アナザーワールドSRS・リプレイ・ワンアンドアナザー
■ 第６話『 ホンコン編 』 ２ページ ■
1998年〜2004年(仮想リプレイ公開2019年12月12日)
●プリプレイ
ＧＭ／よーし全員集まったなー。今日からサブＧＭがプレイヤー参加するからよろしくー。
マァサ／今までＧＭをずっとやっていたけど、ようやく念願のプレイヤーができるよ！ シナリオに参加するにあたってＧＭとしてやっていた頃の設定はなるべくキャラクターには話させないという制約で参戦しまーす。
ジーク／よろしくー。どんなキャラ？
プレイヤー７・サブＧＭ（以降、マァサ）／名前は、マァサ。［世界遣い］特化で作ったよ。同じようなサポート役のドリスとユーキが退場したから、その穴を埋める意味合いで作ったキャラだね。
ちなみに、実際プレイしたときのキャラクター名は「マーサー」でした。
このとき遊んだマーサーというＰＣの名前があり、その後に同人活動するにあたって中の人はかつてのＴＲＰＧのキャラをあやかって「マーサー」と名乗るようになった……のですが。
既にプレイヤー名としての「マーサー」がリプレイ公開サイトでも定着しているため、まぎらわしくしないよう差別化を図るために、この再現仮想リプレイでは「マァサ」という表記で統一していきます。
マァサ／性別は女性。年齢は２９歳。背は高く、黒髪で少し長めの髪型、チャイナドレスを着ている『情報屋』です。
オーウェル／情報屋？
ＧＭ／これからのシナリオで、オーウェル達には仇である某研究所の足取りを探ってもらう。その協力者として、アンダーグラウンドな世界で活動している情報屋というキャラクターを作ってもらうことにした。
ドレーク／裏社会の情報に精通した人なんだな？ 頼りになりそうだ。
マァサ／ＧＭとサブＧＭをしていたから、その手の組織がどう暗躍していたのは中の人も熟知しているからね。きっと昔はその組織とも情報をやり取りをしていたんでしょう。今回はオーウェル達に協力する情報屋として登場するから、これから何が起きるかサッパリ知らないけどね。
ジーク／マァサって、日本人？
マァサ／日本人の顔をしてる……けど、国籍不明。チャイナドレスを着ているけど、それはこれから話すＧＭのシナリオ舞台に関係しているからそういう設定になっただけ。どこの誰か判らない、どうやって情報を得ているのか判らなければ本当の目的も判らない、そんなミステリアスな女でいくよ！
ＧＭ／今回マァサは、ちょっとだけシナリオに介入してもらうキャラということで、キャラメもいくつか指定させてもらったところもあります。でも新規ＰＣとして楽しんでもらうよ、
マァサ
クラス：［世界遣い５／イレギュラー３］ ※アイコン「CHARAT CHOCO」様
体力：１３（＋４） 反射：１３（＋４） 知覚： ９（＋３）
理知：１２（＋４） 意志：１４（＋４） 幸運：１５（＋５）
ＨＰ最大値：３４ ＭＰ最大値：２８ 正気度：８
重要キーワード：秘密 背景：実は○○ではない 特徴：セクシーである
ボーナス効果：≪限界回復・ＭＰ≫ スキルウェポンのイメージ：ストールやマフラーでキュッと締める
職業：人間？？？ 性別：女 年齢：２９ 身長：１６８ｃｍ 髪色：黒（染めてる） 瞳色：紫
スキルウェポン→≪落下する光≫
世界遣い→≪君に幸あれ≫ ≪クリエイトゲイト≫ ≪星の息吹≫ ≪未来視≫ ≪電波受信≫ ≪リライト≫ ≪紫の眼≫ ≪リトライ≫
イレギュラー→≪ソウルデバイス≫ ≪インビジブルマン≫ ≪ロキ≫ ≪オールラウンド≫ ≪ハスター≫ ≪マジックコスメ≫
一般特技→≪属性スイッチ≫ ≪＋５０怪奇≫
▼ＰＣ１：ジーク（キャラクターレベル８）
クラス［感応力師３／霊媒師４／異端者１]
霊媒師より、副特技≪火霊操作≫、≪水霊操作≫を取得。
▼ＰＣ２：スウィフト（キャラクターレベル８）
クラス［魔術師８］
魔術師より、主特技≪刻印増強２≫、副特技≪波動の声≫を取得。
▼ＰＣ３：オーウェル（キャラクターレベル８）
クラス［闘士６／稀人１／聖職者１］
闘士より、主特技≪疾風迅雷≫、副特技≪黄金の身体≫を取得。
▼ＰＣ４：ドレーク（キャラクターレベル８）
クラス［狩人４／異端者４］
狩人より、主特技≪鷹の目≫、副特技≪痕跡発見≫を取得。
ＧＭ／で、今回のシナリオだけど。『オーウェルの仇である研究所』関連のものにします。
オーウェル／例の奴を追いかけて倒すシナリオだな！
ジーク／例の奴って誰だっけ？ なんて名前？
オーウェル／名前は……あった筈だったけど、忘れた。ムカつく男だったのは覚えている。
ドレーク／仇役の名前なのに忘れているのかよ……（笑）
ＧＭ／『夜須庭』って名前が一応付けてあるよ。なんか愛称っぽく「先生」って呼ばれているね。きっと研究所ではリーダー的な存在だから先生なんだろう。そして今回の舞台は、香港です。
オーウェル／おお、ホンコンなんだ。ハワイの次はアジアに行ったか。
ＧＭ／マァサとスウィフトの中の人と一緒に『Ｇガンダム』を観たので香港に決定した。
スウィフト／ネオホンコンが舞台なのか……（笑）
ＧＭ／ＧＭは一度も海外旅行したことないから香港の雰囲気なんてよく判らないんだけどね。みんなも『Ｇガンダム』を見てあれっぽいやつだって連想してくれ。
マァサ／うんうん、あれっぽい。ガンダムファイトの決勝戦、頑張ろうね！（笑）
ＧＭ／ハワイに行ってたみんなはそれからバラバラになる筈だった。スウィフトは日本へ、ドレークはイギリスへ、そしてオーウェルが例の先生を追うべくどうするかと悩んでいたところ……奴らは香港でまた悪巧みをしていることをハンター協会の情報を手に入れた。オーウェルの復讐を手助けするべく、ジークとスウィフトとドレークは香港に渡った、ってことにしていい？
ジーク／いいよー。香港旅行、楽しそう！
スウィフト／あの組織……『機関』だっけ？ 野放しにしておいちゃいけないから、せめてトップだけでも叩く手伝いをしておかないとね。
ドレーク／人外を狩る連中である以上、人外同盟の一員として黙っておけないだろう。……きっと俺の兄王に話せば「協力しろ」って言いそうだし、強力な後ろ盾がある状態で香港に臨もう。
ＧＭ／導入がスムーズでありがたいや。それじゃあ始めていこうー。
●オープニングフェイズ／依頼
ＧＭ／オーウェルは、ハンター協会から有力な情報を手に入れた。
オーウェル／どんな情報だ？
ＧＭ／４年に１度のガンダムファイト、ではなく、『４０年に１度のヒューマンファイト』が香港で開催される。
オーウェル／……ひ、ヒューマンファイト？（笑）
スウィフト／なんだその雑な名前は（笑） 人間が戦うのか。
ＧＭ／このヒューマンという言葉は、人間という意味に限らない。『人型の生き物全て』とする。今まで人間と人外という括りでシナリオを進めてきたけど、スウィフトの人間、オーウェルのエルフ、ドレークの吸血鬼、ジークのオーガ族、ドリスの魔導種族、ユーキの猫人族、トンプソンの犬人族も全て『人型の生き物――ヒューマン』とする。
ドレーク／ほうほう、大まかに人型の生き物全て……。
マァサ／（辞書を引きながら）ちなみに『human』という言葉には『神ではない生身のヒト』って意味があるらしいよ。ドザエモンズのような超越的存在の神様は該当しない、幽霊と言った死んでいる存在は含めない、人の言葉を話す生き物全てをひっくるめるにはちょうど良い言葉だと思う。
スウィフト／なるほど。僕は人間でヒューマン。みんなも人外でヒューマン。
