アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 突然の死2 』 1ページ ■
2017年6月22日




 ●プリプレイ

GM/お久しぶりです。本日もよろしく。
美森/こんばんはー! お久しぶりです!
邦樹/お疲れ様ですー! よろしくお願いします〜!
メフメト/よろしくです! 久々の『突然の死』セッション、楽しみにしてきましたー。



 アナザーワールドSRSシナリオ「突然の死2」



【レギュレーション】
 キャラクターレベル5で開始。前回のセッションから1ヶ月以上経っている。

【ハンドアウト:PC1(美森・邦樹)】
 コネクション:興愛学園高等学校  関係:興味

 興愛(きょうあい)学園で怪しい儀式が行われたという報告が入った。
 儀式の内容は、悪魔召喚。未完成のものだが既に二度行なわれている。
 教会は高校生エージェント派遣を決定した。
 君達は短期交換生徒として、身分を隠しながら学校に通うことになった。
▼セカイのイベント:興愛学園に一時編入する
▼コネクション:興愛学園高等学校

 3年前に共学になったばかりの元女子高。寮住まい8割、外から通う生徒2割。
 歴史のあるキリスト教主義の学園。

【ハンドアウト:PC2(メフメト)】
 コネクション:天野 蓮花  関係:知り合い

 君は召喚主である美森と邦樹、そして協力者の蓮花と共に興愛学園に潜入捜査することになった。
 蓮花いわく、英霊であるメフメトは霊体化していれば編入手続きや変装をしなくてもいつでも一緒にいられると話す。
 大丈夫大丈夫、霊媒師のNPCでもいない限り誰にもバレないって。
▼セカイのイベント:興愛学園に潜入する
▼コネクションNPC2:天野 蓮花

 教会のエージェントではないが協力者として、高坂の依頼である「興愛学園の怪」解明のため編入する。


美森/夏だー!
邦樹/潜入捜査学園だー! フラグのにおいがプンプンするぜえ!(笑)

 湯澤 美森(プレイヤー名:MUMA)
 キャラクターレベル5:クラス[処刑人5]
 処刑人より、主特技≪惨撃:封印の角≫、副特技≪黒水晶の盾3≫を取得。

 湯澤 邦樹(プレイヤー名:しゅうら)
 キャラクターレベル5:クラス[感応力師3/聖職者1/世界遣い1]
 感応力師より、主特技≪肉体復元2≫ 、副特技≪ターニングセット≫を取得。

 メフメト2世(プレイヤー名:マーサー)
 キャラクターレベル5:クラス[処刑人1/アーティスト1/イレギュラー3]
 イレギュラーより、主特技≪インドラ≫ 、副特技≪デュプリケイト≫を取得。

美森/レベルアップで取得した≪惨撃≫を≪封印の角≫に乗せて、効果に命中+5とダメージ+7にしました。
邦樹/うわ強い。ねーちゃんがどんどん強くなる……!
メフメト/≪惨撃≫は回数制限がつくけど、とても強くなれる特技だからな。[処刑人]の自分強化のいいところだ。
美森/戦闘のことしか考えてない美森なので、調査は気合で頑張りますネ!
邦樹/どんどん破壊していきましょう!(笑) 邦樹は≪ターニングセット≫でいつでも駆けつけられるようになったので犬力が上がりました。前回のでいっそう家族離れしにくくなった思春期男子です。
美森/犬力! かわいい!(笑)
GM/新パラメータが生まれた。そして回復量が強くなったのか、充分すぎる強化だな。
メフメト/メフメトのレベルアップは【攻撃力】+5と、ダメージロール+17を取得しました。正直何の面白みもないレベルアップだ。ネタに走ろうか本気で迷って、普通に強化した……。
美森/ダメージロールがとんでもねえことになる予感がしてワクワクしますね!
メフメト/きっと火炎放射機の火力が増したな。もしくは「水だ水だー!」の水圧。……あと、先日の特技データ更新によって、『ライダーの英霊』として自動取得していた≪+50カリスマ≫の効果でダイスロール+5できるようになりました。
美森/強い! さすがメフメトさん! ≪+50カリスマ≫かっこいい!
メフメト/ドヤァ。お腹を出して寝る犬。
邦樹/お腹わしゃわしゃ。
メフメト/(5D10ころころ)33人のヒャッハー達が撫でられました。「ハイ並んでー! 次だよ次入りまーす! はい次ー! 撫でたら次まわってー!」
邦樹/腕が! 腕が! 痺れる! 次! 早く次!(一同爆笑)
GM/では、『突然の死』の第2話を始めます(笑)


