ガンドッグ・リプレイ・ヴァイオレンスジョーカー
■ 第5話 『迫り来る悪夢 暗黒ムーミん教を撃破せよ』 ■
2006年1月17日




 ★二〇一七年 正月 司令のアパート


GM/時は二〇一七年。前回、十二月三十日の任務が終わって年があけました! 今まさにその最中です。
チェン/お正月だ、おせちだ! わーい七草粥だ、今日は鏡開きー! おもむろに目隠しをします。
ショウ/な、なんで目隠ししてるんですか!? それスイカ割りっていうんですよ! でも心なしかこの鏡餅、ムーミんの形してるような……えーい、割っちゃえー☆
アベル/きゃあぁやめてくださいー! ムーミん様ぁー!
ショウ/みんな、お汁粉でいいですか。……はいアベルさん、ムーミんのかけら!
アベル/いやあぁ、ムーミん様があぁ! ティッシュにくるんで保存します!
ショウ/もう煮えてるのに!? 食べないと腐りますよ!
GM/……ところで、司令と中国人が言い争いがあったんですよね。
アカツキ/爆発から逃れる時に喧嘩して、一回多分ぶつかって……。で、もう仲直りしてます。
ショウ/あの修羅場は凄かったよね。包丁は投げるわ、リーダーは【爆発物】の知識を得たから家でダイナマイトをブッ放そうとするし。中国人は中国人でどっかから覚えてきた中国拳法で暴れ出すしお酒は入るし、ムーミんはムーミんで……!
チェン/ムーミんも加わった!?(笑)
アカツキ/最終的に酒飲んで仲直りしたんです。カンパーイって。
ショウ/後片付けしてる時に仲直りするし、あそこはぁ……!
チェン/で、飲み過ぎてグダグダに。
ショウ/そうそう、……って寝正月じゃねぇか!(一同爆笑)
GM/仲の良いお正月を迎えたということですね。そして、今日は新年新しいお仕事の話題をしに高坂が来ることを皆さん知ってます。
ショウ/あ、高坂さんのお雑煮作ってない。具無しでいいですかね?
チェン/食べてないことにすれば?
アカツキ/匂いで判るんじゃないですか?
GM/――そこに、ピンポーン、となるインターフォン。
ショウ/しまった、隠せ隠せ! ……はーい、どちら様?
GM/ガチャリ。「やぁ、あけましておめでとう」
ショウ/おめでとうございます、……ドアはなるべく匂いがもれないよう、首しか出してません。後ろで『早く隠して』ってやってます。
GM/「何で後ろ手でパンパンしてんだ? ……改めて、新年あけましておめでとう。今日はあけおめな仕事の話を持ってきたから」
チェン/……帰って下さい。正月は仕事はいりませんから。
GM/「いや、仕事するために俺ここに来たんだから!」
ショウ/仕事始めは十七日からです。まずはお年玉お年玉!
GM/その年で貰うなよ! とりあえず新年ってことで危険性はない仕事というか……って仕事しろよお前ら!」
アカツキ/……相手方もよくよく考えてみれば三が日さえも泣く泣く仕事をしていたんでしょう。仏心を見出してあげましょうか。
ショウ/そうスね、おじいちゃんの事で迷惑かけたし。(ガチャリとドアを開け、さっきとは打って変わって)どうぞー!
GM/「あぁっ、意味もなく美中年パワーがキラキラと……。なんかファブリーズ臭くないかココ?」
ショウ/気のせいですよ、すっごく香しい匂いですよ!
アカツキ/ところで高坂さん。私が変わったの何か気付きますか?
GM/「え? えーと……身長が2センチ伸びたとか?
アカツキ/ズガンッと銃をぶっ放します!
ショウ/カーペット血で汚さないでください。血ってとれないんスよ。
アカツキ/女の人っていうのはですね! 髪を切ったことを一言ぐらいちゃんと言って貰えるのが嬉しいってもんなんですよ!
GM/「え。……お前らは言ったか?」
ショウ/……おせちで忙しかったんで。あの人達手伝ってくれないし。
アベル/えぇ、ムーミん様は神々しいと言いました。
ショウ/それってホメ言葉なの!? チェンさんは……あっ、目を逸らした! 寧ろ今気付いたっぽい!
アカツキ/っていうか寧ろ髪のことじゃチェンさんのせいですからね! 爆破炎上脱出の時に焦げちゃったから切ったんですから!
チェン/……あうっ……。
ショウ/あ、トラウマスイッチ入った!?
GM/「そ、それじゃあ仕事の話しでもすっか!」。前回の決死の脱出劇から何とか生きて帰ってきましたが、その際に武器や装備を捨ててしまったので、お金を出して全部揃え直したということになりました。「新しくなってるけどちゃんと馴染んでるよな?」
ショウ/大丈夫ですよ。おじいちゃんをマトにして試し撃ちをいっぱいしましたから。お年玉をそのまま武器にコンバートします。
GM/「そういや、おじいちゃんはちゃんとクール宅急便でアメリカへ送ったのか?」
ショウ/送りました。『ナマモノ注意』ってタラバガニといっしょに!
アカツキ/――ところで高坂さん、仕事ってなんですか? 武器に関係することなんですか?
GM/「ちゃんと武器が揃って仕事ができるか確認しただけだよ」
ショウ/……揃ってないって言っときゃ良かった。
GM/「まず仕事っていうかコレはお願いだ。完全な任務としての話は後々きちんとやるけど、今日は大体こんな事を宜しく頼むって話しに来ただけなんだ」…と言いながら、お土産だってお酒をあげます。
ショウ/わーい、『芋焼酎の魔王』だー!
チェン/わーいわーい!
アカツキ/……クロイツさんや社長はどうなさってるんですか?
GM/「……今、会社に電話したら泣いて苦労話聞かせるぞ。正月休み無しだったからだからな。――最初は嬉しい話題からいこうか。今やお前達は『課程はどうであれ、結果は百%』の超人部隊になった訳だ。課程はどうであれな……」
アカツキ/ホメ言葉ありがとうございます。
GM/「任務遂行率百%ということで、最近はお前達を名指しで任務お願いする偉い人も増えてきた」
アカツキ/金が一番高い依頼でお願いします!(笑)
GM/「もちろん安全性、信頼性を見てやらせてもらう。こっちも商売でやってる訳だからな」
チェン/そのうち「はんっ、そんな値段じゃ……」って言うんだ。
ショウ/「それっぽっち? カエレ!」って、何様だろうね俺達!?
GM/「こっちとしても利益を上げなきゃいけないから、ちゃんと慎重に選ばせてもらってるからな。という訳で、コーディネーターを挟んでこない仕事や、いきなりお前の所に来る奴は、金が足りないとか、多くの人に知られたくないヤバイ事とかだろうなぁ」
ショウ/……何ですか、その言い方。これから来るみたいな言い方しないでください。
GM/「いやいや、そんなニュータイプみたいなことできないよ俺。とにかく、結構お前ら有名になってるんだぞ」そのうち雑誌の取材が来たりして。寧ろ『魔王退治してくれ』って来るかも……。
ショウ/ムーミん教ならいくらでも倒しますよ?
アベル/やめてください! ムーミん様は不滅です!
GM/「――仕事の話に戻ろう。前回の事件、三十日の話をちょっと思い出してほしい。スクールジャックがあって、犯人が主張したことは『俺達を日本のトップにしろ』『我が国のトップを殺せ』『首持ってこーい』というのが大体の話だった訳だが。総理などのトップの連中を日本を新しくするために全員ぶっ殺し、新しい日本を作ろうという思想を持ったいうのが前回の連中だった」
ショウ/おじいちゃん、なんで入っちゃったんだろ……(笑)
GM/「お前らも歴史の授業で知ってると思うけど、百年ぐらい前に一度日本は『無』になり、1からやり直して成功し平和になったという実例があるからこそ、現在こんなゴタゴタになっている世界を1からやり直そうという思想は少なくはない。そんなこと許されるわけもないけどな。そういう単発的な考えの連中も、最近増えている。これからも増えていくんじゃないかな」
アカツキ/そういう風な国の未来は、この国のお偉いさん方にお願いしておけばいいんです。
GM/「その国のお偉いさんを助けるのが君達のようなガンドッグだ。話は変わるが、前回の犯人らしき人物達が元々軍警に不満を持ち、辞表を出して『俺達は自由だぜー!』とやってた……と思われたんだが」
ショウ/違ったんですか?
GM/何とか爆破を阻止したおかげで調べてみたところ確かに9割ぐらいが辞めた連中がいた。武器を盗んだ連中と間違いないらしいが、辞表を率先していたリーダー格の元軍警が発見されていないんだ」
ショウ/行方不明ということですか?
GM/「ああ。回収されたものを照合してみて、勿論軍に所属していたから記録もあるしその辺を鑑定してみたが、リーダーがまだ発見されていない」
ショウ/国外に出たという情報は無いんですか?
GM/「今のところは。そういうものは、この一週間で調べてみたけど発見されていない。整形で顔を変えられたりでもしたら終わりだが。……名前は、安藤という。
アベル/……アンディ?(笑)
GM/「何処に行ってるか判らないけれど、あんな大事件を起こした連中のリーダー『だった男』だから……。スクールジャック事件を引き起こしたリーダーかは判ってないが、そいつ以外の連中が事件を犯しているのだから……とにかく可能性はないとは言えない。そいつに危険な思想があるか判らんが、マークしておいて損はない」
アカツキ/じゃあ、その個人データを渡してくれませんか。
GM/軍警にいた時の顔写真を渡します。いかにもな真正面を向いている履歴書の写真です。名前は『安藤国見』と書いてある男性です。
アベル/……「国を見る」?
チェン/なんか、名前に意味が付けられているような……国、見ちゃってるヨ(笑)
GM/「彼が軍警の倉庫の警備員達を殺させたのかもしれない。その軍警を辞める連中の中では、一番率先的でリーダーだったからな。後々完全に探してくれという依頼が軍警の方から来る。おそらく、直ぐにな。そちらも怪しいと思っているから予想だと……2、3日で。今年始めの任務はそういうことになるだろうという話だ」
アカツキ/まとめれば、『安藤国見さんに気をつけろ』。近々、安藤国見さん関係のお仕事がやってくる……と?
ショウ/軍警とワイズが安藤さんの消息を探しているという事ですよね。二つの組織が探せられないという事は……、どっかに匿われているんじゃないですかね。その可能性は?
GM/「その点も否定できないだろうな」。安藤のプロフィールを見ると、『安藤国見、年齢三十一歳』。士官学校で経験を積み、任務をこなしていた。クラスは司令と同じ。リーダー的存在で、それなりにカリスマ性があったと思われる。
ショウ/数値的にいうと【魅力】10とかいうんだったんだ……。
アカツキ/あー、それだと私負けてしまいますね(お餅片手に)
