アナザーワールドSRS・リプレイ・アウトロウ ファミリア
■ 第2話『龍の謀』 1ページ目 ■
2017年4月7日




 ●プリプレイ

GM/お集まりいただきありがとうございましたー。お久しぶりの『アウトロウファミリア』、今回はどどんとふでのオンラインセッションで第2話を始めていきましょうー。
円子/よろしくお願い致しますー!
小夏/はーい! よろしくお願いします! 久々だー!
GM/まず始めに今回のハンドアウトをお配ります。今日は、魔王のお使いで江の島に行ってもらうシナリオをするよ!



 アナザーワールドSRS シナリオ名『龍の謀』



【レギュレーション】
 キャラクターレベル7で開始。前回の伊香保旅行から数ヶ月後の4月が舞台。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:五頭龍祭祀書  関係:ビジネス

 4月1日。君達は援助者である魔王から依頼を受けた。
 「4月12日に、江の島にて1年に1回行なわれる『五頭龍例大祭』が開かれる。
 例大祭の終了後、知り合いの巫女から使用済みの禁書『五頭龍祭祀書』を貰ってきてくれ」
 そうして4月10日。君達は前々日の夜から鎌倉入りをした。
▼セカイのイベント:五頭龍祭祀書を求めて江の島に行く。
▼コネクション:『五頭龍祭祀書』

 江の島の祭『五頭龍例大祭』に使用される禁書。1年に1回使われるために発行される使い捨てタイプ。

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:ひなた  関係:大切な家族

 君達は4月10日から鎌倉にやって来た。
 夜はビーチのホテル! ホテルで一晩たっぷり寝る! 朝から散策! 昼は優雅にランチ!
 4月12日の正午に開催される祭りまで自由に過ごそう。
 ……おや、ひなちゃんのようすが……?
▼セカイのイベント:ひなたの異常に気付く。
▼コネクションNPC2:ひなた

 説明はいらない、我らが妹。健康優良児である。


GM/青空の下で、江の島へ旅行してもらおうと思います。
小夏/お空が青くて観光日和感! でも、ひなちゃんの様子が……不穏。
GM/B連打しても良いのよ。
円子/かわらずのいしが必要だ(笑) ……ひなちゃんに何があるんだろ、気になりますね。
小夏/なら円子くんがPC2のハンドアウトを選ぶ? こちら禁書をば。じゅるり。
円子/まだハンドアウトですからダメですよ、小夏さん!(笑)
小夏/既にハンドアウトの時点で禁書の良い匂いがして辛い!(笑)
GM/いや、いつものことだろ(笑) 小夏さんは禁書を持ってくる役目のハンドアウトPC1を選択するんだね。……では小夏さん、君に『巫女の名前』を決めてほしい。16〜20歳ぐらいの鎌倉在住の女子の名前を頼む。
小夏/おっと、巫女さんの名前?
GM/キャラクターイメージは……巫女だから和な女子、でも『FGO』のニトクリスちゃんみたいな子を想定している。出ませぃ!
円子/おかっぱロングが春風に揺れるんですね。良い(笑)
小夏/メジェドの視線を感じそうな女子ですね。(暫く考えて)……お待たせしました。名前は、早蕨 梅(さわらび・うめ)さんはいかがでしょうか。
円子/和風な名前ですね!
小夏/春のかさね色目から持ってきました。春風ワードを参考にしたよ。
GM/ウメちゃん、サワラビ、珍しい名前でカッコイイ! 素敵な名前です。やっぱNPC名は個人的にプレイヤーさんに付けてもらうに限る!

 円子 慎也(プレイヤー名:にとに子)
 キャラクターレベル7:クラス[魔術師2/異端者5]
 主特技≪L:「ユウメイイスタディオ」≫&≪ユウメイ:霊魂の魂≫を取得。異端者より、副特技≪偽りの太陽≫を取得。

 美淑 小夏(プレイヤー名:ぷぇ)
 キャラクターレベル7:クラス[感応力師4/狂戦士1/異端者2]
 聖職者より、主特技≪一心同体≫ 、副特技≪サイコメトリー≫を取得。

GM/≪L:「ユウメイイスタディオ」≫の効果で取得した[霊媒師]の≪霊魂の鏡≫は、物凄く強い特技だね。あと小夏さんが取った≪一心同体≫は、「他者の判定を自分が代用できる」という面白い特技だ。これGMも大好き!
円子/おおー、さらに「俺が相庭脩駕だ」ができる……!
小夏/「オレ達が相庭脩駕だ!」(笑) イェスイェス、オレ達にピッタリかなーって。

 ひなた(プレイヤー名:マーサー・NPC)
 キャラクターレベル4:クラス[世界遣い2/聖職者1/イレギュラー1]
 聖職者より、主特技≪叱咤激励≫ 、副特技≪物品調達≫を取得。

