アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 現場からは以上です! 』 3ページ ■
2021年6月19日




 ●ミドルフェイズ8/芳織&ねね子 〜思い出の写真〜

GM/4ラウンド目。みんなまだバラバラなので、プロット6組のシーンから。ここには福丸ちゃんがおりますプロットです。2人は何をする?
芳織/イーチカさんに襲われてプロット6まで逃げてきた訳ですが、また知らない人……幽霊がおるー!? めえええ!?
ねね子/にゃー! 逃げた先にも幽霊とは!
GM/ああ、どちらも福丸ちゃんとは会ったことなかったかしら。ドダドダ走り逃げてきた2人に福丸は「ぴえええ!?」と驚いてびえびえします。
芳織/えっと、えっと、初めまして! 生きてますか!?
GM/「ぴえ! はい! 初めまして! 生きてま……いいえ……」 ミュウさんと群丈くんに「自分が彷徨っている幽霊である」と教えられたと答えます。
ねね子/ああ、確かに生きてませんでしたね……。
芳織/他の2人とは入れ違いになっちゃったか〜。イーチカさんに操られたりもしてませんか…? 恐る恐る様子を伺う。
GM/「操られ……? それは判らないです。操られても私、役立たないと思いますし」 福丸はお守りをぎゅっと握る。
ねね子/なんかそのお守り、エネルギーの塊みたいな匂いがするね。それがあるから正気でいられるんだなぁ。
GM/ですね。福丸がイーチカの傘下に入らないのは、これが原因でしょう。
芳織/何か凄いアーティファクト持ってるっぽいっすね? という訳で、福丸ちゃんにも今のお山の状況をお話しましょう。
ねね子/うん、実は……イーチカという吸血鬼のお姉さんがこの森を鮮血で染め上げるトマトパーティー開催のお知らせを告げてきてですね、とかくかくしかじか。
GM/トマトパーティー(笑) 語られた福丸は「じゃあじゃあ、いっぱい逃げないと……!」と言いますが、結界があるから迷いの森なうだって気付く。
ねね子/それでもってお姉さんそれ、そのお守りがチョトヤバイ。
GM/「お守り?」 ぎゅっ。
芳織/結界は「結界の発生源になっている魔力の元を消さないと駄目」で、銀のお守りと福丸ちゃんは「めっちゃ高い魔力がある、何かの着火剤になる」。……イーチカさんに会わせたらダメな奴だ。
ねね子/そして消すためのイベントキーは「○○を消去する」。……出来ればみんな合流してからイベントキーを使いたいんだよな!
GM/残念ながらこのラウンドでは他の2人がプロット1にいるので無理ですね。特に何もしないでシーン終了します?
芳織/……写真ゲットしておく?
ねね子/写真だけでも貰いに行くのはアリか。ねね子、お寺にまだ行けてないんだった。観光案内してほしい! 写真を撮りに行くにもAF判定が必要になりますかね?
GM/AF判定を選択するなら、2回目挑戦なので難易度は半減してできますよ。

AF判定6「仏田寺」
 【反射】難易度14(必須2人以上)


芳織/迷子の呼吸、一の型、動かない!
ねね子/動かず! 寺で旋回!
芳織/何か怖いことになってるけど、一緒に頑張ってお山から脱出しましょうね! 福丸ちゃんが迷える魂でも帰るとこはありますからね! 自分達を励ます≪叱咤激励≫。
GM/励ましのお言葉だ。
芳織/何もしないで待ってるのもアレなので、お寺の中を探索してみましょー! うわ、やべーアイテムが転がってるじゃないっすか! ≪物品鑑定≫で見つけてしまう。ねね子さん見て見て! 凄いヤバいアイテムいっぱいあるっすよ!
ねね子/なになにどれどれ、ねね子参戦します! 色んな場所を回るときっとオーパーツ級の部品とかゴロゴロ転がっている。ねね子大興奮。液剤を入れてないのにキマってる≪興奮剤≫。
芳織/ねね子さんがハッスルし始めた!(笑)
ねね子/きっとお寺には寂れた古めかしい自販機がある。並んでるラインナップがヒロポン、ヒロポン、怪しいエナドリ、とかで色々な事情を察します。≪過去視≫。
群丈/頭垓御用達じゃん(笑)
ねね子/ひつじのお姉さん、ここヤバイよ。色々なブツも手に入ったし他にもあるかねえ?
芳織/『現在難易度:6』。【反射】で振っちゃおうかな。ヤバいよヤバいよ〜と徘徊してると食堂に到着する感じで!(ころころ)出目が5・2、達成値11!
ミュウ/おお、神回避。
ねね子/セセセーフ! 怖かった〜、サンキューひつじさん!

