アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 2015年度OG誌『ミズガルズの聖女達』 ■
2015年8月2日




 ●プリプレイ

マーサー(以降、GM)/OG誌掲載用セッション『アナザーワールドSRS』を始めます。よろしくお願いします!
プレイヤー1・ピロプレイヤー2・すずかプレイヤー3・しゅうら/わーい! よろしくお願いしますー!
GM/今年度もマーサーが製作したオリジナルTRPG『アナザーワールドSRS(以降、AW)』をやらせていただきます。去年の12月に『4版』が発表し、クラスや設定が増え、かなりやり込み度が高いゲームになってきました。
プレイヤー1・ピロ/『AW4版』は今回初めてプレイするから楽しみだなー!
GM/大きな変更点と言えば、新しく[アーティスト]という正の感情を引き出す芸術家のクラスと、[イレギュラー]という普通の能力者ではないことを表わすクラスが増えました。あとはPC達の敵でもある異端の親玉『欺く神』に関する設定が明確化されました。
プレイヤー3・しゅうら/『異端堕ち』ルールが楽しいですよ。戦闘も派手になりましたし、お気軽に死ねます!
プレイヤー1・ピロ/気軽に死んじゃうの!?(笑)
GM/わりと死にますし、戦略の幅も世界観の深みもボリュームアップしました。さて、早速シナリオハンドアウトを公開しますね。今年のお題は「禁じられた研究」「魔法使い」「聖女」です。
プレイヤー2・すずか/わあ、ファンタジーって感じだ。良いお題を引きましたね。
GM/ところで、今年で『AW』リプレイも四作目です。一作目がループもの、二作目がパラレルワールドもの、三作目がタイムスリップもの……既に『AW』で出来ることを全部しちゃったんだよね。
プレイヤー2・すずか/そ、そうですね(笑)
GM/なので、今回は変化球のシナリオをご用意しました。
プレイヤー3・しゅうら/変化球?



 アナザーワールドSRS シナリオ 『ミズガルズの聖女達』



【レギュレーション】
 キャラクターレベル5で開始。
 PC達は全員顔見知りで、同じ場所に住んでいる。
 性別は「聖女」であること(「聖女と呼ばれる」のであれば、肉体的に女性でなくても構わない)。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:ループする毎日    関係:不信感   推奨クラス:世界遣い or イレギュラー

 君は「聖女」だ。そう呼ばれてここで生活している。
 朝は用意された食事を食べ、昼は自由なことをして、夜は寝床につく。そんな日々を繰り返している。
 ここはごく普通の家だ。そういえば、窓が無ければ出口も無い。ここから出る気も一切無い。
 でもループする毎日に違和感がある。自分はこんな毎日を過ごしていていいのだろうか?
▼世界のイベント:違和感に気付く
▼コネクション イベントキー:『ループする毎日』

 平和で安定した生活をしていることを表わすイベントキー。
 毎日好きなことをして穏やかに暮らしていた。だが。
 『ループする毎日』と異なる行動をする判定の達成値に、常に+3。

【ハンドアウト:PC2】
コネクション:まほうつかい    関係:しんあい    推奨クラス:まれびと or いたんしゃ

 きみ は せいじょ だ。そう よばれて ここで せいかつ している。
 ここでは おなじ せいじょ たち が みんな で くらしている。
 まどうしょ を よんだり、まほうつかい に あそんでもらったり とっても へいわ だ。
 あるひ、ともだち の ぴーしー1 が、ふあんそう な かお を していた。
 たすけて あげなきゃ。そう いつも まほうつかい も いってる!
▼せかいのイベント:ぴーしー1 を たすけようとする
▼コネクション:まほうつかい

 きみたち せいじょ を あいしてくれる やさしい まほうつかい。
 50さい ぐらい の おとこのひと。

【ハンドアウト:PC3】
 コネクション:4ニンメのセイジョ   関係:フツウ   推奨クラス:カンノウリキシ or キョウセンシ

 キミ は セイジョ だ。ソウ ヨバレテ ココ で セイカツ シテイル。
 ソト に デル コト は デキナイ。シテ は ナラナイ。ソウ マホウツカイ に イワレテイル。
 デモ、コマリ ガオ の ピーシー1 は ホウッテ オケナイ。タスケテ アゲナキャ。
 ……昔から、そう思っていた気がする。
▼セカイノイベント:ミンナ の コト を シンパイ スル
▼コネクション:4ニンメのセイジョ

 ナンニン も イル セイジョ の ナカ で シタシイ セイジョ。ヤサシイ オンナノコ。
 ナマエ や ネンレイ は ピーシー3 が ジユウ に ケッテイ シテイイ。


プレイヤー2・すずか/はあっ!? えっ……何これ? 怖い!
プレイヤー1・ピロ/ファミコンのテキストみたいなハンドアウトだな!(笑)
プレイヤー2・すずか/なんていうか……掴みがオッケーすぎるでしょ(笑)
GM/やったー。今回の目玉は『聖女』です。PC達は『聖女と呼ばれる何か』になってもらいます。
プレイヤー3・しゅうら/は、はあ……。『何か』って?
GM/とある家に住んでいる女性能力者です。魂が聖女であれば肉体はどんなものでも構いません。
プレイヤー1・ピロ/なんだと。つまり、『男の娘』でもいいってことだよね?(笑)
プレイヤー2・すずか/しかも性別の欄に『聖女』って書いていい。滅多に無いぞ、こんなセッション(笑)
GM/君達は、とある閉鎖的な家で毎日平和な日常を過ごしています。毎日毎日、穏やかな日々がループしていて……でも何かがおかしいとPC1が気付いてしまいます。それにしても怖いな、このハンドアウト。
プレイヤー1・ピロ/GMが作ったんですよ!?(一同笑)

 「やっぱよく見ると怖い!」「最初から怖いよ!」と何度も叫びながらハンドアウトを選択すること数十分。
 PC1→ピロ、PC2→すずか、PC3→しゅうらに配分は決定し、キャラクターメイキングが行われた。


GM/PCが完成したようですね。PC1から自己紹介をしてください。
プレイヤー1・ピロ(以降、初夏)/はい。PC1のキャラクター名は、火織 初夏(かおり・ういか)にしました。
プレイヤー2・すずか/ういちゃん!
初夏/ういちゃんって呼んで!(笑) 年齢は17歳で、性別は聖女。
プレイヤー3・しゅうら/……全員「性別は聖女」って言わなきゃですね(笑)
初夏/クラス配分は[魔術師]が1レベル、[世界遣い]が1レベル、[イレギュラー]が3レベルです。ライフパスの『重要キーワード』は「記憶」。『特徴』で「家事上手だ」を選択しました。なので家事担当だよ。
プレイヤー2・すずか/ご飯を作ってくれるんですね。
GM/『重要キーワード』に「記憶」を選んでますし、PC1らしくループする平和な日々に疑問を持って動いてくれそうです。
初夏/記憶が無ければ胸も無い、そんなPC1です。
プレイヤー3・しゅうら/良いキャッチコピーですね!
初夏/あと、全能力を上昇させるかわりに「分類:モブ」になるという《シュテンドウジ》という特技を取得しました。なので運が悪いと即死します!
プレイヤー3・しゅうら/モブ聖女……(笑)
GM/聖女なのにモブなんだ(笑)
初夏/登場していないシーンでも画面の端でお掃除をしたりお料理してるよ! モブだからな!(笑)




GM/次に、PC2の自己紹介どうぞ。
プレイヤー2・すずか(以降、こよみ)/名前は、都築こよみ(つづき・こよみ)。性別は聖女。これ、何度言っても面白いな(笑)
GM/このシナリオ、聖女しかいないのにね(笑)
こよみ/[感応力師]1レベル、[聖職者]3レベル、[異端者]が1レベルの14歳の黒髪系ちびっ子です。そういやハンドアウトの推奨クラスが[異端者]なんて珍しいですね。
GM/どんな[異端者]なの?
こよみ/普通の人間ですが、テレパスを使うエスパーです。凄い超能力者にも見えるし、見方を変えれば悪魔にも見える。というか聖女か異端か見る人によって違うっていう子供をやります。……特技は、モブ一掃ができる《式神返し》を持っています。
初夏/ギャアァー!? あたし消される!?
こよみ/いつでもモブを掃除します。
初夏/あたし達仲良しだよねー!?
プレイヤー3・しゅうら/……なんでPC内でバトルが発生してるんですか?(笑)
こよみ/ライフパスの『重要キーワード』が『中毒』。カフェイン中毒で、いつもお茶を淹れてみんなに振る舞っています。今は夏なので麦茶の量産体制を張っています。
初夏/うわっ、いつのまにか冷蔵庫が麦茶のボトルだらけになってる!(笑)
GM/ライフパスの『背景』が「○○人家族がいる」なんだね。大家族の女の子だったのかな?
こよみ/この家にいる聖女の人数を入れたいです。聖女って何人いるんです?
GM/じゃあ48人。
初夏/……絶対、今決めたでしょ(笑)




