アナザーワールドSRS
■ 『 時哭ノ声 』 3ページ ■
2025年6月26日/6月27日




 ●クライマックスフェイズ 〜対決〜

裕二/前回のあらすじ。おまじないの異端がいたんです!
柊也/異端がいたんすね。
GM/そして鍵をゲットだぜ! 鍵は、先生と生徒のセットだったぜ! 放送室に行くぜ! なお、NPCはクライマックスフェイズ中は無事であると思ってください。PCが全滅しない限り死ぬことはありません。
裕二/ついて来てくれた男子生徒の名前……何だっけ、三村くんだっけ?
GM/三吉くんですね。生徒の名前は、一橋、二木、三吉、四葉です。
柊也/そして百原に、千々野。
ジェズアルド/あ、そういう名前の繋がりだったんだ!? いま気付いた(笑)
GM/いや……シナリオに登場する生徒NPCと、PCとプレイヤーが付けてくれるヒロインNPCの名前は別物なので、まったくの偶然です(笑)
裕二/ねぇ、三吉くん……だったよね? 君、ここ1週間でおまじないとかしたかい?
GM/(三吉になって)「おまじない? してないですね」 なにそれの顔。
柊也/でも、そういう本は借りた? 二木さんに教えてあげたりとかしたんじゃないすか?
GM/「図書部の四葉が、みんなで調べものしてたときに『面白い本がある』って言ってたから自分も読んでみました」 そう言いながら彼は放送室の方へと歩いて行く。君たちを連れながら。
裕二/あぁ、みんなで見てたのか……。放送室までテクテク。
ジェズアルド/ホンマにアンタらのクラス、仲良しやねえ。

 そうして薄闇の廊下を抜けて辿り着いたその扉は、今まで拒まれ続けてきた場所だった。
 ――放送室。
 それぞれの“鍵”を握っている。それは物理的な鍵ではない。
 ごく普通の流れで三吉が近寄り、九十九が警戒しながら扉に近づく。


裕二/なんか、もう一波乱ありそうな気がしてならないのよね。

 その瞬間、「当然のことのように鍵が開いた」。
 さっきまで君達が足掻いていても開かなかったのに、条件が整ったかのように。


裕二/ビンゴ♪
柊也/扉は開くものだ!
ジェズアルド/再現されたわな。
柊也/けど、これで終わりじゃない。ここからが本番っす。
ジェズアルド/うんうん、警戒せなねえ。

 扉はゆっくりと、ごく普通に開く。
 ……そこは、ごく普通の放送室だった。
 机と椅子、壁に立てかけられた放送機材、何の変哲もない小さな部屋――のはずだった。


裕二/だった!?

 時計の針が、午後四時四十四分へと少しずつ滲むその刹那。空気がひときわ細く震えた。
 まるでフィルムを戻すように、
 そこに、ひとりの女子生徒・
二木 亜子の姿がぱっと現れた。

ジェズアルド/……やっぱり。
GM/ちょっとしたマスターシーン、始まります。
柊也/着座。

 ――よくある話だったのかもしれない。両親とは、うまくいってなかった。
 でも、九十九先生が間に立ってくれた。
 一見怖そうで、最初は声をかけるのも勇気がいったけど、本当はとても優しくて、わたしのことを、ちゃんと見てくれた。


ジェズアルド/九十九はん、めちゃええ先生なんやなあ……。

 そして、友達ができた。たくさんできた。他愛のない話で笑いあえる、奇跡のような日々。
 今どきいないような、いい子たちばっかりだった。多分あんな素晴らしいクラスは、もうどこにも存在しない。
 卒業が怖い。終わるのが、怖い。
 笑い声が、ばらばらに散っていくのが、先生が別の場所へ行ってしまうのが、なにより……この日常が、過去になるという事実が、息ができないほど怖かった。
 どうか、この日が、終わらなければいい。先生も、友達も、わたしも、ずっとここで。
 そのときだった。何かが、そっと囁いた。
 「じゃあ、続けよう。ずっと放課後でいられるように、してあげるよ――ボクを呼んで」
 虫のように小さな声だった。
 けれど、その声に頷いた瞬間、クラスメイトが面白がって図書室で読んでいたあの本を思い出した。
 ……世界を、止める方法を。

 放送機材の背後、壁のスピーカーから――いや、天井か、床か、それとも空間の“裂け目”からか。
 音とも言えない、金属を削ぐような呻き声が、空間の隙間から漏れ始める。
 「たくさん、食べよ」
 本能に従った狡賢いちっぽけな存在が、たくさんの餌を得て、大きくなって、今日もまた御馳走を求めて現れた。


裕二/少年少女のセンチメンタルを悪用するのは許されざるよ。
柊也/だから異端はぶっ殺すべきなんすよ!
ジェズアルド/分っかりやすーいラスボスでイヤンなっちゃうねえ!
GM/やっほー、ラスボスだよ! という訳で、思春期少女の気の迷いによって召喚された異端! たくさんご飯をずっと食べてたのでそろそろ外に出ようと思うよ! 5年も食べたからね、そろそろ結界で出られなくなった学園の外へのアプローチかけてみたよ。
ジェズアルド/あ〜、放送が聞こえる〜(笑)
GM/やった! 放送が外に届いた! 外部の人も来てくれた! ……ってことは、外への隙間もできたな!? 頑張ればきっと外から来た人の隙間から出られるね! もうちょっと食べてから頑張って出よう〜っと! そんな顔の虫の大群です、こんにちは。
裕二/若い子のセンチメンタル食い物にするのはおじさん感心しねぇなぁ。
柊也/お前がそういう悪い奴で嬉しいぜ。気兼ねなくぶっ殺せるからなァ。
ジェズアルド/その通りやね、同情の余地ねえわあ。
裕二/ちょっとそこの処刑人さん、判決をどうぞ。
柊也/そんなん、決まってるじゃないすか。――罪ありき、故に報いを。

