アナザーワールドSRS・リプレイ・永遠も九つを過ぎて
■ 『 第1話 』 4ページ ■
2017年9月23日




 ●クライマックスフェイズ 〜ペトロスの巣〜

GM/君達4人は同じ要領でペトロスの巣へ突撃しました。二度目なので【正気度】判定の必要はありません……が、相変わらずセミと卵が壁にみっちりです。
祢莉/魂を返して!(笑)
GM/(ペトロスになって)「やーだー! 返さないー!」「萌々花ちゃんの魂、あげないー!」
アリィ/返して!(笑)
GM/「やだー! ……返してほしければ戦うんだー!」
祢莉/戦うんだー!(笑)
GM/という訳で……数体のセミが戦闘態勢を取ります。他の何十匹ものセミは卵を守るべく動きませんね。7体の敵を配置します。
ミト/返してもらうわよ! 許さない!(笑)

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:エンジ、アリィ、ミト、祢莉
 (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ2:ペトロス×5
 エンゲージ3:ペトロス×2

【行動値】
 アリィ:25
 ミト:13
 エンジ:12
 祢莉:12
 ペトロス×7:12


GM/敵の【行動値】12ってわりと高い方なんだけど……今回のセッションでは【行動値】最下位なんだね!
アリィ/みんな早いですよね、このパーティー。
エンジ/でもアリィくんの【行動値】25に敵があわせられると、他のPCが全員死にますわ(笑)
GM/ではではクライマックス戦闘を始めていこうか。第1ラウンド、セットアッププロセス開始です。まずはアリィくんから!
アリィ/セットアップで≪突然変異≫を使用、≪乱れ撃ち≫を取得します。ダメージ20点を受けて現在【HP】は5になる。ウケる!(笑)
ミト/おっ、範囲化攻撃を覚えましたね! ミトちゃんは≪闇の衣≫を使用、現在【HP】が54点になるよ!
祢莉/祢莉はセットアップで自分に≪魂装支援≫を使用します。
エンジ/エンジは≪空間知識≫を使用します。
GM/ではセミことペトロスはセットアップで……7体全員≪鬼の羽根≫を使用。【行動値】を10上昇させ、22にする!
ミト/【行動値】が上がった!?
GM/空を飛ぶ生き物って情報通りだろ? ブーン! ……でも。
アリィ/……勝った(笑)
GM/これでもトップになれないのだから、アリィくんの【行動値】25は高いなぁ……(笑) メインプロセスに移行します。トップバッターは変わらず、アリィくんから!
アリィ/イェーイ! 先ほど取得した≪乱れ撃ち≫+≪ヘル≫+≪無の射撃≫で全体を攻撃します。≪ヘル≫の効果で【HP】を4点削って……残り【HP】1です(笑)
エンジ/おわー!? もう既に【HP】1!?(笑)
アリィ/でも≪ヘル≫を使えばバステ:麻痺を与えられるからセミ達の足止めができるの! ≪覇魔矢≫で毒を入れるよりもこっちを使うべきだと思う!
祢莉/確かに、足止めは助かる!
アリィ/命中はそこそこなんだ……頑張ります!(ころころ)命中19!
GM/5体回避します。(ころころ)5体全員回避失敗、みんな当たります!
ミト/殲滅! 殲滅!(笑)
エンジ/殲滅! 令呪を使います! いけー!
アリィ/ヨッシャ、ダメージを出します。(ころころ)合計ダメージは……37点+バステ:麻痺を付与!
GM/……5体ともダメージを受け、麻痺りました。シオシオ、ピクピク。アリィくんのターンが終わったから、ペトロス7体の番でいいかな?
ミト/ミトちゃんが≪鳥躍≫を使用。セミより先手になります。あ、移動する前にオートアクションで至近にいるエンジくんに作った≪興奮剤≫を渡します!
エンジ/走っていく前にポーンと≪興奮剤≫を貰った(笑)
ミト/マイナーアクションで麻痺になっていないセミ達がいるエンゲージに入ります。麻痺った連中はそこでじっとしていなさい!(笑)
GM/ピクピク、マヒマヒ(笑)
ミト/メジャーアクションで、≪戦乙女の知恵≫+≪凶々しき武器≫で1体に命中判定をいきますよ!(ころころ)命中19、なかなかです。
GM/(ころころ)全員回避失敗、当たるよ。
祢莉/令呪1個仕様、ぺいっ!
ミト/令呪を貰ったダメージを振りまーす。(ころころ)合計で……44点の物理ダメージ! あと虫達が動く前にイニシアチブプロセスで、≪血の彫像≫+≪血のいざない≫を使用。モブを1体作成します。
祢莉/もぶー!(笑)
GM/お、ほぼほぼ削られた。落ちた。セミがジリジリ、セミファイナルをしています。……さてセミ達のターンなんですが、麻痺った5体は移動ができず、スキルウェポンが使えないので行動終了です。5体は何も出来ない!
アリィ/やったー!(笑)
エンジ/強い! 麻痺、ありがとう! ナイス判断!
祢莉/本当にセミファイナル!(笑)
GM/この敵は「射程:至近」のスキルウェポンしか持ってなかったんだよ……だからジタバタしているしかないな。麻痺っていないセミ達が、エンゲージに入ってきたミトちゃんを攻撃するよ。