 ●マスターシーン

GM/まず、メフメトのみ登場してください。
メフメト/「ヒャッハアアアアアアアアアア!」
GM/ヒャッハー達はやめろ!(一同笑) ……さて君は、1人で教会の礼拝堂にいる。しかしそこはいつもの礼拝堂ではない。『AW』のPCが高坂から依頼を受ける礼拝堂ではない。
メフメト/ほう。
GM/見覚えのない礼拝堂だ。奥には十字架があり、祭壇がある。そしてとある学校の校章が掲げられていた。
メフメト/……何故自分はここにいるのか。
GM/覚えていない。記憶が曖昧だ。それより、それどころではない。腹の熱さを感じた。腹が燃えるように熱くなる。あつい。あつい。あつい。膨れ上がる。燃え上がる。破裂しそうだ。
メフメト/あれじゃん。
GM/これは。このままでは、破裂する。破裂、した。
メフメト/あれじゃん! ……今度はミー?
GM/ユー。という訳で爆死してくれ。
メフメト/状況も判らず爆死させられたでござる。
美森/なんてこった!
邦樹/これぞ突然の死!(笑)
メフメト/……記憶に無い礼拝堂。どこかの学園。人の姿は?
GM/無いような気がした。
メフメト/今は無いと思うべきか。しかしこんなところにわざわざ来るような理由が自分にはない。そもそも礼拝堂というものは……あの姉と弟に仕えている今だから何もしないが、現世に現れ、マスターに仕える英霊でなかったらことごとく燃やし尽くしていた。
GM/あ、だな。メフメト2世だし。
メフメト/忌々しいな。何があったかは知らんが、こんな所で燃え尽きるのが自分だとは笑うしかないだろ。……睨みつけておこう、突然の死に追い込んだ何者かの影を。裂けた腹を腕で覆うこともなく、笑って睨んで意識を飛ばします。
GM/君は目を覚ます。目を覚ました先は、教会の礼拝堂だ。今度は校章などない、いつもの礼拝堂。高坂から依頼を受ける『AW』でよく使われるN市の礼拝堂だ。近くには、美森と邦樹がいる。どうやらメフメトは長椅子に座って居眠りをしていたらしい。
メフメト/……無言で腹を撫でる。そして姉と弟を見る。
GM/破裂などしていない、普通の体だ。美森と邦樹は、話をしにくるだろう高坂を待っている状況。
メフメト/メフメトは椅子に座って足と手を組んで居眠りをしていた。姉弟は高坂を待っている、礼拝堂で何をしている?
邦樹/ねーちゃんとゆびすまがしたくてチョッカイをかける弟です!
美森/ゆびすまって何ですか!?
GM/ゆびすまでググろう。
メフメト/ゆびすまって何だ。……まさかの全員判んなかった(笑)
邦樹/まじかー!? あれ! 「いっせーのに!」とか指を出してやるやつ!
美森/あれか! 長椅子に座って邦樹とお話をしながら高坂さんを待っていたけど、勝負を挑まれたので受けて立ちます! いっせーのぉさーん!
邦樹/このゆびすま達人と呼ばれた俺だぞ〜! 望むとこだぞ〜!
GM/2D6で出目が高かった方が勝つ。
美森/(ころころ)7!
邦樹/(ころころ)出目が1と2で3。はい負けました。姉ちゃんの動体視力には勝てなかった……(笑)
美森/勝った! ふふふ、牛乳の買い出しは邦樹に任せよう!
邦樹/ちえ〜、あとでちゃんとお金ちょうだいね〜。
美森/もちろんだとも。食費から出しておこうね。うんうん。
GM/まだ姉弟が食費の話をしてるということは、海外出張に行っていた両親はまだ帰国してないのだろうか。
邦樹/何回か戻ってきてはすぐ出張してそうなイメージがある。
美森/ついこの間まではいたけど、また別の国に行ったのかも。……勝負に夢中でメフメトさんが寝ていたことに気付いてない可能性がありますね!?(笑)
邦樹/邦樹もゆびすまに必死すぎて気付かなそうだな!(笑)
美森/でも、勝利したので褒めて褒めてという顔でメフメトさんの方を見ます!(笑)