AF判定「クライマックス戦闘」
 ・使用能力値:【ダメージ】【回復量】
 ・難易度:200

※「5年の餌を得て強大になった異端を討伐する」演出に成功すること。
 成功した場合、エンディングフェイズに移行する。
※ある条件を満たした行動をすると、難易度が大幅減少をする。

【行動値】
 ジェズアルド:22
 ナキムシ:15
 柊也:11
 裕二:9


GM/これがクライマックス戦闘です。注釈にもありますが、演出中にある行動をしてシーンに合致すると、難易度が大幅ダウンする特別イベントも発生します。それでは、セットアッププロセスから!

 セットアッププロセスに、ナキムシは≪闇の血統≫を使用。柊也は≪闇の衣≫を使用。
 裕二は≪抉る幻≫でダメージを与える行動を選択した。


裕二/命中判定をします。(ころころ)命中13。
GM/ナキムシ、回避判定をします。(ころころ)回避9で当たります。
裕二/(ころころ)4点のMPダメージを与えます。
GM/『現在難易度:200分の4』です。
ジェズアルド/≪抉る幻≫は『供給』した相手ならダメージがアップするんやけど、さすがに虫さんと『供給』はしてないからな。
柊也/供給する!? 上級者向けでは?
GM/蟲姦じゃん(笑)
裕二/『刺して穿って貫いて 晒して飾って磔て 虫は皆々標本の中……Pierce!』 先手を打つようにパチン、と指を鳴らすと、幻影の虫ピンがタタタタンッ! 虫の群れに突き立っていく。
ジェズアルド/毎回呪文の詠唱、凄いな〜!
柊也/リズムが良い。
GM/毎度助かる、ほんと助かる。という訳で、イニシアチブプロセスに異端ナキムシが≪鳥躍≫を使用。異端より速い【行動値】のジェズアルドさんがイニシアチブ特技を使わなければ、先手で攻撃します。
ジェズアルド/無いでーす
GM/じゃ、攻撃するね
ジェズアルド/やだ
GM/素直 ≪獣化≫+≪殺法:麻痺≫+≪殺戮の身体≫の、範囲攻撃で全員に物理ダメージ。1点でもHPダメージが入った場合、麻痺が入ります。命中判定(ころころ)命中21。出目が6・5だった。
柊也/つえー。そりゃもう、成長してるんだから強くて当たり前だな!(ころころ)回避14。
裕二/(ころころ)回避10。
ジェズアルド/(ころころ)回避19。回避には自信があるキャラメだったけど当たった! 出目も5・6だったんだけどな〜!
裕二/あ、じゃあジェズアルドさんの回避に≪コネ「特命課」≫を使用。クリティカル回避にする!
ジェズアルド/嬉しい〜! ほんとユージはんカッコイイわ(^ε^)-☆Chu!!
裕二/ありがと♪ まだ空中に浮いていた幻影の虫ピンをダダダッとジェズアルドさんの周囲に打ち込んで虫を縫い留めて、最後の≪コネ「特命課≫でクリティカル。
柊也/俺はセットアップで【HP】を増やしたし、ここは受けてみる。
裕二/おじさんはどうしようかな、普通に貰う以外は何もできない。令呪を貰って避けるべきかしら。
ジェズアルド/じゃあ令呪あげよ 悪魔ちゃんが1個目ポーイ!(^ε^)-☆Chu!!
裕二/ありがとー! じゃあ+20もらって回避!
GM/お見事回避! では、柊也くんのみダメージ!
柊也/来い。
GM/(ころころ)物理ダメージ27点!
裕二/避けてて良かった、最大【HP】でもぴったり沈んでた(笑)
柊也/【防御力】が6点あるから、21点ダメージ。【HP】は49点だから生きている。
GM/1点でもダメージを受けると麻痺(回避−5)となります。虫がむしむしと柊也くんに纏わりつく!
柊也/みんな、俺の後ろに隠れてください。引き受けます。
ジェズアルド/惚れるわ!
裕二/おぉぅ、あんまり無理すんなよ? いや、今のを俺が貰ってたら死んでたけどよ。
柊也/大丈夫す。ていうか、俺は血を流した方が強いんで。……噛みちぎられた箇所から出血して、それが人形となっていく。
GM/演出つよつよだわ。では……まずは、イニシアチブプロセスです。
柊也/≪血の彫像≫+≪血のいざない≫+≪血の宴≫、5体のモブが登場
GM/これは範囲攻撃殺し!(笑)
ジェズアルド/先生らも守れる!
GM/では、お次は【行動値】22のジェズアルドさん。メインプロセスどうぞ!
ジェズアルド/放送室は狭い! ≪テリトリー≫で結界を張って、場所をせまっくるしい特殊教室じゃなく広い体育館みたいなとこにするで! ≪ソウルデバイス≫の悪魔ちゃんたち、手伝ってや〜。
GM/場所が変わった! 放送室、どう見ても狭いしねえ。
柊也/助かるっす。これでどこからでも一撃入れられるようになったっす。
ジェズアルド/感謝は投げキッスでええで
柊也/(・ε´・)-☆Chu!!
GM/シューヤはんが投げキッスしてくれた!(笑)
ジェズアルド/元気出たわ〜! お肌ツヤツヤ≪マジックコスメ≫!(笑) ≪コネ「リリルラケシス」≫で≪コネ「裏社会」≫で≪ストリートワイズ≫から引っこ抜いてきたとっておき悪魔ちゃんたちの力を見とけや〜。
