アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 アイビスパーティー 』 2ページ ■
2024年3月11日




 ●オープニングフェイズ4 〜市街〜

GM/本日セッションにしゅうらさんが欠席です。ミドルフェイズが開始される前に「PC3のシーン」「PC1のシーン」「本格捜査開始のシーン。ルールの説明」の3シーンをする予定でした。「PC3のシーン」と「PC1のシーン」にはPC2の2人がそれぞれ女子会・男子会として出てもらおうと思いまして。
縹/琢磨&八重花の女子会、してして〜!
GM/八重花と芽実のシーンに琢磨も参加してほしいです。もちろん崇号が出てもいいですが、「女子会の光景が見たい」というのはGMの思いっきり我儘(笑)
琢磨/オーケーオーケー、やりましょう。でもその光景、「お嬢さんたちとその護衛」みたいになりそう(笑)
GM/「PC3八重花のシーンに琢磨が出る」をしたかったのですが、今日は八重花役のしゅうらさんが欠席なので……「遅刻した八重花が来るまでの琢磨のシーン」を特別に作りますので、これからやりませんか?
琢磨/お、良いのですか? 勿論オッケーオッケーです!
GM/ありがとうございます! あと、そのシーンに至るまでの琢磨たちの様子についてここで説明しておこうと思います。

 縹と八重花が、琢磨と崇号と出会って共に「爆破事件警戒のパトロール」を始めて数日が経過し……
 あれから3ヶ月が経ち、12月になった。


崇号/12月だ。もう3ヶ月経っちゃった。
琢磨/クリスマス時期だな。
縹/結構経ったなあ。
GM/琢磨はこの3ヶ月間で、30年分のタイムスリップの溝は埋まりましたか?
琢磨/物慣れない状態ですが、パトロールついでに好奇心旺盛にあちこち眺めたりテレビなどを見たりすれば……3ヶ月後にはなんとなく時勢や情勢も分かってきた。スマホを渡されているならそれなり使いこなしそう。
GM/凄い、スマホを使いこなせてる!
縹/これ一つで電話もできるしネットも見られるんだよ〜。
琢磨/まあまあ小器用ではあるので、メールやメッセージは打てるようになったかな。
縹/普段使いは問題無さそうだね。
崇号/凄すぎる。崇号はスマホのことをテレビの赤ちゃんだと思っている。
琢磨/テレビの赤子!?(一同笑)
崇号/だって1990年、まだ段ボール箱みたいな大きさのテレビの時代から来たんだよ(笑) そんなテレビの赤ちゃんで見るアンパンマンが好きな崇号。
琢磨/5歳児かな? かわいいね(笑)
縹/アンパンマンミュージアムとか連れて行ったら大変だな(笑) 祟号くんは、ガラケーから頑張ろっか……。
GM/この3ヶ月間、琢磨と崇号の2人は鴨頭草探偵事務所にお世話になっている。……以前、縹さんがまとめていた探偵事務所の設定を掲載してもいいですか?
縹/ああ、どうぞどうぞ。



 ・『果実卓』前までは自宅兼事務所だった。『果実卓』後は自宅は別になっている。
 ・自宅だった名残で自室スペースやキッチン、風呂もある。
 ・異能力で作ってもらった隠し部屋がある。隠し部屋は部屋数などのレイアウトをある程度自由に変えられる。
 ・探偵事務所自体は小さい雑居ビルのワンフロアを使っている。その中を異能力者建築士(の兎)にいじってもらった。
 ・隠し部屋は自室は固定。あとはその時に応じて部屋を組み替えている。奈奈緒ちゃんが泊まり込みで資料をまとめてくれたり、一真くんが転がり込んだりしても大丈夫。『アイビス卓』時は崇号くんと琢磨くんを泊める予定。


