィンしてたら新たな陰陽術を編み出したりしない!?
スウィフト/ジークは何がしたいの?
オーウェル/お前は何がしたいんだよ?
ドレーク/仕事しろ。
ジーク/俺ハワイに遊びに来ただけだもーん! ワイキキでアロハシャツ着てウクレレ持ってマカダミアナッツ食べながらフラダンスするよ。
オーウェル/ウクレレ持つならフラダンスはやめろ!(笑)
ジーク/ホノルルでもいいよ?
GM/(無視しながら)あ、ワイキキには「豊かな水が沸いて魔力(マナ)が宿る癒しの地」という意味合いがあるよ。
ドレーク/へえ、マジか。(ハワイの記事を読みながら)……えっ、マジでマナとか書いてある。そういう所だったんだ、このビーチって?
スウィフト/本当にそういう縁がある土地なんだ……。もしかしたら神霊に関する詳しい歴史とか調べられるかもしれないよ?
ジーク/なら、『精霊ツァドキエル』について調べてみるか。オーウェル達が調べた「どんな精霊?」というより、歴史とか詳細が出てこないかな。
GM/それなら資料検索をしたとか、知っている人に出会ったとかしたかな。【理知】か【幸運】判定で難易度は高めの12で頼む。
ジーク/高いのかー。それっ。(ころころ)あ、12ピッタリ成功。
GM/成功だ。じゃあオーウェル達が得た情報と若干被るだろうけど、いくつか質問してみてくれ。

(1)『精霊ツァドキエル』ってどんな精霊?→難易度:低に成功
 ハワイ諸島に生息する精霊種のこと。火山の神ペレ(炎、稲妻、ダンス、暴力を司る女神)の眷属達で、外見は人間とさほど変わらぬが高い魔力を生まれつき持っており、魔法は他の種族よりも強い。
 山の麓の村にのみ住んでおり、普段は人間のふりをして生きている。村には精霊ツァドキエル族しか住んでいない。女神を信仰しながら静かに自給自足生活をしている。


オーウェル/ううん……さっきと情報が全然変わらないな。
ジーク/じゃあさ、精霊ツァドキエルって人を襲うメリットってある?
GM/だいぶ直接訊いたな。……難易度は、高めの12で。

(2)『精霊ツァドキエル』が人々を襲うことでメリットはあるか?→難易度:高に成功
 精霊ツァドキエルは人間を害をなさない。食人の文化や、仇なす人々に罰を与えるといった歴史は見当たらない。
 ジークは思う。精霊ツァドキエルが人々を襲う理由は無いと。


スウィフト/……ああ、これ、やっぱりそうなんだ。精霊ツァドキエルを装った誰かが人々を襲っているということだろうね。
オーウェル/そう言い切っていいのか?
ジーク/そこは実際会ったオーウェル達が、ちゃんと本人達から「絶対襲ってない」という話を聞いたのだから、信用してあげないとだよ!

(3)『精霊ツァドキエル』(仮)が人々を襲った場所に何かある?→難易度:中で失敗

スウィフト/ああっ、失敗した!
GM/被害者が襲われた事故現場の場所は判ったけどそこに行くのは丸一日掛かる場所だった……とかで、本日は判らなかったということにしよう。疲れてしまったことによる【HP】を減らしておいてくれ。
ジーク/(ころころ)【HP】2点減少。誰か、次でこのこと調べてみて!