GM/双子悪魔ちゃん(^ε^)-☆Chu!!
ジェズアルド/≪成長促進≫でグングン悪魔ちゃんたちが蟲からエネルギー吸い取って身体大きくボンキュッポンにしていく!
裕二/悪魔ちゃんがボンキュッポンに!
ジェズアルド/成長しきったところで≪インドラ≫、大ダメージかましていくで〜! 成長しきった悪魔ちゃんたちは≪バーストウェイブ≫、周囲をひたすら黒い炎で焼き切っていく! はあ、【正気度】足りるかな……キメとくか、お薬ぽーい。≪プロパゲイト:トランキライザー≫。
GM/『現在難易度:180分の4』です。
ジェズアルド/≪バーストウェイブ≫+≪ソウルデバイス≫で攻撃。使用SDは4つで攻撃します。(ころころ)命中15。
GM/異端の回避判定。(ころころ)回避9で当たりまーす。
ジェズアルド/やったぜ、≪インドラ≫を使用。(ころころ)物理ダメージ41点よろしゅう!
GM/出目良いな!? ボンキュッボンの双子悪魔ちゃん凄い! 『現在難易度:180分の45』になりました……あと3分の1ぐらい! 異端は既に行動済みなので、シューヤはんの番になります。
柊也/イニシアチブプロセスで、≪罪ありき≫+≪故に報いを≫を使用。味方全員にダメージ+3D6。
GM/おおっ、≪罪ありき≫+≪故に報いを≫のコンボ大好きなので嬉しい(笑)
ジェズアルド/かよわいおじさんも+3D6のキスができるで。
裕二/+3D6キス!?(笑)
柊也/(ころころ)【HP】4点のコストを払う。……これが俺の覚悟だ。俺の苦痛を食らえ。痛みや苦しみが好きなんだろう? くれてやる。その代わり、それが毒となってお前を殺す。
ジェズアルド/かっこいい〜!
柊也/≪薬物調合≫+≪L:特技取得≫、毒効果のある痺れ薬を作った体で、さらに≪闇の勇姿≫……これは直接使用。麻痺をお返ししてやる。≪凶々しき武器≫で攻撃。≪完全演技≫……痛くねえ? なわけあるか。クソ痛ぇよ。けどな。その痛みがあるからお前を殺せる。それだけで嫌な思いの何倍もハイになれるぜ。
GM/かっけえ〜(笑) 『現在難易度:170』です。
柊也/(ころころ)命中16!
GM/(ころころ)回避13、当たります!
ジェズアルド/シューヤはん! うちの子が援護するで! ≪インドラ≫使用、ダメージ+16して!
裕二/殺意がお高い!
柊也/(ころころ)物理ダメージ43点! 腹いっぱい食らえ。俺は食いでがあるぞ。
裕二/令呪を打っとこうか。よし、ぶちかませ! 倒してくれりゃ御の字だがな!
柊也/みちみちと筋肉を唸らせて、破壊の衝撃を面で蟲に叩きつけ押し潰す! 令呪を貰えば、合計で63点ダメージ。
GM/『現在難易度:170分の108』です。……続きまして、ユージはんです。
裕二/おじさんも出し惜しみはせずに……演出いきます。仕事だレオ、俺を守れ。そう囁くとウズマキの中から、周りの虫を遮るようにジェズアルドの放った炎が勝手に動いて、裕二の傍に執事服の悪魔が滲み出て来る。
ジェズアルド/きゃー!
裕二/≪コネ「魔王の落とし子」≫所属の悪魔であり≪異端の集い≫の伝言役である≪背徳の従者≫です。
ジェズアルド/双子の悪魔ちゃんたちが男の色気にやられて死にます。
柊也/召されたー(笑)
裕二/皆が戦っている間に地面に手をつき、本来は生物に使う≪愉悦の波≫の念をただの波として地面と空間に放出し、≪空間知識≫と合わせてソナーにする。
柊也/能力を的確に扱っている強者! やはり術者はこうでないと!
裕二/調べるのは、ジェズアルドの作った空間ではなく「本来の放送室」。そこにあるはずの「封筒」を空間知識による魔力探知と、≪愉悦の波≫を応用したソナー探知で物質的に探し出そうとする。
ジェズアルド/あっ、封筒! ……ガチで存在を忘れてた(笑)
裕二/この儀式の要は『秘された封筒』『思い出の音』……探し出して暴けば、ささやかな呪いは儀式の体を保っていられないはず。
GM/では、裕二は封筒を探す。探知は、もちろん反応する。放送室のマイクがある機材……のテーブルの、真下。テーブルの裏板に、かわいいマスキングテープで張り付けてある。ほんの些細な隠し方。あっという間に見つかる。けど、見つけないと見つからない場所だ。
ジェズアルド/天板の裏か!
裕二/≪魅了の『魔眼』≫に位相のずれた本来の放送室を映し出し、柊也にマスター権限で命令を飛ばす。柊也くん! 3歩進んで2時の方向に一撃!
柊也/3歩進んで……2時!
裕二/無理に動かしたせいで起きる柊也くんへのダメージは≪鎮静剤≫と≪肉体復元≫で補填する。これは実際にも使用します。
柊也/ぐわっと踏み込み、大きく加速。そして右手に持った剣を逆手に、ずんと下に突き立てる。すると、裏板の下に貼ってある封筒を紅い剣が刺し貫いている。
ジェズアルド/合体かっこいい!
GM/封筒を紅い剣が刺し貫く!