GM/ひなちゃんは≪物品調達≫という名の一人でお買い物ができるようになりました(笑) という訳で、江の島へ行こうかー。


 ●オープニングフェイズ1/小夏 〜依頼〜

GM/4月1日、君達はN市に車を走らせてきました。そう、いつものです。君達のパトロンに呼び出され、新たな依頼を受けます……魔王の落とし子として。
小夏/ごはん、いや依頼の話ですね! 判りました! 車の中でめっちゃそわそわ鼻歌まじり!
円子/小夏さんが楽しそうで何よりです(笑) 今度はどこに行くんだろうなー。
GM/運転手をしているカオルさんも、「前と同じ喫茶店で良かったんだっけ?」と桜が咲き始める青空の下、車を走らせる。
小夏/喫茶店でゆっくりお話ですねー。
GM/君達は伊香保以降も、何度か依頼を受けてはご飯を貰う生活をしています。もう魔王からの依頼で禁書を探しに行くのは何回目だろうって感覚です。
円子/ごはん(禁書)
GM/禁書(ごはん)
小夏/ごはん(しあわせ)
GM/ひなた(おでかけ)
小夏/かわいい(とうとい)
円子/かわいい(かわいい)
GM/なんかドラクエのコマンドで会話してるみたいになってる(笑) 君達はN市の某喫茶店に到着します。説明シーンなので登場するキャラクターはマルコナツだけね。ひなちゃんとカオルさんは待機よ。
円子/2人は天気が良い日だし、お布団を外に干しているのかも?
GM/(ひなたになって)「2人がお仕事を受けに行く間、カオルさんとコインランドリーに行ってくるー!」 駐車場が広くてお庭がある系のコインランドリーでは、お布団を太陽の下で干せるスペースがある。良い機会だしキャンピングカーのお布団を洗濯しに行ってくるね。
小夏/うわあ、可愛い光景!(笑) 今晩はおひさまの匂いのするお布団で眠れるな!
円子/気を付けて行ってらっしゃい!
GM/ひなちゃんは「わぁーっ」といっぱいの洗濯物を抱えていく。そして君達は喫茶店へ。
小夏/2人ともお布団は頼んだ! よっしよっし、行こうぜ円子。そわそわ!
円子/はい、そうしますか!
GM/行こうぜ、っていう男らしい小夏さんの台詞まわしにドキッとするGMであった(笑) さて、喫茶店シャノアールの中に入ると……周りにお客さんの居ない席に、赤髪の男が紅茶を飲んで待っています。君達のパトロンです。
円子/魔王様!
GM/魔王様……赤い髪の男・アクセンは、君達の存在に気付く。(アクセンになって)「……来たのか。時間通りだな」
小夏/なんなんカッコイイわ。なんか悔しい。
GM/いきなり半ギレするほど悔しい!?(笑・アクセンになって)「席に着きたまえ。好きな物を頼むがいい」 魔王がもちろん奢るので何でも注文してください。
円子/いつもお世話になってます。ぺこりとお辞儀して座ります。
小夏/どうもー。気持ちだけでも……こう、本に似てるのでサンドイッチを頼みますね。あとレモンティー。
GM/気持ちだけでも似てる、とは(笑)
円子/円子はバナナクレープとコーヒーで、苦いのと甘いのを頼みます! 俺だってブラックコーヒー飲めますよ。クレープを頬張りながら言います!
小夏/おー、大人舌だなー? って言いつつサンドイッチもぐもぐ。
円子/……自然にサンドイッチから文庫本に切り替わっているかもしれない?(笑)
小夏/文庫本はこう、お代わり用だな。むしろ本命ランチだな(笑) ある程度食べたところで……魔王様をチラリ。で、今回はどこに?
GM/シャノアールでPCが好きなメニューを頼む姿が大好きGMが満足したので、本題に入ります(笑) 「神奈川県にある江の島では、4月に『五頭龍例大祭』なる祭事がある。年に1回行なわれている祭であり……本来なら60年に1度なんだが、観光目的として近年は毎年4月に行なわれることになったものだ」
小夏/へえ? もぐもぐもぐもぐ。
GM/「今年は4月12日に行なわれる。どのような祭かと言うと、五頭龍の神輿を担ぎ、神社の天女に会わせるという内容だ」 【理知】判定で難易度10に成功したら、ある程度知っていても良いです。
円子/ふむふむ?(ころころ)達成値9……惜しい。面白そうなお祭りですねって言いますね!
小夏/(ころころ)達成値11。なんか以前食べた本の中に、そんなお祭りがあるって書いてあったような……。
円子/さすが知識を食べる異端。
GM/博識だ。しかしなんか脳が混乱するフレーズ(笑) 小夏さんは、円子くんに「五頭龍伝説」をだいたいお話してあげることができます。内容は以下の通りです。

 昔々、悪さをする五頭龍がおりました。
 生贄を捧げなければ悪さをいっぱいする悪い龍でした。
 ある日、天女がやってきました。
 龍は天女に惚れました。
 龍は天女に求婚します。天女は「あんた悪い子だからやーよ」って断りました。
 龍「じゃあオレ、良い子になるわ」
 めでたしめでたし。