崇号/[領域遣い]の建築士って楽しそうという話をしていまして、素敵な事務所ですよね!
GM/この「異能力者建築士の兎」というのは……?
縹/『炎神卓』に、それをイメージしたPCがいるんです。『アイビス卓』と同時期にキャラクターメイキングをしていたのでネタを採用したんですが、もし『炎神卓』の兎が無事に現代でも生き残っていたらそういう仕事をしているかもしれないと思いまして。
琢磨/めっちゃ良い設定だ。状況に応じて組み換えできる隠し部屋も超良い(笑)
縹/レゴブロックみたいな感じで部屋を好きに組み替えたり、間取り変えたりできます。普段は縹私室と資料室があって、客人がいたら都度部屋を増やしたりします。
琢磨/マイクラ探偵事務所!
崇号/鴨頭草探偵事務所ビルダーズ! 浪漫の塊みたいな建物だな〜(笑)
琢磨/琢磨の部屋には仕事のお駄賃で買ったダンベルとか転がってそう。探偵事務所内でも力仕事系は率先して手伝っています。
GM/そうですね、3ヶ月も居れば探偵事務所を持つ縹や、一緒にパトロールをする八重花とも親しくなったでしょう。
崇号/3ヶ月もいれば別の仕事とかやっているかもしれない。0.5話なプチ依頼もやった。
縹/幕間だ。無限増殖したフォイの討伐とかした。
崇号/リズムに合わせてフォイをポカするフォイ!
琢磨/今日はよく茂るもんだ、ぽかぽかぽか(笑) 教会に頼んでちょっとした仕事はさせてもらっているし、事件のお話だけでなく色々現代のお話とかも聞かせてもらったことでしょう。
GM/この3ヶ月ですっかり現代に適応した琢磨は、現代のクリスマスの街へ出かけます。なお、現在の八重花の状況ですが……しばらくは不登校になる部員もいた美術部も、今はだいたいが復帰できたそうです。
崇号/ああ、爆破テロ事件の当事者部員たち……。
琢磨/3ヶ月で復帰できたのか。早いな、無理せずにな。
GM/実は秋頃に八重花が通う高校では文化祭があったけど、あんな状態では美術部は出展ができる筈もなく……。
縹/だよねえ……。
GM/しかし復帰した生徒が増えたこと、「そのまま何もしないままではいけない」という意見が集まり、もう年末も近い時期ですがクリスマス頃に美術部の特別展示会が開かれることになりました!
崇号/え、偉すぎる! 中止されたイベントの代わりを開催してくれる学校、偉すぎる!(笑)
琢磨/良い学校だ。学校全体のお祭りには参加できなかったけど、美術部だけの展示会を設けてくれたなんて嬉しいな。
GM/だって無いままなのは嫌じゃん? 学校全体の文化祭のような大規模さはなく、小さいスタジオを借りての開催です。手作り感がある美術部だけの文化祭ですね。
縹/でも嬉しいよね。いい学校だ〜。
琢磨/ほんと嬉しいイベントだな。部員たちは今大忙しだろう?
GM/はい。手作りでこじんまりしているとはいえ、もちろん保護者や卒業生、一般客も来ます。
琢磨/……八重花も大変な時期だな。パトロールも大事だが、労うことはできないだろうか。
GM/これは文化祭ほど大々的ではない有志の集まりのため……協力者やお手伝いさんがいてくれると嬉しいやつですチラッ。
琢磨/力仕事系はまかせろ! 猫の手だぜ!
縹/うわ、この猫、骨太。
GM/という流れで、美術部に巻き込まれる琢磨でした。クリスマス時期に買い出しを手伝ったりします。
琢磨/お使いできるぞ! 良いクリスマスグッズを買おう。あっちこっち機動を活かして駆け回りました!
GM/ちなみに八重花は別行動で買い物をしていましたが、どうやら混雑に巻き込まれた模様。
縹/クリスマス前だもんね、どの店も人がいっぱいだ。
GM/八重花からの遅刻連絡が、琢磨が持たせてもらえたスマホに入ります。
崇号/スマホ使ってる!
琢磨/スマートフォンを取り出して 「わかった」「まってる」って平仮名でラインに打ち込む。
GM/たった3ヶ月で30年のタイムスリップをものともしない!
崇号/すごいなあ、すごいなあ!
縹/祟号くんもそのうちスマホを使えるようになるよ。
崇号/崇号は「テレビの赤ちゃん……」って言いながらスマホよしよしなでなでしてます。
縹/スマホを可愛がってる……!(笑)
GM/では、本来であれば遅刻せず八重花と2人で……というシーンになる予定でしたが、ここはオリジナル展開にしましょう。八重花より先に、神町 芽実が待ち合わせ場所に来ました。
琢磨/お。
GM/神町芽実は琢磨が「八重花のお姉様」ということを知っています。何故なら八重花が大家族だと聞いているから!
琢磨/ちょっと違うんだよなあ!(笑) でもまあ複雑だし、そういうことにしておくのが丸いかな……。
GM/(芽実になって)「あ、八重花ちゃんのお姉さん。買い出しお手伝いありがとうございます! 助かります」
琢磨/やあ、芽実さん。買い物は恙なく。ぺらっとチェック全部つけたメモを見せます。これしきなんでもないさ、他にも手が足りなかったら言ってくれ。
GM/「私は2年間やっていた文化祭でしたけど、クリスマス頃の忙しい時期にやる文化祭なんてさすがに初めてで……買い出しの面子もなかなか揃わなくて。だから……卒業生の人が協力してくれるの助かります!」 芽実は若干誤解してる。