メフメト/メフメトは安心してその遊びを見ちゃってるぞ(笑) ではメフメトは、普段ならしない……腹を撫でてます。
邦樹/メフメトさん、お腹痛いの?
美森/お腹を撫でている? 姉も同様にちょっと心配そうな顔をします。
メフメト/撫でている場所は腹。1話で姉弟が破裂したところと同じ。2人は直感的にメフメトが撫でた場所が、以前『この世界ではない世界線で自分達が何度も苦痛を味わったところと同じだ』と察してもいい。謎のGM口調ごめんなさい。
GM/イイネ!
邦樹/GMから許可が出た!(笑) これは反射で自分もお腹を抑えるなぁ。まだ記憶に新しいもんね……。
美森/それは……ちょっと心配な顔が、凄く深刻な顔になります。メフメトさん、一体何が……?
メフメト/メフメトは、無言で姉と弟には何も起きていないこと、悪夢を見てないことを察して安心する。自分からは口にはしない。
美森/メフメトさん……優しい。
メフメト/しかしこれだとPC的にはアカンと思うので(5D10ころころ)18人のヒャッハー達が「アレは悪夢を見た顔だぜぇー!」「なんてこったぁ!? 腹を抑えて爆弾でも仕掛けられたとかかぁ!?」「あの怪訝な顔! 殲滅対象のキリスト教関係で何かあった顔だぜぇえええええ!」と話します。
GM/代弁させた!(一同笑)
邦樹/ヒャッハー達のIQは絶対高いだろうなぁと察しました!(笑)
メフメト/「あの眉間の皺の寄りよう!?」「ま、まさかぁ!」「こんなちゃちい場所じゃないれっきとしたすっげー礼拝堂でぇ!」「あーんなことをされたんじゃああああ!?」
邦樹/待って、あんなことって何!? もっと詳しく教えてヒャッハーさん達!
メフメト/「腹を押さえていらっしゃる!?」「あの位置ぃ!!」「嬢ちゃんや坊ちゃまも縁深いあの場所じゃねえかよおおおおぉ!」
美森/えええ!? でもでも、あいつは確かに倒したはず……!!
メフメト/「別の異端のせいですか大将おおおおおおぉぉ!?」
GM/便利だな、おい!(一同爆笑)
メフメト/……強欲な異端は貴様らと共に倒した。それは違いない。復活したか、別物か。同じような夢を見ただけだ……と話します。
GM/最初から話せるなら話せ!(笑)
メフメト/普通に話すの癪だった。恥ずかしがり屋のメフメト2世は今日もヒャッハーが元気です。
邦樹/ほ、本当に夢だったんだよね? 前みたいに、何度も繰り返してる訳じゃないよね……?
メフメト/どうだかな。どんな世界でどう飛んできたかは判らん。ただこれから仕事を受ける前に悪夢を見た、か。嫌な予感しかしないな。……次は余が死に囚われる番か。
美森/……はらはら……。
邦樹/ねーちゃんが、はらはらしてる……。
美森/……私達、メフメトさんを守りますから!
メフメト/……私達、か。
美森/腹だけにはらはらという訳じゃないです! 言わなくてはいけない気がした!
GM/言わなきゃ良かったのに!?(一同爆笑)
美森/だって! だってぇ!(笑)
邦樹/訳は署でゆっくりと聞こう!(笑) そ、そうだよ! 俺達いつもメフメトさんに守ってもらってるんだし! それに俺達みんな家族だもんね……! きりっとした顔で言いますね!
GM/きりっとした顔の横。……少しだけ照れている美森のカットを移して、マスターシーンを終わりにします。それでは『突然の死』2話、始まるよー。
メフメト/どんどんぱふぱふ、やんややんや。
美森/やんややんや! 邦樹かっこいいぞー!
邦樹/きゃっきゃ、ねーちゃんもかっこいい! かっこいい!
GM/そのうちGMはMUMAさんのダジャレPCをしてくれることを期待してる。
美森/ダジャレのストックはじわじわ増やしてるんで私も楽しみです。


