アナザーワールドSRS・リプレイ・アウトロウ ファミリア
■ 第4話『沖縄編』 3ページ目 ■
2019年9月13日/9月17日




 ●ミドルフェイズ4/小夏 〜見えてきた真相〜

小夏/ラストのAFだ〜!
円子/よーし、俺も探すの手伝いますよ!

『AF判定:研究資料「時間跳躍」』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・難易度:30

※「『我々異端は時間跳躍ができない。そこで……』から始まる文書を読み込む」演出に成功すること。
 成功した場合、先の文章が読める。


GM/かごめちゃんや史進がスヤスヤもこもこしている中、君達は探索を続けます。
円子/しかし確実に悪夢に蝕まれつつある!
小夏/まずは、気休めかもしれないけど。悪夢にうなされている人達に≪サイコメトリー≫を使用します。精神的な苦痛の軽減。負の感情なのでおいしいんだろうなー。≪暴食≫と≪食鬼≫。
円子/もぐもぐ。
小夏/よし、これだけ食べておけば少しは楽になるかもしれない。何より俺が! 事前に何か食べておけば、途中で脱線して、禁書探しとか始めることもないだろう! 正しい探し物が出来ない≪ユウメイイスタディオ≫+≪−50天真爛漫≫!
円子/そうですね……そうですね! 真剣に頷く!(笑)
小夏/俺が俺を止められなくなったら円子の尻尾と、ひなちゃんの「めっ」が頼りだ……信じてるぜ! ≪絆の星≫きらーんしつつ、≪単一化≫で集中! 書類をごそごそ 探し物開始!
円子/任せてください!
小夏/≪害悪の式≫で読みやすいように、『バッドステータス:沖縄語』を標準語に直していきます。
GM/沖縄語ってバステだったんだ。
小夏/≪最奥の記憶≫で書類を齧っては調べ、齧っては調べ。調査中は無防備になりやすいし、合間に用心して≪掌の君≫で守りを固めておく!
円子/あっ、齧っている! 尻尾ぶわー!
小夏/はしっこ! はしっこだけだから! ≪一心同体≫に察知されて、止められるー。
円子/小夏さんがもぐもぐしているとすぐに駆けつける弟妹(笑) お腹空いてるならおやつどうぞ! 前回の那須高原の禁書の写経です!
GM/シナリオ報酬という名のおやつ(笑)
小夏/おやつありがとな! ≪野獣の鼻≫でおいしそうな匂いを察知! 俺から書類を守るために≪念動障壁≫しつつ、調べたものに備忘録がてら≪魔印≫を押していきます。
円子/これで使用特技14個ですね。そろそろ振れるかな?
小夏/【意志】でいける!(ころころ)性行!
GM/おめでとう。判定結果を公開していくよ!

 『AF判定:研究資料「時間跳躍」』で判明すること。
(1)「我々異端は、時間跳躍ができない。そこで、過去に記録として残っている時間跳躍の記述を片っ端から探ってみた。過去の文献でよく見かけるのは……「『神々の装具』が現れて時間跳躍をしてくれた]というものだった] 『神々の装具』に関する調査結果は、研究資料「神々の装具]を参照すること。→『AF判定:研究資料「神々の装具]』に成功すれば判るだろう。


小夏/これは、ひなちゃんがばっちり成功してくれた!

(2)「邪神八柱によって生まれた異端は、基本的に時間跳躍の機会に恵まれない。『正なる神』に仕える『神々の装具』は、正しき魂が窮地に陥ったときに現れる。『神々の装具』が操れる時間跳躍の力を、なんとか得ることはできないか]

(3)ギマトンと話ちょーんうちんかい「『神々の装具』を洗脳して力使わすんこと」を思いつちゃん(・∀・)さっすがわんがギマトンヾ(*´∀`*)ノ天才だしぬーでもできるし感応力ぬ遣い手だしまくとぅじょうとう子だやー。わんが代わりんかいむるやってくれてんじょうとうんやさ。なんてやあqwせdrftgyふじこlp;@


GM/『儀間博士の口語』を見たキャラクターは、【理知】判定(難易度6/言語翻訳)をすること。沖縄語を読解することに使える特技があるなら、使用してもよい。
円子/ありがとうございます! ≪本のクチ≫は使えますか?
GM/書物に文字を音読させる特技だから……そうだなぁ、達成値+2とかどうでしょう?
円子/おお〜、ありがとうございます!
小夏/小夏で、≪害悪の式≫で標準語に直したい……!
GM/『バステ:沖縄語』ネタをそのまま使う気か(笑) ……達成値+1していいよ。
小夏/GM、優しすぎでは!?(笑)
GM/しかし≪本のクチ≫が負けるのは許してはならない。≪本のクチ≫ちゃんをリスペクトするために達成値は+1だけな。
小夏/≪本のクチ≫は正しい使い方してるからな!(ころころ)あ……出目が1・2で失敗。
円子/(ころころ)こちらは達成値15で成功です。
小夏/ダイスちゃんと≪害悪の式≫ちゃんにごめんなさいしてこよ!(一同笑)

 標準語訳→「ギマトンと話してたら「『神々の装具』を洗脳して力を使わせること」を思いついてくれた。さすが私のギマトン。天才だし何でもできるし感応力の遣い手だし本当にいい子だね。私の代わりに全部やってくれてもいいんだよ。なんてね。ああああ(最後の叫びは、文章ではない。何か事故が起きて、キーボードをメチャクチャに入力しただけの文字列だろう)

円子/ヒエッ。
小夏/あー……ギマトン、「私の代わりに全部」を聞いて……まじで博士の代わりになるつもりか。

(4)レポートは、何事も無く標準語で進んでいる。
「いくつかの魂を窮地に陥れてみる。人間が住む集落や村民全てを犠牲にすれば確実に『神々の装具』は出現するだろうが、大袈裟な事件を起こせば『教会』の目に留まり、狩られてしまう。適度に人々の目を隠れる孤島で、多くの魂を陥れる方法を考えた結果、『正気度が減るような、過去に体験した恐怖体験の夢を見続ける不幸』を与えて見ることにする。この程度で『神々の装具』が導かれるだろうか」

