ギガントマキアFP・リプレイ
■ 書き下ろし1話 『約束の歌』 ■
2006年12月16日




GM/それではセッションを始める前に、PL4名順々に自己紹介をしてください。

クーゲル/プレイヤー名はマーサー。PC名はクーゲル。[ヒューマン/フュージョナー]で搭乗機体は[グリタール・ファンタズマ]の遠距離射撃タイプ。装甲が物理・霊力ともに高いです。必要なエモーションカードはオーバーロード持続させるためにも全種類必要です。あとライフパスが運び屋でバイク便をやってるよ。尚かつ、親友のためなら死ぬ覚悟の明るい男です。どうぞよろしく!
アキ/では次は私。プレイヤー名は水波。PC名はアーキライト。[エルフ/ミンストレル]で癒します。搭乗機体は[セア・クシポス]……なのでひ弱かもしれません。だから【チャクラフェイバリット/縮地】をとりました、逃げます(笑) 欲しいカードは友情と愛と希望ですが、初期配布で一枚ずつ手元にあります。性格ははっちゃけた詩人さんで普段は貧乏行商人です。宜しくお願いします。
バル/それでは俺の番だな……プレイヤー名は八神雷華。PC名はバルクロッサ。メイガスで運び屋をしている。攻撃と援護、どちらもできるな。欲しいカードは勇気、希望、友情、は2枚欲しいかな。宜しく。
ヴァイス/じゃあ最後に。プレイヤー名は夢悠。艦長をやってます、PC名ヴァイス・ハラキリ・ゲート。カリバーンAの艦長だけど何故か受刑者で牢屋に入れられてます! 欲しいカードは希望と友情と愛ですが、一回目の配布で全部来たので余ったらください。あと【防具/グラビティシールド】で庇ったり自己犠牲ができるよ♪(笑)
GM/はい、自己紹介が終わりましたので、シナリオ開始します。まずはオープニング……。


 ラ、ラララ、ラ……。歌を唄う少女。それを聴く少年。
「こうやって歌うの。じゃあ、ハイッ!」



クーゲル/(いきなり指をさされて)ハイ?
GM/「次は貴方が唄うの。……私、この歌が一番好きなの。良かったらあなたも好きになって欲しい」
クーゲル/……もう俺はその歌、好きだから。さっきの君の歌声、凄くキレイだったからさ。
GM/「ふふっ、ありがと。……ねえ。ずっと友達でいてね。その歌だけは覚えておいてね、折角教えたんだから……」
クーゲル/うん、友達だもんね。こんな素敵な歌、忘れないよ。……キミのことも。


 ★オープニング1


GM/ミンストレルのアーキライトさん。貴方は、どっかの街道で物を売っています。
アキ/はーい、いらっしゃい〜! 寄ってらっしゃい見てらっしゃい〜!
クーゲル/(いきなりナレーション風に)その前を一瞥し無言で通り過ぎる人達……ああ、またコイツやってるよと悲しい視線が彼を襲う!
アキ/あぁっ、待ってそこの人!(笑) この西暦の遺物はどうだい! ホラ、これ猫の形して小判なんか持ってるんですよ、今ならたったの百万円だー!(笑) 
GM/……そのようなことをやっているだが、一向に人が来ません。
アキ/うっうっうぅ……私の何がいけないんだ、私の一体何が!(笑)
GM/そんな泣いている売り場の前に、一人の男がやって来る。黒いフードを被り、黒いマントを羽織った男はそっと貴方の露店の前に座った。「……お久しぶりです、アーキライトさん」その声は知っている、アークの連絡係だ。任務の際に訪れる……名前はコウジ。
アキ/ちょうど良かった、コウジさん! 今新商品を売っていたんですけどどうですかっ!
GM/「いりません」
アキ/あぁ、みんな買ってくれない!(笑) ……でもいいですよ、こうなったら新しい歌の題材を作るためにもお仕事します……。
GM/「ご察しの通り、任務の依頼が来ました。引き受けますか?」声には感情が無く、貴方に問いかける。
アキ/ええ。そろそろ新しい歌を作りたいと思っていたので、もちろん行きますよ。
GM/「では3日後にいつもの場所で。準備を整えておいてください」コウジはペコリと頭を下げ、人並みの中へ去っていきました。
アキ/なんか買っていけばいいのに(笑) さて、新しい歌でも作りに行くか!


 ★オープニング2


GM/次のシーンは、メイガスのバルクロッサ。貴方は運び屋の一仕事を終え、報酬を貰い宿屋で休んでいる。もうすぐ出発する時間です。
バル/そろそろか。次の仕事を探さなければ。
GM/そう黄昏ていると、フードを被った青年がフッと現れ、ペコリと頭を下げる。「お久しぶりです、バルクロッサさん。任務の以来が来ました、引き受けますか?」
バル/ふん、状況によるな……しかし丁度よく仕事を探そうとしていたところだ。引き受けてやってもいいぞ。
GM/「了解しました。――しかしその前に、私から貴方に一つ依頼を申し上げたい」
バル/なんだ?
GM/牢屋に囚われている、アーク特務隊「ナイツオブフレンズ」の艦長ヴァイス・ハラキリ・ゲートを……。
バル/……溜息をついて、頷こう。
GM/ではシーンが切り替ります。――バルクロッサとコウジは、とある牢屋の前にいます。
ヴァイス/(牢屋の中、あらぬ所を見つめながら)あ〜、今日も蜘蛛のメルシーくん元気やね〜。石の越前くん、元気どすか〜?
バル/……。
GM/「アークの任務です。許可を得ています」
バル/鉄格子をガンッと蹴る。
ヴァイス/ビクゥッ!(笑) なななにのになななにごとななぁっ!? あ……お久しぶりどす! わてを迎えに来てくれたんどすかぁ〜!
バル/……落ち着け、騒ぐな、出ろ。……用意された鍵で牢を開ける。
ヴァイス/し、シーっどすな! しっかしなんや、そっけないどすなぁ。わて寂しいどすえ〜。それにコウジ君は相変わらず愛想が無いどすな〜、そんなことでは友達が出来ませんで〜。
バル/紙に『艦長は預かった。仕事で』と書いて牢屋に結びつけて……それと。スッと艦長の部屋から持ってきたサボテンを差し出してやる。
ヴァイス/き、キャーッ! サボテンのアラシくーん! 優しいどすバルクロッサはーん!(笑) アラシくん久しぶりどす……って痛っ、トゲが痛いどすー!(笑)


 ★オープニング3


GM/それでは最後のオープニングシーンはクーゲル。貴方はバイクで運び屋をやっています。
クーゲル/ブウゥーン! 運び屋の仕事でヒロシマから牡蠣を運んでおります。ブルルルー!
GM/そうバイクを走らせていると、向こうの道に……黒い影が見えた。
クーゲル/キキーッ、止まります。コウジか? キミがここにいるってコトは……。
GM/コクリと頷きます。「任務の依頼が来ています。引き受けますか?」
クーゲル/おお、そっかそっか。どんな仕事……ってココで聞かない方がいっか?
GM/コクリと頷きます。
クーゲル/そーかそーか。ってことは、艦長さんはもう逃げ出したのかな? 行商人は売れないアイテム売ってるのかな?(笑)
GM/コクリと頷きます(笑)「それでは3日後に。準備をお願いします」
クーゲル/あいよ、了解した! いつもの場所でな……ってコウジ、これからどっか行くならそこまで送っていこうか? ぶるぶるとバイクを鳴らしながら言います。
GM/首を横に振ります。「お気遣いありがとうございます。しかし私にはこの足があります」
クーゲル/お仕事ガンバってくれよ! それに男同士2人乗りデートってのもオカシイしな……つーかこのチーム、女がいねぇ!(笑)

 本来なら今回チームを組む特務隊「ナイツオブフレンズ」は5人メンバーで構成されていた。
 [マシンネイチャー/サムライ/エクレール]の逞しい女性PCが居る筈なのだが……残念ながら参加プレイヤーが急用でお休み。PL4人でリプレイ収録をすることになった。


GM/いませんね。では彼は歩いて去ります。
クーゲル/おっと、俺はまだコッチの仕事があった。コウジとは逆方向の道へバイクを走らせる。ブロロー!