小夏/ご飯ないと悪さする龍を天女さんがハートキャッチしていい子にした。
円子/な、なるほど! 恋は人……龍を変える!(笑)
小夏/不良を更生させた感あるわなー。
GM/そう言うと天女が『FGO』のマルタ姐さん的なもんに思えてくる。
小夏/タラスクアタックならぬ五頭龍アタックとな。強そう(笑)
円子/つまり……その伝説の再現をしているのが五頭龍のお祭りなんですね?
GM/「その通り。小夏殿が語った通りの伝説があり、それを再現しているのが五頭龍例大祭だ。観光目的に年に1回になっているが、60年に1度の真祭もしっかりと執り行われている」
小夏/真祭?
GM/「この儀式は60年に1度すれば良いとされている。それが真祭だ。今は毎年やっているがな。……祭事では、実際に天女と龍が婚姻を交わしたときの呪文を唱え、その一帯に繁栄あれと祈りを捧げる。1年間溜めた魔力のインクで書を記し、巫女が祭りに呪文を読み上げ、祈りを捧げる……どこの地方にもあるありふれた儀式とも言える」
小夏/ありふれたとはいえ、面白そうだよなぁ! 祭に行ってみたくなってきたぞ。今年は真祭なんですか?
GM/「いいや、残念ながら真祭は今年ではないよ」
円子/あ、そうなんですね。真祭も見られるのかと思ってました。
GM/「この呪文の原本は門外不出でな、宮司も世に出ることを嫌っている。世間に知れ渡ると神性が薄れるからな。……しかしこのたび、今年の4月に使う祭祀書を譲り受けることとなった」
円子/おおー!
小夏/魔力のインクで書くぐう繁栄あれなら豊穣のご利益とかありそうだよなぐう祭祀書ぐうううう。
GM/すっごいお腹が鳴ってる。
円子/小夏さん、もう少し待ってください!(笑) 写本のユウメイの禁書を手渡します。
小夏/写本! 肉筆文字! おいしいやつ! もっもっもっもっ!
GM/コンビニコピーのユウメイか(笑) 「使用済みの祭祀書であれば持っていっていいと、交渉の末、なんとか入手できることとなった」 おそらくマルコナツの同僚の違う魔王の落とし子さんが交渉の結果、譲り受ける形までもっていったのでしょう。魔力を1回使ったらもう使えない使い捨てタイプの祭祀書なので、厳重に保管すればOKになったらしいです。
円子/同僚さん、凄く有能。
小夏/同僚の人に感謝……!
GM/「君達に頼みたいのは『使用済みの本年例大祭に使われる祭祀書を回収』だ。例大祭が終われば用済みの紙になるそれを、巫女から直接貰ってきてほしい。『用済みとはいえ大変貴重な物だから信頼できる者を寄越してほしい。そうすれば渡そう』というあちらからの提案だ」 巫女的に郵送で禁書を送るのはダメだったらしい。
円子/巫女に会って、祭祀書を貰ってくればいいんですね。
小夏/こちらは依頼に異存なし! 使い捨ての祭祀書最高! あ、その巫女さんってなんていう人なんだ?
GM/「巫女の名前は、早蕨 梅という」 履歴書の写真っぽいのを見せてくるので顔を覚えられるよー。写真の顔は、大学生ぐらいかの若い女の子だね。
円子/ありがとうございます! 写真も見て顔を覚えよう。……その祭祀書、貰ってきた後のコピーはOKですか?
GM/「原紙からインクで複写したもの、なおかつ効果が無くなったと巫女が確認したものだぞ。そのコピーとなったら……」 カルピスをめっちゃ水と水と水で薄めた味がすると思うと魔王談。でもまあカルピスは美味しいよね。魔王は止めぬ。
円子/水で薄めてもカルピスはカルピス、ありがたくコピーさせてもらいます!(笑)
小夏/瞳孔を開きながらガッツポーズ!(笑) 魔王様が目を通すまでは食べない! 写真の梅さんの顔もしっかり覚える! ……キリっとしたべっぴんさんなら、すぐ判りそうだ。
GM/「……それとだな」
小夏/はい?
GM/「君達は以前、秋に報告をしてくれた……伊香保での件があっただろう。ユウメイイスタディオに会ったそうじゃないか」
円子/は、はい。
GM/「神は信心深い者達に興味を引かれ、自分達からやって来る。自分達を敬愛する者に惹かれて自ら堕天してくることが多いとされており、神を崇める祭りに彼らが訪れることは非常に多い。……天女、五頭龍。君達は既に邪神と接触したという経験」
小夏/……今回の祭りにも?
GM/「まあ、現れるとなったら1%以下だろうがな」 全然来る訳ないってー。んなことまずありえないってー。ないってー。
円子/まずいですよ、それフラグっていうらしいですよ!(笑)
GM/「もし会ったら楽しい話を土産に持ってきてくれ」
円子/……今回も、一筋縄ではいかないお使いになりそうですね。
小夏/一筋縄ではいかないのは毎度のことだし、覚悟はしとこう。
GM/「では報酬の話だが、4月のカタログギフトはこれだ」 テーブルの上にスッと生活費と新たなカタログを置く魔王。
円子/わー、やったー!(笑)
小夏/毎度ありがとうございますー! 4月のカタログギフトなら、ひなちゃんに可愛い春物の小物とか服とか注文しよー!
円子/お土産も楽しみにしていてくださいねー!
GM/君達はとっても明るく依頼受けてくれるから魔王も嬉しいよ(笑)


 ●オープニングフェイズ2/円子 〜江の島で遊ぼう〜

GM/君達は例大祭前々日の夜に……魔王が取っておいてくれたホテルに泊まりました。
円子/魔王様、本当に良いパトロンさん(笑)
小夏/ホワイトすぎる。拝むしかない(笑)
GM/そうして前日の4月12日。丸1日遊ぶことにしました!

『AF判定:江の島で遊ぼう』
 ・使用能力値:【体力】【幸運】
 ・難易度:30
 ・ラウンド制限:1ラウンド

※「江の島で遊ぶ」演出に成功すること。
※協調行動は自動成功。ただし、1キャラクターにつき1度の演出で使用できる特技は2つまでとする。
 2つ使って難易度を減少させたら、次のキャラクターが同じように難易度減少をさせるまで、演出をすることができない。
 1つ使用で交代でも構わない。交代で演出合戦をすること。