 麻痺になっていないペトロス1体が、ミトが作り出したモブを攻撃。まずはモブを消去した。
 2体目のペトロスはミトを≪殺法:重圧≫+≪戦乙女の知恵≫で攻撃。しかし令呪による回避で避けられてしまう。


GM/セミの体から生えた……雀蜂のような針がミトを襲う。ザクッ。しかし≪殺界≫は失敗だ。
アリィ/あ、あぶねー! ≪殺界≫が7回連続でくるのかよ!(笑)
ミト/早めに殺っちゃってくださいな!
祢莉/うん! 麻痺になっている5体に対し、≪法則拡大≫+≪魔導書≫で攻撃。命中判定は(ころころ)あ、クリティカルした!
GM/おーっ、さすがクリティカル特化キャラ!(ころころ)5体とも全部当たります。
祢莉/命中クリティカルするとダメージダイスが増えるんだっけ? とやっ!(ころころ)26点の霊力ダメージ。燃えて!
エンジ/燃えた!
GM/お見事! 5体はアリィくんと祢莉ちゃんの範囲攻撃によって殲滅されました。

 エンジはマイナーアクションで≪興奮剤≫を使用、全員の【MP】1点回復。
 メジャーアクションで≪肉体復元≫を使用し、全員の【HP】を22点回復した。


GM/クリンナッププロセスはスルーでいいね? では第2ラウンドセットアッププロセス……の前に、イベントを挟みたいと思います。
アリィ/おっ?
GM/君達の耳に音が……声が聞こえてきます。女性的な、でも機械のような音です。機械的な声は、虫から発せられています。
エンジ/な、なんだ……?

 「緊急事態発生、エマージェンシー、エージェンシー。
 ペトロス801からペトロス901へ。ペトロス901、902、903、904、905、906、907の緊急帰還を要請します」
 「応対します。こちらペトロス901。ペトロス900シリーズは緊急対応中のため、即帰還は不可能です」
 「かしこまりました。ペトロス801からペトロス900シリーズへ。ガンマ世界からアルファ世界へエネルギーを送ります。緊急措置をお願いします」
 「かしこまりました。ペトロス801からペトロス900シリーズからエネルギーを受諾。1、2、3、ダウンロード完了。第二形態に入ります」


エンジ/第二形態!?
GM/現在残っているセミの数は……2体ですね。倒れなかった2体のセミの背中がパキッと割れて、虫のような体から……羽根の生えた人型の異形が出てきます。ぎょろっとした目が飛び出た1メートル前後のそれは、セミというより天使っぽい何かとして生まれ変わりました。
ミト/う、羽化した……?
GM/ラスボスが第二形態になります。【HP】と【防御点】と特技構成が若干変更されます。【命中値】や【行動値】は変わってません。
祢莉/つ、強くなった!
GM/……なお、7体全員生き残ってたらパワーアップ状態の7体を相手になるところだった。【HP】は【防御点】付きで40点だったので3体ぐらいは倒されると想定していたんだけど……まさかPCに1点もダメージを与えられず5体も倒されるとは(笑)
アリィ/フフーン(笑) GM、質問なんですが……敵は飛んでますか?
GM/飛んでいます。
アリィ/ならセットアッププロセスで≪突然変異≫を使用、≪鷹の目≫を取ります!