 ●ミドルフェイズ5/ドレーク 〜11月30日・5シーン目〜

GM/1日が経過して11月30日になった。
オーウェル/ツァドキエル達の村はどうなっている?
GM/人里離れた場所にあるツァドキエルの村では、今のところは何も起きていない。そして精霊ツァドキエル達は朝から少しずつ動かないようにしている。皆が皆、朝を迎えたというのにこのまま寝ようとしているように思える。天気は良く太陽が上がっていくが、まるで雰囲気は夜だ。
ドレーク/このまま安息日を迎える気か……。
オーウェル/もう太陽が上がっているのに、夜みたいにみんな家で寝ていると?
GM/その通り。
オーウェル/……警戒心が無いな……。
GM/結界は村全体に張ってあるよ。あとリリルラケシスから護衛が来ているってところから例年より万全の状態と言える。
スウィフト/……ツァドキエル族って、本当にこの11月30日は寝るの?
GM/うん。24時間ずっと寝るかんじ。この安息日は今日は仕事をしないで休息して、1年間また頑張ろうっていう行事だ。……やり方はもし起きてもじっとしていろ、動くな、働くなってやつ。朝の6時ぐらいに始めて、12月1日の朝6時まで何もしないでじっとしているというお祭りらしい。
ジーク/ご飯は?
GM/精霊だから1日ぐらい食べなくてもいいってことで。……実際にこういうお祭りってあるらしいよ。
スウィフト/……人目は気にしないの?
GM/オーウェル達が見ていても、「我々はそういうものだから」と言って静かに過ごすことを優先する。多分、他の人に見られても気にしない……大らかな種族なんだろう。
オーウェル/そうか。じゃあ俺達はこのまま何か来るまで待つしかないのか?
ドレーク/そうするか。
スウィフト/…………。ねえ。なんで止めないの?
ドレーク/いや、「罰当たりだから」って断られたし。
オーウェル/警護を頼まれたし。
スウィフト/拒否された訳じゃないんだよね? なんで狩ろうと言われているのにそんな悠長なこと言ってられるの?
ドレーク/でも、断られて……。
GM/ううん。プレイヤーからそんなこと提案されてないよ。
スウィフト/だよね。「襲われそうになってることは知っている?」をイエスと答えて、「対策は何を?」に対して答えて、「逃げようと考えないのか」に対して「出来れば、したくない」なんでしょ。
ドレーク/……説得、できる?
GM/このシナリオでは、カードから想像できる事柄なら何でもすることができる。説得するならどんな内容にする?
スウィフト/精霊ツァドキエル族を全部村から逃がす、というか、場所を変える。伝統行事か知らないけど、どこか違う場所に行かせることはできる?
GM/それは村にずっといたオーウェルとドレークが説得するか? それとも今日、村に来たスウィフトがするか?
スウィフト/んー……出来ればスウィフトは『退魔組織 教会』について突きにいきたいんだよね。だからオーウェルかドレークが昨日からの延長でしてくれると助かる。
ドレーク/でも、襲われるかもしれない村から逃がすって何処へ逃がせばいいんだ? 村以外に逃がせそうな場所は無いか?
ジーク/みんなでワイキキビーチに行って遊ぼうよ!
オーウェル/いや、寝るんだよ、あいつらは(笑)
ジーク/ビーチなんてみんな砂浜でサングラスかけて寝てるじゃん! あれに混ざればいいんだよ!
スウィフト/……あ、それいいかも。みんなで砂浜で寝ればいいじゃん。「24時間睡眠しなきゃいけない」じゃなくて「24時間能動的行動をするな」って日なんでしょ? 昼夜遊びまくりのビーチで寝っ転がっていなよ。
オーウェル/ビーチで襲われたらどうするんだよ!?(笑)
スウィフト/むしろビーチで襲ってくる方が問題じゃん。人目を気にしない性格ならどこで寝てようがいいと思うけど?
ジーク/ビーチの真ん中に連れてきなよ! みんなで並んで全員寝てなよ! 11月30日に寝てればいいなら、どこでもいっしょなんだし! その方が面白いから!(笑)
オーウェル/え、えー……(笑) 移動するにも、村人って何人いるんだよ? 全員移動するとか無理じゃないか?
GM/(D666をころころ)精霊達の数は143人。日本で一番少ない人口の村が300人以下だし(2000年前後当時の話)、数の少ない貴重な種族なら約半分は妥当じゃないかな。
オーウェル/143人移動は、難しくないか?
スウィフト/学年遠足じゃん。1学年まとまって動くようなもんじゃん。
オーウェル/……あ、案外少ない? ちなみに説得と移動を判定するなら何でダイスロールするんだ……?
GM/【理知】で難易度:高で説得、【幸運】で難易度:高で移動できたかどうかかな。
ジーク/普通に難易度12でできるよ! やっちゃえ、オーウェル!
スウィフト/いや、そこはドレークが判定した方がいい! いざとなったらリリルラケシスの配下を使うんだ!
ドレーク/ああ、それを使えばどんな判定も成功できるな。まずは、この村で眠るんじゃなくて別の場所にいこうという説得から……。(ころころ)ぐうっ、達成値7……5も足りない。
スウィフト/今こそ配下を使うときだよ。