 ●オープニングフェイズ1

GM/先ほどのシーンの続き。礼拝堂に、資料を持った高坂が現れます。(高坂になって)「やあ、美森ちゃん、邦樹くん、メフメトくん。よく来てくれたね」
美森/高坂さん、こんにちは!
GM/「うん、良い返事だね、美森ちゃん。もう既に話は通してあると思うけど、今回『学園潜入調査』の話をさせてもらうよ」 君達は学園潜入調査の一時編入のことを了承済みです。ハンドアウトの大体のことは把握していていいよ。
邦樹/はいですな。
GM/「おさらいということで、以前渡した資料よりも詳しいものを渡そう。以前と言っても数時間前だけどな」 出来立ての書類を渡す高坂。
邦樹/裏方の方々が頑張ってくださいました〜。
メフメト/できたてほやほや、書庫で頑張ってくれました。
GM/興愛学園という学校がある。郊外に建てられた学校で、あんまりその名前に馴染みは無いと思う。3年前に女子高から共学に変わって学校名や制服が変わった学校だから」 【幸運】判定で難易度6に成功したら、学校の情報を知っていてもいい。難易度10に成功したら行ったことがあったり、関わったことがあったことにしてもいい。ただし、これは英霊であるメフメトは除く。
邦樹/(ころころ)達成値10。
美森/(ころころ)達成値15、たっか! これはきっと一度真面目に進学を考えたけど最終的には地元に残ったパターン! 学園祭とか行った事あるかもしれないパターン!
邦樹/これはねーちゃんが進学先として有力だったから邦樹も知ってたやつだな。
美森/邦樹も一緒に学園祭に連行して、タコ焼きとか食べた思い出があるかもしれない……!
邦樹/一緒に学園祭に行った! 女の子がいっぱいでビックリした! そして男子は学園祭でみんな女装させられる(笑)
メフメト/3年前に女子高から共学に変更だもんな。2年前に進学を考えていた中学生ならちょっと目立って見えていたかもだ。
GM/駅から凄く離れた畑や竹林の学校である、まさしく敷地が広い郊外の学園だ。生徒の8割以上は寮暮らし。部活動は運動部、文化部限らず盛んだ。3年前に体制を一新したこともあって熱心な教育指導になっている。生徒達も必死に新学校スタートの3年間を過ごしてきたので、団結力が高くて圧倒されるものがある。きっと入学の人気も高い。
メフメト/ほうほう。
GM/女子高時代からキリスト教の高校としてあり、敷地内には古くからある美しい礼拝堂が建てられたり、その手の教育が受けられている。3年前から一般普通科になったので敷居が低くなった。なので入りやすく、綺麗で、新しい文化を取り入れ、古い歴史もあるという高校だ。
邦樹/凄く良い学校だ。偏差値が高そうだな〜。
美森/入試の倍率もぐんぐん上がってるやつですね!
メフメト/学校名が変わったから今までのキャリアがあるようで実はゼロからのスタートになるから、良い評判を作らなきゃと教師側も奮起しているんだな。
GM/「その興愛学園の周辺で大変なことが起きていた。興愛学園の敷地がある半径1キロ以内で、異常気象が発生している。学園の周囲だけがまるで異界のようになっている」
美森/異常気象?
メフメト/異界……?
GM/「実際に起きたケースを説明しよう」 ちなみに今日は8月30日。夏の日、君達は礼拝堂に呼び出されているよ。

【異常気象の記録】
 8月21日(水) 局地的な記録的ゲリラ豪雨。
 8月22日(木) 台風のような竜巻が校庭を襲う。
 8月23日(金) 雷雨が長く続く。
 8月24日(土) 竹林が薙ぎ倒されるほどの強風が吹く。
 8月25日(日) 激しい雨、雹(ひょう)が降るほどの気温低下が起きる。
 8月26日(月) 数時間だが雪を観測。
 8月27日(火) 異常な気温上昇。40℃近い猛暑。
 8月28日(水) またもや激しい雷雨。そろそろ異常気象についていけない体調不良の生徒続出。
 8月29日(木) 竜巻発生。


