アナザーワールドSRS・リプレイ・ワンアンドアナザー
■ 第2話『 再びゲーム 』 2ページ ■
1998年〜2004年(仮想リプレイ公開2017年3月3日)




 ●ミドルフェイズ1/1ラウンド目

GM/それじゃあまずは、どこのカードを調べるか決めてね。……決まったかな?
ドリス/こればっかりは運……なるべく被らないようにしないと。
ドレーク/そう言っても相談無しだけどな。
ジーク/オレすっごいアイスが食べたい! すっごいアイスが食べたい! アイスが食べたい!
スウィフト/先に言っておくけどアイスは「ICE CREAM」で「A」じゃないからな?
ジーク/えっ!? AISじゃねーの!?(一同爆笑)
GM/相談無しだから喋るなよ!(笑) じゃあ決まったね、せーので調べたいカードを取ってね。せーの!

 ジーク→[E5]を選択。
 スウィフト→[C3]を選択。
 オーウェル→[F1]を選択。
 ドリス→[D2]を選択。
 ドレーク→[C4]を選択。


オーウェル&ドレーク/(ジークの方に向かって)なんでAを選ばねーんだよぉ!?
GM/じ、ジークがリアル狂人すぎてつらい……(笑) では結果はこうなったよ。

 ジーク→[E5]を選択。写楽は隣接4エリア以内にいると思った。
 スウィフト→[C3]を選択。写楽は隣接4エリア以内にいると思った。
 オーウェル→[F1]を選択。写楽は隣接9エリア以内にいると思った。
 ドリス→[D2]を選択。写楽は隣接6エリア以内にいると思った。
 ドレーク→[C4]を選択。写楽は隣接3エリア以内にいると思った。


【5人が選んだマップ(赤で表示)】
 [A1]
[B1] [C1] [D1] [E1] [F1]
 [A2] [B2] [C2]
[D2] [E2] [F2]
 [A3] [B3]
[C3] [D3] [E3] [F3]
 [A4] [B4]
[C4] [D4] [E4] [F4]
 [A5] [B5]
[C5] [D5] [E5] [F5]
 [A6] [B6] [C6] [D6] [E6] [F6]


ジーク/うわ、なにこれ。何エリア以内にいるって言われても全然判らないぞ!
スウィフト/……いや、わりと判りやすいと思うけど。[C4]を選んだドレークが3エリア以内だから一番近いんだよね。つまり……。

【ドレーク視点から見た、写楽がいる可能性があるマップ(黄色で表示)】
 [A1]
[B1] [C1] [D1] [E1] [F1]
 [A2]
[B2] [C2] [D2] [E2] [F2]
 [A3] [B3] [C3] [D3] [E3] [F3]
 [A4] [B4] [C4] [D4] [E4] [F4]
 [A5] [B5] [C5] [D5] [E5]
[F5]
 [A6]
[B6] [C6] [D6] [E6] [F6]

スウィフト/この中のどこかだよ。
ジーク/まだ多いよ!
スウィフト/それを全員分で考えてみなよ。一番右端を選んだオーウェルが、隣接9エリア以内なんだよ。
ドリス/う、うん?
スウィフト/隣接9エリアってことは、最短で9つ離れている場所にいるってことだろ? じゃあ[F1]から最短で9離れている黄色エリアを探せば……。

【オーウェル視点で見た、写楽がいる可能性があるマップ(橙色で表示)】
 [A1]
[B1] [C1] [D1] [E1] [F1]
 [A2]
[B2] [C2] [D2] [E2] [F2]
 [A3] [B3] [C3] [D3] [E3] [F3]
 [A4] [B4] [C4] [D4] [E4] [F4]
 
[A5] [B5] [C5] [D5] [E5] [F5]
 [A6]
[B6] [C6] [D6] [E6] [F6]