 この判定を成功させたPCのみ、『イベントキー:写真』を入手する。
 このイベントキーを持っているキャラクターは、オートタイミングで『イベントキー:写真』を誰に渡す、見せる、などすることができる。

GM/AF判定的には前回とまったく同じです。
芳織/あ、福丸ちゃんも写ってるっすね……。福丸ちゃんに聞いたら他に写真に写ってる人の話が聞けるかなあ。
GM/食導PCの話をしますよ。
芳織/すげえ眉間に皺が寄ってる板前さんっすね……。
ねね子/なんか「食材:人間」の扱いがうまそうな顔してるね。
芳織/人間は食材じゃないっすよ!?
ねね子/わはははは冗談冗談! まさか人なんて食べないだろうしね、そういう顔してるっていうね〜。


 ●ミドルフェイズ9/群丈&ミュウ 〜逃亡劇〜

GM/ではプロット1組のシーンです。君達は、森に居ます。
ミュウ/ゆらゆら幽霊歩きしております。ウム、誰も見つからないね。
群丈/誰かしらは麓まで来てるかなーって思ったけれど、もしかしたら逆かもしれない。目標は山の上の方かな! さっきの映えるスポット!
ミュウ/よし、引き返そう。いい画が撮れるといいね。行こうか。
GM/何かの宣言、AF判定などしないでシーンアウト宣言でよろしいですか? じゃあ「何もしない」のイベントを起こさせてください。
群丈/へ?
GM/偶数が出たら群丈、奇数が出たらミュウで。(ころころ)1、奇数なのでミュウが対象だ。
ミュウ/私だ!

 君は、【知覚】判定(難易度10)をすること。
 失敗した場合、【正気度】判定(難易度12)をすること。どちらも失敗した場合、死が訪れる。
 なお、『イベントキー:絶対の意思』を持っていた場合、この判定達成値に+2を追加して構わない。


群丈/ミュウさーん!? でも持ってて良かったイベントキー!
ミュウ/(ころころ)達成値は11……いや、出目が3と1!? コラー!?(笑)
群丈/≪神威の導き≫がありますー! 振り直しー! もう1回!
ミュウ/ひいひい、判定に≪マックスウェル≫を使います。出目1つを5に固定!(1D6ころころ)3! 助かった!
ねね子/良かった良かった!
ミュウ/≪マックスウェル≫の代償を払っておきます。(1D6ころころ)最大値の6!

 君は九死に一生を得る。……樋口と浅倉が、襲い掛かってきた。もし失敗した場合、死亡チャート5か6の結果になっただろう。
 樋口と浅倉の目は正気ではない。何者かに操られている。


芳織/イーチカさん達が追っかけてきた!?
群丈/ピュィ!? うわあああどなた様!?
GM/(イーチカになって)「あはー♪ 生者、見っけー♪」 という訳で、明らかに正気じゃない人が殺す気満々で襲いかけてくる。判定に成功したので犠牲者にならず逃げることができます。プレイヤーが「逃げる」と言えばシーンアウトできるよ。
ミュウ/逃げよう!
群丈/逃げましょっか!
GM/彼女らは生きている君達の血を流すよう、延々と追いかけっこします。(イーチカになって)「あれー、まったく逃げ足が速いー! 先制攻撃、不意打ちアタックしてるのになー! ぷーっ」 ゆらゆら、PC達を殺すため徘徊します。
群丈/ぜーぜー、ヤバすぎるでしょあの人達ー!
ミュウ/唯一会話の出来ていた女性が操っているとみた! ともあれ、山の上へ行こう! ダッシュダッシュー! ……あ、自分達も『供給』していいですか?
GM/OKとします。……ちなみに、さっきの「何もしないを選択したイベント」というのは、「GMがPC達を殺させるためにダイスを振らせるイベントを発生させる=逃げられる追いかけっこイベントをする」ということでした。芳織ちゃん達も写真をゲットするAF判定じゃなくて「何もしない」を選択したらイーチカ達に襲われたよ。
芳織/あっぶねー!(笑)
ミュウ/そうだったんだ……。今はとりあえず『供給』しますね。『契約』してると3D6回復でしたっけ……(3D6ころころ)出目が6・6・6。世界創造した。
ねね子/凄い!?(笑)
芳織/さっきのマックスウェルの代償も6点だったし、今日のミュウさんはめっちゃ調子イイネ!?(笑)
GM/電波ゆんゆんね、世が世なら世界が創造してたよ。
ミュウ/最後まで壊れ性能でいてほしいところです!(笑)
群丈/おし、万全。次のプロットいこうか!