(5)「7月30日。10人使っても結果は出ない。次の、3回目の派遣に期待しよう。次に来るとしたらおそらく8月10日過ぎ。それでもダメなら、偉武富島の住民を使って不幸を呼び寄せるのも、視野に入れるべきだ。≪夢の帝王≫ではなく、直接的な被害を発生させる手も、考えなくてはならない」


小夏/絶対これ書いてるのギマトンだよなー!
円子/ですね……博士の実験を忠実に実行しようとしている。
GM/そこまで分かってくれたなら、後押ししよう。儀間博士の種族の説明に「基本的には人間と敵対しない」とあったよね? だからこそ、後半の思想は、博士らしくないと思えます。
小夏/この企み……敵対行動だよな。キジムナーの種族理念とは大きく違う。
円子/人間を害するかも、とはっきり書いてありますからね。儀間博士も冗談半分で「人間を襲うのも…?」と他の資料で言ってたけど、本気じゃないのは判ります。そして実際に、マナさんが巻き込まれている。……アクシデントみたいなものだけど、しかし人間を巻き込んでいる。
小夏/≪夢の帝王≫を解くには、あいつに頼んで解いてもらうなり、無理なら倒すなりしなきゃいけないだろうからな。

(6)もしかしたら自分達が「ダメ]と見なしたら、今度は魔王の落とし子だけでなく、一般人の島民にまで手を出すのではないか……。君がそう思った資料の最後に、メモがあった。
(7)メモにはこんな文章が書かれている。
 「ギマトン働きすぎなー たまには休ませないとなー お務め止めるときのために大好きなクリアアサヒでも冷やしておこーヾ(*´∀`*)ノ」
 君は、
『忘れっぽい私のためのメモEX』を発見する。メモにはこんなことが書かれている。『貴方達を消去した上にいる』(画像を提示します。上記マップシート参照) 「タイミング:オート」で「代償:1HP」を消費することで、キャラクターが宣言したところに行くことができる。「●●に行きたいです!」と宣言すること。「正解の場所」に移行した場合、クライマックスフェイズが発生する。



小夏/クリアアサヒ!
円子/大好きなのか(笑)
小夏/……これは、「れいぞうこのなか」かな。
円子/れいぞうこのなか、かな。クリアアサヒが冷えているのは……(笑) 冷蔵庫のもとに行く前に、供給をしておきましょう。

 クライマックスフェイズに備えて、一同は『供給』を宣言。
 【HP】と【MP】を、それぞれ3D6点回復した。


GM/3人は、冷蔵庫の前へ。普通のタイプの、独身女性が使っているぐらいのサイズの冷蔵庫を開けてみましょう。
円子/自動ドアがウィーン。
GM/そこもウィーンなんだ!?(笑) 開けると……冷蔵庫の中に『ギマトン緊急停止ボタンヾ(*´∀`*)ノ』というメモの付いた、明らかにクイズ番組でピンポーンと鳴らすようなスイッチがあります。
小夏/わぁ!?(笑) よっしゃ、これだ!
円子/ありましたね、スイッチ! 用心して押しましょう!
小夏/ぽちーっと!
円子/ぽちー!
GM/ぽちっとな。……押すと、天井に貼り付いていたギマトンが落ちてきます。
円子/天井!?(笑)
GM/(ギマトンになって)「めんそーれーめんそーれー、お客様それダメダメ止めちゃダメー。押しちゃった、押された、停止まで、あと数分」 という訳で、クライマックスフェイズ移行します!


 ●クライマックスフェイズ 〜激突〜

GM/天井から降ってきた彼女は、敵対行動を示している三人を、排除する動きをします。(ギマトンになって)「そこのスイッチ押されたらプロフェッサ儀間止まっちゃう止まっちゃう研究勧められない実験進められないそれはダメゼッタイ」
小夏/……あんたはあんたの大事なひと達の望みの為に、動いてるんだろうな。
GM/「儀間博士のお手伝い、できなくなる。私はプロフェッサ儀間。儀間博士の研究を考えたことを思いついたことを記録して実践して成果を出して儀間博士の為に出力してあげるのがプロフェッサ儀間」
小夏/そりゃわかってる、けどなっ、止めるにきまってるだろ! こっちだって大事なひとが掛かってんだ! あんなに親身になって話聞いてくれた人を、もう苦しめたくねえんだよ!
円子/小夏さんの言葉を聞いて力強く頷く。
GM/「儀間博士は時間跳躍がしたいそれが異端の大いなる壁を飛び越える一歩そして魔王様も望んでいる儀間博士も望んでいる異端皆も望んでいるその一歩として神々の装具を呼び寄せるそして操るそして神々の装具を操る時間跳躍する」
円子/君と儀間博士の研究を否定するつもりはないけど。俺たちの大切な人を犠牲にされるのは絶対に嫌だ。この気持ちは、君だってわかるんじゃないか?
GM/…………「儀間博士の為に、犠牲は、欲しい」。
円子/……君には悪いけど、みんなを悪夢から解放してくれ。

「儀間博士の為に犠牲は欲しい成果欲しい成果あげたい成果もらいたい成果大事成果欲しい喜んでくれる。
 だから。神々の装具が来るまで。やるやるやるやるやるやるやる。やっても、できないなら。次は…………島民」


GM/話し合いは、難しいようだ。そしてそれでも神々の装具が出るという成果を得られないのならば、最終手段という……ロリが一番恐れてループしていたことをするようです。
円子/……もうここでこの実験は終わらせましょう! ループはもうさせない!
小夏/ああ。17回目は起こさせねえ! 円子君の言葉に力強く答える!
GM/……では、君達の周りの景色が変わる。

