ガンドッグ・リプレイ・A t V
■ 第3話 『はじめてのダンジョンクリアー』 ■
2008年8月30日




 第3回は、二〇〇八年八月三十日。
 2話と1か月以上経ってしまったが、シナリオ上ではまた2週間しか経っていない設定である。5人はまた約束の時間に各々の時間を過ごしやって来るのであった……。


 ●レベルアップ&余暇ルール報告
アル/スキル【局地行動】1→2、スキル【SMG】3→4、余暇ルールは『青銅の門』『格闘訓練』
リュウ/スキル【運動】2→3レベル、スキル【精神力】2→3レベル。余暇ルールは『スポーツ』『スキル訓練』『ギャンブル』
レオン/スキル【ライフル】3→4レベル、スキル【言語】1レベル獲得。余暇ルールは『ゲーム』『小旅行』
ボブ/スキル【精神力】1→2レベル、スキル【交渉術】1→2レベル、余暇ルールは『射撃訓練』『交流』
ときわ/スキル【強靭】0→1レベル、クラスアーツ【オフハンドトレーニング】獲得、余暇ルールは『闇取引』『ゲーム』で、とあるアイテム獲得。


GM/ではお宝を持ち帰ったボブさん。アジトに帰ってきます。
ボブ/サーベル持って帰ってきたよヤッフー!
GM/イーイー、ショッカー達が喜びます。酒じゃー宴じゃー。そこにやって来る池田秀一。
ボブ/あ、ボス。これが例のブツです!
GM/「おお、なんと神々しい……これが神の力というものか!」と何故かファンタジックなことを言ってみる。
ボブ/いや、これ単なる古代の盗掘品です。神ちゃうし(笑)
GM/イーイーとボブのところにシャンパンを注いでくるショッカー達。そこでロマネコンティとか持ってこないあたりが我が組織です。
ボブ/そんなワイン飲んだことないですよ! 1本百二十万のを飲むなら雨漏りしているところを直しましょうよ、ボス! ペルシャ猫を撫でてる場合じゃないですよ!
GM/じゃあムーミんを抱いて「目指すはブラックボロサスー!」
ボブ/ペルシャ戻ってきなさい!(一同爆笑)
GM/「ボブよ、よくぞやってみせた。古の遺跡の剣を解析し、大いなる力を得ることはとても素晴らしいこと……しかしお前の活躍はまだ終わらぬ! また旅立つお前に期待しよう! 『他のPCに奪われず我が組織に持ち帰った報酬』として五千ドルをやろう!」
ボブ/ありがとう、パパ大好きー! これからも頑張ります!
GM/ショッカー達はクラッカーをパンパン鳴らしたり、あっちでは折り紙で作ったレースが飾ったり手作りの金メダルを渡しに来たりします。
ボブ/どこまでもホームメイド! しかも金メダルも折り紙だー!
レオン/……なんか、おじいちゃんが一番平和なシナリオだよねえ。
GM/だよな。……まあ、貴方が持ってきてくれたサーベルをドクターSが最新鋭の技術を使って解析し、スッゴイ兵器を作ってくれるでしょう。貴方はとてもDCCに貢献したんですよ。スゴイスゴイ。
ボブ/佐藤さん頑張って! そのためにも謎の技術を持ってくるからね! オーパーツ万歳!
リュウ/……そこで不確定なオーパーツに頼るのか(笑)
GM/――では一方レオンさん。鎧を持ち帰ってどうしますか。
レオン/頼まれていた通り、宝を持っておばあちゃんのところに行きます。
GM/おばあちゃんの部屋ですね。ボロくさくって灰色の空の、例の街に戻って来たレオン。
レオン/コンコン、おばあちゃーん!
GM/かっ、隠せ隠せ! ファブリーズはどこだい!?
レオン/隠せ!? 何をっ!?(笑) ガチャ!
GM/ベッドに横たわっているおばあちゃんと清潔な香りに満たされたお部屋です。
レオン/ファブっただろどう見ても!(笑) おばあちゃん、今……何を隠したの?
GM/ううん、大麻なんか吸ってないよ
レオン/そっか。とりあえず中に入って宝物を見せます。ででーん!
GM/「こ、これはまさか『てんくうのよろい』……!?
レオン/ドラクエなの!? そんなものある遺跡だったの!?(笑) でもおばあちゃんの横でコレを取って来るの大変だったんだよとベラベラ喋ります(笑)
GM/半分は冗談として。おばあちゃんはジリジリととても感動した目で鎧を見つめます。そして、ほっと息をつく。嬉しそうだよ。
レオン/僕にかかればこんなこと朝飯前さ!
GM/「……やっぱり宝はあったんだねえ……別にコレを手に入れたからなんだって訳じゃないけどさあ。嬉しいねえ。こんなのオブジェにもなんないモンなのに……」
レオン/こんな鎧を部屋の片隅に置く訳にはいかないよね(笑)
GM/「こんなモン着たくもないしね。……アタシが信頼を寄せている奴に任せれば良い金になるんじゃないかな。そうしたらお前さんも頑張った分を貰えるだろうよ」と、換金を誘います。
レオン/凄く硬いドレスだね!(笑) しっかしこんな重いの持って帰るの、めんどくさいなー。
リュウ/売っ払ったら承知しないヨ。ワタシの取り分もあるネン!
ボブ/……別にうっちゃってもいいんじゃないですかぁ?
レオン/……なんか天からの声が聞こえてきたなぁ。というか頭の中で天使と悪魔が戦っているなぁ(笑) おじいちゃんの方は売っちゃったから僕は遺跡に元に戻しておこうか。僕は汚い金は好きじゃないんだよ。
リュウ/……それでこそ男ネ、コレでワタシの取り分は確保されたヨ!(一同爆笑)
GM/おばあちゃんの様子ですが、ちょっと口は悪いけど貴方のことをずっと褒めまくっています。「ありがとさんよ。……煙草吸いたくなったからとっとと出て行きな」
レオン/わー、追い出されちゃった。じゃあ煙草はほどほどにね。
GM/部屋を出ると、部屋にいた女の子も一緒に出てきます。「ババア、笑ってた。いっつもバカ笑いするけどあんなに嬉しそうなの初めて見たヨ!」とお団子頭が言います。
レオン/また何か見つけたら持ってくるよ、と頭をポンポンします。大変な思いをしながら鎧を持って帰るよ。
アル/…………いいなあ、女の子。
GM/……アルさんの周辺NPC、全員男だもんね。
レオン/いいじゃん、「私の大統領」がいるんだから。
アル/誰もそんなこと言ってないから!(一同爆笑)
GM/で、そのアルさんは余暇ルール中どうしてるの。
アル/……大統領に軽く報告して終わりになると思います。
GM/そっか。流石に直接会うのはお忙しい方なので無理なので、メールで報告をします。めるめる。それもコーディネーター経由でね。流石に大統領にそのまま繋ぐメアドは教えて貰ってないだろうし。
アル/……sekai wo waga te ni @ docomo(一同爆笑)
ボブ/……関係ないけどさ、DCCのメアドって絶対、ヤフーかホットメールだと思うんだよね(笑)
レオン/なんでタダメなんだよ!(笑) ケチれるところでケチってるのか!