 ――ガギン。いきなり耳の中を貫くような、ガラスが砕け散るような音。
 ぎ、ぎぎ、ぎぎぎ。虫たちが、先ほどまでの攻撃とは違う……明らかに狼狽した動きを見せる。
 うろうろ、ぞわぞわ、ぐるぐる。ぐるぐるぐるぐるぐる。


ジェズアルド/統率力が無くなっていった……!?
裕二/自分の目には映っている封筒を、紅い切っ先から抜き取って開きます。『秘すれば術 明かせばペテン 俺の『眼』はお前(秘密)を『視た』ぞ!』 魔術的に宣告する。
GM/呪術が解かれる。難易度が−50されます。その結果……『現在難易度:104の108』……上回ったな!?
ジェズアルド/あ、クリアじゃん
GM/ほぼピッタリでクリアだ!?
柊也/勝った。
裕二/一応、マイナーで≪鎮静剤≫、メジャーで≪肉体復元≫で柊也くんを回復します。(ころころ)【HP】を17点回復してください。
GM/蟲の動きが、ゆるゆると遅くなっていく。では……解除したのは裕二さんだから、無力になった蟲の一匹が、ぴょーんと裕二さんに飛びつこうとする! てや〜! ただの羽虫のような一撃。力を失ったそれは、ただ目の前で飛ぶのみ。
裕二/それに背を向ける。……レオ。一言告げると、傍に控える執事の影が獣の形になってバクン、と虫を食べて、おしまい。
柊也/綺麗さっぱりお残しなし。
GM/ぷちっとな。おしまいです。一切残らず、ぱくんと食べられた蟲と同時に、周囲の軍団も光となって消えていった。……クライマックス戦闘、お疲れ様でした。
裕二/そして二人や悪魔ちゃん達に恭しく一礼して、悪魔はウズマキの中に消えていく。
ジェズアルド/悪魔ちゃんたちが「きゃ〜!」ってうちわとサイリウムを振ってるよ(笑)
裕二/眼鏡を掛け直す。……さて、タネが分かればあっけない相手で助かったさね。
ジェズアルド/ホンマや。ひらめきって大事やな〜。
GM/蟲を倒したことで、蟲は消滅。夕方の世界に……耳の奥にガキンガキンというガラスが割れる音が鳴り響く。普通の世界ではありえない、ずっと何かが割れるような音がする。「この世界」が再現できず、元の何かに戻っていく、そんな気配がした。
ジェズアルド/学校が元通りになっていくってやつぅ?
裕二/うわぁ。これ、帳尻合わせで世界がギシギシいってねぇ? 大丈夫?
柊也/大丈夫な音じゃないすね。
GM/「……外の世界は、お前たちが来たのは……少し時間が経っているんだったな」 九十九は周囲の異常さを感じ取りながら、尋ねる。
ジェズアルド/あ、九十九はん!
裕二/5年くらいなぁ……っと、そうだ。ねぇGM、放送機材まだ使える?
GM/はい、使えますよ。まだ。
ジェズアルド/え、何するん?
裕二/全校放送のスイッチを入れて……ポケットから取り出した鈴をチリーンと鳴らす。
GM/「それは……?」
裕二/『学校に残っている皆さん、下校のお時間です。悪い夢は忘れて、微睡み……心を癒して夢から現へ帰りましょう』 鈴を鳴らしながら全校放送で≪愉悦の波≫と≪ヒュプノスの枝≫を校内に広げる。
ジェズアルド/おおお〜。
柊也/ヒュプノス大活躍。
裕二/ついでに、何度も痛めつけられた魂の傷も置いて良ければいいわね。機材のスイッチを切る。……まあ、お前さんらがどうなるかはまだ未確定だが、どっちみちこんな恐い事、寝てる間に過ぎればいいさ。
ジェズアルド/……ええ気遣いやな。で、この学園の子たち、無事なん? もう食われた後なん?
柊也/止まった時間が動き出して、異端に殺された事実は選択されなかった時の彼方に消え去る……ということになるんすかね?
ジェズアルド/彼らは5年後の現代、いけるん?
GM/「……おそらく、いける」
ジェズアルド/いけるん!?
柊也/師匠! いけるんですね!
GM/「柊也の予測で多分あたっている。でも、魂が傷ついていたのには変わりない。裕二がしてくれたことは本当に助けになる……若い彼らのな」 【正気度】1とか0だった子が、ちょっとは回復した状態で5年後に目覚めるかも。
ジェズアルド/ええやん! ヒュプノス大活躍!
GM/「そもそも、この世界を願った人物は『ずっと幸せで平和で元気で』を願っていた。彼ら彼女ら、そして俺を傷つくのは、阻止したくてたまらないだろう。何よりも修正したいのは、俺たちが不幸になることだから……現代に戻れば、きっと俺たちは普通に目覚められるはず」
裕二/じゃあ、二度寝した時みたいな心地良さのヒュプノスをご提供しておいて損は無いか。
GM/「……その、提案があるんだが」 そう言って九十九は、PC1である裕二と柊也を見ます。
裕二/ん、なぁに?
柊也/何すか? 何でも言ってください。
GM/「彼ら彼女ら、この世界で巻き込まれてしまった生徒たちは……多分無事だ。だが、ちゃんと5年後に目覚めるかは分からない。……異端の影響がどれだけ出ているか分からないからな。だから、この世界の創造主になった子の『おまじないの強度』を少し上げてやろうと思う。……無事にいろという願いを、少し強めてやろうと思うんだ」
ジェズアルド/ほう? そんなことできんのや?
GM/「ああ。それの手伝いを、ちょっとだけしてほしい……」
柊也/もちろんすよ。何が必要すか?
裕二/まじないは得意分野だぜ。まぁ対価はいただくが。
GM/「……二人とも、俺と手を握ってくれ。意識を高めたい」