 確かにそこは沖縄の離島にある小屋の、ただの一室、冷蔵庫のある部屋だった筈なのに。
 雪山の、恐ろしい景色に変わっていた。
 だが、「ああこれは夢だ」と、すぐに分かる。恐ろしい夢を見せて、恐怖を味合わせて、実験をやっているのだとすぐ分かる。
 寒くない、雪山だ。


円子/……もう同じ手には引っかからないぞ。
小夏/……悪いが、戸惑ってた当時とは違うんでね。今はこいつらがそばにいるしな。だからなーんも怖くねーぞ!
GM/ひなたは、ぶるっとする。でも、円子お兄ちゃんの裾を掴んで「全然……違う」と言う。
小夏/な?
GM/「全然違う。3人で居るから、全然あのときみたいに、怖くないよ」
円子/うん、大丈夫。3人だから怖くない。
GM/怖くない、と言った3人のもとに。吹雪のような凄まじさでギマトンが襲い掛かる! 部屋だけど、幻覚の雪山だから広くマップを移動してOKだよ!
小夏/幻覚って便利!(笑)

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:円子、小夏、ひなた
 ↑10メートル↓
 エンゲージ2:ギマトン、モブメカA、モブメカB


GM/悪夢を演出したくて考えたシナリオなんですが、『アウファミ』の悪夢っていったら、やっぱり0話かなって。なお、椅子とか机とかに当たるようなかんじで岩とか雪の塊があるんですよ。
小夏/岩にぶつかると、うっかり椅子の足に小指ぶつけたりするのか(笑)
円子/なるほど、それなら現実で机に衝突しない(笑)

【行動値】
 ギマトン(1回目行動):17
 ギマトン(2回目行動):14
 円子:13
 小夏:12
 ひなた:8
 モブメカA&B:6


GM/第1ラウンド、セットアッププロセス。イレギュラーのアポピスを使用。(ころころ)円子くんを対象!(ころころ)11で吹雪ビュオオオオオオと当てる! 【反射】判定で避けてね。負けると『バステ:放心』になります。
円子/ひえっ。(ころころ)達成値10……1足りない。
小夏/ひなちゃん、≪叱咤激励≫を使おう!
GM/ひなたが≪叱咤激励≫しちゃうよ! 判定達成値に+2!
円子/ギリ避けた! ありがとう、ひなちゃん! 雪国とは違うと判っているけど、でも寒い!
GM/うわ沖縄なのにごっつ寒。身体が凍るようなアポピスですが、そんなたぁなかった。
円子/円子はセットアップで≪異常鉱物≫を使用。3号を呼びます!
小夏/小夏は≪生体侵入≫で! いつもの! 実家のような兄弟!
円子/にゅにゅー!(笑)

 モブメカは、セットアップで≪処刑時刻≫を使用。ダメージアップをした。
 メインプロセスに移行し、最速のギマトンは≪グロウカリバー≫+≪強化術式≫+≪ヘル≫でひなたを攻撃する。


GM/バステ麻痺付与攻撃をひなたに。(ころころ)命中は19。
円子/たっか。3号で庇う! 次のセットアップで会おう!(笑)
GM/早速のコーン、バイバイ3号。ダメージロールをしておきましょう。(ころころ)霊力ダメージ46点です。
小夏/えっぐ……。
GM/吹雪が襲い掛かる霊力です。幻覚ですから。そして、2回目のギマトンの行動です。同じように、ひなたを攻撃します。≪タイマスト≫を使用して(ころころ)命中16! (ころころ)ひなたの回避は13でしたが、どうする?
小夏/ひなちゃんの回避に令呪でいこう!
円子/はい、確実に避けましょう!
GM/確実に避ける方法を選んだ。ひなたの回避33で、避けました。
円子/円子はマイナーで接敵、防御無視≪魔法剣≫をモブメカAにしようと思います。モブが復活するかもしれないけど、でも、確実に落としたい……。
小夏/手堅い! おっけー、きめちゃって!
円子/マイナーで接敵。まずは魔法剣の消費を(1D6ころころ)2点消費。命中判定は(ころころ)19でした。
GM/モブメカ、避けます。(ころころ)ふえ!? クリティカル!?
小夏/はっ!?(笑)
GM/すまぬ……儀間博士の造ったカメレオンメカが、めっちゃ反復横飛びした……。
円子/カメレオン強い! 力み過ぎた! 接敵できただけ良しとしよう!(笑)

 小夏は、ひとまずメインプロセスで待機を選択。モブメカAは、円子に攻撃を仕掛けようとする。

小夏/カメレオンメカ、舌でびたーん! ってしてきそう。
GM/カメレオンしゅるしゅる。≪EP:精神粉砕≫で【HP】のかわりに【MP】に対して与えます。
円子/おわ!?
小夏/うわああ!? そっちにダメージ!?
GM/まあ、モブなので命中値は低いのだけど。(ころころ)……マジかよ、出目が5と6で、命中21……。
小夏/うっわ。≪幻想式≫! もしくは令呪!
円子/クリティカル出ないと避けられないな〜! ≪幻想式≫使います!(ころころ)達成値16……ひなちゃん、令呪をください!
GM/(ひなたになって)「令呪を! お願いー!」 ぺかーっと、36で避けてください。命中クリティカルじゃなくて良かった!
円子/ありがとうひなちゃん!
小夏/ナイスアシスト! カメレオンかわいいけど、おこ!(笑)

 2体目のモブメカも、円子に接敵して≪EP:精神粉砕≫で攻撃。出目はまさかの4・5で、命中20。
 最後の≪幻想式≫を使った円子は、20ピッタリで回避成功する。


小夏/挨拶代わりが手痛いわ!
円子/二度も同じ手に! 引っかかるか!

