アナザーワールドSRS・リプレイ・アウトロウ ファミリア
■ 第2話『龍の謀』 4ページ目 ■
2017年7月2日




 ●クライマックスフェイズ

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:ひなた
 エンゲージ2:円子、小夏
 (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ2:青森(ツヴァイククウォター)


小夏/崖から落下をものともしない異端バトルって格好良いよね。
円子/落下しながらの空中戦、かっこいい! 円子は万が一海に落ちたとして泳げるのだろうか……。
小夏/えっ、カナヅチ疑惑?(笑) ナチュラルに泳げそうだけど。狐はイヌ科だし、犬かきとか。
円子/犬かき、凄く判る(笑)

【ボスの特別ルール】
・ボスキャラクターは「青森(ツヴァイククウォター)」1体とする。
・このボスキャラクターはメインプロセスを3回行なえるNPCである。【行動値】20、15、10で行動する。メインの【行動値】は15であり、戦闘移動は20mとなる。
・戦闘勝利条件は、ボスキャラクターの【HP】を0にすること。


小夏/うぐ、三回攻撃的なやつか!
GM/重ねて言うけど、青森さんをボコっても『世界の抑止力ルール』で死亡しません。邪神に憑依された器が解放されるだけです。安心してね。敬意を持って戦闘しましょう!
小夏/良かった! 丁寧に殴る!(笑)
円子/ほっ、青森さんは大丈夫……狐面仲間、大事にする!(笑)

【行動値】
 青森1回目:20
 青森2回目:15
 円子:12
 小夏:12
 青森3回目:10
 ひなた:5


GM/それでは戦闘開始です。第1ラウンドセットアッププロセス、一番最初の行動はメイン【行動値】15の青森さん。≪六色の光≫を使用。(10D6ころころ)ダメージが31点上昇しました。
円子/ひええええ!?
小夏/うわー、遠い目をしちゃう!(笑)
GM/ラウンドごとに攻撃力が変化するよ。次は円子くんのセットアップだけど、何かする?
円子/円子は≪異常鉱物≫で3号を作ります。
小夏/小夏は円子くんの体に≪生体侵入≫しますね。これでダメージ上昇!
GM/セットアッププロセスが終わって、次はメインプロセスに移行します。ボスの行動ですが、完全にダイスによるランダムチャートで攻撃します。

【ボスの行動パターン】
 ボスキャラクターは1D6を振り、その値に応じた行動を行なう。
 1:ひなたに攻撃。
 2:防御無視攻撃。
 3:物理攻撃。
 4:霊力攻撃。
 5:バッドステータス攻撃。
 6:≪EP:死の宣告≫を使用。

GM/まず【行動値】20の行動を決めます。(ころころ)1D6を振って2……だったので、防御無視攻撃を行ないます。
小夏/うわ、痛いの来たな!
GM/小夏さんは円子くんに≪生体侵入≫してるんだよね。命中対象には判定して発見しなければならないので、目に見えている円子くんか3号のどちらかを攻撃します。奇数が出たら円子くん、偶数が出たら3号を狙う。(ころころ)6だったので、3号へ攻撃します。
円子/3号にいったー!
GM/3号へ命中判定。(ころころ)命中19です。≪異常鉱物≫の回避値は1なので、クリティカル出れば避けるよ! 2D6+1で19以上出してね!
円子/(3号の回避ころころ)出目は5・4で悪くないけど……当たります!
GM/出目は良い狐!(笑) モブを蹴散らすように、青森のオッサンは刀からズバーっと衝撃破で攻撃! 『FGO』の頼光ママンの逆手ズバーみたいなモーションです。
小夏/あれか、かっこいいな(笑) 3号が初手から攻撃引きつけてくれた、良い仕事してくれてる!
GM/(ころころ)43点の防御無視ダメージです。
円子/えげつないダメージ! 作成した瞬間3号を叩き切られて「手の内を読まれている……!?」と動揺してしまうほどの鮮やかさ!(笑)
GM/3号は「また作れヨー!」という顔を円子くんにしながら、一旦退場します。外野行き!
小夏/2ラウンド目のセットアップで「もーいっかい!」が出来るから!(笑)
GM/次に【行動値】15の、2回目の青森さんのターンだ。行動チャートを振るよ。(ころころ)1だったので、ひなたに攻撃!
小夏/コノヤロ、やめて!
円子/うぐぐ!? 弟もひなちゃんを狙いまくってたな!
GM/このボス、どんな行動をすればいいか判っているな……頭が良いダイスだ(笑) さてここで、サービスコーナーです!