縹/卒業生だと思ってるのか、かわいい(笑)
琢磨/この身は卒業生という訳ではないのだけれど……ううん、言い出しにくいな。誤解そのままのほうがやっぱり丸かろう。
縹/まあ、誤解を解く必要も無いしなあ。
GM/ちなみに芽実は9月に見た縹を「八重花の本当の叔父さん」だと誤解しています(笑) ……そうやって話す芽実の顔は、普通。ここに八重花が居たなら「両親の葬式に参列した頃とはだいぶ復帰できたな」と思ったでしょう。琢磨も「被害者とは聞いているけど大丈夫そうだな」と思えます。
琢磨/……気丈だな。事件のことも葬式も人伝にしか聞いていないけれど、3ヶ月で簡単に癒えるものじゃあないだろう、とは思っている。
崇号/だよねー……。
縹/でも、元気にならなきゃ……って感じなのかな、部長さん的には。
GM/「八重花ちゃんが来るまでもう少し待ってましょうか。その、お話しても……?」
琢磨/ああ、構わない。この身で良ければ話し相手になるよ。今の子たちはスマホで暇を潰すものらしい中、わざわざお話したいと言ってくれるのは嬉しい。
崇号/あまりの格好良さに美術部部員たちにきゃーきゃー言われてほしい、王道(笑)
縹/わかる〜。モデル依頼とかされてほしい(笑)
琢磨/モデル依頼、困った顔しつつも引き受けそう。じっとしてる系のモデルは慣れてないけど(笑)
GM/「……私、事情があって」 お姉様相手なので『あの事件』とは言いません。「しばらく学校はお休みして、最近復帰したんです。先生達も親戚のおじさんおばさん達も『みんな休め』って言ってくれたから」
琢磨/……そうか。
縹/転校しても良いレベルだよね……。
琢磨/久々の学校はどうだい?
GM/「……早く行くべきだったなあ、と思いました。最近ずっと自宅と塾にこもりっきりだったから。お友達と話さないでおくの……逆にダメだったのかも」 学校復帰が楽しいと答えます。
琢磨/君にとって温かく、いい刺激になったのなら……それは凄く良いことだ。ずっと一人で籠っているのは良くない。それはこの身も少し理解ができる。怨霊として30年こもってた身としてはチョトワカル。
崇号/チョトワカル!
GM/「はい。周囲も私自身も、つらすぎることがあったから復帰は慎重でした。でも復帰してみたら私達だけの文化祭をやろうってみんなで動き出して……こうやって、八重花ちゃん達と買い出しとかできて……やっぱり楽しいなって思いました」
琢磨/ああ、君の笑顔からも楽しさが伝わってくるよ。部員みんなで一丸となる体験が吉に転がったという訳だな。
GM/えへへと笑う芽実。「……ひきこもっていた間、ずっと絵ばかり集中してました。お父さんとお母さんが、あの会場で……凄く嬉しがっていたから」 受賞したことを。
琢磨/……打ち込めるものがあったから、なのかな。それが彼女の心の支えになっていたのか。そんなことを思う。
GM/「でも、やっぱり……思いっきり遊びたいなって。八重花ちゃんや、色んな人と日常……蔑ろにしたくないなって」
琢磨/そうか、そう思えるのは大切なことだよ。これからも大事にしてほしい気持ちだ。
GM/「私、思いっきりみんなと色んなものを感じたい。……はい、準備運動できました! 誘う準備運動です。八重花ちゃんが来たら『クリスマス予定はないか』って、『年末の予定はないか』って、『来年の予定はないか』って尋ねます」
琢磨/ふふ……成程。八重花も果報だな、クリスマスから来年の予定が一気に埋まったのだから。君の声掛けなら、喜んで応じてくれるさ。
崇号/デートチャンスコンボじゃん。
縹/今ここに八重花ちゃん居たら大興奮だったな。
崇号/同時に縹さんの【HP】が1桁になりましたね。
縹/あだだだだだだ(笑)
GM/「あっ。もし良かったら、お姉様も遊んでください! 私、色んな経験したいので。色んな人と話したいし遊びたいので
琢磨/この身も? 邪魔にはならないといいのだが……。
GM/「邪魔なんてそんな〜! いっしょにクリスマス文化祭をする仲間じゃないですか〜 八重花ちゃんだっていいって言ってくれると思いますよ〜! お姉さんと仲良しだって聞いてます
琢磨/仲は良いよ。なら君と八重花さえ良かったら同行させてもらおう。あまり今どきの遊びには詳しくなくてな、指南してくれたら助かる。
GM/芽実は琢磨の腕にべたっと貼り付く。腕を組んでデートするかのようだ。
縹/距離感がバグってる……。
琢磨/意外と押しが強いんだな。そういえば甘えんぼだったっけ、この部長さん。
GM/両親いわく「甘えんぼの我儘娘」ですね。ただ根が真面目なので部長職のようなしっかりした役職には向いてます。
琢磨/琢磨も慕われるのはやぶさかでない。八重花ちゃんが同担拒否じゃなければ……。
崇号/早くこの場に八重花ちゃんが来てほしい。どんな反応をするんだろう?(笑)
縹/ハッピーセットかもしれない。
崇号/「お姉様とお姉様がいる! スーパーお姉様! やっほー両手に花! 興奮死!」 こうかな。
琢磨/可能性ありそうだな!(笑)
GM/そんな感じで遅れてやって来た八重花が合流し、PC3のシーン・文化祭へ……。今回はここで終わりにします!