ドリス/[A5]と[B6]の2つだけになった……。
スウィフト/2択なら……それこそ運だよね? まあ、結局は運頼りだけど、36分の1より2分の1の方が気が楽だよ。
ジーク/そうだね、じゃあ……[B6]にしよう! なんとなく!
GM/[B6]でいいかな? さて、結果は……。
ジーク/どうだー……?
ドレーク/どうだー?
GM/…………残念。正解は[A5]でした。
ジーク/あああーっ!? でも2分の1で正解だった! これは凄い!
GM/……というか、なんでジークがあそこまでアイスで推してたのにわざわざAにいかなかったの?(一同笑)
スウィフト/そうだよ! なんでみんなAを推さないでBにしたんだよ!(笑)
オーウェル/いや、だって……(笑)
ドレーク/ジークが変なテンションで推してるのをそのまま採用するの……癪だし(笑)
GM/酷い理由を見てしまった。という訳で(ころころ)オーウェルに霊力15点のダメージです。
オーウェル/いってぇな!? 既に残り【HP】2点なんだが!?
ジーク/GMー。敵がオーウェルを狙っていて攻撃が来るって判っているなら、ダメージ軽減してあげることはできない?
GM/……うん、許可します。ジークは≪念動障壁≫を使っていいよ。
ジーク/よっしゃ、初能力使用! ≪念動障壁≫!(ころころ)よっしゃ、最大値の10点ダメージ軽減だ!
オーウェル/あ、ありがとう……。現在【HP】12点で生き残ってる。あと1ラウンドぐらいは耐えられそうだ。


 ●ミドルフェイズ2/2ラウンド目

GM/2回目はどこのカードを調べるか決めてね。……決まったかな?
スウィフト/最短の人と、最長の人がいると判りやすいんだけどな……。
ドリス/出来れば一発で同じエリアにいられたら嬉しいけど……。
GM/じゃあ決まったね、せーので調べたいカードを取ってね。せーの!

 ジーク→[A2]を選択。
 スウィフト→[C3]を選択。
 オーウェル→[F1]を選択。
 ドリス→[A1]を選択。
 ドレーク→[C3]を選択。


スウィフト/真ん中にいるのが思って僕は動かさなかったよ。
オーウェル/同じく。端にいたら計算しやすいと思って俺も動かさなかった。
ドリス/オーウェルと同じ考えで……端だったら判りやすいと思って[A1]に移動してみた。
ジーク/特にあまり考えてない!
ドレーク/あ、俺はスウィフトと同じところを調べてるな。
GM/演出的には、スウィフトとドレークは同じ区画を重点的に調べたって感じだね。ジークは相変わらずフリーダムだ(笑) さて、どこにいるかの予測だけど……。

 ジーク→[A2]を選択。写楽は隣接3エリア以内にいると思った。
 スウィフト&ドレーク→[C3]を選択。写楽は隣接2エリア以内にいると思った。
 オーウェル→[F1]を選択。写楽は隣接3エリア以内にいると思った。
 ドリス→[A1]を選択。写楽は隣接4エリア以内にいると思った。


【5人が選んだマップ(赤で表示)】
 [A1]
[B1] [C1] [D1] [E1] [F1]
 
[A2] [B2] [C2] [D2] [E2] [F2]
 [A3] [B3]
[C3] [D3] [E3] [F3]
 [A4] [B4] [C4] [D4] [E4] [F4]
 [A5] [B5] [C5] [D5] [E5] [F5]
 [A6] [B6] [C6] [D6] [E6] [F6]


オーウェル/あ、今回はみんな近い! 一番近いのは……スウィフトとドレークが選んだ[C3]か。

【2人視点から見た、写楽がいる可能性があるマップ(黄色で表示)】
 [A1]
[B1] [C1] [D1] [E1] [F1]
 
[A2] [B2] [C2] [D2] [E2] [F2]
 [A3] [B3] [C3] [D3] [E3] [F3]
 [A4]
[B4] [C4] [D4] [E4] [F4]
 [A5] [B5]
[C5] [D5] [E5] [F5]
 [A6] [B6] [C6] [D6] [E6] [F6]


スウィフト/ここからオーウェルが届くのは、3エリア以内。この時点で[C1][D2][E3]の3択になる。
オーウェル/[A2]にいるジークが届くのは3エリア以内。ジークには[E3]が届かないからここは無し。
ドリス/[A1]のドリスは、[C1]と[D2]のどちらにも届くけど……。
スウィフト/写楽が[C1]にいた場合、ドリス視点だと「隣接エリア2マス以内」になる筈。だけど「4マス以内」ってことは……写楽がいるのは[D2]だ!
GM/[D2]でいいかな? さて、結果は……。
ジーク/どうだ!
スウィフト/どうだー!
GM/…………正解! [D2]に写楽が隠れていました!
ジーク/やったー!
GM/あー、結構簡単なゲームだったかな? 完全相談無しにするのもアリかなと思ったんだけど……。
ドレーク/いや、これぐらいがちょうどいいと思う。最初どうやったらいいか判らなかったし!