GM/……ではコーディネーター越しにアルさんの元へメールが届きます。「君の報告は見させてもらった。遺跡の中が素晴らしいことにとても興味を惹かれるよ。是非とも実際に世界に向けてその証言を聞いてみたいものだ。君はとても評価されるだろうね」
アル/……このまま歴史学者か映画監督になるしかないな。
GM/そして多少の報酬が振り込まれているのですよ。――じゃあ次、リューさん。余暇ルール中は何をしてるんだっけ。
リュウ/ギャンブルで、お客さんであるセレブなオバチャン達の相手をしてるネ。「いつもより多く取っておきな」と五百ドル貰ったヨ。
GM/じゃあそのシーンを作ろう。「そういえば、ホン嬢ちゃん。最近見なかったけど大変だったんかい?」
リュウ/あ、そうなんですヨ。ちょっくらエジプトの方にお仕事で行ったの。……何やったか覚えてないんだけどナー。
GM/「ウチが紹介してあげたヤツは可愛がってくれたかい?」
リュウ/…………ヤツ?
GM/「ああ、その様子だとヘマしちゃったみたいだねえ」
リュウ/……ウント、スイマセン?
GM/「突然で悪かったねえ。アンタが腕が良いからって遠くまで連れて行かせちゃってごめんねぇ。名前……確か、シンドウとか言ってたね?」
リュウ/……それ、誰ヨ。死んだ人かな。……ねえミセス、そういやアイツ、今年いくつになるんだったっけ? イマイチ年齢判らなかったからどう上下関係とればいいのか判らなかったヨ。
GM/「五十か六十ぐらいだっただろ」
リュウ/アー……確かそれぐらいだったヨ。アッハハ……。
GM/「無事帰って来たことだしね、また仕事あったら頼むよ。今度は遠出しない依頼人を連れてくるからー」……このセレブのオバチャンはコーディネーターのようなことをしたんでしょうね。とある人を紹介して、その人と貴方は会わせたようです。
リュウ/ゼヒゼヒ仕事はお願いしますヨー。……【調達】で調べてみたいけど……ワタシ、そんなスキル無いヨ。
レオン/じゃっ、同じ中国にいるんだからばったり会うんじゃない? パンダ可愛いよパンダ!
リュウ/ああ。……下町の方に戻るとレオンらしき人物に会うネ。オーイ! おばあちゃんのトコから市街地で女の子に声を掛けているレオンを見つけます。
レオン/で、ガタイのいい女がドスドスやって来るから女の子は逃げちゃうんですね。
GM/リューがあらわれた。おんなのこはにげだした。
レオン/君のせいで彼女達が逃げちゃったじゃないか!(笑)
リュウ/オマエ、そんなのいつものコトだろが!(一同爆笑) というコトでカクガクシカジカでシンドウってヤツ調べてもらうヨ!
レオン/強制イベント!? ……調べるって、中国の仲間に聞いてみたってカンジなのかな。
GM/だね。【調達】で情報収集することができるよ。
レオン/(ころころ)あ、成功。達成値は9だけど。
GM/……それならレオンは大体なことを知ります。「シンドウ」という名の五十代ほどの男が、とあるセレブのナントカさんを仲介人として仕事を受けてくれる人を探していたという話があったことを。
レオン/その仕事内容は?
GM/……護衛です。とある国までいっしょに来てくれる腕の立つ子を探していたらしい。それが1か月ぐらい前で……コネが沢山あるようなセレブのオバサマに頼んでどこかに消えたという。現在はこの街では全然見かけないとのこと。
レオン/なるほど……それをお嬢さんに報告するよ。顔写真が写メで送られてきたりしない?
GM/……それぐらいは可能かな。レオンの携帯電話にメール添付されてきます。……パッと見ると、倒れていた老人の顔よりはずっと若いですね。でも似てるような感じもする。死んでいたのはおじいちゃんって感じだったけど、まだこの人はオジサン程度に見える。
リュウ/GM、もう一度【精神力】で思い出してみていいですか?
GM/うん。また再ロールお願いします。
リュウ/ハーイ。(ころころ)成功、達成値12です。
GM/ではレオンに送られた写真を見ると……うん、見たことあるし会ったことがある人だ。
リュウ/アー……この人は。
GM/貴方は腕も立つし英語も話せる。だからとある国へ向かい、とある所へ訪れ、とある人を守りながらも、とある人を探して……。
リュウ/…………『探して』?
レオン/あれ、覚えてるの? なんでちゃんと覚えてないの?
リュウ/そんなんワタシが聞きてぇわぁ! ……他に思い出せることはないですか。写真をじっくり見てェ……。
GM/では最後にこれだけは思い出す。シンドウと言う名のこの顔の男と会話をしたとき、貴方はこう思った。「家族がそんなヘンピなトコ住んでる? アリエネーの」
リュウ/……家族? 思い出した……けどまだ曖昧ヨ。

GM/それでは皆さん、約束の日程に集合してください。
リュウ/ウエー。ヤッパリこの国は暑いヨー。ジリジリするヨー。
ボブ/やっぱり日差しが強いですねー。ああ、どうもどうもこんにちはーって日傘差して車椅子でやって来ます。
リュウ/車椅子に日傘が付いてるなんてハイテクネー。コレ、どこで売ってるの?