 ●オープニングフェイズ5 〜鴨頭草探偵事務所〜

GM/次は、探偵事務所シーンをします。縹と崇号は事務所に居てください。
崇号/崇号は軒下に居させてください。
琢磨/貴様も客室を使うが?(笑)
縹/はい、ここうちの軒下。客室に通す(笑)
崇号/そ、そんなお部屋をわざわざ用意してもらえるなんて……崇号の寝床なんて床にちょっとクッションを敷くだけでいいんで……。
GM/アヒルちゃんクッションをあげるから暖まろうね。
崇号/あっ、アヒルちゃんだぁ! きらきら!(笑) ぎゅっ。えへへ、ふかふか。
琢磨/ふかふかのベッドを用意してもらったんだからそこで寝なさい(笑)
縹/崇号くんと琢磨くんの部屋にはベッドとか簡単な机と椅子ぐらいは用意するよ。あと必要なものは言って。手配するから。
琢磨/パンチングボールとダンベルと。
縹/3ヶ月の間にミニジムみたいになってるー!?(笑) 服とかはおいおい買いに行こうか。特に崇号くんは大きいから俺のじゃあちょっとサイズ合わないからね。
崇号/服なんて一生で2着ぐらいしか持ってなかったのに……。
縹/もっと持って!(笑) 祟号くん、見栄えするから八重花ちゃんに服をとっかえひっかえされてそう……。
琢磨/いっぱい買いに行こうな(笑) なお、ルームランナーは琢磨の教会のお仕事で買ったのでご心配なく!
縹/という日々を過ごしていた訳ですね、我らは。あっという間に3ヶ月、12月になったんだ。
崇号/年末年始だし、崇号は縹さんのお手伝いということで事務所をお掃除してます。
縹/上手にお掃除できたか判定してみよっか?
崇号/【体力】なら7あります!(ころころ)出目が1・2で達成値10。得意分野の体力なのにヘタクソすぎへん?
GM/要領が……! 要領が良くない……!(笑)
琢磨/かわいい。まだ実体に不慣れなのかもしれない(笑)
崇号/ぱたぱた……ぱた……くしゅんっ。
縹/マスクしな? あと掃除は高いところから順にやるんだよ〜。そんなおっかなびっくり掃除してる祟号くんを気にかけつつ、自分は事件の資料をまとめてるかな。
GM/慣れた仕事をしている縹さんと、必死に事務所を掃除している崇号さん。
崇号/掃除ぐらいはしないと……僕、【理知】が1で頭良くないし、教会の仕事をやってる相棒と違って、僕なんかにできることなんてこれぐらいだし……。
琢磨/……自己評価が低い。
縹/そういう言い方は好きじゃないなあ。
崇号/びくっ。……え、えっと、ひょうさん……なんでも言って、なんでも使ってください、なんでもするから……さっきはできなかったけど。
縹/誰だって得意不得意はあるからね。細かい掃除は苦手でも、模様替えで家具を動かすのは得意だろう?
崇号/……は、はい。
縹/おじさん、歳だから重いもの持つの苦手でさあ。祟号くんがそういうの手伝ってくれたら助かるんだよね。
崇号/……た、助けますっ。
縹/うん、頼りにしてるよ。とんとん、と煙草の灰を落とす。
崇号/灰皿、片付ける! キレイにする!
縹/偉いので、黙って片付けてもらう。
琢磨/できる探偵だ。
崇号/やる……やれることする……やって、喜んでもらう……相棒ほどできることないけど、やる!
GM/では、そんなやり取りをしていた探偵事務所にやって来る人がいます。PC1の家族、つまり鴨頭草 紗々音です。
縹/おっと、紗々音か。
崇号/(いきなり陽子になって)「紗々音ェー! 50代になってもアンタ若くてかわいいわよぉーッ!」(一同笑)
琢磨/ヨウ子も実年齢より若く見えるタイプだろ?
崇号/今の陽子は『テニプリ』の跡部のかーちゃんか若しくは『チー付与』の暗殺の母だよ。