 一同、5ラウンド目のプロットを決定し、そして一斉公開した結果が……。

5ラウンド目・プロット表

空白

空白

空白

空白

空白

芳織
群丈
ミュウ
ねね子

群丈/すごく……密です……。
ねね子/みちってしててかわいい(笑)
ミュウ/駆けこんできます! ズザザザーっと砂煙をあげて、合流します!


 ●クライマックスフェイズ 〜合流〜

群丈/ぜーぜー! あっ、みんな居たー!
芳織/あ、群丈さん! と、見知らぬ人!
ミュウ/よし、敵は無事にまけたようだよ。追いかけられてここまで来たが無事だ。
GM/シーン内では福丸ちゃんも「ぴええ」と居ますよ。そしてシーンの外では、イーチカやバーサーカー樋口や疲れた浅倉や頭領や触手ちゃんが君達を殺そうとうろうろしています。
ねね子/やばいやばい、大集合だな!? シーン外は危険がいっぱい! シーン内は安全なようだけど……。
群丈/うっ、休ませてもらえない頭領……(笑)
ミュウ/あんなに元気なミス・アサクラを見ることになろうとは。休んでくれ……(笑)
芳織/合流した群丈さんとミュウさんにイーチカさん達の現状をお話するっす! かくかくしかじか。
ミュウ/まるまるうまうま。
群丈/そんな、血祭りフェスティバルを開催させるわけにはいかないねぇ!
ねね子/ということで、この結界を破り脱出方法を見つけた我々ですが。さて、どうしましょうね?
芳織/イーチカさんは何かここを爆発させるとか言ってて……。
ミュウ/爆発……。銀のお守りをチラッ。
芳織/やっぱ、あれっすよね……チラッ。
ミュウ/ウム。あれ、だろうね。……ミス・フクマル、君が手に持っているそれだが。
GM/(福丸になって)「はい?」 お守りをぎゅっと握る。
ミュウ/それはただのお守りではないんだよ。どのような物か君は知っているかい?
GM/就職祝いで貰った、約束された楽しい未来へのお守りです。
ミュウ/厨房長はよほど君の就職を楽しみにしていたんだろうね……祝福が重ね掛けされすぎて、とんでもない魔力の塊になっている。
ねね子/銀之助さんが気合を込めすぎた結果が結界に。
群丈/ストレスを近づけない壁に。
芳織/えっと、この山を無事に降りるには結界を消さなきゃいけないんっすけど……その結界を消すためには、そのお守りが必要みたいなんすよ。
ミュウ/君達が、そして私達がこの結界から出るために、そのお守りを私たちに譲り渡してくれないだろうか……。
芳織/こんな瘴気漂う山にずっといるのは良くないっすよ!
GM/「…………。そ、そうですよね。私死んじゃってますもんね。就職……できないんだから、持っていても意味無いですよね! あはははは」
ミュウ/そんなことはないよ。
芳織/福丸ちゃんがそのお守りを持ってることに意味があったんすよ。就職は出来なかったかもしれないっすけど……ご両親の元に還ることは出来るっす。
ねね子/ちゃんと、会いたいもんね、ここを出て……。
群丈/ちゃんとキミだって出るんだよ。……そのお守り、今までずっと福丸ちゃんの心の支えだったんだろうね。その心の支えが最後までキミの味方で、キミをこの山から下ろしてくれるんだ。
GM/「……っ。……うん……」
ミュウ/……もしお守りを手放すのが不安なら、かわりにこれを君にプレゼントするよ。サングラスを取ります。
GM/「……えっと?」
ミュウ/ミス・フクマルに掛けてあげます。これがあれば怖いものから守ってくれるよ。ビームも出せる。
芳織/すげー!?(笑)
ねね子/それは心強い。物理的に守ってくれるお守りだ。
群丈/ビーム兵器じゃん! 強い!
ミュウ/ビームを撃つときはサングラスを掛けたまま右側のツルを180度捻るんだよ。
GM/丁寧チュートリアル!(笑)
ねね子/これはみんな羨ましくなっちゃうアイテムだ(笑)
GM/……サングラスを受け取った福丸はエヘヘと笑って、ぎゅっと持っていた、シンプルな布のお守りをお渡しします。
ミュウ/受け取ります。では諸君、この布のお守りを……で、いいね?
芳織/はいっす! やっちゃいましょう!
群丈/もちろん! お願いします!
ねね子/うんうん、よろしく頼むよ。
ミュウ/このお守りを……消します。
GM/お守り、消滅します。