GM/最後に、PC3の自己紹介どうぞ。
プレイヤー3・しゅうら(以降、エリシャ)/名前は、エリシャ・カンパネラ・アルブール。性別は聖女! 年齢は15歳! 『男の娘』です!
初夏/偽物の聖女だ!(笑)
エリシャ/クラスは[狂戦士]1レベル、[狩人]3レベル、[処刑人]1レベルです。《無の射撃》でライフルを持って戦うんですが、主に前線に立ちます。
こよみ/頼もしい!
エリシャ/でもちょっとみんなより【正気度】が低いので、パニックになりやすい性格ですかね。金髪碧眼の男の娘、頑張ってやりますー!




GM/NPCの名前ですが、四人目の聖女の名前はPC3のエリシャちゃんに決めてもらったところ、間庭クルミ(まにわ・くるみ)さんに決定しました。年齢は何歳?
エリシャ/年上のお姉さんがいいですね。優しくて、セクシーで、おっぱいが大きいといい!
こよみ/男子の意見だ。
エリシャ/そう、ボクは抗えない闇の衝動を持っているんです!(笑)
GM/年齢は『不詳』にしよう(笑) なお、PC2のハンドアウトに書かれている魔法使いに名前はありません。みんなから「マスター」や「魔法使いさん」って呼ばれています。
こよみ/なら、こよみは「おじさま」って呼ぼうかな。
初夏/あたしは「マスター」って呼んでるかな。
エリシャ/それならボクは「魔法使いさん」って呼ぼうー。
GM/では、不明箇所の多い不穏なシナリオを始めていきましょう!


 ●オープニングフェイズ1

GM/PC1の初夏ちゃんのオープニングから。君は決められた時間に目覚め、みんなのためにご飯を作る。そんな毎日を繰り返している。
初夏/お米を炊いて、納豆を人数分出して、お味噌汁を配膳して……。できあがったらハンドベルを鳴らす。みんなー、朝だよー! 起きてー、ご飯だよー!
GM/ガランガラン。朝の鐘は家中に響き渡る。毎日そうやって君達は過ごしてきた。
こよみ/う〜、ムニャムニャ〜。ういちゃん、おはよう〜。ぎゅ〜って抱きつく!
初夏/こよみちゃんおはよう! ぎゅー!
こよみ/無いなぁ。
初夏/いきなりなんだようるせー!(一同笑)
エリシャ/ういちゃん、廊下にハンペンが落ちてたよ! これ、ブラジャーに入れるアレでしょ!?
初夏/お夕飯はエリちゃんの嫌いな物にします。
エリシャ/ハンペンは勘弁してください!
初夏/ハンペンが嫌いなんだ!?(笑) っていうか身体的特徴を悪く言うのは悪い奴のやることだよ!
エリシャ/と、とりあえず早くハンペンを入れなよ! 早く!
初夏/公衆の面前でブラ入れられるかボケェ!(笑)
GM/朝から喧嘩をし始めた二人を、クルミが止めに入ろう。(クルミになって)「エリシャちゃんは落とし物を拾ったから届けなきゃって思ったのね、偉いわ」とフォローを入れます。大きな胸を揺らしながら。
初夏/コノヤロウ!(一同爆笑)
こよみ/クルミちゃーん、ぎゅ〜! おっきい!
GM/「あらあら、だっこ? こよみちゃんはまだ寝ぼすけさんなのね」
こよみ/お母さんに甘えるみたいにぎゅう〜ってしてます。フフフ、おっぱいは早い者勝ちだ〜!
GM/きゃっきゃと朝の語らいをするのも、いつものこと。君達以外の聖女達も目覚めてきました。クルミが「はーい、今日の当番の人はテーブルにお皿を並べてー!」とみんなを指揮っていきます。
エリシャ/あ、今日ボクが配膳当番だった! 力があるからいっぱいお皿持つよー! 味噌汁を《乱舞》ー!
初夏/範囲攻撃はやめて!(笑)
GM/朝食をみんなで食べる。食べ終えたら片付ける。その後は自由行動だ。自分のやりたいことをして、和やかに過ごす。本を読んで落ち着きたければ本のある部屋に行き、お昼寝をしたければ自室に戻り、「お人形遊びをしようよ!」と小さな聖女が《異常鉱物》を使って遊んだり、実に平和だ。
こよみ/こよみも人形遊びをしよう〜。
初夏/あたしは……掃除を終えたら、小さい子と遊んであげようかな。
GM/のびのびと優雅な日々。穏やかな時間を過ごしていると、初夏に話しかけてくる人がいます。魔法使いの男性ですね。
初夏/あ、マスター……。
GM/(魔法使いになって)「今日も美味しいご飯をごちそうさま。初夏のご飯は元気が出るってみんな喜んでいたよ」
初夏/ご飯を作ることがあたしの仕事なので! マスターは今夜のお夕食、何が食べたいですか?
GM/「お前が食べたい、とか?」
初夏/やだもう!
GM/「あれ、面白くなかったか? ジョークってやつを頑張ってみたんだけど。僕のことはいいから、お前達の元気が出るものを食べなさい」
初夏/うーん、そう言われても……。お夕飯、どうしよっかなー。
GM/そんな会話をして、遊んで、休んで、ご飯を作る。それが君の毎日だ。寝る時間が訪れて、君はベッドに入って目を閉じる。でもそのとき、違和感を覚えた。
初夏/……悪いことをしている訳じゃないのに、何かモヤッとする。でも何がおかしいのか判らない……。
GM/では、【意志】判定をしてみましょう。コネクションのボーナスを忘れずプラスして判定してください。
初夏/(ころころ)達成値15です。
GM/出目は高いですね、では君はハッキリとこう思った。……こんなの絶対おかしいよ! だって自分は17歳の女の子だよ。どうしてこんな主婦みたいなことをしているの?
初夏/ガバッと起き上がります。……こんな所で閉じこもっているなんておかしい!
GM/うん。おかしいね。
初夏/出口は?
GM/無いよ。窓も無い。
初夏/どこから食材が?
GM/知らない。君はあくまで作っているだけだから。
初夏/……いつも通り過ごしていた。でも、このいつも通りって……おかしいよ!
GM/おかしい。何故こんな平和な生活をずっとループしているのか。それに気付いてしまう初夏ちゃんのオープニングなのでした。