 『イベントキー:リリルラケシス』
 吸血種を中心にした人外同盟リリルラケシスの部下がいることを表わすイベントキー。
 タイミング:オート   対象:本文
 効果:部下を任意の人数減らすことで、以下のことができるようになる。部下の人数は100人とする。
(1)1D6人減少させるごとに、シーン単体の【HP】と【MP】を消費させた人数点回復する。
(2)5D6人減少させるごとに、シーン単体の達成値+1。
(3)10D6人減少させると、シーン単体の判定結果をクリティカルに変更する。


ドレーク/いやいやいや、5も上昇させるってことは25D6も振らなきゃいけないってことだよな!? 無理だって!(笑)
スウィフト/そうだね、10D6を振ってクリティカルさせた方が確実だ。
ドレーク/……本当に振らせる気か……?(笑)
スウィフト/配下の人数を減らすってあるけど、この文章だと「死ぬ」とは書いてないよ。100人以上の移動に働いたことで疲れて戦線離脱するってことだよ。
ジーク/民族大移動をするんだー!
ドレーク/あ、ああ……仕方ない、なるようになれ。『イベントキー:リリルラケシス』の(3)を使用します!
GM/10D6を振ってどれくらい減ったか人数を決めて。
ドレーク/10D6振ります……。(ころころ)合計で……41人。
GM/100人から41人減らした数が、現在のドレークの配下数になる。という訳で、41人の懸命な説得により143人のツァドキエル族は言いなりになった。
オーウェル/1人につき3人了解を得たんだな……(笑)
ジーク/一晩で説得できる妥当な人数だったりして(笑)

(1)『精霊ツァドキエル』143人に、村から出るように説得→難易度:高に成功

ジーク/次は民族大移動だ! 全員ビーチに連れてきて!
ドレーク/また俺が判定するのか!? 今度は【幸運】判定で難易度12だったよな……。(ころころ)よし、今度はピッタリ達成値12で成功!
オーウェル/おおーっ!
GM/ドレーク1人の説得により143人は全員言いなりになってビーチに向かう。
スウィフト/さすが。カリスマを感じる(笑)
ドレーク/い、いや……そこは「俺の兄である魔王からの提案で」とかにしておこう!(笑) リリルラケシスの盟主からの言葉なら、頭の固そうな年寄り村長とかも動きそうだし!
GM/じゃあそれで。ドレークが吸血鬼の王の親族であり、リリルラケシスの代表者としてツァドキエルを守りに来たというのを力強く掲げていけばいくらでも説得できるだろう。143人の村人全員、ツァドキエル族の村から出て別の場所に行くことを承諾する。なお、判定に成功したので無事移動できたことにしよう。

(2)『精霊ツァドキエル』を全員、村以外の場所に移動→難易度:高に成功

GM/ここでこの事態がオオゴトになってないか、大ニュースとして報じられてないかの判定をする。この判定に失敗したら、「何者か」がこのことに気付くかもしれない。
オーウェル/おっ……何者かが?
GM/判定者は、さっきからダイスロールをしているドレークで。【知覚】か【幸運】判定で、難易度10で頼む。
ドレーク/さっきよりは難しい判定じゃないが、期待値が出なきゃだな……。(ころころ)よし、10でピッタリ成功。さっきから危ないが成功してるぞ。
GM/……では「何者か」はこの民族大移動に「気付かなかった」。

(3)『精霊ツァドキエル』を村以外の場所に移動したことにより、何者かに気付かれるか。→難易度:中に成功

GM/ところでオーウェルとドレークはビーチまで一緒に行く? それとも村で何かが現れるまで待機している?
オーウェル/どっちの方が良いんだか判らないな……。ビーチに居たジーク、後を任せていいか?
ジーク/俺も隣で昼寝してればいいんだね? オッケー!
オーウェル/……じゃ、そういうことで。自分の情報収集はしてくれよ(笑)


 ●ミドルフェイズ6/スウィフト 〜11月30日・6シーン目〜

ジーク/スウィフトは調べたいことがあるんだっけ? そっちから先にしようか。
スウィフト/『退魔組織 教会』の人達と接触してみるよ。そこに所属している人と知り合いだし一緒にハワイまで飛行機で来たぐらいなんだから、難易度は低いよな?
GM/教会のメンバーから情報収集を……スウィフトがする場合、【理知】か【幸運】判定で難易度:中の10以上で頼む。
スウィフト/あれ、難易度が微妙に高い設定になってる。(ころころ)【理知】で達成値12、成功だよ。鶴瀬くんと話をしよう。
GM/クレイモアは本日の出動に向けて準備をしている。ちなみに出動する時間はミドルフェイズ8が終わった後、日が暮れるより前……夜になる時間だ。