琢磨/前者であればいいな!(一同笑)
縹/それで、紗々音はどうしてこっちに?
GM/(紗々音になって)「近くを通ったから寄ってみただけ。あそこのお店でクリスマスセールやってたから、シュトーレンがお得で買っちゃって」
縹/ああ、確かにシュトーレンはいい(笑)
崇号/人が来たので部屋の隅っこに隠れます。
縹/祟号くん? 紗々音とは3ヶ月もあったんだから初対面じゃないでしょ?(笑)
崇号/で、でも……僕、あんまり出ない方がいいかなって……こそこそ。
GM/「事務所の新しいお手伝いの子、まだ慣れないんだね」
縹/人見知りする子なんだ。紗々音、そこの働き者の祟号くんにシュトーレンをご馳走してやってくれないか。仕事は一旦中断してお茶の時間にしよう。
GM/「そうね。ねえ、こんにちはー。私、一応ここの社長さんの社長婦人です。覚えてるでしょ?」 隅っこの崇号に笑顔で近寄る紗々音。
崇号/えっと……。ひょうさんがいつもぎゅっしてる人……?
縹/お、おう……。
GM/紗々音、爆笑します。「こっちは他の人達用のお土産。『食べて』って言ってあげてね」
崇号/(やっぱり陽子になって)「紗々音ェー! 言い回しがかわいいわよぉーッ!」
縹/陽子ちゃんの自我が強いな!?(笑)
GM/というより、崇号さんの自我が弱すぎでは?(笑)
琢磨/ちょいちょいタカを押し退けて出てくるんじゃない、ヨウ子の自我(笑) タカもシュトーレンをお食べ、おいしいから。
崇号/しゅ、しゅとーれんは……彼女達が帰ってきたら、きっと全部食べる……だから僕は……。
GM/「来て来て。一休みしましょう」
縹/祟号くん、ほら、こっちおいで。来客のソファに座って、祟号くんも座るように促す。
崇号/……僕もここ、座って、いいの?
縹/座らないとお茶できないでしょ。好きに使って良いって。ぽんぽん、とソファを叩く。
GM/「あ、キッチン借りるねー」
縹/ああ。おっ、ここの菓子美味いんだよな。
GM/「貴方は家に帰れば山ほど食べられるからここでは遠慮してもいいわよ」
縹/頭脳労働した後なんですけどお!? クリスマスなんだしケーキ食べたいよ。
GM/「ケーキは当日でしょうが。今はこっちの焼き菓子で我慢しなさい。はい崇号くん、これどうぞ」 クリスマスセールのお菓子を出します。
崇号/渡さなきゃ……お外、行ってる二人に、渡さなきゃ……。
縹/それは君のだからね? 懐にしまわないの。
琢磨/相棒も後で食べるからな。今は君がちゃんとシュトーレンお食べ。
GM/紗々音と平和な時間を過ごします。……ただ近くを通りがかったから寄っただけ、そんな奥さん、それだけです。

 しかし、縹は思う。
 この3ヶ月間、教会のパトロール協力や情報提供の依頼があったが、特に進展無し。
 それ以外にもいくつか仕事を受け持ち、八重花もそろそろ冬休みに入るぐらい……いつも通りの日常が戻りつつある。
 だけど「もう安心になった」とお出しされた訳ではない。


縹/むしろ、こういう気が緩んだ時が危ないんだよな。最初のテロだって、人が多く集まる場所で行われた………。
琢磨/でっかいシーズンイベントが多い時期だからな、テロ的に狙い時ではある……。
崇号/く、クリスマスにテロ? それヤバイのでは……?
縹/でも効果的だよね、クリスマスにテロ。

 たとえ今は平和と思えても、――紗々音が爆破テロに巻き込まれるかもしれない。
 ――吐き気を催す邪悪に手足を切り落とされるかもしれないし、人体改造を施されるかもしれない。
 ――魔物に輪姦されるかもしれないし、半年ものあいだ拷問の末に殺されるかもしれない。
 最悪な状況が思い浮かぶ。