 ★ブリーフィングルーム


GM/各々連絡員から報告がありヴァイスの戦艦にやって来ます。全員集まりました。
ヴァイス/わーい、皆さん、お久しぶりどすー!
クーゲル/ああ、久しぶり。アラシくん!(笑)
アキ/や、久しぶりだねアラシくん!(笑) 竪琴ポロローンとならし……って、艦長泣かないで! 私達は友達ですよ!(笑)
GM/そんな再会の中、貴方達の目の前にホログラム映像が現れます。マシンネイチャーの女性……アークの責任者であるマスターだ。「皆さん。お集まりいただき、ありがとうございます」
バル/……今回の任務は何だ。話してくれ。
GM/「はい、早速ですがお話します。……今回の任務は、クマザワ村の調査です。クマザワ村は、関東地方にある小さくのどかな村です」……それを聞いてクーゲルはハッとする。その村は、運び屋の旅の途中で訪れたことがあるぞ。
クーゲル/あー、確かにそんな村あったような……詳しく覚えているコトはない?
GM/思い出すのは、平和な村だったこと、その村で貴方は一人の『友達』と出会ったことを、――そして彼女から教えられた歌を思い出した。クーゲルが思い出している間も話は続きます。「サイタマ地方のクマザワ村には近くに遺跡があります。実は数日前、その地で不可思議な現象が観測されました」
ヴァイス/不可思議現象?
GM/「一週間前に発覚したのですが、村の周辺一体に固有結界が張られているというのです。いつ頃から結界が張られているのかは推測できませんが、なんらかのトラブルがあったと仮定していいでしょう。あなた方は直接現地に赴き、その調査をお願いしたいのです」
バル/クマザワ村は元々魔力が高い土地だった……という訳ではないのか?
GM/「特にそういった報告はありませんでしたが、クマザワ村には近くに未発掘の遺跡があり……その地はかつてコーネリアとの戦闘があった場所にも近いのです」
クーゲル/コーネリア?
GM/「コーネリアとは、3年前に現れた妖魔です。一風変わった形で、霊体型をしており身体がありません。意識体が宿主に乗り移り、意思を乗っ取る厄介な魔物です。宿主を殺してもすぐ近くに新しい体があれば移り変わるため、……一時的な消滅をさせることは可能ですが、完全に消滅させることが難しいのです。3年前、討伐隊を向かい戦闘が起きたのが、クマザワ村のある遺跡近くなのです」
アキ/もしや、逃げられてしまったのですか?
GM/「それは判りません。霊体なので我々も完全に把握ができないのです。今考える対処法は、コーネリアを宿主の体から出られないよう封印し、宿主ごと消滅させることです」コウジが動き、艦長へ札を渡します。正面に魔術文字が書かれています。
ヴァイス/コウジはん、コレは?
GM/「護符です。もしコーネリアに寄生されている者を見つけたら、この札を貼り付けてください。そうすれば魔力の結界が張られ、霊体であるコーネリアは肉体から逃げられなくなります。……寄生された者に情は不要です。札を貼らずに倒しても被害は大きくなる一方なのです――以上で、説明は終わらせていただいます」
クーゲル/……任務のためだ。他の被害を出さない為にも多少は非情にならなきゃな。多くのヒトを救うためにも……ところで、俺は何年ぐらい前に村を訪れたんだ?
GM/5年ぐらい前でしょう。争いが似合わない、本当にのどかな村でした。
クーゲル/ああ、そうだったな……あの時はヤマガタからサクランボを届けに村に訪れたんだっけ。もう一度あそこに行くのか……会えるかな、彼女に。


 ★クマザワ村


GM/それでは、ヴァイスの戦艦はクマザワ村の近くまでやって来ました。しかし戦艦に乗ったまま村に入るわけにはいきません。近くの草原で艦から降りて、歩いていきます。
ヴァイス/皆さんの力があれば大丈夫どす、頑張るどすえー! ……ってみんな早いどす、待っておくれやす〜!(笑)
GM/スタスタと歩くこと数分。村に着きました。……いきなりですが【感知】で判定をしてください。目標達成値は20。
クーゲル/高いな、(ころころ)11。
アキ/(ころころ)16、無理でした。
ヴァイス/(ころころ)14どす。
バル/(ころころ)14……誰か、カードをくれ。俺が20にする。
ヴァイス/あ、友情3のカードならあるどすよ。
バル/……艦長に友情を貰うのか?(笑) 仕方ないな……お前のこと、信用する。だからこの任務、必ず成功させるぞ。
ヴァイス/あ、ありがとうどす〜! バルクロッサさんに友情のカードあげるどす!
バル/……でも決して友達とは呼ばない(笑) じゃあ、持っているカードを全部使って達成値を22にする。カードは全部チャクラゲージに入れておくぞ。
GM/ではバルクロッサには判る。のどかな風景、敵意は感じないし、危険とはとても思えない。村にさぁ入ろうと一歩踏み出した時、……なんとなく違和感を覚える。――ここは、ここは外界から切り離された世界だ。
バル/う……この空間は、遮断されてるのか? 結界は本当に張られているということだな……村に入ってみれば判る、行くぞ。
GM/どこにでもあるような村の風景。数件家があり、大通りがあり、その道は広場へと続くようだ。……その時、歌が聞こえてくる。「ラ、ラララ、ララー」
クーゲル/ん? 歌が……?
アキ/おお、歌い手として気になりますね。広場に行ってみましょう。
GM/広場へ歩いて行くと、子供達が集まっている。そこには、子供達に囲まれながら歌を唄っている長い髪の女性が。「ララ、ラララ……」
クーゲル/聞き惚れます。どこか懐かしい……。
GM/そう聞き惚れていると、歌が終わる。「お姉ちゃん、もう唄わないの〜?」「次は遊びの時間でしょ? ほらみんな、遊びましょう!」
ヴァイス/(突然村の子供になって)「わーい、鬼ごっこしよー!」「お姉ちゃん、また歌聞かせてね〜!」(笑)
GM/「うん、また明日ね……って?」彼女は貴方達の方を向く。小さな村なので旅人だということなんてすぐ判ります。「……クーゲル?」
クーゲル/え?
GM/「貴方、クーゲルでしょ? 久しぶり! 私よ、……ヤシロよ!」
クーゲル/や、ヤシロ!? 久しぶり、元気にしてた……ってそうかヤシロ、ヤシロよし覚えた!(笑)
ヴァイス/……同窓会みたいになってる(笑)
クーゲル/それにしても5年ぶりか……久々にキミの歌声聞いたけど、本当に良い曲だったよ。
GM/「ありがとう! 5年かぁ、全然来てくれないから心配してたんだから!」
クーゲル/ゴメンなかなか来られなくて。こっちは仕事でヤマガタ行ったりオキナワ行ったりしてたから……(笑) あ、みんな、この子は5年前にこの村に来た時会った――説明します。
ヴァイス/昔の女どすか? わてらはクーゲルはんの仕事仲間どす〜。
GM/「……仲間? お仕事の?」
クーゲル/……前も街を行ったり来たりしてるって言っただろ? それでね。
GM/「へえー、まだ運び屋続けてるんだ。もう一人前になったんだよね。……ホントに大人になったんだ。だって最初全然気付かなかったもん」後ろの人達に向き直って挨拶をします。「初めまして、クマザワ村へようこそ」ペコリと下がる頭、長い髪が流れ……右目に包帯を巻いているのが見えた。
クーゲル/それは5年前には無かったものだよな? ヤシロ、怪我したのか?
GM/「ああ、これね……この前テンプラの油が弾いてヤケドしちゃったの」
アキ/ヤケドっ? そんな、美しい顔に傷なんて……。
GM/「美しいだなんて、そんなホントのこと!(笑) どうぞ、何も無い村ですけどごゆっくりしていってくださいね。クーゲル、ウチに来て久しぶりに話さない?」
クーゲル/ああ、久しぶりとキミと話したいな。この村のことも……。一週間ぐらい長居させてもらうけど、宿屋はある?
GM/「あるよ、あっちあっち!」ヤシロがこの村唯一の宿屋まで案内してくれます。
クーゲル/ヤシロはこれから用事あるの? 良かったら一緒にお昼でも食べないか? 男ばっかりだけどそれでもいいなら」
GM/「いいの? ありがとう! ご一緒させていただきますね」宿屋に行き、4人はチェックインをします。食堂でお昼をとりましょう。
クーゲル/旅のことを交ぜつつ話します。そうだ、お父さんとお母さんは元気? 後でご挨拶しようと思……ったんだけど?
GM/「……」それを聞いて、ヤシロはふっと顔つきが変え、とても悲しい表情になる。「お父さんとお母さんは、死んじゃった……流行病で」
クーゲル/……え?
バル/……これは、食堂で話す話題ではないな。
GM/「ううん、村の人達はみんな知ってるから。旅人さんが持ってきた病気みたいで……今はもう大丈夫なんだけど。ごめんなさい、伝えられなくて」
クーゲル/……良くしてくれた二人のことを思い出す。とてもいい人達だったな……お葬式に出たかったな。
ヴァイス/しかし、こんな小さな村で流行病とは大変どすなぁ。クーゲルはん、後でお墓に花を添えるどす!
クーゲル/そうだな、後で行っていいかな?
GM/「うん、お母さんとお父さんもきっと喜ぶよ! ――それじゃ、ごちそうさま。一休みしたらウチに遊びに来てね」ヤシロは一度家に帰ります。それでは、宿屋の四人一緒の部屋に入ります。どうしますか?
ヴァイス/太陽の光が当たるところにアラシくんを置きます!(笑)
バル/それは兎角。さっきの、ヤシロと言ったか? そいつが言っていた流行病が気になるな。
アキ/流行病がコーネリアと関係あるんですかね? 三年前に戦いになった時に一般人は巻き込まれてないといいなぁ。調べられないかな?
クーゲル/……カモン・コウジ! 叫んで指パッチンしてみる!
GM/そっとクローゼットが開き暗い影が現れます。「なんでしょう」
アキ/おわっ、ホントに出た!(笑)
クーゲル/訊きたいことがある。3年前のコーネリア事件は村の被害者は出ているのか?
GM/「ええ、宿主はこの村の男性でした。しかし、鋼魔化した彼と当時の特務隊が戦闘を近くの森で行いましたが、彼の死体は発見されていません」
クーゲル/伝染病とは関係ないか……。とりあえず調べるのは『どうして結界が張られたのか』、『誰は結界を張ったのか』、それに『コーネリアが関係しているのか』かな?
バル/役割を決めるか。……艦長、指示を。
ヴァイス/えーと、調べるとしたら怪しい物を探す【捜索】、霊力的な物がないか【直感】をメインに調べていくどす。霊格の高いメイガスのバルクロッサはんとアーキライトはんが【直感】判定してくだされ。感知の高いクーゲルはんは【捜索】を……わてもそっちに行きますか。でも派手にやってコーネリアに感づかれても困る。村人に怪しまれない程度にやるんどすよ。
クーゲル/その点は大丈夫ですよ。この村の人達はみんな優しいから怪しまないさ。(GMの方を向いて)5年前の時はそうだった、俺達みーんな仲良しだったさ!
GM/判ったから、そんなに主張しなくていいよ(笑)「何かあればまた」とコウジはクローゼットの中に戻ります(笑)
クーゲル/次はきっとタンスから出てくるよ(笑)――という訳で、分かれますか!
GM/マップを提示します。
 1:村
 2:近くの森
 3:遺跡
 4:ヤシロの家