 途端、森中に響き渡る甲高い女性の声。
 全員に聞こえる、魔族の女の声。

イーチカ「ああ……待って待って待って待って待って待って待って待って!
 このままじゃ……生きてる貴方達、どっか行っちゃうじゃない……! 行かせない。ここで、私は、持てる魔力を持って……お役に立つの!」


GM/この山にいる全ての魂を呼び起こすような、甲高い声が響き渡ります。そしてありとあらゆる魂が、亡霊が、怨霊が、君達に襲い掛かってきます。
芳織/イーチカさん……。皆で山を下りて、イーチカさんも妄執から解き放つっすよ!
ねね子/……お姉さんにも事情があるみたいだけど、ねね子達、みんなもう帰るよ。生きてる人も死んでる人も関係ない、帰るの。
群丈/そゆこと! 帰る前に、山下りた後に遊ぶ約束もあるからね!
ミュウ/私は私の職務を遂行するのみだ。――押し通らせてもらうよ。
芳織/山を降りたらみんなでジンギスカン食べましょう!
群丈/やったー焼肉だー!(笑)
ねね子/うおー! 肉ー!(笑)

『AF判定:悪夢を断ち切る』
 ・使用能力値:【体力】【意志】
 ・難易度:50+9

※「幻を抜け、イーチカを倒す」演出に成功すること。
 成功した場合、エンディングフェイズに移行する。
※このAF判定の達成値算出時に、令呪を使用することはできない。
※セットアップごとに、プロットを決定する。AF判定の達成値算出時の出目がプロット値の値だった場合、達成値は0となり、5D6+9点の霊力ダメージを受ける(難易度減少は発生する)。
 また、別プロットにいる対象でも「射程:至近」の特技を使用可能とする。
※令呪1点を消費することで、ダイスロールを振り直すことができる。
※演出で難易度減少できる特技は、PC1人1回につき3つまで使用可能。3つまでで演出をし、判定をして達成値を算出してから、次のPCにバトンタッチする。

【行動値】
 ミュウ:16
 芳織:12
 ねね子:11
 群丈:8


GM/それでは、プロット配置お願いします!
群丈/……はい、セットしました!