 実際のプレイでは、テーブルにトランプを置いて指差しでやっていました。
 しかも相談無しということでメモを取るのも禁止。口頭のみの簡易推理ゲーム。
 リプレイ文のように判りやすく色分けをしていなかったので、話し合っているうちに頭が混乱して何分も考え込んでしまうゲームでした。


ジーク/面白かった! これもう一回やりたい! やろうよ!
GM/あ、じゃあもう一戦やろうか。あーだこーだ相談し合うの楽しいしね。じゃあ演出は……写楽を発見! さて追い詰めることができるか、という3ラウンド目です。
スウィフト/なら、これで勝ったらオーウェルの【HP】を回復できるとかどうだ?
GM/それ良いね。正解できなかったら負傷したままクライマックスフェイズにいくってことで。じゃあ3ラウンド目をしよう!


 ●ミドルフェイズ3/3ラウンド目

GM/3回目、どこのカードを調べるか決めてね。……決まったかな?
ジーク/ラクな気持ちでやると楽しいな〜。
オーウェル/死なないって判ってやると気がラクで良いな……(笑) よし、ここで!

 ジーク→[D6]を選択。
 スウィフト→[C3]を選択。
 オーウェル→[F1]を選択。
 ドリス→[A1]を選択。
 ドレーク→[F3]を選択。


オーウェル/だからなんでジークはちょこまか動いてるんだよ(笑)
ジーク/どうせならいっぱい色んな所に行きたいじゃん?
ドリス/……ドレークも、わりとちょこまか動いているよね。
ドレーク/う、うん、正直どこに行ったらいいか判らないから適当……(笑)
GM/…………。
スウィフト/どうした?
GM/ジーク、【幸運】判定を。(ころころ)こっちは7。
ジーク/うん?(ころころ)達成値8だよ。
GM/ジークは[D6]にいた写楽によって攻撃を受ける。しかし寸前のところを避けきった。
スウィフト&オーウェル/いた!?(笑)

 ジーク→[D6]を選択。写楽はこのエリア以内にいると思った。
 スウィフト→[C3]を選択。写楽は隣接4エリア以内にいると思った。
 オーウェル→[F1]を選択。写楽は隣接7エリア以内にいると思った。
 ドリス→[A1]を選択。写楽は隣接8エリア以内にいると思った。
 ドレーク→[F3]を選択。写楽は隣接5エリア以内にいると思った。


【マップ】
 [A1]
[B1] [C1] [D1] [E1] [F1]
 [A2] [B2] [C2] [D2] [E2] [F2]
 [A3] [B3]
[C3] [D3] [E3] [F3]
 [A4] [B4] [C4] [D4] [E4] [F4]
 [A5] [B5] [C5] [D5] [E5] [F5]
 [A6] [B6] [C6]
[D6] [E6] [F6]

GM/なんでちょこまか動く上に【幸運】判定も成功するの! ラッキーすぎるだろ!?(笑)
ジーク/日頃の行ないがいいのかな? あ、もう[D6]って判ったし正解したからオーウェルを回復していいよね? ≪清浄の使者≫で(ころころ)2D6振って……出目が1・1。【HP】4点しか回復しなかった! 病院、連れて行こう!
オーウェル/あ、ありがとう……?(笑)
ジーク/治療費は写楽で請求しとこ。
GM/請求するだけしてそのままになりそうだけどな(笑) ということでクライマックス戦闘、始めるよー!