【ひなたの攻撃になった場合】
・ボスキャラクターの行動を、特別に止めることができる。
・円子と小夏は1人でも【反射】判定(難易度:13)に成功すれば、ボスによるひなたへの攻撃行動を中止できる。
・ただし成功した場合、成功した対象の【HP】を[1D6+2]点減少させること。
・2人とも成功した場合、どちらがひなたを庇うか選択することができる。


円子/おおー、サービスだった!
GM/さすがにひなちゃんがボスに狙われると一発KOだからね。お兄ちゃん達が守るよのターンが出来ます。
円子/では円子は庇います!(ころころ)出目が1・2……無理……。
小夏/(ころころ)達成値12……1たりない。
円子/ひなちゃんの≪叱咤激励≫を使いましょう!
GM/ひなたが小夏さんに≪叱咤激励≫を使います。達成値14で成功できます。小夏さんがひなたを庇えました。
小夏/ありがとう、守る!(ころころ)【HP】は4点減少……へっちゃらだ。ひなちゃんの声で、インクの壁がギリギリ間に合った!
GM/次は【行動値】12のPCのターンです。同じ【行動値】なので相談してお好きに動いてね!
円子/先に円子が動きます。マイナーアクションで青森さんに接敵。メジャーアクションで≪魔法剣≫、【MP】を支払って防御無視攻撃します! まずは≪魔法剣≫の消費コストを決定……(ころころ)1D6で6。おい。
GM/滾ってきたぞおおおお!
円子/次に命中判定。(ころころ)うおおおぉ命中19!
小夏/グッド!
GM/こっちも滾ってきたぞおおおおおおお!(笑)
円子/さらに≪異端堕ち:ダメージ上昇≫を使用します。【正気度】を1D6点減少……(ころころ)6。ガフッ!
小夏/ひぇ、速攻で片付ける気満々だ!?(笑)
円子/しかしこれで全力! 7D6を食らえ!(ころころ)ダメージは39点……!
小夏/うおー! 円子くん本当輝いてる!
円子/……あ、すいません。間違えました! 正しくは6D6点のダメージでした。すみません!
GM/なるほど、ダメージロール振り直してOKよ。高くなったら儲けもの!
円子/もう一回振ります!(ころころ)ダメージは39点。あれ?(笑)
小夏/すっごい絶好調じゃないか、出目が神がかってて楽しい!(笑)
GM/奇跡の偶然だ(笑) 防御無視39点のダメージを食らいます。一発が派手だなー。次は小夏さんのターン!
小夏/回復は足りてるから攻撃を……。待てよ、待機を宣言して……ツヴァイクのターンが全部終わってから動きます。
円子/あっ、小夏さんが冷静でとても頼もしい!
GM/ちぇー。では【行動値】10のボス3回目ターン。1D6行動チャートを振るよ。(ころころ)5……だったので、バッドステータス攻撃だ!

【バッドステータス攻撃】
・対象は【知覚】か【意志】判定(難易度;10)を行なうこと。失敗した場合、≪アンドショック≫を受ける。
・命中対象は1D6を振り、1〜2なら円子、2〜3なら小夏、5〜6ならひなたとする。


GM/(ころころ)命中対象は6……なので、ひなちゃんかー。
小夏/ひなちゃん!? そこでひなちゃんに攻撃か!
GM/ひなた、【知覚】で判定します。(ころころ)達成値10、ぴったり成功だわ。
円子/ひなちゃん凄い! 偉い! ひなちゃんも前回の戦闘から成長している!(笑)

 ひなたのメインプロセスは、回復が足りていたため行動放棄。
 行動を遅らせていた小夏のメインプロセスは、円子に≪生体侵入≫しながら≪無の射撃≫で青森(ツヴァイククウォター)に攻撃することに。
 だが残念ながらその攻撃は回避されてしまった。