崇号/その「最悪な状況」って、PC2の……?
琢磨/うん……琢磨と崇号の最期だな。
縹/そんなこと、許すものかよ……。紗々音、こっちはもうすぐで終わるからもうちょい待っててくれ。一緒に帰ろう。
GM/「え? もう私帰るつもりだけど。勤務中お邪魔だろうし」
縹/いや、こっちも進展の無い仕事の資料を眺めてただけだから。片付けるまで待っててくれ。
GM/「別にいいのにー」 紗々音はそう遠慮を言いながらも、待ちます。
崇号/……ひょうさん。いっしょに帰りま……す、か?
縹/ああ、悪いが今日は早めに上がらせてもらうよ。祟号くん、あとよろしくね。ぽん、と祟号くんの頭を撫でる。
崇号/は……はい! おるすばん、できます。3ヶ月、お手伝いしてきたので……30年ぐらいならおるすばん、できますっ。
縹/はは、一晩だけだよ。明日の朝にはちゃんと来るから。
GM/「崇号くん、シュトーレンをもっと食べたかったら食べていいからね。まだまだクリスマスセールやってるから買えるし」
崇号/あの、お菓子、ありがとうございます……。
GM/「どういたしまして」
崇号/……ひょうさんに、頭、ぽん、されて、嬉しいから……おるすばん、がんばろ……。にこにこ!
縹/……祟号くん達も自宅に連れて行っても良いんだが。肉体を得ているとはいえ、彼らは怨霊だからな……。紗々音の安全を優先するなら、彼らには悪いが事件が解決するまで自宅には上げられんな。
琢磨/我らは怨霊ゆえ、下級霊とか寄せ付けるかもしれないし。
崇号/そんなこと崇号は知らない。にこにこ! ひょうさんに頼りにされて嬉しい! おるすばんがんばるの顔!
縹/うう、良心が痛む……。何かあったら俺のスマホに連絡入れてね。短縮1番だよ!
琢磨/偉いな、ちゃんと短縮一番登録してる。
崇号/は、はい! 短縮一番……! やり方が判んなくなったらアレクサ教えてね。
縹/アレクサ「グワッ」
琢磨/アレクサアヒルちゃん!?(一同笑)
崇号/崇号はアヒルちゃんを抱っこしてお留守番します。それより脳内の陽子が「紗々音に何かあったら許さないわよ!? うちの子の爆弾が火を噴くわよッ!?」ってうるさいです。
縹/爆破テロを防ぐために爆破テロするんじゃない!(笑)
琢磨/ヨウ子の自我、ほんと強い(笑)
GM/それでは、縹さんは紗々音と帰りましょうか。PC1の家族シーン、つまり夫婦シーンをします! ……クリスマスの街並みを歩いて自宅まで帰る二人。何か話をしますか?
縹/世間はもうすっかりクリスマスだなあ。
GM/「うんうん。クリスマスってことは年末、年末ってことは大掃除……」
縹/今年は祟号くんと琢磨くんがいるからデカい棚も動かせそうだな。
琢磨/まかせろ。
崇号/が、がんばる……!
GM/「今日、整理をしてたら30年以上前に着た浴衣が出てきたの。貴方の実家から送られてきたあの浴衣。ななちゃんたちと一緒に行った夏祭りに着ていったあれ。覚えてる?」
縹/ああ……祭りのときのか。よく持ってたな。
GM/「物が良いから全然色も落ちてなかったし、生地も痛んでなかったの。まだ着られそうだったよ」
縹/そうか。じゃあ来年の夏祭りは久々に浴衣を着て行くか。
GM/「縹も着るならね。まだ着られるでしょ?」
縹/若い時の浴衣はデザインがなあ……。
GM/「最近は昭和レトロ復刻ブームだって話だし? いいんじゃない?」 なんか最近クリームソーダ柄のグッズとかよく見かける。
縹/昭和レトロ、いいな。銀座でクリームソーダでも飲みに行くか?
GM/「いいかも! 銀ブラだ。今からでもいいし、来月でも……ってこの時期には寒いか」 紗々音は笑う。「最近は温暖化で暖かいし、冬でもクリームソーダ飲みたくなりそうね」
縹/確かに。こたつで食べるアイスは最高みたいなやつだ。
GM/「……8月過ぎまでこの会話、覚えていてよ。私ド忘れするかもしれないから。覚えていたら、また夏祭り行きましょう」
縹/当たり前だろう。……忘れられなかったから、過去に戻ってやり直したんだぞ俺は。小さく、呟く。
GM/そんな呟きは、紗々音には届かない。
縹/ああでも、まだ物騒な事件は片付いてないし、人の多いところ行くときは気を付けるんだぞ。
GM/「貴方もね。言われるまでもないか」
縹/お互いにな。……暫くは、奈奈緒ちゃんや一真くんに紗々音の護衛を頼むか。
GM/そうして二人は無事に自宅へ帰る。平和な夫婦のシーンをやれたので、早速ですが事態を動かしましょう!
崇号/動かすな。
琢磨/事態は動くものだ。覚悟はしている(笑)
縹/や、やだあ……(笑)