 ●クライマックスフェイズ 〜激突〜

GM/5人は写楽が隠れていたところを発見、追い詰めることができる。場所は……そうだな、ドザメット3世がいた路地裏にしておこうか。
スウィフト/路地裏に追い詰める! なんかカッコイイな!(笑)
オーウェル/ジークに怪我を癒してもらいながら追いかける!
ジーク/これぐらい治すし攻撃も弾くってー。だってこれから戦闘だから肉壁になってもらわなきゃだし! じゃないとオレが死んじゃうし! 「オーウェルは殺させない」って約束したしね!
オーウェル/…………。
ジーク/お、そこで黙っちゃう?
オーウェル/……お前のそういうところ、アレだよな。
ドレーク/肉壁とかオレが死んじゃうからとか言いつつ、殺させないって言うのは、卑怯だよな。
スウィフト/ジークってそういうところあるからね。クズなのには変わりないけどね。……で、写楽さん? 何か文句はあるかなって追い込んだ路地裏で尋ねるよ。
GM/路地で佇む男は、逃げていたが5人の方に振り返る。街中を走り回る際は何も手にしてなかったが、今の彼の腕には魔法の槍があった。
ドリス/……なんでオーウェルさんを殺そうとしたんですか? 写楽さんに訊いてみる。
GM/写楽は暫し黙った後、答える。「別にそのエルフの男だけを殺そうと思った訳ではない。『お前ら全員、危険だと判断した』」
オーウェル/なんだと?
スウィフト/あんたってそういう奴だったっけ? 何かしら恨みがあってオーウェルを、僕達を狙っているとか……理由とか無いの?
GM/「理由、理由なら……」 写楽は槍を構えて、襲い掛かってくる。「自分達の身の振り方に聞いてみるんだな!」 写楽はオーウェルに向かって走り出す。さて、突然だけど【知覚】判定を。難易度は12。
ジーク&スウィフト&オーウェル/(ころころ)成功!
GM/成功した3人は気付いた。背後から、見知らぬ女がドレークとドリス目掛けて大剣で斬りつけてくることに!
ドレーク/おおっと!?
ドリス/オープニングに登場した女の人……!
GM/【知覚】判定に成功したので、ジーク達が教えてくれたからドレーク達は回避に成功したことにする。写楽が女に向かって「サファイア! そいつらもやはり……!」と話す。女は「こちらも同じよ」と頷き合い、戦闘を始める。
ドリス/なんか訳ありなのは判るけど……。
ジーク/とりあえず、今は戦闘だな!

【行動値】
 サファイア:14
 オーウェル:13
 写楽:12
 ジーク:11

 ドレーク:11
 スウィフト:10
 ドリス:9


【戦闘マップ】
 エンゲージ1:写楽
 (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ2:ジーク、スウィフト、オーウェル
 (↑1メートル離れている↓)
 エンゲージ3:ドリス、ドレーク
 (↑9メートル離れている↓)
 エンゲージ4:サファイア


GM/第1ラウンドセットアッププロセス、【行動値】最速のサファイアと呼ばれた女戦士は≪突貫≫を使ってドリスとドレークのいるエンゲージに侵入。大剣を構えたまま近寄ってきた。
ドレーク/げっ。≪悪雨≫が無いから攻撃ができなくなった!?
ドリス/写楽を狙っていくしかないね……!
GM/写楽のセットアップだけど、オリジナル特技≪小鬼の卵≫を使用。
ドリス/あれって……リゲルの?
GM/リゲルが設置していたトラップを、この戦闘に利用しようと考えたらしい。1ラウンドに「セットアップ段階」と「写楽とサファイアのメインプロセス前」、合計3回ランダムで誰かに小鬼が攻撃する。完全ランダムだから写楽やサファイアにも当たるかもしれない。

