アナザーワールドSRS・リプレイ・ワンアンドアナザー
■ 第2話『 再びゲーム 』 1ページ ■
1998年〜2004年(仮想リプレイ公開2017年3月3日)




 ●プリプレイ

GM/『ワンアンドアナザー』第2話セッション始めます。前回からキャラクターレベルは1上昇してください。
ジーク/今度は戦うぞー! 新陰陽術を覚えてきたぞー!
スウィフト/新しい式神の使役でも覚えてきたのかな?
ジーク/しきがみ?
GM/こいつ……本当に陰陽術が何なのか判らずやってやがるぞ……(笑)



 「アナザーワールドSRS・シナリオ〜ワンアンドアナザー第2話〜再びゲーム」



【レギュレーション】
 キャラクターレベル4で開始。
 追加クラス[アーティスト][イレギュラー]禁止。追加ライフパス禁止。『異端堕ち』ルール禁止。

【ハンドアウト:ジーク&スウィフト】
 コネクション:写楽  関係:敵対

 君は現在、N市の住処でエルマタドーザと一緒に暮らしている。
 中央駅での事件後、エルマタドーザは場所の判らぬお茶会に行くためにも逸れてしまった新たな兄弟を探しているという。
 近くにいる筈の兄弟を探してあげるべく街を彷徨っていると、オーウェルに武器を向けてくる男がいた。かつての同輩、写楽だった。
▼セカイのイベント:オーウェルを助けてあげる
▼コネクションNPC1:写楽

 共に学んだかつての同輩。瞬間移動の異能を操る。

【ハンドアウト:オーウェル】
 コネクション:黄色い精霊  関係:興味

 君は中央駅での事件後、他の4人と共に過ごすことが多くなった。
 ある日、中央駅に居ると高い所で怖がっている黄色い精霊を発見した。
 「高いところ怖ーい! 誰か助けてー! ついでに兄弟を探してー!」
▼セカイのイベント:黄色い精霊を助けてあげる
▼コネクションNPC2:黄色い精霊

 2.5頭身の精霊。アメリカンな格好をしており、腕に放銃のような物を付けている。

【ハンドアウト:ドリス&ドレーク】
 コネクション:ピンクの精霊  関係:興味

 君は、精霊遣いの異端犯罪者リゲル・イル・サディストが仕掛けた罠を解除する任を受けた。
 先日倒したリゲルはN市各地に人間を陥れる罠を設置しており、それにより被害が後を絶たない。
 各地のトラップを解除する君は、訪れた路地裏で不思議な存在に出会った。見たことのない精霊だ。
セカイのイベント:人々の安全を守る
▼コネクションNPC3:ピンクの精霊