 ≪鷹の目≫
 飛行状態の敵に致命的な打撃を与える[狩人]の主特技。
 1シナリオに3回まで、飛行状態の対象への命中判定をクリティカルとして扱う。


ミト/あっ、≪鷹の目≫で撃ち落とせる!(笑) 飛行相手なら勝てる!
GM/うまい使い方だ! 便利だな、≪突然変異≫。
アリィ/……でも、おかげでまたアリィの【HP】が3点になりました(笑)
エンジ/回復は任せろー!(笑)
GM/新ペトロス2体はセットアッププロセスで≪天元突破≫を使用。ラウンド間、戦闘値がプラス3します。その結果【行動値】もプラスされ、なんと25に……なり……。
エンジ/アリィと同値だ。
GM/……【行動値】が同値の場合、PC優先です。おかしいなぁ、パワーアップイベント前提だったのに……(笑)
祢莉/やったー! 【行動値】25には勝てない!(笑)

 セットアッププロセスで祢莉は引き続き≪魂装支援≫を自身に使用。エンジは≪空間知識≫を使用した。

GM/トップバッターをまだ維持するアリィくんのターンです。
アリィ/【HP】が3点だから≪ヘル≫が使えないよ……。なので≪乱れ撃ち≫+≪鷹の目≫+≪覇魔矢≫+≪無の射撃≫!(ころころ)ファンブルではないので≪鷹の目≫の効果でクリティカル命中です!
GM/こ、こっちがクリティカル回避する可能性があるから……(ころころ)はい、失敗。2体どちらも当たります。
エンジ/ダメージロールに令呪を使います! 20点乗せてー!
アリィ/ダメージを出します。(ころころ)はい、物理ダメージ39点+毒の攻撃です!

 新ペトロス2体が≪繕うもの≫を使用。【意志】判定をアリィにもちかけ、ダメージを跳ね返そうとするが……。
 祢莉が2体が仕掛けてきた抵抗判定にどちらも≪幻想式≫を使用。祢莉のサポートにより、アリィは2回のダメージ跳ね返し特技を回避することができた。


GM/次に、ミトちゃんの目の前にいる新ペトロスがミトちゃんを攻撃。先ほどのコンボ≪殺法:重圧≫+≪戦乙女の知恵≫+≪両手武器≫の攻撃をします。(ころころ)命中22。
ミト/その命中判定に≪異端審問≫を使用! 命中を20にします。(ころころ)回避は16……。
エンジ/ミトちゃんの回避判定に≪叱咤激励≫! 達成値プラス2する!
ミト/さらにミトちゃんが≪血の媚薬≫を使用します。達成値を2点プラスして、同値回避で避ける!
アリィ/おー、避けた!
GM/ペトロスが即座に≪鏡像≫を使用。未行動化してもう一度攻撃します。ラウンド間持続の≪殺法:重圧≫の効果が継続しているので、今度は≪殺法:麻痺≫を使います。(ころころ)命中22。
ミト/(ころころ)回避16だ……祢莉ちゃん、令呪をちょうだい!
祢莉/ラスト令呪を切ります!