 プレイヤー達が投げ掛けた質問に対し、端的に答える教会のメンバーことクレイモア。返答は以下の通り。

(1)『精霊ツァドキエル』への討伐作戦の詳細を教えてほしい→難易度:低に成功
 ミドルフェイズ8終了時のクライマックスフェイズ時間に作戦を開始する。村の結界を破壊し、首謀者と思わしきツァドキエル族のトップを確保する。
 あくまで確保が目的であり、抵抗しなければ戦闘行為には及ばない。
 11月30日を選んだ理由は、確保することが目的のため。能動的行動を行なわない安息日であれば反撃されることもなく、平和的に首謀者を確保できると判断された。


(2)『精霊ツァドキエル』の首謀者を確保できれば他のツァドキエル族は襲わないのか?→難易度:低に成功
 教会のメンバーであるクレイモアいわく、「その通り。首謀者と思われるツァドキエルを確保できれば良いと考えている」。
 首謀者の特定は、多くの被害者による信憑性のある情報により検討がついている。
 先日、出頭を命じたか応じなかったためこの行動に出ることになった。11月30日の作戦は極秘である。スウィフトのように協力してくれる能力者以外、部外者には知られていない情報だ。


ジーク/極秘でも、リリルラケシスにはバレてるんだよねー。
GM/そこは魔王の配下に有能なスパイがいたんだってことにしてくれ。大体ミドルフェイズ内にできる行動や質問の内容は3つまでとしているが、最後の1つは何にする?
スウィフト/むぐぅー……。クレイモアって下っ端だよね?
GM/20歳になったばかりの若手だから下っ端だろうな。
スウィフト/じゃあ……この作戦の実行隊長か、この作戦を企画した偉い人には会って話をすることはできる? ハワイに来ている人達の中で構わないけど。
GM/おっ。……では、【意志】か【幸運】判定で難易度:高の12を出してもらおう。
スウィフト/ん? 交渉の【理知】じゃなくて【意志】なんだ?(ころころ)僕の【意志】が高いから助かった。達成値13で成功だよ。
GM/それなら、まずスウィフトはクレイモアに「この作戦のリーダーに会わせてくれ」と頼み込んだ。そしてクレイモアは、根気良く諦めず【意志】で粘ってなんとかスウィフトとリーダーが会える場を用意してくれた。
オーウェル/そういう【意志】の使い方なのか……?(笑)
GM/用意された席は、昨晩教会のメンバー達が泊まっていたハワイの某ホテル。クレイモアはスウィフトに対して、「難しい人だから、話すときは気を付けてくれよ……」と言う。とても綺麗で広くて、人が泊まれるような部屋とは思えない開放感あるビーチホテルの一室を借りていた。俺がそういうホテルに行きたいからそこにする。
ドレーク/伏線じゃなくてただただGMの希望かよ(笑)
スウィフト/GMが高級ホテルに泊まりたいだけなら……威張った偉そうな人が出てくる訳じゃないよな、良かった(笑)
GM/現れた人物は、どこか冴えないくたびれた男性だ。眼鏡をかけて無精髭、一応スーツを着ているが全体的にだらしない。立ち方からして戦士というより魔術師タイプに見える。頭をボリボリとかいて煙草を吸っているような中年男性だ。
スウィフト/……あれ。なんかイメージと全然違った。もっと厳しそうな隊長なのを想像してた。
GM/えーと……ここでスウィフトにちょっと確認したいことがある。クレイモアは、どういう風にスウィフトを紹介したことにする? 具体的に言うとハンターのスウィフトとして紹介されたか、クレイモアの頼れるイトコの能力者として本名で紹介されたかの違い。
ジーク/それで対応が変わるの?
GM/結構変わる。ハンターの仕事をしてくれる能力者として名乗るなら仕事モードで話すし、そうでないなら砕けた身内向けトークになる。ここはハッキリしておいてほしい。
スウィフト/……僕は、どっちでもいいかなって思うんだよね。だからダイスで決めちゃうよ。偶数ならコードネーム、奇数なら本名でいく。(ころころ)5、本名で名乗ろう。
オーウェル/既にコードネームは教会と一緒に行動していたときに注げていただろうしな。
GM/本名で告げたか。では……このミドルフェイズで1個だけだった行動を、特別に最初から3回行動や3回質問で始めていいことにする。
スウィフト/……えっ? なんで?
GM/何故そうなったかはきちんとキャラロールをしようか。……ホテルの一室にて、頭をかきながら煙草を吸って現れただらしない男。クレイモアは彼に「先生。この人は本日のツァドキエル討伐作戦に協力してくれることになった俺のイトコの仏田 新座くんです。キャラクターレベル7で凄く強い魔術師ですよ」と紹介する。
スウィフト/具体的な紹介をありがとう。僕が仏田 新座です。
GM/男は気怠げに煙草を吹かしながら「はあ……イトコの協力者ね、使える子が来てくれたとは聞いていたけど……」と言いながらスウィフトを見て、「仏田……って、あの!? 教会の出資者の!?」と驚いて急いで煙草を消して姿勢を正す。そして何でも聞いてくださいモードになる。
ドレーク/……ああ、なるほど。俺の家がリリルラケシスの出資者のように、スウィフトの家が教会の出資者なのか(笑)
スウィフト/あー! そりゃあ確かに質問回数が増える! そういやオープニングに自分でそう言ってたなぁ!(笑) 
GM/実際3つ以上深く話をしただろうけど、ゲーム的には質問は3つまでに留めておく。それ以上はタイムアップでシーンが進んでしまったことにしてくれ。
スウィフト/はーい。ここはラッキーな特別ステージだと思って慎重に質問をしよう。……あ、最初にこれだけは3つ以外に訊いておいていい? リーダーの名前を教えて。
GM/それぐらいは教えよう。彼の名前は夜須庭(やすにわ)。年齢は40歳前後で、見た通り前衛というより後衛職。今まで討伐部隊にはブレイン役として参加しており経験は豊富らしい。珍しい種族を相手にする作戦だから、前に出て戦う戦士より知識人が選ばれたみたいだ。『対象識別』とか鑑定が得意かも。
スウィフト/部隊の隊長っていうより……あれこれ教えてくれる先生ってところかな?

