クトゥルフ神話TRPG・リプレイ
■ 『 絶貌の群れ 』 2ページ ■
2022年2月19日




 ●2日目:町はずれの屋敷

天鴻/花園宅から同伴出勤しました。
草摩/朝帰りだな。
実散/いえーい、2人でたかひろくんを楽しみました
天鴻/語弊! 言い方!(笑)
草摩/その体で俺(が作った朝食)を楽しんだだろ……?
天鴻/言葉が足りないのよ!
KP/(格になって)「あーはいはい、分かったから現場に行ってきてください」
天鴻/格ーっ!(笑) ……では、現場確認してから天上会に行きますか。

 町はずれの屋敷に向かう3人。
 実散が車を運転し、貌隠し事件の現場となった小さな館へと到着した。
 立ち入り禁止のテープが張られているものの、見張りはいない。玄関のプレートには【新月館】とある。
 立ち入った玄関は静かだ。案内板が2つ、【下弦の間】と【新月の間】と建てられている。

天鴻/2つあるのか……。月の満ち欠けに準ずるなら下弦の間から、かな?
草摩/おお、良い言い回しだ。下弦の間から行ってみるか。

 下弦の間。
 資料が沢山納められている部屋。大きめの棚がある。

KP/書斎っぽい雰囲気ですね。<図書館>ロールができますのでどうぞ!
天鴻/お、じゃあ振りますね。(ころころ)25で成功。<図書館>技能を上げておいて良かった〜!
草摩/天鴻を褒める。たくさん褒めるぞ。

 <図書館>→天鴻が成功。
 ファイルが見つかる。中には紙の束が入っている。定例会の概要のようだ。
 【天上会 定例会概要】
 1.会長挨拶
 2.参加者紹介
 3.別室移動
 4.仮面の用意
 5.謁見
 【注意事項】
 ・定例会が終了するまで当館からの外出はご遠慮ください。
 ・願いの布、仮面を忘れた方は予備を用意いたします。
 ・定例会は他言無用です。絶対に他者に漏らさぬようお願いいたします。

天鴻/草摩さん、これ結構重要そうなやつっぽい。
草摩/しっかりと記録をしてるな。……メールといい、随分としっかりした書式だな? しっかりした人間が企画した組織力がある場所なのか。イメージ的にもうちょっと遊びがあると思っていたぞ。
天鴻/なんていうか、凄い業務用〜って感じですね。やっぱチケットぴあかe+なのでは?(笑)
草摩/……中心人物はしっかりしているが、その周りは雑だな。その一参加者の犠牲者の杜撰さのおかげで俺達は助かっている。
天鴻/もしかしたら、明るみに出てないだけで犠牲者はもっといるのかもしれないっすね。
草摩/ありえるな。……次の部屋に行くか?

 新月の間。
 事件のあった部屋。
 全ての死体は回収されており、1週間近く経つものの、現場には未だに血の痕や匂いがうっすら残っている。

天鴻/……ここが事件現場か。
草摩/血生臭いな。既に調べはついていると思うが……一応は目を通すか。
天鴻/15人も亡くなってますからね……そう簡単には血の匂いも消えないでしょ。鑑識が見落としたものがあるかもしれないですし、<目星>で調べちゃうぞ〜。(ころころ)56、成功!
草摩/何かあるかな。(ころころ)83、ぴったり成功。
天鴻/……草摩さん、まだ具合悪いんですか?
草摩/構うな。今日はしっかりと薬を持ってきた、万全だ。心配させてすまない。
天鴻/心配するのは当たり前だろ。仲間なんだからさ無理はしちゃダメだからな。
草摩/天鴻。好きだ。
天鴻/……も〜。しんどかったら頼ってくださいね。担架代わりに病院に運ぶぐらいは出来ますから。
草摩/優しい優しい天鴻。好きだぞ。
天鴻/俺も草摩さんの責任感が強いとこ、好きですよ。
草摩/…………。こうやって天鴻と2人で仕事をするの、悪くないな。優しさが身に染みる。この巡り合わせに感謝だ。
天鴻/そう言って貰えると嬉しいなあ。

 <目星>→天鴻、草摩が成功。
 血の痕や匂いがうっすら残っている室内。その中で、血で書いたようなメッセージを発見する。
 一見すると文章には見えなかったが、成功した2人はそれが意味のある文章だと察する。
 殴り書きなのか字はぐちゃぐちゃだが辛うじて読める。
 【この神は 何も 叶えてくれない】