GM/第2ラウンドのセットアッププロセスに移行します。ツヴァイククウォターは≪六色の光≫を使用。(10D6ころころ)31点攻撃力上昇です。
小夏/さっきも31点だった気が(笑)
円子/凄い固定値だ(笑) 円子はまた≪異常鉱物≫で3号を呼びます。
小夏/小夏は≪生体侵入≫し直しましょ。侵入!
GM/メインプロセスのターン! 【行動値】20のツヴァイクの行動は……(ころころ)4の霊力攻撃!
円子/ぐわー!?
GM/なんか満遍なく1D6の行動してやがる! 楽しんでるな!(笑) 奇数で円子、偶数だったら3号を攻撃します。(ころころ)4なので……3号ー!
円子/3号がまたー!(笑)
GM/一発目に3号に攻撃がいくのは良いことだよ、円子の難が逃れられるし(笑・ころころ)命中19なので、3号は回避をどうぞ。
円子/(ころころ)回避は失敗。盾としては有能だぞ3号!
GM/(3号になって)「アイルビーバアアアック!」 ダメージロールは省略しますね(笑) 次は【行動値】15の2回目の行動……1D6行動チャートの結果は(ころころ)2、防御無視攻撃だ!
小夏/良くなかった!
GM/小夏さんの姿は見えない状態で、3号が退場したから……問答無用で円子くんを狙うよ。(ころころ)命中19。
円子/回避します。(ころころ)回避17……!
小夏/ひなちゃんの≪叱咤激励≫!
GM/(ひなたになって)「使うー!」
円子/ひなちゃんの≪叱咤激励≫を貰って回避! ひなちゃん、ありがとう!
小夏/ひなちゃんナイスアシスト! そして円子頑張れー!
円子/また≪魔法剣≫を防御無視でいきます! 【MP】消費しますね!(ころころ)1D6で……5。高い。
小夏/今日、全体的に出目が良いね?(笑)
円子/(ころころ)命中は、17!
GM/回避ー!(ころころ)回避14だったので、当たります。そろそろ円子くんは残り【MP】が心配だね。
円子/(ころころ)20点のダメージ! どうだ……!?
GM/防御無視に2回目、きつい。防御点が無いって素晴らしい。だがまだまだだ。
小夏/効いてるみたいだな。さすが円子。
円子/小夏さんに褒められてめちゃくちゃ照れて挙動不審になる円子(笑)
GM/小夏さんとひなちゃんはボスのターンが終わるまで待機だね? それでは先に【行動値】10のボス3回目の行動。チャートの結果は……(ころころ)5の、バッドステータス攻撃だ。対象は(ころころ)1の円子くんで!
小夏/バステが来たか!
円子/【意志】で判定します。(ころころ)達成値15。出目が戻ってきた!
GM/なかなか攻撃を与えられない、お見事! 次は小夏のターン!
小夏/まだ【MP】に余裕があるから、次ラウンドのセットアップで≪生体侵入≫をし直しても負担じゃない。ラウンド同様に、≪無の射撃≫で攻撃します! 1点でも削る。
円子/了解です、しかしご無理はなさらずに!
小夏/ありがとう、まだ大丈夫!(ころころ)命中19。ん、思ったより高かった。
GM/回避するよ。(ころころ)回避は16。当たります。
円子/小夏さん、これもどうぞ! 令呪を1角使います!
小夏/よし、ダメージいきます!(ころころ)令呪も入れて……合計で、物理ダメージ34点です!
GM/ダメージから【防御点】を引いて……まだ生きています。が、わりといきました。
小夏/多分、次の円子のアタックで落ちるな。ありがとな、円子! びっしり集る蝶(笑)
円子/そんな、小夏さんが凄いんですよ!

 全員の行動が終了し、クリンナップから第3ラウンドセットアッププロセスに移行。
 ボスは≪六色の光≫を使用。10D6点ダイスロールを行ない、
41点ダメージを上昇させた。