 『連続作業判定:≪用意できたらいいもの≫』
 【意志】判定(難易度:10)→【理知】判定(難易度:8)→【幸運】判定(難易度:10)の判定を行なう連続作業判定。
 全て成功したら、ボーナスイベントが発生する。
 PC1が2人いる場合、1名でも成功していればOK。


ジェズアルド/あー、なるほど、「用意できたらいいもの」ね……(笑)
柊也/手を貸すだけでいいすか?
裕二/手だけぇ? もっとあげてもいいけど……仕方ないので柊也くんと九十九くんと輪になるように手を繋ごう。

 1回目の判定は、【意志】判定(難易度:10)。
 裕二は達成値15、柊也は達成値13で2人とも成功。


裕二/【意志】なら固定値7だから、ピンゾロ以外成功。5年ぶりなんだからイチャイチャさせてくれてもいいのにー。
柊也/俺だって5年ぶりの師匠なんすから、独り占めはダメっす。

 2回目の判定は、【理知】判定(難易度:8)。
 裕二は達成値10、柊也は達成値9で2人とも成功。


GM/よしよし! それでは最後の判定です。

 3回目ラスト、【幸運】判定(難易度:10)。
 裕二が達成値10、修也が達成値14で2人とも全成功。


裕二/令呪がいるかと思ったけど、そうでもなかった。
ジェズアルド/おまじないブック今のうちに読み上げておくわな〜。「用意できたらいいもの お相手の大切なもの あるとより効力アップ! なくてもできるよ」
GM/「わざわざ目の前で読み上げるな……露骨すぎる」
ジェズアルド/わざわざ主張しといた方が2人も嬉しいやろ〜?
柊也/えっと、つまりどういうことっすか? 大切なもの……?
GM/「考えなくていい。供給してもらった。以上だ。助かった……ということだ」
裕二/『思い出は小箱に 痛む記憶は破れた時と共に 壊れた柱時計の奥底に しまえ しまって おしまいに。 劇が幕を下ろすように そっとそっと すべては魔女の戯言なれば…』 呪文で補強。
ジェズアルド/相変わらず呪文流暢やな〜!
GM/……どこまでも続いていた放課後の空に、ついにヒビが入る。一度も沈んだことのなかった夕陽が、崩れていく。

 校舎が、軋む。あらゆるものが“解かれていく”。
 かつて、時を留めていた異形の力。声の法則で縛られた世界は、今……解放されている。
 音が、消える。
 封筒に書かれていた言葉。
 「時間になりました。全校生徒は……」という、ごくごく普通のアナウンス。
 どうしてそれが思い出の音なのか。
 ――「二木の声を聞くと、学校に来たって気がするよ」。
 そんな言葉を貰った少女がいたからだった。


ジェズアルド/おわ……人たらし。
柊也/女殺し。
裕二/いやん、あまずっぺぇ……(笑)

 そして、君たちは気づく。今や“誰も使わなくなった廃校”の姿へと、確かに戻っている。
 5年後の、現代だ。至る処に、「5年前から倒れている生徒たち、教師たち」が見える。
 ぐったりとしているが、皆、胸を動かしていた。