 ヤシロと話したい時はヤシロさんの家で。その場で何か行動をすると半日時間がかかります。現在時刻は昼を食べ作戦会議をしたから……今日はできて一箇所でしょうね。
クーゲル/じゃあ、最初は村に泊まることが確定してるんだから村をお互い調べよう。夜はヤシロの家に行こうかな。


 ★情報収集/直感組


バル/宿屋を出るぞ。さてと……村に張られている結界自体を【直感】で調べるか。(ころころ)達成値は18だ。
アキ/はーい、仕事しますかねー。(ころころ)ヤル気無い、16です。
GM/では、バルクロッサは判った。……村の中に結界を発しているものがないと直感的に感づいた。
バル/……艦長。結界の中心はここじゃない。
クーゲル/そうか。でも村に怪しい物が無いか、自分達が一日過ごす場所だから調べておくのはいいことだと思うよ。
アキ/それは感知判定組に任せます。結界が在りそうな怪しい場所……と言ったら遺跡ですよね? 位置的には私達が戦艦を降りた草原→村→森→遺跡になってるんだから、先に森の方を調べましょうか。移動して森の手前に行きます。
GM/ではここで完全に感知判定組と二手に分かれます。これからは会話ができないので気を付けて。同じ時間帯に感知組は村全土をまわってることになります。
バル/了解、テコテコと近くの森付近まで行き……(ころころ)【直感】19だ。
アキ/(ころころ)ごめんなさい、13。
GM/バルクロッサは思った。……なんか臭い。
バル/結界が判るのではなく、何かが匂う? どんな匂いだ?
GM/わからない。けど、不快な匂いだ。結界ですが、この森にも張ってあるようだ。けど結界の中心はまだここにはない。
アキ/腐ったようなものでも、焦げたようなものでもなく? 嫌な感じです……やっぱり遺跡か。けど向こうに行くには二人では危険ですね。
バル/……ニオイは持って帰れないしな。
GM/即席でビニール袋を作るなら【精密作業】達成値30で許可するよ(笑)
アキ/高いです! 魔法使いと僧侶で体力判定って無理ですよ!(笑) 匂いの元が判らないんじゃどうしようもないなぁ。
GM/判らない……というより、見えないと言った方がいいな。
バル/……見えない? 地面から匂ってくる訳でもなくて空気中の匂いか? 無論、戦艦から出た時には匂ってないな?
GM/無いね、森に来てからだ。
バル/折角森まで来たんだ、危険なものがないか【捜索】で調べる。(ころころ)達成値は14。
アキ/(ころころ)お、高いぞ。16です!
GM/ではアーキライトは思った。……危険なものはない穏やかな森……けど面白いね、遺跡と森が一体化しているようだ。遺跡があってそれに森が取り込まれているような。ほんの少し行けば遺跡に入れそうな気がする。でも匂いは遺跡の方ではなくあくまで森っぽい。
アキ/森の中で何かあったんでしょうか?
バル/どうだろうな。一番この森について詳しいのは村の住人だ。村の住民にコネがあるのは誰だ? ……きっとアレがなんとかするだろ。
アキ/そうですよね。それじゃ帰りましょうか。いいかげんこの匂いがキツくなってきました……お昼過ぎから森を歩いてるんだからそろそろ夜ですね。危険なことが起きるかもしれません。
バル/日も暮れてきたしな、一度村に帰ろう。


 ★情報収集/捜索組


GM/それでは少し時間を戻します。村を捜索する組のパートです。
ヴァイス/結界を発生させている物を探そうと思ったけどバルクロッサはんが結界の中心地ではないと教えてくれたし……明らかに村には相応しくない物を探しましょ。(ころころ)【捜索】達成値は12。
クーゲル/ハーイそこのおじいちゃんベンチどいてねー、色々調べてるんだよ俺ー。てやっ!(ころころ)13……勇気5のカードを入れて達成値18にします! ついでにカードはチャクラゲージに入れてと。
GM/ではクーゲルは判った。……おじいちゃん、ベンチをどいてね、ざあっ。……なんだろう? 手に黒ずんだものが付いた。黒くて、まるで……炭だ。二人とも【直感】判定を。
クーゲル/(ころころ)16!
ヴァイス/(ころころ)14どす。
GM/目標値は13なので二人とも直感的に思った。これは、何かが焼けたアトだろう……木が燃えた後のようだ。
クーゲル/炭か? ベンチ自体には焼けたアトはなく? 元々ここは家があり、火事があって燃えてしまったからベンチがあるとか?
ヴァイス/そうだ。持っているポーチに粉を集めて、……コウジはぁーん!
GM/近くの八百屋さんの果物ケースの中からボフッと顔が出てくる。「お呼びでしょうか」
ヴァイス/ホントに出た!(笑) ……コレ、村の中で摂取した粉なんどす。何の粉なのか分析してもらえまへんか?
GM/そっと受け取り、暫く見た後に「……夜までかかります」
ヴァイス/わてらは今夜あの宿で泊まるからそこで待ってるどす。まかせたどすえ〜。
クーゲル/粉の解析はコウジに任せるとして、違う方向を向いてみる。ベンチの下以外にもあるんじゃないかな……。
ヴァイス/探しますえ!(ころころ)あ、6ゾロ。クリティカルだ。
クーゲル/か、艦長すげぇ!(笑) 振り足しですよ! 
ヴァイス/もう一度ダイスふりまーす。(ころころ)達成値20。
GM/20越えをしました、オマケをしましょう。【捜索】と同時に【直感】を行ったことにします。貴方は捜索しつつ、感じた……(ヴァイスにカードを渡す)
ヴァイス/……ひぃっ!
クーゲル/何を貰ったんですか?
ヴァイス/ぜ、絶望……わてが頑張った時に限って!(笑) 何が見えたどすか……?
GM/捜索し続けたら手が黒くなった。炭以外は特に変わった物は。……けど、貴方はとても悲しくなった。
ヴァイス/とっても悲しいどす……何も問題は無いのに……死の灰っぽくて怖いぃ!(笑)
クーゲル/死の、灰……? 村中がにそんな物が? コケーとかメェーと鳴いてる動物を見つつ……こんな平和な村なのに、嫌なことばかり思いつく……。