チェン/司令は大丈夫です。だって……。
アカツキ/……チェンさん、『だって』のその後が知りたいです。
チェン/え、え、え、えっ? だって……!
アカツキ/――高坂さん、クラスは[オペレーター/コマンダー]以外で何か戦闘力は? 参考になるスキルとか。
GM/「前線に出て活躍していた男だという」写真を見る限り、確かに『叩き上げ』のようです。
アカツキ/ちっ、オペレーターのくせに……こっちも鍛えてやる!
ショウ/それ以上強くなってどうするんですか(笑)
アカツキ/……チェンさん、どうしてそんなに筋肉あるんですか?
チェン/まぁ、毎日鍛えてますから……上腕二頭筋見ながら泣くのやめてくださいよ!
GM/「そういえば、美中年。――クール宅急便でおじいさんを届けたと言ってたな? もしかして知ってるんじゃないかと思って。こちらからエヴァンズ家に電話を入れようと思ったが、……データがカク乱されていた」
ショウ/えっ、ウチのデータがなんで!? そんな実家の電話番号ぐらいちゃんと登録してますよ!
GM/「そんな不思議な家だから、お前自身で連絡してほしいんだ」
ショウ/判りました。多分運が良ければ生きてますよ! おばあちゃんに殺されてなければ……。国際電話しますよ。ペポラペッペッペー♪ もしもし、おじいちゃん?
GM/『もしもしー。おばあちゃーんだよー』
ショウ/あっ、おばあちゃん。あけましておめでとう! ……あのさ。おじいちゃん、生きてる?
GM/『ハッピイニュウイヤア。ちゃんと生きてるよ、ワシの元で看病という名の尋問をしてるから』
ショウ/おじいちゃんがもし電話に出られるんだったら変わってもらっていいかな?
GM/『今おじいちゃんねぇ、スーパーに甘納豆を買いに言ったの』
ショウ/えー!?(笑) ――そうだ、おばあちゃんさ。自宅の電話番号変えた? なんかワイズの方から連絡がつかなかったらしいんだけど。
GM/『何言ってんだい。ウチは暗号言わなきゃ繋がらないようになってるんだよ。……あ、妹のナオミが言ってるんだけど、おじいちゃんがスーパーにパスポート持って甘納豆買いに行ったらしいよ
ショウ/おじー!? ……それ、ナオミ止めなかったの!?
GM/『だっていつものことやねん
ショウ/えっと、おじいちゃんに……お薬を打った時にさ、安藤さんや国見さんがどうのとか言ってなかった?
GM/『うん、言ってたよ。「よい若者じゃ〜」って!』
ショウ/ひぃぃ!(笑) ……わ、わかったありがと。じゃあさ、近日中に白いお薬を何グラムか送ってくれないかな?
GM/『じゃあ、今すぐ送るよー』
ショウ/ありがとー。あと万が一おじいちゃんが戻ってきたら、クール宅急便で日本に送り戻してくれるかな? 送料ワイズにつけてもらっていいから、着払いで宜しく!
GM/『うん、ワイズさんの方に送っておくよ』
ショウ/ポチ、と電話を切って――おじいちゃん、知ってるって! あと来るっぽい多分! クソジジィやっぱ殺っておけば良かった!
チェン/でも日本に来てくれたら後は捕獲するだけじゃないですか。
アカツキ/ショウさんの国ではパスポートを持たないと甘納豆が買えないんですか?
アベル/へぇー。
チェン/へぇ〜。
ショウ/甘納豆買うのに身分証明が必要ってどんな国ですか!?
チェン/いやいや、陸続きで越境とか。
ショウ/越境してもメキシコとか南米だよ!
GM/「……俺は事件後に捕らえられてるじいさんしか見てないけど、……あの人だったら背泳ぎとかで日本来そうだよな」
ショウ/背泳ぎって!?(笑)
アカツキ/とりあえず来るということですね。それは殆ど確定…
ショウ/パスポート持ってますからね。戯言で『国見がどうの』とか言ってたらしいんで
アカツキ/おじいさんに発信器とか付けてないんですか?
ショウ/……付けてますかね、おばあちゃんにもう一回電話します。電話を再度、ぷるるるるー……もしもし、おばあちゃーん?
GM/『ショウかいー、あけましておめでとうー』
ショウ/さっきも言ったよねー!?(笑) あのさ、おじいちゃんにGPSとかそういうの付けてない? 今、どこにいるかわかるかな?
GM/『勿論付けてるに決まってるやないかいー。えっと、ね。…………ジャパネスク?』
ショウ/日本!? ジャパンの具体的にどの辺? シブヤとかシンジュクとかシンキバとか。
GM/『えーと漢字…なんだろこれ。…………「サイレントヒル」?
ショウ/はぁっ!? え、あ……サイレントヒル? ラグーンシティとかじゃなくて?
GM/『漢字調べてみたんだけど、そう略してみたよ』
ショウ/まさか……静岡ぁ!? あの、静岡…? おじいちゃん何しに日本に来たの、お茶飲みに来たの!?
アカツキ/私のパソコンのIPアドレスとかをそっと出します。
ショウ/悪いんだけどGPSの詳細をさ、ウチのパソコンで見られるように設定して! ナオミにさせてくれればいいよ。事が終わったらまたタラバガニ送るから……おじいちゃんといっしょに!(電話をポチっと切る)しずおか……サイレントヒル……。
アカツキ/ねーショウさーん、お茶無くなったー。
ショウ/はいはい、どうぞサイレントヒル産のお茶ですよー。……ではお茶入れて、部屋の隅っこの方で体育座りして遠くの方を見ています。またクール宅急便で送ってもらったんかなぁ、ていうか密入国?
GM/「ていうか、ちゃんと日本に来られたんだなぁ」
アカツキ/パソコンでカタカタやって【情報処理】でふります。(ころころ)成功です。達成値11。今、おじいさんは何処ですか?
GM/では、パソコンにピピッと写真が送られてきた。おじいちゃんは、……富士山に近い所にいます。「なんで静岡に甘納豆買いに来たんだ? 甘納豆っていうのは嘘なのか?」
ショウ/嘘に決まってるじゃないですか!
アベル/静岡の甘納豆って美味しいんですか?
チェン/お茶なら美味しいんですけどね?
ショウ/知らないよ! ……念のためおじいちゃんのケータイに電話をかけます。えいっ。(プルルルル)
GM/暫くプルルってますがガチャリ。女の人の声で「現在、電波の届かないところに……」。
ショウ/(プチッ)……あの、おじいちゃんと連絡が取れなかったです。この際おじいちゃん放っておいてもいいんじゃないでしょうかね。
放っておいたって多分こっち来ますよ。警察に『徘徊老人の捜索願』を出しておきます!
GM/――としていると。皆さん、【感知】で判定してください。
アベル/(ころころ)失敗! ムーミん様のことしか考えていませんでした。
ショウ/(ころころ)62成功ー!
チェン/(ころころ)32成功。
アカツキ/(ころころ)04成功です。
GM/ではでは、まずアベルさんの方から。……いきなりピクッとしました。「あ、ムーミん様がいっぱいいっぱい何かを伝えている!
アベル/む、ムーミん様どうしたんですか!?
ショウ/電波か!?(笑)
GM/そして3人もピクンッ。……嫌なものがやってくる!
アカツキ/……みんな、鍵を閉めろ!
ショウ/シャッターをガラガラー!
アカツキ/チェンさん、戦闘態勢。ショウさん、武器持って!
ショウ/はい! ……あ、今更言っていい? ……タカサカだっけタカサキだっけ?
アカツキ/……タカサカですよね?
チェン/……タカサカ?
ショウ/タカサカだよね? …………あぁっ、泣かないで!
GM/「父さん……母さん……俺、この名前でやっていけないかも……」
アカツキ/た、高坂さん! とりあえずここっ! 床下収納にぶっこみます!
GM/ゆ、床下収納につっこまれた『タカサカ』であったぁー!
アカツキ/ガガガッと入れて。……よーしみんな、逃げるわよー。
チェン/ちょっと待って。逃げるなら高坂さんの意味は……?
一同/(爆笑)
GM/一体何のために押し込められたんだ!?
ショウ/と、とにかく逃げる準備で待ちかまえてもいいと思います!
GM/そんなこんなやっていると、ドカーン! という爆発音。そして、シャッターを閉めたところにゴフッ、ゴフッ、と打ち込む力……。
アカツキ/このマンションももう振り払う時期ですか……。
ショウ/ちょ、シャッター高かったのにー! 気に入ってたのになぁ、床下収納とか……!
GM/そしてバキッ! シャッターが割れた……そしてやってくる『黒い影』。ザッと……3匹。
ショウ/……びきっ?
アベル/ええ?
GM/窓から破壊して3匹、黒い影。……人間でないことが見て判る。
ショウ/……ライフル構えて「フリーズ!」って言います。
GM/フリーズ、……しかしそれはヨタヨタ寄ってきた。ヨタヨタと、3匹現れた――――黒いムーミん!
チェン/襲いかかってくるムーミん!?(笑)
ショウ/怖! 攻撃していいですか! ブラックムーミんって……黒い影のムーミんですか、それともムーミん自体が黒いんですか!?
GM/ムーミんが黒くて『むーみん、むーみん』と近寄ってきます。
ショウ/キモチ悪ぃー!(笑) 問答無用で撃ちます!
アカツキ/ショウさん駄目です! 得体の知れないものはこっちから近寄っちゃ駄目です。と言うわけで(ガチャッとドアを開けて)逃げますよ。
ショウ/はーい、玄関から逃げますよ。……あ、そうだ高坂さんは!?
アカツキ/誰か背負って!(笑) とりあえず逃げて下さい。駐車場とか戦闘のできる所まで行きたいと思います。
GM/はい。ブラックムーミんは動きが遅いです。ではそちら、逃げるにあたって【運動】【市街行動】判定をお願いします。
ショウチェンアカツキ/(ころころ)成功です。
アベル/……。
GM/どうしました、アベルさん?
アベル/……きっとムーミんが呼んでいたんです!
ショウ/あぁっ、失敗してる!?
GM/では先に3人が走っていくところに、アベルさんだけ……後ろ髪を引かれる想い。
アベル/あぁムーミーん! でもっ、いえ、あぁムーミんがぁっ!
ショウ/気絶させたら早いんじゃないかソレ!
チェン/戦闘員が欠けたら困るんで……行きますよ、アベルさんー!
GM/後ろではムーミんが3匹がのったのったと追いかけてきます。
アカツキ/駐車場まで行きましょう。(外に出ます)……さて、このあたりでいいかな。では陣を張りますよ。高坂さん、車の運転席にいてください。イニシャルTの準備していてくださいね。
GM/そうやっていると3匹『むーみん、むーみん……』とムーミんがやって来ます。
アベル/ムーミん様が! むうみいいんサマああぁ! あんなのムーミんなんて認めない! ああっ、でもムーミん……!
ショウ/葛藤してる! 目を覚ませ! ……アベルさん、戦えます?
アベル/あぁっ、一体どうしたらいいんだぁー!