 ひなたは、行動を放棄。
 行動待機を選択していた小夏が、モブメカAに≪無の射撃≫で攻撃を仕掛けた。命中21と回避11で、ダメージロールに移行する。


円子/小夏さん、これを! 令呪ぺかー!
GM/ひなたが小夏さんに≪インドラ≫を使用! ダメージ+12アップ!
小夏/円子もひなちゃんも頼もしすぎる、ありがとなー! ダメージロール!(ころころ)40点!
円子/ひょわ。強い! すごいです、小夏さんっ!
GM/モブA、戦闘不能。消滅します。
小夏/見たか、これが3人合わせた力だ! 三位一体、蝶が機械の真ん中を矢のようにぶち抜いてった!
円子/3人寄ればなんとやら! キリッ!(笑)
GM/これでターンエンドでいいかな? では、クリンナッププロセスでトラップが発動します。

 オリジナル特技≪ギマトンの感応力≫
 何人もの落とし子達を陥れ、昏倒させてきた感応力の幻が君達を包み込む特技。
 全員【意志】判定(難易度10)を判定する。失敗すると、≪アンドショック≫が発動する。


小夏/またえげつないことを!
円子/……これ、ひなちゃんのトラップ感知ボーナスはありですか!?
GM/…………。よくぞ、お聞きくださいました。

 『イベントキー:ひなたへ警告』
 [世界遣い]のひなたが警戒をしている。何かあるのだろうか。気を付けろと君はひなたに注意を促したことを表わすイベントキー。
 ひなたの「トラップ探知・抵抗」判定の達成値に+3。


GM/PCの皆さん、しっかり持ってますね。という訳で、「【意志】判定(難易度7)を判定」に変更になります。
円子/やった! 気付いて良かった!
小夏/難易度が下がった! 凄い、流石は円子するどい!(笑)
円子/判定します。(ころころ)1・1。あっ、ファンブル。
GM/あっ。
円子/…………。
小夏/ほんと、円子くん、ドラマティックな出目よなぁ……(笑・ころころ)小夏は14で成功です。
GM/おにいちゃん……消して≪リライト≫して……。ファンブルじゃなくて[2]として達成値を適用させて。
円子/リライト助かります……! ドラマチックに過ぎるぞ円子!(笑) 7でギリギリ避けられる! ひなちゃんありがとう!
GM/円子くんがイベントキー思い出してくれて良かったよ……(笑)
小夏/あの一瞬でするっと出てくるんだから記憶力が凄いよ(笑)

 こうして、2ラウンド目に移行。
 ギマトンは≪アポピス≫を小夏に使用。小夏は負けてしまうが、ひなたの≪叱咤激励≫によって回避に成功した。


GM/ひなたの雪玉をくらえー! 敵に雪玉を投げて小夏さんに達成値+2!
小夏/ありがとう! めっちゃよく効く!(笑)
GM/……ひなた、≪叱咤激励≫に≪インドラ≫に≪リライト≫にで、既に【MP】が1桁である。
円子/あっあっ!(笑) とても頑張っている!
小夏/たくさん活躍してくれているひなちゃん、本当にえらい!

 円子はセットアップで≪異常鉱物≫を使用。モブメカは≪処刑時刻≫でダメージアップを図る。
 メインプロセスに移行し、ギマトンは≪グロウカリバー≫+≪強化術式≫+≪ヘル≫で円子を攻撃。命中は20、円子の回避は16で……。


小夏/円子の回避判定に、≪一心同体≫を使用します! 俺が振る!(ころころ)回避……18!
GM/出目が良い。が、ダメ……!
円子/さっき≪叱咤激励≫使ってしまったので、届かない……。では令呪で回避します。ひなちゃん、もう一度頼む!
GM/雪玉ぺしー! 円子、令呪回避!
小夏/雪合戦になってる、めっちゃかわいい(笑)

 2回目のギマトンの攻撃も、対象は円子を選択。命中は変わらぬ20。だが回避は……。

円子/(ころころ)ちょいちょいちょい! 出目が、1・2! 回避10!
GM/でも、ファンブルじゃない!
小夏/≪一心同体≫チャレンジ! うーん、失敗……。
円子/一心同体めっちゃしてる。ここは4号に活躍してもらおう……≪異常鉱物≫で庇わせます。
小夏/今、沖縄一頼もしい狐!(笑)
GM/ダメージロールをしておきます。(ころころ)霊力ダメージ……63点です。
円子/ひええ……ダイスがまわるまわる。頑張ったぞ、この夏一番のイケ狐!(笑)
GM/ではここで、ギマトンはNPC限定の「好きな『異端堕ち状態』を1つ発現」を使います。≪異端堕ち状態:未行動化≫を選択!
円子/なんだって。全力投球か。

 ≪異端堕ち状態:未行動化≫
 代償:【正気度】2D6
 肉体の限界を引き上げ、即座に行動に移ることができる異端堕ち状態。
 行動済から未行動状態になる。異端堕ちによって未行動になったキャラクターは、【行動値】に関係なく、即座にメインプロセスを得ることができる。


GM/ここまできたら、円子くんに攻撃。≪アンドショック≫使用で、命中判定!(ころころ)命中18!
円子/回避!(ころころ)16で失敗……。
小夏/≪一心同体≫使います!(ころころ)回避17! なんで惜しいの! 間を取るんじゃない!
円子/惜しい……。最後の令呪だけど、使おう! 令呪で避けたい!
小夏/……いや、俺が弾く! 円子の令呪は攻撃リソースに残しておくべき! ≪念動障壁≫と令呪で弾くので、任せてもらってもいい?
円子/はい。お願いします!
GM/ダメージロールいこうか。(ころころ)霊力ダメージ、38点。
小夏/ああ、任せろ! 兄ちゃんも負けてらんねーからな、≪念動障壁≫使用!(ころころ)34……これは、令呪で弾ける!
円子/やっぱり小夏さんはすごいや! 令呪で弾きます!
GM/おめでとうございます。ダメージ0です。これで≪グロウカリバー≫はSD切れのため、もう大きなダメージができません。
円子/おおお!? 良かった!
小夏/やっちまえ、円子!
円子/はい! マイナーで≪法則拡大≫。≪魔法剣≫防御無視を使います。(1D6ころころ)3点MP消費、よし。……異端堕ちのクリティカル化、使ってみようかな。