【2D6で命中チャート】
 2:写楽 or サファイア
 3〜4:ジーク
 5〜6:スウィフト
 7〜8:オーウェル
 9〜10:ドリス
 11〜12:ドレーク


GM/1回目の小鬼の判定。(ころころ)5……スウィフトに攻撃だ。避けたければ【反射】か【幸運】で、難易度11に成功すること。
スウィフト/高い方の【幸運】で回避!(ころころ)達成値9で回避失敗……。
GM/いざ戦闘態勢を取ろうとウズマキからスキルウェポンの≪魔導書≫を取り出したスウィフトだったが、その一瞬……腕をザクリと何かが襲う。小鬼の槍が突き刺さっていた!(ころころ)【防御点】無視5点ダメージ!
スウィフト/痛ぁ!?
ドレーク/……ドレークは、セットアップに≪闇の血統≫を使用。これでも吸血鬼なんだ、シーン間ダメージ+1D6!
GM/以上でセットアップは終了だね。メインプロセスに移行するよ。最速はサファイアなので、≪小鬼の卵≫のターンだ。(ころころ)ジークに攻撃。
ジーク/【反射】か【幸運】で難易度11だったね!(ころころ)達成値10……ギリギリ失敗!
GM/(ころころ)【防御点】無視3点ダメージだ。
ジーク/いったぁー! チクチク痛いぞー!
GM/写楽は「使えるものは何でも使うんだ、手段は選んでいられないのでな」とサファイアに指示を出す。そしてサファイアは、ドレーク目掛けて≪会心の一撃≫+≪巨大武器≫で攻撃。(ころころ)命中14だ。
ドレーク/せっかく吸血鬼モードでダメージが上がってるんだ、そう簡単に死ねるか!(ころころ)よし、回避14で成功!
GM/写楽がサファイアに≪叱咤激励≫で達成値+2して当てる。その後、サファイアは≪圧縮撃≫で追い打ちする準備をする。
ドレーク/死ぬっ!?
ドリス/ドレークに……ううん、サファイアの命中判定に≪逆転運命≫! もう一度振り直してください!
GM/命中判定を再度振ります。(ころころ)……下がった! 命中10!
オーウェル/やった!
ドレーク/よくやったぞ坊主! 至近にいるから頭をぐしゃっと撫でます。
ドリス/ううう〜、ぐしゃぐしゃにされた〜……(笑)
オーウェル/次はオーウェルのターン。マイナーアクションで写楽に接近、そのままメジャーで≪片手武器≫攻撃!(ころころ)命中16!
GM/写楽の回避。(ころころ)回避14で当たる。
オーウェル/何なんだよ、お前らはー!(ころころ)ダメージは物理12点!

 ≪小鬼の卵≫はスウィフトに向けられたが、無事回避成功。
 オーウェルからのダメージを受けた写楽が反撃を開始。≪力強き隣人≫+≪鋼神の鉄槌≫でオーウェルに攻撃した。


オーウェル/そんなの当たったら死ぬ! ≪力強き隣人≫に≪光の一手≫を使って打ち消し!
GM/じゃあ普通のスキルウェポンだけの攻撃だ。(ころころ)命中16。
オーウェル/高いな……(ころころ)くっ、出目は良かったけど回避15で当たっちまう。大ダメージ特技が無いだけいいか……。

 写楽からのダメージは霊力14点。ジークが≪念動障壁≫を使用し4点軽減させ、10点だけダメージを受けた。
 それでも既にオーウェルの現在【HP】は6点になっていた。
 ジークはすぐにオーウェルを≪清浄の使者≫で8点回復。【HP】を14点まで回復させる。


ドレーク/写楽に向けて、≪毒の魔弾≫+≪無の射撃≫。当たったら≪圧縮撃≫を使うぞ。(ころころ)命中16、物理ダメージ24点+毒!
スウィフト/こっちも写楽に対して、≪ニュクスの冠≫+≪魔導書≫!(ころころ)よし、霊力ダメージ21点+放心!
GM/ドレークとスウィフトは、2人とも砲台として強くなってきたな。
ドリス/えっと……オレは目の前にいるサファイアを、≪両手武器≫で殴ります。(ころころ)命中は16、ダメージは物理で16点です。

 第2ラウンドセットアッププロセス。
 セットアップ段階の≪小鬼の卵≫は、ドリスに命中。ドリスは【防御点】無視6点のダメージを負ってしまう。
 メインプロセスに移行し、≪小鬼の卵≫のターン、サファイアのターン、オーウェルのターンとラウンドは進行していき……。