柊也/抜けた……ってうわ、大丈夫か!?
ジェズアルド/おおおー!? 5年間昏睡とかそういうやつー!?
GM/そういうやつです。もちろんさっきの連続作業判定を成功しているので、全員無事です。ただしすぐ治療しないと無事ではない。
裕二/GM、≪空間知識≫+≪鎮静剤≫+≪肉体復元≫でシーン回復を飛ばしていーい? 「シーン内の味方と認識してる人物」を対象にできるから、いいよね?
GM/回復めっちゃ演出にあいます、いいよ! 最高です!
裕二/ジェズくん、令呪ちょーだい。
ジェズアルド/ぜーんぶ持ってって(^ε^)-☆Chu!!
柊也/師匠! 安否確認。
GM/九十九も、いきなり膝をつく。どうやら5年間真の体は動かなかったから、関節が動かなくなっていたらしい。
ジェズアルド/うちの悪魔ちゃ〜ん! もう結界は大丈夫っぽいから飛んで行って現場復旧委員会や心霊治療医院会を呼んできてな〜!
GM/双子悪魔ちゃんは「分かった〜!」ってぴゅーんと飛んでいきました。
ジェズアルド/かわいい! うちの子サイコー!(^ε^)-☆Chu!! すぐに救助隊に来るよう手配したから後は応急処置はユージはんら頼みやす〜。
裕二/『さて、現に還りし皆々様へささやかな贈り物を ラベンダーの花弁に夢の欠片 甘い甘いはちみつを添えて 痛みは夢に 傷は甘い空事に 魔女の薬を召し上がれ』 ガラス瓶から垂らした薬が空中で波紋を広げて、学校中に広がっていく。
ジェズアルド/なんでそんなに呪文いっぱい言えるん?(笑)
GM/凄いよね(笑) 九十九は柊也に体を貸してもらっていよう。意識は他の昏倒生徒たちと違ってハッキリとしているけど、体は不自由です。
柊也/師匠、大丈夫すか? 必要なのは供給すか? 栄養すか?
GM/「……お前の支えがあればいい」
裕二/あ、おじさんが仕事してる間にズルい!(笑) ……でも、まぁ、いっか。じきにジェズくんが呼んでくれた医療部隊が来ると良いんだけど。
ジェズアルド/うんうん、ちょっと待ってな〜。多分≪クリエイトゲイト≫で数分で来るで! だからちょっとイチャコラしといて
GM/「イチャコラはしない。裕二のおかげで、なんとか楽になった。だから……もう少しこのまま待たせてくれ」 という訳で、ジェズさんの言う通り数分後には救助隊が駆けつけ、裕二さんのおかげで的確な応急処置を行われていた彼らは、無事救助されるのでした。



 ●エンディングフェイズ1/ジェズアルド 〜対話〜

 こうして、呼び出された救助隊によって取り残されていた生徒や教師たちは、ひとり残らず救い出された。
 彼らはみな五年前と変わらぬ姿でそこにいた。制服もそのまま、時間も流れていない。
 異端の空間にずっと囚われて、ずっと死に続けていたはずだというのに、元の世界へと戻ってきた。
 それは奇跡にも似ていた。「いつまでも平和で元気で楽しくみんながいられますように」という“おまじない”によって彼らの無事は約束されていた。
 今後、後処理は山ほどある。身体のケア、心の治療、記憶の調整。あの時間をどこまで覚えているのかは、それぞれだ。
 けれどそれでも、彼らは日常へと戻れるだろう。不思議と、確信があるのだ。