クライマックス戦闘・プロット表

芳織

群丈
ミュウ
ねね子

空白

空白

空白

空白

群丈/プロット2に密集した!
ミュウ/ぎゅむむむ!(笑)
芳織/ぼっち再びー!(笑)
GM/それでは、プロット順ではなく【行動値】順で動いてもらいます。まずは最速16のミュウさんからAF判定演出をお願いします。
ミュウ/セットアップで≪アポピス≫! 先手を取って放心を入れる。そのときに青い目が光る……隠せるサングラスはもう無いのでみんなにも≪+50地球外生命体≫見えてしまいます。
芳織/うわ、目が光った!
群丈/領域外の輝きだ!
ねね子/すげー! かっけー!
ミュウ/放心を入れてからの≪グロウカリバー≫早撃ち! 足を打ち抜いて動きを止めます。
GM/特技3つ使って演出したので、【体力】か【意志】で判定してください。ミュウさんのプロットは2なので、出目で2が出たら達成値は0。失敗しても『現在難易度:50』で下がったまま次のPCにパスできます。
ミュウ/【体力】判定で、≪マックスウェル≫を使っておきます……今度こそ出目走るなよ、絶対に走るなよ!(1D6ころころ)出目6で、達成値は14!
群丈/絶好調!
ミュウ/待って、本当に出目が壊れてません!?(一同笑) 消費MPを振ります。(ころころ)1。愛した……。
ねね子/いいぞいいぞ!
芳織/めっちゃ空気読むダイスだ! ……主よ、我らを守り給えーと≪聖印≫握ってお祈り! 近寄ってくる亡霊悪霊は≪浄化の装具≫でバシュバシュ撃退! エクソシスト見習いの本領発揮っすよ、めえー!
GM/めえーという気合に飛ばされる触手ちゃんと疲れた浅倉。
ねね子/罪の無い浅倉さんがー!(笑)
GM/あ、ここでネタ明かししておきますが、「難易度:50+9」とか「5D6+9」とかの+9は、殺された芳織ちゃんの当時の【正気度】です。誰かがメインフェイズで死ぬたび難易度とダメージが増えるシステムでした。
群丈/最小限の死で良かった。
芳織/あたしの正気度が当時マックスだったばっかりに+9も……(笑) あたしが倒すべきなのは巻き込まれた可哀そうな浅倉さんじゃないっす! 彼女らを操ってるイーチカさんを倒すんっすよ! 魔族であるイーチカさんに有効な攻撃をする≪十字軍:異端者≫。
GM/ぴったりな十字軍ですね。
芳織/【意志】で判定〜。≪コネ「教会」≫を使用します!
GM/判定の出目で死亡チャートが発生するシステムなので、≪コネ「教会」≫で追加する3D6で1が出ても死なないことにします。じゃないと死にやすくなってしまうぁらね。
芳織/良かったー! 今「あ、もしかして死ぬ確率上がった?」と思いました(笑) 襲い来る怨霊ちぎって投げちぎって投げ、教会エージェントのお通りじゃい!(ころころ)出目6・3で、達成値13! 1回避!
GM/判定はセーフ。さらに追加の3D6をどうぞ!
芳織/(ころころ)9点追加です。合計で22かな。どりゃー! 悪魔よ去れー!
群丈/映えるー!
GM/『現在難易度:41分の22』ですね。お次はねね子ちゃんのターン。
ねね子/ほいな。みんなが敵を一掃してくれているから帰るべき道がよく見える、≪全方位視覚≫!
GM/結界が無いから視界が晴れて迷子なんて気のせいになるぞー!
ねね子/ずうっとこの山をみんな彷徨っていた。長い長い年月をかけて、ずっと出れなかったみんなもきっと、ようやく出れる。みんなで帰ろう、≪一心同体≫! ってところで振っていいのだと思うの。(ころころ)1ゾロファンブル。そんなんある!?(笑)
ミュウ/はわわわ!?(笑)
芳織/ひょっ!? ……出目が1・2じゃなくて良かったと思おう(笑)
GM/えっと……このAF判定でファンブルを出すとどうなるか、全然考えて無かったので……特にペナルティ無しでいいですよ。ねね子ちゃんはコケたってだけで。
ねね子/ずっこけながらも結界外にずざざざざ! ねね子は地面に伸びてます(笑)
芳織/うわ、伸びたねね子ちゃん案外長い!(笑)
ねね子/ロングロングねね子。
GM/転んだ先にガンっと頭をぶつけてそれが土から出たギガースの親指だった。
群丈/ラッキーゲット!(笑)
ミュウ/ねね子ちゃんの使命達成だ(笑)
ねね子/生きて帰れたらもうミッション成功! 包んで持ち帰る!
GM/闇のわくわくさんの遺物をどうぞ。頭垓のアーティファクトどーぞー。『現在難易度:37分の22』です。群丈くん、AF判定頑張って!
芳織/闇のわくわくさんの遺物、冷静に考えると厄ネタも厄ネタなんだよなー……(笑)
群丈/みんなの戦闘を撮っている。さすがにこれをそのままチャンネルで放映は出来ないよな。でもこんなにカッコいいんだ、鬼気迫る戦いも、みんなの感情も……最後まで記録に残しておこう。
GM/カメラで撮っていたのかな?
群丈/とか思っていたらまさかのねね子ちゃんズザーに思わずビックリ!
ねね子/にゃあーん、闇のワクワクさんありがとう!(笑)
群丈/ビックリして、≪ツールマスタリー≫の力をぶっ放しますね! ハプニング! 封印して仕込んでおいたヤバめの霊の呪詛が爆ぜた!
芳織/幽霊には幽霊をぶつけんだよ! ダークギャザリングか?(笑)
ねね子/画面が妖怪大戦争みたいになってる(笑)
ミュウ/魔族と幽霊と人間と宇宙人。豊富だな(笑)
群丈/手に負えなくて抱えてた案件だから浄化しても大丈夫! 【意志】で判定しますね。
GM/『現在難易度:33分の22』。スーパー人外大戦で出目2を出すのを期待しています。
群丈/振ります!(ころころ)ふふ、出目が1・2。
ねね子/ぐええ2!?(笑)
芳織/≪悔改めよ≫! ダイスロール振り直し!
群丈/(ころころ)出目が2・1。
ミュウ/ふふふ、どうして(一同笑)
ねね子/えーい令呪で振り直し! ぺいっ!
群丈/スパチャ2つ目を貰った!(ころころ)出目OK! やっとやっと3度目の正直!(笑)
GM/GMは4度目も期待してました。でも君は成功したので……群丈くん、この場を断ち切ってください。
群丈/3人に≪魂装支援≫をする。とびっきりの一撃を! みんなお願いー!
芳織/任せてくださいっす!
ミュウ/任せたまえ。銃を構えて、支援の乗った一撃にソウルデバイスも最大数ぶっ込んで撃ちます!
芳織/どりゃー! ≪式神返し≫でドーン!
ねね子/ねね子は伸びながら出来ることもあるのだ。えーいみんな頑張れ〜! ≪大地の勅命≫で地形を操り、みんなをぐんにゃりサポートをしました!
GM/そのぐんにゃりは 聖職者の一掃とソウルデバイス最大火力の銃を最大限引き出し……諸悪の根源が、断末魔を上げる。