オーウェル／その……。ヒューマンがファイトするっていうのは、どういうことだ？（笑）
ＧＭ／その名の通り。ヒューマン全員が代表者でファイトし、支配者を決める。この４０年間で地球上を支配する種族が何者なのかを決定する一大イベントが、このたび香港で開催されることになったのだ！
スウィフト／まんまガンダムファイトじゃないか！（笑）
ＧＭ／なお４０年前の優勝者は人間だった。だから現在、人間がこの世界を収めている。
ジーク／へー。じゃあ、４０年以上前は人間以外が収めていたの？
ＧＭ／殆ど人間だけど、たまにドレークのいる吸血鬼とかが勝ったりしてる。しかしここ数百年はずっと人間が勝利し続けるかな。色々ヒューマン同士でバトルをしたりディベードをしたりするんだけど、総合点で人間が勝つんだね。
スウィフト／そんなに人間が圧勝だったら、４０年に１度支配者を決める意味ってあるのかな……（笑） なんでそんなに人間が強いの？
ＧＭ／審査基準に『繁栄している人口の多さ』が一つにあるから。
オーウェル／あー……それは強い。っていうかエルフ族は滅ぼされたりしてるから圧倒的不利じゃないか（笑）
ＧＭ／それでもヒューマンファイトは行なわれている。表沙汰にならない場所で、ひっそりと、「現在この世界は人間が収めている」と決定している。もし人間が収めないものになったら……生態圏がひっくり返ることもあるかもしれない。
オーウェル／あるかもしれないんだ。
マァサ／ある日突然、溢れているのが人間以外のときが来るかもしれないよ。例えば、ペストを持った種族が勝って人間の数が激減する可能性もあるからね。
スウィフト／ああ、そういう……（笑）
ＧＭ／さて、今年香港で行なわれるヒューマンファイトも多くの種族が参加するべく香港に集まっていた。……多くの代表が集まれば、それだけ危険も多くなる。厳重な警備はしているが、オーウェルは思った。「それだけ人外が多く集まる場所だ。奴も現れるのではないか」と。
オーウェル／……当てずっぽうな気もするが、可能性はある。
ＧＭ／ハンター協会は、警備をしてくれる者達を募集していた。オーウェルは、それに参加した。ヒューマンファイトの警備をすれば、自然とやって来るだろう危機を待ち受けることができる。そう思ったオーウェルは、仲間も呼んで香港に集まった。
スウィフト／という流れで、僕らも香港に来るんだね。
ジーク／呼んでくれてありがとー！ 初香港上陸だー！
ドレーク／リリルラケシスも協力ぐらいするだろう。……つまり俺達は、ヒューマンファイトっていうイベントの警護をしつつ、怪しい奴がいたら倒せばいいんだな？
ＧＭ／そういうこと。怪しい奴が怪しいことをしていたらとっ捕まえて倒してくれればミッションクリアーだ。じゃあみんな、香港空港に集まったということで。
ジーク／自転車に乗って空港に現れます！
オーウェル／なんで？
ジーク／最近、自転車を新調したんだ！ 乗りたい！
ドレーク／中の人がだろ……？（笑）
ジーク／うん！ 香港って旅行先に自転車で乗り回したいじゃん！ だろ！？
スウィフト／謎の同調を求められた。
マァサ／自転車旅って憧れるよね。判るよ。
ドレーク／判る……かなぁ？（笑）
スウィフト／じゃあ僕も車で空港の中を爆走したい。群馬県民だし。
マァサ／私も空港にバイクで爆走したい。空港って綺麗だし。
オーウェル／お、俺は普通に飛行機に乗って空港にやってきたぞ！（笑）
ドレーク／俺は吸血鬼だし普通に現れます。
オーウェル／吸血鬼だし……？（笑）
ＧＭ／全員元気に空港へ来てくれたね。じゃあ君達を迎え撃つ人がいます。
オーウェル／迎え撃つ！？（笑）
ＧＭ／言い間違えた。出迎える人だ。ヒューマンファイト大会を全面的に受け持つ警備会社の人です。名前はルブース・リー。なんか格闘家の俳優っぽい顔つきの男性です。
スウィフト／ルブース・リー……またこれは安直な名前が来たな（笑）
ＧＭ／ちなみにそのルブース・リーの隣に、マァサが立っています。
マァサ／ハーイ。こちらオーウェル様ご一行お待ちの旗を持ってるねー（笑）
ＧＭ／（ルブース・リーになって）「ようこそいらっしゃった。まずはお茶をどうぞ。長旅で疲れたでしょうお飲みください」 全員に茶を振る舞うよ。
ジーク／いっただきまーす！
スウィフト／気が利くー。
オーウェル／俺は飲まないぞ。先に話をしよう。
ＧＭ／飲まないの？ 「キャラクターレベル８のハンターが警護に協力してくれるというのをハンター協会から聞いていたので楽しみにしていたよ。全面協力してくれてありがとう」
オーウェル／なんかメタい台詞が混ざったな……（笑） こちらこそ頼む。ガンダムファイト、じゃなくてヒューマンファイトは、大々的にやるお祭りじゃないんだよな？
ＧＭ／「ああ。アングラなガンダムファイトっぽいやつだと思ってくれれば判りやすい」
ドレーク／いや、判りにくいよ（笑）
ＧＭ／判りにくい？ まあ一般人には「なんかの国際大会とか会議の集まりなのかな〜？」程度の認識に思われてないけど、世界各国色んな人外が集まってバトルなりディベードなりをするんだよ。場所は地下にあるバトル会場ね。そこで警備をしてもらうよ。
スウィフト／ほうほう。
ＧＭ／「警備をしてもらう詳しいことは以前渡した資料に目を通してくれ。それと、紹介しよう。彼女の名前は、マァサ。君達の先輩に当たる人物だ」 そう言ってオーウェル達にマァサを紹介する。
マァサ／どーも。よろしく。
オーウェル／どうも。……先輩か。
ＧＭ／「君達がヒューマンファイトが開催される間、住まうホテルの手配や我々への連絡を手助けしてくれるサポーターだ。普段は、何の仕事をしているんだったか？」
マァサ／ええ、私は情報屋よ。今は小遣い稼ぎでヒューマンファイトの警備会社に派遣されたんだけどね。
ＧＭ／一緒に仕事をする仲だ。とりあえずみんな、お茶でも飲んで仲良くしたまえ」
マァサ／じゃあ、いただきます。
オーウェル／まだ茶は飲まないって（笑） ……一緒に仕事をするんだな、よろしく頼むぞ。まずは挨拶。
マァサ／はいはい、よろしく。……貴方達、面白い顔をしてるから、楽しませてちょうだい。
ドレーク／面白い顔って何だ……（笑）
ＧＭ／「彼女、マァサは、あることを掴んでいる。……『ヒューマンファイト会場が、爆破されるのではないか』という情報だ」
スウィフト／わお、爆破？
ジーク／おおー、警備ものにありがちな展開になってきた！
マァサ／（事前に貰ったＧＭメモを見ながら）実は数日前、爆破予告が運営に送られてきたの。犯人はまだ分かってない。私のいつもお世話になっている友人達の情報でね、結構信憑性はあるんだけど……正直こういうイベントに騒ぎを起こしたい人ってどこかしら現れるのよ。
ジーク／よくある話なんだ？
マァサ／よくあるけど侮っちゃいけない。犯人がヒューマンファイトを滅茶苦茶にしたい理由は……優勝候補である人間を狙ってかしら。『人間の弱体化』を狙っている可能性は、大いにあるわ。
ジーク／そうなの？
マァサ／ここで「人間は現状地球の支配者に相応しくない」ってことになれば、現在の生態圏が変わるからね。
ドレーク／別に人間が世界のリーダーから降りても構わないと思ってはいるが……。なんであれ、爆破は止めないとな。
スウィフト／爆破されないようにしつつ、できれば爆破しようとしている犯人の確保をしなきゃだね。
マァサ／という訳で、貴方達と一緒に警備をさせてもらうわよ。よろしくお願い。