ボブ/これは我が社の佐藤さんが頑張って作ったんですよ。その人は頑張ってくれるおかげでサーベルで新兵器を……げふげふっ!(笑)
GM/アルさんにとってはこの暑さはどうでもいいんだろうな。
アル/中国とか寒くね? 地元民の回答。
レオン/鎧持ってスキップしながらやって来まーす。
GM/全員揃って遺跡の方に来ますと、遺跡の中の方から、ときわが出てきます。「どもです」って大きなビニール袋を引きずりながら。
ボブ/……その袋はなんだい?
GM/「トマトです。1個三千円します」
ボブ/またご飯ものですか!(笑) もうちょっと君はお金の使い方を考えた方がいいと思うんだが!
GM/「いつもレベルアップは無駄だと言われます」
ボブ/私もその親御さんの言葉に同意したい、激しく同意したい!
リュウ/熱心ダネーってトマトをモッチャモッチャ貰うヨー。とっても甘いネ! 流石闇取引で取ったものヨ!
アル/……ときわ、遺跡の中に入ってたのか?
GM/コクリと頷きます。
アル/一人で危なくなかったか?
GM/「奥には行っていませんから。…………リューさん」
リュウ/アン?
GM/「頭、痛くなったりとかはしてませんか?」
リュウ/……アタマ? トマトモッチャモッチャ。
GM/「……安心しました」
レオン/なんか安心されたよ(笑) トッキー、何かあったのかい?
GM/「……どうやらあの部屋の人、おそらくあの老人だと思いますが……。パソコンは古いものですけど部屋の機材はとても素晴らしいものをお持ちだったようで。貴方を看病していたと思わせるものもありましたよ」
リュウ/フーン。モッチャモッチャ。
ボブ/……もうちょい自分のことなんだから真剣に聞いたらどうなんだ(笑)
リュウ/だいぶコレでも真剣な方ヨ。……いやー、このトマトオイシイネー。持って帰りたいネー(笑)
GM/……関係無いけどレオンってさ、砂漠でパスタ食べそうだよね。
レオン/あっ、トマトで煮ればトマトスパだ! 今すぐしよう!(笑)
アル/するなよ(笑) ……ときわ、何か言いたいことがあるなら今のうちに言っておけ。
GM/「いや、今言うと……とても超展開くさくなっちゃうような。うーん……でも遺跡のモンスター自体で超展開でしたけどね」
アル/……これ以上の超展開はあまり驚かないだろうから言うだけ言ってみればいい。半ば諦め気味に言います。
レオン/そうだよ、これで驚かなかったら怒るよ?(笑)
GM/「……そうですね。じゃあまず最初に、前提情報として今までまとめたことを言いましょうか」
リュウ/ウン?
GM/「この遺跡には『まさかこの時代にあったなんて』と思われるものが多く存在している。金銀財宝を含め、時代に合わないオーパーツが大量にあります。……そして、ここで住んでいた人がいた。その人物は、非常に現代的な生活をしていた。どちらも、とても素晴らしい技術を持っていた……」
ボブ/うんうん。
GM/「理解できないような技術があって、そこに現代人が住んでいて、その現代人が技術を駆使していたんですから、さぞ大変な技術を持っていたんでしょうね。……で、そんな人に看病されていた女性」
リュウ/オウ? 『看病されていた女性』?
GM/「看病されていたんじゃないんですか、あそこで寝ていたんだから。だから……僕には『やめろショッカー!』なコトをされているリューさんが脳裏に浮かぶんです」
リュウ/……改造手術されたってか、ワタシが?
ボブ/……私は何も口を出しません(笑)
GM/「凄い技術と現代人がドッキングして記憶喪失の女性という要素を混ぜてみました。ねえ、超展開でしょう?」
アル/……ハリウッド的な空想だと『実はこの遺跡で生み出されし者なんだよ!』だな。
レオン/でもお嬢さんは中国に確かに住んでいて知り合いもいっぱい居るんでしょ? それは無いんじゃないかな?
GM/ここに来た理由は既に発覚してるからね。「……それじゃ、奥の階に行きましょうか」
レオン/あ、その前に鎧を元の場所に返しておきます。
ボブ/……それを持って帰りたいと思います!(笑/ころころ)こっそり【運動】達成値7で持ち帰る!
レオン/(ころころ)あ、【感知】で気付いちゃったよ。達成値10だ。……置いた傍から盗ったんだね(笑)
ボブ/だ、ダメですかぁ……?
リュウ/オジイチャン〜、人さまのモノ盗っちゃイケマセンヨ〜。ワタシの取り分あるよ〜。あと十年ぐらいプレミアつけなきゃ〜。
ボブ/だから充分ついてると思うよ!(笑)
レオン/折角帰ってきたのにすぐに持っていかれるなんて鎧が可哀想だろ!(笑)
アル/そんなの外でしろよ! SMGで壊すぞ!(一同爆笑)

 なんとか鎧は放置する方向で、手動エレベーターのところから下って行く5人。
 元の石造りの遺跡らしい遺跡に戻ったところで、また人口池が行く手を遮っていた。


GM/とても綺麗な水です、生き物なんておりません。
アル/焦らず【状況把握】で水を調べる。(ころころ)達成値12。
GM/西側がこちら岸と向こう岸が近く、東側にいくにつれてこちら岸と向こう岸が遠くなります。一応飛び越えられる足場のような浮島はいくつもありますね。
レオン/トキリンのトマトを投げ入れてみます。てやっ。
GM/西側の距離が短い方に投げ入れると、ジュワッと溶けるように周りが泡を出します。東側のやや距離が遠い方に投げ入れると、ゆっくりと溶けていきます……。
ボブ/……池にトマトが食べられましたねぇ。
GM/ゲームシステム的に説明しますと、こちら岸からあちら岸にわたるのに【局地行動】で2回連続判定を行ってもらいます。2回でなるべく傷つかないように跳んでいく判定です。西側は距離が短いので【局地行動】マイナス20%修正ですが、失敗したら3D6+6のダメージが入ります。一方、東側は【局地行動】マイナス60%ですが、失敗しても1D6ダメージしかきません。
リュウ/マイナス20%はオイシイけど……固定値付きは痛いヨ。
GM/あと、今回トキリンはあまりに不利すぎるんで『君達の動きを見て巧くあちらに行けた』ものとします。――なんと彼はトマトのトリックを使ってあっちに行ったのだ!