 ●オープニングフェイズ2

GM/PC2とPC3のオープニングです。今日も鐘の音に起こされて、ういちゃんが作った美味しい朝食を食べる。昨日と変わらぬ日々が続く。そう、今日も廊下には。
エリシャ/ういちゃん! ハンペンが落ちてたよ!
初夏/またパッドを落としてるのか!?
こよみ/ういちゃん、諦めちゃダメだよ! 可愛いは作れるんだから頑張らなきゃ! でも無いなぁ!
初夏/もうそれはいいよ!(笑)
GM/ういちゃんはどんだけペッタンコなんだ……(笑) こよみちゃんとエリシャちゃんは、食事を作るういちゃんの顔がなんだか曇っていることに気付く。
エリシャ/ど、どうしたのかな? ういちゃんたら、ずっとカレー鍋をぐるんぐるん掻き混ぜてるよ……。
こよみ/そんなに混ぜたらダークマターになっちゃうよ。
GM/こよみちゃんの後ろから、魔法使いの男性がやって来ます。「初夏の奴、浮かない顔をしているね。何かあったのかな」
こよみ/おじさま! ……ういちゃんね、朝から元気無いみたいなの。ずっと鍋を掻き混ぜてるの。
GM/「本当だ。カレーというものはあんな動作をしないと美味しくならない物なのかい?」
こよみ/こよみはもっとテキトーに作るよ!
GM/「ストレスを溜めるのは良くないことだ。体に響く。ここで休んでもらいたいのにこれじゃいけないな」 ういちゃんを本当に心配します。「……こよみ」
こよみ/はいっ。
GM/「明るい君の力が必要だ。彼女を助けてあげなさい」 魔法使いは優しく、お父さんのように君にお願いします。
こよみ/もちろん! みんなで家族なんだもの、仲良くしないとね!
GM/「ああ、君の笑顔を見たらみんなは癒される。彼女を癒してあげよう」 そう言って彼は去って行きます。
こよみ/行ってらっしゃーい。……おじさまはどこに行くの?
GM/判らない。彼はよく出かけて、時間が来ると帰ってくる。そういうものだと君は思っているよ。
エリシャ/どうしたんだろうね……胸が無くても元気はあるのがういちゃんなのに。ハンペンが落ちてたのがそんなにショックだったのかな。
初夏/いいかげんハンペンから離れろ!
GM/クルミも「私も、思いつくものといったらハンペンぐらいしか考えられないわ……」と心配顔です。
初夏/おおい!?(笑) そろそろカレーを作り終えるよ。はー、次はお蕎麦の用意しなきゃ。
エリシャ/今日はカレーライスじゃなくてカレー蕎麦なんだ!? た、食べたことないけどカレー蕎麦って美味しいのかな?
初夏/うーん、隠し味のチョコレートを入れ過ぎたかなぁ。今日は失敗しちゃったかも……。
こよみ/チョコカレーは甘くておいしいよー(笑)
エリシャ/……ね、ねえ、ういちゃん! 一体何にそんなに怒ってるの!? 悲しいの!? ういちゃんより無い子だっていっぱいいるよ! あっちに10歳の子がいるじゃん!
初夏/そうだ、10歳の子よりはあるからまだあたしは大丈夫。
GM/それでいいんだ、17歳。
こよみ/ういちゃん。何か悩んでいるなら言ってほしいな。おじさまもクルミちゃんも心配してるよ。
初夏/……別に怒ってる訳じゃないけど。毎日同じことをしていていいのかなって不安になったの。
こよみ/青春の悩みだ。
初夏/いや、そうじゃなくて。
エリシャ/くだらない日々が宝物になるときが来るんだよ。
初夏/いや、そうじゃなくて。
こよみ/大丈夫、私達は腐ったミカンじゃないよ。
エリシャ/ボク達はズッ友だよ!
初夏/いや、そうじゃなくて!(笑)
GM/(クルミになって)「悩みが解決したわね! じゃあエンディングテロップを流すから待っていて……!」
初夏/まだ良いこと言っても終わりじゃないからね!?(笑) ……平和な日々がループしているのが本当に良いことなのかって不安になったの!
GM/違和感に気付いた初夏、違う行動を取ろうとする初夏に気付いたこよみとエリシャは、以下の行動をすることができます。

『AF判定:違和感からの脱出』
  ・使用能力値:【意志】【幸運】
  ・難易度:20
  ・ラウンド制限:2ラウンド

※『イベントキー:違和感』が無ければこのAF判定をすることができない。

※「脱出」の演出に成功すること。成功した場合、ある違和感に気付くことができる。

『AF判定:魔法使いとの交流』
  ・使用能力値:【知覚】【理知】
  ・難易度:30
  ・ラウンド制限:なし

※「魔法使いと時間を過ごす」演出に成功すること。成功した場合、魔法使いとの関係についてあることに気付く。

『AF判定:クルミとの勉強』
  ・使用能力値:【理知】【意志】
  ・難易度:30
  ・ラウンド制限:なし

※「一緒に魔術や異端研究の勉強をする」演出に成功すること。成功した場合、ある情報を入手する。


GM/一人一回AF判定を行なえます。全員の行動が終了したら次のラウンドが発生します。あと『契約』をしたい場合、もう既に君達は『契約』している設定でも構いません。ここで誰と誰が契約しているか、宣言をしてください。

 相談の結果、「初夏のサーヴァントがエリシャ」「エリシャのサーヴァントがこよみ」「こよみのサーヴァントが初夏」という、3人全員がマスターになる編成となった。


GM/キャラクターシートのマスターとサーヴァントの欄にそれぞれの名前を記入してください。それでは、ミドルフェイズを始めましょう!


 ●ミドルフェイズ1/エリシャ

GM/まずは誰から判定をする?
エリシャ/ボク、クル姉と交流がしたい! 一緒にお勉強したいな!
初夏/でもエリシャちゃんって……前線で戦う系のキャラなんだよね。
こよみ/エリちゃん、勉強できる?
エリシャ/で、できるもん! クル姉、お勉強教えてー!
GM/クルミは心配そうな顔をするよ。「ここはみんなで穏やかに過ごす所なんだから、あまりエリシャちゃんにとって苦しいことはしたくないんだけど……」
エリシャ/そんなんじゃないよ! 世の中には異端という難しいものがあるでしょ!
GM/「……え?」
エリシャ/ここが襲われたときにボクの力が必要じゃん! だからどうやったら異端を撃退できるか考えたいんだ!
GM/「……エリシャちゃんがそれでいいなら、手伝いするわ」 クルミはお勉強を手伝います。『AF判定:クルミとの勉強』を始めましょう。特技を宣言して難易度を落として、判定を成功させてください。