 ダークエルフの精霊遣い。
 2.5頭身の精霊。アラビアンな格好をしており、黒々と太いヒゲを生やしている。




▼PC1:ジーク(キャラクターレベル4)
 クラス[感応力師2/霊媒師2/異端者1]
 感応力師より、主特技≪念動障壁2≫、副特技≪アンドショック≫を取得。

▼PC2:スウィフト(キャラクターレベル4)
 クラス[魔術師4]
 魔術師より、主特技≪魔の寵児≫、副特技≪魔法のローブ2≫を取得。

▼PC3:オーウェル(キャラクターレベル4)
 クラス[闘士3/稀人1]
 闘士より、主特技≪殺法:麻痺≫、副特技≪海の加護≫を取得。

▼PC4:ドリス(キャラクターレベル4)
 クラス[闘士2/世界遣い2]
 世界遣いより、主特技≪リバース≫、副特技≪マイヒーロー≫を取得。

▼PC5:ドレーク(キャラクターレベル4)
 クラス[狩人1/異端者3]
 異端者より、主特技≪闇の血統≫、副特技≪異端の集い≫を取得。

GM/それでは……キャラクターのレベルアップ報告が終わったことだし、シナリオ本編を始めていこう。


 ●オープニングフェイズ1/ドリス&ドレーク 〜であーる〜

GM/始めに、ドリスとドレークのオープニングシーンから。先日、異端犯罪者リゲルを倒したということをドレーク達がハンター協会に申し出た。無事その報酬は払われたが、追加で新しい仕事を依頼された。
ドレーク/ハンドアウトを読むと、「リゲルは街の各地にトラップを仕掛けていた」とあるな。
GM/そう。人を大勢殺すことを目論んでいたリゲルは、君達がリゲルを倒す数日前に街中に地雷のような罠を設置した。
ドリス/地雷……?
GM/『小鬼の卵』なる小さな水晶玉のような物を設置し、その光に当てられた人を襲うというもの。道に設置して、その道を通った人に小鬼が襲い掛かるという仕掛けだ。孵化した小鬼はそのまま次の得物を求めていくという。
ドリス/厄介だー……。
ドレーク/リゲル本体を倒してもトラップ自体は独立していて消えなかったか。面倒な置き土産をしやがって。全部排除してやる。
GM/トラップ自体は能力者であれば簡単に解除できるし、小鬼自体もモブなのでそう強くはない。ただ一般人には脅威だ。早急に駆除しなくては。君達は今日もN市中を歩きまわっている。
ドレーク/(1D6をころころ)今日はまだ3匹しか駆逐できてないな。
ドリス/(1D6をころころ)あ、オレは6匹も退治できた……これ、一体何匹いるんだ?
GM/君達以外にも依頼しているだろうから、残り僅かとは言われている。被害報告もここ数日で激減したからね。あと1〜2日の辛抱だろう。……と思っていると、路地裏の方から「ふぎゃあああ〜!」という悲鳴が聞こえてくる。
ドレーク/悲鳴だ。
ドリス/誰かが襲われてる!? 行かなきゃ! すぐ向かいます!
ドレーク/……気の抜けた悲鳴だったしなんか大丈夫だろ(笑) ゆっくり歩いて行きます。
GM/バッとドリスは飲食店が立ち並んでいた路地裏へ入っていく。その袋小路に、小鬼にツンツンと大きなお尻を突かれているピンクの精霊がいた。