円子/本気を出してきた!?
小夏/なにその出目こわ!(笑)
GM/ダイスが盛り上がってまいりました。円子くんはセットアップに何かする?
円子/円子の残り【MP】は12点でして、≪異常鉱物≫しようかちょっと迷ってます……。最後の防御無視無視の≪魔法剣≫は使いたい。でも41点ダメージアップは怖い!
小夏/カツカツだ。減少の出目が良かったもんね……。まだイベントキーも取っておいてあるし、温存してもありだ。円子くんの成したいようにで大丈夫!
円子/……すいません、このターンは【MP】を温存します! セットアップに何も使用しません!
小夏/おっけー! こちらはセットアップで≪生体侵入≫を使用! よいしょ。
GM/よいしょ(笑) では3ラウンド目のメインプロセス、【行動値】20のツヴァイクは1D6で行動チャートを振る。(ころころ)2……また防御無視か! 好きだな!?
小夏/またー! もー!(笑)
GM/何故期待値が出ない! 3が一番出やすいと思っての物理設定なのに!(笑) えーと、モブ狐がいないので円子狙いです。(ころころ)命中は16。
円子/はい!(ころころ)回避は……19! うわあああ!?
小夏/すっげえ避けたー!
GM/おおおお!? ひゅるりと回避成功! ……青森さんは日本刀使いだし、円子くんのスキルウェポンも刀だし、断崖絶壁で日本刀バトルなんだよな。鬼ヶ島かな?(笑)
円子/ロケーション補正が掛かっている!?(笑) まだいける!
GM/ツヴァイク2回目の行動!(ころころ)行動チャートは2……って、えええ!?(笑)
円子/わあ!? 貴様、狙ってやっているな!?(笑)
小夏/なんなの! もー! ツヴァイク貴様ー!(笑)
GM/円子くん頑張れ!(ころころ)命中が……21! 出目が粗ぶってる3ラウンド目。
円子/ちょ!? か、回避いきます。(ころころ)回避……15! ひなちゃんの≪叱咤激励≫を頼むか、≪霊魂の鏡≫を使ってみるか……!?
GM/鏡をついに!?
小夏/あっ、そういえば鏡があった!

 ≪霊魂の鏡≫
 攻撃を反射する霊的な鏡を作り出す[霊媒師]の主特技。前回入手した『ユウメイイスタディオの禁書』の報酬として取得した。
 回避判定に失敗した直後に使用。使用者と攻撃した対象との理知対決(使用者+3ボーナスつき)を行なう。勝利した場合、対象が受ける実ダメージと同値のダメージ(軽減不可)を対象に与える。