 ●戦闘/1ラウンド目
GM/そちらがもう陣を取っているので、【戦術】判定に成功したと考えます。なのでそちらからどうぞ。
チェン/一番手前に来てるやつに3発当てよっと。(ころころ)貫通7です。
GM/貫通しました。
チェン/したの?
ショウ/だってムーミんじゃん。黒いの全部鉄塗りだったら嫌だよ!
アカツキ/いや、もしかしたら中にボディアーマー的なものが……。
GM/モンスター系にも装甲値がありますので。守備力という形になりますが。
アカツキ/――すいません、……モンスター?(一同爆笑)
アベル/ムーミん様は神だぁー!
ショウ/というか一気にRPGくさくなってるし!
チェン/本物!? ホンモノなの!? と、とりあえず……2回クリってます。ダメージ31点!
GM/ダメペナいきます。(ころころ)出目が98。ボフボフッと、内部に刺さる銃弾。……しかしヤツは生きている。
アカツキ/駄目ですよ、ちゃんと目とか狙わなきゃー。
チェン/すいませーん。クリってたのに生きてたってのも凄いなぁ。
ショウ/動きます。同じく、【ハンドガン】でセミ3発いきます。(ころころ)……あ、クリった。やったー、ファンブル戦隊じゃねぇ!
アカツキ/今日はみんなクリッターですか。
GM/新年明けたら変なのがとれたんでしょうか。
ショウ/厄払い!? では3つ目。(ころころ)ええぇっ!? ……ファンブル出た!
GM/おめでとうございます。新年初です(笑)
ショウ/すいません……2回当たったダメージは24です。
GM/ムーミんぼふー、もきゅーっ、……一匹死んだ。ではバァンッ! と3発目をいった貴方は、ファンブル表2D9いきましょう。
ショウ/(ころころ)……出目05。新年早々ヤだなクリット出して、次にファンブルって!
GM/バァンッ! と撃って、指に違和感を覚えた「危ねっ!」とショウさんは銃を投げ捨てました。銃があちらの方に転がっていきます。……そしてその銃は、一生使えません。
ショウ/……買い直せと?
GM/『使用している武器が完全に故障。修復不可』です。
アカツキ/えっと。……私のシグサーベルあげます。どうぞ。
ショウ/後で高坂さんに頼んでもう一回コルト買って貰います!
GM/ショウさんへのHPの半減はありません。……アレって新年早々買ったばっかりのヤツですよね。
ショウ/さよなら、俺の武器ー! これっておじいちゃんの呪いかな。
GM/――それでは黒ムーミん1体倒れました。次、どうぞ。
アベル/僕はどうすればいいんだムーミん様ぁー!
GM/ではアベルさんは特別に精神判定いってみますか。【精神力】で数値以下を出して下さい。
アベル/勝てるかな?(ころころ)やった、勝った! あれは僕の愛したムーミんじゃない! きっとあれは違う子だ! 僕の愛したムーミんを返せー!(ころころ)ダメージ6です!
GM/もきゅーっ!「むーみん、むーみん……」。
アベル/あぁっ、やっぱりムーミんって言ってるどうしようー!?
GM/では、前に出ている2体を狙っていきます。美中年を狙います!(ころころ)失敗。
ショウ/あれかな、中途半端な【魅力】2とかがいけないの!? って、ムーミん好きがいるんだからムーミん好きの方行けよー!
GM/2匹目は司令に、なんかムーミんが、……石を投げてきた。
アカツキ/か、かわいい!(笑・石を受けて)ツ! ビックリした〜。

 ●戦闘/2ラウンド目
GM/では【戦術】判定。(ころころ)こちらは52です。
アカツキ/(ころころ)18成功です。あの、私……【爆発物】のスキル取ったんですけど♪
GM/投げるのは【投擲】で判定お願いします!
アカツキ/投げるのだけチェンさんにお願いできますか?
GM/必然的にチェンさんのターンが潰れます。どうですか、それをする程の価値がありますか?
アカツキ/どうなんですかね、【爆発物】のダメージがよく判ってないんですが。
GM/手榴弾とか買ってあります?
アカツキ/無いですね。
ショウ/知識は手に入れたけど、まだ何も買ってないや、テヘって感じ? では先に、さっきリーダーから借りた銃で撃ちます。3発いきます。(ころころ)ダメージ合計37点!
GM/ごはぁっ! げふ……ダメペナいきます。(ころころ)生きてますが、動作が鈍くなった! 『成功判定にマイナス10%』です。
チェン/撃ちます。(ころころ)…絶対成功出ました。パァン!
GM/即死ですね。ムーミんお亡くなりになります。
アベル/では攻撃します。(ころころ)ダメージ合計9……低っ! 
GM/「むみん、むーみん…!」
アベル/あぁあ、やっぱムーミんって言ってるー!(笑)