小夏/散策を楽しめる観光地なら、カオルさんが運転しっぱなしにはならない。みんなで散歩をしよう!
GM/そうだね、車を置いてカオルさんもいっしょに歩くよ。履きやすい靴で散歩しようね。ご飯も食べに行こう……シラス丼が食べたい。
円子/おいしい! 季節なら生シラス丼、おいしい!
GM/あとはなんといってもお土産は、鳩サブレ。
円子/鎌倉ハムも捨てがたい。
GM/あとは天然石屋が多いし、ハンドメイドアクセサリーが好きの人はときめく。
小夏/狐面の紐に天然石を飾りつけてお洒落アレンジができるやつでは?(笑)
GM/すぐに江の島に行くのもいいけど近場のオススメ観光スポットは、鶴岡八幡宮、義経と弁慶伝説の寺、長谷の大仏様、鎌倉文学館、由比ヶ浜や七里ヶ浜の海水浴、新江ノ島水族館あたりを推すかな。余談だけど、江の島の神社は天照大神を祀ってます。みこーん。
円子/みこーん!
小夏/みこーん! ……でも今回の巫女は、メジェドみ(笑)
GM/何故私は巫女のキャライメージを玉藻じゃなくニトクリスにしちゃったんだろう(笑)
円子/出ませぃ巫女も可愛いですね。いろんな観光スポットが集まっているのが楽しいな、回り切れない! 江ノ電に乗るのももちろん楽しいー。
小夏/江ノ電には乗りたいねー! 寺社巡りも良いし、でも海に来たから海とか水族館とか……んむむ……。
円子/パンフレットとかサイトを見て、わちゃわちゃ旅行計画を立てるアウファミ。
GM/今回はそういうセッションなのです(笑) さて、今回は『オンセでAF判定を2人プレイでする場合どうしたら協調行動しやすいか?』を考えた結果の、難易度減少交代制にしてみました。シーンプレイヤーな円子くんが演出2つまで→小夏さんが演出2つまで→円子くんが……と進めていき、ダイスを振れると思ったら円子くんが判定をお願いします。
円子/了解しました!
小夏/ナイスアイディアだよ、GM。1日遊ぶぞー!
GM/あ……注意してほしいことがある。マジで食べ歩きしているとトンビに食べ物を奪われるから、気を付けるんだよ。
小夏/ああっ、言ってるそばから狐3号の油揚げがトンビにぃー!?(笑)
円子/狐3号のお揚げを取り戻すため≪器の支配≫をトンビに仕掛ける! でも円子の支配は生者に対してあまり巧く掛からない! さりげなく≪異形の触手≫で取り戻す!
小夏/攫われたお揚げが無事に戻ってきた!
円子/外で食べるときは気を付けるんだぞ3号! そう言いながらお揚げを3号に渡します。小夏さんにバトンタッチ!
小夏/空からの襲撃に備えて、≪掌の君≫で周りをぐるんと囲って、3号が安心して食べられるようにしつつ……まずはどこに行こうかって話をします。
GM/あっちもこっちも行きたくなるね。
小夏/≪最奥の記憶≫でわいわいとパンフを見た記憶を思い出しながら。確か恋人の丘も五頭龍絡みだったし、海へ行くのもいいし、鎌倉文学館でもいい。じゅるり。
円子/海に行きたいです、俺! と言いつつ、≪L:「ユウメイイスタディオ」≫の代償で正しい道に進めないので江の島から逆方向に歩き出す。
小夏/円子! ステイステイ! こっち!(笑)
円子/えっ、あっ、すみませんまた迷子になるところだった! 観光客の集団が目の前を通るので≪−50ナンパ≫で立ち往生しそうになってしまう。通してくださいって言えないコミュ障!
小夏/立ち往生しそうになる円子を……≪念動障壁≫の応用で、観光客が一瞬立ち止まりたくなるような感じにして人の切れ目を作る!
円子/ありがとうございますー! ダッシュ!
小夏/戻ってきた円子に、迷子にならないよう≪魔印≫をペタリ。これでよしっと。一先ずの迷子防止にな! ひなちゃんにもお揃いで桜マークの≪魔印≫を付けよう。
円子/小夏印の迷子札! ひなちゃんと3号にもお揃いの迷子札!(笑)
小夏/女の子にも狐面男子にも合う感じのやつな。散策中は≪魔印≫大活躍だな!
円子/春っぽい! わーい、ここにお願いしますと≪飢えし甲冑≫の狐面を指差します。狐面も春仕様!
小夏/おっけー! 狐面の目元に桜。ひなちゃんのお手々の甲に桜。
GM/(ひなたになって)「さくらだー!」 お手々に桜、ちんまりかわいいね。