『AF判定:クルミとの勉強』
  ・使用能力値:【理知】【意志】
  ・難易度:30
  ・ラウンド制限:なし

※「一緒に魔術や異端研究の勉強をする」演出に成功すること。

エリシャ/はーい。……拙僧は筋肉をストイックに鍛えていた。その結果がこの《単一化》である!
初夏/【体力】ボーナスが7だもんなー。筋肉筋肉!(笑)
こよみ/いつもだったら相撲して遊んでいるのにー。
エリシャ/気合を入れるためにも《興奮剤》を飲みます! こよみちゃん、お茶淹れて!
こよみ/それならこよみもお勉強するー。
初夏/あたしもいっしょに勉強するー!
エリシャ/いてくれたら頼もしいよ! けど二人がどんどん出来ていくのを見てたら自分の頭の悪さに嫌気がさして……。
こよみ/エリシャの馬鹿! ビンタ! パーン!
エリシャ/痛い!?
こよみ/こよみの【体力】ボーナスは5!
エリシャ/意外と痛い!?(笑)
こよみ/そんな卑屈になっちゃダメ! 《悔改めよ》!
初夏/そうだよ、間違えたならやり直せばいいんだよ。《逆転運命》もあるし! いざとなったら《禍福のさざなみ》で運任せだよ!
エリシャ/そ、そうだね。鼻血を出してからが本番っていう映画もあったしね! あれって《血の媚薬》だよね!(笑) みんなで机に向かって異端の本を読みます!
GM/では、クルミが「君達が満足できるように」とどこからかいくつか異端についての記述があるものを用意してくれました。
エリシャ/異端の本をパラパラ捲ります! ……へー、こんな異端がいたんだねー!
初夏/異端がいたんだね(笑)
こよみ/へえ、『ナーブリム』だって。過去に巻き戻って悪さをする異端がいたんだね。
エリシャ/他にもクリスマスツリーの異端がいたんだって。世界滅亡ビームを放つって書いてあるよ。怖いねー(笑)
GM/「読むだけじゃ勉強にならないわ。異端がいたとして、どうすればいいか考えていきましょう」
エリシャ/……ボクの場合は《交わる矢》でみんなを守ることもできる。《零力射撃》も持っているから最低限一人なら守れるし。
初夏/……なんか、エリシャちゃんって自己評価が低いよね。
こよみ/ダメ、もっと男を見せていけー!
GM/「そうよ。君は……何だ? 戦士だ!
こよみ/断定された。エリちゃん、クルミちゃんにめっちゃ真顔で顔を近付けられてるよ!
エリシャ/ア、アイアムソルジャー!(笑) 《闇の衣》とかでテンションを上げれば強くなれた気になれるかも! でも今のボクには無理!
初夏/まだテンション低いのかよ!(笑)
こよみ/ねえ、エリちゃん……って言いながら、《異常鉱物》でモブの人形を作ります。敵がこんな配置で襲い掛かってきたらどうする、ってシミュレートをさせます。
エリシャ/集団でやって来たなら……範囲攻撃をした方がいいね! スキルウェポンの《無の射撃》+《悪雨》を使って《乱舞》+《圧縮撃》で蹴散らせちゃえばいいと思う!
初夏/そうだよ、範囲でドーンってやっていっぺんに倒しちゃおう!
GM/そのうち戦闘中に「これ進研ゼミで見たやつだ!」って言いながら戦う姿が見られる訳だな。ではエリシャちゃんは特技を10個使ったので、難易度が20減少。現在難易度は10だ。
こよみ/振り直し特技もあるし、10ならいけるよ!
エリシャ/ボクもみんなのためにやらなきゃ!(ころころ)10、ギリギリ成功です!
GM/おめでとう。エリシャちゃんは色んな本を読んで異端の知識をたくさん得た。クルミも次々とアドバイスを出していきます。「異端はね、異端の親玉によって生み出されていくの。その親のことを『欺く神』というのよ」
エリシャ/欺く神! 聞いたことあるよ、邪神ってやつだよね。
GM/「神様はたびたび堕天して、現世に現れることがある。弱体化した状態でね。神様がそのまま世界に降り立ってきたら大変なことになるわ。世界はすぐに崩壊してしまうでしょうね」
初夏/弱体化すればこの世界に現れることができるんだ?
GM/「そうよ。でも世界を滅ぼすことを目的としている異端達は、なんとかして異端の神……邪神を完全な状態で召喚しようとしている。完全な神が世界に降り立つことができれば、すぐに世界を崩壊できるんだもの」
こよみ/こよみは飽きて雑誌を読み始めます。
初夏/こよみちゃん、早いよ!(笑)
エリシャ/ま、まだボクは勉強を頑張るよー!(笑)
GM/「神が弱体化したものを『神々の装具』と呼ぶのよ。例えば……そう、『蛇紋の血鎗(じゃもん の ちそう)』なんてものがいるわね」
こよみ/じゃもんの?
エリシャ/ちそう……? って、何?
GM/「そういう神の眷属がいるのよ」 では全員、【意志】判定をどうぞ。難易度は13です。
こよみ/(ころころ)10で失敗。
初夏/(ころころ)11で失敗。
エリシャ/(ころころ)11で失敗。みんな失敗か……でも成功しておきたいよね?
こよみ/それなら、ういちゃんに《悔改めよ》! さっきの判定を振り直して!
初夏/(ころころ)だ、ダメだ! 12で失敗!
エリシャ/ういちゃんに《血の媚薬》を使って、達成値を1点上昇させます!
GM/こよみちゃんは《悔改めよ》の代償である【MP】を2点、エリシャちゃんは《血の媚薬》の【HP】4点を減らしておいてね。エリシャちゃんが呻きながら勉強した結果、ういちゃんはハッとする。
初夏/違和感の正体に、エリシャちゃんの今までにない行動で気付いたのかな。
GM/そのようだ。……『蛇紋の血鎗』。聞いたことがある。そして忘れていたことすら思い出す。成功した初夏ちゃんは、『イベントキー:違和感』を入手します。
初夏/やった!

 『イベントキー:違和感』
 ループする毎日に抱いていた違和感の正体を表わすイベントキー。
 今まで忘れてたが君達は、退魔組織『教会』のエージェントだ。異端を生み出す欺く神の眷属『蛇紋の血鎗』を討伐すべく編成されたチームに所属していた。


初夏/アイアムエージェント!?
こよみ/『蛇紋の血鎗』と、戦っていた?
初夏/……サアッと青くなります。ご、ごめん! あたし、そろそろお夕飯の準備があるから行くね! そう言って部屋を出ていきます。
GM/「あら、もうお夕飯の準備をする時間なのね。こよみちゃんもお勉強できた?」
こよみ/うん、バッチリ! って言いながら漫画を隠します(一同笑)


 ●ミドルフェイズ2/こよみ

GM/次のシーンにいきましょう。誰がシーンプレイヤーになる?
こよみ/こよみがいくよ。魔法使いと交流しよう!

『AF判定:魔法使いとの交流』
  ・使用能力値:【知覚】【理知】
  ・難易度:30
  ・ラウンド制限:なし

※「魔法使いと時間を過ごす」演出に成功すること。


こよみ/ピコーン! そろそろおじさまが帰ってくる! 《神託》です。
初夏/か、かわいい!(笑)
こよみ/椅子から立ち上がってパタパタと部屋を出てきます。おじさまはどこから帰ってくるの?
GM/判らないけど、気付いたときには帰ってきています。廊下の向こうからおじさまが来るよ。
こよみ/……ササッと壁の陰に隠れる! おじさまの足元に、《異常鉱物》で作った人形をトコトコと放っていきます。ドキドキ。おじさま、どう出るかな!
GM/(魔法使いになって)「……こよみ。こんな所に人形を出してると蹴っちゃうぞ。蹴られたら可哀想じゃないか?」
こよみ/わっ。驚かせて後ろから「隙ありーっ!」てやるつもりだったのにバレたー! しょうがないから前からギュ〜ッ!
エリシャ/こよみちゃんは可愛いな!(笑)
こよみ/おじさまは気が付くのが早いなぁと思いながら、よじよじ登ります。やっぱ熟練の魔法使いは凄いなぁ。えーい、《霧暴き》ー!
GM/おじさまに登ってるのか、可愛いな。「こらこら、頭を霧暴くな
初夏/おじさま、頭が霧なの!?(笑)
こよみ/安心しておじさま、マッサージをすれば生えてくるよ! 《肉体復元》と《心霊治療》ー!
GM/「ああ、血行が良くなってきて気持ち良いよ」 廊下で和気藹々としています。
こよみ/えへへ、お疲れ様なのだー、わしゃわしゃ! あのね、今日も異常は無かったよ〜!
GM/「それは良かっ……」た、と言いたいところですが、こよみちゃんの【MP】が2点削れていますね? おじさまは心配します。「……何があったんだ?」とポケットに入れていたチョコを渡すよ。
こよみ/おじさま優しい! ありがとー! ……実はね、エリちゃんのお手伝いをするべく《悔改めよ》ってしてたのだ。だからもっと褒めてくれていいよ!
GM/「頭を使っていたから疲れたのか。よしよし。でも万全な状態でいないとだな……」と君の頭を撫でます。
こよみ/こよみは戦う力は少ないけど、応援が得意だから! 《麗しき犠牲の盾》や《浄化の一撃》、《白き守り手たち》があるからおじさまだって守っちゃうからね。エッヘン!
GM/「おお、こよみは凄い子だな」 君をとても高く評価します。
こよみ/そういえば……ういちゃんが難しい顔をしてたんだよ、と過去のことを思い出す《最奥の記憶》。『蛇紋の血鎗』ってやつを調べてて……。
GM/「……難しいことを調べているんだなぁ。知恵熱を出さなきゃいいけど」 特技を10個使ったから難易度が20も減少します。これで現在難易度は10だよ。
こよみ/判定します。(ころころ)おっと、1足りない。
初夏/おっと!? そ、それならモブっぽく背後で「ご飯だよー!」って言います!
エリシャ/それを聞いて「わーい、ご飯だー!」って勢い良く部屋から出てきます! 廊下で走ってベシャッて転んで鼻血を吹いて《血の媚薬》!(笑)
GM/エリシャちゃんが《血の媚薬》を使うなら達成値が1点上昇できるね(笑)
こよみ/やったー、それなら10でピッタリ成功だ!
GM/成功……なんだけど、その前におじさまがエリシャを心配していいかな(笑) 「エリシャ、傷は大丈夫かい? 【HP】が8点も減少してるじゃないか」
エリシャ/だ、大丈夫です! コケただけです!
こよみ/後でおじさまから貰ったチョコをあげるよー(笑)
GM/傷を心配して、キッチンに向かうエリシャを見送った後も……彼はまだ心配しています。「育ち盛りだから怪我をしやすいというのも判るんだが、健康でいてほしいんだがな」
こよみ/おじさまは心配性だなぁ。抱き上げてもらって、おじさまの頭を撫でます。
GM/「お前達には元気でいてもらわないと困るんだよ」
こよみ/……おじさまも元気無いよ、大丈夫? 顔を覗き込みます。
GM/「こよみは良い子だ。秘密のお話をしてもいいかな」
こよみ/わお。
GM/君にとても心を許し、こよみなら自分を慕ってくれると思っている彼はこんなことを口走ります。
こよみ/なになに?
GM/「お前のような素直な聖女こそが神の贄に相応しい」
こよみ/…………。
GM/【意志】判定、難易度10をどうぞ。
こよみ/(ころころ)……14です。
GM/こよみちゃんも『イベントキー:違和感』を入手してください。……抱き上げて笑う彼の笑顔が、怖い。
こよみ/…………。真正面からおじさまの目を見て……。こよみ、なんでこんな所に居るんだっけ……って呟きます。
GM/「何故って? 我らが神が降臨するため、真の召喚はお前のような聖女達が元気でいてもらわないと成功しないからだよ」
こよみ/…………。
GM/「こよみは[異端者]だから他の者達よりも贄としての適性がある。早く減った【HP】と【MP】を完全回復するんだよ」 真正面から平然と衝撃的事実を言われてしまったこよみちゃん、驚いちゃいますよね。ショックを受けたということで【正気度】判定をしてください。難易度は12。
こよみ/ですよねー!(笑・ころころ)10で失敗です!
GM/【正気度】が1点減少して、なおかつ『バッドステータス:放心』になってください。戦闘をする訳ではないので、呆然としてしまうという描写でお願いします。
こよみ/……あ……そうだね……そうだった……。
GM/彼は、こよみちゃんを抱き上げたままリビングにやって来ます。
こよみ/……下ろしてもらって、ういちゃんの隣に座ります。
初夏/ど、どうしたの?
こよみ/……カレー、食べる。
初夏/……胡乱げにマスターを見ます。
GM/マスターは他の聖女達の席でカレーを食べています。ういちゃんの料理は美味しいね。では、次のシーンにいきましょう。