 ●戦闘/3ラウンド目
GM/【戦術】判定、(ころころ)失敗。
アカツキ/(ころころ)90、成功です!
チェン/撃ちます。(ころころ)ダメージ合計33点!
GM/はい、…もきゅっ。むみーん……ダメペナ(ころころ)ムーミんは『転倒』しました。
アカツキ/可愛い、ジタバタしてるっ!(笑)
ショウ/ではトドメいきまーす!
GM/お待ち下さい。【言語】持っている人はふってみてください。
ショウ/(ころころ)……すいません、25で成功しちゃったよ。
アベル/(ころころ)……01! 絶対成功です!
ショウ/すげええぇ!(笑) ムーミん教の成せる技!? ムーミんとの会話で出すか絶対成功!(一同爆笑) 01成功で聞いたムーミんは、何て言ってるんですか。
GM/あそこでジタバタしている黒々しいムーミんの言葉が理解できます。司令と中国人には「むーみんむーみん」にしか判らないですが、美中年とアベルさんには判ります。『我らが死しても……神は死なぬ!』
ショウ/えぇー!?
アベル/ムーミん様!?
GM/『我らが洗礼を受けそのままのたれ死ぬがいいさ、アーッハッハッハ!』
ショウ/……トドメ刺していいですか。
アカツキ/あの、何があったんですか?
ショウ/「我らの神は死なぬー」とか糞生意気なこと言ってるんでやっちゃってもいいすか。ってか捕獲して尋問しますかムーミん!
アカツキ/(そっと、ささやかな同情の目を見せて)……何故、判るんですか?
チェン/私も判ってませんよ。
ショウ/あ。い、いやだああぁ、わかっちゃったんですよぉー! 嘘だと思うんでしたらあそこのムーミん教徒に聞いたらいいですよ!。
アベル/あのムーミんは、確かにそう言ってます! ショウさん、仲間ですね!?
ショウ/イヤだ! あいつと通じ合ってしまったー! ……あ、あれですよ。山奥のどっかの先住民族に似ていたとかですよ!
アカツキ/(そっと、肩に手をぽんっと置いて)……貴方の好きにしていいですよ。(にっこり)
ショウ/うああああぁぁん! 幻聴じゃないッスー!
GM/黒ムーミんは、むーみん、むーみん……とモゴモゴしてます。『ハハハハ、愚かしい人間どもめ!』
アカツキ/――後のことを聞くんでしたら、拷問していいですか?
アベル/(歓喜の目で)拷問ですか!?
ショウ/あれっ、ムーミんより拷問なんだ!?
アベル/だってそんな、……一度で二度おいしい!(一同爆笑)
アカツキ/とりあえず捕縛の方向でお願いします。アベルさんの期待に応えなきゃいけませんし。
ショウ/では、そーっと近付いて……懐から紅白饅頭をゴソッと取り出してムーミんの口に詰めます。尻尾を掴んでズリズリズリと……。
アベル/可哀想ですヤメテください!
ショウ/あ、チェンさん! 流石に往来のど真ん中でやるのは近所付き合いとかがヤバイんで、あの車庫の影に!
チェン/捕まえられた宇宙人みたいですね。
アカツキ/それでは、人が来ないことを前提に車庫へ押し込みます。
ショウ/そのついでに、車の中にいる高坂さんに……。すいませーん、新しいハンドガンを買って来てくださーい。
アカツキ/あと、爆薬と爆破装置キットと、手榴弾ってありますか? 破片手榴弾と閃光手榴弾があるんですけどどっちにしましょう。……いいや、どっちも買っちゃえ♪ 金ならたっぷりあります。
ショウ/嫌な言い方だなぁ!
GM/では、早急に用意させて貰うので、購入価格を2倍してください。……ムーミんさんとお話しますか?
アベル/(嬉しそうに)しますー!
ショウ/ヤだな、もう俺……意思疎通したくないんで全部そっちに任せます。
アベル/え、いっしょにやりましょうよ!
ショウ/やだやだやだ! でも耳塞いでも聞こえてきそうで怖い!
GM/「むーみん、むーみん……」
ショウ/うるさぁい! 紅白饅頭更に詰めます!
GM/ううぅ、むぐむぐむぐ……黒くてもつぶらな瞳で見つめます。
ショウ/そ、そんなつぶらな瞳で見るなぁ!
アカツキ/えっと、大丈夫ですかショウさん! ……では説得をアベルさんお願いできますか。『何故私達を狙ったのか』を訊きましょう。
アベル/はい、……それは尋問ですか拷問ですか!?
アカツキ/どちらでも。好きな方にしてください。
アベル/く、ムーミん様に拷問はできない!(ころころ)あ、失敗しちゃった!
GM/むぐぅ〜…むっくっくっく。ショウさんの方に何となく意味が伝わります。『ふっ、まだまだ若造だな!』
ショウ/……無言で紅白饅頭をグリグリやります。
GM/むぐむぐ……もぐもぐ。
ショウ/あっ、饅頭食われた!
GM/『襲った理由? それは、お前達が憎いからだ!』
ショウ/えっ、憎まれたことはしてないよ? ……ハッ、この間の年末大掃除でお前らを捨てたことを根に持っているのか!
GM/『この時点でお前達を殺すのが私達の目的だったが、お前達を我が主の元へ導くのもまた使命だった』。――そんな感じでしておりますと。……いきなり黒ムーミんは『さらばだー!』と叫び、パァーン! ……と、灰になりました。
ショウ/えぇー!?(笑) ムーミんって灰になるんだ……。
アベル/こ、こんなのムーミん様じゃない!
GM/そして、地図が残されました。富士山が描かれてます。
アカツキ/(全てを無視した勢いで)……すいませーん、新しいマンションを買いに行きません? 私達ムーミんのことは判りませんから、今回のことはお二人に任せたいと思います!
ショウ/えぇー!? チェンさんの肩をガシッと掴みます!
チェン/わ、私は私にはー……!
ショウ/わかって? よくよく考えて! 後衛と微妙な前衛で何ができるの!?(笑)
アベル/そうですよ、チェンさんはムーミん教徒ですよね!?
チェン/あー、あー……心が痛い。ということでアカツキさん、私は……マンション買いには行けません!
アカツキ/はい判りました。……高坂さーん、私はマンション買いに行きます。
ショウ/り、リーダー!(笑) チーズケーキ買ってきますよー!? このまま逃げてもまた襲われるのは目に見えてますしリーダーひとりでどうするんですか! 戦えないですよ!?
アカツキ/……ワイズに保護してもらいます。
ショウ/最悪だこのリーダー!(爆笑)
GM/「ワイズにカバの群れがやってくる! むーみんむーみんって黒いのがウワーってやってくるだろ!」
アカツキ/……そうですね。こんなに素敵な招待状貰ったんですしね。じゃあ皆さん、参りますか。
ショウ/これ、富士山でも山梨側なのか静岡側なのか判らないですよ。
アカツキ/その辺りに私達行けば、ムーミん襲ってくると思います。
アベル/あ、……すいませーん。ショウさんのおじいさまって。
ショウ/……俺も思った! あのきっとおじいちゃんのことだからムーミんの思想に感化されちゃってる! おばあちゃんに電話をします!(ぷるるるる) もしもしおばあちゃん? ショウだよ。あけましておめでとう、三回目だけど! あのさ、おじいちゃんなんだけどさ……。
GM/『おじいちゃんだったら甘納豆を買いに……』
ショウ/うん、甘納豆買いにサイレントヒル来てるのは知ってるんだけど。おじいちゃんがこっち来る前に「ムーミん最高!」とか言ってなかった?
GM/『ムーミん?』
ショウ/そうムーミん。フィンランドの憎くき妖精!
アベル/憎くないですよ!
GM/『あぁ、ムーミんねぇ。……可愛いねぇアレは。最近おじいさんたら抱いて寝てるんだよ』
ショウ/ああぁ! ……悪いんだけどその抱き枕他ムーミんグッズ、全部焼いておいてくれる? それ凄い悪い妖精だから! 持ってると宗教勧誘とか変なの来るから! おじいちゃんをそっちクール宅急便送り返す時にタラバガニと、牡蠣を送るから!
GM/『牡蠣かぁー。なんか牡蠣は悪い噂ばっかり聞くのぉ』
チェン/……うぅ……。
ショウ/いざとなったらおばあちゃん、迎えに来られるかな?
GM/『あ、なんだい。わし、今から日本に行こうかぃ?』
ショウ/来てくれる? ありがとう、おばあちゃんだったらおじいちゃんに勝てると思うから! 白いお粉は忘れずに持ってきてね!
GM/――というわけで、何故かおばあちゃんが来日することになりました(笑)
ショウ/おじいちゃんはムーミん教徒でした……絶対になりました。きっと富士の梺にいます! 死にに行ったんかなぁ。それはそれでラクでいいんだけど……。
チェン/違う、暗黒ムーミん教ですヨ。
ショウ/どう違うんですかぁ!?
チェン/違うんですよ、そこは!
アカツキ/とにかくその辺りにいるということですね。……すいません、電話をかけます。ワイズ本部に。(ぷるるる)
GM/がちゃり、と出たのはワイズのクロイツ=ユーリカ。『はい?』
アカツキ/すいません、私達に任務とか、私達を狙う脅迫文とか届いてませんかね?
GM/『脅迫文? ちょっと待ってくれ。今の所脅迫文は送ってこら…………』
アカツキ/……どうしました?
GM/『……すまない。ちょっと取り込みだ、こっちに敵が来た。もう一度出直してくれ』
アカツキ/あのごめんなさい、それってまさかムーミんの形じゃ!
GM/ガチャッ、ツーツー。
ショウ/……ワイズ本部行きますか? 助けにいかないとお金払ってくれる人がいなくなりますよ。
アカツキ/タカサカさーん。ワイズ本部がどうやら狙われたみたいです。今、敵の襲撃受けてるそうなので、とりあえず金のよしみ(げふごふっ!)……お付き合いしている方ですし、恩はありますんで助けに行きましょう。


 ★移動 ワイズ本社


GM/かっ飛ばして来ました。「……襲われてるってドコがだ?」
チェン/あれー?
GM/では、ショウさんアベルさんは【感知】で判定してください。
アベル/(ころころ)失敗でぇす。
ショウ/(ころころ)よし、06。
GM/ショウさん直ぐに判った。っていうか何で判っちゃうんだろ?
ショウ/おぅ、自己嫌悪!
GM/自己嫌悪しながら判った。……あれ、足元にある灰って……?
ショウ/……見なかったフリして何となく足で払います。
チェン/何やってるんですか?
ショウ/さっき見た灰がある気がして! きっとこれ俺の気のせいですよね! あーそうだ、疲れてるんだ有給休暇貰わなきゃ!
GM/「あ、それ踏まないでくれよ。倒した後なんだから……」と、クロちゃんがスナイパーライフルを抱えながらやって来ます。
ショウ/ああぁぁぁ……ムーミんが来たんですねムーミんがぁ!
アカツキ/ご無事ですか?
GM/「会社の方に怪しげにやって来るから、上からパッキュンパッキュン撃ったらなんとかなった」
アカツキ/そうですか、良かった。
ショウ/すいませんクロイツさん、有給休暇もらっていいですか!
チェン/あー、いいですよ、この人の話は聞かなくてー!
ショウ/いやぁあぁ! 俺の休みー! 疲れてるんですよなんかムーミんの幻聴とか聞こえたりしておじいちゃんが徘徊老人になっちゃったりして富士山のところの樹海とかー!
アカツキ/……チェンさん、よろしく。
チェン/ショウさんを抱えて出ていきます。
ショウ/うわああああああああん!!(号泣)
GM/「――そちらも何か、急な用があったみたいだね」
アカツキ/ムーミんに襲われました。……単刀直入に。
GM/「……やはり」
アカツキ/やはりってなんですか!?
GM/「いや、こっちもヤツらが来たんだからさ……そっちも襲われてるんじゃないかと思ったんだ」
アカツキ/日本に何が起きてるんですか。あれは明らかに人間じゃなかったですよ。そのあたりの状況説明を求めます。貴方判るでしょう!? ……っていうか、何か知らないんですけど私達勝手に恨まれているんですが。
ショウ/やっぱあれかな、ムーミんグッズ捨てたことが恨まれてるんかな……。
アベル/そうですよ、アレは僕だって恨……!
ショウ/恨むなー!
GM/クロイツは真剣な顔をして言います。「……あくまでこれは俺の憶測として言うよ。今、君達は「課程はどうであれ」任務遂行率百%のチームだ」
ショウ/……その「課程」の部分強調するのやめません?
GM/「その点で、前の天然痘の事件もそうだけどここ最近ミュータント的な系統のテロリストが動いているのも聞かないでもない。そして今テロリストの中で、今一番恐れられているチームといったら……君達だ」。というのを、選ばれた勇者的なことを言ってみる!
アカツキ/……非常に迷惑そうな顔をします
ショウ/一瞬この前の天然痘事件の時に、ムーミん教祖が「みなさーん!」とかやったから暗黒ムーミん教に恨まれたかとかと思った!
GM/それも、なきにしもない。
ショウ/ないんだ!? なきにしもあらずなんだ! つか、ムーミん教徒の集まりだと思われてたらイヤだなぁ。凄い迷惑なんだけどぉ!
チェン/いっそのこと入りませんか?
アベル/ムーミん教にようこそ!
ショウ/やだやだやだ! ノーノーノォー!
GM/「もしかしたら、誰かが製造してるのかもしれない……」
ショウ/……ヤだなぁ。ムーミんがベルトコンベアーでむにゅむにゅ流されている図……。
GM/「お前達はどこかにそんな製造元があるっていう心当たりはないのか?」
アカツキ/とりあえず、この地図のことを説明します。これ、私達を襲ってきた奴らから出てきたんですけど、行った方がいいですか?
GM/「今の所はドコでムーミんが発生しているというデータは無い。それに、一番頼りになるのはお前らだし……お願いできないかな?」
アカツキ/えーと、じゃあ。……ムーミんが襲ってきたせいでアパートが壊れちゃったんで、これを機にマンションを購入したいなぁと思ってるんですよ。システムキッチンとか床下収納とかが良いやつが欲しいんですよぉ?
GM/「……それを何故、ワイズの俺に言うんだ?」
アカツキ/ん? 何を言ってるんですかー。私達がこのムーミん本社に特攻するってことは、つまりワイズ本社を守るってことじゃないですかぁ!(にこにこ)
GM/「……し、社長と電話を!」(ぷるる)「おい、今ワイハとか行ってんじゃねーよ!
ショウ/ワイハかよ!
アカツキ/私達がこのままボーッとしていたら、ワイズ本社も危ないんじゃないですかぁー?(明るい声で)
チェン/あ、ガラスは強化ガラスで!(笑)
ショウ/庭付き一戸建てとか、そんな贅沢なこと言わない!
アベル/ムーミん部屋が1個ほしいです。
ショウ/それはいらない!
GM/高坂が「そんなにクロイツを苛めないでくれ……」って言います……。
アカツキ/マンション一つ具体的な値段を言いますと、十万ドルです。あ、セルフハウス代で五百ドル追加ですから、十万五百ドルでお願いします。別に高級マンションでもいいですよ?
GM/「……今回の報酬、それでいい? 社長に泣きついてみるよ。本社が守れなきゃ意味無いしな……」
ショウ/やった、なんなら本社にウチらの家作ってくれてもいいですよ。最上階あたりに……社長室の上とか!
GM/「じゃ、じゃあ考えておくよ……」
ショウ/やったー!
アカツキ/よーしみんなー、新しいマイホームの為に頑張るわよー!
GM/クロちゃんが泣きながら話を戻します。「ところで美中年。…ジェット機が日本に向かっているという情報が入っているが」
ショウ/あぁ。……仰々しく迎えてください。
アカツキ/それと私達が富士の樹海に向かうことをお伝えください。 ここに着いたらショウさんに連絡するようにも。
ショウ/GPSを追って来れば判るって言えば充分です。白いお粉とか持ってても気にしないであげてください! 持病の薬なんで……。
GM/「……さっきからお前の家、一体何者なんだ?」――では出撃の前に、買っておいてくれと言われた武器を揃えます。早急の価格なので二倍の値段を支払ってください。そして、高坂の【操縦】で富士の樹海まで飛ばします――。