小夏/カオルさんの背中にもこっそりぺたっとするよ(笑)
GM/(カオルになって)「おっと。これで安心安全だ。まだ満開ってほどじゃないけど良い時期に来たねぇ」 てくてくにこにこ。良い天気だからお散歩きもちいいからね、どこにでもいっちゃうからね。そんな感じで悠々自適に探索だ。……カオルさんは≪+50文学才能≫持ちだし、鎌倉文学館に行くのも良いんじゃない? 薔薇園と洋館があるよ!
円子/鎌倉文学館も良いですねー! ひなちゃんお嬢様ごっこしよう!
小夏/素敵だー! お嬢様みたいな可愛いワンピ―スを着てほしい!
円子/≪偽りの太陽≫で、自分達と周囲を洋館のお嬢様ごっこに似合う感じの服装にドレスアップ! 洋装でもいいですし、ハイカラさんみたいな感じも可愛い!
小夏/便利だ、凄い! 男性陣はフォーマルな感じかな!
円子/ちょっと気取った感じで散策!
GM/アウファミ、コスプレの旅。(ひなたになって)「みんなで写真を撮ろうよー!」
円子/家族写真だね!
小夏/良いねえ、記念写真がいっぱいだ。思い出をいっぱいにしよう。
GM/きっとキャンピングカーには、100円ショップで売ってるコルクボード写真スペースが飾ってあるんだよ。
円子/貼ってる写真がいっぱいになったら、アルバムに移動していくやつだ……(笑)
小夏/手を振るひなちゃんを写真に収めよう。鎌倉文学館なので≪暴食≫と≪食鬼≫の本能にクラクラしつつも、ひなちゃんの無邪気な提案にハッと引き戻される(笑)
円子/ハッとする小夏さんにダメですよーっと小さく声を掛ける(笑) ……後で写真は匿名で真奈さんや脩駕くんに送りましょうか。
小夏/焼き増しして送ろうか。毎回送ってるから匿名でも判ってくれる!(笑) よし、他にも遊びに行こう!
円子/はい! お祭りの予習に、江の島の恋人の丘へ行ってみますか?
小夏/五頭龍伝説のあれだな。行こう行こう! 散策愉しい!
GM/頑張って丘を駆け抜けるんだぞ。年が離れているカオルさんは散歩でヒーコラしちゃう。
円子/楽しい! でも疲れてきたなら途中にあるお茶屋さんで一休みしませんか? 羊羹が美味しいってパンフレットにあったような。
小夏/甘い物とお茶で一息入れれば元気になる! 
円子/そういえば≪異常鉱物≫で作った3号は食べ物を食べて平気だったのだろうか。横でもぐもぐむしゃむしゃしている3号を見る。
GM/(3号になって)「もしゃもしゃしゃもしゃもしゃしゃしゃももももも」
小夏/めっちゃ食ってる(笑)
円子/あっ! 俺の分の羊羹が3号に食われた!?(笑)
GM/それにはひなちゃんが3号に「めっ!」と叱る。アタモトさんのキツネのごとく図々しいキツネもこれには反省。
小夏/可愛すぎる(笑) 円子ー、オレの分ちょっと食うかー?
円子/えっ、いいんですか!? 一口だけ貰いますね! もしゃもしゃ。もしゃもしゃしつつも魔王様の言葉が意味深なので≪魔の感知≫で怪しい気配がないか探る。
GM/じゃあ小夏さんにはカオルから一口あげよう。円子くんが≪魔の感知≫をしている横で「はい、あーん」と。
小夏/カオルさんからお裾分けもらってもぐもぐしつつ、もうちょっと歩くなら先にある良い感じの休憩ボイントも調べとくかーって≪無の射撃≫の蝶を飛ばして調べさせます。
円子/陽光にきらめくインクの蝶々……それを飛ばす古風な一団。一瞬タイムスリップしたと錯覚したい
GM/絵になるな、君達。
小夏/あと、疲れが取れやすくなるように≪肉体復元≫も休憩中に使っておこう。蝶がひらっとして4人の肩をちょこちょこ飛び回り、吸うのではなく逆に活力を注入していくよ。
円子/活力を注入してもらったけど、帰りの江ノ電でみんなウトウトしそうなのが目に浮かびます。……そろそろ判定したいと思います。
小夏/ふぁいおー! 使った特技は14個だから、難易度は28下がって『現在難易度:2』!
円子/(ころころ)よし、達成値12! わーい! めっちゃ遊んだー!
小夏/ぐっじょぶ! 約束の丘にも行ったし、岩屋も行ってみたし、海も行った! 行けるとこは行ったんじゃないかな!
GM/君達は遊びきりました。まず、AF判定成功の報酬として、以下のイベントキーをゲットできます。