円子/多分≪念動障壁≫でダメージを防いでいただいてもあのダメージアップだと倒れてしまうので、賭けに出るのもありかなと……。
小夏/なるほど、ここで円子が戦闘不能になっても相手ももうフラフラだもんね。それに終わったら、ひなちゃんに≪蘇生薬≫で回復してもらえる。正直、あのダメージは令呪を使っても難しい。鏡を発動させるなら今が使い時だと思う。
円子/小夏さん、あとをお任せしてもいいですか?
小夏/んー? おう。好きなようにやってこいよ。
円子/はい! ありがとうございます……! では≪霊魂の鏡≫を【MP】消費して使います。(ころころ)1D6で5点【MP】減少。
小夏/最後まで高い!(笑)
円子/青森さんと【理知】判定対決を行います。+3ボーナス付きで(ころころ)達成値14!
GM/ボスも【理知】判定します。(ころころ)達成値は……11。
小夏/やった!
円子/来い……!
GM/ダメージロールいきます。(ころころ)ダメージ47点食らってください。
円子/そのまま受けます。そしてみこーんと跳ね返す! 28点、防御無視ダメージです。円子は戦闘不能になり、倒れます……!
GM/28点、そのままく食らいます。食らいました。その結果……オーバー10。青森も倒れます! 二人同時に倒れまして、戦闘お疲れ様でした!
小夏/やった! 激熱ー!
円子/おおおおおお! お疲れ様です、めちゃくちゃ出目の高い戦いだった……! みこーんパワー凄い!
小夏/鏡のカウンターがべらぼう格好良かったー!
円子/小夏さんがあんなに格好良く送り出してくれたから……円子は、やりました!
GM/GMも、みこーんの鏡で勝ってくれたのが超嬉しい。(ひなたになって)「わー! 円子お兄ちゃんー! 心臓マッサージどすぅっ!
円子/うぐっ!? でも≪鬼の肌膚:物理≫だから平気!(笑) 2人とも、怪我は無いですか?
小夏/おー、俺は全然平気。
GM/(ひなたになって)「大丈夫ー!」 青森さんは「うぐぐ……」と、実に40代のオッサンらしい呻き声を上げています。その横にふわっと巨大な光。光は龍の形になり「激闘だったな」と愉快そうな、しかし、なんだか悔しそうな声がする。
円子/邪神は……もうサヨナラするのかな?
GM/不満はあるらしい、何か泣き言や恨み言を言うかもしれない、そんな声で呻いた後……ゴホンと咳払い。「敗者は退場。それは遊戯のお約束。綺麗な花火はお前らの手で上げてくれや、祝杯という花火をな」 青森の口がそのように動いた。思いっきり負け惜しみですね。
小夏/楽しいゲームになったなら、そりゃー何より。悔しそうな声にちょっとニヤっとする(笑)
円子/右に同じく。
小夏/でも、まあ……賑やかな祭りだし、上階からでも見えるだろ。迷惑かけないなら、気が向いたらアフターも覗いてきなよ。
GM/それには思わずツヴァイクも「くははははっ」と笑っちゃって、光は更に光となって拡散していく。
円子/ひなちゃんと手を繋いで青森さんの所まで行こう。……たまには、あったかいもんに触れるのもいいかもしれませんよ?
GM/その言葉に頷くのか頷かないのか、そんなの拡散していく光を見ても判らない。光が消え去った後、青森さんの「……ぐおおおお」というイビキが聞こえてきます。
円子/良かった。本当に無事だった。
小夏/こんだけ高イビキなら大丈夫だろ。ひなちゃん、蘇生よろー。
GM/(ひなたになって)「はーいドスぅ!」 (青森になって)「へぶぅっ!」 ……ではでは、青森を治療を終え、話せるぐらいになりました(笑)
円子/はい!
GM/大まかに話をまとめると、「青森が観光目的に言い出した」のは本当とのこと。霊能力者の勘が「そろそろヤバイこと起きそうだなー……」と告げてきた頃、熱心な信者のいる江の島に堕天してきた邪神の器になってしまったようです。
円子/青森さんがいくら優れているとはいえ、邪神に長い間憑かれていて大変だぁ。