 ★移動 青木ヶ原樹海


GM/高坂の安全運転でサイレントヒル側まで来ました。「富士の樹海まで着いたぞ。これから先は車は行けないな……」
アカツキ/ちなみに、ここから見えませんか?
GM/【感知】でふってください。
アカツキ/(ころころ)失敗です。
ショウ&チェン&アベル/(ころころ)成功です!
GM/では、ムーミんの集いの3人には判りました。
ショウ/俺、違うんだけど!?
GM/あちらの方から、……暗黒ムーミんの禍々しいオーラが漂っている城があるのが判った!
アベル/て、敵のオーラが……!
ショウ/わかんねーよそんなの!(笑)
GM/……トコトコと樹海の中を歩いていきます。半分手前ぐらいまで進みました。貴方達は色んな物を見付けられます。樹海名物の骨を発見!
ショウ/……誰か、霊能力判定やってそこら辺でフヨフヨしている幽霊とお話出来ませんかね?(笑)
アカツキ/この中で霊能力持っている人っているんですか?(笑・ころころ)04! 成功しちゃった!
ショウ/(ころころ)02。すいません、二人成功しちゃった。しかも両方とも0出してるし。
チェン/……そんなに聞きたいんですか? 聞こえても言わないでくださいね!
GM/では特別出演。……ちょこんと座っている男の子。見るからに顔色悪いね、――ってどこのゴーストハンターよ?(一同笑)
ショウ/んー、ボク? どうしたの?
GM/「うん? うーんとね、えーっとね。…………ムーミん!
ショウ/えぇっ!?
GM/「ムーミん、あっちあっち!」
ショウ/……君、ずっとここで座ってたの? 何年ぐらい前から?
GM/「えっとね、十年ぐらい前から! でもねでもね、ムーミん……最近来たの! 三日前!」
ショウ/(懐から家族写真を出し)このおじいちゃん、通らなかった?
GM/「……」
ショウ/……。
アカツキ/……。
GM/ジョニー!
ショウ/ジョニー、見えたんだ!? ジョニーと会話した?
GM/「チョコパイくれた!」
ショウ/君、食べられるの!?(笑) ジョニー、何か言ってた? ジョニーとムーミんは仲良しだった?
GM/「うんっ!」
ショウ/……嗚呼、おじいちゃん……(遠い目)
GM/ところで、チェンさんとアベルさんは見えてない訳ですが。
チェン/聞コエナイ、聞コエナーイ!
GM/あちらの方で2人が何も無い方向でブツクサ言ってるのが見えます。「お姉さん! はい、チョコパイ!」
アカツキ/ありがとう。でもお姉さん今お腹いっぱいだから。ところで君は何かこの世に残した未練は無い? お母さんに会いたいとか。
GM/「……うん」
アカツキ/そっか。君のお母さんは?
GM/「……あっち」そう言って、少年は指差します。……暗黒ムーミん城を。「なんかね、みんなあっちに行っちゃった」
ショウ/幽霊を引き連れてるよ!(笑)
アカツキ/君は、ずっとここにいたの? 今もお母さんに会いたい?
GM/「お母さんもあっちの方に行ったの。でも僕、ムーミんよりリラックマの方が好き……
ショウ/そっか。奇遇だな、お兄さんもだ!
アカツキ/わかった。じゃあ、ここで待ってなさい。もう少し待ってたらお母さん達連れ戻してあげるから。
GM/「うん、ばいばーい」……一方、何故か誰もいない方にバイバイしている司令と美中年を見る、ムーミん教徒達。
アベル/……なにあれ?
チェン/聞コエナイ、聞コエナーイ!
アカツキ/あれ、二人ともどうしたんですか?
ショウ/ムーミんの居場所とおじいちゃんの死に場所が見付かりました。行きましょう! あー、あっちの方に若い男女カップルがいますね。
チェン/……ショウさん、ムーミん教より危なくないですか?
アカツキ/あれー…あそこにいるのは……あっちにはくたびれたサラリーマンが……。
チェン/何も見えません! 司令しっかりしてください! いませんって!
GM/では今度はチェンさん、【感知】で判定してみてください。
チェン/(ころころ)02。成功です。
GM/では、――チェンさんにはピキーンと判った。前の方を見てハッとする。……敵がいる。皆も前をよくよく見ると、のっさのっさと歩いている……二匹の黒い影。
ショウ/……あれはきっと熊ですよね。そうだクマだ、熊に違いない! ライフルを構えます!
チェン/幽霊は大丈夫なのに、ムーミんはそんなに駄目なんですか?
ショウ/その声を聞いて、
GM/美中年がライフル構えた先に、ヒューっと通るお爺さんの影。
ショウ/あ、すいませんね(笑)
アベル/だ、誰と話してるんですかぁ!?(笑)
GM/では、ムーミんがくるっと振り返ります。
ショウ/隠密行動をとっているので、全員隠れます!
GM/「……むーみん」
アカツキ/うん?
GM/「ムーミん、ムーミんっ!」
アベル/な、何て言ってるか聞いていいんですか!?(わくわく)
GM/喜んで身を乗り出したアベルさん、【強靭】判定をして下さい。
アベル/(ころころ)辛うじて成功です。
GM/黒ムーミんはムーミんの使者にしか判らないようなオーラを出して、アベルさんを誘惑しますが……貴方は耐えます。そして貴方には判ります。黒ムーミんが言っている言葉を。『仲間よ。俺達といっしょに来ないか!』
アベル/はぁ、はぁっ……!(息切れ)
チェン/バレてる! 気付かれてるし!(笑)
ショウ/バレてるよ! ライフルの柄の部分でアベルさんをこつきます。気を確かにー!(ドスッ)
アベル/あうっ!?(気付く)
GM/ムーミん語はショウさんとアベルさんにしか判らないので、司令とチェンさんには何が起きたのか判りません。判らないけれど、……ムーミんはふっと笑い、城に入って行くのを見ました。
ショウ/なんだよその静かな笑いは!?(笑) 今の様子だと、俺らの存在に気付いてたってことなんじゃ?
アカツキ/少なくとも、アベルさんの存在は気付かれてます。
チェン/それじゃあ、アベルさんを囮に……。
ショウ/駄目だ、コイツ一人に行かせたら本当に投降しかねない!
アカツキ/面倒臭いし正面突破しましょうか。……寧ろ外から爆弾投げつけちゃっていいですか?
ショウ/そうだ、みんな死んじゃえばいい!
アベル/……おじいさんはいいんですか?
ショウ/おばあちゃんには不幸な事故で死んだと伝えます。あ、でもお年玉貰えないや。さっきの男の子のお母さんを連れて帰らないといけませんしね。中に行かないと。
アベル/……死んでる人だと思いますよ?(笑)
アカツキ/一家心中的なものだと思いますけど。――大人しく中に入って行きましょうか。