草摩/……落胆した、のか? 期待したものが……違ったのか?
天鴻/それとも、騙されていることに気付いたとか…?
KP/メモ発見に成功した2人は<アイデア>ロールをどうぞ。
天鴻/(ころころ)40、成功。
草摩/(ころころ)5、クリティカル。
KP/えっ。……兄ちゃん、ここでクリティカルか。ふーん、ここでクリティカルか。わかる〜。
草摩/だ、ダメだった?(笑)

 <アイデア>→天鴻、草摩が成功。
 瞬きをした直後、2人の眼前に奇妙な光景が広がる。
 周囲には先程まで無かった筈の血の海が広がっており、独特の鉄臭さが強く感じられた。
 それだけではない。仮面を被った15人の男女が、床に転がっている。
 その内の一つの仮面が剥がれると、其処にあったのは鼻などの凹凸が削ぎ落とされた、凹凸の無い、剥がれた顔。その目に光は無いが、視線は貴方を向いており、この惨状を訴えかけてくるように感じた。(1d3/1d6SANc)

天鴻/なっ!? これ、は……!?(ころころ)76、ここで失敗!?(ころころ)SAN3減少……。
草摩/天鴻!?(ころころ)8、成功。(ころころ)1減少した。動揺はしてます。
KP/続けて、<幸運>ロールをしてください。
草摩/(ころころ)4、クリティカル!
天鴻/草摩さん凄い! 花園双子メンタルつよつよか!?(ころころ)61、失敗です。
KP/では……先に兄ちゃんの視点の話をします。兄ちゃんはハッと目を覚ます。あれは幻覚だ。そうハッキリと判る。
草摩/……あれは幻覚。
KP/そして、兄ちゃんはたかひろくんが……なんか、わーわーしてるのが見えます。
草摩/わーわー?
KP/具体的に言うと、「<幸運>に成功した兄ちゃんは幻覚が解けて目が覚めたことで素面に」、「失敗したたかひろくんはずっと幻覚に苛まれてこのままだと追加SANチェック!」って感じです。
草摩/それはわーわーだ! ずっと悪夢を見てるのか!?
KP/そうです。たかひろくんはずっとずっと悪夢の中。兄ちゃんだけが幻覚から抜け出せました。
天鴻/床にうずくまって、青い顔しながら呻いている。う、あ……かお、かおが……。
草摩/天鴻っ!
天鴻/あ、ああ……がり、と床を爪で引っ掻く。顔が無い顔が、俺を、見て……。はあ、はあ、と過呼吸気味になりながら床を這う。
草摩/駆け寄ろうとする。いや、今のままで近寄れば興奮状態のまま訳の分からん俺を怖がる。……でも。
天鴻/俺の……顔、は……? がり、と自分の顔に爪を立てる。
草摩/何もせず見てることなんて出来るものか。天鴻っ!
天鴻/は、う……?
草摩/声で呼び起こす。……天鴻は、大丈夫だぞ。大丈夫だ。貌事件は数日前の物だ。起きろ。
KP/<精神分析>+20%のロールをどうぞ。
草摩/いけなかったらクリチケを使ってでも戻してやる。戻ってこい。戻してやる。(ころころ)78、成功。
天鴻/………あ。
草摩/天鴻。おはよう。朝、俺の家でした挨拶を、またする。
天鴻/あ、おれ……?
草摩/遅いお目覚めだな? コーヒーでも淹れようか? 冗談だ。
天鴻/今……顔の無い人達が……なんで、あんなことを……?
草摩/ああ、俺も見た。だが、幻覚だ。そういうものだ。きっと魔術的な儀式が行われた。理解できなくても、そういうことはある。
天鴻/混乱する頭を振って我に戻る。……悪い、取り乱してた。
草摩/15人も亡くなったんだ、この空間には悪い物が詰まっているに違いない。「ここは気味が悪い」と言うことが分かったな。そして、恐ろしいことが行われていたという確信も持てた。部屋から出る。
天鴻/まだ青い顔をしたまま、新月の間を出る。草摩さんが居てくれて助かった……ありがとう。
実散/車には、実散が待ってます。……たかひろくん!? なんか顔ゲッソリしてない!? 早くこの屋敷から離れよう〜!
草摩/ああ、みちる。去ろう。
実散/3人を乗せた車はブーンと遠くまで走っていきます。……あそこ、なんかバチバチしていて気持ち悪かったね。
草摩/ばちばち?
実散/俺、霊感あるんだよ。なお、POW15以上の探索者は霊感があるらしいよ。あのね……その霊感がある俺が「やだ。いたくない。悪いもんになりそう」って思うレベルのヤバさだったよ。霊感が無くても体調崩す人がいてもおかしくないやつだよ!
天鴻/実散さんがそう言うんなら、早いとこ離れましょう。……天上会に行く前に、少し休憩しませんか? なんか公園とか寄って新鮮な空気が吸いたいな。
