TRPG プレイ雑感(2012年)

▼アナザーワールドSRS「古川家の酒宴」 2012.12.02 Sunday
 「アナザーワールドSRS」企画物セッションのGMをしてきました。
 古川財閥のキャラクターが一同に会し、12月24日に世界が滅ぶからループするというスターシステムシナリオをやってきました。
●PC1・古川 義人/PL:すずか
 「聖職者/領域遣い/世界遣い」。古川家次期当主。長編キャンペーン「迷宮キングダム〜夢魔炎上」から1年、古川家次期当主としてクリスマスパーティーの指揮を任される。最愛の与一も仕事で外に出てしまい、今日の仕事に励もうと1人で居るところに、辛い顔をした龍の聖剣が目の前に現れる。彼女は「12月24日はこれで5回目だ」と言った。
●PC2・伊賀崎 万里/PL:なちこ
 「狩人/狂戦士」。単発セッション「サークルビショップテラー」から数ヶ月後、本家の古川家から毎年恒例クリスマスパーティーに招待される。妹の千歳は午前だけ学校の予定で遅く向かうことになり、1人で古川本家のある鎌倉に向かう。いざ屋敷に行こうとしていると、親戚のオッサン・青森恐一に呼び止められてしまった。
●PC3・三剣 旭人/PL:ユウ
 「闘士/狂戦士/稀人」。長編キャンペーン「迷宮キングダム〜夢魔炎上」から1年、いつも通り楽しいクリスマスを迎えようとパーティーの準備に精を出していた。そんな朝、親戚の女の子・永丘燐音にある頼みごとをされる。「蔵にある古い書物を一緒に探してほしい」と……。

 テーマは「古川一族大集合」と、「今まで設定だけあったけどリプレイ化されていないから公式になってなかったネタを全部採用する」。そんなスターシステムを前面に楽しむクリスマスシナリオ。楽しかった!
●名のある古川一族のキャラクターは全員集合。「夢魔炎上」の白石鉄弥、江神千晶、「ドロリア」の八木沼盟、「アポクリズモス」の鏡原恭介、上にも書いた通り「パラドックスの椿」の青森恐一、最新作の「ビクティムガール」の永丘燐音。他にも「夢魔炎上」でお持ち帰りされたNPCや、設定だけ出ていた旭人の兄2人、万里の母について、本家の義人には力が無いことなどを描ききった。
●セッションの本来の予定日は去年2011年の8月にプレイする予定だったのが、参加者の事情で延期の末延期して、ついにやれることに。1年前からやりたかったことが出来たのと、この1年で生まれたキャラ(「アポクリズモス」の恭介くんや、「ビクガル」の燐音ちゃんはまさに)の見せ場も入れることができて、「古川家オールスターズ」に相応しい内容になれたんじゃないかと。
●高難易度のAF判定を生かして、ひたすら古川一族が古川の庭でワイワイするだけの話。でも内容の濃い話ができた。
●「夢魔炎上」はパーティープレイだったため出来なかった「王様だった義人個人への問題提起」と「旭人と恋人・敦盛のラブラブでいちゃいちゃなイベント」が、3年越しでできたのが凄く嬉しい。もう3年もご一緒してなかったNPCの与一と敦盛が、未だにGMの中で義人と旭人を愛していたのが感動している。追加エピソードとして悪くない、今GMが出せる一番ベストの形で演出できた。
●一方、1人作品が違う万里は「一般人が突如異世界に飛ばされた」義人&旭人とは違い、精神的にもデータ的にも「戦士としての強さ」を持っていたのが良かった。2人より(年功序列や身分的な意味で)立場は下でも、その差が出ているのが何よりも面白かった。間に立っているからこそ言えることとか、良いバランス。
●スターシステムで、登場するキャラクターが人様のPCということで「本物じゃないけどGMの目から見て彼らならこうする」と、私なりの考えでキャラをお借りしていました。自分なりにキャラを読みこんできたつもりだけど、本物はあのシチュエーション、あの精神面でどう思うんだろうなぁ。元のプレイヤー全員が集まるのは難しい話だけど、興味がある。何かの機会でお聞きしたいな……。
●久々に操るNPC・与一や敦盛、千歳お嬢様が案外イキイキしてた。ちゃんとGMの中で生きていた。与一は計算も無しに義人の体調を第一にしたし、敦盛は旭人のデレデレだったし、千歳お嬢様は兄が傷付いてると気付いたら言葉を遮ってでも心配した。リプレイを読み直して復習していたとはいえ、未だに輝いて生き続けている私のキャラクターがこんなに居て、やっぱり感激。
●与一のキャラは強かった……。与一って、こんなに頼りになるキャラクターだったんだな。
●青森恐一には申し訳ないシナリオ。何度も中の人に謝りました。ごめんなさい。そして、青森恐一というキャラとデータを最大限生かしきったシナリオ。自信作。ごめんなさい。
●シナリオを考えているときは全く考えもしなかったネタが、実際口にしてみると「それはねーよwwww」ってこと、結構あるな……。真剣に考えた真面目なネタが、まさか大爆笑されると思わなかった。
●参加プレイヤーさんに「無駄の無いシナリオ」と言われたのが嬉しい。最近長編キャンペーンばかりだったから、単発でスッキリ終わらせることが出来て満足。ずっとやりたかったセッションだったので、ついに解放することができて幸せでした。