邦樹/竜巻がそんな頻回に起こったらやってられないな!?
美森/やばい、雪の翌日に40℃近い猛暑……死ぬわ。
邦樹/凄い気温差だよ、これは物理的に体調を崩す!
GM/「うん、みんな体調不良になっている。夏休み中に実家帰省していた生徒達が新学期のために寮へ帰ってきた8月後半、こんな異常気象といっしょの生活をしていれば……ほぼ全員体調不良だ」
メフメト/寮から出たくないわ。
邦樹/「こんなところにいられるか! 俺は実家に帰るぞ!」状態ですよね。
美森/雹とか雷とか、外に出るの怖いもん……。
GM/「最初は夏ということで、ゲリラ豪雨や台風があってもおかしくないと思われていた。しかし異常が発生しているのは『この近辺だけ』。そして8月29日、つまり昨日、あるものが発見された。24日に強風で薙ぎ倒されていた竹林の中から、大掛かりな魔法陣が発見されたんだ」
メフメト/魔法陣……。
美森/人為的に異常気象が起こされた、という証拠が出てきた……?
GM/「儀式の内容は、断片的に読み取れたものだが、それは悪魔召喚だと思われる。未完成のものだが既に二つ発見された。二度何らかの儀式が行なわれている可能性がある」
邦樹/大掛かりな魔法陣……郊外だし確かに発見が遅くなりますよね。何の儀式をしようとしたのか……。
GM/「これは単なる局地的異常気象ではないと判断し、退魔組織『教会』へとまわされた。現在は、倒された竹が危ないから立ち入り禁止にしている。まだ現場はそのままで残しているよ。竹林全体に結界を張り、一般人を遠ざけるようにしている。もしそれでも無理に竹林の結界内に立ち入ろうとする人物がいたなら、霊的な警報が鳴る。現在は一切作動してないがな」
メフメト/手つかずの状態にしているのか。結界で人避けはナイス判断だな。
邦樹/その悪魔召喚で召喚された何かが異常気象を起こしている可能性があるのかな……。下手にいじるのも怖いもんね。
GM/「美森ちゃん達に頼みたい任務は、もう先に渡した報告書で判っていると思うが……儀式の詳細を調べること。異常気象が何らかが原因だとしたらその究明と、解決を頼む」
美森/はいっ。
GM/「学園内部を調べてほしいという請求があり、教師も一部の(教会に理解のある先生は)君達の潜入を了解している。一応は立場的に『短期交換生』とするのは、『新学期の時期にどうして人が出入りするの?』という生徒の疑問を払拭させるためと……中を変化させないためでもある」
邦樹/変化?
GM/「もし悪魔が……理知的な存在だったら。異物であるエージェントが派遣されたことで、違うものを引き起こす可能性がある。目立って『悪魔退治に来ました!』と主張せず秘密に解決すべきだと判断された。だから学生の君達への依頼なんだ。美森ちゃん達は、どうやら興愛学園は知っているみたいだしな?」
美森/はい。進学を考えていたこともあったので、見学に行ったこともあります。学校って閉鎖的で繊細な場所だから、エージェントが堂々と入ると大変というのもよく判ります。
メフメト/悪魔は頭がキレる奴もいるかもしれないからな。モブ異端とは訳が違う連中もいる。
美森/……でも、やっぱりメフメトさんを心配そうな顔でちらっと見てしまう。
メフメト/……気にするな。そう視線で姉を見た後、「不安がるんじゃない、高坂を見るように」と首で促す。心配させたくない、不安にさせたくないと思いまくりのメフメトであった。
GM/でも口にはしない(笑)
美森/……美森は不安の吹き飛んだ顔で、高坂さんに向き直ります!
邦樹/ほっとした顔のねーちゃんとしっかりした表情のメフメトさんを横目で見て、邦樹も内心ほっとしておこう。大丈夫、いつも通りだ。
美森/邦樹も大丈夫そうなので安心だ!
邦樹/こんな異常気象が起こるような場所で安心して授業できないですもんね。早く解決して、みんな安心できるような学校にしないと! 糸目をキリリ!
GM/「そうだな。夏休みが終わって早く学校でみんなと一緒に勉強したい時期だもんな。不安は取り除いてあげないと!」 高坂も笑う。
メフメト/高坂はいい人だ。
邦樹/一方その頃、学生達は夏休みの延長を求めていた。
GM/デスヨネー(一同笑) 後は編入手続きの詳しい事務的な話をする。明日31日に学校に一時編入、1週間……月曜から金曜までの5日間を興愛学園の世話になります。
美森/9月1日からお世話になるのですね? OKです!
邦樹/慣れない学校で緊張するな〜。しかもきっとまだまだ女の子ばっかりなんだよね……どきどきだ。
GM/「それと、君達以外にも……」 高坂がそう言ったとき、礼拝堂に蓮花が入ってきます。(蓮花になって)「遅れて申し訳ないです。高坂さん。こちらが美森ちゃんと邦樹くんの制服だって今届きましたよ」
邦樹/蓮花ねーちゃんだ!
美森/蓮花先輩ー!
GM/蓮花が潜入捜査のためのブツを持ってきます。「私もお手伝いするからね。一緒に編入することになったから」と言いながら二人の制服を渡す。サイズピッタリ、2人のことをよく知った蓮花は、清楚な修道女のような女子制服とスマートな学ランを渡します。
邦樹/おおお〜! 蓮花ねーちゃんもいるの、なんだか安心するなあ〜。制服いただきます!
美森/先輩が一緒なんて心強いです! 尻尾を振りながら制服を受け取ります。
GM/「私も貴方達となら安心していけるわ。百人力よ。英霊であるメフメトは霊体化していれば、編入手続きや変装をしなくてもいつでも一緒にいられる。だから、心強いボディガードが2人にはついている。心配はしてないわ」
メフメト/そう、メフメトとヒャッハー達が修道女のような格好をしなくていい。
GM/その通り……ってなんで女子の制服の方を着た!?(笑)
メフメト/(5D10ころころ)しかし33人のヒャッハー達が「俺達の制服が無い!」ことにブーイングしました。
GM/ブーイングかよ!?(笑)
美森/着たかったんだ!?(笑)
邦樹/いいよ着ても!?(笑)
メフメト/モヒカン肩パットの画像をコスプレさせる雑コラ芸人の仕事を待つ。まあ、霊体化していればいつでもマスターの傍に居られる以上に便利なものはない。
GM/「ええ、霊体化していれば大丈夫。霊媒師のNPCでもいない限り誰にもバレないって
邦樹/突然のフラグ。
美森/そうですよね! 霊体化していればまったく問題ないです!
GM/霊媒師も世紀末ヒャッハー達なんて視えてしまったらSANチェックだよな。「というわけでよろしくね。協力は私も惜しまないから」 ここで、PC達共同管理の特別イベントキーを配布します。