 ★夜


GM/日が落ち、夜になりました。バルクロッサとアーキライトは村に戻り、艦長とクーゲルも宿屋に戻る。そこで4人合流!
クーゲル/俺はヤシロの家に行こうと思う。失礼するよ。
バル/じゃあ、先に手に入れた情報を話す。……森で変な匂いがした。村の人にもそんな匂いがするのか訊いてみてくれ。
クーゲル/……判った。何気なくヤシロに尋ねてみるよ。それじゃヤシロの家に向かいます。
GM/クーゲルはヤシロの家へ。他の3人は宿屋に戻る……と食堂でゴハンを食べてる黒い影。
バル/……お前、何やってんだよ。俺らがメシ食ってねえのに!(笑)
GM/ペコリと頭を下げそっとあるものを差し出す。「黒い粉の解析結果が出ました」
ヴァイス/ゴハン差し出されたのかと思った!(笑) 炭の元だった物は何だか判ったかな?
GM/「艦長がご察しの通り、焼けこげた炭でした。熱量が高いもので焼かれた木や石で、あまり言いたくはありませんが……ヒトも」
アキ/……う……。
ヴァイス/……。
GM/「もぐもぐもぐ」
バル/食うな!(笑) ……そうだ、3年前の事件では敵が炎を使った記録は無かったか?
GM/「それに関しても調べてみました」コウジはもう一枚紙を渡します。「これはコーネリアのデータです。あくまでも3年前の鋼魔のデータですが、コーネリアが寄生した宿主が炎を使っていたようです。この村の、何の変哲のない男性です」……宿主の選ばれ方は、意志の伝染だから関連性や共通点は見付かりません。
バル/その男の最期に会った人物は……?
GM/「おそらくアークの特務隊でしょう。感染源を見付けられ、逆上し、男は鋼魔化しました。札を貼ることに成功しそこで一戦を交えましたが生憎と逃げられた。その後は行方不明。しかし瀕死でしたから生き延びたということはないでしょう……」


 ★ヤシロの家


GM/シーンは代わって。クーゲルはヤシロの家に着きました。「いらっしゃい。お茶でも出すわ」久々に会ったのだからと昔話に華を咲かせます。「でね……あ、そうだクーゲル。あの歌、覚えてる?」
クーゲル/あの歌? 「セックシーなの、キュートなのー、どっちが……♪」ってやつ?(笑)
GM/「もうっ、そんなんじゃないわよ! 忘れちゃったの?」
クーゲル/はは、冗談だよ! ……ちゃんと覚えてる。そうだ、もう一度聞きたいな。
GM/「えー、恥ずかしい……けど、少しだけだからね?」――照れながら、ヤシロは歌い始めます。昼間聞かせてくれた歌を。
クーゲル/……いい歌だねぇ。やっぱり俺、キミの歌声は好きみたいだ。
GM/「ありがとう。……私もね、この歌は大好きなの。私が子供の頃、お母さんがよく唄ってくれた歌なんだ。だから、友達の貴方にはずっと覚えておいてほしいな」
クーゲル/友達……じゃなくて、俺達は親友だろ? それに5年前にも言ったじゃないか、こんな素敵な歌、忘れる訳ないって。
GM/笑い、ヤシロは少し真剣な顔になります。「クーゲルは……後悔した事ある?」
クーゲル/後悔? そんなの「あの時、信号違反しなければー!」とかいっぱいあるけど……ヤシロは後悔したことがあるの? あ、悩み事があるなら聞くよ!
GM/にっこり笑います。「……いっぱいある。でも今はいいの、クーゲルが来てくれたから!」
クーゲル/え、……そんなコト言われたらドキドキしちゃうよ?(笑)
GM/「そうよ、もうちょっと期待して!」
クーゲル/えぇー、なんなんだよぉ! ……でも、本当に悩み事があるなら、俺はいつでも親友の言葉を聞くから。何か困ったことがあったなら話してほしい。
GM/「うん、大丈夫。何があっても決して……後悔しないで」
クーゲル/……何があっても?
GM/「夜に遺跡まで来てくれる? 今じゃダメなんだ、恥ずかしいから!」
クーゲル/今は夕飯時だから……真夜中か? あっちまで行くの大変だろ? あっちで見せたいものって……夜の密会か。そんな所で二人っきりとか変なコト考えちゃうぞぉ!(笑) そうだ、森で異臭がするって聞いたんだけど?
GM/カチャン。カップを落とす。
クーゲル/えっ? ヤシロ、大丈夫か!?
GM/「……やーねえ。そんなことある訳ないでしょう? 5年前にもあの森で貴方と遊んだじゃない」
クーゲル/あ、ああ。キミが大丈夫だって言うならいいけど。温泉が出てるならいいけど変なガスとかだったらさ。
GM/「大丈夫、大丈夫だから……。貴方に見せたいものがあるの。夜にまた会いましょ……約束よ?」
クーゲル/うん約束だ。指切りをして――宿屋に一度帰ります。