イーチカ「ひ、ああああああああ……!
 10年! 10年! あの中でずっとずっと彷徨って彷徨い続けて、ようやっと、死んでも役に立てると思ったのにいいい……!」

 10年前の怨念、大きな魔力を持った魔族の女。
 結界の知識のある浅倉を操り、狂乱の樋口を操り血を流そうとし、多くの悪夢を蘇らせた彼女は……福丸の魔力源も利用することも叶わず、昇華されていく。

 ――そうして森には、いつの間にか悪しき声の主は居なくなっていた――。


芳織/イーチカさん……もう、休んで良いんすよ。十字を切る。
GM/君達はそこを見渡すと、幽霊がわんさか襲い掛かってくる森ではない……普通の森に立っているのでした。


 ●エンディングフェイズ 〜朝へ〜

ミュウ/これでなんとか、結界が解けたのか……。
群丈/……ただいまかな?
ねね子/か、帰ってきた……? 助かったあ〜。ちゃんとみんなで、帰ってこれたね!
GM/……樋口も、疲れた浅倉も、消滅していきます。そして、そのうち、福丸も、昇華されるでしょう。
芳織/みんな、還れるようになったんすね……。
群丈/ちゃんと行くべきところに行けるんなら良かった。
ミュウ/天の国で、安らかに過ごして欲しいよ。
GM/樋口も浅倉も、イーチカに利用されてた魂だった。夜が終わり、生者の時間になる朝日が差し込めば幽霊はサヨナラバイバイ。……ごく普通の一般人である福丸も、その一つとなる。
ミュウ/ミス・フクマル……。
GM/グラサンかけた彼女がおりますよ。(福丸になって)「サングラスがあると、朝日が眩しくなくていいですね」
ねね子/似合ってるね。最高じゃん。
群丈/ビームも出るもんね!
ミュウ/ははは、そうだろうそうだろう。
GM/(福丸になって)「……あの、もちろん私はこれから成仏しますけど、ちょっとだけ群丈さんの体を貸してくれるっていうお話、覚えてます?」
群丈/もちろん、覚えてるよ! せっかくキマった格好してるんだしさ、帰る前に遊んでいきたいなら貸すよ!
GM/「……あれ、やっぱりいいです。私……お調子者で欲張りな人間だったので、貸してもらって少しでも楽しいこと覚えちゃったら……帰りたくなーいって駄々こねると思います。清々しい朝日の中で、消えていくのが、なんかかっこいいなって思いますので……」
ねね子/そっか、かっこいいね。オトナだ。
ミュウ/ウム、クールだよ。
群丈/自分で納得する格好いい終わりが選べるんなら、それが一番だよ。福丸ちゃんは、ボクよりもずっとオトナだ。
ミュウ/グンジョーも充分オトナだと私は思うよ。
群丈/そっかな?
ミュウ/君は自分の行動の責任を自分で取れる、とても立派な大人だ。どうか誇ってほしいよ。
群丈/ミュウサンのお墨付きがあるんならそう思おう!
芳織/朝も来たし結界も無くなったし、怖いものもやっつけたし……もう迷わず空に逝けますね。
GM/「お約束してくれてありがとうございました。色々慰めてくれて、皆さんありがとうございました……!」
ミュウ/君の幸福な未来をいつまでも祈っているよ、ミス・フクマル。GoodLuck.。
ねね子/またね。来世で会ったら一緒にジンギスカンを食べよ!
芳織/カラオケとかも行きたいっすね〜!
GM/きゃんきゃんきゃん! 山頂の方から犬が駆け下りてきます。犬の背後には先輩と同僚も追いかけています。
芳織/あ! 先輩ご無事で!