ジーク／よろしくー！ で、警備って具体的にはどうするの？
ＧＭ／ここからはゲームルールの説明をしよう。判定でどれぐらい真剣に警備したかを決めていく。以下の判定項目をそれぞれ選んでほしい。選んだら、１判定につき１日が経過する。
１『判定：警備レベルの決定』
●使用能力値：【反射】【知覚】
・警備難易度：１日目８
・警備難易度：２日目１０
・警備難易度：３日目１３
・警備難易度：４日目１５
※４日連続で成功することで完璧な警備をできる。
※１回失敗すると、軽いハプニングが起きる。２回失敗すると、会場で問題が生じる。３回失敗すると、大事件が発生する。
２『判定：ヒューマンファイトの様子を観察』
●使用能力値：【知覚】【理知】
・観察難易度：１日目８
・観察難易度：２日目１０
・観察難易度：３日目１３
・観察難易度：４日目１５
※４日連続で成功することで完璧な観察ができる。
※１回失敗すると、軽いハプニングが起きる。２回失敗すると、大会で問題が生じる。３回失敗すると、大事件が発生する。
３『判定：怪しい動きが無いか積極的捜索』
●使用能力値：【知覚】【意志】
・捜索難易度：１日目８
・捜索難易度：２日目１０
・捜索難易度：３日目１３
・捜索難易度：４日目１５
※４日連続で成功することで完璧な捜索をできる。
※１回失敗すると、軽いハプニングが起きる。２回失敗すると、警備に問題が生じる。３回失敗すると、大事件が発生する。
４『判定：噂話を聞いたり、参加者への聞き込みをして情報収集』
●使用能力値：【理知】【幸運】
・情報難易度：１日目８
・情報難易度：２日目１０
・情報難易度：３日目１３
・情報難易度：４日目１５
※４日連続で成功することで完璧な捜索をできる。
※１回失敗すると、軽いハプニングが起きる。２回失敗すると、人間関係に問題が生じる。３回失敗すると、大事件が発生する。
ＧＭ／１日目はどこの判定の何回目の難易度に挑戦するか宣言。２日目になったら調べる箇所を変えてもいい。例えば……１日目に聞き込み１回目に挑戦して成功して、２日目は聞き込み２回目をやってもいいし、まだクリアーしていない捜索１回目をしてもいい。
ジーク／ほー。どこに行ってもいいんだ。
ＧＭ／誰がどこに挑戦してもいい。そのかわり、失敗したら、それだけ不利になる。
ドレーク／だいぶ運に左右されるな。
ＧＭ／期間は５日間。なので１人５回ダイスロールができる。５回×５人＝２５回あるから、全部の判定で３回クリアーするまでに何回失敗するか通算する。結果どんなイベントが起きたかを見て、クライマックスフェイズに移行する。
スウィフト／ふむ、なかなか難しそう。達成値アップの特技や振り直し特技はどれだけ使っていいの？
ＧＭ／使用回数と代償が払える限り全部使っていいよ。１人ずつ慎重にやっていこうな。「とりあえずみんな、落ち着いて仕事をこなしていこうな。緊張する職場になるだろうから、酒は無理だがまずはお茶で……かんぱーい！」
ジーク／かんぱーい！
ドレーク／かんぱーい。
オーウェル／だからすぐに飲まんて（笑）
●ミドルフェイズ１／１日目の朝
ＧＭ／順番は、ジーク→スウィフト→オーウェル→ドレーク→マァサでやっていくよ。警備、観察、捜索、情報聞き込み……どれからやっていこうか。
１日目難易度８ ２日目難易度１０ ３日目難易度１３ ４日目難易度１５ 警備【反射】【知覚】 − − − − 観察【知覚】【理知】 − − − − 捜索【知覚】【意志】 − − − − 情報【理知】【幸運】 − − − −
オーウェル／俺は【反射】が高いから、警備向きだな。
ドレーク／俺はどの能力値でもいける。
ジーク／実は【理知】が高くて頭が良いから。観察も情報もいける！
スウィフト／【意志】が７で圧倒的だから、捜索かな。
マァサ／【幸運】が高いから、捜索向きね。じゃあ、私が情報で……オーウェルが警備、ジークが観察、スウィフトが捜索、失敗したところを補うドレークでいいかな？
ＧＭ／じゃあ、１日目、上の順番にやっていこう。いっせーの（一同ころころ）
１日目難易度８ ２日目難易度１０ ３日目難易度１３ ４日目難易度１５ 警備【反射】【知覚】 オーウェル：達成値１４で成功 − − − 観察【知覚】【理知】 ジーク：達成値１２で成功 − − − 捜索【知覚】【意志】 スウィフト：達成値１８で成功 − − − 情報【理知】【幸運】 マァサ：達成値９で成功 − − −
ジーク／余裕で成功！
スウィフト／達成値１８……無駄に良い出目が出ちゃった。まぁ、まだ１日目だしね。
ＧＭ／警備はバッチリ。初日は何の騒ぎも無い。情報は真新しいものは入ってこない。怪しい動きも今のところないだろう。
ドレーク／俺は特に何もせずに済んだな。……観察の結果は？
ＧＭ／小指が立った司会の男が「それではっ！ ヒューマンファイト！ レディー、ゴーッ！」ってマイクパフォーマンスをしている。
スウィフト／まんまガンダムファイトじゃないか（笑）
ＧＭ／（秋元羊介の声真似をしながら）「ヒュウウウマンファイトオオオオオォ！」
スウィフト／（秋元羊介の声真似をしながら）「レディイイイイイイイィ！」
マァサ／（秋元羊介の声真似をしながら）「ゴオオオォォォォオオオォォ！」
ＧＭ＆スウィフト＆マァサ／（←Ｇガンダムの主題歌を歌い始める）
ドレーク／それがやりたいだけじゃねーか！（笑）
ＧＭ／あんだけ叫んだら喉を乾くよね。お茶を飲みながらマイクパフォーマンスを頑張ってるよ。今日は初戦敗退のチーム・セミがトボトボと帰っていったのとか見ました。
オーウェル／セミ？ ……蝉？
マァサ／おや、蝉が世界を支配することはなかったようだ……種族代表だから頑張っただろうに、悲しいね……。
オーウェル／……って、蝉って人型じゃないだろ！？ なんでヒューマンファイトに参加してるんだよ！？
ＧＭ／あっ、ほんとだ。なんで蝉が参加してるんだ？
マァサ／蝉人間なんじゃない？
スウィフト／ＧＭが何も考えずに言っただけだった……。ところで、人間代表ってどんな人なんだろう（笑）
ドレーク／そういえば、会場が爆破される脅迫状が届いてるのは参加者は知っているのか？
ＧＭ／うーん、そういうのは運営が隠すと思うから知っているのはＰＣと、依頼主のルブース・リーぐらいにしておこうかな。
マァサ／お客さんももちろん知らないよね。「爆破されるかもしれない」なんてイベントを見にこようという人はいないもんねぇ。
オーウェル／でも爆破されるかもしれないのにヒューマンファイトはするんだな……。
スウィフト／４０年に１度のガンダムファイトはそれぐらいじゃ止められないよ。デビルガンダムでも持ってこなきゃ。
マァサ／デビルガンダムが地球に落ちてもガンダムファイトは中止になってないような……（笑）
●ミドルフェイズ２／２日目の朝
ＧＭ／じゃあ、１日目と同じ要領で２回目判定をしていくよー。
２日目難易度１０ ３日目難易度１３ ４日目難易度１５ 警備【反射】【知覚】 オーウェル：達成値１１で成功 − − 観察【知覚】【理知】 ジーク：達成値１２で成功 − − 捜索【知覚】【意志】 スウィフト：達成値１３で成功 − − 情報【理知】【幸運】 マァサ：達成値１４で成功 − −
オーウェル／よし、全員成功。
ドレーク／今日も問題無しだな。……だけど３日目は、成功できるか難しい。
スウィフト／明日からは積極的に特技のリソースを切っていくべきだね。……２日のヒューマンファイトも何も無い？