 ★宿屋


GM/ヤシロの家から帰ってきたクーゲル。食堂で3人が夕食をとっている所に帰ってきます。
クーゲル/ただいま。……とりあえず、ヤシロは森の異臭のコトは知らないと言った。他の人にも訊いてみるかな……へーい、そこにいるオッサーン!
GM/食堂で酒を飲んでるオッサンが応えます。「よう、この前のガキじゃねーか! 久々に会ったんだ、俺のテキーラでも飲んでけよ!」
クーゲル/おうよ、もう俺ハタチからな! ワインでも何でも飲むけど、オッサンは村の人だから森の方へ行ったことあるよな! 森で変な異臭とかしてなかったー!?
GM/「ああん? 匂いなんてする訳ねーじゃん、森なんだからよー。そんなん誰かがシたんじゃねーの? アハハハ!」
クーゲル/あはははー!(みんなの方を向き直って)……する訳ないってさ。
バル/……酒を飲みつつその会話を聞いている。動物の死骸でもあったかね。とりあえずオッサンありがとう。お金をちょっと置いて、部屋に戻るか。
アキ/おじさん、今度は歌でも聞いてくださいね。唄いますよー……部屋に行きます。
GM/……カタン。
クーゲル/ん?
GM/……カタン、カタン。何か音がする。
ヴァイス/コウジはんが来たのかな……部屋に戻ります。
GM/部屋に戻る。では全員【直感】判定。
アキ/(ころころ)16です。
バル/(ころころ)17だ。
ヴァイス/(ころころ)14どす。
クーゲル/(ころころ)希望4のカードを使って21にします!
GM/ではクーゲルだけ。――貴方は部屋に入った瞬間、意識を失った。
クーゲル/……バタンッ!
アキ/目の前で倒れた!? クーゲル! パシパシ頬を叩きます、起きてください!
ヴァイス/ハッ、これは西暦からの伝説『眠り姫』? 王子のキスが必要どすー!(笑)
GM/そんな風に騒ぎ出す3人。――さて、クーゲルがふっと目を開けると……そこは野外、村の中に貴方は立っていた。立っているというより、漂っているようですが。
クーゲル/意識だけの存在? ふわふわ……。
GM/そこには誰もいません。だーれもいませんね、ですが……村の様子が違う。……村が真っ赤に、真っ黒に焼け爛れている。
クーゲル/ふわっ!? 焼け爛れたてる? 黒い……真っ黒……灰……?
GM/周りを見渡し、瞬きをした瞬間、……気が付くと今度は貴方は森にいた。……やはり炎によって焼かれた森の中に。
クーゲル/今度は森か……?
GM/森の中に誰か倒れている。倒れている男性には、札が貼られており……声が貴方に流れ込んできた。「助けてください……どうか、あの子を……」……そして、消えました。――目を覚まします。
クーゲル/うう、ここは……宿屋か?
バル/倒れた体を引きずってベッドに移しました。大丈夫か、クーゲル?
アキ/良かった〜。どうしたんです?
クーゲル/……夢を見た。
バル/……どんなだ?
クーゲル/……焼かれた村のだ。焼かれた森、焼かれた……人。
ヴァイス/あ、そうだ! コウジ君が解析結果を持ってきたんどす、とデータを見せる!
クーゲル/焼かれた家やヒトがいるというデータを見ます。……焼け爛れたアト……あれは本物なのか? ……夢じゃないってコトか……? なあ、今見ている現実は本物なのか? この宿屋も、ベッドももしかしたら……幻覚かもしれないのか? そんな高度なことができるのか?
ヴァイス/どうでっしゃろ……そういえば、足音みたいな音がしたから戻ってきたんでしたな。
クーゲル/部屋を見渡す! 何か変な物や気配はないか!
GM/コウジがいました。
アキ/タンスの中からこんにちはー!?(笑)
GM/「申し訳ありません、先程入ったデータをご報告します。クマザワ村近くにある遺跡についてです」そう言ってコウジは書類を渡します。書類には画像が貼り付けてあり、大きなカーテンとライトっぽい機材が映し出されている。
クーゲル/何だこれ……映画機材ぽくないか?
GM/それはPL知識です。【歴史学】での判定に成功しないと貴方達にはよく判らない西暦の遺物に見える。「それでは、これにて失礼します」
バル/待て、コウジ。お前がさっき、この部屋に入ったのか? 俺達が入る前にだ。
GM/……首を振ります。ペコリと頭を下げて「気を付けて。今夜は……何か嫌な予感がします」言い残し、フッと消えました。
クーゲル/そんなこと言うなよ……こっちは夜のデートがあるのに。……そうだ! ヤシロが遺跡で見せたい物があるって言ってたからこれから行くんだ。みんなも一緒に来ないかい?
ヴァイス/デートならわてらは少し離れた場所にいるどす。二人きりの方がいいでっしゃろ?
アキ/まぁ、そうですねえ……人の恋路を邪魔したくありませんし。しかしなかなかやりますなぁ、貴方も(笑)
バル/……俺は遺跡自体が気になる。映写機のような物、妙な匂い、遺跡に何か……。
クーゲル/そろそろ時間かな? ヤシロが見せたがっている物って遺跡の何なんだろうなー……と考えながらそろそろ出る準備をし始める。
GM/クーゲルが部屋を出ようとした時、世界の雰囲気が変わり……「ギャアアアアァァッ!
ヴァイス/ひ、ヒイィッ!?
クーゲル/な、何の音だ!?
GM/一瞬の叫び声。その後は全ての音が消えます。何も聞こえず、真っ暗になり――月明かりだけが貴方達4人を照らす。
バル/周りを見渡す! 全員いるなっ?
GM/全員いる……けどおかしい、自分達は宿屋にいた筈。今立っている場所は――焼け爛れた村の中。真っ黒く焦げた家々。
アキ/え、ええっ? だ、誰かいませんか! 
GM/叫ぶと、貴方達の目の前に……「ア、アァ……グアアア!」黒い人影が2体現れ、襲いかかってくる! 戦闘に入ります!

 ●戦闘/1ターン
GM/2つの黒い影は4人から2マス離れています。それでは1ターン目、全員ドローフェイズでカードを1枚ずつ引いてください。その後にAP決定フェイズを!
クーゲル/(カードを引く)勇気のカードが来た。APを決めます。(ころころ)13で動くぞ。
一同/(カードを引いて、APを算出)
バル/影は2つとも同じ種類だな? 【魔導生態学】でヤツが何者か調べる!(ころころ)達成値22。
GM/物理装甲5、霊力装甲7。どうやら長距離攻撃をしてくる人魔だ。……さっきテキーラとか言っていた人のようなする。
クーゲル/オッサン!? なんでそんな姿に……けどスマン、撃たせてもらう! 【武器/ヘヴィーボウ】いきます。(ころころ)命中12!
GM/黒い影Aが回避します。(ころころ)……6・6、クリティカルだ。
クーゲル/パスッ! ちっ、オッサン早い。
ヴァイス/わての武器は射程2マスだから……近くまで移動しないと届かないどす。
バル/それなら、艦長に【フェイバリット/テレポートコード】! 3マス自由に移動しろ。
ヴァイス/ありがとうどす〜! それじゃAの目の前に瞬間移動して、【武器/シュリケン】で攻撃をしかける!(ころころ)命中17です。
GM/(ころころ)回避失敗、ダメージを!
ヴァイス/どんどんいくどすえー!(ころころ)ま、まさかオッサンが……ということで絶望7のカードを足して、ダメージ13!
アキ/友情のカードがあれは支援できるんですが、手元に無いので行動を放棄します。
GM/そちらターンが終わりましたか、では敵ターン参ります。Bが艦長へ向かって風の魔法を試みる。(ころころ)命中22。
ヴァイス/(ころころ)避ける気満々、25!
GM/避けられた。次に、Aが範囲攻撃でクーゲルと艦長に風の魔法!(ころころ)命中20。
ヴァイス/(ころころ)6・6、またクリった。振り足して(ころころ)回避34!
クーゲル/(ころころ)22で回避します!

 ●戦闘/2ターン目
GM/では2ターン目、ドローフェイズ&AP決定フェイズを行ってください。
アキ/(カードを引く)よしきた、友情! クーゲルに対して【フェイバリット/アネモス】! APをプラス5してください。
クーゲル/ありがとう! そしてオッサンを撃つ!(ころころ)愛のカードを使って命中18!
GM/(ころころ)当たった、ダメージをくれ。
クーゲル/くらえ!(ころころ)13のダメージ、ザシュッ!
GM/矢は頭に命中し黒い影Aは倒れます。
ヴァイス/じゃあもう一人、Bの方へ攻撃どす!(ころころ)命中16。
GM/(ころころ)残念、Bは艦長のシュリケンをサッと避けますよ。
クーゲル/さっきアーキライトにAPを増やしてもらったから、Bにも攻撃します。覚悟を!(ころころ)16で当てます。
GM/(ころころ)16……同じ目だけど受動優先なのでBは避けた。
バル/しぶといな、……けど俺は勇気のカードが無いから何にも出来ないんだ。
クーゲル/勇気のカードだったら俺ありますよ。バルクロッサさん、貴方の力を存分に見せつけてください!
バル/お前の勇気を頂く。それではBへ【フェイバリット/ピクシーコード】!(ころころ)……希望6のカードを使って、ダメージ22!
クーゲル/すげえ!(笑) ……そうだ、今後の為に俺に1、2、7の数字カードをくれませんか? 次の戦闘に使います!
ヴァイス/だったらわての友情2を! わての愛で頑張ってくれどす〜!
クーゲル/愛じゃねえ!(笑) でも友情フラグなら立ってもいい、いただきます!
アキ/私の方からもクーゲルに。貴方に、絶望という名の力を……。絶望7を差し上げます。
クーゲル/それは嬉しいのか判らないよ、これからデートなのに〜!(笑)
GM/では、敵側が攻撃を始めます。範囲攻撃、艦長とクーゲルへ!(ころころ)命中22。
ヴァイス/(ころころ)回避22、避けた!
クーゲル/(ころころ)回避20、当たります。
GM/(ころころ)物理ダメージ21、クーゲルにかまいたちが襲いかかる!
クーゲル/ぐはっ! 残りHP2……今度のターンで回復してくれ!