ボブ/くそう、浮いたトマトの上を行くとは誰も思ってはいなかった!(笑)
リュウ/オオッ、まさに神の技ネ!
GM/日本には忍者という一族があるのだよ。……あ、毎度の如く人を背負うときは2×2で携行すれば可能です。
レオン/ゴメン、誰か僕を背負ってー!
アル/……ああ、いける。俺はレオンを背負って跳ぶことにします。
GM/はい。アルが落ちると必然的にレオンにもダメージが入るようになるけど、どこをジャンプする?
アル/……マイナス20%のところを。
レオン/絶対に落ちるんじゃないぞ!?
アル/(ころころ)1回目成功……(ころころ)……2回目も、成功。
GM/おお、それではアルとレオンはピョンピョンと向こう岸に行けました。
レオン/ははは、君もやるときゃやるんだね!
アル/……コイツ、酸の池に落としたいわー(一同爆笑)
GM/ではでは、他の2人はどうするの?
リュウ/行けないこともないけど辛いナー。ここは……西側をいくヨ。
GM/固定値ダメージがあるほうか、それじゃ【局地行動】どうぞ。
リュウ/マイナス20%のギャンブルいくヨ!(ころころ)……よし、クリティカル成功! 2回目は(ころころ)……普通に成功ヨ!
ボブ/私もギャンブル行きましょう。(ころころ)普通に成功。2回目も(ころころ)普通に成功!
GM/わー、みんな良かったね、何事もなく行けたよ。つまんない。
レオン/つまんないって言われた!(笑)
GM/じゃ池を越えた先から再開しよっか。……相変わらず石造りの廊下が続いてるよ。真っ直ぐどこまでも続いてる。
アル/そのまま行くか。
ボブ/待て待て、また隠し部屋があるかもしれないぞ。【状況把握】していこうじゃないか!
アル/……。【状況把握】で廊下に違和感が無いか調べます。(ころころ)成功。
GM/うーん……また一か所だけに真っ直ぐ横に直線があるよ?
ボブ/……衝撃を与えたら壊れる壁ですね! さぁ、ここを壊すのです皆さん!
リュウ/ダメージいくヨ! 【武器戦闘】で日本刀でザックリ!(ころころ)あれ、失敗ヨー。
アル/……じゃあ【格闘】してみようかな。(ころころ)成功で貫通力は8。ダメージは7のダメージ。ガコッ。……手が痛い。
GM/アルさんがアタタタタターとやってくれていたので、鎧が隠されていたところのように、ボロボロと壁が崩れて小さな空間が見えてきます……。一番奥にはもちろん宝箱みたいな物が。
レオン/部屋の中を調べるよ。【状況把握】で(ころころ)成功!
GM/……この小部屋は、鎧の部屋と違って随分老朽化が進んでるような気がする。宝箱はトラップも無さそうだし普通に開けられそうだけど、……軽く動かしたら老朽化した天井が怖いかも。
レオン/あー……誰か入るとボロボロ崩れて落ちそうな感じですね。
GM/自然のトラップって感じでしょうか。ゲームシステムな解説になりますと、宝箱を回収すること自体に判定はいりませんが、「取って帰ってくる」描写で【運動】判定マイナス10%がきます。
レオン/なるほど。【運動】のスキルが高い人にいってほしいな!
アル/……ああ、俺だな。行ってくるよ。(ころころ)……失敗です。
ボブ/えっ、そこで失敗しますか!?(笑)
GM/では、ヘアッと開けたらガラガラ崩れてくる天井。頭に破片が落ちてきて1D6素通しダメージを食らってください。
アル/(ころころ)良かった……3点、素直に食らっておきます。
レオン/なんとか軽傷で済んだね。……で、宝は何?
GM/布で何かを包んだタマゴのようなものですね。胸に抱けるぐらいの大きさでしょうか。
レオン/……なんかヤバイ気がするぞ。【知識】で見られますか。(ころころ)成功で達成値12です。
GM/……中に人型の何かが入ってるんじゃない? でも、素晴らしい保存状態であると判明します。
レオン/……こ、これは布をめくらない方がいいんじゃないかなー! これは然るべき機関に持って行って……!
アル/地元民に任せろ!(一同笑) とりあえず今は崩れたけど部屋に置いておこう。
ボブ/……こっそりとそのミイラらしきものを【調達】持って行こうとするよ!(ころころ)達成値8!
リュウ/(ころころ)【感知】達成値13でその悪行に気づきます。オジイチャーン。大人がそういうコトするのヨクナイヨー!
GM/……敵は味方にいます(笑)

 そうして、次々に与えられるジャンプ、リドルの嵐を抜けていく5人。
 続いているのは二つの道。
 一つは今まで通りの広さ……だけど黒いものが所々に付いた謎の行き止まり。もう一つは、人ひとりずつしか通れないような狭い、先が真っ暗な道……。


GM/……さて、道が分かれているところまでくると刺激臭がします。ちょっと匂いがキツイ。
ボブ/何ですか?
GM/……行き止まりの方の廊下、ちょうど途中あたりに……人が倒れている。うつ伏せになって倒れているのが見える。
アル/匂いがするってことは……死んでいるということか?
リュウ/【医療】で死因を調べてみます。(ころころ)成功。
GM/うつ伏せになっている人に近づいて見てみますと、リューさんには見たことある人に思えた。レオンさんも判るね、この人。
レオン/あ。僕、写メで保存したからすぐフォルダから出せるよ。
GM/じゃその人だということが判ります。……全身、焦げてるけど。
ボブ/……燃やされてるのか?
GM/皆さんは第1話に似たような攻撃を受けたことがあります。火傷のドロドロの状態だというのが判りました。つまりは、そういう死に方です。
レオン/……暗闇の方に行かないで行き止まりの道の方を調べよう。単に行き止まりっていうのは怪しい。
ボブ/炎ってことは機械ですよね。【メカニック】知識的なもので調べてみます。(ころころ)成功、達成値は19!