 ●ミドルフェイズ3/初夏

GM/『イベントキー:違和感』を持っているPCがいるなら、『AF判定:違和感からの脱出』をすることができます。
初夏/ちょうどさっきイベントキーを入手できたので、あたしが判定してみるね。

『AF判定:違和感からの脱出』
  ・使用能力値:【意志】【幸運】
  ・難易度:20
  ・ラウンド制限:2ラウンド

※「脱出」の演出に成功すること。
※『イベントキー:違和感』が無ければこのAF判定をすることができない。


初夏/GM。イベントキーの譲渡ってできますか?
GM/特定の特技があれば可能です。
初夏/……あたしが持ってる《パミュートメモリ》は使えませんか?

 《パミュートメモリ》
 譲渡可能のソウルデバイスに記録を付ける[イレギュラー]の副特技。
 [イレギュラー]が持つ《ソウルデバイス》を1つ消費する。そのソウルデバイスに特定の記憶や記録を保存する。ソウルデバイスに触れた者はビデオテープを再生したように脳裏に記録した声、映像などの思い出を見ることができる。


初夏/自分が教会のエージェントであり、『蛇紋の血鎗』と戦っていたという記憶をソウルデバイスに込めて……まだ『イベントキー:違和感』を持っていないエリシャちゃんに渡したいです。
GM/いいですね、オッケーです。
初夏/それなら、出来れば誰も見ていない……夜に、みんなが寝静まったときにエリシャちゃんを叩き起こします!
エリシャ/うえー、なんでこんな時間に起こすのー?(笑)
初夏/こよみちゃんを呼んで、人気の無い所で……夜の台所かな? そこで集合します。
GM/台所なら、ういちゃんが居てもおかしくないもんね。
エリシャ/なにー、夜食でも作るのー?
初夏/こよみちゃん。夕食のとき大人しかったけど、マスターに何か言われたの?
こよみ/……ダバダバに淹れた紅茶を二人に出しながら、「私達を邪神の生贄にする」って言われたことを話します。
エリシャ/えっ。
初夏/……話を判りやすくするために。ここにソウルデバイスがあるじゃろ? エリシャちゃんにダイレクトアタック!
エリシャ/ギャー!?(笑)
GM/エリシャちゃんは【意志】判定……をするまでもないな。『イベントキー:違和感』を得てください。
エリシャ/なんと!? マジか。マジで!? 嘘だ〜……ホントだ!?(笑)
初夏/ねえ、直接言ってきたってマスター……っていうかあのオッサン! あのオッサン、倒さなきゃじゃん!?
エリシャ/『蛇紋の血鎗』を討伐しようと戦ってたけどボク達は倒されちゃって、生贄のためにここに閉じ込められていたってこと……だよね? あの人を倒さないと、ここから出られないってこと!? 優しいおじさんだったのに!
初夏/家畜の豚には餌をあげるでしょ。
エリシャ/ぼ、ボク達は豚だったんだー!
こよみ/ここから脱出できれば教会の援軍が来てくれるかも! ……ここにいる他の聖女達って、仲間だったのかな?
初夏/聖女って、つまりは邪神の生贄にされる人達のことなんでしょ? なら聖女達であるみんなは……みんな、記憶を奪われた被害者なんだよ!
エリシャ/……クル姉は?
こよみ/それは……判らない。
初夏/……『蛇紋の血鎗』という、記憶を取り戻すヒントになる一言をくれたのは彼女だよ。もしかしたらあたし達と同じエージェントで、先に記憶を取り戻してSOSを発信していたのかもしれない。
こよみ/今から会いに行く?
初夏/……うん。クルミお姉さんとちゃんと話をしたい。なのでGM、「脱出」の演出を会いに行くものにしていいですか?
GM/AF判定はシーンプレイヤーが自由に演出していいものです。ここから脱出する糸口に彼女との会話が必要という演出ならば、どんな行動を取ってくれても構いません。
初夏/よし、なら脱出するためにもクルミお姉さんに会いに行こう。前提条件、クルミお姉さんは働き者だから夜中も起きている!(笑)
GM/どうやら彼女は勉強熱心なエリシャちゃんのために学習資料を作っていたようで、夜中でも起きていることにします。
初夏/部屋をノックします。クルミお姉さん、初夏だけど……今、大丈夫?
GM/クルミは「こんな遅くにどうしたの?」と顔を出します。
こよみ/紅茶を飲むのでーす!
初夏/えっとね、夜食を作ってきたの。と言って《限定回復・MP》と《プロパゲイト:トランキライザー》の、カフェインたっぷり濃い紅茶とおにぎりを持ってきます。
GM/「あら、気が利くんだから」と笑うクルミお姉さん。「どうぞ、みんな入って。私一人で食べても楽しくないから、初夏ちゃん達とおしゃべりしたいわ」
初夏/あたしも年上のお姉さんは頼りになるから仲良くしたいの。なお、この紅茶は《火炎術式》で温めたのでホカホカです。
エリシャ/なんか英語の教科書みたい。
こよみ/ディスイズホットティービコーズ火炎術式。
GM/グッドです。ではクルミは、ういちゃんが座れるように部屋を片付け始めます。
初夏/手伝うよ! こんなところにお掃除秘密道具が、と《トイボックス》!(笑) 夜中になると徹底的に掃除がしたくなるタイプでね。
GM/火炎術式だけに。
エリシャ/火がついちゃうと。
こよみ/グッドです!(一同爆笑)
初夏/片付けている間に、クルミお姉さんがカップを落としそうになる! けど《逆転運命》でやり直させる! ……自分の《ソウルデバイス》を取り出します。先程エリシャちゃんに見せた《パミュートメモリ》を、さりげなくクルミお姉さんにそっと触れさせます。これで反応があるかな……。
GM/そっ……。彼女は、ソウルデバイスに触れてしまいます。
初夏/もしかしたら悪い方向に転ぶかも……でも良くなるかもしれない。運任せだという意味で《禍福のさざなみ》。
GM/使った特技は8個、難易度が16減少して現在難易度は4です。
初夏/【幸運】で判定します。(ころころ)よし出た、達成値11!
GM/良い演出をしていただけました。その続きをさせてもらいましょう。……クルミはソウルデバイスに触れ、驚いた顔で飛び退きます。
初夏/……良くも悪くも、この後の反応で敵か味方かが判る……。
GM/彼女は、驚いて君を見た後、とても悲しそうな顔をした。「ういちゃん……思い出してしまったの?」
初夏/……クルミお姉さんも、何か知ってるんだね。
GM/さて、このAF判定で判明することを先に言っておきましょう。……ここはクルミの部屋です。そして、彼女のベッドが置かれた壁に、隠された出口があることが判ります。
エリシャ/そ、そんな所に!?
GM/「私はマスターにこの扉を守ろうよう、命じられていたわ。だって、あの男……『蛇紋の血鎗』の配下だから」
初夏/……クルミお姉さんは、『蛇紋の血鎗』のサーヴァントなのね。
GM/「そうよ。彼はこの扉を通じて外へ行き来していた。ここならバレないから。人のベッドに入ってくるなんて……こよみちゃんでなければ無いことだから
初夏/こよみちゃんは来てるのかよ!(笑)
GM/あの性格なら来るかなってGMは思ってしまった。
こよみ/がおー! おっぱいを触りにきたぞー! 寝込みを襲ってやるー! って、やってたな、絶対(笑)
GM/クルミが運良く扉を隠していたってことにしておいて!(笑) 突如、ういちゃんの目の前に居た彼女の姿が消えます。
初夏/わっ?
GM/その代わり、君の目の前には大蛇がいる。
初夏/ギャーッ!?(笑) 思わず飛びずさります!
GM/でも君がまばたきをした後には、人間の女性の姿に戻っています。君がいつも見ている……おっぱいの大きくてぷりぷりな体つきの女性に。
エリシャ/グッドです。
こよみ/グッドです。
初夏/グッドです!(笑) ねえ……クルミお姉さんは……。
GM/「何かしら、ういちゃん……?」 クルミは、悲しそうな顔で君を見つめます。
初夏/え、えっと……。何をしている人なの!?
こよみ/YOUは何しにニッポンへ!?(一同笑)
初夏/それ以上の言葉が出てこないんだよ!(笑) あのオッサンが『蛇紋の血鎗』で、『蛇紋の血鎗』は欺く神を召喚しようとしていて、でも『蛇紋の血鎗』の配下であるクルミお姉さんはあたし達の味方をしてくれたよね? だってお姉さんが言わなければ私達は違和感に気付くことなく生贄にされてたもの! じゃなきゃウッカリしすぎだよね!?
GM/「口を滑らせてしまったのは、私が曖昧な心の持ち主だったからよ」
初夏/曖昧な心……?
GM/「ういちゃんの料理、とっても美味しかった。エリシャちゃんと一緒に勉強をしているとき、楽しかった。こよみちゃんが抱きしめてくれたとき、あたたかかった」
こよみ/……情が、移った?
GM/「貴方達は、『蛇紋の血鎗』を討伐するために派遣された教会のエージェント。でも『蛇紋の血鎗』にやられ、ここに保護された。健康な生贄でないと真の召喚儀式は行なえないから……『蛇紋の血鎗』は48人の聖女達の【HP】と【MP】が完全回復するまでここに閉じ込めたの」
こよみ/だからしつこく心配したんだ!
初夏/ってか、邪神の眷属退治に何故キャラクターレベル5を配置した?(笑)
こよみ/きっと百人規模ぐらいはいたんじゃないかな。だって私達以外に45人もエージェントがいるってことだし(笑)
初夏/でも範囲攻撃でみんなやられちゃったと。……もしかして、やられた残り52人は男だったのかな。
エリシャ/ボク、男だってバレてないから聖女カウントされてるのかな……(笑)
GM/「私の役目は、儀式が始まるまで貴方達を監視すること。自然治癒で回復していく貴方達が変な動きをしないように見張っていたの」
初夏/でも、違和感に気付いたあたし達を止めなかった。
GM/「…………」
初夏/……クルミお姉さん! 一緒に魔法使いを倒そう! そうすれば自由になれるし、迷わなくて済むよ!
GM/「いいえ、私は……私が助かりたいんじゃなくて、貴方達にここから逃げてほしいの……」 何かと抗っている姿は、《抗いの定》を使っているようだ。