 楽しいクリスマスを過ごす街。一同は、大型イベントに狙われるテロを警戒する。
 小さな手作りの文化祭。クリスマス。楽しい晩餐。
 何事もなくクリスマスを楽しみ……八重花は高校生活を送り、縹は年末の仕事を終え、琢磨と崇号はその手伝いに走る。
 そうして、12月31日。


崇号/年末まで、いった……?
琢磨/大晦日だな。

 年越し蕎麦を食べるかもしれない。大晦日の除夜の鐘をつきにいくかもしれない。
 街はカウントダウンを迎え……。


縹/年越した、ねえ……。

 初日の出を迎え……優雅な正月の朝を過ごし、初詣に行き、涼しく澄んだ空気を吸い、清々しい気持ちで1月1日を。
 ……ジャラッ。鎖が空を舞った。
 ――ドオン。衝撃。
 ドカアアアアン! 爆発。


琢磨/ですよね〜!?
崇号/初詣かよ〜!? おめでたい正月だなあ!
GM/(ころころ)(ころころ)(ころころ)……崇号さん、シーンに出てください。
崇号/ほわ?
GM/崇号は、教会の依頼である日々のパトロールを今日もしています。これは縹さんと八重花さんの日課です。縹さん達の日課だったらお手伝いでいる崇号もパトロールは日課です。
崇号/琢磨&崇号は二人のパトロール業をお手伝いしますね。
琢磨/琢磨は今、別の場所をパトロールしてるんだな。
GM/そうして崇号は、旧住宅地の方に来ました。旧住宅地は古い建物が立ち並ぶ空き家も多い住宅地ですが、もちろん昔ながらの昭和の家々に住んでいる人達も多くいます。
崇号/いつものようにパトロール……何も無いといいなパトロール……。
GM/今日は1月1日、お正月ということで自宅にいる人も多いでしょう。そこで、ドカアアアアン! 爆発。ある民家の密集地で、爆発が起きる。それを君は近場で目撃します。
崇号/あっ……! あれ、ひょうさんたちが言っていた、あれ……!? まず連絡! すまほ! 一番一番!
縹/えらい!
琢磨/えらいぞ!
GM/火炎。叫び声、逃げる人達、泣き声、パニックの人達。冬だから火を使っている木造家屋も多く、広まる火。
崇号/救助は……いや、通報は迅速な筈。それこそ自分のようなパトロール中の能力者が何人もいる。きっと通報も救助も早い。なら自分ができることは……犯人の確保! もしこれが自爆テロだというなら自爆した張本人、その証拠品をいち早く確保ができれば? まだ爆発して間もないのなら残っているのでは?
GM/……凄い。わりと崇号さんが冷静だった(笑)
縹/流石、現場の判断が早いね。
琢磨/そう! 相棒はデキる奴なんですよ! 得意げに大輪の花丸をあげる(笑)
崇号/連続テロを食い止めるヒントを得る! いつものえへへってしてる顔ではなく、ざっと家々の屋根の上を駆け出します。
GM/凄いぞ! では、崇号は逃げる人達の中には、八重花ほどの年の女の子もいることに気付く。八重花がたまに写真を見せてきた女性「神町 芽実」も逃げているのが見える。
崇号/えっ。……彼女の家が近いの?
縹/また、巻き込まれて……?
GM/彼女は逃げていきます。周囲に「逃げろ!」と声を出してくれる人達がいるから。サイレンの音やパトカーの音が鳴り響く。それだけ助けてくれる者達が多い証拠だ。
崇号/気になる……だが。自分は救助よりも、できれば現場を見たい。少しでもヒントを……そう思って爆心地へ向かいます。……もしこの場に居たのが崇号でなく相棒なら、彼女の救助に行ったかもしれないけど……。
GM/崇号だとそうなるのも仕方ないですよ。
縹/それに、祟号くんの判断も悪くないよ。
琢磨/ああ、偉いぞ。できることをこなしているからな。
崇号/ありがとうございます! 芽実シーンに関してはこの後の八重花ちゃんに期待しています!(笑) なので崇号は現場へ向かいます……!
GM/崇号は運良くここに居た。爆破箇所にも近く、そこに居た。……そして、見かけるだろう。