 プレイヤー達が投げ掛けた質問に対し、端的に答える夜須庭。返答は以下の通り。

(1)人々が『精霊ツァドキエル』に襲われているというのは事実なのか? 『退魔組織 教会』は嘘を吐いてないか?→難易度:中に成功
 嘘を吐いている様子は無い。夜須庭は「事実だと把握している」と話す。
 被害者の目撃情報を吟味すればするほど、精霊ツァドキエル族であることは間違いない。これ以上多くの被害者を出さないためにも、抵抗をしない安息日内に犯人を捕縛したい。
 戦闘行為は今のところ考えていないが、抵抗する場合は仕方ない。危険な人外は討伐する、異端討伐部隊『アザーズ』の目的として尽力するだろう。


スウィフト/……アザーズ……。おい、こいつらアザーズか……(笑)
ジーク/アザーズって何だっけ?
GM/第4話でマーティ達が所属していた組織。異端を倒すことを目的とした集団。ここでは『退魔組織 教会』の部署の一つで、異端討伐専門の武装集団ということにしている。クレイモアはそのメンバーの一人だ。
オーウェル/第4話で登場した、人外狩りの奴らのことだな。
スウィフト/(←第3話と第4話のGM)確かにそういう設定を作ったのは自分だけどさ……イトコが所属しているから目を瞑ってやろうと思ったけど、信用したくなくなってきたぞ……(笑)
GM/マーティとその仲間割れのシーンはスウィフトは見てないから知らないことにしてくれよ。ジークとオーウェルが話していれば別だが。
ジーク/7年前のそんなこと、話すかな〜?
オーウェル/話すよりも俺は死んだりお前らは時間跳躍したり、忙しかったしな……(笑) でも、『アザーズ』のメンバーだったらしいマーティは人外狩りのことを知らずにいたよな?
スウィフト/うん。マーティは知らずにいた人間で、カディンという名前にしていた奴は人外狩りを容認していた側。元々第3話では「オネ捜索」を任されただけの集団として登場させてたし。……簡単に言えば『良いアザーズのメンバー』と『悪いアザーズのメンバー』がいるんだと思う。クレイモアは……どっちだろうな。
ジーク/直接本人に尋ねてみれば? 悪いメンバーですかって。
スウィフト/それが良いね。この場でズバッと聞いてみよう。鶴瀬くん、君は人外狩りをするタイプ?
GM/上司がいるこの場で質問するのかよ。(クレイモアになって)「はわぁ!? いきなりだね!? ……えっと、人外狩りは……するよ。だって人々を襲う悪い奴らだろ? 倒さないと被害が出るじゃないか。退魔組織に所属しているんだから当然だよ」
スウィフト/たとえそれが、人々を襲っていない悪い奴らだとしても?
GM/「そんな訳ないだろ? 悪い奴らだったら倒す、悪い奴らじゃなければ倒さないよ」 スパッとそこは断言する。クレイモアはハワイの観光客が襲われていることに胸を痛め、一刻も早く犯人を捕まえたいと思って真っ直ぐ答える。その言葉は判定をするまでもなく嘘じゃないと判る。
スウィフト/……気持ち良いぐらいの即答。これは、良いアザーズだ。ここまで断言して「ハイ違いました」だったら僕は怒る。
ドレーク/どっちかって言うと、真っ直ぐすぎて……嘘の情報を信じ込まされて動かされるタイプだな。
スウィフト/そうだねー。でも現状は「嘘の情報だよ!」と言っても「じゃあ犯人は誰なんだよ!」って返されるからなぁ。
ジーク/でも、言っておくべきじゃないか? 少なくとも、そこの偉い先生には。
スウィフト/……先生、お耳に挟んでおいてほしいことがあります、って話しておきます。
GM/おっと、それは重大な行動なので1行動を消費にしておこう。ちゃんと話せるか、聞き流されずにいられるかの判定を……中難易度で。
スウィフト/さっきから難易度が高いなー……?