 ●戦闘/3ターン目
アキ/愛のカードをチャクラゲージに入れて、【フェイバリット/ネクター】! クーゲルさん、HPを上限値まで回復してください。ついでにもう一つ、【フェイバリット/アネモス】!
クーゲル/HPとAPを回復してくれた……よし、これで撃てる!(ころころ)Bに勇気のカードを足して命中22で当てる!
GM/(ころころ)当たる、ダメージください。
クーゲル/おりゃっ!(ころころ)19の物理ダメージだ、スパーンッ!
GM/グシャッ! クーゲルの矢が黒い影を射抜き……戦闘は終わります。
クーゲル/はぁ、はぁ……何なんだ、コイツラ? 周りはどうなってる?
GM/周りは焼け野原……そして、貴方達の周りを取り囲む人魔達。村人全員分の人魔だ。その中ではヤシロはいないようだ。
ヴァイス/この数だと突っ切るにも難しい……仕方ない、【フェイバリット/サモンノア】使用! 希望4のカードを使って方舟を召喚します! シんタローはん、おいでやすぅ〜!
GM/艦長が叫ぶと、唯一の光だった月が輝き、貴方の元へ月光が射し込む……現れる戦艦!
ヴァイス/皆さん、乗っておくれやすー! このまま遺跡に行くのが良いでっしゃろ! もしかしたらヤシロはんがいるかもしれないどす!
GM/では、戦艦で人魔達を蹴散らしつつ方舟は遺跡に向かいます。――戦闘が終わったので、HPや武器の使用回数を回復してくださいね。


 ★遺跡


GM/遺跡についた戦艦シんタローはん。遺跡は森と一体化してますがとても小さなものだ。
クーゲル/人魔達がいないことを確認して、戦艦から降ります。……ヤシロ、無事か!
バル/俺とアーキライトも降りて、遺跡に向かうぞ。艦長は戦艦で待機を。
GM/貴方達が遺跡へ降り立つと、……月明かりの下、ヤシロがいます。しかし貴方が近付くと、そっと後ずさる。「来ないで」
クーゲル/ヤシロ……どうしたんだ?
GM/「もうダメなの。……こんな形で貴方に会いたくなかった」ヤシロは、するりと包帯を解きます。解かれた右目には……魔印。
クーゲル/それは……何があったんだ、ヤシロ!
GM/ヤシロは泣き笑いのような表情を浮かべる。「私が全部悪いの……あの時、森で会った人の頼みを聞いて、お札を取っちゃったから……その人が私に乗り移った……そしたら村が……火の海に変わっちゃった……私がこの手でみんなを殺したの……」
クーゲル/……キミの体にコーネリアがいる?
GM/コクリと頷きます。「……私の中にヤツは住んでいる。目を覚ましたら村がなくなっていて……遺跡の方に逃げて……強く願ったら遺跡が光り出して……村の風景が戻ったの。あの風景が帰ってきて、いつも通り過ごせた……でも、私の中でアイツがどんどん大きくなっていく……もうダメ、ダメなの!」
クーゲル/何がダメだって言うんだ、まだ……。
GM/「あなたたちが現れたとき、悟ったの。これが仮初めの物語の終わりだって。……だから、壊して。これ以上私が罪を重ねる前に、貴方達の手で……」ゴゴゴ、と轟く大地。彼女を炎が包み、赤い機体が現れる――。
バル/……艦長、承認をお願いします。
ヴァイス/ええ――みなはん、ヤシロはんの魂を救いますえ!
バル/了解。……仕事だ、ケリュケイオン! 神格機兵、召喚!
アキ/さぁ行こうか……カンツォーネ。この悲しい結末を終わらせます! セア・クシポスを喚び出します!
クーゲル/勿論救ってみせますよ……ヤシロ。
GM/赤い機体、コーネリアからはもう何も聞こえない。遺跡が光りだし、形を変え……そして2つを守るように3つの黒い影が現れる。――さあ、喚ぶがいい。
クーゲル/もう何も聞こえない? キミが苦しがっている声が聞こえるよ。俺は任務でキミを倒すことになっている。他のヒトを救えるのなら誰かを殺して構わないと思っていた……だからキミを殺さない。救うためにも、キミの悪を断ってみせよう。――悪を断つ光、その輝きを我らに見せろ! 架けろ、レーゲンボーゲン!

 3つの機体と戦艦が立ちふさがる。
 悲しい物語の結末が、ようやく訪れようとしている……。


 ●戦闘/1ターン目
GM/この戦闘のルールを説明します。艦長に渡したお札を、コーネリアに射程0まで近付き、APを5消費し貼ってください。札を貼るという作業をしないと、コーネリアに攻撃が当たりません。では、ドローフェイズ&AP決定フェイズ、戦闘開始!
アキ/【宣言】、浮遊して機動力を[陸→空]にします。これでダイス4個でふれます!
クーゲル/まずはザコを倒そう、ザコ一掃できるヒトはいるか?
バル/誰か、俺に勇気のカードをくれ!
アキ/私があげられます。バルクロッサさん、僕の勇気を貴方に……!
バル/お前の戦う勇気、確かに受け取った。――全体攻撃いくぞ、チャージ1回してダメージプラス5にしてから、5体全敵に対して【フェイバリット/ピクシーコード】!(ころころ)全員に物理16ダメージ! ……札を貼ってないからコーネリアには当たらないだろうがな。
GM/妖精の群が全機に襲いかかるが……それぐらいじゃ落ちないな。
バル/クーゲル、札を貼りに行ってくれ。レーゲンボーゲンに対して【フェイバリット/テレポートコード】使用。移動3マスプラスしろ。
アキ/ついでに、レーゲンボーゲンに【フェイバリット/フォースシェル】! 物理&霊力装甲プラス5してください!
クーゲル/二人ともありがとう! 移動して……コーネリアと同じマスに入って、札を貼る!
GM/キイイイン! ――結界発動完了、攻撃を食らうようになります。
クーゲル/ではテレポートで送ってもらったのでまだ自身は行動してないから2マス下がるよ。
一同/逃げた!(笑)
クーゲル/そりゃ逃げますよ! 遠距離になってから……【サブアーム/スラッシュソーサー】でコーネリアに攻撃!(ころころ)命中36!
GM/(ころころ)うわ、1・1が出た……ファンブル!
クーゲル/当たるな。(ころころ)絶望、友情、勇気のカードを足して……24の霊力ダメージ! チャクラゲージ7枚完了、DIOSのカード準備OK――艦長! オーバーロードモード承認を! 
ヴァイス/承認します! いきなはれー!

「邪悪なるあの意志を断ち切る勇気を!」
 オーバーロード承認。
 その声に応えるかのように、咆吼が響く。
 両肩にある双砲か変化し、光が溢れる。
「……神様。恐縮ながら、貴方の通る道を私が創らせていただきます。ですからほんの少し、悪しき力を裁く閃光をお借りしますよ……ギガントオーバーロード承認、発動!」


クーゲル/【フェイバリット/機神融合】使用、戦闘終了時までオーバーロード持続させる! これでチャクラゲージに置いたカードは使い放題だよ!
アキ/クーゲルさんに【フェイバリット/アネモス】使います。APプラス5してください。
クーゲル/よし、アネモスしてもらったからオーバーロードスキルが使用可能だ! ではコーネリアに【オーバーロードスキル/ソニックバスター】!(ころころ)愛4のカードを足して霊力ダメージ45! ソニックバスター発射!
GM/ズドンと撃ち込まれる空気砲! コーネリアがよろける。
バル/では、俺から3マス以内にいる機体……全員だな。【フェイバリット/オベロンコード】、物理・霊力装甲プラス20だ。忘れるなよ。
ヴァイス/わては、チャージしてダメージプラス5するどす。みなはん、頑張り〜!
GM/それでは、敵のターンになります。黒い機体は近寄って……レーゲンボーゲン、カンツォーネ、ケリュケイオンに対し範囲攻撃!(ころころ)命中41。
クーゲル/(ころころ)44で回避!
アキ/(ころころ)きた! 47で回避します。
ヴァイス/(ころころ)37、当たる。
GM/ではケリュケイオンだけに。(ころころ)物理ダメージ65をくらわせる!
バル/……ふん、シームルグしておいたからな。8点しかくらわないぞ。
GM/残す黒い機体は2体ともレーゲンボーゲンに攻撃。1体目命中!(ころころ)47。
クーゲル/(ころころ)当たった……でもオベロンが俺にはついてるからね。ありがとー!
GM/(ころころ)ダメージは65。2体目命中(ころころ)42、出目いいな。
クーゲル/(ころころ)もちろん避けない訳で。ダメージください。
GM/(ころころ)物理ダメージ55。次に動くのはコーネリア。……レーゲンボーゲンとカンツォーネに範囲攻撃!(ころころ)命中40!
アキ/(ころころ)47といって回避です!
クーゲル/(ころころ)41で回避成功!
GM/残念……では次に遺跡がいきます。
ヴァイス/遺跡が? 遺跡って動けるの?(笑)
GM/動きませんよ。でも戦艦の方に……照準が定まったような気がした。以上です。次のターンにいきましょう!