 新ペトロスの攻撃を避け続けるミト。
 2体目のペトロスは≪籠脱け≫を使用してエンジに接敵し攻撃。エンジは回避失敗してしまうが、ミトの令呪によって無事避ける。
 さらにペトロスは1体目と同じく≪鏡像≫による未行動化を宣言するが……。

アリィ/≪光の一手≫を使用! その≪鏡像≫を打ち消します! ……アリィの【MP】が残り1です!(笑)
祢莉/うわー!? 【HP】も【MP】もカツカツだ!(笑) みんな生き急いでる!
ミト/ミトちゃんのターンです。ミトちゃんは目の前にいる敵を叩くためにいる! ≪戦乙女の知恵≫+≪浸蝕≫+≪凶々しき武器≫で攻撃!
GM/ミトちゃんのスキルウェポンの形状って何なの?
ミト/髪の毛。ベヨネッタ的なやつ!(ころころ)出目は良い、命中21!
GM/エグザイル的な攻撃か!(ころころ)回避15、当たりますね。
ミト/ダメージロール振ります。(ころころ)おおっ、2D6で6と6が出た……30点の物理ダメージです!
GM/おおっ、そっちも高い!
ミト/さらに、行動済になった直後に≪機関「一族出身」≫を使用。未行動になります。ファンブル値が3、クリティカル値が10になった状態で、目の前にもう一度攻撃!
アリィ/まるで鬼のようだ……。
ミト/命中判定!(ころころ)うおっ!? 1・2……ファンブル!
エンジ/あ、そっか! ファンブル値が3になっているから……でも悔改められます! ≪悔改めよ≫!(笑)
ミト/振り直します!(ころころ)命中19で当てる!
GM/(ころころ)回避失敗、当たります。
ミト/ダメージロール!(ころころ)26点の物理ダメージ!
GM/……新ペトロス、ほぼピッタリで落ちた! 戦闘不能です!
エンジ/よし、残り1匹!
祢莉/よーしよーし! 動いて叩こう、≪ニュクスの冠≫+≪魔導書≫!(ころころ)出た、命中クリティカル!
GM/凄い! GMはクリティカル特化のキャラクター大好きだよ!(笑・ころころ)クリティカル回避はしない。ダメージください。
アリィ/ダメージロールに令呪を乗せます!
祢莉/いきます。てやっ!(ころころ)……合計で、42点の霊力ダメージ+放心の攻撃!
GM/おお、ダメージに令呪を使われたら……2体目も落ちます! お見事、クライマックス戦闘これにて終わりです。お疲れ様! ……敵7体で難航する戦闘かと思ったけど、わりとさっくり終わったね!
祢莉/いや、カツカツでした!
アリィ/リソースで勝手に死ぬからねー! 我々がセミキラーだ!(一同笑)
エンジ/やったー! 我が家で安心して暮らせる!(笑)
GM/おめでとうございます、対抗してくる虫達を退治できました。……さて、後ろで待機しているセミ達ですが。
ミト/まだいるんだよな!
GM/「……逃げろー!」 他のセミ達は一斉にワープして消えていきます。君達が入ってきたゲイトとは別に違うゲイトを作っていたようです。なお、そのゲイトを覗くと……中は真っ暗闇。
祢莉/おっ?
GM/おやそこは……君達が川で世界線を移動した……あの真っ暗な門の空間と同じだ。
アリィ/ふええっ!? この虫も世界を移動しているの!?
GM/しかもオメガ世界線に繋がる門が見えます。どうやら大量のセミ達は、アルファ世界からオメガ世界に移動していったようです。
ミト/おっとー!?
エンジ/や、ヤバイ!? ようこそオメガへ!
GM/遊ぼうよパラダイス。ですがそこに行く前に……君達は一刻も早くしなければいけないことがあります。奏志くんや萌々花ちゃんの魂を持ち帰ってあげてください。巣の外では春乃ちゃんと現場復旧委員会の人達が待機している筈です。
アリィ/オッケー! ひとまず回収しよう!