実散/賛成! 公園でゆったり休もう! 俺がコンビニまで行って何か飲める物を買ってくるから2人はベンチで深呼吸して休んでいて〜!
天鴻/あ、すいません、実散さん……。
草摩/慌てなくていいぞ。
天鴻/公園の空気がおいしい……。草摩さん、さっきはすみません。みっともないとこ見せちまった。
草摩/いや。……天鴻。
天鴻/はい。
草摩/……あれは、神を呼び出そうとしていたんだと思う。
天鴻/新月館のあれですか? ……神。そんなの、呼び出せるもんなんです?
草摩/あの血糊の下の魔法陣からしてな。
KP/……判るんかい!?(笑)
草摩/俺が子供の頃、必死に覚えたものと同じだ。さすがに今は上手く描けないが……と、小枝を使って地面にガリガリと似たような文様を描く。
天鴻/えっ、中二病とかそういう!?(笑)
草摩/実家の蔵書にあった。
天鴻/本当になんで?(笑)
草摩/……みちるは子供の頃、病気だったんだ。
天鴻/ああ……そうらしいですね。
草摩/俺はみちるの体を元気にしてあげたくて、子供ながらに勉強した。そう簡単に子供が医学を身につけてみちるをすぐ救えるものじゃない気づいたが。
天鴻/いいお兄ちゃんですね。
草摩/医学を学んでもすぐみちるを助けられない。なら神頼みでもするかと思った。神頼みをするために、この事件と同じ神を呼ぶ勉強をした。
KP/マジかよ。KPも知らん話が始まったぞ。
天鴻/え、そういうのってそんな勉強できるもんなの?
草摩/結局は……自分一人でやってもみちるを救えず、「普通は神を呼ぶ前に救急車を呼ぶのよ!」と怒られてやめた。
KP/ユリちゃんセンパイリリィによって(笑)
天鴻/なんという正論パンチ(笑)
草摩/結局、俺は魔術による神頼みではなく医学を学び続けることにした。そして今に至る。
天鴻/それで、草摩さんは医学に詳しくなったんですね……。
草摩/……だからな、何を言いたいかと言うと。神頼みをしたり、何かを信仰したり縋ったりする人間は……理解できるんだ。野平 紡の苦悩は抽象的だったが、取った行動は理解できる。
天鴻/超常的な力を持った存在なら、どうにかしてくれるんじゃないかって希望を抱いた……。自分の力じゃどうにも出来ないことを、どうにかしてもらうために?
草摩/ああ。あのシーンを見てしまったら「何故あんなことを」と考えて怖くなるだろう? その当然の疑問には、そういう人間はいるんだと納得してほしい。
天鴻/……はい。
草摩/それと、神は気まぐれで、人間のことなんてどうでもいい。そして厳しくて、少し間違うとすぐこちらを痛めつけてくる。「定例会」という名前なんだから、定期的にやっているものなのだろう。……首謀者を止めないと、それ以上の「痛めつけ」を起こされるぞ。
天鴻/きっと表沙汰になってないだけで、同じような被害者が何十人も出てるでしょう。……これ以上犠牲者が増える前に止めないと。
草摩/みちるじゃないが、早め早めの行動はきっと悪くない。焦らず迅速に調査を進めよう。
KP/KPが話題を振らなくてもドラマを生んでくれるプレイヤー達、優秀すぎる……(笑) ではそんな2人に、駆け足で寄って来る足音。
天鴻/あ……おかえり、実散さん。
実散/はい兄ちゃん、たかひろくん! ポカリと食べやすいかなって思ってランチパックを買ってきたよ〜。……どうやら顔色、だいぶ回復したっぽいね!
天鴻/うん、おかげで。実散さんも顔色良くなったね。
草摩/みちるを見たらみちるポイント(通称MP)が回復したぞ。……よし、補給を終えたら意を決して行くか。
天鴻/小腹を満たして、天上会とやらにカチ込みしに行きましょう! ……今の会話で思ったんですが、天鴻は神とか神頼みとか聞いてもあまりピンとこないですね。神様とか信じてないのかも?
草摩/草摩は神様を信じている。むしろ会うし。
KP/実散もそんな兄ちゃんの「神様はいるよ。会ったよ」を信じていますね。あと実散も神頼みはする。超越的なものに祈って縋るね〜。
天鴻/……きっと天鴻は体を動かすのが好きで、スポーツとか鍛えて練習した分成果が出るものなので、神頼みすることが無かったんだと思う。勝敗の結果とか、結局は自分の実力な訳だし……。
KP/なるほど〜。……この会話、聞けて良かったな。兄ちゃんとたかひろくんの「神様」に対する感情、知れて良かった!