 『イベントキー:蓮花の力』
 蓮花が登場できるシーンに限る。[聖職者]の副特技が使える。


邦樹/やったー! 頼れる聖職者!
メフメト/便利なイベントキーだ! ≪母の腕≫とか≪物品調達≫とか≪物品鑑定≫とか≪特権階級≫とか≪心霊医学知識≫とか使えるぞ!
GM/聖職者って凄いよな。このイベントキーは蓮花が拒否しなければいつでも使用できます。なお、蓮花はNPCなのでAF判定などの手番はありません。能力値などのデータも用意してません。
美森/それでもありがたいです!
GM/という訳で、時間を進めて学校編にいこう。


 ●オープニングフェイズ2

GM/到着した学園は、古くからの施設と新しい校舎が入り乱れる広い敷地の学校です。面倒な編入手続きなどは全てシーンカットします。先生との挨拶をして、大体の施設案内もされました。ちなみに、近くにコンビニや商業施設が無い郊外です。
美森/外界から隔離されている感……。
邦樹/学校にありがちなやつ……儀式にぴったりなロケーションだなぁ。
GM/そう、ぴったりなロケーションだ。案内をした先生から「あっちが竹林なんだけど、最近竜巻があったり強風があって近寄らないでって警察から言われているんだ」と説明があります。後でAF判定で行っていいよ。
メフメト/近寄らないで(行っていい)
美森/判りました!(あとで行こう)
邦樹/はーい近寄りません!(行こう)
GM/「そしてあちらが、興愛礼拝堂」 案内の先生は、敷地内の中でも特に整理されている庭園を抜けた先にある教会を見せる。そこには、こぢんまりとしながらも厳かな教会があった。
メフメト/ほう。
GM/美森と邦樹と蓮花は、色々施設を案内されました。隣にはメフメトが霊体化してついていってます。「あっちが寮。5日間だけだけどこの鍵が君達の部屋になる」 先生は寮の部屋の鍵を渡す。美森と蓮花で1部屋、邦樹……とメフメトが1部屋を使います。
美森/おおー。
GM/「5日間だけど、いっぱい生徒と話して交流を」と先生に激励されます。説明を終えた先生は、案内した寮の前で去って行きます。寮の部屋はよくある学校寮の2人1部屋ってやつな。
メフメト/弟は寮の部屋を1人で使えるな。(5D10ころころ)弟の部屋に28人のヒャッハー達が「おかえりなさいませえええええ!」って出迎えるね。
GM/先に入ってた!(笑)
邦樹/2人1部屋とは一体何だったのか!?(一同笑) 人口密度がやばい!
メフメト/理論上は最大52人まで入れる部屋だ。
GM/霊体化しろ!(笑・蓮花になって)「私達は、美森ちゃんのお家にたまにお泊まりにしにいくこともあったから、それと同じだね」
美森/同じですね! 寮は安心して過ごせますね!
GM/さて……そのとき。とある女子生徒が、思いっきりじーっと美森と邦樹と蓮花を見ているのに気付く。
メフメト/ん? どんな生徒だ?
GM/『けものフレンズ』のかばんちゃんみたいな女子。
邦樹/こ、ここが、じゃばりぱーく……!?(笑)
メフメト/……霊体化しているので声を出さず、弟の髪の毛をつーんと引っ張る。
邦樹/んあ? なんだなんだ? どうしたのメフメトさん、と視線だけそちらに向けようか。
GM/「じー」
邦樹/若干、後ろにぐいーってなってる不思議な恰好の弟です
GM/「じぃー」
メフメト/反射的に「食べないでくださーい」って言いそうな子がいるぞ。
邦樹/「食べないよ!」って言わなきゃ!(笑)
美森/気付きます!(笑) とりあえず笑顔でにこーと笑いかけます。
邦樹/俺も……笑顔で首を傾げながら手をひらひら振ってみよう。
GM/「ハッ」て顔をする女子生徒。内気そうな女子だ。背は低め、雰囲気的に上級生ではなさそう。にこーっと笑って、手を振られたから……「ハッ! ハッ!? ……ぶんぶん!」と手を振った。