 ●エンディングフェイズ/奏志&琴子&千代反田&ナツメ 〜戻ってきた彼ら〜

GM/エンディングフェイズに参ります。エンジくん達は高坂へ報告をしたり、魂の入った卵を持ち帰ったり、お家の復旧作業を手伝ったり、自分達の傷を休めたり……そんなことをしていたら、もう3月31日。5人はアルファ世界線で過ごしました。せっかくなので、琴子ちゃんと奏志お兄ちゃんの再会シーンをやりませんか?
祢莉/わー!? ぜひ!(笑)
GM/卵状の殻に入った魂を救出したエンジくん達は……病室で寝ている奏志お兄ちゃんの体に、魂を入れます。すると、普通に奴ったら目を覚まします。
ミト/奴ったら!(笑)
祢莉/(奏志になって)スヤァ(笑) ふわぁー、よく寝た……。あれ? ここどこ?
アリィ/(琴子になって)琴子は怒っています。
祢莉/(奏志になって)えっと……? ベッドの上に正座します(笑)
アリィ/(琴子になって)お兄ちゃん、何故琴子が怒っているか判りますか。
祢莉/(奏志になって)えーと、おもむろに【意志】判定で思い出します!(ころころ)うわ、良い出目だ!
GM/奏志くんは思った……琴子はきっと、自分が夜中1人で異端と戦ったことを怒っている。多分妹を守るためにやったことじゃないかな。
エンジ/可愛い!(笑)
ミト/お、お兄ちゃん、可愛い……(笑)
祢莉/(奏志になって)うーんと……想像はつきました。
アリィ/(琴子になって)俯いてボタボタと泣きます。
祢莉/(奏志になって)ご、ごめんな琴子ー!
アリィ/(琴子になって)ううう! ぺしぺし! お兄ちゃんをぺしぺし! 何年目にしてついに琴子が泣いたよ!(笑) でも高坂さんが来る頃には泣きやむ!
GM/プロ妹だなー(笑) 7年ぶりの夜鷹兄妹のキャラロール、ありがとうございました。
エンジ/凄いものを見てしまった!(笑)
GM/同じようなシーンをやらせてください。ちよたんとナツメくんの再会シーンをしませんか?
ミト/うおー!? 懐かしいー!(笑)
エンジ/何年ぶりかの公式からの供給だよ?!(笑)
GM/ちよたんは目を覚まします。なんということでしょう、ちよたん……君は目を覚ましたら、3月31日じゃないか。
エンジ/(千代反田になって)…………。
アリィ/スペースキャットの顔をした(笑)
ミト/(ナツメになって)やあ。
エンジ/(千代反田になって)なにお前。なんで。……僕は何をしたの!? 僕の最後の記憶は回避判定失敗だ!(一同爆笑)
ミト/(ナツメになって)何したかなぁ……それは俺が聞きたいぐらいだよ(笑) 目覚めないかと思ったけど……。
エンジ/(千代反田になって)……この山のようなお見舞い品はきっとナツメが持ってきてくれた物だよね。
ミト/(ナツメになって)みんな凄く心配してたよ。今、こっちに向かっているって。……凄く心配してたよ。
エンジ/(千代反田になって)早く連絡してやらないとな。
ミト/(ナツメになって)凄く心配してたよ。てか俺、めちゃくちゃ心配してたんだよ! ねぇ!?(笑)
エンジ/(千代反田になって)うんうん、判ってるよ。聞こえる方の耳を向けます。ごめん。正面からナツメに言います。
ミト/(ナツメになって)ちよたんってそういうとこあるよねー!? ……いいよお前が謝らなくたって! そう言いながら、ぎゅっと抱きしめます!
GM/という光景をエンジくん達4人は見ています。
エンジ/なに。
ミト/なんだろこれ(笑)
GM/目覚めた萌々花ちゃんが泣いている榛名くんと無事再会、同じく邦樹くんもお姉ちゃんやメフメトと再会を果たします。同じく魂を抜かれていた一般人達も回復しました。奇病だと情報隠蔽していたこの事件は、対処策のワクチンが開発されたとかで、やんわりと世間に戻って行くことでしょう……。