 ●2日目:天上会本部

 天上会本部。
 都内にあるビルの一部にある。インターホンを鳴らすと、受付と思しき男性が現れた。
 「こんにちは、入会希望者ですか? それとも見学でしょうか」

天鴻/……見学、ってことにしときます?
草摩/そうだな、見学で。
天鴻/ああ、はい、この会に興味があって……お話を聞けたらと思ってお伺いしたのですが。
KP/「ようこそお越しくださいました。我々は多くの方々を歓迎します」 そう、言われるままに応接間に通される。お洒落な応接間に通された後、男性が一礼をする。「会長をお呼びいたしますので、お待ちください」
草摩/……すんなり入れたな。
天鴻/興味深げに応接室を見るふりして調べてみよう。
KP/今なら室内を調べる事は少しだけ出来るかもしれない。<目星>、または<聞き耳>ロールが可能です。
草摩/<目星>していいですか。(ころころ)3……クリティカル3回目!?
天鴻/うわ、草摩さんまたクリティカル! 連続ファンブルの反動かな!?

 <目星>→草摩が成功。
 応接間の端に、仮面が飾られていることに気づく。
 様々なオブジェの中でちゃんと注視しなければ気づかなかっただろう。だが気付くことができた、あれは事件の仮面だと。
 黒く凹凸が無い、捜査資料や証言通りの形をしている。あの惨状を幻視した探索者は身震いをするかもしれない。

草摩/…………。天鴻、あれ。猪狩が調べていたやつだ。
天鴻/そして、あの現場で見た幻の……。ちょっとそれを思い出して気分が悪くなる。(ころころ)<聞き耳>16で成功。お耳ダンボ!

 <聞き耳>→天鴻が成功。
 ……カシャン。応接間まで案内して出て行った男性が鍵を落としていった音を聞く。
 すぐに拾えば、男性が落としたことに気付く前に回収できるかもしれない。

天鴻/……男性が出て行ったのを確認してから、素早く鍵を回収する。ここの施設の鍵かな?
KP/「資料室」と書かれている鍵だ。どうやら別室に資料室があるようです。
天鴻/ほほう? 草摩さん、ここのこともうちょい詳しく調べられそうですよ。鍵をちらっと見せて、ポケットにしまう。
草摩/でかした。ラッキーだな。
KP/コツコツコツ、足音がしてくる。暫くして、一人の女性が入ってきた。「初めまして、会長の新谷と申します。この度はお越しいただき誠にありがとうございます」  APP16の女性です。
草摩/うわ美女……って、会長って女性だったんだ。
天鴻/どうも。適当に山田とか名乗っておこう。
草摩/どうも、田中です。
KP/「山田と田中さんですね」 では彼女はまず2人を気遣う挨拶を言い、天気の話題を含めた話題をした後……「貴方には望みはありますか? この会に参加いただければ、その願いは叶います」と、穏やかな声で言います。
草摩/…………。天鴻を見る。
天鴻/……それはとても凄いですね。何でもというのは、例えばどういう?
KP/「何でも、です。何故なら、偉大なる神がいつも我々を見守り、加護をくださっているからです。あの方は我々を見守り、そして手を差し伸べてくださいます。素敵な神でしょう」
天鴻/う、胡散臭え……(笑)
草摩/素敵ですね。そんなことが、本当に……?
KP/「もちろんです。さあ、貴方も是非。返事は今でなくとも構いません。ご検討いただければ幸いです」 そう言って笑顔を浮かべてくる。
草摩/ぜひ……もっと詳しい話をお聞きしたいですね。
天鴻/ええ、是非。
KP/「そうですか! それでは詳しいお話を……」と、突然携帯が鳴った。新谷の携帯のようだ。
草摩/おや。電話をどうぞ。
KP/「……失礼致します」 少し通話した後、少し申し訳無さそうに頭を垂れた。「……ごめんなさいね。少し急な用事が出来たので、わたくしは出なければいけません。代わりの者がお相手致しますわ。あ、お時間がなければ後日で構いませんので。ご希望であれば連絡くださいね」
天鴻/いえ、急に尋ねたのに対応して頂いてありがとうございました。前向きに検討させてもらいます。
草摩/こちらも急でした。後日、ご連絡致します。
KP/「本当に申し訳ございません。何かございましたらいつでもどうぞ……」 そう言って出て行ってしまった。<聞き耳>ロールをどうぞ。
天鴻/(ころころ)31、成功。よしよし!