裕二/でも、5年ウラシマは可哀想。
GM/それはそう(笑) エンディングの現状説明は以上です。ではPC2のジェズさん、エンディングシーンでやりたいことある?
ジェズアルド/せやな〜。PC1のお二方には九十九はんとしっぽりムフフしてもらいたいからな〜。
GM/しっぽりムフフは多分する。
柊也/3人でトレーニングすね。
ジェズアルド/だから、うちは後処理に尽力しました〜っていうやつと、生徒たちをもろたるわ。
GM/もろたるの?
ジェズアルド/生徒や5年前に行方不明になってた人達は、みんな事件解決で無事なんやろ?
GM/無事です。PC1たちの最後の連続作業判定のおかげで欠けることなく、それどころか五体満足で元通りになれました。
ジェズアルド/その中でも、黒幕にはちょっくらお話はしときたいわ〜。
裕二/黒幕というか、引き金というか……。
ジェズアルド/きっと無事と確定されていても5年寝たきり重症患者には違いない二木ちゃんの病室に忍び寄っていい?
GM/お、いいね! 二木ちゃんに会いに行きましょう。
柊也/わくわく。
GM/という訳で、二木亜子がいる病室です。彼女はベッドに寝てます。
ジェズアルド/彼女が目を開けると、枕元に妖しいダークエルフが立っている。
柊也/事件が始まる!(笑)
GM/白いカーテンが揺れる病室。個室の病室にて、突然現れるダークエルフ!(笑)
裕二/妖しいダークエルフ! ただし、はんなり系(笑)
ジェズアルド/やあやあ、こんにちは〜。よう眠っとったお姫さん。
GM/びっくり。
ジェズアルド/そんな焦らへんで。怪しいものじゃないどすえ〜。アンタが……ものすごーい事件を引き起こした張本人ねえ! 愉快に話しかけます。
GM/妖しい。怪しすぎてウケる。彼女は怯えてベッドの隅に寄る(笑)
柊也/そして時計を見ると4時44分(一同笑)
裕二/ボスのときの妖しいBGMが流れてる(笑)
ジェズアルド/うちらがどうにかしてやったけど、そうでなかったら……アンタは、悪い化け物を召喚して全校生徒と先生を皆殺しにした挙句、巨大になった化け物を外の世界に解き放っちゃう、稀代の異端犯罪者になるとこだったんやで〜。
GM/ど、どう見ても黒幕の悪魔だこれー!?(笑)
ジェズアルド/ただのPCです。ねえねえ、どう思う? 地獄行きの寸前だった感想、ある〜? アンタの今の心を聞きたくて来たんよ。おせーて
裕二/いきなり現れてこの質問……か、かわいそ過ぎる(笑)
GM/しばしの間、二木は何も言わない。「多分、私……そのときのこと、ちゃんと全部分かってた訳じゃないと思う」
ジェズアルド/ほむ。
GM/「怖くて。さびしくて。とにかく、なんとかしなきゃって焦っていた」
ジェズアルド/ほむほむ
裕二/正直、自覚あるかどうかも怪しい流れよね、あれだと……。
GM/「説明は、教会ってところの人達に一応されたけど、みんなを5年間寝たきりにさせたのは……私らしいって。もしかしたら、皆殺しにした。とても恐ろしいことをしてしまったと思う」
ジェズアルド/ほう、説明されたんか。ちゃんと聞いて偉いね〜。で? どう思う?
GM/「……それだけ皆を、九十九先生を、クラスの子たちのことが、本当に好きだった。私は間違えていて、それを止めてもらった……けど、きっと、私は……いつかやっていたんだと思う。悪魔の声を聞いて何かしでかしちゃうこと」
ジェズアルド/ほーん。
GM/「貴方が止めてくれたというなら、止めてくれてありがとう。……どうすればこの罪、償っていけるの?」 二木は、言葉を止める。けれどその目は、もう誰にも縋っていない。責任を感じ、受け入れる顔だった。
裕二/……そういえばこの人、異端大好きエルフだったな。
GM/そうだったわ、ジェズアルドさんって異端側思考だったわ……(笑)
ジェズアルド/ええんやで。悪いのは悪ーい悪魔なんだし、二木ちゃんはちいちゃいお子ちゃまなんだから、きっとこれから現れる大人たちの言うこといっぱい聞いて元気に生きてな〜。……それできっとうまくいくよ、アンタのこれからの人生。ホンマに、そういうポジティブでええ。
GM/「…………」
ジェズアルド/ネガティブになったらアカンよ。そしたらまたろくでもない悪魔が囁きにくるから。……ってコトで、アンタがいい子で正の感情丸出しの異端イヤーンな赤ちゃんだって分かったから地獄に落とすのはやめとくわ〜。
GM/「……はい……」 って、返答次第では地獄に落としたんかい。
裕二/……これ、純粋なアドバイスなのか、本人の思考が異端じゃなくて興味が失せて猫を被ったのかどっちなんだろう?(笑)
GM/どっちでもいいな(笑)
ジェズアルド/何かあったらうちに相談してな。ダークなお兄さんやけど、案外話は聞く方やで? って話したところで、[領域遣い]ワープで消えます! バイナラ!
GM/「は、はい。……ありがとう。これからの心構えをさせてくれて……」
ジェズアルド/あ、もう一言あったわ。
GM/マジびっくり。
ジェズアルド/ここでシューヤはんの名言を教えておくなぁ。『縁を繋げておきたいなら、魔術とかじゃなく普通に連絡先交換しろよ』な! バーイ(^ε^)-☆Chu!!
裕二/投げキッスしながら消えちゃった(笑)
GM/あ〜……それはそう(笑) 名言をありがとうございました!