 ●エンディングフェイズ/エンジ&アリィ&ミト&祢莉 〜今はバイバイ〜

GM/エンジくんの家は無事、現場復旧委員会の手で浄化されました!
エンジ/本当に良かったー!(笑)
ミト/自宅にキープアウトテープを貼られちゃったのがようやく取れたね!(笑)
アリィ/ご近所さんには「雀蜂が巣を作ったんですって!?」ってことになってるよ。あらやだ怖いわねー!(笑)
GM/被害者達が目覚め、巣も無くなり……春乃ちゃんが「ようやく終わったんだね!」と喜びます。
エンジ/終わった……けど。
ミト/……まだ終わってないかも。
GM/それには春乃は察した顔をする。「で、でも、この世界の被害者は救われたから……良かったよ」
エンジ/うん。それは本当に良かったことだ。
GM/「もしかしたら私達の世界で事件が起きるかもしれないけど……でもパトロールをして対策を練っていたんだから、すぐに見つかるんじゃないかな!」 オメガ世界は「何か事件が起きないようにするためにパトロールしていた」からね。
ミト/春乃ったら前向きね。そういうとこ好きよ!(笑) でも気になることと言えば、想定外に頭の良い敵の……あのやり取りね。
アリィ/うん、ちょっと気になることを言ってた……。
祢莉/まるで……統率の取れた軍隊みたいな動きをしていた気がする。
エンジ/虫の外見にだいぶ惑わされちゃったね。
アリィ/頭がどっかに……指令を出しているところがあるのかな?
ミト/もっと進化したらどうしよう。第二形態ってことは第三形態もあるのかも。108式まであるかもしれない!
GM/GMはどれだけレベルアップ作業をすればいいの(一同笑)
アリィ/でも【行動値】では負けねーぞ。
GM/それ本当に勝てなかったの悔しいわ!(笑) 「ねえ……一度、私達は元の世界に戻った方が良いのかな?」 春乃はミトちゃん達に提案します。少しあまり戻りたくなさそうだね。1週間も大好きな友達と一緒に暮らしていたからかな。
アリィ/……戻らないと、お父さんが心配するよ。
GM/「お、お父さんのことはいいでしょ!」
アリィ/絶対心配するよ! ……凄く心配してたもん! だって見たから。
GM/それを聞いた春乃は、ハッとします。
アリィ/この世界のお父さんは、一人なんだよ。……今年もお墓参りに来ていたって、高坂さんが言っていた。
祢莉/……春乃ちゃん。家族同士は会えるうちに会っておいた方が良い。
アリィ/ミトちゃんと祢莉ちゃんだって帰らないと。日与子先生達が心配しているよ。
エンジ/うん。『止まり木』のみんなが待ってるよ。それに……俺達はいつでもアクセサリーで会えるんだから心配しなくていいよ。
ミト/確かに。
祢莉/じゃあ……また、頼ってもいい?
エンジ/もちろん!
アリィ/もちろん! そのために10年間修行してきたんだもの。
ミト/……そうね。お互い、今後も助け合いましょう。言ったからには遠慮なく貴方達を頼るからね!
エンジ/ああ。だから……今日のところは解散!
祢莉/解散! 後でまた集合!
GM/「また集合だね!」 ……こうして、2人と3人は一旦バラバラになります。エンジくんとアリィくんは高坂から報告を聞いたりするでしょう。
アリィ/……高坂さんに全てを話しておこう。世界線を越えるアクセサリーのことも、ペトロスが違う世界に行ってしまったことも。
エンジ/うん。隠しておいて良いことはないと思う。俺達は真面目な男子高校生だから隠し事はしないよ!(笑) 高坂さん……ワープで消えた奴は、あっちの世界に逃げ込んだように見えました。
GM/高坂は「世界線の移動」と言われて迷いますが、真剣にその報告を受け取ってくれました。これからまたペトロス関係で連絡がいくかもしれないね。
アリィ/はーい!
エンジ/お願いしまーす!
GM/……一方その頃、アルファの世界からオメガの世界に移動している女子組のシーンです。黒い通路の中、オメガ世界への門を潜る前に……春乃がお話をしてもいいですか。
ミト/はいな。
祢莉/なんでしょう?
GM/(春乃になって)「……アリィくんとエンジくんと1週間も一緒にいられたの……凄く楽しかった」 改めて、祢莉ちゃんとミトちゃんに言います。
祢莉/うん……。春乃ちゃんの手をぎゅっぎゅします。
ミト/楽しかったわね……。大変なものではあったけど、それを除いても楽しかったわね!
祢莉/だって、遊園地にも行ったしね。……今、寂しく思っている。それぐらい楽しかった。でもまた後で集合だし!
ミト/ふふふ、そうね。またすぐに会いに行きましょう!
GM/「うんっ!」 そして君達はオメガ世界に戻りました。世界は真っ赤です。
祢莉/えっ?
ミト/は?
GM/3月31日。4月1日になる前日。オメガの世界は真っ赤に染まっています。空は夕焼けが度を越して真っ赤。青空じゃなく、赤い空。人々は皆、止まっている。
祢莉/……え?
ミト/こ、これは……?
GM/そして、君達の耳にシステム音のような女性の声が届く。