ＧＭ／うん。警備がうまくいってるみたいだ。なのでファイトの様子を優雅に楽しむぐらいの余裕があるし、香港観光だってできちゃうだろう。
マァサ／香港名物っていうと、お茶とお茶菓子ってイメージがあるけど……。
ＧＭ／そうそう、お茶。だからスタッフのみんなにもお茶は頻繁に振る舞われるよ。飲んで飲んで。
ジーク／へー、お茶が香港の名物だったの？ そうだったんだ、知らなかったー。じゃあお茶いっぱい飲みながらヒューマンファイトを見る！
ＧＭ／ルブースは茶を淹れるのがうまいのか趣味なのか、休憩しているみんなに茶を振る舞ってくれるよ。今日はみんな問題無いから集まって対決でも観ようか〜、と話し合っていたところだけど。……スウィフト。
スウィフト／むぐ？ 捜索で、何か発見した？
ＧＭ／怪しい動きはないか探す捜索っていったら、どうやって捜索してる？
スウィフト／そうだなぁ……警備室とか、監視カメラがバーッて並んでいるところで変な動きをしている人がいないか見張ったりするんじゃないかな。魔力で視力を良くしたりして、普通の人間の視覚以上の範囲を見ていたりね。
ジーク／おー、なんかよく分からないけど魔術師っぽい！
スウィフト／結界を張る≪魔の結界≫や、物を探す≪波動の声≫を応用しての達成値１３の捜索だと思うよ。
ＧＭ／ほうほう。じゃ、地下で激しいバトルをしながら頭を掴んで俺の子の手が光って唸ってるヒューマンファイトの会場だが……。
オーウェル／どこまでガンダムファイトなんだよ……（笑）
ＧＭ／ある観客が、クライマックスといえる勝利を掴めと轟き叫んでいるのも見ないで、会場を去っていく女を見つけた。
マァサ／女の影？
ジーク／おっ、ようやく怪しい影を発見！？
スウィフト／シャイニングがフィンガーする一番盛り上がるシーンを見ずに去っていくとは……大物感があるな！（笑） カメラで追いかけることはできる？
ＧＭ／カメラで見ているだけだと限界があるな。【知覚】判定で難しい難易度になるだろう。
ドレーク／実際に追いかけるのならどうだ？ スウィフトから指示があったとかで、何もしてなかった俺が【体力】判定で追いかけることはできそうだが。
マァサ／ドレークは【体力】が高かったから、役割分担していて良さそうだね。
ＧＭ／よし、それなら普通の難易度まで落とそう。スウィフトから的確な指示ができるかの【理知】判定を難易度１１で、そして追いかける判定をドレークが【体力】難易度１１でしてみよう。
スウィフト／期待値が出れば伝えられる筈……。（ころころ）達成値１４、成功！
ドレーク／（ころころ）……げっ！？ 達成値１０で失敗！ すまん！
ジーク／あー、失敗かー。
ドレーク／……レベルアップで取ったばかりの≪痕跡発見≫という探す判定にプラスが入る特技があるんだが、何とかならないか！？
ＧＭ／お、ちょうどいいのがあったな。ＯＫ、採用しよう。
ドレーク／それなら、達成値＋３して、１３で成功！
ＧＭ／ドレークは試合会場から妙なタイミングで去っていった女を追いかけた。追いかけて追いかけて、サポーターのスタッフや応援の人達を抜けていき、給湯スペースや食堂も抜けていき、地下会場にありがちな狭い通路を追いかけていき……見失う。通路の行き止まりだ。何も無い、誰もいない。
ドレーク／なに？ ……判定に成功したのに、見失っただと？
ＧＭ／判定に成功したドレークには分かる。何も無いドン詰まりの通路だと思ったが、そこには……。
マァサ／……≪クリエイトゲイト≫でもあった？
ＧＭ／ご名答。本来ではない道、≪クリエイトゲイト≫によって道を作り、ありえない空間……≪圧縮された世界≫に繋がっている。これでは監視カメラで追いかけるだけのスウィフトでは追跡不可能だっただろう。発見したドレークは、すぐさまゲイトに飛び込むこともできる。
ドレーク／飛び込むのもアリなんだろうが、別に何をしていたという訳ではない、ただ最後まで試合を見なかった女ってだけだったからな……少し躊躇する。
マァサ／ＧＭ、突然シーン登場できる≪インビジブルマン≫でここに現れていい？
ＧＭ／その特技があるならＯＫ。
マァサ／ドン詰まりを前に突っ立っているドレークの後ろに立つよ。ハロー、怪訝そうな顔をしてるわね？ スウィフトくんから追跡を頼まれたことは知ってるよー。
ドレーク／……かくかくしかじか。
マァサ／相手が躊躇しちゃったというなら、私が行ってくるよ。
ドレーク／ずかずか入っていくのか？
マァサ／私も≪クリエイトゲイト≫を持ってる［世界遣い］だから慣れてるってオーラを出しつつ、相手が同じ女性なら何か先で気まずいことをしていてもレベルも変わるだろうし、図々しいお姉さんロールでうまく回避するから平気。
ジーク／図々しいおばさんロールでずかずか入っていくんだ！
マァサ／お姉さんです。……もしくは、ドレークと２人一緒に行くのもありだけど？
ドレーク／……２人一緒で、行こう。単独じゃなくて２人の方が心強い。
マァサ／一番近い監視カメラにピースをして、ジェスチャーだけで、出来るだけ判りやすく「追跡しにいくよ」ってスウィフトに伝えます。その後に、≪クリエイトゲイト≫の先にゴー！
ＧＭ／するっと入れました。中は、女子更衣室です。
マァサ／おや。
ドレーク／うわ。
ＧＭ／……ドレークが女子更衣室に入った途端、「キャー！ のび太さんのエッチー！ 給水用のお茶ペットボトルを投げて攻撃！」みたいなＨＰダメージを減らすトラップをしようと思った！ のだが！
マァサ／残念！ 先に入ったのは明らかに私！（笑） ということで素早く「ドレークくん入ってこないで！」動作をしたいのだけど！？（ころころ）【反射】判定なら達成値１４だよ！
ドレーク／出目が高いな！（笑）
ＧＭ／くー、ちょっとしたトラップにハメようと思ったけど、対策を張られてしまった。その達成値の高さに免じてドレークへのダメージは無しにしよう……。
ドレーク／なんだ、ただのトラップイベントだったのか（笑）
マァサ／忘れずドレークが追いかけていた女とやらを探すよ。……怪しい物があるか忘れずにね。
ＧＭ／一人だけで成功できるかな？ 探すのであれば、【知覚】判定難易度１１で。
マァサ／期待値が出れば……期待値以上が出れば！（ころころ）うー、さすがにそこまで成功しないか。達成値９！
ＧＭ／残念。新たな情報は出なかった。……あ、でもこれぐらいなら見て判るかな？
マァサ／何かあった？
ＧＭ／更衣室には、出場選手向けの給湯スペースがあって、そこで好きに飲み食いできるようになっていて……その壁に、ドラえもんのポスターが貼ってあった。
マァサ／……ドラえもんの……？
オーウェル／ドラえもんの！？
スウィフト／つまり、邪神ドーマサキエルの！？
ジーク／（メモったノートを見ながら）邪神の第一位であり時空、時間、宇宙の力を操る『巨大な剣』の神の肖像画が！？
スウィフト／また邪神信仰の奴がいるってことかな？ いっぱい人がいるからそこで死者を出して生贄にしてとか？
ジーク／ドーマサキエルは二度目だよね。一位ってことは一番強い神ってことじゃないかな？
オーウェル／２日目でそいつを召喚しようとしている影がいたと分かっただけでいいだろ。
マァサ／……ドラえもんの絵を発見できただけでここまで考えるのって、凄いね（笑）
ドレーク／ただのドラえもんのポスターなんだよなあ……（笑）
●ミドルフェイズ３／３日目の朝
ドレーク／３日目だけど、難易度が上がるから、可能な限り特技で達成値追加をしながら成功していこう。