ドレーク/またドラえもんズか……(笑)
GM/(ピンクの精霊になって)「やめるであーる! 痛いであーる! 本気で怒るであーるよー!」 小鬼は頭を隠しているピンクをツンツン、ツンツン。
ドリス/なんだっけ、「であーる」って喋るドラえもんズって……エルマタドーラじゃなくって、ドラリーニョでもなくって……。
ドレーク/助けてみれば判るだろ。ウズマキから拳銃を取り出して、パンパンッと小鬼を撃ちます。ピンクの奴には当てない。
GM/銃をパンパンッ。銃弾が命中した小鬼は「ピギャー!」と鳴いて蒼い光となって消えた。ツンツンされなくなったがピンクのそれは、未だに「やめるであーる! 吾輩本気になるであるよ〜!」と頭をゴミ箱に隠している。
ドリス/か、可愛い……(笑) ゴミ箱に頭突っ込んでるのか……じゃあヨイショッと抜いてあげます。
GM/ゴミを被っていたピンクのは、ドリスにぎゅー。「助けてくれた!? うわーん怖かったであ〜る〜! 鬼がいきなり襲い掛かってきたであ〜る〜! この世は既に地獄であったか〜!?」 わんわん泣き始める。
ドリス/よしよし、今度は路地裏じゃなくて人通りの多い所に逃げるんだよ。そしたら能力者が助けてくれるかもしれないから。
ドレーク/で、お前。何だ?
GM/どう見てもドザメット3世だろ。何を言っている。
ドレーク/……どう見ても……?(笑)
ドリス/この世界ではドラえもんズは必須科目なのかな……(笑) もしかして君、兄弟を探していたりしない? ……そういやドザニコフは第1話の後にどうしたんだ?
GM/ドザニコフはエルマタドーザと一緒にいる。つまりジークの家で居候中だ。
ドリス/……ジークさんのお家ってN市にあったよね。じゃあそこに行けば君の兄弟に会えると思うよ。
GM/「おおっ! 吾輩が兄弟と逸れて迷子であることをお見通しとは! 凄い奴であるな〜! 兄弟に会いたいから連れて行ってくれであ〜る〜!」 ドリスにぎゅー。
ドリス/えっと……。ドレーク、小鬼狩りはこの辺にしておいて、これからジークさんの家に行くので……いいよね?
ドレーク/いいだろ。またこいつ、1人で歩いて小鬼に襲われるよりはまとまっていてくれた方がいい。
ドリス/じゃあ、ドザメット3世と手を繋いでジークさんのお家に向かいます。それでシーンエンドでいいかな?
GM/いや、その前に。袋小路に居る君達をじっと見ている一人の女性がいる。
ドレーク/ん? 女性。
GM/しかし彼女はさっとその場から立ち去った。まるで消えるかのように。【知覚】判定難易度8をしてみて。
ドリス/(ころころ)達成値10。
ドレーク/(ころころ)同じく達成値10。
GM/2人とも成功だな。どちらも判る。……何者か判らない細身の女性は、君達2人に明らかな殺意を向けていたことに。
ドリス/殺意……。ドレーク、殺意を向けられるようなこと、した?
ドレーク/ハンターなんてやっていれば恨みの一つぐらいあるだろ。見覚えの無い女だったがな……何か用があるならあっちから仕掛けてくるぜ。