GM/んー、なんかオーウェルに当たりそうにないなぁ。もっと当たる目があるキャラの方に行こうか。写楽が、≪籠脱け≫を使ってジークのいるエンゲージに移動。
オーウェル/あっ。
GM/そこで≪力強き隣人≫+≪鋼神の鉄槌≫でジークに攻撃。(ころころ)あ、命中クリティカルだ。
オーウェル/その大技、何回も使えるのかよ……って、クリティカル!?
ジーク/(ころころ)はい、普通に回避失敗〜。
GM/≪力強き隣人≫を使用したので、ダメージダイスを+8D6します。クリティカルも入っているので合計10D6の攻撃だね。(ころころ)霊力ダメージ46点を、ジークに。
ジーク/あ、これは死んだわ。魔法の槍にぶっ刺されます。
スウィフト/ジークうぅ!?
GM/ジークは戦闘不能になりました。ドリスが≪リバース≫を覚えたから戦闘回復特技が使えるかもね。さて、次のターンは……。
ジーク/そういや写楽が攻撃する前に≪小鬼の卵≫をやってなかったよ。今からでもやったら?
GM/あ、してもいいの? じゃあ誰に当たるかのダイスロールを……(ころころ)

 出目は3。戦闘不能状態のジークに命中。

オーウェル/あ。

 戦闘不能であるジークはダイスを振れない。対抗判定ができないため、≪小鬼の卵≫は必中。
 ジークは【HP】0のまま、2点の【防御点】無視ダメージを受ける。
つまり、死亡した。

スウィフト&オーウェル/ジークううううううううぅ!?
GM/小鬼は無慈悲にも、虫の息のジークにとどめを刺す。魔法の槍によって動けなくなっていたジークは物理的な槍によって串刺しにされる。血は止まらなかった。死亡だ。
スウィフト/(写楽の方を向いて)お、お前ええええええええ!?
ドレーク/お、落ち着け! ダメージは着実に与えられているんだからこれ以上の被害は……!(写楽に命中ころころ)って、命中ファンブル!? 俺も動揺してる……(笑)
スウィフト/写楽をぶっ殺す! ≪ニュクスの冠≫+≪魔導書≫で命中判定!(ころころ)命中クリティカル!
ドリス/わあああ……みんなの出目が粗ぶってる……!
GM/あ、粗ぶりすぎだろ。(ころころ)こちらは回避は普通で失敗だ。
スウィフト/ドリス! ≪禍福のさざなみ≫をちょうだい!
ドリス/は、はい!(1D6ころころ)5で成功、ダメージに+20!
スウィフト/死ね死ね死ねえー!(ころころ)……霊力ダメージ37点!
GM/……総攻撃を食らっていたんだ。写楽は戦闘不能になった。ボスキャラである写楽が倒れたのでサファイアは戦闘離脱。その場からスッと姿を消したということで。
オーウェル/トドメを刺す!
GM/うん、判った。それを止める人はいないから、写楽も死亡しました。
スウィフト/……終わった。
オーウェル/終わった……。
GM/ラスボス戦闘、終わります。


 ●エンディングフェイズ 〜撤回〜

オーウェル/…………。
スウィフト/…………。
ドレーク/……終わってから言うのもアレだけど、なんで襲い掛かってきたか理由を聞かずに殺したのは正解だっただろうか。
ドリス/……あ。
スウィフト/あー……ごめん、でも僕だったらすぐ殺す行動を取る。勢いに任せてトドメを刺しちゃった。
オーウェル/正当防衛だ。俺だってそうする。それに、なんだか理由を話してくれそうになかった。……異端犯罪者リゲルと同じようなものだったんじゃないか?
スウィフト/同じ場所で学んだ同輩だったけど……なんでオーウェルを殺しにきたんだか……。
オーウェル/……それを庇うようにして、ジークが死ぬとか、馬鹿だろ……馬鹿だ……。倒れたジークのところに膝をつきます。
ドリス/オレも……せめて、小鬼にやられて血まみれな体を綺麗にしてあげたい。
GM/ではそこに、「……そいつ、死んじゃったのか?」と戦闘中隠れていたドザエモンズ達が、ひょこひょこと現れます。
ドリス/……ドザエモンズ、隠れていたんだ?
GM/路地の向こう側でトーテムポールになってこっちを見ていた。でも敵が居なくなったのが判ったので、ドラえもんみたいな足音を立ててジークに近寄ってくる。
ドレーク/ああ、死んじまったよ……。銃をウズマキにしまいながら、戦闘が終わったことを知らせながら言う。
GM/エルマタドーザが動かなくなったジークに近寄って揺する。ドラザキットが「おーい、おーい……」と声を掛ける。ドザメット3世が心臓マッサージを丸い手で始める。ドザニコフは泣きそうな声で「くーん……」と俯いてる。
ドリス/みんな心配してくれてる……。
GM/特に、1週間だけでもジークと一緒に暮らしていたエルマタドーザとドザニコフのショックは大きいらしい。2匹とも悲しそうな表情で顔を見合わせている。
スウィフト/そりゃそうだよね……僕だって悲しいよ……。