 『イベントキー:家族の為のこの力』
 タイミング:オート  代償:無し  回数:1シナリオに1回まで使用可能。
 効果:ひなた・カオルに関するロールを行なうことで、あらゆるダイスロールに+4。


GM/家族での時間を楽しみぬいた君達は、この時間を大事にしていこうと思いましたとさ。これはシーン内にいれば、いつでも射程関係無く譲渡可能イベントキーです。一応シーンプレイヤーで判定成功の円子くん持ちですが、円子くんが許可すれば小夏さんも使用できるボーナスです。ダイス1個分の達成値プレゼントだよ 命中ダメージ回復達成値なんでも可能だ。
円子/ありがとうございます! 大事なイベントキーだ。
小夏/家族み溢れるイベントキーだな。使いどころもいっぱいだ。
GM/茶屋で一息、そろそろまたホテルに戻ろうかという時間でしょうか。まだ夕暮れには早い、でも太陽が少しずつ下がりつつある時間帯。君達はある女の子がキビキビと「この機材はあっちに! ここの飾りはもっとどうにかできませんか!」と大人達に指示を出している姿を見ます。
小夏/お。
円子/おお?
GM/江の島は立地的に車が大変使いにくい場所です。人の手で大荷物など大変、だからこそ連携が必要。そんな感じで彼女は的確な指示を一生懸命飛ばしています。「明日の正午だからって神聖なお祭りなんですよ! もっとしっかり飾り付けしないと!」 出ませぃ声です。
小夏/……早蕨 梅さん? 思わず口にします。
GM/声に出されたことで、彼女は小夏さんに振り返ります。「あっ。……なんか見たことあります……あの顔……赤い異人さんがラインで写真を送ってくれた『明日来る人』……?」 どうやら彼女は思ったことが全部口から出る系女子らしい。
小夏/可愛い!(笑) こんにちは、俺達はその赤い人の使いの物です。オレは美淑 小夏で、こっちが円子 慎也。ぺこり。
円子/ぺこっとお辞儀をします。お疲れ様です!
GM/ぺこっとお辞儀をしてきた円子くんに「と、とってもお祭り気分のようですね!」 狐面ぎょっとな。
円子/えっ、引かれた……!?(笑) と、とりあえず明日はよろしくお願いします。俺たちもお祭り見に行きます!
GM/「赤い異人さんからラインで写真は送られてきています! お二人ほどいらっしゃると! 軽薄そうな人と狐面のぎょっとする人!
円子/でもぎょっとされるのには慣れてそう(笑) はい、俺達その赤い人の使いです。
小夏/面付けてるけど怪しくないからなー。……オレも軽薄だと、よく言われる(笑)
円子/小夏さんは軽薄じゃないですよ! と言いたいが、しかし≪−50天真爛漫≫(笑)
GM/コミュニケーションができない(笑) 「私も事情はちゃんと聞いています。明日お祭りが終わりましたらきちんと貴方達に例のものはお渡ししますので、ご安心を」
小夏/キリッ、キビッ、シャッ、て感じで話す巫女さんだなぁ。
GM/どうやら話は完全に通ってるし、彼女も理解しているようです。明日は何の滞りもなく祭祀書を貰えそうですね。「ああ、もう話は通っているかと思いますが、私が早蕨 梅です! 習字でよく滲む名前だって言われています! 本日はどうぞごゆるりと楽しんで!」
小夏/蕨の部分確かに滲む!(笑)
円子/鉛筆でも大変そうだ……(笑) お忙しいところ失礼しました! 明日も楽しみにしてます!
GM/「お祭りは楽しむためにあります! こちらも全力で観光客をもてなすので! 充分にお楽しみを!」
小夏/ああ、ありがとうな。祭りも楽しませてもらうからな! 人手が足りなかったりしたら、こっちも出来そうなことあるなら手伝うからなー。
GM/「気にしなくて結構です! でもそうですね、お手伝いといえば……『明日楽しい顔を見せてくれる』、これってだいぶ重要なお手伝いなのでお願いしたいです!」
小夏/おー、それなら任せてくれ! オレ達得意だからな!
円子/ですね! 神様に捧げるお祭りですから、やはり集まってくる人が笑顔だと神様も快いのかもしれないですし。
GM/円子くんの言葉に、カオルが「そうだろうね。なによりここは『和解で平和になった』ことをウリにした伝説の島だし」と頷く。正の感情を向けられたらそりゃしてる側ももてなされる側もニコニコやで。
小夏/和解と平和……お祭りには笑顔も付き物だしなー。
GM/「こちらこそお寛ぎのところ失礼しました」と円子くんにペコッ。「では私はここの辺で!」 しゃっと去ろうかな。
円子/いい人だなーと思いつつ、もう一回ぺこり。
GM/まっすぐな子だな、って思えます。「あっ!」 最後に、彼女はくるっと振り向きます。
円子/ん?
小夏/うん? どした?
GM/笑顔で真面目そうな凛々しい顔の彼女が、ウズマキから例のブツを出します。堂々と。
小夏/堂々と。
GM/「私が持っているってちゃんと判っていた方がいいですよね! これです! これが五頭龍祭祀書です! ご安心ください! 明日必ず儀式を終わりましたらお渡ししますから! 責任を持って! 私が! 貴方達に! それでは!」 なお、ここはおじさんおばさんが働く江の島のド真ん中である。
小夏/……周りの人は動揺してない?
円子/大っぴらに出して大丈夫ですか!? と言いつつ触手で小夏さんを引き留めます。念のため!(笑)
小夏/仕事終わってないし貪るのは懸命に堪えますね!(笑)
GM/普通は大っぴらにしちゃいけないやつです。おじさんおばさんは、【知覚】判定に成功した人は気付いて「なんかいきなり出した? 手品?」って動揺してるし、失敗している人は「梅ちゃん元気だなー」って思ってる。THE普通の反応isビビってる。
小夏/普通に動揺してた!(笑)
円子/≪偽りの太陽≫で梅さんが例のブツを出したあたりの記憶をぼんやりさせちゃおう! 「今日も梅ちゃんは元気だのー!」くらいに!
小夏/円子ぐっじょぶ! 去っていく背中を唖然と眺め……。冷静になってくると、今のまずくねーか? 場合によっちゃ大ごとになるよなぁ。
円子/もしそうだとしたら大変ですね……梅ちゃんがあと2秒例のブツを出していたら危なかった(笑)
GM/ひなたがひなたじゃない別人の声で「どうする? お兄ちゃん達は彼女を追いかける?」と声を掛けます。