GM/……19ってほぼクリティカルじゃねえか、おじいちゃん(笑) 殆どどんな仕掛けか判ります。……『とある場所』に立つと横から炎が噴出してくるようだ。そのとある場所と言うのは、この死体の先に行くとじゃないかと察する。
ボブ/解除はできますか。
GM/うん、寧ろ発見次第解除したということで。……解除しないで行き止まりのところまで向かったら、5D6ダメージでした。
レオン/うわ……そりゃこのオジサンも即死だろう……。ときわ君だって運が悪かったら死んじゃうよ。
リュウ/……ワタシ、なんか思い出したいヨ。【精神力】で判定してみるネ。(ころころ)……00ヨ。
GM/おお、こんなところにムーミん様が(笑) 何かを思い出そうとしたけど頭が痛くってそれどころじゃない。けど、彼とこの遺跡にやって来たのは確かだ。そして彼は死に……貴方はとある部屋で看病を受けた……らしい。
リュウ/ウウ……なんでこんなトコで都合良くファンブルヨ(笑)
アル/行き止まりの所も、トラップを仕掛けるくらいだから何かあるんじゃないか? 調べてみよう。
GM/行き止まりを見ますと……そこは行き止まりと思っていただけの、死角の曲がり角だ。凄く細いけど頑張って行けば先に向かえる。
ボブ/……車椅子は通れますか?
GM/通れるってば、PC1人分だろ(笑)
レオン/シンドウさんの頭にハンカチを掛けておいて、先を急ごう。
GM/では――最初は細い隠し通路を、しかしどんどん道が広がって行く道を突き進む。そうして最終的に辿り着いた場所は……いかにも、映画で見た宝物庫のような厳重な造りの門。
ボブ/……おお……。
GM/遠くから見える煌びやかさ。奥にはいやらしい言い方だけどカネのニオイがする。
アル/…………カレーのニオイ?
レオン/カレーって良いニオイだよ!?(一同爆笑)
ボブ/お母さんが作って待ってたの!? マミーじゃなくてマネーだよ!(笑)
GM/まあオイシイニオイには変わりないけど(笑) ここが最奥だというのは判ります。それと、……何かこっちを見ているのも。
アル/……何かいるのか?
GM/ええ、守っているものが……2体ほど。門のところに、『禍々しい石像』……というか、ミュータントがこちらを見ている。ボブさんの組織で作った生き物達よりもっと高度なものが。
ボブ/ハイブリットな生物を作ることに命をかけている科学者がいる我が組織よりも……!?
アル/ああ、つまりショッカーか。
ボブ/判っちゃった!?(笑)
GM/2体は、もうこの空間に貴方達が訪れたときから見ていたのだろう。ずっと見ている2体は、翼のようなものを翻しゴッと浮き上がります。
レオン/……これが、ラストバトルですね。
GM/ええ、では始めます!

 ●戦闘/1ラウンド目
GM/では、【戦術】判定を先の取れたら自由な箇所に移動することにします。現在全員、敵から近距離の場所にいます。遮蔽物になるものは充分にあります。レオンの判定が勝利したら移動でき、そこからスタートするよ。
レオン/いくよ、【戦術】判定!(ころころ)達成値15!
GM/高っ……(ころころ)成功した……けど達成値は12。
レオン/よし、みんなバラけろ! ときわ君は完全遮蔽で!
ボブ/中距離の位置に行きます!
アル/近距離のままSMGを構える。
リュウ/刀を持ってAの至近に移動!
アル/ではまず……敵Aにフルで2射いきます。(ころころ)よし、1回目クリティカル、2回目もクリティカルで貫通ダメージ。ダメージは19+16! ダメペナは、『追加ダメージ2D6』で7点!
GM/おお、いきなり痛い痛い……流石に倒れはしないが。
リュウ/続いて、Aに日本刀で3発いくヨ!(ころころ)1回目貫通、2回目成功、3回目成功……ダメージは21点ダメージ! 見つけていた遮蔽物に隠れて、ダメペナは『成功判定にマイナス10%』!
ボブ/先におじいちゃんが、Aに向かって【重火器】でフル射撃3回いきます。(ころころ)1回目貫通成功、2回目成功、3回目失敗。2回当たってダメージが18+19! ダメペナは、『追加ダメージ1D6』で……3点!
GM/Aは尚且つ、3点食らった後に『成功判定にマイナス10%』もきたよ。みんな総攻撃だな。
レオン/じゃあ、目標は削れているAさんをセミで撃つよ。(ころころ)1回目成功貫通! 2回目も3回目も成功……ダメージは21、ダメペナは……(ころころ)
GM/(ダメペナ表を見ながら)……『追加ダメージ5D6』だね。
レオン/やったぁ!(ころころ)しかも6いっぱい出てるよ、ダメージ26!
GM/それは痛い……Aは即効落ちたわ。1ラウンドのうちにSMGと刀と重火器とライフルの雨を食らって石が崩れ落ちます。
レオン/……このままいけばもしかして楽勝なんじゃね?
GM/どうかな、こっちのターンいくよ。残ったBさんが……目の前のリューさんには目もくれず攻撃。
リュウ/目もくれず?
GM/射程的な問題でね。……3射目を残す全員に1発ずつ当てます。まずアルさんに(ころころ)貫通値16の攻撃……。
アル/それは……普通に貫通します。
GM/次におじいちゃんに(ころころ)……貫通値18だけど、おじいちゃんも貫通する?
ボブ/貫通しますね。
GM/最後にレオン。(ころころ)……貫通値13で、貫通する?
レオン/やった、受動側優先で貫通しない! スーツがボディアーマーレベル3の素材で出来てるからね!
アル/……コマンダーに死なれたら困るけど、なんかムカつくな(笑)
GM/うん、ムカつくな。ではBさんはクラスアーツ【ワンショットワンキル】使用。レオンへの攻撃に達成値+7してクリティカルにし、全員貫通ダメージにします。
アル/うわっ!? ……やっぱり貫通ダメージをを非貫通にする【ナインライブズ】使います! 死にたくない!
GM/そっか。じゃあまずアルさんに非貫通ダメージ。(ころころ)12点ダメージをくらってください。防御値があったら引いていいよ。
アル/……防御値なんて無いです。
GM/じゃあ10点越したからダメペナいこうか。(ころころ)『追加ダメージ1D6』で……3点食らってくれ。
アル/……Aは1ラウンドで落とせたが、コレはツライな!
GM/おじいちゃんは貫通ダメージいきます。(ころころ)14のダメージ。尚且つ貫通ダメペナで『追加ダメージ2D6』……。
ボブ/待った、【アダマンシー】使用! ダメージペナルティを無しにします!