 <聞き耳>→天鴻が成功。
 受付の男性と新谷の会話が聴こえる。
 「……これで、如何なさいましょう?」
 「十分だわ。これで事足りるでしょう。手配なさい。時間が無いから」
 「かしこまりました。そのように」

草摩/どうした? 何か聞こえたか。
天鴻/手配するとか、時間が無いとか……。こそっと耳打ち。
草摩/何か急いでいる感じか? 悪い予感が当たらなければいいんだが。いや、これは……そうあると考えて動くべきだな。
天鴻/早めに証拠固めて強制捜査かけないと危ないかもですね……。でもせっかく謎の団体の本丸まで来たんですし、少し中とか調べていきたいです。
KP/ちなみに実散はビル前の専用駐車場の車で待機しています。ビルの受付さんとか見てますね。ビルの中に居ないので、田中さんと山田さんの2人で頑張ってね!
天鴻/はーい。さっき拾った鍵の部屋を探したら何か見つかるかも?
KP/では、<幸運>ロールをどうぞ。
天鴻/(ころころ)19、成功! 良かった〜! 見学者ですみたいな顔しながらこっそり資料室まで移動します。
KP/資料室に到着しました。<図書館>ロールが可能です。
天鴻/がんばるぞい!(ころころ)99、ファンブル!?
草摩/……く、クリチケを使おう! 敵のド真ん中でファンブルは怖い!
天鴻/も、貰っても良いです!? 振り直しください! 愛してる〜!(^ε^)-☆Chu!!(ころころ)32、成功!
草摩/( ε )-☆Chu!!
KP/なんで兄ちゃん、(^ε^)-☆Chu!!の顔が無いの?
草摩/中の人のパソコンが変換したとき、文字化けして変になるから……(笑)

 <図書館>→天鴻が成功。
 定例会についての資料が見つかる。
 【第一回 降神の儀】
 20XX年×月×日  12:00開始  場所:新月館  新月の間
 特記事項:開始から5分後に一人に逃げられたが遂行。次回以降は施錠等の見直しをし、完全に遂行できるようにするべきであると思われる。
 なお、神と名乗る人物が現れた為、儀式そのものは成功したと思われる。死体は血痕諸共神が全て平らげた。証拠は残っていない。
 逃げた一人には記憶処理を行った為、現状問題は無いと思われる。

草摩/……これは。
天鴻/本当に、繰り返し行っていたのか!?

 【第二回 降神の儀】
 20XX年×月×日  21:20開始  場所:望月館  望月の間
 特記事項:第一回の逃走者をここで無事贄として捧げる事が出来た。が、残りの参加者が逃走してしまった。予め出口に記憶処理の結界を張った為、問題は無いと思われる。
 神は現れたが、次はちゃんと全員用意してほしいと仰せだった。現れはしたものの、満足いただけなかったようだ。取り急ぎ逃げた全員を次の定例会に召集する。

天鴻/神が呼び出されて、死体を処理。いや食ったのか?
草摩/被害者は15名以上出ていて、その死体は発見されなかった理由……「神が、処理したから」。

 【第三回 降神の儀】
 20XX年×月×日(約1週間前)  19:30開始  場所:新月館  新月の間
 特記事項:ついに完遂することができた。神は大層お楽しみになられた様子だ。後は平らげていただければ完了だったが、神は奇妙な事を仰せになった。
 「少しばかり賭けをしよう。これが完全に明るみになれば、君の負け」
 その直後、意識を失う。本部で目を覚ました。どうやら神の仕業と思われる。
 その翌朝、死体が発見された。神は死体を平らげてくださらなかった。どうやら賭けというものは本当に行われるようだ。であれば遂行せねばならない。次回の降神の儀に備える事にする。

 定例会、もとい非道極まりない儀式が行われていた事に貴方はぞっとするだろう。(1/1d3 SANc)