 ≪異端堕ち状態:クリティカル化≫
 代償:【正気度】1D6
 効果:精神エネルギーを溜め込んで、一気に爆発させる異端堕ち状態。行為判定のクリティカル値を−5。判定終了後に【正気度】を1D6点減少させること。


GM/クリティカル値12じゃなくて、出目7が出たらクリティカルが出るね。GMはチャレンジ大歓迎だよ。
円子/よし、使います! 範囲でギマトンとモブメカに!(ころころ)命中は……出目が4・1で……17。
GM/あー、4と1か。残念ながらクリティカルできなかったね。(ころころ)ギマトンもモブメカもどっちも当たるけど。
小夏/……ちなみにこれ、≪一心同体≫って乗ります?
GM/ありですよ。小夏さんが2D6を振って、7以上だったら、クリティカルです。
小夏/なら、やってみよう……! ここまできたらやれることは全部やるさ!(ころころ)……5と6! やっと≪一心同体≫が活きたー!
GM/出目すっごい! 全員クリティカル命中です!(笑)
円子/ヒュー!(笑) 小夏さんの出目も、めちゃくちゃドラマチックなんだよ!
GM/ひなたが≪インドラ≫でダメージ+12アップしておくね! クリティカルボーナスのダメージ+1D6もお忘れなく!
円子/すごい! ありがとう! (ころころ)【正気度】は3点減らしておきます。ここで≪異端堕ち状態:ダメージ上昇≫!
小夏/ガンガン攻めるなー!(笑)

 ≪異端堕ち状態:ダメージ上昇≫
 代償:【正気度】1D6
 瞬間的にいくつもの力を発揮させ、一撃必殺を繰り出す異端堕ち状態。
 ダメージロール+8D6。メインプロセス終了後に【正気度】を1D6点減少させること。


GM/……1D6を振って6を出したら、円子くんは狂化します。
円子/万一失敗しても、最後の令呪がある。前も、大丈夫だった。今も、二人のくれたチャンスを生かしたい! マナさんと一緒に、帰りましょう!
小夏/ああ、皆で揃って一緒にうまい飯食おうぜ!
円子/いきます。ダメージロール!(ころころ)……ダメージは、51点! 喰らえ!
GM/装甲無視50点越え叩き込んだ。モブBは消滅。ギマトンは、まだおります。……さあ、メインプロセス終了だ。【正気度】を減らそう。
円子/(1D6ころころ)……5点消費。残り【正気度】は、1。
GM/ひえ。ドラマティックがすぎる。
小夏/心臓ヒュッとなった(笑) でも、信じてた。こん、と内側から軽く叩く。
円子/へへ、ぎりぎり、セーフです!
GM/では、小夏さんのターンです。どうぞ。
小夏/……んー。【正気度】こちら7なんだよな。試しにダメージ上昇ブッ込んでみるのも、ありかもしれない。
円子/おおお、絶対帰ってこれる!
小夏/命中判定します! ≪無の射撃≫で!(ころころ)命中18。悪くは、ない!
GM/ギマトン回避判定。(ころころ)回避17でした。
円子/やったー!  当たった!
GM/ひなたが最後の≪インドラ≫を使用! ダメージ+12アップ! MP的にもひなた最後の行動、雪玉ー!
小夏/ほんっといつも助かるぜ、ひなちゃん! よし、ラスト令呪ください!
円子/にいちゃん、いっちゃえ!
小夏/あ。嬉しい。うおおお、頑張る!(ころころ)物理ダメージ75点!
円子/75!
GM/…………。ぽしゅ。ぽしゅー。【HP】0です。戦闘不能。ギマトン、停止します。
小夏/(ころころ)残り【正気度】は、1。疲れてるのに元気に雪玉をこさえてくれたひなちゃんと、にいちゃんって呼ばんでくれた円子の声に……瞬間的に力が増幅された。蝶が真っ直ぐ貫いた。けど、全壊まではいかないようにしました。
円子/小夏さんのボルテージがマックスに! ……でも、きっと止めてくれると信じてた。
小夏/ギマトンにも大事にしてくれてる人がいるからな。
円子/にいちゃんのそういうところ、尊敬してます。
GM/元々停止スイッチを押していたので、完全な無力化に成功します。……幻覚がとけて、普通の工房に戻っていきます。お疲れ様でした。エンディングフェイズに移行しましょう。


 ●エンディングフェイズ1 〜全員救出〜

GM/ギマトンは全壊はさせずに、その場で直立不動になり、例のスイッチのタイムリミットが近づいたのか軽快な音とともに機能停止をした。……その背後に、ユラリと何かの影が蠢く。
円子/……うん? 誰かが起きてきた?
GM/いえ、みんなではなく……「影」です。人影、でなく、黒い、何らかの、「影」。
小夏/誰だ? はっと気づいて声を掛ける。
円子/その声を聞いて、身構えます。目を離さない。
GM/まずそれを「コウモリ」だと思った。、骨ばった黒い鳥のような影。影は次第に、大きくなっていく。
円子/や、やばいかんじ……?
GM/『キェッ』と、楽しそうに鳴くと、1枚の頁になって、消えた。
円子/え!?
小夏/禁書か!?