 ★ムーミん城 内部


GM/ドアがありました。こんなゴミゴミでクサクサやイシイシが沢山あるムーミん城ですが、ドアは【情報処理】で開けられそうです。
アカツキ/……ドアだけ何でハイテクなんですか?(笑) 罠とかあるんでしょうか。
チェン/【状況把握】でトラップ解除。(ころころ)よし、成功。
GM/普通にハイテクなドアだということが判りました。
チェン/ハイテクドアです。……なんで!?(笑)
アカツキ/この程度のドアでしたら私が簡単に開けられますが、他のところに行きましょうか? ドアを開けたらムーミんがワラワラ出てきたら嫌だなぁ。周りを見ていて下さいね、皆さん私を守ってください…てやっ。(ころころ)成功。
GM/ピピピピピ……ガシャン! ドアのロックが外れました。
ショウ/ドアをちょこっと開けながら、開いた隙間から【感知】をします!(ころころ)成功。
GM/イメージ的には、どうやら学校の理科の実験室みたい。いかにもガラス棚には、薬品のフラスコなどが見えます。中はちょっと薄暗いけど、見えないこともない。
ショウ/見たくないけど薬品棚を見たいと思います!
アカツキ/ショウさんに私の『双眼鏡レベル2』を貸します。プラス20%でふれますのでどうぞ。何かありませんか、……鍵とかカギとか鍵とか!
チェン/カードキーとか?
ショウ/セーブポイントのタイプライターとかはありませんね(笑)
チェン/あ、開けます……がちゃー……。
GM/入ります。いかにも理科の実験室で、ちょっと薬品臭い。
アカツキ/監視カメラはありますか?
GM/はい。
チェン/ありますね。……やっておきますか。
アカツキ/とりあえず撃っておいてください。チェンさんが撃つ前に、……カメラに向かって親指を下にします!
ショウ/アベルさん、ムーミんのぬいぐるみを貸してください。
アベル/あ、はい。
ショウ/ぎゅーっとぬいぐるみの首を占めます!
アベル/ああぁぁ!?
チェン/(ころころ)【ハンドガン】成功。しかもクリった。
アカツキ/これで充分に挑発できましたね。この部屋に目立つ物が特に無ければ去りたいと思います。
GM/……掃除用具箱とか怪しいね?
ショウ/撃ち込んでから開けましょう。……セミ三発撃っていいか?
GM/いいですよ。ロッカーに誰か入ってたらどうするんでしょう。
ショウ/(ころころ)三発成功。33のダメージを撃ち込みます! おじいさんが入ってたら嫌だなぁ!
GM/パカと扉が開きます。中には、モップなどがありました。中には、……何故かアンプルみたいなものが無造作に散乱してます。
チェン/なんでしょう?
アカツキ/一本ぐらい証拠品として持って行きましょうか。チェンさんから受け取って袋に詰めます。
GM/――では、そんなことをやっていますと、バターンとドアが閉まります! 貴方達の前に現れたのは犬2匹……どことなくムーミん調ですが。
ショウ/ちょっと待って! 四つ足歩行のムーミんですか!? 気持ちワルー!(笑)
アベル/かわいー!
チェン/それ……犬?
ショウ/カバだよ!
アベル/カバじゃないです、ムーミん様です!

 ●戦闘/1ラウンド目
アカツキ/一体どこから来たんですか?【戦術】は(ころころ)失敗。
GM/上からです。ドアの上の方からボタッと落ちてきました。ドアの外から見たから双眼鏡で発見できませんね。それでは【戦術】判定勝負を。(ころころ)04成功。ムーミん犬二匹が行きます。アベルさんに向かって素早い動きのムーミん犬が襲いかかる! 飛びつきパクッと10のダメージ。
アベル/む、ムーミんマンセー! よしよしよしよしー!
ショウ/そんな無理しなくても……。
GM/お次のワンコ2号はショウさんの方に向かいます。同じく飛びつきです。カプっと10のダメージ。……では噛まれた2人は、次から【運動】で振り解いてから行動してください。
ショウ/(ころころ)31で振り解きます。てやーっ!
GM/むーみんっ!
ショウ/鳴き声がムーミんなんだ!?(笑) じゃアベルさんも……。
アベル/……少し名残惜しげに見ます。
ショウ/いいですよそのままでも。……後で君ごと撃つだけですから。
アベル/やめてください!(ころころ)あ、成功しちゃった。
GM/「むーみんっ!」それではショウさんとアベルさんはこれで1ターン終了します。
チェン/一匹撃ちます。(ころころ)13のダメージ。

 ●戦闘/2ラウンド目
GM/【戦術】いきましょう。(ころころ)失敗です。
アカツキ/(ころころ)23で成功です。こちらからいきます。
ショウ/では、さっき飛びついて来た方に撃ちます。ライフル至近はマイナスがですが撃ちます!
アベル/ムーミん犬は貴方を見ています。つぶらな瞳で……。
ショウ/死ねぇー!(ころころ)15のダメージ! そんな瞳で俺を見るなぁー!
チェン/こちらもセミ三発撃ちます。(ころころ)クリティカル。39のダメージ!
GM/パンパンっ! 総攻撃を喰らい、最後にはクリティカルを撃たれて、犬一匹やられました。
アカツキ/アベルさん、撃っちゃってください。
GM/……むーみんっ、むーみん!
アベル/はぁああぁぁっ!(精神攻撃)
ショウ/アイツはムーミんじゃない、スープーシャンだ!
アカツキ/スープーシャンだと私が駄目です!(笑)
アベル/さ、三発撃ちます。(ころころ)ダメージ14です。
アカツキ/私も撃ちます。(ころころ)ダメージ7です。
GM/もきゅー。……犬は灰になりました、戦闘終了です。
アカツキ/……この部屋には何も無いんですから、出ましょうか。階段のある所まで行きます。ゴミゴミしてるなら判定した方がいい?
GM/移動してください。【運動】です。
アベル/はーい。(ころころ)……や、やっちゃった! ファンブル!
チェン/本日の二回目のファンブルー!
ショウ/おいでませファンブルの世界ー!
アカツキ/最終セッションでファンブルがこなかった分、今回多めに来ますね。
アベル/うわぁー……とにかく、ファンブル表ふります。いっきまーす…(ころころ)達成値6……また転けただけなのに!
GM/『貴方は無理な体勢で激しく転げました』。痛い。これから『全ての行動において3回、マイナス30%』でお願いします。
アベル/あううううぅぅ……!
アカツキ/そういえばお腹減りましたねー…
ショウ/そう言うと思って、紅白饅頭を一個残しておきました!
アベル/あうあうあうぅ……!

 階段昇り、2階へ。【状況把握】【運動】合戦は続く。

GM/どうやらマリオ城のテラスに出られるようで、外が見えます。遠くを見るとキラリと見えるワゴン車。富士の樹海を一望できます。
アカツキ/高坂さんに連絡つきますか?
GM/【通信】でお願いします。樹海で磁場が来ているので、マイナス30%でお願いします。
アカツキ/【クラスアーツ/エレクトロニクス】を使います。(ころころ)……失敗しました。
GM/ガガガガ……磁場の力が強くて何も聞こえない。では、外に出るなら【知覚系】判定。
ショウ/(ころころ)成功。
GM/パッとあっちの方をもう一度見る。……下の方を見ると、バイクが見えた。よくよく見てみると、やっぱり……ジョニーズバイク!
ショウ/……腹立つんで撃っていいですか。
アカツキ/では、爆破させていいですか?
GM/手榴弾を使う時は、城の外にあるものなので起爆させるのは司令で、投擲するのは誰かをお決め下さい。
アカツキ/じゃあ、私は【爆発物】だけ判定します。
チェン/私が【運動】で投擲代わりにします。
GM/ではでは一度も爆発物を持った事がなかったチェンさん。扱いがよく判らないのですが、下の方にポイッと投げるだけなのでマイナス10%で判定してみましょう。
アカツキ/(ころころ)【爆発物】は無事成功しちゃいましたよ。
GM/しちゃいましたか。これで失敗すると、……判りますよね?
チェン/返していいですか。まぁちゃんと投げますけど(ころころ)。
アベル/……チェンさん?
チェン/……失敗した。
ショウ/……失敗した?
アベル/……失敗ですね?
チェン/……失敗しました。
アカツキ/……逃げて。
ショウ/逃ーげーてー!
GM/全員、逃げろ! 【運動】で!
ショウチェンアベル/(ころころ)成功、逃げる――!
アカツキ/(ころころ)こういう時に限って失敗です! 死ぬ!? 自分で作った【爆発物】にやられて死ぬのかー!?
GM/どっかーん! 司令は、吹っ飛ばされて転倒しました。わーゴロゴロ……きゅうっ。司令自体にダメージはありません。
ショウ/リーダー、大丈夫ですか!?
アカツキ/あーもうっ、痛い! しっかりして下さいよチェンさん!
チェン/すいません。まさか失敗するとは思っていなかったんで……。
GM/そして、――その音を聞きつけて何かやってくる、ずしーんずしーんという……足音。無造作な、いかにもこれは二足歩行ではないものです。
アカツキ/せ、戦闘態勢いきます! どちらサマですか?
GM/ババッと1体現れる。【サバイバル】を持っている人は判定を。
アカツキ&ショウ/(ころころ)成功しました。
GM/二人とも知識だけはあった。あ、あれって……見るの初めてだけど……凶悪な外見をしたミュータント、名前は『チュパカブラ』!
ショウアベル/ええぇええぇー!?
ショウ/チュパカブラ!? アベルさん、今回はアイツじゃないよ!
アベル/そ、そそうですね、「黒い砂」とか使わないですよね!?
GM/神話的な絵面をしたキュマイラでございます。
ショウ/ムーミんの顔をしているという訳ではないんですか?
GM/……どことなく可愛らしい曲線美が。チュパカブラムーミん調。
チェン/どこに曲線があるんですか!?(笑)
アベル/一石二鳥!?(爆笑)

 そうして異次元の感動の再会を果たしたところでチュパカブラムーミんとの戦闘が始まるのであった。
 
ショウが本日二度目のファンブルを出したり、アカツキが攻撃ダメペナで01を出したり、アベルはある意味ムーミんぽい方が倒せるかもしれないことが発覚しながら、強敵になんとか打ち勝つ――。

アカツキ/一息入れて……これ終わったらラーメン食べに行きませんか?
ショウ/いいっスねー。高坂さんの奢りで行きましょう!
チェン/私は塩ラーメンがいいです。
ショウ/じゃあ俺は醤油ラーメンで。
アベル/醤油、いいですよね。
ショウ/……なんでそこで気が合うの?
アベル/やはりムーミんについて語り合いながら食べましょう!
ショウ/いやぁー!(ぶんぶんっ)
アカツキ/この仕事の後ですから、ムーミんラーメンとかってありませんかね。
ショウ/気持ち悪いこと言わないでください!