美森/可愛い!(笑)
邦樹/可愛いな〜!!(笑)
メフメト/愛嬌のある姉弟。必死に受け応えるかばんちゃん。かわいいの国から来たらしい。
邦樹/君は可愛いフレンズなんだね!(笑) 近寄って話しかけてみようか。えーっと、こんにちは!
GM/「こ、こんにちは! も、もしかして……転校生とか、それとも先生が来るかもって言ってた短期生ですか?」
美森/はい! 私達、短期交換生徒としてお世話になります! 私は湯澤 美森、よろしくね。
邦樹/俺は弟の邦樹です! よろしくね〜。握手握手!
GM/「よよよ、よろしくお願いします!」 にこやかな返答にあわあわしながらも嬉しそうに答える。
美森/貴方は寮に住んでる生徒さん?
GM/「は、はい! そうです!」 さっと答えた番号は、美森と蓮花の部屋の隣だと判る。
邦樹/おお、第一村人発見だ。
GM/「美森……さんと、邦樹……くんですね! よろしく! お願いします! 明日から来るって担任の先生が言ってたけど! 今日から寮に来るんですね!」と一生懸命。「私は栗林 稚葉(くりばやし・わかば)って言います! 2年A組の学級委員やってます!」 おや、なんということだろう。2年A組は美森が5日ほどお世話になるクラスじゃないか。
メフメト/森に樹に蓮がいたところに、栗で葉か……植物繋がりの名前だな。
邦樹/な、なるほどー! CO2削減率の高いセッションだ!
美森/2年A組は私がお世話になるクラスだ! 短い間だけどクラスメイトとしてよろしくね。色々教えてほしいな! 私も手を差し出し、握手を求めます。にこにこ。
GM/「わああ!? あ! 握手! よろしく! えっと、きっと私の方がお世話になるかもしれないけど、学級委員だから頑張るね……!」
メフメト/いっしょにCO2削減には頑張ってもらおう。あ……わかば……?
GM/うん。子犬系女子だ。
メフメト/わかば……かば……。かばんちゃん……?
GM/気付いてしまったお前はSANチェックな。
邦樹/なんと!(一同爆笑) メフメトさんを見てるのかなって一瞬焦ったけど、大丈夫そうだね……?
美森/よろしくね! 握手ぎゅっぎゅ! 可愛い子だ〜と姉はのほのほしてます。
邦樹/気付かれてないみたいだね! 謎のジェスチャーでメフメトさんに語り掛けます!
メフメト/謎ジェスチャーって何だ(笑) そうだな……気づかれていないようだ。閉鎖的な学園かと思ったが第一女子高生発見が善良そうで姉もほっとしているようだ。
GM/のほのほ。
メフメト/(5D10ころころ)29人のヒャッハー達が「陛下はあああぁ! 『慣れないところですぐ友達作れそうで良かったぁ(泣)』と言ってるぜええええぇー!」
GM/メフメトがちゃんと話せ!(一同爆笑)
美森/メフメトさん優しい!(笑)
邦樹/ヒャッハーさん達の翻訳、俺大好きだよ!(笑) ねーちゃんは友達を作るの上手だし、きっと明日にはクラスの人気者になれるよ! メフメトさん心配してくれるの優しいね〜!
メフメト/(5D10ころころ)たったの20人が「よせやーい!」とメフメトの代わりに照れ隠しビンタします。
GM/たったの20人とは。
邦樹/邦樹の顔が人知れず真っ赤に腫れます。
美森/邦樹えぇー!?(笑)
GM/(稚葉になって)「な、なんか邦樹……くん……時々『ひでぶ』って声を出すんだね?
邦樹/ん、んぐっ! ひでぶ、口癖なん、ぐふっ!(笑)
GM/蓮花が≪式神返し≫でヒャッハー達を抑えているところでオープニングの導入シーンは終わりにしよう!(笑)
美森/蓮花先輩、さすがです!(笑)
メフメト/うわ蓮花パイセンっょぃシュワアアアァァ。
邦樹/蓮花ねーちゃんやり過ぎいッ!(笑)
GM/さて、これから捜索パートになります。この後、早速荷物を置いて色々な場所へ動いてみよう。