GM/伊香保にいたユウメイと同じで、熱心な信者がいる場所に神は自らやって来る。梅ちゃんという熱心な巫女さんがいたり、毎年真祭に近い貢物をしていた江の島は、今年でなくても神様が遊びにきていたことでしょう。
小夏/愉快犯、大はしゃぎ!
GM/あとはお話した通りですね。ツヴァイククォーターは「今年の祭りが爆発する」ということを察していましたが、「出来るだけ派手に大変なことをしたい」という異端の本能に則って、爆発を大爆発にするため青森を使って祭祀書を狙っていたようです。
円子/エンジョイ愉快犯……。
小夏/イタコの家系も大変だ。青森さんはお憑かれ様としか言えないな。
GM/うまいな(笑・青森になって)「でももうピンピンだぜ! しかし、祭祀書を使わないように今年からした方が良いっていうのは初耳だったぜ。俺はあくまでヤバイ予感がしているだけだったからさ。よくお前ら、『祭祀書を使うと大惨事になる』って知ってたな。教えてくれてありがとうだぜ」
円子/はい。梅さんには判ってもらえたので、もう祭祀書は真祭だけにしてくれると思います。
小夏/これ以上は大ごとにはならないと思うぜ、大丈夫だよ。説明してくれた円子はデキる奴!
円子/いや俺はそんな……てれてれ(笑) 小夏さんやひなちゃんやカオルさんがいるから頑張れます!
GM/青森さんや梅ちゃんは魔力の飽和は知らなかったからね。誰かが主催側の人間の耳に届けなきゃいけなかったのよ。「きっと梅ちゃんのことだから、60年後にばあちゃんになっても『祭祀書は使っちゃダメです!』って口うるさく約束を守ってくれるよ。じゃあ俺はこれから本格的にそのことを梅ちゃんに相談してくるぜ! 半径10メートル距離をとってな!
円子/はい! 梅さんならきっとお祭り本番を何とかしてくれます。
GM/青森はシーン退散しよう。その前に……「はい。祭祀書」と円子くんに渡す。「本番の梅ちゃんには形だけの呪文で頑張ってもらうから、これはお前達が持っていけ」
小夏/いい匂い。
円子/すぐウズマキにシューッ! 小夏さん、魔王様に渡したらきっと本物もらえますから!(笑) 青森さん、色々と助けてくださってありがとうございます。あ、狐面は壊れてませんか? もう一ついりませんか?
GM/「ちょww今のエンディングフェイズも俺狐面で話してたのかよwwwwww」
小夏/円子、お前……ウズマキ内に狐面いくついれてんの?
円子/数えたことはないけど、たくさん……?(笑)
GM/青森は……スペア狐面を貰ってシーン退場します(笑) かわりに、戦闘から離脱していた五幾がカオルさんと共に現れます。安心した声の五幾が、「祭祀書は、確かに手に入れたな」。
小夏/うん、円子が受け取った。もう安心だな。
GM/「なら良い。良かった。これ以上魔力が送られることがなければ一件落着だ……それに巫女にも話をしてくれた。あの頑固者なら何十年の約束を子孫にも伝えてくれることだろう」
円子/そうですね、もう大丈夫だと……。
GM/「では、私は去ろう。自分で祭祀書を奪おうとしたが、人間の手と声で災厄の危機を脱したのならば安心して去れる。爆発寸前の興奮した龍が私の存在を見つける前にな」
円子/確かにまだ興奮状態ですからね……。お祭りに誘おうと思ったけど、見つかったら危ないかな?
小夏/お祭りを覗くくらいなら大丈夫じゃないかな?
円子/……五幾ちゃん、ほんの少しでいいからお祭り一緒に見に行かない?
GM/お誘いには一応断る。「私がいては家族で祀が楽しめないだろう」
小夏/なに、お祭りってのは多い方が楽しいもんだよ。気にしてるのがそこなら一緒に行こうぜ。
円子/ね、せっかくだから。
GM/ひなたも「せっかくだからー」とちっこい五幾の手をギュー。そんなにされたら五幾も……「仕方ないなぁ」という顔をするのでした!
円子/やったぜ!(笑)