小夏/え。
円子/え?
GM/ひなたがひなたじゃない別人の顔で「危険だと思ったなら追わないとダメだよ?」って発言します。
小夏/ひなちゃん?
円子/ひなちゃん?
GM/【幸運】難易度4でどうぞ。もし失敗したら、「ひなたがひなたじゃない」と気付けません。成功したら「お前は誰だ!」って言えます。
円子/(ころころ)達成値10で成功!
小夏/(ころころ)達成値15で成功! 判るわー!
円子/君は誰だ? ひなちゃんは?
小夏/……ひなちゃんなのか?
GM/ひなたの体で、明らかにひなたじゃないものが話します。「…………。バレるの、早すぎだろう。なんだ、こっそり器に入って乗っ取って……という計画が10秒で破綻するとは」
小夏/乗っ取る!?
円子/君がひなちゃんじゃないなら、まずはその体から出て話そう。
小夏/流石に乗っ取られると聞いちゃ、黙ってられない。自分から出てきてくれ。
GM/2人の反応を見て、ひなたっぽい何かは「嫌だ。人質だからな、そう簡単には出ぬよ」と断ります。「人質というか、器の中で操舵主をしていた魂をちょっとどかして私が入っただけよ。魂に傷はつけてない。操舵席に私が乗っかっている横でぐっすり寝ているわ」
小夏/ふざけるな、何が目的だよ?
GM/「そうそう、目的は何だという言葉を待っておった。何も理由が無くて器を乗っ取りはせんわ。頼みがある。お前らはあの巫女に声掛けができる関係であることは、先の会話で見させてもらった。あの女から祭祀書を貰って私にくれ。今日中に、明日儀式が始まる前にな」
円子/それで何をするつもりですか?
GM/「早くしないと、退けた小娘の魂に傷を付けるぞ」 何をするつもり、という円子くんの言葉に被せて言う。
小夏/答えろよ そもそもお前は誰だ?
GM/「早く私に従わないと……」 ではここで、【理知】の交渉判定をしてみてください。難易度10。
円子/傷をつけるぞ、でちょっと殺気を出しつつ……(ころころ)ダイス目が6と6。
GM/クリティカルじゃん! 円子くんから殺気が!(笑)
小夏/円子さすが!(ころころ)こっちは達成値9だった。
円子/傷をつける前にお前を食らってもいいんだぞ。
GM/小夏さんは、円子くんの殺気を見た。だから大きく出ることはなく……という達成値9にしておこうか?
小夏/ですね。逆に円子君の殺気でこちらは幾分か冷静になれている感じ……だからその判定には成功できなかったことにしよう。
GM/……クリティカル円子くんは、判ります。思いっきりドスのきいた声で「食らってもいいんだぞ」って言われた彼女が「ひえっ!?」と怯えた。「こいつ、強がってこっちを脅迫してみようと思っているだけでぶっちゃけ弱いぞ。演技だこれ」って判ります。わざと悪ぶって怖そうに見せてる感じ。
円子/ほうほう。
小夏/なにそれかわいい。
GM/何者がひなちゃんを乗っ取って、精一杯脅そうとしている。その意図がハッキリくっきり判ります。「は、早くしないと、人質の女の子がどうなってもいいのか!?」
円子/俺達は君の目的と名前が知りたい。君が望むなら俺が君の体を作ってあげることもできる。でも俺達の妹に手を出すつもりなら、生きながらその魂を食いちぎる。
GM/「ひゃあっ!?」
円子/君は話が通じる子だから、だから穏便に話したい。判るかな。……有無を言わさぬ感じで。
GM/有無を言わさず大男、怖い。
円子/覆い被さるように見下ろしてるのかな。怖いわ。
小夏/円子がおっかないからキレるタイミングを逃しちまった(笑) こいつはやるとなったら本気でやるぞ? 駄目押ししときますね!
GM/「えっと……えっと、私の名前は、五幾(ごのいく)で……目的は……祭祀書を奪って祭りをこれ以上悪化させないようにしたくて……」 もごもご。
小夏/あ、名乗ってくれた。……祭りの悪化ってどういうことだ?
GM/(五幾になって)「えっとえっと、簡単に説明すると……お前ら、花に水やりぐらいはしたことあるだろ?」
小夏/花に水やり……キャンピングカーでお花を育てている可能性もなきにしも。
GM/キャンピングカーで育ててるんだ?(笑)
小夏/ひなちゃんがな。
円子/豆苗とか育ててそう。食べられる物を育ててる!
GM/カオルさんも好きそうだ(笑) 「花に水をやらなきゃ花は涸れるよな? でも花に水をやりすぎたらどうなる?」
小夏/……根腐れを起こす?
GM/「60年に1回、静かに天女といっしょに眠る龍にお供え物として魔力を送る。それ毎年やったらどう思う? 毎年魔力こめて水やりしたら?」
小夏/……ああ……。
円子/それは……暴走しそうだね。
GM/「あの祭祀書はダメなんだって! 毎年はダメだって! また今年もするとか駄目なんだって!」 ちょっと荒い口調のひなちゃんが訴えます。
小夏/魔力の飽和で、下手したら暴走。それ以外にも何か良くないことが起きるかもしれない……それを止めようとしてたのか?
GM/だから「祭祀書を奪え! 私に渡せ!」とお願いしましたとさ。
円子/打ち明けてくれてありがとう、五幾さん。確かにその話を聞くと明日のお祭りで祭祀書を使うのは危ないね。
小夏/成程なぁ。事情は分かった……ううん、うまいこと梅さんに話しがつけられればいいんだけど。
GM/「私も何度か接触を試みて、祭祀書を奪おうとした。でも今の巫女は話を聞くタイプではない。特に人外相手にはあたりが強い!」
円子/確かに真っ直ぐすぎる性格ではある。
小夏/こう……猪突猛進的な……。
GM/さっき梅に会った一幕からしても、真面目すぎるがゆえに人以外には敵視するかもと思えます。「私は……まあ、ずっとここに生きる精霊みたいなもんだ。この島は元々、龍が孝行のために作ったものだからそういったものはわんさかいる」 [霊媒師]さんが視たら、わんさか居すぎて泡吹きそうなレベル。稚児岬は、死者の弔いの場所だしね。
円子/溢れ返っているんだ……。
GM/「お前らに声を掛けたのは、あの女と接触できそうだったから。人質を取ったのは、緊急性が高かったからなんとしてでも早く奪いたかったからだ」