 ★移動 階段の所まで到着。


GM/ここでピキーン! 皆さん【感知】しなくても判ります。上から、……ムーミんムーミん……という声が聞こえてきました。
ショウ/……すいません、それ【言語】で何言ってるか判りますか?
GM/……復活の時はきた……!
アカツキ/えぇー。もしかして、ジョニーさんって生贄?
ショウ/生贄っていうか、媒体になってそうで嫌だ!
チェン/そういえば……おばあさまはまだ来ないの?
GM/では、マイナス10%で【通信】で繋いでください。
アカツキ/ショウさんの携帯電話を使います。(ころころ)成功しました。ピッポッパ。
GM/『はいや〜、ショウかい〜? あけましておめでとう〜』
ショウ/これで4回目だよおばあちゃん!(笑) 今、どこにいるの?
GM/『今ねー、高坂という良い若者に出会ってねー』
ショウ/ワゴンの所か。じゃあ森の中に入るね。もう少し行ったら男の子がいるから、その子に道を聞いてね。半分透けてる男の子だから。
GM/『そっかそっかー。……あ、ちょっと待ってねー(電話をおく音)……パキューンパキューンパキューン!!
一同/えぇー!?(笑)
GM/『はいはいー。今からそっちの方向かうからねー。高坂さんが凄い目でこっちを見てるけど無視して行くよ〜(ブツッ)』
ショウ/なにやったのおばあちゃんー!?
アカツキ/高坂さん、無事ですかね。……一応、高坂さんの方にもにも連絡とります。(ピルルルル…ピッピッピ)
GM/『はい、……こちら高坂』
アカツキ/ごきげんよう高坂さん。こちらは色々ありましたが大丈夫です、そちらは何か?
GM/『いや、……なんか、スッゴイ人が通って行ったぞ』
アカツキ/それ、多分ショウさんのお祖母様です。
GM/『そっかそっか。その、凄かったぞ……』
アカツキ/……何が凄かったんですか?
GM/『いや、……凄かったんだ』
アカツキ/……そうですか。では後でラーメンでも食べながらゆっくりお話しましょうか。
GM/『ああ、……凄かったんだ』
アカツキ/じゃあ、塩ラーメンの美味しい店でも検索しといて下さい。
GM/『そう、……凄いラーメンなんだ』
アカツキ/大丈夫ですか高坂さーん!?(笑)
GM/『うむ、……凄かったんだぞ?』
アカツキ/わかりました! 何か本社から連絡は?
GM/『そう、……一発で三匹だったんだ』
アカツキ/わかりましたって! もうこれ以上駄目ですね! 切りますよ!?
GM/『うん、……頑張るから、俺』
アカツキ/本社から連絡は何も無いようです! では先を進みましょうか。ここは早く潰した方がいい気がします!
GM/では3階に移動しますと……中にはでっかいムーミん像。その他、小さいムーミんももっさりといます。
ショウ/その中に人型はいませんか?
GM/中央にいます。いるのは男……ノットおじいちゃんですが。
アベル/アンディー?
GM/写真で見た顔以外の人型は、今のところ見当たらない。
アカツキ/手榴弾と設置を行います。【爆発物】で2回ふりますね。(ころころ)あ、クリっちゃった!
GM/おー! 物凄い爆弾ができた。
アカツキ/では今度は設置の【爆発物】処理を。(ころころ)……またクリっちゃった!
GM/えー!? 物凄い爆弾ができて、物凄い設置ができた!
アカツキ/閃光手榴弾は元からできている物なので、投げるだけですね。起動は【爆発物】で。それではチェンさん。
チェン/はい……投げさせて頂きます。
アカツキ/では皆さん、目を抑えて耳栓付けてください!
チェン/投げます。(ころころ)成功!
GM/ぽんっ。ピカーッ!「むーみん、むーみんっ!? むぅー!」 アベルさんとショウさんには訳が聞こえます。『眩しい、何だこれは!?』『敵襲かー!』
ショウ/き、聞コエナーイ聞コエナーイ!
アカツキ/――明かりが引いたところで……中心の国見さんを撃っちゃいましょう! 動けないように足を狙って!
ショウ/局部狙いマイナス20%でいきます。(ころころ)ダメージ14で足を撃つ!
GM/――パキューン! その攻撃を受けます。……崩れ落ちるアンディ。「な、何奴!?」
ショウ/……何奴、と聞かれたから何か言わないといけないのかな?
チェン/何だかんだと聞かれれば!
アカツキ/答えてあげるが世の情け!
ショウ/世界の平和を守るため!
チェン/世界の平和を救うため!
アカツキ/この世に悪があるかぎり……私達はどこへでも!
チェン/ムーミんのためなら!
アベル/ムーミん教へ、よーこそー!
アカツキ/ヴァイオレンスジョーカー、見参です
ショウ/ば、ばじょ参上ー! 月に代わっておしおきよー!?(どーん!)
GM/アンディがよろけながら叫びます。「き、貴様らがヴァイオレンスジョーカーか! ふ……ふふ、早速来てくれたようだな、……ようこそ我が城へ!」
ショウ/そんなカッコイイこと言ってますけど、足からドクドク血が出てますよ?
GM/ですね(笑) では、一発撃ったところでアンディが動きます。……奴の体がゴゴゴゴゴと変形していく! そんなシンドロームは【キュマイラ/キュマイラ】な安藤さん。
ショウ/アンタ、どこの世界から来よったねー!? 出るゲーム間違ってるよ!
GM/アンディが、ブーステッドマンに変身しました。一方ムーミん達は、いっぱいいたのがムギュムギュ集まり……合成。イメージ的には『スライムAがあらわれた! スライムBがあらわれた! 以下略――ぽよんっ。キングスライムがあらわれた』です。
アベル/きゃあー! でっかいムーミんだー!
GM/キングムーミんは3匹います。ちなみに、真ん中に司令の作った爆弾があります。
チェン/爆弾をやる時は、うちらが下がらないといけないですね。
GM/それでは戦闘いきましょう!

 ●戦闘/1ラウンド目
アカツキ/【戦術】判定。(ころころ)成功しました! 弱らせてから爆弾を起爆させます。皆さん、気を付けてやっちゃって下さい!
ショウ/邪魔な黒ムーミんにスナイパーライフル。【クラスアーツ/ワンショットワンキル】使います。(ころころ)ダメージ16!
チェン/ムーミんを減らします。三発(ころころ)ダメージは40。
GM/デカイな! だんだんだんと撃ち込まれ、一匹目は潰れました。
アベル/では残りのキングムーミんに攻撃します。三発……。
GM/待ってください、アベルさん。貴方には、特殊なアイテムを授けるとセッション前に言っておきましたね?
チェン/……あるの!?
GM/その名を『ムーミんバスター』。達成値で効果が変わる特殊アイテムでございます。
アベル/が、頑張ります! (ころころ)98、達成値17です!
チェン/……大分良いよね。
GM/……まさかそこまで良い出目とは思わなかったですよ。では4D6のダメージをください。
ショウ/すげぇ、アベルさん! いつ持って来たんだよ!
アカツキ/いえ、いつも持っているムーミんが輝きを増したんですね。……選ばれし勇者ですか!?
アベル/暗黒ムーミん教を滅さなければと、ムーミん様が光臨したんです、いきます!(ころころ)6+5+3+3……17のダメージ!
GM/これまた数値がデカイな!(笑) ホワイトムーミんの像から輝かしい光が放たれブラックムーミんを包み込む! ぎゃおー!
アカツキ/もしかして全体攻撃ですか?
GM/えぇ、勿論。貫通攻撃です。但し、アンディには効きません。
ショウ/すげぇー!(笑) 前の奴も劇的に殺してあげた方が良かったんじゃ……。
GM/アベルさんのターンになったら差し上げようと思ってましたので。ムーミんが2匹動きます……前に出ました。一方、ボスのアンディは待機します。

 ●戦闘/2ラウンド目
GM/【戦術】判定です。(ころころ)62。
アカツキ/(ころころ)17、成功です。
チェン/まずは、ムーミんバスターから!
アベル/(ころころ)7です。
GM/今度は低いですね。1D6のダメージをください。
アベル/(ころころ)6です! ムーミん様の力をくらえー!
GM/ヤル気満々だー!(笑) 全体に6点、くらいました。
ショウ/ホワイトムーミんには効かないんですか? 今後、対ムーミん教徒の為に欲しいんですけど!
GM/そんなに欲しいのなら作ってください、【情報処理】で。
アカツキ/……ふーん。(ころころ)……ごめんなさい、01絶対成功出しちゃったんですけど。待機して暇だったから作っちゃった☆
GM/なんで!(爆笑) 司令、……それで行動終了でいいですか!?
ショウ/後でそれ、売ってください! それでは、ライフルでムーミん1匹に攻撃します。(ころころ)ダメージ22。
チェン/トドメ刺します。(ころころ)ダメージ17。
GM/ボスボスッ! バスターに続き銃弾をくらい……キングムーミん2匹目は倒れます。それでは、残った最後の一匹の攻撃です。司令に攻撃します。(ころころ)……え、ファンブルった。
ショウ/とうとうGMにファンブルがー!?(笑)
チェン/これで自滅しちゃったら面白いのに(笑)
GM/……大人しくファンブル表ふります。(ころころ)13、そんなに高くないや。ムーミんは司令の所までやってきて「むーみんーっ!」と襲いかかろうとしましたが、転びました。
ショウ/コケた!(笑)
GM/「むーむーむぅー!」とジタバタしていると、司令の足が上から……ぐえっ。
アカツキ/新生ムーミんバスターが守ってくれた!(笑)
GM/という訳で、コイツは動けなくなります。お次はアンディが前に出ます。前に出ただけで彼のターンは終了しました。