 ●戦闘/2ターン目
GM/2ターン目です。ドローフェイズとAP決定フェイズを行ってください。
アキ/レーゲンボーゲンを回復します、【フェイバリット/ネクター】! 届きますね、全回復してください。
クーゲル/よし、ピカピカになったところで……全員、俺より7マス以上に離れてください。7マス内にいるとダメージくらいますよ!
ヴァイス/みなはん、戦艦にお入りやす〜! わてが縮地でクーゲルはんから7マス離れますで〜。
バル/了解、戦艦に戻る。
アキ/同じく帰ります! AP5消費して舟に乗り込みます。
ヴァイス/愛4、愛5のカードを使って【チャクラフェイバリット/縮地】使用! レーゲンボーゲンより7マス以上の場所に瞬間移動します! シュタッ!
クーゲル/みんながいなくなったところでコーネリアに近付きます。……悪を閃光で滅する。【オーバーロードスキル/ラグナロクスマッシャー】使用!(ころころ)敵全体物理&霊力ダメージ、74! 光の中へ、消えろおおおぉ!
GM/レーゲンボーゲンを中心に、カアッと森が閃光に包まれる! 黒い影達はやられ、コーネリアと遺跡もぷすぷす煙を立てています……。
ヴァイス/みんな、サングラスしとるどすかー、目が潰れるどすよー(笑)
GM/反撃するぞ。コーネリアは1体残ったレーゲンボーゲンに向かって……炎を繰り出す。襲いかかる炎!(ころころ)物理ダメージ78!
クーゲル/グッ、くらいます! ……この炎によって村が滅ぼされたんだな。
GM/最後に、遺跡は先程戦艦に照準をあわせましたが逃げられたので……今度はカンツォーネに照準をあわせた。
アキ/ま、また逃げましょう! 何がやってくるか判らない!

 ●戦闘/3ターン目
GM/ターン始めです。ドローフェイズとAP決定フェイズを行ってください。
クーゲル/(ころころ)げ、もう一度攻撃したいけどAPが3足りない……! 
バル/それなら、希望3のカードをやろう。……お前の活躍、期待してる!
クーゲル/ああ、もう一回神の光を見せてやるよ! じゃあ再度【オーバーロードスキル/ラグナロクスマッシャー】使用!(ころころ)物理&霊力ダメージ79、全体にな!
GM/コーネリア&遺跡、どちらもダメージをくらいます。
クーゲル/……という訳で、どうぞ皆さん帰ってきて(笑) ちなみに俺、HP結構減ってる。
アキ/じゃ、すぐに回復するためにも……【チャクラフェイバリット/縮地】で近くまで移動します。そして【フェイバリット/ネクター】!
バル/攻撃する艦長に援護しよう。コーネリアに向かって【フェイバリット/シームルグコード】。ターン終了時まで物理装甲を0にしたぞ。
ヴァイス/そこをわてが攻撃! 【メインアーム/荷電粒子砲】発射!(ころころ)命中35。
GM/(ころころ)38、戦艦からの放射は避けた。……では敵のターン、カンツォーネと戦艦に向かってコーネリアが範囲攻撃!(ころころ)命中38!
バル/(ころころ)43、回避。
ヴァイス/(ころころ)41、避けるどす!
GM/避けられたか。……そしてまた遺跡は照準を合わせるよ。

 ●戦闘/4ターン目
GM/コーネリアはボロボロになってきました。ではドローフェイズ……といきたいところだけど山札がきれたのでカードがありません。AP決定フェイズのみどうぞ!
バル/先にコーネリアを潰すぞ。【フェイバリット/シームルグコード】! 物理装甲0だ、みんな撃ちまくれ。
クーゲル/追い打ちをかけて【オーバーロードスキル/ハウリングエア】使用!(ころころ)物理ダメージ50……素通しだ!
GM/ダァンッ! 大気砲が撃たれコーネリアに直撃をする……崩れ落ちる赤い機体。
クーゲル/ヤシロを助けに走る!
GM/……やりますか? 救えないかもしれないのに?
クーゲル/やりますよ、もちろん! カードは全部揃ってます。【アブソルートソウル】でキミを助ける!
GM/すると、ヤシロの叫び声が聞こえるよ。「ダメだよ、ダメ……! やめて、コーネリアは完全に消滅しない、こんなことをしたって無駄なんだよ!」
クーゲル/無駄なんて言うな! キミを助ける、ヒトを助ける! そのために俺はここにいる! 親友の俺は絶対にキミを見捨てない、だから助けてみせる……約束だ! アブソルートソウル、発動――!
GM/発動――白い光がヤシロを包みます。コーネリアの体はボロボロに崩れ去り……ヤシロの体が現れる。光が収まりましたが、まだ遺跡は残っています。
バル/艦長、収容できるか?
ヴァイス/今、するところどす! 3マス離れているから距離も大丈夫、ヤシロはんを味方と判断して【フェイバリット/サルベージ】、強制収容!
GM/了解、シュインッ……とヤシロの体は戦艦の中へと収容された。遺跡はまだ動いているので、戦闘を続行してください。ちなみに遺跡は遺跡なので動けませんし、避けません。
ヴァイス/続けて遺跡に【メインアーム/荷電粒子砲】!(ころころ)物理ダメージ32をくらわせます!
バル/同じく、こちら1歩動いて遺跡に対して【フェイバリット/フェンリルコード】!(ころころ)物理ダメージ25!
GM/くらいますがまだ遺跡は活動している。――それでは、レーゲンボーゲン以外の皆さん、楽しい処刑の時間です。遺跡がフェイバリットを使用、回避不能です! ただし、相殺は可能ですよ。(ころころ)3名に、霊力ダメージ96!
アキ/げっ、やられる!(ころころ)45と言って相殺……ぎ、ギリギリ生きてます! ボロボロですけど!
ヴァイス/相殺できない……でもHP40どす。
バル/こちらも装甲に頼って、現在HP32。まだいける!

 ●戦闘/5ターン目
アキ/怖いので、さっきダメージをくらった3機全員に【フェイバリット/ネクター】!
バル/こっちはまた悪戯する訳で。【フェイバリット/シームルグコード】。遺跡、物理装甲0だ。
クーゲル/遺跡を全力で倒す! LPは3になるけどオーバーロードスキルを使おう。みんな、合体攻撃……【コンバインアタック】やるか!
GM/了解。まずは全員、フュージョナーと霊格リンクを行います。霊格で15以上出してください。成功したら射程などは関係なく、ダメージ値を算出してください。
アキ/わかりました。私も攻撃します! 【メインアーム/クロスアドヴェント】使用!(ころころ)ダメージ42出ました。
ヴァイス/【メインアーム/荷電粒子砲】発射!(ころころ)プラス33どす!
クーゲル/それじゃあ最後、【オーバーロードスキル/ハウリングエア】!(ころころ)ダメージ131、素通し! 吹き飛べええぇ――っ!
GM/カリバーンとセアの援護射撃に加え、大気砲を発射! 遺跡は爆発を起こし、――そして動かなくなりました。戦闘、終了……。
クーゲル/直ぐに艦に戻りヤシロに会いに行きます! 艦長、ヤシロは無事ですか!
ヴァイス/コウジはん、ヤシロはんの具合は!?
GM/コウジは、集中治療室の前にて貴方達を迎えます。「現在は意識不明です。只今、クルーが治療を施しています。もう暫くお待ち下さい」
クーゲル/……頼む。ヤシロを救ってやってくれ。
GM/――こうして一日、二日の時間を経て……ようやく彼女の意識が戻ったようです。治療の甲斐あり、一命を取り留めました。彼女は目覚め、異常が無いと判断されましたが、アークの医療施設に移動されることになりました。未だ入院中ですが、皆さんは名残惜しいまま元の生活に戻っていくのでした――。