小夏/俺達も楽しい観光地でトラブルが起きるのは嫌だからな、それに関して協力はしたいけれども……。ひなちゃんの身体を解放はしてくれないか? そうしたら快く手伝うぞ?
GM/快く手伝うぞ、という小夏さんに対して「……ほんとーにぃー?」と疑いの目で見る。
円子/もちろん、君がすぐに体を返してくれるならね。
GM/「器から抜け出した途端、寺生まれのTさんを召喚して『ハァッ!』とかしなぃー?」 ひなちゃんのジト目。
小夏/しないしない、妹が無事に帰ってくるなら! それで協力する理由は充分だ。あと言っただろ、君の仮の体を≪異常鉱物≫で作れるって。
GM/じゃあ……五幾は思いっきりひなちゃんの体を返す気が無かったので、【理知】で交渉判定難易度9でいきましょう。1人でも成功したら返すよ。
小夏/(ころころ)達成値11で成功。ほっ、良かった。
円子/おお、小夏さんが成功。ありがとうございます!
小夏/俺達は元々、人の頼みで祭祀書を回収に来たから、そっちに協力して祭祀書が無事に手に入った場合……俺達でそれを貰ってもいいかな?
GM/「多く水をやりすぎてるから奪うだけ。それだけしなければ、私は構わん」 貰っていいかという提案には、あっさり快諾します。
小夏/もちろん、俺達に水やりするつもりはないよ。
円子/俺達は祭祀書をただ読みたいだけだからね。
GM/小夏さんの後押し、そして体は作れるといった円子くんを見て……五幾の魂は、ひなたの器から出ていきます。ひなちゃんが一瞬ガクッと首を折ります。けど自分で自分を支えるぐらいには、正気で元気です。一瞬だけ寝ちゃったみたいなカクンをしただけだね。
円子/ひなちゃん! 良かった……。
小夏/良かった、ひなちゃん戻ってきた! ひなちゃんの頭なでなで! 出てきてくれてありがとな。
GM/円子くんたちの声に「ほへー?」っとした顔をするよ。そしてその横には、蒼い霊魂がフヨリ。[霊媒師]や[稀人]であれば判定無しで視られるけど、そうでない能力者や一般人からすると頑張らないと視られない、声も聞こえないし届かない、そんな存在です。
円子/≪異常鉱物≫で代償を払って人型を作りたいのですが、可能でしょうか?
GM/代償を払うことでOKとします。好きな形状をどうぞー。
円子/うーん……狐の姿でもいいけど、ひなちゃんみたいな子が二人いても可愛いかな。
小夏/おお、女の子がもう一人は良いな! 可愛い! ちょうど妹に見える感じかな?
GM/≪異常鉱物≫だから【HP】5点ぐらいの女の子ね。肉体を持たせる特技は≪異常鉱物≫とは別にあるので、ちょっと歪になる感じになるけど人型もOKとします。若干人間っぽくないとか、なんか変な特徴があるとかにしてください。
円子/……狐を作りまくっていたせいで、つい狐耳になってしまったとか?
小夏/手癖で狐! 可愛い!(笑)
円子/ひなちゃんより少し小さい背丈の狐耳の女の子を作ります。人って難しいですね、ところどころ狐になっちゃいました!(笑)
GM/キャラシを確認したら、ひなちゃんの身長は136センチだったわ。だから身長の130センチぐらいの狐耳の女の子に、フヨフヨリと蒼い魂が入ります。なんということでしょう、匠のイキな計らいにより、狐耳のひなちゃんが!(一同笑)
円子/梅さんの前に行くときは帽子とかスカートで隠せるかな?
小夏/長めのスカートならいけるいける。祭りの前日だから仮装にも見えるだろうしな。
GM/五幾も「うむ、問題無い。普通の人間だったら器に適した魂でなければ入れない筈だが……この女は何故か入れた……人外か……まあそんなことはどうでもいい」と、『アウエリ』の設定をぽろぽろ言いつつ、「それでもあの巫女と話ができるのは、面識があるお前らの方がいいだろう。頼んだぞ!」とフフンとします。
小夏/おう、手強い相手かもしれないけれど頑張ってみるな! 頭堅そうだけど真面目な子だし……うん、上手くいくよう祈っていてくれなー。
円子/ちゃんと祭祀書はもらってくるよ。その間、ひなちゃんやカオルさんと遊んでてくれたら嬉しいな。
GM/「そんなことはともかく! 真面目にやれ! 今日中に奪わないと……くどくど」みたいに言うけど、強く拒絶はしません。祈っていてという小夏さんの声にも頷くし、遊んでやっての言葉も首を振ったりしないよ。
円子/悪い子じゃない。
小夏/だな。
円子/……そういえば祭祀書で呪文を唱えなければ、お祭り自体は行っても問題ないのかな? お祭りの中止となるとちょっと大事になってしまうから。
GM/それは問題無いよ。呪文の下りだけ変えればいいと五幾は頷きます。お祭りは神輿を担いで終わりにすればいいとのこと。屋台撤退しなくていいし観光客も困ったりしない。
小夏/そこの儀式だけ無くなれば大丈夫みたいな感じか。
GM/という訳で、オープニングシーン終了です。次からはミドルフェイズです。これから行えるAF判定一覧を出しておくねー。

『AF判定:早蕨 梅との交渉』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・難易度:30
 ・ラウンド制限:なし

※「早蕨 梅から未使用の祭祀書を貰おうとする(奪おうとする)」演出に成功すること。成功した場合、祭祀書に関するイベントが発生する。

『AF判定:祭り会場の下見』
 ・使用能力値:【体力】【知覚】
 ・難易度:20
 ・ラウンド制限:なし

※「中央神社で行なわれる五頭龍例大祭の下見に行く」演出に成功すること。成功した場合、ある情報を得ることができる。

『AF判定:江の島探索』
 ・使用能力値:【体力】【幸運】
 ・難易度:10
 ・ラウンド制限:なし

※「昨日一日遊んだけどまた江の島で遊んで過ごす」演出に成功すること。成功した場合、ある情報を得ることができる。

『AF判定:五頭龍伝説の調査』
 ・使用能力値:【理知】【幸運】
 ・難易度:20
 ・ラウンド制限:なし

※「五頭龍伝説の調査をする」演出に成功すること。成功した場合、龍の伝説に関する詳細を得ることができる。


円子/交渉、下見、探索、伝説の調査……。
GM/オーソドックスな情報収集AF判定セットって感じです。1日散策し終えた君達は、さてどこに行くかな?