 ●戦闘/3ラウンド目
アカツキ/【戦術】判定。(ころころ)失敗です!
GM/(ころころ)12、こちらが先に攻撃します。司令の下にいるムーミんが起きあがろうとします。(ころころ)……失敗しました。
チェン/やったー!(笑)
ショウ/踏んだ感触、マシュマロっぽいのかなぁ。司令、食べないで下さいね!
アカツキ/ぐりぐりぐりぃ! と全体重で押します。みんなでラーメン食べに行くんでしょう? お腹空かさないと!
GM/キングムーミん、まだ動けません。それではアンディが攻撃します。……ところで、『アンドウ・クニミ』なので『アンコクムーミん』教なんですよ。
一同/……あぁ!(納得)
GM/前に出たアンディが、ためたダメージで中国人を殴ります。(ころころ)ダメージ37! 
チェン/うきゃーっ。ダメペナいきます。(ころころ)達成値16。
GM/それではチェンさん、『衝撃で手に持っていた武器を落とす』。
チェン/わ、落としちゃったよベレッター! 拾うのに1ターン使いますよね……。
アカツキ/私の爆弾は、どれくらいの範囲喰らいますか?
GM/階段フロアまで逃げれば大丈夫です。
アカツキ/よーし、みんな退避しろ!
ショウ/アンディを確実にやっときたいので、ライフルで攻撃します。(ころころ)クリットしました。ダメージ12をくらわせます。
GM/くらいました。……どうぞ。
アカツキ/爆弾、起爆させます。全員……下がれぇー!
ショウ/司令、……ムーミん踏んだままですよね?
アカツキ/すいません、誰かコレ! 代わりに踏んでください!
チェン/じゃあコイツを遮蔽にします!
アカツキ/了解、参ります。……はぁー!(ポチッ)
GM/ドッカーン! 大爆発です(ころころ)クリティカル爆弾のダメージ40。ダメペナダメージ12。そのまま喰らいます。……ですがまだ生きてます。……が見るからにヤバい感じ。ビチャビチャで腕ももげています。もうヒトとは呼べない物が残りました。
ショウ/遮蔽の方は? 焼け焦げたムーミんの匂いがしますか?
GM/バスターの攻撃と、遮蔽で喰らった爆弾のダメージにやられ、……最後のキングムーミんはサラサラと灰になりました。
アカツキ/やったー!(パチパチと拍手) とりあえず殺しちゃいましょう! ……一番心配なのは、ジョニーさんがフロアにいるかいないかなんですが。
ショウ/い、いや、…きっといないッスよ!

 ●戦闘/4ラウンド目
アカツキ/【戦術】判定。(ころころ)30、クリリました。
ショウ/アンディに【ライフル】でいきます。(ころころ)ヤル気満々でダメージ18!
GM/ぶちゅぅっっ! ……右手が無くなっていたアンディは、今度は左手が無くなった。生きているがもう動けない状態です。
アカツキ/チェンさん、やっちゃってください!
チェン/【クラスアーツ/フットワーク】を使います。いきなり近距離三回攻撃、(ころころ)ダメージ21点!
GM/ごふぁっ! ……アンディの体はもう完全に原型を留めていない。だがまだゴフーゴフーとしている。
ショウ/気持ち悪っ! ここまできたら完璧に息の根を止めてやろうか。
アカツキ/……死に目の言葉だけは聞いてあげます。
GM/では、ムーミん語で……むーみんむーみん……と唸っています。
アベル/【言語】ふります! (ころころ)成功。
ショウ/【言語】ですか、(ころころ)…成功しちゃったよ!
GM/『私は……全てを無にして日本を再生させるつもりだった! ゼロからこの国をやり直させ、また平和な日本をつくろうとしていたのだ……』
ショウ/……すいませーん、ジョニーさん知りませんか?
GM/そんな奴は知らん!
チェン/……あの、ショウさん応えてる?
ショウ/い、いやいやいや!(笑)
GM/アンディの話はまだ続きます。『しかしここで、私の野望も破れてしまった。新しいムーミんの道を築くのは……お前達だ!』……今なら、何だかムーミんバスターが効く気がする。
アベル/判りました。浄化してあげます!
GM/ピカーッ! バスターを掲げるアベルさん、効かなかったムーミんバスターの光に包まれるアンディ。ぐあー……サヨウナラ……この国の勇者よ……。そんなことを呟きながら、アンディは灰になっていくのでした……。
チェン/なんていうか、……アンディがやりたかったことは判るけど、何でムーミんなんだ?
ショウ/ムーミんはいかんよ、ムーミんは!
GM/ショウさんが怒鳴っている……そこにやってくる、一人の男。カツ、カツ、と足音が聞こえます。
ショウ/……ライフルを向けます。
GM/「久しぶりだな、ショウよ」――ジョニーさんです。
ショウ/一週間ぐらい前に会ったじゃん!
GM/「あの後、クール宅急便で婆さんの元に送られて大変だった」
ショウ/……おじいちゃん、ここに何しにきたの?
GM/「奴らの想いを、お前達に伝えようと思ってな。もうそんな姿になってしまったか。良い若者達だったのに……」
チェン/奴らって、コレ?(灰になったムーミんを指します)
ショウ/おじいちゃんさぁ、危険思想に目覚めるのやめようよ! っていうか、ムーミん語判るんだよ!?
GM/……儂はお前のじいさんだぞ?
ショウ/……そうだね、そうだったよ(泣)
GM/「何故、暗黒ムーミん教が日本を滅ぼそうとしたか。後生まで伝える為に儂がいるのじゃ」
ショウ/アンタ、通訳で来てたの!? 別にその思想に同調した訳じゃなくて通訳として!?
GM/「ムーミん様の高等な思想に基づき日本を変えていく。だがそれを継ぐ者がいなくなった今、この想いを引き継いでいくのは……(アベルの方を向き)お前だ!
アベル/ハイ、おじいさま!(キラキラ)
ショウ/いやあぁぁ! 身内に敵が二人もー!?
チェン/ムーミん様はムーミん様でも、ホワイトムーミん様ですよ?
アカツキ/……結局、何でムーミんなんですか?
GM/「何故ムーミんか? ……リラックマで世界征服したら、普通に熊が攻め込んで来たみたいで怖いだろ? ミッ○ーマ○スとか著作権が怖いだろ? 真っ黒いムーミんがウオーウオーとやってきたら、如何にも世界の終わりっぽくて演出的にいいじゃないか!
アカツキ/……確かに!(一同爆笑) あともう一つ。どうして私達を襲ったのですか?
GM/アンディが、前回のスクールジャックの親玉で、VJを狙ったのは、一週間前の仇討ちですね。「全てを無に返すという思想はやはり駄目だったか。では頑張れ若者よ。そしてさらばじゃー!」と言ってジョニーはパラグライダーで3階がら飛び降りて行くのでした。
ショウ/スナイパーライフルで撃っていいですか。(ころころ)……クリティカル出しちゃった。
GM/ボスッ。「あーれぇー!?」悲鳴、ヒメイ……そして、落ちていくおじいサマ。
ショウ/おばあちゃんに電話します。(ぷるるる)もしもし、おばあちゃん。そろそろおじいちゃんが樹海に落ちてくる筈だから…。
GM/『いやぁ、凄いことが起きたんだよ。目の前にじいさんが!』
ショウ/そりゃ丁度いいや!(笑) おばあちゃんの手で愛の再教育お願いできるかな? 二度と変な宗教に引っかからないように!
GM/『うん、判ったよ。あとショウや、あけましておめでとう〜』
ショウ/おめでとう〜。今年も宜しくねおばあちゃん! ポチっとな。さぁ帰りますか! 暗黒ムーミん教もなくなったことだし、報酬を貰いに行きましょう! 社長より上の階に住めるぞー! イエーイ!
GM/無事、4人は会社に戻ることができるのでしたー。

 エピローグ。
 こうして、世界に平和が訪れた……。


GM/相変わらず騒がしい面々と、ゴージャスな部屋に住むようになった司令。いつもながらの、ポッキーをくわえた生活を送っているのでした。
アカツキ/ふんふーん♪
GM/高坂がやって来ます。「おい司令ー。新しい仕事だぞー、今度こそちゃんとした依頼だ」
アカツキ/そうですかー、では三人を呼んで下さい。みなさーん、また新しいお仕事ですよ。……その前にラーメン食べに行きますか? 美味しいお店、検索したんですよ! 任務の前に行きましょう!
GM/……一方その頃。美中年は、ある場所にいた。……嗚呼、何故、俺は、巨大ムーミん像の前で祈りを捧げているんだろう……?
ショウ/……あれ?
GM/ハッと我に返る。……俺は一体? ここはワイズのムーミん教の間。隣を見ればそこにいる、アベルさんとチェンさん。
ショウ/え、あれ……なんで俺ここにいるんですか?
アベル/だって、……アナタは教徒じゃないですか!
ショウ/の、NO! のののののぉーNo! 入った覚えが全く無いんですけど! 
アベル/10%割引ですよ?
チェン/会員証です。ちゃんと名前は『ショウ=W=エヴァンズ』って……。
ショウ/……会員証を、びりっ。
アベル/あ、新しいの作りましょうか?
チェン/奥にどうぞー。再発行はちょっとお金かかりますヨ?
ショウ/こ、こんな、こんなトコいつか壊してやる! いつか……いつかアベルを倒そうと誓いました! まだ抗いたいお年頃なんで!
チェン/教祖様に何て口のきき方だ! ビシーッ!
ショウ/えぇ――!?


GM/――以上で、ガンドッグ完全なる最終話、終わります。
ショウ/…………なんか、ムーミんで始まってムーミんで終わった感じ?
GM/最初はアベルさんはただのムーミん好きが『ムーミん党』→『ムーミん教』→最後は神……凄い成長です(笑)
ショウ/という訳で、二〇〇五年から二〇〇六年にかけておこなった『ガンドッグ ヴァイオレンスジョーカー』終了致しまーす! 参加して下さった皆様、GMのマーサーさん、お疲れ様でした!
GM/では皆さん、一言どうぞ。
ショウ/ショウ=W=エヴァンズをやったピロです。……ごめんなさい!
アカツキ/久遠暁司令の、コトイです。……えっと、ごめんなさい。
チェン/チェンさんデース、のイチロクヤです。ゴメンナサイ。
アベル/アベル役の亜梨子でーす、……すいませんでした!
ショウ/そして最期に、GM〜!
GM/GMのマーサーです。初めてのGM、ごめんなさいでした!
ショウ/みんな、謝り倒しでした!(笑) そんなこんなで謝ってばかりのガンドッグ、これにて終了。さよーならー! また会う日……も、あるのかな!?




『ヴァイオレンス・ジョーカー』 END