天鴻/うっ……!(ころころ)64、失敗。(ころころ)1点減少。あの事件現場で見た幻覚がフラッシュバックして吐き気がする。
草摩/(ころころ)SANチェック、60で失敗。(ころころ)3点、最大値減少。……気分が悪いというより、胸糞悪いな。ゾワリとしているのは悪寒というより、怒りだ。
KP/続けて、<目星>ロールをお願いします。
草摩/(ころころ)41、成功。
天鴻/(ころころ)68、成功。

 <目星>→天鴻、草摩が成功。
 メモが挟まっている。
 【どうしてもあと一人足りない。どこかで見繕わなければならない】

天鴻/もしかして、さっき電話で話してた内容ってこれじゃ。
草摩/ああ。ということは、儀式、されるぞ。
天鴻/急がないと! 資料はスマホで写真撮って保存しておきます。
草摩/急ぐも何も、場所は……。ああ、あるな、場所の名前。「第一回の場所は、新月館。新月の間」「第二回の場所は、望月館。望月の間」「第三回の場所は、新月館。新月の間」……それなら次回、第四回は?
天鴻/望月館だ。
草摩/望月館の住所は? すぐ探せるか?
KP/ここで<図書館>に成功すれば判るし、警察署でも<知識>でも探せるね。
天鴻/もう一度ここで<図書館>ロールします。(ころころ)73、ギリギリ成功!
KP/凄い! さすがに時間はちょっと掛かっちゃったけど、確実に住所が判りました!
天鴻/よし、ここが望月館だ! ……あまり見学者が長居すると怪しまれるから、一旦ここ出て実散さんと合流しましょう。ではこっそり資料室から出て、鍵は適当な所に落として、素知らぬふりして施設を出ます。
KP/出ました! すたこらさー! 外はすっかり暗く、相当時間が経ったようですね。さて、実散が車内で2人を待ってます。
天鴻/実散さん、お待たせしました。
草摩/みちる。待たせたな。行くぞ。
KP/実散は真っ青な顔をしています。
草摩/……みちる? みちる!?
KP/実散の顔が凄く蒼褪めている。草摩の目から見ると、天鴻が悪夢に苛まれたあの瞬間を思い出させる表情だった。
天鴻/お待たせした分、成果も……って。実散さん、どうしました?
実散/…………。ぁ、兄ちゃん……たかひろくん?
天鴻/実散さん、運転は俺が代わります。すぐここ離れましょう。草摩さんは実散さんと一緒に後部座席に!
草摩/ああ!
実散/運転……事故ると迷惑掛けるし代わってもらおうかな。ごめんね。せっかくそっちは潜入捜査してくれたのに……なんか気分が悪くなって。
草摩/みちる、休め。ただでさえ毎日働いてたんだ。疲労にやられるときもある。
天鴻/考えてみたら変な儀式してた教団の本拠地だったんだから、変なのがいてもおかしくないよな……。あの、一つ提案なんですけど、今日はもう一旦帰りましょう。
草摩/ああ、そうした方がいい。
天鴻/2人は自宅に直帰で良いですか? 草摩さんも実散さんの傍にいてあげた方が良いし……。
草摩/天鴻。俺はみちると一緒にいてあげていいのか?
天鴻/もちろん、ダメなんて言う訳無いだろ。
実散/で、でも、兄ちゃんとたかひろくんは……一度は警察署に戻ったいいんじゃないかな? それに、そんなに俺に過保護にならなくても……まるで俺、お荷物みたい。
草摩/そうは言ってない。
天鴻/そんな真っ青な顔した人間を置いて行けるかよ。実散さんだってチーフとして色んな仕事して俺達のフォローして多忙なんだから、お荷物だなんて誰も思ってないよ。
草摩/みちる。天鴻が悲しむ顔をしているぞ。俺達に事件のバトンを渡してくれたのは、先に調査を進めてくれていたみちると格だ。俺達はバトンタッチしただけだ。
天鴻/そうそう。良い子だから、今はゆっくり休んで。
実散/…………。やっぱ好きだな、2人とも。
天鴻/2人を家まで送った後、俺だけ一旦警察署に戻りますよ。なんなら2人の荷物を回収してまたマンションに行きます。
実散/……えへへ、たかひろくんごめんね。ありがと。
天鴻/気にすんなって。では2人を家に送って署に戻りました!