 ★エンディング1


GM/バルクロッサさん、貴方は運び屋として普段過ごしております。宿屋で一人、黄昏ていると……フードを被った男が現れぺこりと頭を下げます。「事後報告をしに参りました」
バル/ふう……判った。そこに座れ。
GM/座ります。「ヤシロさんの容態は、順調のようです」
バル/ほう、それは良かった。……やはりあそこには元々何も無かったのか?
GM/「クマザワ村調査報告書によると、村は既にコーネリアによって焼かれていたようです。遺跡近くの森にてコーネリアの宿主の死体が発見されました」ヤシロがその死体を見付け、何も知らずに札を剥がし、宿主になってしまった。力を手に入れたコーネリアは村を滅ぼしてしまった。正気に戻ったヤシロは村から離れ、西暦の遺跡にて強く願ったとき……霊格リンクが起こってしまった。彼女の見た夢が、現実へ映写されたのです。「村人の埋葬は完了致しました。もしお時間が有るならば墓参りをされるのもいいかもしれません。今回の任務達成をマスターはとても感謝していました。……そして『辛い役目を背負わせてしまって申し訳ありません』とも謝罪の言葉を言っておられました」
バル/……西暦の時代は映画館だったんだろうな。辛いと言ったが、一番辛いのは……クーゲルとヤシロだろう。俺はただ仕事をしただけだ。……また仕事があれば言いに来い。
GM/「では。早速ですが新しい任務が来ています。引き受けますか?」
バル/……それはアークの任務だな? またアレを連れて行けとかいうんじゃないだろうな?
GM/「その通りで御座います」
バル/ふう、判った。3日以内に持っていく。
GM/――では、シーンは切り替わり薄暗い牢屋へ。一方は牢屋の中、一方は牢屋の外、お互い正座をして話し合います。「以上が報告です。艦長、何か質問はございますか?」
ヴァイス/わ、わてのアラシくんは!? サボテンのアラシくんはどこにいったどす!?
GM/「……」暫く止まって。「……他に何か質問は?」(笑)
ヴァイス/わての親友のアラシくんはー!? 宿屋の日が当たるところにポカポカ置いていたのにそしたら村が焼けちゃってー! 忘れてきちゃったよ、うわあああぁん!(笑)
GM/「……我らが後で捜索しておきます」
ヴァイス/わてが行くー! わてがアラシくんを連れて帰るうぅー! うわああんアラシくううぅん!
バル/そんなところに、テレポートコードでシュンッと現れる。……お前、うるさいぞ。……『コレ』がどうした?
ヴァイス/……あ……、それはアラシくんっ!? 会いたかったどすイタァッ! 頬ずりしようとしてグッサリ!(笑) ほっぺた血ダラダラ! でももう離しませんでぇ〜!
バル/……お前、どうやって牢屋の外出た?
ヴァイス/縮地、使っちゃいました!(笑)
GM/ビービー! 脱走発生脱走発生! 直チニ現場ニ急行セヨ! 警備員の足音がドタドタドタ!(笑)
バル/……コウジ、後の処理を宜しく頼むぞ。テレポートコード!
ヴァイス/すーりすーり! 次はどこに連れて行ってくれるんどすか、バルクロッサはん〜!


 ★エンディング2


アキ/今度は路上じゃなくて、酒場で歌を唄っています。今回の旅の話をポロリポロリと竪琴をならしながら。今日は悲しい物語を唄いたいと思います……。
GM/唄うアーキライトの元に、黒ずくめの男がそっと貴方の近くにやって来てペコリと頭を下げます。「調査報告に参りました」カウンターの方に移動し、詳細を話します。「――以上で、報告を終わりにします。何か質問は?」
アキ/コーネリアは消滅したのでしょうか?
GM/「それは判りません。彼女の体力が完全に回復したらアークは調査を進めようと考えています。しかし、きっと……」
アキ/そうですね……なんとも、悲しい物語でした。今度は明るい話を作れる仕事はありませんかね?
GM/「それでは、早速で申し訳ないのですが……受けますか?」
アキ/それは明るい歌を作れますか? ――このまま、未完成のまま物語を終わらせる訳にはいきませんからね。楽器を一撫で、ポロンとならし……行くとしましょう。


 ★エンディング3


GM/クーゲル、貴方はアークの息がかかっている病院にいます。ヤシロのお見舞いとして。
クーゲル/あわわ、ヤシロ大丈夫? 病室に来て、失礼してもいいかな! 入っても大丈夫? 平気? 入りまーす! 入ってまーす!
GM/いらっしゃい(笑) 少々、やつれたヤシロがベッドで出迎えます。貴方の方を向いて「今日も来てくれたの……ありがとう」
クーゲル/元気、かな? 今日はヤマガタからサクランボを持ってきたよ!(笑) 5年前も美味しいって言ってくれたから取ってきたんだ……でも昨日のパイナップルもまだ食べてないね! キミが元気だったらそれでいいけど!
GM/毎日来てるのか。「ごめんなさい……」そんな今日のヤシロは、頭の包帯が解かれています。右目には魔印はなく、あるのは――聖印だ。
クーゲル/ヤシロ……それは、まさか。
GM/「……私にはコーネリアが本当にいなくなったのかよく判らない。もしかしたらまだいるのかもしれない。それがとても不安で……」
クーゲル/大丈夫。キミ元気なんだろ? ならもうあんなヤツいなくなっちゃったさ。
GM/「クーゲル、……どうしてあの時、殺してくれなかったの? どうして助けて……」
クーゲル/……あのさ。それ、俺が言わなきゃいけないことかな。
GM/「え?」
クーゲル/判ってるんじゃないかな。なんで助けたと思う? キミを助けたかったからだよ、キミに生きてほしいと思ったからだよ。ヒトって一生、一人でも十分に生きていけるんだよ。でも俺は一人じゃなくて、キミと生きたいと思ったからさ。
GM/「……」
クーゲル/いやー、それにしてもコレ、すっごくカッコイイね! ステキだよ。キミの歌声も、キミの目も、キミ自身も俺はみんな大好きだ。俺にも似たようなものがある、おそろいだね。
GM/「……この聖印は、もしかしたら私が助かった証拠なのかもしれない。けどコーネリアが私の中にまだ残っていて、いつか覚醒してしまうかもしれない。いつかあなたたちの敵になってしまうかもしれない……その時は」
クーゲル/5年前にも親友だからって約束したよね。けど、今回は絶対約束するもんか。親友だけどね……それとも、親友じゃない方がいいかな?
GM/親友じゃないよね。もうプロポーズしたんだから。
クーゲル/そっか、じゃあヤシロの目に近寄って髪を掻き分け。キスしよう――これでもう親友じゃないね、俺達は恋人だ! 約束じゃなくて、契約にしよう。
一同/……うわあっ!(笑)
GM/「……」
クーゲル/……えっ? ダメかな? 今の取り消し?  あ、顔色がサクランボといっしょの色になったよ、どうしたのかな?(笑)
GM/「もう知らない! この、物好き!」(笑) 
クーゲル/ああ、大好きだとも! ――じゃ、キミのために美味しい物でも運んでくるとするか。また明日ね!
GM/「あ……あのさ、ちょっと待って! ……もうちょっといて……歌、唄っていいかな?」
クーゲル/唄ってくれるの? うん、聞かせて。ずっと、いっしょにいるんだからずっと聞いていられるけどね……!
GM/歌が始まる。……そして、こっそりドアが閉められました。その風景を見て、足音は静かに病室を去っていくのでした。

「次の任務は、3人でやってもらいましょうか――」




 「約束の歌」 END