 《抗いの定》
 強制力のある強い主従関係を持っていることを表わす[狂戦士]の副特技。
 自身がサーヴァントである場合、マスターの命令に逆らうことができる。

GM/PC同士では強力な手札として使われる『契約』ルールですが、実際はとても重い設定です。マスターに『自害しろ』と言われたらサーヴァントは自害しなければなりません。主である『蛇紋の血鎗』に君達を陥れるように命じられたクルミは、死ぬほどの痛みに耐えて君達を逃がそうとしています。
初夏/……判った。クルミお姉さんの気持ちは凄く判った。
GM/「ういちゃん、じゃあ、ここの扉から出られるから、すぐにこよみちゃん達を連れて……」
初夏/判った上で我儘を言うね。あたしは、こよみちゃんとエリシャちゃんと一緒に出たいし、他の45人と外に出たいし、クルミお姉さんとも一緒に出たい!
GM/「……ういちゃん……」
初夏/それとあのオッサンをぶっ飛ばしたいし、仕事とか関係無くオッサンぶっ飛ばしたい!(一同笑)
GM/「……ありがとう」 それを聞いた彼女は、君達の目の前でもう一度大蛇に変身します。
初夏/えっ。
GM/禍々しい蛇の姿に変身したと思ったら、突如「ギエエエエエエ!」と甲高い声で鳴きます。
エリシャ/な、なにっ!?
GM/途端、君達が居た部屋のドアがバタンと開きます。45人もの聖女がバタバタと部屋の中に入ってきます。
初夏/ええええっ!?(笑)
エリシャ/人々を洗脳する《器の支配》と、特技の効果を拡大する《ハーメルン》を使って……蛇の雄叫びを聞いた聖女達は操られ、意識の無いまま次々と、出口に向かって走って行きます。
こよみ/どういうこと……?
GM/45人の聖女達は、クルミの洗脳特技によって強制的に外に出されました。(クルミになって)「さあ、これで全員を逃がしたわ……貴方達も早く外へ……!」
初夏/クルミお姉さん! クルミお姉さんは無理かもしれないって思っているけど、あたしがクルミお姉さんと一緒に外へ出たいと思っていることは忘れちゃイヤだよ!
GM/「……っ!」 彼女が頷くこともせず、君を見つめていると……「どういうことかね?」という男性がクルミの部屋の前に現れます。
エリシャ/……来た!
GM/魔法使いと呼ばれていた男性、『蛇紋の血鎗』が部屋の前に立っています。次の瞬間、大蛇が暴れます。……契約の令呪刻印が彼女の体を蝕んでいるからでしょう。
初夏/……『蛇紋の血鎗』! 貴様の企みはここまでだ!
GM/(魔法使いになって)「おや、いきなり皆が動き始めたと思って何だと思ったら……。美味しい料理になってくれるのを待っていたんだが、餌ごときが何を?」
こよみ/サーヴァントに裏切られたくせに何を偉そうに! ドヤァ! ……クルミちゃんはこよみ達を助けようとしてくれているんだから、今度はこよみが助けるよ!
エリシャ/クル姉の前に立ちます! ……魔法使いと戦おう!
GM/君達が立ち向かってくれる……それを見たクルミが、口を開きます。「彼は……元々ういちゃん達討伐隊と戦って負傷している。完全に回復していない今、過半数の魔力を奪えば昇華される筈!」 エキストラは全員退避した今、戦闘を開始します!

【戦闘エンゲージ】
 エンゲージ1:初夏、こよみ、エリシャ
(↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ2:蛇紋の血鎗

【行動値】
 蛇紋の血鎗:20
 初夏:16
 こよみ&エリシャ:11



 ●第1ラウンド

GM/まずはセットアッププロセスです。一番【行動値】の高い『蛇紋の血鎗』は、《EP:飛行》を使用。体をどんどん変形させていきます。
初夏/飛んだ!?(笑)
こよみ/こよみはセットアップで《異常鉱物》を使用してモブを1体作成します! GM、《神託》で【物理防御点】と【霊力防御点】のどっちが高いか判りませんか?