マァサ／私は情報の【幸運】判定に≪君に幸あれ≫を惜しみなく使っていくよー。
スウィフト／≪幻想式≫はクラスレベル回まで使えるから、８回も達成値＋４ができる。僕は【意志】が高いから使わないので、ジークかオーウェルに使用するよ。
ジーク／じゃあ俺に頂戴！ ボーナス＋４でいくぞー。
オーウェル／俺は≪ダイス振り直し≫があるから、チャンスが２回ある……頑張ろう。（ころころ）うわ、１回目の出目が１・２！ 振り直す！ （２回目ころころ）振り直したのにまた出目が１・２！？ 失敗だ！
ドレーク／俺が警備を手伝う！ ……≪異端の集い≫を使用して≪コネ「裏社会」≫を取得して、ダイスロール＋３Ｄ６をするのはＯＫか？
オーウェル／そんな大技をここで使っていいのか？
スウィフト／ここは成功しておいていいと思うよ。２回失敗すると、ペナルティが発生する。ここで成功しておけば絶対失敗しそうな４日目に失敗しても「軽いハプニング」だけで済むから。
マァサ／そう考えると、≪幻想式≫や≪君の幸あれ≫でギリギリ成功しておいたのもほっとするよね。
ドレーク／使えるときに使っておこう。≪コネ「裏社会」≫を取得して、即座に使用。（ころころ）達成値２２にして成功だ。
ＧＭ／さすがコネを使用すると圧倒的だ。ドレークは≪コネ「裏社会」≫を駆使して、会場の警備レベルを一気に上昇させた。
ドレーク／リリルラケシスの連中を連れてきたんだろう。初日に呼び出して、３日目でようやく到着したってことかな。
ジーク／盛り上がるときに来てくれて良かったね〜！
３日目難易度１３ ４日目難易度１５ 警備【反射】【知覚】 ドレーク：達成値２２で成功 − 観察【知覚】【理知】 ジーク：達成値１３で成功 − 捜索【知覚】【意志】 スウィフト：達成値１８で成功 − 情報【理知】【幸運】 マァサ：達成値１５で成功 −
オーウェル／４日は失敗するだろうから覚悟しておくとして……今日は何も問題無しか？
ＧＭ／観察していたジークは、とある落とし物を発見する。
ジーク／おー？ 何を拾った？
ＧＭ／ドラえもん達がズラリと並んだ友情テレカだ。
ジーク／邪神が全員揃った肖像画が落ちていた……だと……！？
スウィフト／これは一体何の神を召喚するというフラグなんだ！？
マァサ／まさか犯人は、邪神全員を一気に召喚させるつもりなのでは！？
ジーク／一体が出ただけで凄い被害だったのに！？ どんだけ恐ろしいことを！？
オーウェル／……お前ら、笑って、分かってるだろ（笑）
スウィフト／うん、ドラえもんの絵が出たらこのセッション的に盛り上げておかないとって思った（笑）
マァサ／いいなぁ〜ドラえもんズの友情テレカ、私も欲しい〜。ドラえもんズ大好きだから落ちてたなら貰っておきたいな〜。
ＧＭ／……という訳で、どの邪神が現れるのか分からなくなったところで、４日突入。（秋元羊介の声真似をしながら）「ヒュウウウマンファイトオオオオオォ！」
スウィフト／（秋元羊介の声真似をしながら）「レディイイイイイイイィ！」
マァサ／（秋元羊介の声真似をしながら）「ゴオオオォォォォオオオォォ！」
オーウェル／やっぱこのセッション、それが言いたいだけのシナリオだろ！（笑）
ドレーク／……邪神召喚のフラグの立ち方、そういうのでいいんだ？（笑）
●ミドルフェイズ４／４日目の朝
ＧＭ／４日も香港にいるとなると、食事も現場のものを食べたりするんだろうなぁ。それこそ名物のお茶とか飲むよね？
オーウェル／香港について全然知らないのだけど、名物とか伝統料理とかって何があるんだ？
マァサ／ざっくりと中華料理って区分されるらしいよ。中国って広いから味付けも様々だろうけど。「中国茶を飲みながら点心」がそれっぽい料理になるのかな？
ジーク／ラーメン食べようぜー！
スウィフト／餃子もいいよねー。
ＧＭ／じゃあ朝のホテルモーニングをがっつり食べた。
スウィフト／……で、ここから先は、どんだけ成功できるかになるね。失敗しても覚悟していこう。ジークに≪幻想式≫を使っておくよ。
マァサ／私も≪君に幸あれ≫は使っておきまーす。
４日目難易度１５ 警備【反射】【知覚】 オーウェル：達成値１４で失敗
ドレーク：達成値１４で失敗観察【知覚】【理知】 ジーク：達成値１８で成功 捜索【知覚】【意志】 スウィフト：達成値１５で成功 情報【理知】【幸運】 マァサ：達成値１４で失敗
マァサ／ああー！ ≪君に幸あれ≫使ったのにあと１たりない！
ドレーク／２人がかりで警備をしたが、さすがに足りなかったか……残念。
ＧＭ／でも、ジークの観察とスウィフト捜索は完全成功おめでとう。４回成功させたので特典プレゼントが発生します。
スウィフト／おお、そんなものがあったんだ。
ジークのヒューマンファイトの様子を観察→バトルを積極的に盛り上げてくれた観客ということで、司会者からありがとうのプレゼント。特別にＧＭから≪叱咤激励≫１回券をゲット。あと（リアルで）チョコパイをゲット。
スウィフトの怪しい動きが無いか積極的捜索→会場を積極的に警戒してくれたスタッフということで、運営側からありがとうのプレゼント。特別にＧＭから≪悔改めよ≫１回券をゲット。あと（リアルで）チョコパイをゲット。
この卓では、特典という形でリアルプレイヤーにお菓子を配るのが定番化しています。
ＧＭ／現状４日目、残す明日の最終戦に向けて、ヒューマンファイトトップ８が発表された。人間族、獣人族、竜人族、巨人族、吸血族、魚人族、単眼族、幻獣族だ。
スウィフト／王道な種族が残ったな……。
ＧＭ／ついにトップ８が発表され、人間族代表の国連長官が筋肉美を披露したり、リザードマンな竜人族が美しい羽根を広げたり、巨人族が勝利への雄たけびを上げたりと会場を圧倒しているワケですが。
オーウェル／ワケですが、と言われても……（笑）
ジーク／国連長官が人間代表ガンダムファイトに出てたのかー、凄いなー。
マァサ／国連の長官だからね、強いに決まってるもんね。
ＧＭ／明日の決勝に向けて、大盛り上がりになっていく地下会場。ですが……ここで、チッチッチという怪しいタイマーの音。
スウィフト／おっ？
ＧＭ／（またも秋元羊介の声真似をしながら）「ヒュウウウマンファイトオオオオオォ！」
スウィフト／（秋元羊介の声真似をしながら）「レディイイイイイイイィ！」
マァサ／（秋元羊介の声真似をしながら）「ゴオオオォォォォオオオォォ！」
ＧＭ／って言ってた赤と白の司会の男が、爆発した。が、君達のおかげで選手達には被害は出なかった。
オーウェル／は？ ……司会が、爆発！？ いきなり！？
ジーク／わわっ、わりとグロいな！？
マァサ／でもそろそろ何かが起きると予感してたから警戒はしてた！ さっと全員で動く！
スウィフト／選手全員を、魔法で回避ー！
ＧＭ／選手は無事だ。良かったな。司会者は無事じゃないけど。
ジーク／ここまで勝ち抜いてきたヒューマンファイトの選手ならきっと悲惨な状況を見ても平気。
ドレーク／ヒューマンファイトの選手、すげえな……（笑）
ＧＭ／情報を調べていたのは、マァサだな。１度だけ失敗したから……こういう情報がマァサに入り込む。「司会者に怪しい動きは無かった。怪しい連中と絡んでいたという話も無かった。彼は普通に出勤し、仕事として会場に立ち、何も問題も無かったように見える」。
マァサ／なのに、何故……？
ＧＭ／ところで、この５日間で「俺は飲まず食わず！ お茶も飲まなければ香港料理も一切口にしない！」って奴は、いる？