【AF判定リスト】

『AF判定:悪魔召喚の現場』
 ・使用能力値:【知覚】【理知】
 ・難易度:20

※「悪魔召喚をした現場である竹林を調査する」演出に成功すること。

『AF判定:学内を捜査』
 ・使用能力値:【体力】【知覚】
 ・難易度:20

※「学内を歩いて不審物が無いか捜索する」演出に成功すること。

『AF判定:生徒への聞き込み』
 ・使用能力値:【理知】【幸運】
 ・難易度:30

※「生徒達に怪しい噂を聞く」演出に成功すること。

『AF判定:儀式の詳細』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・難易度:15

※「悪魔召喚儀式の詳細を文献などで調べる情報収集」演出に成功すること。

『AF判定:時限装置の調査』
 ・使用能力値:【反射】【理知】
 ・難易度:20

※「時限装置に関する調査をする」演出に成功すること。
※『イベントキー:タイムリミット』が無ければできない。


メフメト/悪魔召喚儀式にいく、学内を歩く、生徒に聞き込みする、儀式のデータを見る……大まかにこの4つだな。
邦樹/うーん、どうせなら学内の人と交流したい気持ちはあるかなぁ〜。
美森/全部気になって迷いますね……うーん。悪魔召喚儀式も気になるんですが!
メフメト/儀式は気になる。でも交流は楽しそう。
美森/交流は本当に楽しそう!(笑) 最初は演出で良いので生徒さん達とおしゃべりしたいですね。邦樹が生徒に聞き込みなら、美森は学内を歩こうかな。
邦樹/でもって、みんなシーンに登場してわいわい交流はどうですかね!
メフメト/……では、メフメトは詳細を調べるか。若者達には喋ってもらいたいので余は資料を読み耽る。
邦樹/おっけ〜。
メフメト/……あの礼拝堂、匂う。呟いておこう。
邦樹/匂う?
メフメト/あくまで勘だがな。異端グリードのように容赦なく命を奪ってくる悪魔がいないとは言えない。それぞれ大勢の生徒に会うが、心しておけ。また腹を裂かれるのは貴様らも慣れんだろう? ……礼拝堂で死んだ夢のことを話しておく。
美森/……礼拝堂に何かあるかもしれませんね。気をつけます。神妙に頷きます。
邦樹/少し真面目な顔をしてこくりと頷く。メフメトさんも、……何かあったら絶対すぐに呼んでね。
メフメト/頼りにしているぞ、我が主達。……と言うかのような目。
邦樹/ふぁぼ。
美森/ふぁぼ。
GM/連続してふぁぼされた!(笑) 美森が「学内を捜査」、邦樹が「生徒への聞き込み」、メフメトが「儀式の詳細」を調べるんだな。OK、という訳でミドルフェイズにいきます。