 《神託》
 「世界の声」や「神の声」など、超越的存在の声を聞くことができる[聖職者]の副特技。
 「非常に信憑性のある情報」を(何も無いところから)聞き出すことができる。


こよみ/こよみはおじさまとずっと抱きついて遊んでいたから色々知ってる筈!
GM/なるほど。じゃあ、こよみちゃんは……「そういやおじさまは髪の毛を気にしていたなぁ」と思います。どうやら【物理防御点】が低いようだ。
こよみ/非常に信憑性のある頭髪の情報を得たよ。
エリシャ/頭皮が薄くなってるってことですか!?(一同笑) え、エリシャは《闇の衣》を使用します!
GM/それでは、メインプロセスに移行します。最初は『蛇紋の血鎗』のターンなので……《EP:武器射程》+《ゾーンバースト》+《神霊の一撃》+《蒼の衝撃》で範囲攻撃をします。
こよみ/みんな、頑張って避けて! 一人だけならさっき作ったモブで庇えるから!
GM/命中判定いくよ。(ころころ)命中は15……弱体化しているからか低いな。
初夏/(ころころ)よし、18で回避!
エリシャ/(ころころ)おっ、ピッタリ15で回避!
こよみ/(ころころ)13だから回避失敗。モブに庇わせます! わあ、怖かった〜。
GM/おっ、PC達は無傷か。魔法をチチンプイプイと唱えた彼の五本の指先から、細長い蛇が五匹飛び出し襲いかかる!(ころころ)霊力42点ダメージを与える予定だったけど、こよみちゃんが作ったモブ太が全部引き受けました。
初夏/へ、蛇の大群か。気持ち悪い!
こよみ/モブ太……お前のことは忘れないぞー! そして何度でも蘇るさ、モブだからな!(笑)
初夏/次は初夏のターンだね。その場から、《タナトスの足枷》+《グロウカリバー》でオッサンを攻撃! 使用する《ソウルデバイス》は3個で命中判定をします!(ころころ)……出目が1と2だった。
こよみ/《悔改めよ》を使用。ういちゃん、悔改めて。
初夏/悔改める!(ころころ)おおっ、命中18だ!
GM/(ころころ)回避失敗。
初夏/ダメージロール直前に《インドラ》を使用! 伸ばした手から炎を纏った茨が魔法使いの体に巻き付く!(ころころ)霊力ダメージ45点だよ!
こよみ/ういちゃんのダメージに、令呪を使用!
初夏/なら、霊力ダメージ65点! そいやっさ! 実ダメージが入ったなら『バッドステータス:転倒』だよ!
GM/無数の蛇が炎によってちりじりになっていきます。しかも、ういちゃんの茨が絡みついて態勢を崩しました。
こよみ/焼き蛇になっちゃえー!
エリシャ/次はボクの番……。マイナーアクションで《興奮剤》を使用して【MP】を回復します。(ころころ)1点回復して、メジャーアクションで《無の射撃》を使って攻撃!(ころころ)命中は14!
GM/転倒状態のため、回避判定に1D6しか振れません。(ころころ)回避失敗、当たります。
エリシャ/ダメージロール直前に《圧縮撃》を使用します!(ころころ)物理35点のダメージ、令呪ください!
初夏/エリシャちゃんの令呪を使用! それと、あたしの《禍福のさざなみ》も使用します!
GM/ここで《禍福のさざなみ》を使いますか。1D6を振ってください。1が出たら、ういちゃんにダメージが入ります。
初夏/(ころころ)2……成功! なのでエリシャちゃんのダメージに20点追加します! さらにあたしの《インドラ》を使用して、そのダメージに18点追加!
エリシャ/えっ……ういちゃんから一気に58点もプラスがきて、物理ダメージ93点だ! ういちゃん様々だよ!(笑)
GM/凄く大きなダメージが来てビックリです。次は……こよみちゃんのターンだね。
こよみ/さっきの攻撃が全部避けられたから、回復の必要は無いし……こよみも殴っちゃお! マイナーアクションでエンゲージから10メートル移動、『蛇紋の血鎗』から20メートル離れます。
GM/エンゲージを離れれば範囲攻撃を受けずに済むしね。
こよみ/その後、メジャーアクションで《浄化の一撃》で攻撃をするのです。そいや!(ころころ)命中13。
GM/(ころころ)あ……転倒してるから1D6しか振れなくて、1が出たから……ファンブルです。ういちゃんの茨が絡みついてちっとも動けません。
こよみ/イエーイ! ういちゃんが足止めしてくれたから殴り放題だぜー! ダメージロールは(ころころ)8点。エリちゃん!
エリシャ/令呪の注文入りましたー! ダメージに20点追加、こよみちゃんも頑張ってー!
こよみ/これで霊力ダメージ28点! 
GM/……まさか、こよみちゃんからもダメージを入れられるとは思ってなかったよ。初手で攻撃できなかったのは大きいね。
初夏/じゃあ、これで全員行動済みだからクリンナッププロセスに……。
GM/いや、その前に『蛇紋の血鎗』が《二回行動》を宣言。
初夏/コノヤロー!(笑)
GM/うーん、やりたかったことができなくなるけど1D6の判定は辛いから……マイナーアクションで転倒を解除します。メジャーアクションは、《神霊の一撃》+《蒼の衝撃》で攻撃。(ころころ)命中18です。ういちゃんとエリシャちゃんに範囲攻撃します。
こよみ/回避!(ころころ)18で避けます。
エリシャ/(ころころ)ボクも回避18で避けました!
こよみ/二人とも、足早い!(笑)
GM/おお、凄い! ……これはここで頑張らないと。『蛇紋の血鎗』は異端堕ち状態を宣言。未行動になります。
エリシャ/げっ!

 『異端堕ち状態』
 【正気度】を減少させるかわりに、特別な力を得る選択ルール。
 NPCは原則【正気度】が0であり、1シナリオに1回まで、好きな『異端堕ち状態』を1つ発現することができる。今回使用したのは『未行動化』という、即座にメインプロセスを得るもの。


GM/本当だったら1ラウンドに3回攻撃がしたかったんだけどね。頑張ってもらいましょう。
初夏/い、一体どんなことするの……? 酷いことするんでしょ、エロ同人みたいに! エロ同人みたいに!(笑)
エリシャ/ボク、男の子だけどいいの!?
GM/聖女だからいいんだよ。ということで、やりたかったことをするね。《EP:精神粉砕》+《神霊の一撃》+《蒼の衝撃》で範囲攻撃。
初夏/《EP:精神粉砕》って何?
GM/普通のダメージを、【MP】への直接ダメージにするという特技です。
初夏/バカヤロー! 倒れちゃうぞ!?
こよみ/倒れちゃうぞ、って言ってる場合じゃない! 普通に即死だよ、それ!(笑)
GM/(ころころ)はい、命中18だよ。
エリシャ/(ころころ)回避失敗。……でも、《零力射撃》を使用! ファンブルになーれ! お前の手を撃ち抜いてやるー!
GM/細い蛇達が集まって大きく太い蛇になり、恐怖のどん底に叩き落とされるほど恐ろしい姿と化した魔法使い。でもそんなもの、エリシャちゃんの手に掛かれば!
エリシャ/蛇なんて怖くない! だって男の子だから! ライフルで撃ち抜きます!
こよみ/ヒューヒュー! でもちょっと怖かったー!(笑)


 ●第2ラウンド

こよみ/モブは何度でも蘇るさ! セットアップで《異常鉱物》を使用して、モブを1体作成します。
GM/では、メインプロセスで『蛇紋の血鎗』が攻撃。《静かなる支配者》+《蒼の衝撃》で範囲攻撃をします。(ころころ)命中19。
初夏/(ころころ)14で失敗……。
エリシャ/(ころころ)15で失敗……。
こよみ/……ここは令呪を使って避けよう! ういちゃんに令呪を使用ー!
初夏/頂きました! エリシャちゃんに2つ目の令呪を使用! 避けろー!
GM/34と35で、二人とも避けられたね。確実に殺そうと首目がけて襲い掛かってくる蛇達だけど、二人はお互いの支援によって無事回避することができます。
初夏/次は初夏のターンだね!
こよみ/ピッチャー、うっちゃえー!