 ●オープニングフェイズ2/オーウェル 〜襲撃〜

GM/続けて、オーウェルのオープニングシーンだ。君はマクエールの死後、1週間経った訳だがN市に居座るようになった。今のところ誰かに襲われるということはない。
オーウェル/1週間……どこで生活しているんだ?
ジーク/エルフなんだし公園の緑と水があれば生きていけるんじゃ?
オーウェル/人外をもっと大切にしろ! っていうかお前も一応人外だろ!?(一同笑) 適当にビジネスホテルで寝泊まりしていることにしよ。あれから誰かが襲い掛かってくるような気配は?
GM/特に無い。ただ、ドリスとドレークが異端犯罪者リゲルの仕掛けたトラップを解除してまわったりと、街に危険があることは知っていていい。
オーウェル/……俺もそのトラップ解除の手伝いでもしようかな。
GM/おっ、してくれるんだ。それでは寝泊まりしていたビジネスホテルを出て、とりあえず街の中央である中央駅にやって来た。1週間経った12月7日の今日も、人通りはそこそこ激しい。
オーウェル/もちろん警戒して歩くぞ。リゲルみたいにいきなり突き刺してくる奴もいるだろうし、小鬼の卵とやらもどんなものなのか。
GM/「た、助けてー! 高い所怖ーい!」 黄色い猫型ロボットみたいな精霊が駅の電光掲示板の上にいる。どう見てもドザエモンズです。
オーウェル/…………。
GM/駅の電光掲示板の上にいる。
オーウェル/……なんで、そんな所に?
GM/「高い所から見渡せば人が多くても兄弟が探せると思ったんだよー! 昇ってみたらオレ、高所恐怖症だったー! 助けてー!」
オーウェル/馬鹿か! 猫型の精霊はどいつもこいつも迷惑しか掛けられないのか!?(笑) 助けてやるから大人しくしてろ! 動くんじゃねーぞ!
スウィフト/面倒見が良さそうな台詞だなぁ(笑)
GM/なお、黄色い精霊は駅の目立つ電光掲示板の上にいる。精霊の姿や声は一般人には視えていないので、オーウェルは助けようとすると悪目立ちする。
オーウェル/……≪光の一手≫で、辺りを一瞬明るく照らす。
スウィフト/バチッ。
オーウェル/全員が目を瞑ってる隙に≪鳥躍≫で1秒で壁を駆け上がって、2秒後には黄色いのを掴んで、3秒後には下に降ろしてやる。
ジーク/おーっ! エルフってすげー! ドイツ人でも難しいかなー!
GM/何故エルフとドイツ人を同列に置くんだ、せめてオーガ族を並べろ(笑) 黄色くてなんだかアメリカンな格好の精霊は、助けてくれたオーウェルの足元に「うおーっ! 心の友よー! ありがとーう!」と泣きつく。
オーウェル/お前らみんな同じ反応だな(笑)
GM/「へ、お前ら? おいお前! オレ様達兄弟を知っているのか!」
オーウェル/知ってるも何も、1週間前にここに2匹見かけて保護されたよ。1週間探しっぱなしだったのかよ。
GM/「いるのかー! 会わせてくれよー、じゃないとドーマ兄貴に怒られちまうー!」 ぎゅーっと抱きついてくるドラザキット。
オーウェル/お前、ドラザキットだったのか……(笑) って、ドーマ兄貴って誰だそれ。
GM/「オレ様達兄弟の一番上だよ。テレカで一番真ん中にいるんだ」
スウィフト/……ドザエモンのことかな?
GM/土左衛門なんて名前は縁起が悪いからドーマです。
オーウェル/土左衛門はアウトで、なんでドザエモンズはOKなんだよ(笑)
GM/「兄弟で揃って遊ぶんだー。それなんだけどー、ここに来たらみんなバラバラになっちゃって。お茶会をする場所も一番下の奴と一番上の奴ぐらいしか知らないから、オレ様どこに行けばいいか判らなくてー……」
オーウェル/どこに行けばいいか判らない上に迷子……。お前らもうちょっと計画を練ってから遊ぶ約束をしろよ。言いながら、ジークが住んでいるアパートに向かいます。
GM/ドラザキットはまるでドラえもんが歩くときみたいな効果音を発しながら、オーウェルについて行きます。ではオーウェル、【知覚】判定難易度8をどうぞ。
オーウェル/(ころころ)達成値11で成功。
GM/何者かが駅の床から槍を突き刺してくるのを判った。
オーウェル/んんっ!? ……回避っ!
GM/(ころころ)命中14。避けたいなら回避判定で成功しよう。
オーウェル/(ころころ)回避13……ギリギリ当たっちまった! なんだ、小鬼の卵か……!?
GM/ダメージロールいくよ。(ころころ)霊力ダメージ14点だ。突然歩いていたところを、魔法の槍が地面から生えてオーウェルを狙う。心臓を突き刺しくるかと思ったが、素早く避けようとしたオーウェルは照準を少しだけズラすことができた。
オーウェル/【霊力防御点】は0点なんだ、そのまま受けちまう。キツイな……!
GM/なお、霊力ダメージの槍なので物理的に傷付けられたのではなく……オーウェルの生気を吸収していくようなものにしよう。だから血を流すことはないし、一般人にも気付かれない。
オーウェル/またリゲルみたいな殺人鬼か……!
GM/人が大勢居る駅でも、もし死亡したとしても『何も無い所で倒れただけの人』になってしまうだろう。
オーウェル/……騒ぎにならないだけマシと言うべきか、騒ぎにならないから陰湿なと言うべきか。
GM/ついて来ているドラザキットですら、「どうした? ≪鋼神の鉄槌≫で攻撃されたような顔して?」と判らないぐらいだ。
オーウェル/判ってるじゃねーか!(笑) 周囲にそれっぽい敵がいないか探すぞ!
GM/探すと……そこには、知り合いの姿が。というところで、オーウェルのオープニングシーンはここまでにしておこう!