 ●2日目:警察署

KP/双子が住んでいるマンション近くで2人を下ろし、そして警察署に帰ってきたたかひろくんのシーンです。
天鴻/今日の捜査結果をまとめておかないと……格とも共有しなきゃだしな。
KP/(格になって)「ああ、白南さん。実散さんが取り寄せていた資料や実散さん宛ての捜査報告書とか来てますよ。大量に」 どどでん!
天鴻/おっふ、凄い量だな(笑)
KP/その資料に目を通しながら<知識>ロールをすると、先ほど判明した屋敷の住所が判るようになっています。敵の本拠地で検索しなくてもここでも調べられたってことですね。
天鴻/なるほど。書類の山を見て気が遠くなっておきます……。
KP/「ここ5日間ずっとその量の資料を読んでる俺の身にもなって」
天鴻/ごめんて(笑)
KP/「で、そろそろ山場ですね。その、ご準備は大丈夫ですか?」 ぶっちゃけこのシーンでアイテムゲットフェイズ、いわゆる<幸運>で何でも調達できるタイムです。ここで武器・防具・必要なものを宣言しておくことで入手することができます。
天鴻/おお、何が必要かな? 危ない施設に行くなら、防弾チョッキとか拳銃の申請をして持ち出せるようにしておきたい。
KP/凄くゆるゆるTRPG仕様なので、チョッキや拳銃はここで宣言すればゲットできます。むしろこの警察署で必ず申請しておかないと貸さないよ!
草摩/警察署に帰ってきておいて良かった!
天鴻/じゃあ、突入と逮捕に必要なものを持ち出す申請を出しておきます。申請したことを草摩さんにもラインで連絡します。
KP/了解です。いたるくんが突入前に用意してくれましたとさ。
天鴻/さすが格〜! 頼れる後輩を持って俺は嬉しいなあ! わしゃわしゃ。
KP/暗黒微笑。
天鴻/その笑顔! 怖い!(笑) その後に草摩さんと実散さんの退勤処理をしてから荷物をまとめてマンションにもう一度向かいます。……あ、その前に冷蔵庫のチョコをひょいぱく。
草摩/(1d10ころころ)天鴻は10個チョコを食べました。
天鴻/めっちゃ食ったな!? 多分デカい手で鷲掴みしたんだな……(笑)


 ●2日目:双子のマンション

KP/一方その頃、すっかり夜も更けた頃。顔色が悪い実散の体を支えながら帰って来た草摩兄ちゃんのターンです。
草摩/ああ。みちる、俺達のマンションに帰ってきたぞ。
KP/……えっと、兄ちゃん。いきなりですが<回避>ロールしてください。
草摩/わ?(ころころ)44、成功。

 <回避>→草摩が成功。
 さっと突然の風を避ける。その拍子にその場に倒れかけてしまう。すぐそばを、肉切り包丁のような刃が走ったからだ。
 その肉切り包丁は、実散の額に突き刺さる。

草摩/……え? なっ!?

 草摩は動くことが出来ない。肉切り包丁がずるりと実散の額を、瞼を、鼻を、唇を、無慈悲に削ぎ落とす。
 実散の絶叫がこだまする。
 そして、それを黙らせるように布で口を覆い、凹凸の無くなった顔に添わせるように、あの仮面が被さった。
 直後、実散の絶叫が一層強くなり、痙攣を起こし、そして―――動かなくなった。