GM/ちぇー。ではでは、折角貫通したレオンさんに(ころころ)13のダメージをあげます。
レオン/防御値は3点あるから10点でちょうどダメペナがくるや。
GM/(ころころ)『追加ダメージ2D6』で、8点食らってね。
レオン/痛っ! でもまだ生きてる!

 ●戦闘/2ラウンド目
GM/ではこっち1体しかいないけど【戦術】判定に勝利してくださいね。(ころころ)こちら達成値15。
レオン/達成値高いよ!(ころころ)9だ……【アウトジェネラル】を使って達成値19!
GM/む。それだとPC側のターンになります。……あと1体しかいないけどダメージ1発がデカイってことが判ったネ。
リュウ/コマンダー! 【フォーメーション】ギブミーネ! 命中力プラス10%ちょうだいよ!
レオン/判った、【フォーメーション】を使ってみんなの命中を上げます! ……ヒールとか回復魔法をかけてくださいって感じだけどこのゲームには無いんだよね!
アル/無いよ……。遮蔽を取りつつ撃ちにいきます。フルで3発!(ころころ)よしきた、10でクリティカル成功! 2回目も成功、3回目ギリギリ成功! 3発分のダメージは22+16+18です。
GM/おお、どれも凄い出目だ……ダメペナいこうか。
アル/(ころころ)『追加ダメージ2D6』で、9点ダメージです。
レオン/じゃあ僕も遮蔽をとって撃ちます。セミで3発……(ころころ)1回目貫通、2回目成功、3回目成功で……20ダメージ! ダメージペナルティは『追加ダメージ1D6』で……おお、6点だ!
リュウ/撃ち終わったところで遮蔽物からチョロっと出て、日本刀で3回いくヨ! 【マーシャルアーツ】でプラス10%して(ころころ)貫通成功、2回目…………ファンブル!?
GM/……むー♪
レオン/ぺ、【ペップトーク】を……って、コレって『ファンブル以外の判定を振り直し』だ! しまった、【プロンプトアクション】取ってない!
GM/……残念だったねえ。1回目成功したダメージは通るから、それを算出しようか。
リュウ/む、ムーミん様は帰っていいよチクショー!(ころころ)23点の貫通ダメージで、ダメペナ結果は『成功判定にマイナス10%』です……。
GM/さあ、恐怖のファンブルタイムです。
レオン/が、ガンドッグ的には一度ぐらいファンブル出た方がいいじゃん! ねっ、ねぇっ!?
アル/……いいからさっさと振れ(笑)
リュウ/こ、怖いなぁ。(ころころ)…………3?
ボブ/出目低いな、怖いっ!
レオン/……ここでなら【ペップトーク】は使えるよね? どうする、振り直しておく!? それともトキリンの【リペント】使う!?
リュウ/じゃあ……トキリン、【リペント】使わせて!(ころころ)出目は、10!
GM/それでいいですか? ……『無理な体勢で筋を伸ばします。成功判定にマイナス10%』。
リュウ/よ、良かったぁ〜。
ボブ/気を取り直してBを攻撃しますよ! 【カーテンファイア】と【デバステーション】を使ってフル3回いきます。(ころころ)死にたくない、貫通で3発分! ダメージは14+13+19、ダメペナは『追加ダメージ2D6』の9点です!
GM/ググ……確実にダメージ食らってる、Bのターンいくよ……。【シャープシューター】使用でマイナス修正を打ち消し。そして3目標に……命中判定。(ころころ)アルに非貫通、おじいちゃんに貫通、レオン非貫通……。
アル/ひ、非貫通ダメージならまだ!
GM/(ころころ)まずアルへのダメージは10。ダメペナは…………ごめん、1が出た。
一同/1ぃ!?
GM/内容は、『追加ダメージ6D6』……すまん、このダメージはアル自身に任せるわ。
アル/や、やめてください、俺6面体に好かれてるんですからっ!(ころころ)……31ダメージ……って普通に死ぬんですけど!?
レオン/……【ペップトーク】を使おう!
アル/でも、これでダメージデカくなったらどうしよう。25以下が出ないとHPが0になる……。(ころころ)……よし低い、17点ダメージ食らいます!
GM/はー、良かったー……あ、ダメージはそれだけだけど、他に『成功判定にマイナス30%と朦朧判定』が付くから。【強靭】で判定してね。
アル/失敗したら次のターン動けない……? 71%以下で成功だから……(ころころ)56、成功! やった、生きてる!
ボブ/……この戦闘、確実に殺されにかかってるよね?
レオン/確実に死ぬよ! 誰か死んだらここにお墓立てて帰るからね、ガーゴイルの横に立てちゃうからね!?
GM/そうならないといいねえ。じゃあ次はおじいちゃんへのダメージいくよ。(ころころ)……ダメージは20、ダメペナで『追加ダメージ2D6』の10点ダメージ。あと『成功判定にマイナス10%、朦朧判定』……いこうか。
ボブ/【強靭】スキルって……56%以下か。出るかな……。(ころころ)……99、朦朧しちゃった!
アル/朦朧したっ!?
レオン/お、おじいちゃーん! 車椅子でグッタリしてるよー! ……リューホン、【サムズアップ】で【ペップトーク】か【リペント】を復活して!
リュウ/わ、わかったヨ。【サムズアップ】使用でレオンの【ペップトーク】を再使用化させます!
レオン/復活させてもらった【ペップトーク】を即座に使用。おじいちゃん、頼むよマジでー!
アル/(ときわのキャラクターシートを見ながら)……【アドヴァイス】を使用。指定したスキルを+10%するクラスアーツだから、【強靭】スキルを上げよう。トキリンの素敵アドヴァイス発動します。
ボブ/ありがとー!(ころころ)56、ピッタリ成功! 良かったー!
GM/怒涛の展開だなあ。……じゃあ最後にレオンへ非貫通ダメージを。(ころころ)8のダメージいくよ。
レオン/防御値3点あるので5点だけダメージ食らいます。……おい、なんかみんな「何故かムカつく」って思っただろ!?
ボブ/全然思ってないよ!(笑)

 ●戦闘/3ラウンド目
GM/そろそろ落とさないとヤバイよね。【戦術】判定いこうか。(ころころ)こちら……達成値15です。
レオン/ぐあ、キツイな……。(ころころ)達成値は6……です。
リュウ/ま、負けるわ……。
GM/でも仕方ないよね、攻撃こちらからいくよー……。
アル/【クイックドロー】! 割り込んで一番最初に行動する! SMGに【シュアショット】でプラス20%してフルで3射!