 「一斉デリートを開始します。一斉デリートを開始します。リソース、オールオッケー。
 アルファ世界からリソース。……不足。他世界からリソースをお送りします。送信。送信完了。オールオッケー。インストール完了。臨時バージョンチェンジ完了。一斉デリートを再開します」


GM/炎が上がっている訳ではない。でも世界崩壊を思わせるような、真っ赤な空が広がっている。人々は……動いていない。止まっている。生きてない。君達以外に動いている生き物は、何一つ無い。
祢莉/これ……どういうこと……?
ミト/……教会に連絡しましょう!
GM/しかし、応じる人はいない。
祢莉/だ、誰も頼れない……頼れない!?
ミト/祢莉! アタシがいる、大丈夫よ。……まずは辺りを散策しましょう。
GM/人がいる。いや、ある。みんな外傷は無し。……そんな中、動いている気配がする。
ミト/……誰かいるの!?
GM/天使がいます。先ほど戦った天使が。
祢莉/ぺ、ペトロス!?
GM/天使は、天使達は、天使の群れはミトちゃん達を見つけます。「バグを発見しました。バグを発見しました」「強制デリートを許可します」「駆除行動を開始します」 そんなシステム音と共に、君達へ襲いかかってきます。
祢莉/えええええっ!?
ミト/これは……!? 何も考えずに、祢莉ちゃんと春乃ちゃんを抱えて川に飛び込みます!
アリィ/抱えた!(笑)
祢莉/み、ミトちゃんに≪飛行の札≫をペタリ!
エンジ/飛んで入った!(笑)
GM/川へ……ドボーン! ミトちゃんと祢莉ちゃんと春乃ちゃんは……真っ暗な通路に戻ってきた。さて、アルファ世界ではアリィくんとエンジくんが……高坂さんへの報告が終わり、呑気におしゃべりをしていた。
アリィ/2人には今度いつ会いに行こうかなーって呑気に会話をしているんですね(笑)
エンジ/すぐに会いに行こうかなー!(笑)
ミト/(突然2人の前に現れたように)オメガ死亡ッ!
アリィ/うわあああああ!?(一同笑) お、おかえり!?
エンジ/帰ってくるの早くない!?(笑)
祢莉/この世の終わり! って感じが……する!
ミト/こっちの世界の人間、みんな死んだー! ペトロスって想像以上にヤバイんだけど! 第1話から世界滅亡よぉー!(笑)


 アナザーワールドSRS・リプレイ
  〜 永遠も九つも過ぎて 第1話 〜
  END




GM/第1話セッション、これにて終わりになります。お疲れ様でした。無事クライマックス戦闘に勝利してくれたので次回はキャラクターレベル10まで上昇します。第2話も頑張ってね。
祢莉/……お、終わった……(笑)
アリィ/オメガ終了のお知らせ!?(笑)
エンジ/うわああああ!? 何だこれー!?(笑)
ミト/うおおおおお!? 帰れねー!?(笑) ヤッベヤッベ! 高坂さんイズデッドですよぉ!?
アリィ/ああっ、貴重な高坂さんがぁー!?(笑)
エンジ/綺麗に終わってエンディングのスタッフロールが流れて、さぁ映画館を出よう……と思ったときのCパートが衝撃的でだな! 良い感じに終わったのに何だこれー!?(一同笑)




第2話に続く

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