 ●エンディングフェイズ 〜平穏〜

GM/時を進めましょう! お祭りですなう!
小夏/やったー! お祭りだー!
円子/楽しそうにしてる人たちを見ているだけでも楽しい! 両手に焼きそばとか焼き鳥とか林檎飴をたくさん抱えて、わーい!
GM/海の繁栄を祈る祭りだから、海岸で力強い男達が裸神輿でワッショイします。神輿はあちこち海や道や人の暮らしの場を回り、最終的に神社に到着して巫女さんが「今年もよろしくー!」の呪文を唱えます。
円子/大迫力だ……!
小夏/裸神輿ってスゲー。お祭りの空気感って良いよね!
GM/今年のお祭りは、巫女の「よろしくー!」が「しくよろー!」のようにアレンジされています。こうかはいまひとつのようだ! しかし観光客や他の人達には何が変わったのかいまいち判らない。問題無く祭りは進みます。
円子/梅ちゃんの大一番も見れて嬉しい!(笑) はしゃぎまくって終わる頃には心地良い疲労感に包まれるやつですね。
小夏/晴れ舞台も見れてアレンジもしっかり確認できたので……安堵でひとしお。かき氷の冷たさが美味しい!
GM/カオルさんがみんなの姿をカメラに納めたり、ひなちゃんが神輿にタッチさせてもらえたり。幾もリンゴ飴をベタベタ食べたりと、祭りを満喫。
小夏/ちゃんと満喫してるのが嬉しいな。手がベタベタな五幾ちゃんにウェットティッシュ渡そう(笑)
GM/(五幾になって)「こんなに人が集まっている。この時間に龍が目覚めて暴走して竜巻でも起こせば……いや、もうその話はやめよう。悪い未来は回避された、惨劇は起こらないようにお前達がしてくれたんだ。感謝しなくては。……ありがとうございます」 深々と天女スタイルのような丁寧なお辞儀。
円子/そんな、俺達だって五幾ちゃんに言われなければ回避できませんでした。こちらこそありがとうございます。つられてお辞儀!
小夏/俺らもこうして旅と祭りを楽しむことが出来たから……うん、そうだな。こちらこそ、だよ。
GM/ひなたもぺこり。カオルさんもぺこっ。3号もキューン。「では世界で最も正の感情に溢れたこの瞬間で。どうぞ最後まで楽しんでいってください」
円子/はい、いっぱい楽しみます!
小夏/正の感情をうんと浴びるのも、たまには良いもんだな。
GM/「ずっとずっと正の繁栄が続きますように……」 頭を下げて、ありがとうともう一度言ったところで、五幾はスーッと五幾は消えていきます。一番楽しい瞬間にバイバイが、祀られている側としては幸せかなとGMは思いました。
小夏/祀られる側として見守るほうに戻っていくんだね。
円子/違う形で、お祭りを楽しんでいるならよかった!
小夏/……そういや覗きに来てっかな。上階があるだろう空を、なんとなく見上げる。
GM/良い天気だね。龍のような雲が漂ってるね。もくもく。
円子/あとでお饅頭でも崖に供えよう……(笑)
小夏/かき氷と焼きそばも備えてやろっと。
GM/さてここでネタ判定です。【正気度】判定をしてください。一番【正気度】が低かった人が「ウェーイ!」とテンション上がりっぱなしのお祭りマン、【正気度】が高かった人が「どうどうどう!」の介護役になります。(ころころ)ひなちゃんは10でした。
小夏/面白そうじゃねーか、やりましょう!(笑・ころころ)13!
円子/(ころころ)8。わー! 小夏さん見てください! ヨーヨーすくい! こっちには射的! ひなちゃん、あっちにたこせん売ってるよ!
小夏/こら円子ー! あんまり遠くに行くなよー! この人波じゃ迷子になったら大変だぞ!(笑)
GM/カオルが「なんだか今日の円子くんは……一段と子供みたいだなぁ」と笑ったり、ひなちゃんの方が「わあヨーヨー、わあ射的、わあ……いっぱい行き過ぎだよ〜」って目がクルクルになっちゃいます(笑)
小夏/≪魔印≫を貼って良かった! 首根っこを掴んでずーるずーる!
円子/小夏さんなら見つけてくれると思ってました。へへへ。
小夏/狐面ですぐに判ったんだよ! 探すの大変だと思ったけどやっぱ目立つな、それ。こつんと軽く小突く。
GM/という訳で、君達はお祭りの本番も楽しんだのでしたー。……そうして後日。君達はN市の上司の元に行きます。
円子/ご飯の時間だ……早く魔王様に会いに行きましょう(笑)
小夏/禁・書! 禁・書! 小夏の中の客席もアリーナ席もかぶりつきでコールの嵐ですよ!
GM/魔王です。会いました。渡しました。読みました。ありがとう。返します。
円子/早い!(笑)
GM/魔王は前回の伊香保のときとほぼ同じこと言って君達に禁書を渡します。(アクセンになって)「……薄いカルピスかと思ったが、ちゃんとしたカルピスじゃないか。現液とはいかないが、そこそこ良い居酒屋で出すカルピスサワーぐらいの味にはなっているぞ
小夏/なるほど濃厚な味わいと!? 炭酸が心地良く効いていますね!
円子/そこそこ良い居酒屋で出すカルピスサワーの味を知っている魔王様……良い(笑)
GM/後報酬も貰って、「それでは次の旅行先、いや出張先についての話でも……」という訳で、報酬として禁書はもちろんゲットだぜ。
小夏/やったああああああああああああああああああああああ!
円子/小夏さん、コピーを取るまで我慢してもらってもいいですか!?
小夏/早く! 円子! 走ってコピーを! 俺がまだギリギリ我慢できるうちに!
円子/すいません魔王様! コンビニに行ってから次の話を聞きます! あとこれ魔王様とときわさんにお土産です! シュババ!
GM/江の島のお土産ゲットしながら、「君は良く出来た落とし子だな」。
小夏/俺の自慢の弟ですから。
円子/小夏さんお待たせしました! こっちが原書です!
小夏/あ、さっきの言葉を聞かれた感(笑) でもそれどころじゃない! 原書きた! 食べられる! いただきます! バリムシャアモッシャモッシャ! 旨味と良い喉越しと良いあっだダメだ言語死んだ最高!
円子/小夏さんが幸せそうで俺も幸せです!(笑)
GM/美味しいカルピスはどうでしょうか、美味しいでしょう。ニコニコ食べる小夏さんとニコニコ見守ってくれる円子くんのシーンで……。今回の『アウトロウファミリア〜江の島編』、これにておしまいです。お疲れ様でしたー!
一同/お疲れ様でしたー!




END

第3話に続く

AWリプレイページ・トップページへ戻る