GM/その攻撃で落とせるかどうかは微妙なラインだぞ?
アル/構わん、やれることはやっておく!(ころころ)1発目非貫通、2発目非貫通、3発目も非貫通……。
ボブ/えーっ!?
レオン/全部非貫通かよ!?
アル/非貫通ダメージだけど……ダメージ11+15+10点! ダメペナは12……低い、振り直したい!
GM/(ダメージペナルティ表を見て)ダメペナの内容は……『転倒』。
アル/…………やった!
リュウ/やったー!
レオン/起き上がるのに1ターン? アル、良い仕事したぞお前ー!
GM/ではBのターンを再開しますが……のそりと起き上がって、以上です。
ボブ/ここで……カタをつけてください!
レオン/フルで3発いくよ!(ころころ)よし、クリティカル成功で3発とも当たった! ダメージは23+13+17です!
GM/……うん、おめでとう。
レオン/……終わった?
GM/終わったよ。ダメペナを振るまでもなくね。
アル/ああ……助かった……。
ボブ/…………GM、そこのガーゴイルの死体って持って帰ってもいいですか! 記念に持って帰りたいんですけど、組織のために!
アル/それは……置いておけっていう人間いないだろ(笑)
レオン/なんだ、おじいちゃんも結婚式に贈るのかい?(一同爆笑)
GM/さて、貴方達の眼の前に広がるのは今度こそ見渡すまでの……金銀財宝だ。
アル/……金銀財宝に手をかけた瞬間、ゴゴゴってことは?(笑)
レオン/だ、大丈夫だと思うよ。そこまでGMも鬼じゃない(笑)
ボブ/ここで何か判定してファンブったらゴゴゴになるだろうけどさ(笑) それはそれで伝説になるよ!
レオン/ボロボロになってここまでやって来て何も持って行かないで帰ったら何?になるからヤメて!(笑) 余計な判定はしないで!
アル/……金銀財宝はともかく、ここは何でリューさんは何なのかが判らないのだが。
リュウ/アー……疲れたけど【精神力】で判定してみるカナ?
GM/……っていうか君達、ひとつ行ってないマップがあるんだけど。
レオン/……あ、もう一つの暗闇の道! あそこ行ってみよ! とりあえず手近なものを鞄に入れて詰め詰め!(笑)
ボブ/私もガーゴイルとか色々入れて、他にも研究材料を!
リュウ/宝石っぽいのをバーゲンのオバチャン状態で入れるヨ!
アル/お前ら……。とりあえず証明のために一番歴史的に凄そうなの1個だけ貰います。王冠とか。
レオン/僕はお嬢ちゃんに似合う可愛い宝石でも。……で、来た道を戻ってもう一つの廊下を行くけど、何があるの?
GM/上に登れる手動エレベーターです。
アル/……地下2階に戻れる?
GM/うん、もう判定はいらないよ。――貴方達が上に登ってみると……そこには現代人の生活スペースのような部屋が広がっている。
レオン/……あれ、一番最初のベッドのある部屋?
GM/そことは別だけど、部屋を見渡すと上にまた登る梯子がある。……その梯子を登れば、地下1回の生活スペース……例のパソコンがあった部屋に行けるかもしれないと思った。
アル/じゃあここは、リューが眠っていた所の下の部屋……。
GM/うん。部屋の造りが違うから別の場所だと判るけど、やっぱりここにも昔ながらのパソコンが置いてある。
アル/……コンピューター得意な人、頼む。
GM/その声にときわがパソコンの前に座ります。そしてカタカタとキーボードを叩きますと、また日本語のデータが出てくる。日本語以外では、読めない昔の字やアラビア語が多いようです。
ボブ/読める字はないのですか?
GM/「……読める字は……あ」ときわが声を上げたところに、ローマ字で誰かの名前が書かれています。「……トシユキ=シンドウ」
レオン/……写メの人?
GM/……いいえ、写メの人ではなく、三十年ほど前ぐらいからここにとどまり記録をつけている人の名前のようです。そこで、リューさんの頭にもその名前がヒットします。
リュウ/覚えがあるってコト?
GM/……リューさんにとっては、「何故かその名前の知識がある」という感じです。
リュウ/……ホウ。
GM/ですが、リューさんにとって「実際に会った」とか「実際に貴方と彼が交流した」というのは一切思い出せません。寧ろ無いと言っていいでしょう。でも知識として貴方の頭には彼の名前を持っている。
リュウ/……ハア?
GM/トキリンがブツブツ途切れ途切れの解説を始めます。「三十年。様々な調査団が来た。私は滞在し続けた。研究した」
アル/……あの老人が、トシユキ=シンドウか。
GM/「ここには膨大な知識がある。膨大な技術がある。膨大なデータを持て余している……。しかし人々はそれを保存する技術を持たない。紙は廃れた。ビデオカメラでさえも二十年前のものでも再生することができない。良い保存媒体。無いか」
リュウ/……。
GM/ブツブツと文章が切れています。そして強調するかのようにある単語が並べられている。「……脳。脳みそ。人間の脳……」
アル/……またSFか。
ボブ/……興味深そうにその分をじぃっと見つめています。
GM/「遺跡には、この世の全てが入っている。四千年の歴史が保存されているが、残しておくことができない。在るだけで、後世に伝えることができない。できない。できない……」
レオン/……出来ないことばっかりだ。
アル/だんだん鬱病の人の日記っぽくなってくるんだな……「僕にはもう出来ない」って。暗い気持ちになるわ。
GM/「データを保存することができない。最もデータを残すすべが無い。……脳。その方法は。……出来……る」
ボブ/……そういや人間の脳って一回覚えると永久記憶になるんでしたっけ。思い出せるかどうかは別の話として。
レオン/らしいねえ……膨大だね。人間って凄いね。
アル/そんなこと……人間の脳にデータを保存するって、できるのか?
GM/「……できる、って書いてありますよ。あ……最後の方、いきなり話が変わりますね」
ボブ/どう?