 『イベントキー:トゥルウスタリアルウスの禁書』
 治癒、安息、死の安らぎを与える『夢魔』の欺く神の加護を受ける気禁書を表わすイベントキー。
(トゥルウスタリアルウスの説明:黒々とした艶のある緑色の、細身な蝙蝠。正なる道を進む者を惑わす、清く正しく生きる者を堕落させ、混乱を愉しむ悪魔。煩悩の擬態化。)
 バッドステータスを操作する特技を1つ選択、取得する。その特技名を≪トゥルウス:〇〇≫と記述し、効果は選択した特技のものに書き換えて使用すること。
 例:≪タナトスの足枷≫≪パスアウト≫≪堕い討ち≫


円子/禁書を触手で掴みます。念のため……あと小夏さんがムシャアする前に!(笑)
小夏/思わず飛びつこうとして触手に阻まれた!(笑)
円子/小夏さんが反応してるってことはきっと禁書ですね!(笑)
小夏/いい匂い! 腹の虫が大きく肯定するぐうう!(笑)
円子/ほんとにあった、禁書……。また、新しい欺く神の禁書だ!
GM/トゥルウスタリアルウスのことが分かるなら、「夢魔」とか「バッドステータス」とか「混乱を愉しむ悪魔」という要素が、ギマトンに付与されていた要素だと気付くでしょう。ギマトンは眠らせたり、アンドショックでバステを与える敵だったもんね。
円子/……感応力が芽生えたというのは、このことを差していた?
小夏/なるほど、トゥルウス氏の仕業と……。
GM/さて、異能というものは大抵能力を使った本人が無力化すると、効果が無くなるもの。ふかふかルームに行けば、スヤスヤ組のバステ(睡眠)が……きっと回復している筈。
小夏/じゃあ、みんなの様子を見てくるか。
円子/はいっ! 一番に部屋に飛び込みたい! ……マナさん、みなさん!
GM/一番に飛び込んだ円子。目を覚ましている人で真っ先に目を開けているのは、マナだ。頭を震わせながら、起き上がろうとしている。
円子/駆け寄ります。マナさん……!
GM/「……ああ、良かった。あれは夢だったのね……」 嫌な夢を見たような寝起きの顔を、君に見せるマナ。
円子/……おかえりなさい、無事で良かった。悪夢を見せられていたみたいです。
GM/「悪夢……うん、凄く悪夢だった」 言いながらマナは、状況を確認する。周囲には同じように倒れていた人達、良かったと言っている円子達、エージェントの彼女は、察する。異端事件があり、それから助け出してくれたのが、目の前の彼らなんだと。
円子/さすがマナさん!(笑)
小夏/できる女性! ぐるっと見渡して安心しつつ、手近なところから異変が無いかとかぐるっと診てまわろう。
円子/きちんと魔王様の仕事をしてくれている小夏にいちゃん最高!(笑)
GM/小夏さんが診ると、みんな問題無いよ。……それに、エージェントはこういうの察し早いと思う。マナさんは自分が救う側でいっぱい見てると思うから。
小夏/大丈夫ですよ、もう夢は終わりです。
GM/「あらやだ……貴方達の迷惑にならない、自衛できる、任せなさいなって言っておきながら。全部貴方達に全てやらせちゃったみたい。面目丸潰れね」
円子/そんなこと、ないですよ。あわあわ。
小夏/……マナさんが、それまで何度も何度も、頑張ってくれたから、ですよ。
GM/「……?」 首を傾げる。
小夏/ループのこと、おぼえてない?
円子/覚えてない、みたいですね。あるいは悪夢だと思っているか。
GM/そのようだ。ループの自覚があったら、PC側として君達と一緒に戦っていただろう。それができなかったマナだけど、心霊治療に長けた看護師のマナは、みんなの治療を始めます。
小夏/起きぬけだし、ゆっくり休んでていいですよ!?
GM/「ほらほら、手伝いさせてよー。そこの女の子なんて自分でモコモコ作って二度寝を始めちゃったわよー」 かごめちゃんは二度寝をします。
小夏/(←中の人)かごめ起きろー!?(笑)
GM/倒れた一同は、意識が戻っているが、みんななかなか動けないようだ。栄養が足りて命に別状はないといっても、長い人は2週間眠りっぱなし。一方でマナは数時間昼寝をしただけなので、寧ろ元気です。
小夏/(かごめになって)「ふぇ……ねむ、ねぅ……なんか……やな、ゆめ……にどねー」 繭を吐きます。
GM/繭吐いてる!(笑)
円子/ああっ! かごめさん、寝るにしても何か食べてから寝ましょう!(笑) 外の空気を吸えば、きっと気分も晴れますよ!
小夏/もそもそ繭から這い出る幼虫。
円子/出てきたー!(笑)
GM/なお、ねむねむの史進くんは開放的な寝相になってごろんごろんごろんとそのまま自動ドアの前に行きます。
小夏/アクロバティック寝相!?(笑)
GM/このままだと寝相でらせん階段を降りてフェリーに乗る史進です。
円子/史進くん!?(笑) さきがけに連絡しているうちに気づいたらいないやつ!?
小夏/円子、尻尾捕獲だ!(笑)
円子/はい! うにゅー!(笑)
小夏/どれだけフリーダムな寝相なんだよ史進〜!(笑) たばさがワンコールで電話に出て迎えに来るぞ!?
円子/すぐに来てあげてください!(笑)
GM/史進くんをそのままクール宅急便で着払いで送ればいいのに。
小夏/沖縄が暑いからってクール便は風邪引くでしょ!(笑)
GM/2人がかごめちゃんを突いたり、史進くんを捕獲したりしてくれているので、他の深刻な皆さんを看病するマナでした。
円子/俺も手伝います! みんなでやれば、それだけ早く終わりますよ。みんなで晩御飯を食べましょう!
GM/さて、2週間寝たきりコースの人がおります。儀間博士(真)です。真っ赤な頭に長い腕の、キジムナーです。