天鴻/えっ、え……?
草摩/あ……お、おい!? ま、待て!? 待て! 何!? 何が起きている!?
KP/恐ろしい光景が、この惨状が目に焼き付いて離れない。(1d3/1d6SANc)
草摩/(ころころ)48、成功! 成功してる!(ころころ)SANは2点減少……。
KP/続けて、<幸運>ロールをどうぞ。……あ、このとき−15%してね。
草摩/45%以下で成功……。(ころころ)58、失敗! えっ……どうする!?
KP/なお、<幸運>ロールに成功するとすぐに幻覚が解ける。失敗すると幻覚を見る。
草摩/あっ……あれか、天鴻にも起きたあの現象!
天鴻/それか!?
KP/そう! これは幻覚です! ご安心を! 命に関わる判定じゃないから慌てなくてもOK!
草摩/ネタ明かししてくれてありがとう! でも……草摩は混乱しますね。
天鴻/そりゃそうよ! くそっ、天鴻は警察署にいるから助けに行けない……!
KP/兄ちゃんは悪夢を見ます。みちるが惨殺されるような光景を見せられ、ずっと混乱してください。
草摩/みちる! みちる!? みちる……! ……みちる、みちる……!
KP/絶叫する声を聞いて、マンションのエントランスに居た人達が集まってくる。もちろんその人達の声も聞こえないぐらい混乱するだろう。
草摩/みちるの声も聞こえない……みちる、みちる……ぐ、う、うぐ、うううああああ!?
天鴻/さっき俺は同じ状況で助けてもらったのに……!
KP/……では、たかひろくん。このシーン登場していいですよ。わーわーと周囲が騒いでいます。
天鴻/……なんだ? エントランスが騒がしいな?
草摩/ああ……あああああ……ああ、あ、あああ、あああああ!?
天鴻/草摩さんっ!? ちょ、草摩さん!? しっかり!
KP/すぐに、今朝……たかひろくん自身に起きたあの状況とまったくだと察します。
天鴻/荷物を放り出してダッシュで移動する!
草摩/あああ、あ……ごめん、ごめんなさい……俺が、まもるって……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。みちる、ごめん、みちる……!
天鴻/実散さんは傍にいる!?
KP/実散、いません。騒いでいるのはマンションの人達のみです。
天鴻/実散さん、いない? いや、こんな状態の草摩さんを放ってどっか行くような人じゃない!
KP/それでは<精神分析>をしてOKですよ。
草摩/みちる、ごめん、みちる、みちる……ごめんなさい……!
天鴻/移動しながら「大丈夫」って声を掛け続けます!
草摩/大丈夫じゃない! みちるが! みちるが死ん……!
天鴻/大丈夫だ! 実散さんは死んじゃいない! 起きろ花園 草摩!(ころころ)1、クリティカル! っしゃおら!
KP/ここでクリティカル! かっこいいー!(笑) 兄ちゃん、戻ってください。
天鴻/頭を抱えて、額をゴンって頭突き!
草摩/……ぁ。天鴻……。
天鴻/……起きた?
草摩/天鴻……まさか、俺は……。
天鴻/うん、俺と同じ状態になってたみたいだ
草摩/あの光景は……幻覚? み、みちるは!?
KP/実散はどこにもいません。
天鴻/……俺がここに来たときには、実散さんの姿は無かった。
草摩/みちるは!? みちるは……!
KP/どこにもいません。
天鴻/あんな状態のアンタを放ってどっか行くような人じゃない。落ち着かせるように、言います。
草摩/マンションの監視カメラ! 確かめさせてもらおう! エントランスで俺が暴れていたなら今までの光景が全部カメラに収まっているんじゃないか!?
天鴻/監視カメラ、確認しよう。だから、まずは冷静になってくれ。
草摩/冷静にみちるを探す! だから……!
天鴻/ゴン。
草摩/……天鴻。
天鴻/うん。
草摩/……冷静に、カメラを、見せてもらう。冷静にな。
天鴻/そうだね。今ので頭の血が下がらなかったら水をぶっかけようかと思ったよ。管理人に警察手帳を見せて事情説明して映像を提出してもらおう。
KP/……ほーう、マンションの監視カメラか。なるほど〜。では自動成功でカメラチェックできたことにします!

 そこには、ありえない光景が映っていた。
 監視カメラの映像には、普通にマンションに入って来る双子の姿が映し出されている。
 ――直後、双子の前に、「突如」現れる人影。
 その現れ方が異常だった。ぱっと手品のように……いや、魔法でワープしてきたかのように影が生じたのだ。

草摩/……は? カメラの切り替え異常か?
天鴻/なんだ、これ……時間は連続してるよな?

 一瞬、彼らが何らかをやり取りした光景が映し出された後、草摩が雄たけびを上げた。
 実散が暴れる草摩に駆け寄るが……同じように、現れた人影達に実散は取り押さえられてしまう。
 そして瞬時に消える。……多くの影も。実散自身も。
 映像の異常ともいえない、だが恐ろしい凶行を見てしまった。(1/1d3SANc)

草摩/実散が、誘拐された!?(ころころ)12、成功。
天鴻/拉致された!? でもなんで……あ、まさか、最後の一人として攫われた?(ころころ)47、成功です。
草摩/……ここに来て犯人が誰だ、どの連中の仕業だ……なんて言わないぞ。
天鴻/こんだけ状況が揃ってたら、一目瞭然だ。
草摩/天鴻。俺は冷静だ。今すぐ実散を助けに行く。
天鴻/車を出します。署に戻って装備を持って行きますよ。このまま手ぶらで行ったら、助けられるもんも助けられない。そうだろ?
草摩/……そうだ。冷静にそう受け答えてくれるな。今すぐ準備して、向かう。天鴻、俺を見張っていてくれ。
天鴻/無茶しないように、ちゃんとフォローするさ。急いで署に戻って拳銃とチョッキを持っていく!