GM/きゃんきゃんきゃんはっはっは。ドスッと福丸に飛び込みます。食導の食堂の縁の下で餌を貰っていたわんこが、食導で愛されていた子を知らない訳が無い。
ねね子/一気に生命力が満ち溢れるな〜(笑)
GM/ぺろぺろぺろと福丸を舐めるわんこ、「やっと会えた会えた! 先輩と同僚が写真見て会いたいねって言ったからオレが会わせてあげるね!」と言うかのように尻尾ぶんぶんして2人に紹介しています。
群丈/たゆ……。
GM/きゃんきゃんぺろぺろあそぼあそぼ、と尻尾ぶんぶんしてるわんこを撫でた彼女は、一番の笑顔を浮かべ……満足した顔で、昇華されます。
群丈/…………。
ミュウ/……さて、ミュウは相棒とアイコンタクトします。そして相棒と2人で並んで立ちます。
ねね子/ん、宇宙に帰るのか?
ミュウ/さて諸君、大変な事件は無事に幸福な終わりを迎えられたね! だが今、君たちに告げねばならない重要なことがある。
芳織/え、なんすかなんすか?
群丈/ミュウサン?
ミュウ/これをよく見てくれ。万年筆を見せます。
GM/先輩「なーにー?」 犬「きゃうーん?」
ねね子/じい。シャープな万年筆だなあ。
ミュウ/ピカー。
群丈/んわっ!
芳織/まぶしっ!
ねね子/ぐわー。
ミュウ/光を見た皆さんは≪マインドロスト≫の効果を受けます。ミュウと相棒の顔の記憶が朧げになる。そんな存在がいたような気がするが気のせいかも知れない。いやきっと夢だったな!
ねね子/はっ、ここはどこ、ねね子は誰? あれ、ここ3人と犬と先輩しかいなかったんだっけ?(笑)
芳織/さっきまで誰か居たような……お化け?(笑)
群丈/うっかり映像に映り込んでしまった部分も、まるで元から3人だったかのように改変されているかもしれない……(笑)
ミュウ/事件の記憶はそのままに、黒服の2人の記憶だけがフワ〜っとします。……君たちの未来に、幸いあらんことを。そんな声を、いや電波を受信したような気がした。
群丈/……なんか、ものっすごい惜しいことをした気がする(笑)
GM/……うわー、良い捨て台詞。このラスト大好きだな!(笑)
芳織/まあいいや! ……再会したい人には会えたし、みんな下山しましょ!
ねね子/ねね子はジンギスカンを食べたい! ひつじの肉を楽しみに下山しよう!
芳織/そういや、ねね子さんは必要なパーツ見つかったんすか?
ねね子/必要なものは見つけたよ! 資料とか、親指とか……親指、もうキミを離さない! ねね子は親指を鉢植えに挿して育てますし一緒に暮らします。
芳織/鉢植えで育つの!?(笑)
群丈/機関製の無機物だから育ちますよね。
ねね子/絶対にどこかのセッションの最後で戦うことになるんだよな。そしてのちにこの資料がまた教会を騒がせることになるのは別の話。
群丈/なんか凄い動力になりそうなやつってそれ?(笑) たゆ、無事で良かった。先に山を降りて帰ったなって思ってたよ!
芳織/そうだ、焼肉も食べたいけどその前に一回シャワー浴びて寝たいっす! あと教会に報告書も上げないと!
ねね子/そうそう、この資料に書かれた回路を使って動力源をフル回転……と言いながら下山しますね!
GM/……そうして君達は、清々しい朝日を浴びながら無事に陵珊山を下りることができたのでした。レッツゴー・ジンギスカン!


 アナザーワールドSRS
    『 現場からは異常です! 』   END





END

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