 ●オープニングフェイズ3/ジーク&スウィフト 〜合流〜

GM/オーウェルがこんなことになっている時間を少し巻き戻して、ジークとスウィフトのオープニングシーンです。スウィフトとエルマタドーザとドザニコフは、ジークのアパートに居候しています。
スウィフト/居候してるよー。
GM/(エルマタドーザになって)「してるぞー」 (ドザニコフになって)「ガウーン!」
ジーク/みんなでワイワイ暮らすのは楽しくていいもんだー。家賃10000円ぐらいのアパートで冬だしワイワイ鍋でもしよう!
スウィフト/家賃10000円は流石に安すぎると思うよ?
ジーク/じゃあ8000円。
GM/何故下げた。しかもそんな部屋だと壁が薄くて鍋パーティーとかしたら怒られるぞ。
ジーク/いいじゃん。陽気な外国人を入れてくれるようなアパートなんだし、隣の人も同じぐらい鍋でもすればお互いさまじゃん〜。みんなでうるさくして睡眠不足なら文句無いでしょ?
ドレーク/楽観的だな。
ジーク/N市に住み始めて1週間なんだっけ? 家賃を払う前に退去すればいいしあと3週間は楽しめるよ。
スウィフト/ジークってクズだけどそういうところあって良いよね。でも、褒めようと思ったけどやっぱクズだからダメだ。
ジーク/摘んだツクシも肉だと思って食べれば肉だなぁ〜。うめーなぁ〜。
GM/ポジティブなのかなんだか判らなくて怖い。エルマタドーザとドザニコフは鍋に入ったフキノトウを突きながら、「鍋はあったかくて美味しいけどドラ焼きが食べたいな」「がうーっ」と話している。
スウィフト/あ、やっぱドザエモンズ的にはドラ焼きが好物なんだ? 鍋を囲いながら訊きます。
GM/「お茶会で出たら最高だな!」「がうがうーっ!」
ジーク/そういやみんなお茶会なんて洒落たものやってるんだね。兄弟みんなお茶会好きなの?
GM/「好きだな。女の子達といっしょにゲームしているの楽しいよな」「ふがふが」
ジーク/へえ、女の子? ドザエモンズが女の子達と一緒にお茶会しながらゲーム? いいねぇ〜。
ドレーク/……あんまり『ドラえもんズ』って見たことないんだけど、『お茶会』ってワードが結構重要だったりするのか?
オーウェル/いや、それは特に無いかな……?
ジーク/女の子と一緒に遊んじゃうのかー。そりゃ早く兄弟揃って行きたいよね、男としては? 気になる女の子とかいるの?
GM/「気になる女の子っていうより、そいつらと勝負してるんだ。今はそのゲームで勝つことで精一杯!」「がう〜」「早く兄弟集合しないとだな……」「がう……」 どんどん寂しそうになっていくエルマタドーザとドザニコフ。
ジーク/食べて元気出しなよ。はい、肉。ツクシだけど。
スウィフト/まるで狂気のような台詞だな。
ジーク/じゃあ鍋を食べて暖かくなったら散歩しに行こうか。昼間からアパートに居ると光熱費がかかるからね。よーし、エルマタドーザ達の兄弟を探しに行こう!
GM/「オッケー、探しに行くぜー!」「がうーっ!」 ガツガツと鍋をかき込む2匹。かなりジーク達に懐いているようだ。食べ終わったら早速出発しよう。
ジーク/行きながら今夜の晩ご飯を探すんだぞー。出来れば肉に思える柔らかい草だといい。
ドリス/……ジーク、金欠なの?
GM/日本人らしく質素堅実な生活を真似ているんじゃないかな。そういうかっちりしたところはドイツ人ぽくて好感度が高いよね。
ジーク/陰陽師だからね。
オーウェル/ナチュラルに気が狂ってるから仕方ないな。
GM/そんな話をしながら、ジーク達は中央駅にやって来た。君達はオーウェルが黄色い精霊、ドラザキットを連れているのを発見する。
ジーク/あ、いるじゃん。
スウィフト/黄色いのもいる。
GM/「おう兄弟〜!」「兄弟か〜〜っ!?」「がうがう〜〜!」 赤いのと黄色いのと茶色いのは再会のあまりくるくる回って踊り出す。兄弟が喜んでいる横で、オーウェルは……苦しそうにしている。
スウィフト/……オーウェル、大丈夫?
GM/ではそこに、ドリスとドレークとドザメット3世も合流してくれ。(ドザメット3世になって)「兄弟〜! そこに居たであ〜るか〜!」「おう兄弟〜!」「兄弟か〜〜っ!?」「がうがう〜〜!」 ピンクのも一緒に喜びのダンスに加わる。
ドリス/どんどん増えていくドザエモンズ……(笑)
ドレーク/そろそろ、通りすがりのただの能力者がビビって声を掛けてこなくなるレベルだな……。
GM/ジークとスウィフトはあることに気付く。オーウェルの負傷の様子、それはある魔法の槍によるものだ。その魔法の槍……かつて一緒に異能を学んだ仲である、とある人物のものと似ていると。
スウィフト/(ハンドアウトを読んで)……シャラクの。
ジーク/あ、写楽ってそのままシャラクって読んで良かったんだ? なんだよ小1か小2でも読めそうな漢字にしやがってー!
オーウェル/その漢字をお前は読めなかったんだな?
スウィフト/その写楽って人は、所構わず人を襲ってくるような異端犯罪者だったの?
GM/そんなことはない。ごく普通の同輩だった筈だ。詳しいことは判らないが奴の仕業だということは判る。……そしておそらく、奴が第二第三の攻撃をしてくることも予測できる。
スウィフト/オーウェル、恨みを売るようなことした?
オーウェル/ハンターなんてやっていれば恨みの一つぐらいあるだろ。
ドレーク/だよな。……俺とまったく同じこと言ってる(笑)
GM/ここから本題に入ろう。今回のゲームクリアー条件は、「オーウェルを殺さずに写楽を倒す」こと。まずはトランプを配ります。これは6×6のマップで、この配ったカード1枚1枚が1エリアを表します。写楽はどこかのエリアに隠れているので、それを探って戦闘を仕掛けてください。