円子/儀間博士! 儀間博士にギマトンのことも説明しないといけませんね……。
小夏/ああ、起こす為とはいえ壊しちまったしな。
GM/儀間博士は「……んんんー?」と目を覚まして、円子くん達を見ます。
円子/おはようございます、儀間博士。俺たち、魔王の落とし子です。ぺこ。
GM/(儀間博士になって)「魔王の落とし子……? あ、もしかして魔王さんぬ新たな手下さんやいびーが!? 初めまして? ぬーんちこんなに大所帯やいびーん? というかモコモコVIPルームんかいっちゅいすぎやあらん? なんだか凄く体があがーんだしがなにくり?」
円子/もこもこVIPルームっていうんだ、ここ……(笑)
GM/「んん? ぬーなぬ? うちなー弁ー判らん? あきさみよー、ギマトンおいでー。ギマトンがいなきゃ標準語んかい直してくれんやあらんぬー。ぬーんち来んぬ?」
小夏/ほんやくこんにゃく!(笑) かくかくしかじかで、ひとまずざっくりと状況説明、かな。
GM/……さて、君達は彼女の話しぶりを見て、思います。ギマトンは翻訳機というか通訳だったのだと。
円子/書類もギマトンに翻訳してもらっていたみたいですしね。
GM/AF判定で資料を見た通り、彼女は日本標準語が喋れないので、全てギマトンを通して論文を発表してました。つまり、ギマトンは彼女の知識も理論も考えも心情も、すべて教え込まれていた。めちゃくちゃ魂の経験値が高いってやつです。
小夏/そりゃあ、心が生えるわ……。
円子/そして、自分で彼女の役に立ちたいと考えて行動を実行した……。
GM/円子くんの、言うとおりです。「任せたいわー(笑)」と言っていた儀間博士の冗談を、本気で受け取る機械的な真面目さというべきか、そこで「私がやろう」と自ら動いた意思が芽生えた、と言うべきか。ざっくりと状況説明してくれた小夏さんの話を、儀間博士は真面目に聞き、誠実に対応をします。
円子/儀間博士、いいひとだ。
GM/「……わんが子ぬせいで、大勢巻き込らん事件引き起こしてしまうたんみたい。うれー、監督責任んある。まくとぅわっさいびーん。ギマトンぬ暴走止めてくれてにふぇーでーびる。あと、壊さんっしえーてくれてにふぇーでーびる。ありでもわんがてーしちなわらびっし相棒っしやーにんじゅやくとぅ、でーじうっさん」
小夏/結果的に大事件にはなっちまったわけですけど、……ギマトンも彼女なりに博士の事を考えていたわけですから。それ聞いたら壊せませんし、……この後も、なるべく、良いようにはしたいな、って思ってます。
円子/はい、ギマトンのしたことはおおごとですが、ギマトンの気持ちもわかります。魔王様には俺たちからも説明しますから。
GM/「魔王んかい謝罪んしなきゃ。巻き込んっししまうたん10人んかいん謝らなきゃ。色々動いてくれた貴方達んかいん……ぬーかお礼。ぬーがじょうとうかやー?」
円子/お礼だなんて、そんな。……ちらっと禁書を見る。
小夏/お礼……じゃあ、あの! 遠慮なしで申し訳ないですが、この禁書をいただけますか!
GM/「なにうり?」
円子/これ、ギマトンにくっついていたようなのですが。触手で捕まえている禁書を見せます。
GM/「うん?」 儀間博士の反応を見て、マナも「ん?」って顔をする。
小夏/ご存じない、ですか? 私物ではない?
GM/マナが「……勝手に入って来て、勝手に纏わりついた……?」と深刻そうな顔をします。「それは、恐ろしいものよ。危ないものだから寄越しなさい」 真面目な、教会のエージェントとしての対応をします。
円子/お、俺たちはこういう危険物の回収分析封印(食べる)の任務もやっていて……。
GM/「いい? それは、道理を歪める禁じられた秘術が記されているものかもしれないわ」 実際そうです。 「そんなものはしっかりとした場所で管理するべきだと思わない?」 そうだそうだ。 「そういうものを集めて悪いことをしようとする組織だってあるくらいなのよ!」 それを魔王の落とし子っていいます。
円子/ああ、ぐさぐさ正論が刺さる(笑)
小夏/……マナさん、この禁書、こちらで預からせてもらってもいいでしょうか? 危険性は理解しています。俺たち、禁書回収と保管の仕事もしていまして。過去、何度か回収したこともあるんです。
円子/小夏さんが言ってくれた!
小夏/だって正しいもの(笑) とはいえここで諦めるわけにもいかぬ!
円子/そうですね、ごはんのため!
GM/ごはんのため!(笑)
円子/禁書や偽物やそれに類するものとしても、これ以上多くの人の手に渡るのは避けるべきです。マナさんの言った通り悪用されることもありますから」「俺たちはこういったものの拡散を防ぐために動いています。誰にも悪用させないために。
小夏/実際食べるだけだもんなー。
GM/「…………。頑張っている顔ねぇ」 はー、やれやれという顔をしたマナは「信用するわよ」と言います。
円子/ありがとうございます。へへ。
小夏/本当に、ありがとうございます。信用してくれたことも含めて、深々、頭を下げる。
円子/信じてくれたことが嬉しいですね。小夏さんにならって円子も頭を下げます。
GM/「……はい、じゃあ、もうこの話はおしまい! じゃ、皆さん帰りましょう。帰る支度? そうねお盆にフェリーは出ないだろうから……順々に私のボートで本島まで帰らせてあげるわよ!」
円子/はい、お願いします! 歩くのが大変な人の乗船下船の手伝いは任せろー!
GM/暗くなる前に、帰りましょう。お礼の禁書を持って。(儀間博士になって)「わんから上司んかいー連絡しておきますくとぅ〜」
小夏/連絡、助かります。よろしくお願いしますね。