ジーク／めっちゃラーメン食べてた！
スウィフト／同じくめっちゃ餃子食べてた。
オーウェル／めっちゃ食べてはいないが……常識的に食べていたと思う。
ドレーク／俺も、食事はしっかり摂っていたな。警備や警戒する仕事に支障が出ない程度に。
マァサ／ダイエットを〜……と言いたいところだけど、５日間飲まず食わずはありえないかなぁ。
ＧＭ／では、この５日間で種族と世界を賭けた大切な大会で飲まず食わずの選手がいると、思う？
オーウェル／……思わないな。
ＧＭ／カチッ。チッチッチ、ドーン。国連長官の身体が爆発した。
スウィフト／えっ！？
ＧＭ／カチッ。チッチッチ、ドーン。獣人族代表が爆発した。ドーン。巨人族の代表が爆発。ドーン。同じく竜人族や、魚人族や、それどころか会場を見ていた観客やスタッフや警備員も全員身体が爆発……。
ジーク／どーん！？
オーウェル／みんな爆発してるって、大爆発じゃ！？
ＧＭ／そう。ドーン。ドーン。ドーン。みんなが爆発すれば大爆発になる。……そして、ＰＣも全員、それぞれ１０Ｄ６のダメージを受けてほしい。
オーウェル／……みんな爆発しろと！？
ＧＭ／みんな、爆発しなければならない。内部から身体を焼かれて死ね。
ジーク／（ころころ）３４点のダメージ！ 死ぬ！
スウィフト／（ころころ）２６点、出目は低い……でもギリギリ死んだ！
ドレーク／（ころころ）３９点。これは逝った。
オーウェル／（ころころ）４４点……≪命の糧≫があるから辛うじて生きているが、瀕死だ。
マァサ／えーと、１０Ｄ６だから……。いや、この前に、あれを振っていいのかな？
ジーク／あれ？
マァサ／ＧＭからキャラメの際に指定があった特技、≪リトライ≫を使います。……ＧＭ、いいよね？
≪リトライ≫
時間を巻き戻す［世界遣い］の主特技。
現在進行中のシーンを最初からやり直す。「代償：４Ｄ６」を消費したことで【ＭＰ】が０になったら、使用者は即座に死亡する。
スウィフト／もう既に≪君に幸あれ≫で【ＭＰ】を結構使っていたけど、大丈夫？
マァサ／平気……さっきから出目が安定しないけど、いける筈！（ころころ）消費ＭＰは１５点、現在ＭＰは２３点だったから、残り８点で生きてるよ。
ＧＭ／ドーン、ドーンと次々と隣にいた人が爆発していく中、まだ意識があり「やり直そう！」と即座に判断できたマァサは……すぐさま時間を巻き戻すことができた。みんな、時間が巻き戻ります。
ジーク／ぎゅいーん……。
オーウェル／……どこまで巻き戻るんだ？
マァサ／特技の説明だと「シーンを最初から」だね。……ってことは？
ＧＭ／４日目スタート。４日目の判定いきまーす。
スウィフト／あっ、そこからなんだ！？ さっき減らそうとした１０Ｄ６分のダメージは……？
ＧＭ／爆発する前まで時間が巻き戻ったので、ＨＰを減らさなくていいよ。ただしマァサのＭＰだけは減らしておいて。特技の使用回数も、回復しないでね。みんな記憶がある状態だから。
オーウェル／記憶がある状態で時間を巻き戻したのか……。第１話セッションのマクエールのときみたいだな。
ドレーク／……朝、仕事を始めようってところからスタートか？
ＧＭ／そうだ。みんな、朝食を食べていく？ もう一度ホテルでモーニングが食べられるけど。
ジーク／朝に食べ直してからいくー！ ラーメンもりもりー！
マァサ／……私もがっつりモーニングを食べたら、ＭＰが回復するかな？
ＧＭ／食べたいなら食べていいよ。回復は……そうだな、１Ｄ６点だけ回復していい。がっつり食べて、飲んだなら。
マァサ／はーい。（ころころ）よし、４点だけでも回復。現在ＭＰは１２点……。
ドレーク／……さっきジークとスウィフトが貰った、ＧＭ特典の≪悔改めよ≫と≪叱咤激励≫は消えているか？
ＧＭ／ううん、消えてない。
スウィフト／それなら！ 今度は４回目完全成功でいけるかもしれないよ！ また≪幻想式≫を使っていこう！
４日目（２回目）難易度１５ 警備【反射】【知覚】 オーウェル：達成値１３で失敗
ドレーク：達成値１４で失敗観察【知覚】【理知】 ジーク：達成値１４で失敗 捜索【知覚】【意志】 スウィフト：達成値１４で失敗 情報【理知】【幸運】 マァサ：達成値１４で失敗
ジーク／わー！？ 全員足りなくて失敗してるー！
マァサ／難易度１５は高いもの……期待値が出ても失敗しちゃうよ……。
ジーク／……さっき貰った≪叱咤激励≫を使おうかな。これって誰にでも使えるよね？ じゃあ、マァサに＋２をして、情報を成功させよう。
スウィフト／なら、今度こそオーウェルが警備を成功させて。≪悔改めよ≫を使用、もう一度振り直して。
オーウェル／すまん。（ころころ）よし、達成値１６で成功！ 出目も良かった！
４日目（２回目）難易度１５ 警備【反射】【知覚】 オーウェル：達成値１６で成功
ドレーク：達成値１４で失敗観察【知覚】【理知】 ジーク：達成値１４で失敗 捜索【知覚】【意志】 スウィフト：達成値１４で失敗 情報【理知】【幸運】 マァサ：達成値１６で失敗
スウィフト／さっきと真逆な結果になったぞ。どうなるだろう。
ジーク／それより、爆発される未来が視えているのならそのことを相談しようよ！ ルブースさーん！ みんなここ、爆発されますよー！
ＧＭ／情報の判定が成功しているなら、ルブースがしっかりと登場して君達と会話で対応してくれる。（ルブースになって）「そこまで分かっているのか、やっぱり爆発するという脅迫文は本物だったか！ 犯人は見つかったのか、爆発を止めてくれ！」
ジーク／はーい……って、どうやって！？
スウィフト／みんな、爆破されるんですよ。
ＧＭ／「みんな、そうか危ないのか。ではその会場を爆破させる爆弾はどこなのかな？」
ジーク／それぞれの身体に仕掛けられているんです！
ＧＭ／「な、なんだってー！」 きょろきょろ、もぞもぞ。「……このルブースの身体にはどこにも仕掛けられてないな！」 なお、時間が巻き戻る前、司会者や選手と同じようにルブースも爆発してました。例外なく。
ドレーク／俺達の身体も調べてみるが、爆弾は設置されているか？
ＧＭ／無いです。
オーウェル／判定をしてみても？
ＧＭ／きょろきょろ、もぞもぞと身体中を探してみても、爆弾らしき物はありません。一切、見つからないです。
ジーク／あっれー？
スウィフト／…………。内部から身体を焼かれて死ね。そう言ってたよね、ＧＭは。
ジーク／あ、うん。
スウィフト／……食べ物に爆発する仕掛けがされていた。かな？
オーウェル／あ。
ドレーク／……食事の有無と、しつこいぐらいお茶を飲んだかの確認。してたな。
ＧＭ／そうだ、忘れていた。まずは特典ボーナスをあげる。
オーウェルの警備レベルの決定→周囲の警備を万全にしてくれた警備員ということで、会場からありがとうのプレゼント。特別にＧＭから≪叱咤激励≫１回券をゲット。あと（リアルで）チョコパイをゲット。
マァサの聞き込みをして情報収集→良い情報が入ったということで、情報屋から頑張れのプレゼント。特別にＧＭから≪悔改めよ≫１回券をゲット。あと（リアルで）チョコパイをゲット。
マァサ／やったー！ チョコパイだー！ 大好きー！（笑）
ＧＭ／そして、警備の判定が成功しているなら……判定成功したオーウェルは、「先日、スウィフトが見つけてドレークとマァサが追跡した女」の姿を、盛り上がる会場の人波の中で発見できる。
オーウェル／……怪しい奴！ 追いかける！
ジーク／もう全員で追いかけちゃおう！ 俺達にも教えて！