 「兄弟、歪めちまおうか?」
 「兄弟、歪めちまおう」
 「兄弟、やっちまおう」
 「世界のルールとか関係無いよな。
やりたいからやる。楽しみたいから遊ぶ。ゲームってそんなもんだ

GM/4匹は頷き合う。ジーク、生き返って起きてください。
ジーク/ぱちり。むくり。
GM/ジークが蘇りました。
オーウェル/おおおおおおうっ!? はあ!? なんで!?
スウィフト/ジークうううううっ!? 生き返った!? ……死亡状態から生き返らせてくれた!?
GM/うん。ジークは【HP】全快状態で蘇ってください。
ジーク/ふはぁ〜、よく寝た〜! うわ!? めっちゃオレ血まみれじゃん!? このウォーターベッド不良品じゃん!?
ドリス/赤い水のウォーターベッドは嫌だなぁ……(笑)
GM/ドザニコフとドザメット3世は「ユーメイが居なくても吾輩達だけでもなんとかなったであ〜る〜」「わおーん!」と喜んでいる。情に厚そうなエルマタドーザとドラザキットは蘇ったジークに「良かった良かったー!」とおいおい泣いている。
ジーク/ハハハ痛いぞ抱きついてくるなハハハ。
オーウェル/何ともないんだな、ジーク!?
スウィフト/傷の手当てもいらないぐらい何ともないんだね、ジーク?
ジーク/うん、【HP】全快だよ。なんか死んでたのが嘘みたいだ!
オーウェル/…………。
ジーク/どうした、黙って?
オーウェル/……ありがとな、ジーク。俺も死なずに済んだ。良かった。
ジーク/結果良ければ全て良しって言うしね。良かったよ〜。
ドレーク/…………。
GM/そっちも黙ってるね。
ドレーク/……ドレークはその様子をあまり良く思っていない。……ドザエモンズ、何者だ……って目で見ちまうな。
スウィフト/その疑問は当然だと思う。……でも、仲良くしてくれたジークを無償で回復してくれたんだよ。凄く良い奴らじゃないか。そこは感謝しなきゃダメだ!
ドレーク/……そうだな。ジークが生き返ったのは喜ばしいこととしよう。ただ死んだら復帰できない死亡ルールすら撤回するようなシステムだと、このゲームが成り立たなくなるんじゃ……。
GM/さて、ちょっとした後日談になるけど以後『小鬼の卵』による通行人被害は一切聞かなくなった。どうやら写楽が流用していたトラップが最後だったみたいだね。
スウィフト/調査をしてみたらもう卵は0個だって確信が持てたのかもしれないね。きっと有能な人が調べてくれて安心できるようになるんじゃないかな。
ジーク/有能な人って、スウィフトの従者だった子とか?
スウィフト/中学生のあの子?(おもむろにころころ)うん、クリティカルであの子1人が小鬼駆除してくれたから街に平和が訪れた。
オーウェル/なんでまたクリティカル出してるんだよ!?(一同笑)
ドリス/中学生のその子……やたら強いな(笑)
ドレーク/もしかして最強キャラなんじゃ?(笑)
スウィフト/むぐ……僕のイトコがどんどん強い設定が生えていく。なんか悔しい(笑)
GM/一体何者なんだ……(笑) という訳で、今回のセッションは以上でおしまいです。お疲れ様でしたー!


 アナザーワールドSRS・リプレイ
  〜 ワンアンドアナザー ・ 第2話「再びゲーム」 〜





END

ドレーク/あ、次のセッションのことだけど。俺、予定があるから出られない。
GM/えっ、そうなの? どうしようかな、本編シナリオを進めていこうと思ったのに……。
ジーク/誰か代理のプレイヤーを呼ぶ?
プレイヤー6・すがく/あ、メンバー募集してるの? 俺もキャラ作っていい?
プレイヤー7・銃撃戦/新しいキャラを作っていいなら俺も入っていいかー?


第3話に続く