GM/絶望の声に満ちる赤い闇の中、影が魅惑的に立ち尽くしていた。
崇号/……あ……。
琢磨/おお……!
縹/でええええ〜!?
GM/恐るべき男が、冷たい笑みを浮かべながら崇号を見つめている。異端犯罪者エンポニティス。剣菱 武蔵。崇号を長きに渡り絶望に陥れて殺した魔術師、張本人だ。
崇号/……む、むさしさま?
GM/それは一瞬のことで。正気を失いかけるほど驚愕した崇号は、その男の姿を見失ってしまう。
崇号/完全に固まって何もできず、爆発する住宅地で立ち尽くす……いや、膝から崩れ落ちる。 っ……あ、あああ、ああああああ……!
琢磨/うん……タカのトラウマだよな。「むさしさま」って呼んでいてまだ心が隷属されてる……無理もない。
縹/崇号くん……。
崇号/体……全然動かない……恐怖で……半年間、あの人に、弄ばれて……。死んだ後なのに、新しく肉体を得た後だっていうのに、今の僕でも……何もできない……?
GM/何もできないか……。他のPC達と合流できます?
琢磨/見つけて回収したい!
GM/駆けつける判定とかしましょうか。縹さんも琢磨も八重花もこの騒動には動き始めているから、「【知覚】判定の達成値が高い順に崇号を発見する」ということで。成功失敗はありません。
縹/はーい! 人物を探し出す≪超越感覚≫があるので+3のボーナスがあります。(ころころ)達成値17。
琢磨/(ころころ)達成値13! こちらは物探しは得手ではないけれど、それでも二番目に駆けつけます!
崇号/2人とも出目が高い! 道端で茫然としている崇号を発見して!
GM/とりあえず縹さんが先に崇号を発見。爆発現場近くで崇号の反応あり、駆けつけてみると……。
縹/スマホに連絡入れるも祟号くんが出ない。厭な予感がして、≪超越感覚≫で祟号くんを探し出す! 祟号くん……!
崇号/道路で膝から崩れ落ちたまま、首を俯かせています。
GM/そこにはもう誰も居ません。崇号しか居ません。
縹/祟号くん! 無事か!? 何があった……!?
崇号/ひょう……さん? ……いま、した。
縹/居た……?
崇号/あの人、いました……。僕を、僕たちを……殺した……剣菱 武蔵。震えながら言います。
縹/……まさか!
GM/その会話を途中から聞きながら顕れる琢磨さん、激昂しそう。
琢磨/……ざり。背後から砂利と靴底が擦れる音がする。
縹/……琢磨くん。
琢磨/居たのか。あれが、いたのか。……どこに。
GM/もうここには居ません。
崇号/わ、わかんない……ごめ……見失って……。
琢磨/…………。
崇号/ご、ごめんなさい! ぼ、ぼうっとして……! せっかく、見つけたのに……ヒント……! ううう……。
琢磨/そうか。いや、仕方がない……仕方ないことだ、無理もない……よく頑張った、タカ。歩み寄り、背中をぽんと叩く。
崇号/ぁ……。ごめん、ごめんなさい……。
琢磨/謝るな。下手人が居たことを把握してくれただけでも、御の字だ。
縹/こんな事件の時に急に思いもよらぬ相手が現れたら動揺する。気にしなくて良い。大丈夫、追跡は俺の得手だ。むしろよく無事だったね。
琢磨/……君は本当に、よくやった。
崇号/……二人とも、ありがとう……。
GM/琢磨の言うとおり。縹が案じていたとおり。危機は、確実に来る。そして、奴がいる……それが分かったことは収穫だ。
琢磨/……奴に。思い知らせるのは今ではない。
縹/くそったれめ……。あのとき死んだんじゃあなかったのか。これ以上被害を出してたまるかよ。
崇号/また……失わないためにも……探し出す。今度は、絶対に……。
縹/ああ、絶対に。
琢磨/……そうだな。相棒を、恩人を順番に見て、少女を頭によぎらせて、頷く。
GM/1月1日。旧住宅地で爆破事件が起きた。君達は確信した。「これは30年前の連続爆破テロの再来である」と。本格的に捜査に乗り出す。