オーウェル／全員に知らせて、少しでも怪しい……犯人だと思われる奴を、捕らえる！ 違ったら謝ればいい！
ＧＭ／女を追いかけよう。【体力】判定で、難易度は……こちらとの対抗判定だ。（ころころ）ＧＭの達成値１１だったので、こちらが受動側として、ＰＣ達は【体力】判定で達成値１２が出れば女を捕まえて問い質すことができる。
オーウェル／１２か、いける気がする……！（ころころ）ぐっ、出目が低い。１０で失敗。
ドレーク／追いかけろ！（ころころ）こっちも出目が低かった。１０で失敗だ。
ジーク／え〜、【体力】は期待しないでほしいな〜。（ころころ）おっ、１２でぴったり成功だ！
スウィフト／ジークについて行こうとする。（ころころ）９で失敗。
マァサ／（ころころ）こういうとき失敗する。１１でギリギリダメー。
ＧＭ／一番【体力】が低かったジークだけが成功した。では「追い詰めろー！」とオーウェルやドレークが人波を掻き分けて追跡する中、するするとジークが女を追いかけることに成功する。
ジーク／最近覚えたばかりの≪火霊操作≫や≪水霊操作≫が役に立つー！ 式神を飛ばして追いかけさせるよー！
ドレーク／おお、陰陽師っぽい。
スウィフト／ひらひらとヒトガタの紙が追いかけていくやつ！ 陰陽師っぽい！
ジーク／追いかけっこなら得意だー！ 俺じゃなくて紙がなー！（笑）
マァサ／陰陽師っぽくてカッコイイからオッケー！（笑）
ＧＭ／では、ジークはバトル会場の人混みの中で女の腕を掴むことができたよ。キャラロールして。
ジーク／お姉さーん！ 危ないことするのやめてくれない？
スウィフト／ジーク、直球。
ジーク／別人だったりする？ 知らないことだったりする？ 知らなかったら知らないって言っていいよ、でもセッション的に怪しいのはお姉さんぐらいしか登場してないからね〜！ 勘弁して〜！
オーウェル／ジークはそういう直球な問い詰めができて強いよな……（笑）
ＧＭ／お姉さん……と言われる女性になってしまったので、ジークよりお姉さんな女キャラっぽくいこう（笑） 「な……何を言っているか判りませんね。追いかけられたからつい逃げちゃっただけです。何か、私が、会場を爆破しようとしてる証拠でも？」
ジーク／爆破って自分で言ってるじゃん。おかしいよね。
ＧＭ／…………。
スウィフト／…………。あ、ＧＭ、普通に自爆した？
ＧＭ／…………。すげえ、恥ずかしい……。
ドレーク／は？ わざとらしい言い回しでも何でもなく！？ 普通にゲロっちゃった！？（笑）
マァサ／えっ、そんな、漫画とか映画みたいな典型的なミス、するぅ！？（一同爆笑）
暫く、一同爆笑。
ＧＭ「ループを繰り返して、４つの判定に全成功したら確実な証拠が出てきて、女が本性を表わして戦って一同爆発が止められる……を想定していたのだけど！」
ＧＭ「だからって！ ねえ！ こんなありきたいなミス、するぅ！？！？（笑）」
マァサ／えーと、どうする？ ＧＭのミスはミスだから無かったことにして、フラグが立つまでプレイヤーは頑張るからＰＣが聞かなかったロールを続けるのもいいけど……（笑）
ＧＭ／……いや、もう面白いからそのままで進めちゃおう（笑） ジーク、ロールを続けていいよ。
ジーク／お姉さん〜。俺は会場爆破なんて言ってないのになんで知ってるのかな〜？ ＰＣとルブースさんぐらいしか知らないってＧＭは言ってたから、参加者でもなければただの観客席にいたっぽいお姉さんが知る訳ないよね〜。もしかしてお姉さんは、ルブース・リー！？
オーウェル／そんな訳あるか！（笑）
ジーク／もしくはＰＣ！？
マァサ／私に続いて２人目の新規女性ＰＣの影、だと！（笑）
ＧＭ／「クッ、こんな早くボロが出るとは……！ 大勢の血の海を利用して、邪神八柱全てを堕天させようとしたのに！」
スウィフト／やっぱドザエモンズ全員召喚する気だったか！
ジーク／全員集合なんて映画版じゃなきゃ許されねーぞ！
マァサ／ドラえもんズは、だいたい映画だよ（笑） ＧＭ、もう犯人を見つけたってことでいいね！ ジークがいるところまで≪クリエイトゲイト≫でみんなを連れていきたい！ クライマックスフェイズまでみんなでひとっ飛び移動させるー！
ＧＭ／あ、それ格好良いから採用。マァサの魔法か何かで全員、ジークのもとまでやって来て。
マァサ／……時空の狭間、ウズマキに道と道を作ってこんにちは！ 時空を歪めて、ラスボスのところまで行けるようにしたよ！ みんな通り抜けフープを潜ってきてね！ 机の中に入ってタイムマシン的な何かに乗って現れてもいいよ！
オーウェル／ドラえもん大好きかよ。
マァサ／……自覚が無かっただけで私、ドラえもん大好きかもしれない（笑）
ドレーク／登場の仕方はアレだが、来たぞ！ 女の動機は分かった。邪神を八体全部を召喚して邪神側勝利にしようとしていたことも……。
ＧＭ／「そう私は邪神の遣い……異端としての闇の衝動で人々を襲う女。……貴方達、お茶を、飲んでるでしょう？」 ニヤリと笑う女。
スウィフト／あー、飲んでるね。……ここ５日間で飲んだ中国茶に爆弾の素が含まれているとか、そういうネタであってる？
ＧＭ／「そう！ お茶に含まれた、液体爆弾！ 私は起爆スイッチを押してしまえばここは大爆発！ 時間通り魔力が集まる一番の時間……タイムリミットまでにみんなが死ねば……邪神召喚の儀式は完成する！ 判定が全成功するまで私だと判明することはなかったのに！」
スウィフト／ＧＭ、本音がモレてるモレてる（笑）
ジーク／そんなことはさせるもんかー！ お前を倒すぞー！
――あれよあれよと、クライマックス戦闘開始。
既に特技を使って【ＭＰ】が減った状態なのは、≪幻想式≫でサポートをしていた［魔術師］のスウィフトと、［世界遣い］のマァサ。
その他のアタッカーのオーウェルとドレーク、回復役のジークはほぼ完全回復の状態で戦闘がスタート。
勝利は、間違いなかった。
ＧＭ／……ラスボスの【ＨＰ】は０！ クライマックス戦闘、終わりです。お疲れ様です！
オーウェル／俺の【ＨＰ】の高さが武器になってきて嬉しいな。戦闘で活躍できるようになってきた。
ドレーク／火力を上げるキャラメができてきたおかげで、俺もダメージが出せるようになって楽しい。
マァサ／ＧＭ指定の≪リトライ≫を取るためだけの［世界遣い］キャラメだったけど、サポートキャラとしては成功したかな〜。ありがとうございました！
●エンディングフェイズ 〜終わった、筈、なのに〜
ＧＭ／ラスボスのお姉さんは、ドレークの一撃を受けて、シュワシュワと光になっていきます。……どうやら奴は、異端。邪神を信仰する下っ端で、倒されると光になるらしい。
オーウェル／おい待て！ ……お前を倒したからには、全員爆発したりする恐れはもう無くなるんだよな！？
ＧＭ／それは安心していい。起爆スイッチ術式がなければ爆発しないから、スイッチが唱えられる女が消えれば大丈夫。
スウィフト／術式とやらを唱えたら全員爆発できるじゃん、怖いんだけど……（笑）
マァサ／だ、大丈夫！ クリアーできたんだからＯＫってことで！（笑）
ドレーク／そう思いたいものだな。……しかし、まだ訊きたいことがある。消えるな。
ジーク／他に何か？
ドレーク／なぜ脅迫状を出した？ 出さなきゃ、止めるハンター達……つまり俺達が雇われなかった筈だ。邪神召喚のための儀式のために犠牲が必要なら、黙って爆破事件を起こして、一人で儀式を完成させて召喚すれば良かっただろ。
マァサ／そう。それ凄く気になってた。なんでわざわざ運営に知らせたの？ ただの自己顕示欲？