 ●エンディングフェイズ2 〜ただいま おかえり〜

GM/戻って来ました、本島。戻って来ました、田代家。みんな戻りました、魔王の落とし子たち……前金で、それぞれホテルやら旅館やらを行ける筈です。
円子/それぞれ帰ってこれて良かった。濃密な数時間だった
小夏/短いようで長い離島のお出かけだった……帰ってきた。幼虫もホテルまで駆けていきました!(笑)
GM/史進は居酒屋さきがけの面々に回収されるまで、君達のバッグのストラップにでもなってます。
小夏/史進くんもごはんしよっか?
円子/史進くんもぜひ! おなか空いているでしょう? 年が近い子もいるから、きっと仲良くなれるよ。
GM/(史進になって)「わーい! 屋根のある所でご飯が食べられるー!
円子/屋根のある所……。
小夏/野宿、多そうだもんな……(笑)
GM/ナチュラル野宿系男子だから。マナさんの車で、ご飯の準備がされてるだろう田代家へゴー。駐車場の時点でおいしい香りがします。そして聞こえる、「おかえりなさい」の声。
小夏/ただいま!
円子/ただいま戻りました! いい匂いにそわそわ!
GM/マナさんが「ただいまレン。お客様に失礼なかった?」と息子に問い、レンくんが「えへへ、カオルさんにいっぱいお菓子買ってもらっちゃいました」と笑うと「こらー」と小突きます。そして同じように「おかえり」とひなたや君達を迎えるカオル。
円子/ほっこりする、帰ってきたという実感がぶわっと来た……。ただいまです、カオルさん。
GM/(カオルになって)「ほら、手を洗って。お疲れ様、早速食べよう」
小夏/はらぺこですよ、すっげー楽しみでした。手を洗って、食卓ゴー!
円子/うわ、すごい! おいしそー!
GM/(ひなたになって)「……小夏お兄ちゃん。コンビニコピーしに行きたがっていたけど……今日は、こっちのご飯が先で、いいの?」
小夏/もちろん! 俺にとってはこっちも、おいしいご飯だからな!
GM/ほっ。……もちろん、小夏さんを否定するつもりは毛頭無いのである。でも一緒に同じ食事を取れることに笑うひなたでした。
円子/小夏さんが、普通の食事においしそうって言っていることに頬が緩む円子です。……とっても、おいしそうですね!
小夏/皆の感覚に少しずつ近づいていっているよ。……じゃあ、いただきまーす!
円子/いただきます!
GM/「いただきます!」 みんなで食べる、沖縄料理をどうぞ。
小夏/うん! うまいなぁ!
円子/いそいそ狐面の顎部分を外してハーフフェイスにします。……初めて食べる料理が多いですけど、どれもおいしいです! あったかご飯が嬉しい!
GM/……子供達がもぐもぐしている横で、レンを眺めているマナが、円子くんと小夏さんにだけ聞こえる声で話し掛けようかな。
円子/はい。
GM/「貴方達がなんとかしてくれた、今日あっただろう事件……詳しくは聞かないけど。早くに解決してくれてありがとう。長引いていたら、平和な人達を巻き込む、大変なものになっていた……そんな予感だけは、分かる。……単に気のせいだったらごめんね。おばさんが何言ってるの、って思ってちょうだい」
円子/マナさんのおかげで、被害が広がる前に収めることができました。俺たちの方こそ、本当にありがとうございます。
小夏/そうだな。マナさんのおかげです。
円子/正しくは、マナさんと、ルーさんとりゅーさんのおかげですね!
GM/「……はい、いっぱい食べて食べて。功労賞!」 さっきの話は無かったことにするように、ゴーヤチャンプルーを山盛りするお母さん。
小夏/わーい大盛り!
円子/おかわりください!
小夏/カオルさん、泡盛もう一杯いかがです?
円子/マナさんも、小夏さんもどうぞどうぞ。……ひなちゃんも、デザートあーん! 
GM/……あったかい食事。笑顔の家族と家族。あーんしあう兄弟達。口に掻き込む育ち盛りの少年ら。そんなやり取りの田代家で、今回のセッション沖縄編は終わりに致します。


 アナザーワールドSRS・リプレイ
  〜 アウトロウ ファミリア・第4話 〜





END

 ●アフタープレイ

GM/実はね、GMは「禁書を持ってきましたー!」「読んだから食べていいぞ」「もしゃあ!」以外のエンディングにしたかったんです。天丼も3杯目以上になるとね、楽しみにしてたなら申し訳ない。
小夏/禁書を食べてないエンディングって、初めてだなぁ……。
円子/初めてですね……。
小夏/でも、変化は大事。むしろこのエンディング最高なんですが!
円子/みんなで晩御飯、みんなの笑顔。素敵なエンディングでした! 団欒ってこういうことか!
GM/マルコナツ達の家族、田代家という家族のラストで終わりってことでね。……なぜか史進が生えたが(笑)
円子/いつの間にかお客さんも増えて晩御飯、こういうところだとよくありそうで余計グッドです。
小夏/わかる! お客さんも交えてのご飯が良かった!
GM/今回のセッションは「沖縄で」「いつもと違うラストにする」「マナ・カオル・脩駕などのアウファミNPCを主軸にする」「禁書だから邪神は絶対出して」というテーマで作ったシナリオでした。あと、「沖縄弁のキャラを出す」は初期コンセプトからあったね。
小夏/きれいに全部組み込んでる!
円子/沖縄を味わった! マナさんに再会できてめっちゃ嬉しい! とても楽しかったです。
小夏/再会できたのはすっごいサプライズだった……。うちなーぐちマジで異国の言葉。
GM/ちなみにマナさんに話を振ると儀間博士の台詞を全部翻訳したよ。旦那さんが沖縄人だから。
円子/あああっ、そうだったのか〜!
GM/……あと、マナさんがもしループに気付いていたら。きっと君達と戦っていたでしょうけど、ロリの「貴方がループすることでレンの経験値にしてレンを能力者に覚醒させましょう」精神は、きっと反対した筈。息子に危険な世界には行かせたくない母親だから「君達が早くに終わらせてくれてありがとう」という、無意識のお礼を言ったエンディングなんです。
円子/レン君を巻き込むことにならなくて良かった……。
小夏/いやしかし、無自覚に17回は凄まじい……。
GM/なお、最初は『ダーク沖縄キングダム』というサブタイトルの暴走シナリオを考えていました。ボツにしましたが。
円子/暴走シナリオだった!?
小夏/王国が、できるのか……?(笑)
GM/ボツシナリオでいつかセッションできたらいいね。次回アウファミはついにキャラクターレベル10に到達、よろしくお願いします〜!




END

番外編に続く

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