【マップ】
 [A1] [B1] [C1] [D1] [E1] [F1]
 [A2] [B2] [C2] [D2] [E2] [F2]
 [A3] [B3] [C3] [D3] [E3] [F3]
 [A4] [B4] [C4] [D4] [E4] [F4]
 [A5] [B5] [C5] [D5] [E5] [F5]
 [A6] [B6] [C6] [D6] [E6] [F6]


GM/一番左の上端だとA1、一番右で一番下ならF6です。みんなで一斉にカードを1枚選びます。選んで特定の能力値判定に成功すると、写楽がどのあたりにいるか判ります。最短距離で何エリア離れているかを教えます。なお、斜め数えはありません。
スウィフト/ほうほう、それでどの辺りにいるか当てるんだ?
GM/プレイヤーは1枚好きなところを選ぶことができます。ただし、自分がどのカードを選ぶが相談できません。せーので一斉にどこを調べるか宣言します。
ドリス/相談不可なんだ……難しそう。
ドレーク/けど、そこから敵を予測するのは面白そうだな。
GM/写楽がどのあたりにいるかGMから聞いたら、みんなで相談してどこにいるかを当ててください。当てられなかったらオーウェルにダメージが入り、次のラウンドに移行します。なお、ラウンドごとに写楽は居場所を変えます。
オーウェル/当てない限り俺が死ぬ……。3ラウンドか4ラウンドで正解を出さないと戦闘不能になるぞ。
GM/戦闘不能になったらとどめを刺す宣言をするよ。じゃあ始めようか。
ジーク/運が良ければ一発で当てられるな。頑張ろう!