ＧＭ／…………。そこに気付いてしまうとはな。
ジーク／おっ？ 深い理由が？
ＧＭ／女は、話さない。トドメを刺されてシュワシュワと光になっていきます。
オーウェル／話させるぞ！ 特に何も無いならそう言え。じゃないとこのまま死なれて目覚めが悪くなる！
スウィフト／死なれて何も分からず邪推しまくっちゃう羽目になったら、僕らの体調が悪くなるよね。
ＧＭ／じゃあ、最期の女の抵抗。【理知】判定で交渉をしてみてくれ。（ころころ）達成値１３が受動側だから、１４以上で成功で。
オーウェル／結構難易度が高いな……。（ころころ）ぐ、達成値８で失敗。
ドレーク／（ころころ）１１で失敗。
マァサ／（ころころ）９で失敗。あんまり興味無かったらしい。
スウィフト／（ころころ）お、１３で……ダメだ。ギリギリ失敗だ。
ジーク／ハイハーイ！ 実は俺、【理知】ボーナスが５で≪対人交渉術≫を持ってるんだよねー！（ころころ）達成値１４で成功！
マァサ／おおー！ さすがここぞというときに１人だけ成功するジーク！
ＧＭ／ジーク、何て話し掛ける？
ジーク／俺達に話そうとして真の黒幕に殺されちゃう方がシナリオボスっぽくて格好良いよ。
オーウェル／真の黒幕がいるのかよ！？ 出すのかよ！？（笑）
ＧＭ／よし、それでいこう。「……私の第一の目的は、邪神を召喚し、この世を無にすること。この世を綺麗サッパリ浄化すること……」
スウィフト／……第一の目的？
ＧＭ／「そして第二の目的は、貴方達に、お茶を飲ませて、いつでも殺せるようにすること……それが……邪神召喚の手引きをしてくれた、召喚の方法を教えてくれた、先生からの、命令」
ジーク／先生？
オーウェル／……先生って！ 奴か！？
ＧＭ／それを話した瞬間、彼女の白い首に、ギチッと金色の鎖が巻かれる。鎖がギュッと首に締まり、ギュウウウウっと彼女の喉を押し潰す。
ジーク／あっ。
ＧＭ／鎖がギュウウウウウウウウ。ブツンッ。……突如現れた魔法の鎖によって、彼女の首は切断。ただでさえドレークにトドメを刺されていた彼女は、光になって昇華された。
オーウェル／……鎖は！？
ＧＭ／彼女の血を浴びて、消える。
オーウェル／奴の……せいか！ 奴の影を探す！
ＧＭ／いない。このシーンでは絶対探せない、登場させられないと宣言する。
スウィフト／……「真実を話そうとした裏切者を殺した」ってやつかな？
ジーク／ひゃあ。真正面から見るもんじゃないな〜。グロい死に方されたよ〜。
マァサ／あーあー、やだー……人外種族は綺麗な光になって消えるもんなんじゃないの。最後の最後で、苦しそうな顔見ちゃったじゃん。いやいやします。
ドレーク／……それ以上に、嫌なことを聞いちまったな。「お茶を飲ませて、いつでも殺せるようにする」だとよ。
ジーク／それって、つまり……。
オーウェル／お茶を飲んだ起爆スイッチとやらがあるんだろ。術式があれば、スイッチは押せるんだろ。……時間が巻き戻る前みたいに、スイッチを押せば。
スウィフト／……全員、爆発して、死ぬ。
マァサ／自分達だけじゃなくて、会場の人全員、命を握られたことになるわね。……先生に。
オーウェル／ひ、ひでえ……なんてことしやがるんだ、奴は！ あいつはここにいないのか！？
ＧＭ／いません。セッションは以上です。後はエンディング演出の処理だけです。
スウィフト／うわー……すっごい嫌なオチをされちゃったよー。思いっきり敵対している人にスイッチを握られて、いつでも僕ら……僕らだけじゃなく偉い人みんな、１０Ｄ６ダメージの人質にされちゃった訳だよ。酷いことを考える奴もいるもんだねー？
ＧＭ／褒めるなよ。このネタをどうするかは、次のＧＭに託す。
マァサ／次のＧＭって誰だよ……めちゃくちゃ重いネタを背負わされてるじゃん、次のＧＭ（笑）
ＧＭ／さて、恐怖の爆弾を抱えた体になってしまったプレイヤー達。君達をよそに、会場では「これがトップ８だぁー！ 次の覇者になるのは誰だぁー！？」と激しいマイクパフォーマンスが繰り広げられている。爆発することは、ない。
オーウェル／……爆破しようとしていた一人が死んだからな。爆破する恐れはあるけど。一応、ルブース・リーに報告しにいくぞ。
ＧＭ／報告しにいっても、爆発ならず。明日になっても、爆発されず。勝敗の行方が決定しても、爆発はなく。良かったね、爆破されることなく香港滞在は終わるのだった。
スウィフト／特に何事もなく？
ＧＭ／うん。お疲れ様でした。次の依頼を頑張ってね。
ドレーク／……爆弾を抱えた体であることは、変わらないよな？
ＧＭ／うん。でも今のところ爆発するスイッチは押されないよ。良かったね。
オーウェル／……良くねーよ……（笑）
スウィフト／お茶で液体爆弾ってオチだったんでしょ？ たくさん水を飲みまくって爆弾成分のお茶を出しきっちゃえば何とかならない？
ＧＭ／なんとかなるかもしれないし、ならないかもしれない。スイッチを押して身体が爆発しなければオッケーだね。
スウィフト／……こえー！（笑）
ジーク／うわっ！ 怖っ！ これでセッションおしまいにしろってか！ 次のＧＭのネタに期待か！ 「いつ爆発して死ぬか判らないけどボスを倒したからセッション終わり」！？ こえー！（笑） あとヒューマンファイトの勝者ってどの種族なの！？
ＧＭ／そこガンダムファイトパロディがやりたかっただけだし決めてないから、１Ｄ８で決めようか？
オーウェル／勝敗は関係無いのかよ！？（一同笑）
マァサ／…………。爆弾って、香港で中国茶を飲んだ時点で我々の体に入ったのであってるよね？
ＧＭ／うん。
マァサ／じゃあ、５日前まで時を戻せば、そこでお茶を飲まなければ、我々に爆弾は設置されないようになる？
ＧＭ／１日分の≪リトライ≫でＭＰの半分が減るのに、ＭＰが０になったら死亡するのに、どうやって５日前まで戻るの？ それに５日前まで戻れたとして、５人は飲まず食わずで爆弾から逃れられるけど、会場中の人は爆弾茶を飲んだままだし、もう一回ラスボス戦闘をすることになるよ？
ジーク／そうなんだよなぁ……「先生」に人質にされたのは、俺達だけじゃないんだよなぁ。
オーウェル／タチが悪い……。これからあいつの都合が悪いことが起きたら、「みんな殺したくないよね？」ってスイッチを掲げられるかもしれないんだろ。ひでぇ……。
マァサ／でも、とりあえずここにいる「知ってる５人」が爆弾が身体に設置されて怯えて暮らす羽目になるより、なんとか５人だけ助かって他の爆破されるかもしれない人達は放置しておくのも、悪くないよね？
オーウェル／良くもないだろ。
マァサ／あ、そこ、即答するか。
スウィフト／即答するか〜。さすが。
オーウェル／さすがでもなんでもないだろ。人質にとられるかもしれない人数が変動するだけで。時を戻して自分の身を案じるより、早く奴を黙らせる方法を探すぞ。
マァサ／……即答するオーウェルが格好良かったので、これ以上考えるのはヤメてあげます。
ジーク／それが良いと思いまーす！（笑） 実際、戻すだけのＭＰも無いんだしね？
オーウェル／なんだその軽い言い方。……マァサ、お前、何か『奴』に関して知ってることはないか？ 情報屋なんだろ？
マァサ／ふふ。今後何かあったら教えてあげようかしら。そのガツガツとした様子、嫌いじゃないから今後とも手伝ってあげてもいいかも。
ドレーク／１Ｄ８振っていい？ ５が出たら吸血鬼が世界を制するとかにしていい？
マァサ／そこ、わりとこだわってたの！？（笑）
→第７話に続く