 初夏は、イニシアチブプロセスで《限定回復・MP》を使用し、【MP】を7点回復した。
 そして《ソウルデバイス》を3つ使用した《タナトスの足枷》+《グロウカリバー》で攻撃。命中判定の出目が低かったため《逆転運命》で振り直しをした結果、命中18で当てることができた。


初夏/やった! 当たったからダメージロールを……。
GM/回避失敗した『蛇紋の血鎗』が《霊魂の鏡》を使用。ういちゃんは【理知】判定をしてください。失敗したらダメージがそのままういちゃんにも入ります。
初夏/いらねーよ!(笑) 【理知】判定難しいよ!
こよみ/ういちゃん、すぐに賢くなって!
初夏/今すぐには無理だよ!(笑)
GM/(ころころ)ういちゃんは【理知】で12が出ないと死にます。
初夏/(ころころ)あ……14で成功した! 思い残すことなくダメージロールいきます。最後の《インドラ》を使用して、茨を巻き付かせます!(ころころ)
エリシャ/そのダメージロールに《交わる矢》を使用。1D6を振るから、ういちゃんは令呪ください!(ころころ)令呪を貰えたら……そのダメージに24点追加!
初夏/24点も貰えるの? それだと全部合計して……霊力ダメージ88点だ!
GM/……『蛇紋の血鎗』はピルピルしながらも、まだ動いています。だけど、ういちゃんの攻撃を受けて転倒になった上に、【行動値】の順番からして次は……。
初夏/……エリシャちゃん、行って!
エリシャ/ありがとう、ういちゃん! エリシャは《闇纏い》を使用します。

 ダメージアップをする《闇纏い》の判定にも成功し、エリシャは命中判定も成功。
 『蛇紋の血鎗』は回避判定にファンブル。どれだけ厳重に茨で縛られているのか。


エリシャ/《圧縮撃》を使用します。ではいきまーす!(ころころ)あ、ダメージロールが1と1……。
こよみ/これはひどい。《悔改めよ》ー!
エリシャ/あ、ありがとう!(ころころ)ダメージロールを振り直した結果……40点の物理ダメージです! どうだ!
GM/【HP】オーバー14点で、倒れます。
こよみ/こてん! 振り直さなかったら危なかったー!
GM/……ギチギチと茨で縛られた彼。次の瞬間、ライフルの銃弾が男の頭を撃ち抜く。そうして魔法使いの動きは停止した。
初夏/シュルリと茨を解きます。
GM/彼の体は次第に青い光に包まれていきます。「……ああ、やられてしまったか。早く餌を食べなかった僕の落ち度だな」 君達と戦い、ボロボロの外見にも関わらず口調は流暢です。
初夏/……消えるまで、鋭く睨みつけます。
GM/「まあ、人間達の穏やかな生活を楽しめたから良しとするか。なかなか楽しかったよ。ご飯、ごちそうさま」
初夏/……今更そんなことを言っても、あたしは二度とこの世界に現れないことを祈ります。
GM/彼はフフッと笑って……完全に消滅します。「ではな、また会おう」
初夏/お断り!
こよみ/バイバーイ!
エリシャ/……なんか、また来そうだよね。
こよみ/来たらまた遊んであげればいいよ。
GM/さて、君達の背後に居た大蛇のクルミなんですが……『蛇紋の血鎗』が昇華されると同時に、彼女もまた青い光を纏って薄れていきます。
初夏/ええっ!?
GM/理由は、魔力供給を行なっていたマスターが消滅したからです。ルールブックの『英霊ルール』にも記載されていますが、霊的な人外達は魔力が無いと体を構成できません。なので支えてくれるマスターがいない彼女は消えるしかありません。
エリシャ/……契約しよう! クル姉に近寄ります! 今できますよね!?
GM/一応、彼女は拒否するよ。『蛇紋の血鎗』の従者だったクルミには、君達への罪の意識があるからね。元々は記憶を取り戻したら殺す命令を受けていたし……。
こよみ/でもしなかったじゃん! 教会からしてみれば、45人を脱出させてくれた功労者だよ!
エリシャ/そう! ……マスターの命令に逆らって優しくしてくれた! それだけで充分だ!
初夏/クルミお姉さん……一緒に帰ろうよ。
GM/「みんな……ふえぇ」 彼女は恐ろしい大蛇の姿から、人間の女性の姿に変身します。そしてキュウとお腹を鳴らす音を出します。
初夏/一緒に帰って、ご飯を食べようよ!
GM/「みんな……みんな……『蛇紋の血鎗』に食べられなくて、良かった……」 マスターとの契約を無くした今、令呪に縛られることのない彼女は、初めて口にします。「エリシャちゃん、契約して……一緒に居るって約束してくれないと、私……消えちゃう体になっちゃったから……」
エリシャ/消えちゃダメ、絶対ダメだよ! ああ、征服欲が満たされるわ。
こよみ/今、相当ぶっちゃけたね!?
初夏/オスの本能が出てきたよね!?(笑)
GM/ぎゅうっ。クルミはエリシャちゃんの手を掴みます。契約完了です。エリシャちゃんはキャラクターシートのサーヴァント欄に「クルミ」とお書きください。
こよみ/……こよみもクルミちゃんにぎゅうって抱きつく!
エリシャ/ずるい! ボクも抱きつく!
初夏/あたしも! 三人でクルミお姉さんをぎゅーってします!(笑)


 ●エンディングフェイズ

GM/君達は外に飛び出します。気付くとそこは、山奥の森の中。どうやら何の変哲も無い木に《圧縮された世界》で君達を閉じ篭めていたようです。蛇が入れるぐらいの穴の中から四人は飛び出してきます。
初夏/こんな所に居たんだ、あたし達……。
こよみ/確かにこんなアジトじゃ窓が無い訳だ。
GM/どうやら先に正気を取り戻した聖女達……『蛇紋の血鎗』討伐部隊の生き残り45人が教会に連絡を入れてくれたようです。すぐに教会が救援に来てくれました。駆けつけてくれた教会の人達によると、52人が犠牲になり、君達48人が行方不明のまま数日が経過していたそうです。君達を待っていたのは事情聴取です。
こよみ/なんでも話すよ! それと……クルミちゃんについても。こんなに人間寄りの異端、そうそういないですよ!
エリシャ/そうそう、彼女は悪い男に引っかかっちゃっただけだから! 必死に情状酌量の余地ありって説明します!
GM/欺く神の眷属の配下だった異端だから、そう簡単には解放されないだろう。異端刑務所に連れていかれるクルミですが。
初夏/……クルミお姉さん。ちゃんと帰ってきたら、おかえりなさい会を開くからね。それまで食べたい物を決めておいて!
エリシャ/蛇だから玉子とか用意した方がいいのかな?(笑)
こよみ/またおにぎり作ってあげようよ!
GM/すぐに再会できる。近いうちに彼女は帰ってくると君達は確信します。彼女の誠実な態度がそのことを予感させてくれました。また君達と一緒に平和の日々を、今度こそ本物の穏やかな日々を過ごせることを祈って……。

 アナザーワールドSRS・リプレイ
 〜 ミズガルズの聖女達 〜




END




 ●アフタープレイ

こよみ/お疲れ様でーす! が、頑張りました〜……。
エリシャ/む、難しかった〜……でも、いい勉強になりました。初歩に戻ったような気分ですよ!
GM/今回のハンドアウトは特殊背景だったからどうやって作ったらいいか難しかったみたいだね。でもみんな、よくここまで綺麗なセッションにしてくれてありがとうございます。
初夏/新クラスの[イレギュラー]、楽しかったよー! 半分ぐらいネタで取った特技が活躍の場を頂けて良かったー!
こよみ/『イベントキー:違和感』を見たときはゾクゾクしましたね。《パミュートメモリ》でエリちゃんに違和感を渡せたのも自然な流れで良かったです。
GM/今回は、バージョンアップした『AW4版』だからこそのシナリオをやりかったので無事終えられて嬉しいです。
エリシャ/回避成功しまくりで生き残れましたけど、神様相手に勝てる訳無かったので勝てて良かったですね……。
こよみ/神は慢心してくれなきゃ勝てないもんね。
初夏/慢心せずして何が神かっていう人もいたよな(笑) みんなの記憶を消していたのもクルミお姉さんなのかな?
GM/そうです。クルミは[狂戦士/異端者/アーティスト]で、範囲で記憶操作を行なって君達を騙していました。直接危害を加える配下ではなく、聖女達を無力化させるための駒だったんです。一度目の『蛇紋の血鎗』との戦闘で48人の【HP】と【MP】はボロボロだったので、元気に育てるんだぞーって命令されていたのでしたー。
初夏/……あの、GM。『蛇紋の血鎗』は結局、エリシャちゃんのことを男だと気付いてないんですか?
GM/魂が聖女だから男でもいいんだよ。
エリシャ/神は寛大っていうか雑だな!?(一同笑)




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