(2)『精霊ツァドキエル』が人々を襲っているのは嘘で、精霊ツァドキエル以外の者が犯人であることを話す→難易度:中に成功

GM/夜須庭は最初のうちは「いやいや、そんなことはぁ……」と聞く耳持たずという雰囲気だったが、スウィフトの真面目な説得を無視することはなかった。
スウィフト/僕が精霊ツァドキエルが無罪だと言っても犯人は誰かとか検討がついてないですけど。だからと言って、僕のイトコが悪い奴らを倒さないと宣言した直後に悪くない奴らを倒しちゃったら……責任どう取ってくれるんですかね? せっかく正義感強く頑張ろうとしている子に汚名をなすりつけるような真似はしないでほしいよ。
GM/……はわぁ。それはクレイモア、泣く。感動する。泣く。
スウィフト/イトコの好感度が上がる音がした(笑) あと1つ、質問か行動ができるけど……。これ、できるかな。
GM/どれ?
スウィフト/難易度:高でいいから、もし僕が教会の敵になっても襲わないでって約束しておきたい。
GM/えっ。
ジーク/GMが普通に「えっ」って困惑した声を出したぞ(笑)
スウィフト/いや、だって組織のトップなんでしょ? もし「皆の者、あいつは敵だ! かかれー!」とか言われたら死ぬじゃん。ここで何としてでも判定成功して何があっても僕を襲うなって約束しておきたいよ。だって……アザーズが敵か味方か判らないんだし!(笑)
オーウェル/お前、ずるいぞ(笑)
ドレーク/せめて俺達全員襲わないでって約束にしろよ(笑)
スウィフト/ドレークとは知り合いだけどリリルラケシスがどう出るか知らないしー!(笑) 構図的には、勘違いされたツァドキエルを守るリリルラケシスと、勘違いした教会の全面バトルをどうにか回避するシナリオだと思っているんだけど……第三勢力がまだ出てこないからこのバトル、回避できそうにないんだよ。なら自衛をするしか!
オーウェル/諦めるの早すぎだろ! まだ2シーンあるのに!(笑)
GM/自衛するのは良いことだ。【理知】か【意志】判定で……難易度はご希望通り高の12でいこう。判定してみてくれ。
スウィフト/頼む成功してくれ。(ころころ)達成値……15で成功。よっしゃ。
ジーク/出目が無駄に高い!(笑)
GM/ここは……クレイモアが出しゃばろうか。「お兄ちゃんと戦うなんて絶対にしないよっ! 守ってあげる!」
スウィフト/ありがとう。僕は良いイトコを持った。
ジーク/だけど男なんだよなぁ(一同笑)

(3)『退魔組織 教会』がスウィフトに戦闘行為を行なわないように約束をする→難易度:高に成功

スウィフト/良かった良かった。これで襲われなくなっただけじゃなく、もし別のところから襲撃を受けても教会が守ってくれることになった。全滅エンドだけは免れそうだ。
GM/…………それで、終わりでいい?
スウィフト/いいよー。次にいこう。あと2シーンで第三勢力を探そう。
GM/…………そうか、じゃあ残りのシーンをこなしていこう。