 ●エンディングフェイズ2/裕二 〜5年ぶりの〜

裕二/では、おじさんのエンディング舞台はうちの喫茶店で。先生に来てもらうしかあるめぇ。別に師弟で来店してもそれはそれで良し。おじさんは喫茶店の店主らしく、きゅっきゅとグラスを磨いているのさ。
柊也/じゃぁ、せっかくならオープニングと同じにするか(笑) すみません、遅れたっす。
GM/九十九も一緒に来店します。彼は鍛えているとはいえ、5年間のブランクがある体になってしまいました。しばらくは療養必須。なおかつ、衰えすぎた身体で……彼はあらゆることの引退すら考えているレべルです。
ジェズアルド/引退するんだ?
裕二/実質5年間運動してないから、レベル3とかになっちゃったのか。……おや、いらっしゃい。二人とも、もう動いて良いのかい?
GM/「……リハビリはこれでもやっている。柊也に付き合ってもらってもいるよ」
柊也/そんなん当たり前っすよ。早く師匠には復帰してもらわないと。
GM/「復帰……か。復帰を願ってくれてるか」 席につかせてもらいながら、ふうと一息。
柊也/俺は万全の状態の師匠から一本取るんす。それまで、俺が勝ってるとか認めないす。
GM/「……いい気張りだ」
裕二/付き合ってる? いつの間にそんなラブラブに……。わざと誤解釈してニヤニヤする。
GM/「そっちは5年経ったっていうのに、そのからかい方は変わらないんだな。一応退院はできたんだ。退院祝いに良い一杯をくれ」
裕二/おや、もしかして今までのアプローチも全部からかってると思ってらっしゃる? それはおじさん心外だなぁ。ほら、体に良いお茶入れてあげるから。
GM/美味しいのを頂きまーす。
柊也/俺も同じの貰うっす。
裕二/まだ引退決め込むには早いでしょ。先生しながらゆっくり体戻しなさいな。バードックに、レッドクローバー、レモングラスに蜂蜜を入れて……『お仕事ですよと くるりと混ぜて お湯を注いで じっくりと……』 ハーブティーを鼻歌混じりに淹れる。
GM/「ああ……先生しながら、な。クラス主導の卒業旅行は難しいだろうけど、可能なら行きたいし」
ジェズアルド/あのクラス、本当に好きなんだな〜。
GM/その縁の強さがこの事件の発生源だからね、なかなか崩せないよ。「……という訳で、学校のあれこれともう少し回復が見込めたら、少しは自由になる。大半はリハビリに費やすことになるが、何かしてもいいんだぞ?」
裕二/じゃあ、俺とはデートしてもらおうかな。……はい、お待たせ。魔女の特製ハーブティーだ。
柊也/ってのはつまり、山籠もりとかできるってことすか?
ジェズアルド/山籠もり♂
GM/山籠もり♂(笑) 「山籠もり、できるぞ」
柊也/いいすね。狩り生活しながら実戦し放題す。るん♪
裕二/うーん、この修行脳……もっとえっちな事考えてもおじさん良いと思います。
GM/「柊也は、それでいいんだ。そこがいいんだ。……裕二こそ具体的には何をしてくれるんだ?」
裕二/そうさなぁ……柊也くんと山に行くなら、おじさんとは海に行こうぜ。泳ぐのは面倒だから、海沿いのホテルでまったり。
GM/「……忙しくなりそうだな」 柔らかく笑う。「どっち忙しくて、楽しそうだ」
裕二/話すこともやることも、5年分みーっちり詰まってるからな……退屈はさせねぇぜ? な、柊也くん?
柊也/そうすね。……あれ? 裕二さんは山籠もり修行いっしょにやらないんすか? みっちりやると思ってたんすけど。
裕二/おや、おじさんついて行ったらやらしいことするけどいーの?
GM/「置いてくか」
裕二/そこは『いーよ』っていうとこでしょー!
柊也/いや、修行の後にそんな体力あるなんて凄いすね。疲れて泥みたいに眠るまでが一日のセットなので素直に尊敬。
裕二/おじさんは魔術師だから動かないし。走り込むのに箒でついて行ったげるね?
ジェズアルド/おじさんも走り込みからしよ
裕二/動くのは使い魔の仕事、おじさんは楽したいのー! ……ま、それはそれとしてだ。九十九にニンマリを笑みを向ける。
GM/「ん?」
裕二/……『おかえり』。
GM/「……律儀な男だな。……『ただいま』。これでいいか?」
裕二/ふふん、おじさんは好きな男には結構マメなのよ。今日の支払いは、いつも通り次にツケとくからな。柊也くんも。
柊也/うっす。また今度も師匠と来ます。
GM/「……また来れるな。そっちも山について来るのか来ないのか、じっくりと考えろよ」 笑いながら。
裕二/ぴえん。肉体労働はイヤーンだけど、3人で山デートはしたいおじさんである! おじさんは箒と魔術で楽をするんだ〜!


 ●エンディングフェイズ3/柊也 〜5年越しの〜

柊也/裕二さんの喫茶店でやれって話ではあるんだけど、師匠と一杯くらい酒を酌み交わしたいかな。
GM/おお、大人になってるからできる演出ですね!
柊也/師匠。この後っすけど、部屋飲みとかどうすか?
GM/されるとは思わなかった提案に、九十九はビックリ顔になる。「……ああ、そうか。そういう提案ができるようになったんだな」
柊也/そりゃ、俺ももう子供じゃないすし。大人になったら師匠と飲むんだって決めてたんで。何か好きな銘柄とかあるんすか?」
GM/「ビールがあればなんでも。……お前は何を飲むようになったんだ? まずそれから聞きたいな。それと……介護よろしく」 未だ不自由な身体を預けながら。
柊也/それじゃあ、スーパーの袋を提げて帰宅。色々買ってはみました。でも今回が初チャレンジす、酒。
GM/初めてなんだ(笑)
柊也/初めては師匠と飲むんす。
GM/「可愛いことを言ってくれる。……少しその初めてが遅くなってしまってすまないな」 ビール缶を貰い、ぷしゅっ。「カンパイ」
柊也/っす。乾杯! ごっごっご……くはっ! にがっ! でも暑い夏には最高すね!
GM/「良いコメントだ。……よくここまで立派に成長してくれたもんだ。ああ、よく、事件を解決してくれた。……改めて、ありがとう。お前たちがちゃんと立派に成長して、来てくれて、本当に良かった。……裕二には、茶化すからなかなか言えなかった。また言いに行かないとな」 苦笑。
柊也/裕二さん、素直すぎるんすよね。いい人なんすけど。
裕二/茶化してないのに〜。素直にアプローチしてるだけなのに……心外である。
柊也/あの人ほど上手くできないすけど、ツマミ作ってくるっす。師匠は寛いでくださいね。久々の酒でしょうし眠くなるまで飲んで、ここで気にせず寝ても大丈夫すから。言ってくださいね。布団出すんで。
GM/甲斐甲斐しいな(笑) 「柊也」
柊也/「うす?」
GM/「俺は……次の山篭り、お前が思っている以上に楽しみにしている。……まだ一本取らせる気は無い。それまで鍛えておけよ」
柊也/っす! 一番嬉しそうな声を出して、ウィンナーを炒め始める。数年越しの希望だった師匠との宅飲み、楽しむぞー!
GM/「それじゃあ、眠くなるまで飲ませてもらうか……楽しませてもらうよ」


 アナザーワールドSRS
    『 時哭ノ声 』   END





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