GM/「弟が来る」……それまではずっと研究の話題だったけど、いきなりそんな話題が出てくるね。
レオン/ブラザー? ……それが写メの人なのかな。
GM/「弟が来る。保存媒体。入手できるかもしれない。私が死ぬ前で良かった」
ボブ/……うん? もしかしたら……。
GM/「私が死ぬ前に良いデータを保存できる器が来てくれて良かった。弟は思いのほか老けていた。けれど、それ以外が。どうせなら、若くて大きなものの方がいい」……。
アル/……リューの方をチラチラ見ます。
レオン/若くて……大きな?(笑)
GM/いや、この場合は体格的な問題じゃなくて「沢山の容量が入る」って意味だよ(笑)
リュウ/ワタシ、体格10ヨ。……【精神力】で思い出してイイ?
GM/プラス50%修正付けてどうぞ。
リュウ/(ころころ)普通に成功。
GM/……そういえば今まで、『眼の前に物を出せれば記憶を引き出すことができた』。目の前に壁があったからコレはコレやねん、と。……それって、パソコンとかでクリックしてデータを開けていたと同じに思える。
リュウ/…………ハア?
GM/何もしてないままだと範囲指定しただけだけど、直接ダブルクリックされると貴方は思い出すことができるんです。……貴方の中に全部記録が保存してあり、実際のデータを引き出して貴方は記憶を出すことができるのです。
リュウ/……ワタシ、モノ扱いか!?
アル/…………「リウれ」?
レオン/なんか「ググれ」みたいだね!(一同爆笑)
アル/何か変なこと聞くと「リウれガーゴイル」ってレスされるんだ。すげー……この王冠とか、リウることできる?
リュウ/……思い出し判定、できますか?
GM/プラス50%でお願いします。
リュウ/スゲエ!(笑/ころころ)達成値6で成功……。
GM/その内容に達成値プラス20が付く。これは紀元前○○年のナントカ王の王冠でベベベベベ。彼は勇敢な性格で有名でちなみに好物はベベベベべ。
アル/しかも材質まで判るんだ!
GM/つまりは、六千年分のデータが貴方の頭に入っているってことです。それを保存しておくUSBやMOなんてありませんからね。
ボブ/こ、こちらの石板は!? リウるんだよね!?(笑)
GM/プラス50%の達成値プラス20でね。ファンブルが出るだろうけどそれはクリックミスでしょう。
レオン/凄いよ凄いよ、じゃあコレは!? コレは!? アレは!? ソレは!?
リュウ/……さりげなくショック。
レオン/そうだ、我々に残った問題は、鎧とミイラとリューさんをどうするかだ!(笑)
リュウ/ワタシ、ミイラと同等か!?(笑)
ボブ/いいなー、リューさん欲しいなー! 良い職場があるんですよー! ウチに来ませんかー!
リュウ/ワタシ、コレで充分ヨ! ヒト殺してマッサージしてオバチャン達とマージャンやって……。
ボブ/別に貴方の生活を奪おうとは思いません!(笑) ただ私の職場を少々手助けしてほしいだけです! 佐藤さんが待ってるんだよ! 貴方を狙って色々な人がやって来るかもしれませんよ? 今のうちに復興させておいてそのまま移し替えれば人のためにもなるし世のためにもなる、貴方のためにもなるし未来のためにもなりますよ!(笑)
アル/色々な人って、お前だろ。
ボブ/【交渉術】しちゃうぞ!(ころころ)達成値9です。
リュウ/【精神力】……(ころころ)70、クリティカル。……イヤヨ。オッサンのとこ胡散臭いヨー。記録が残すって言ったって別にコイツラ廃れるのが定めだったんだからそれでイイネン。
レオン/……お嬢さん、悟ってるなぁ。
ボブ/……くすん。判りました……地道にこちらはこちらで研究していきます。そう言いながらどんどん色んなものを持って帰る。
レオン/鎧とミイラはどうするんだい?
ボブ/ください!
アル/……やめろ。こちらは大統領に色々報告しなきゃいけないんだ。全て持って行かれたらこの人の脳を持って行くしかなくなるんだよ。……一番価値があるのってリューだしな。
レオン/残酷だ! 猟奇的だ!(笑)
ボブ/でも、彼女さえ確保出来たら大統領も何も言わないと思うよ。
アル/……まあ、尾鰭のついた冒険談でもしてあげればジャックは満足するだろう。ときわはどう思ってるんだ?
GM/「僕はトレジャーハンターです。トレジャーが見てその経験を得られればそれだけでも素晴らしいことだと思っています」
アル/……なんて日本人的優等生な回答だ(一同爆笑) 俺は生まれたときから貧乏くじだな……。とにかく、正確な調査が入るまで保存しておいてくれないか。文化的なものを研究目的とはいえ、荒らすように持って行くのはいかがなものか。
ボブ/判りました……と選別して持って帰ります(一同爆笑)
レオン/結局持って帰ったよ!(笑)
アル/なんだかなー。……誰それのトコロに何があるってことを全部メモっておきます。もうメンドクセー。
リュウ/スマン、なんだかんだで色んな情報インプットされたけどワタシこんな遺跡どうでもイイネン。今の生活大事ヤネン。どんなお宝だっていつかは誰かの手にいっちゃうんだから今渡ってもイイネン。
アル/……なんか、勿体ないな。
ボブ/そうそう、いつか美術館に行っちゃうんですから。
アル/それを積極的に自分の手でやることもないだろう!(笑)
レオン/そこにときわ君が「トマトどうすか」って言ってくれるんだね。ああっ、ちょうど喉が渇いていたところなんだ!(笑)
GM/皆さん、おじいちゃんの部屋で胡坐かきながらあーでもないこーでもないってマンゴー並に甘いトマトを食べて話し合っている訳ですね。おじいちゃんが盗人状態なのを頭抱えながら。
アル/……ああ、もう充分だろう! 【ノックダウン】で気絶させにいきます!(ころころ)【フィニッシュブロー】で7達成値上げて!
ボブ/使いどころ間違ってるパート2!?(笑)
アル/あとケータイ出します!

「もしもしジャックー? ここに大変重要な遺跡があって財宝がいっぱいあるから早急に調査をお願いー!」
「あいよー。了解したよー。インターポールでも連れて行くよー。ジョヴァンニも来るよー」


アル/という訳で、インターポールに捕まりたくなかったら持てる物だけ持ってさっさと逃げろ! それでこの冒険はもう終わりでいいだろ――!?
リュウレオンボブ/はーい!(笑)




 『 A t v 』 完