 エンディングはクリスマスパーティーだったので、セッションが終わった後にリアルで中の人達とクリスマスパーティーをする。ケーキやチキン、アルコールを交えての感想会。なんだか学生のときみたいなことをしているな。12月でやれて良かったかも。

 「出せなかった古川ネタを公式設定にする!」がコンセプトのセッションだったので、近いうちにリプレイ化します。
 ただしAWリプレイでも未完成の「サークルビショップ2」→「バッドルイド2」→「ビクティムガール」の後のこの「古川家の酒宴」になるけど。……ちょっと遠い。その前に「ルリルラ」と「シノビガミ」の未完成リプレイは作りたいし。で、でも近いうちに絶対作ってやる!
▼エンゼルギア2nd「力の、在処」 2012.11.25 Sunday
▼アナザーワールドSRS「ビクティムガール」第1話 2012.11.23 Friday

 長期「アナザーワールドSRS〜ビクティムガール」第1話GMをしてきました。
 長編AWキャンペーン第1話です。今回の元ネタは「魔法少女まどか☆マギカ」。まどマギ放映を見た後に「いつかAWでパロディをやりたい!」と思ったあのときの野心を胸にやってきました。
●PC1・高良 しをん/PL:華
 「魔術師/異端者」。14歳中学2年生の不良少女。入院生活から「異端者のような症状」に悩まされ、不登校気味になってしまった少女。昔は煙草に手を出していたが、今はやや更生中。その代わりお菓子中毒で、いつもお菓子を持ち歩いている。夜中、「特殊な異端」の結界内に迷い込んでしまい、「魔法少女」に助けられることになる。
●PC2・神白 鴉華羽/PL:雷
 「闘士」。14歳中学2年生の、棒高跳び陸上少女。明るく元気、純粋で照れ屋なスポーツ特待生。事故に遭いリハビリ中の男子に恋をしている。しをんとは仲良しで、一緒に下校しているときに「異端と戦う魔法少女」を目撃。彼女らと現れた魔法生物に「ボクと契約して魔法少女になってよ!」と言われる。
●PC3・永丘 燐音/PL:ピロ
 「狩人/狂戦士/狩人」。15歳の生徒会会長中学3年女子。古川財閥の分家のお嬢様。能力者として覚醒し、自ら志願して力を得ようとしている薬物使い。生徒会長として、教会のエージェントとして、最近全国的に多発している少女の自殺事件を追うことになる。その自殺事件を担当するエージェントの先輩は、「魔法少女」と呼ばれる存在だった。
●PC4・大十字 小鳥/PL:コトイ
 「感応力師/世界遣い」。14歳女子中学2年生生徒会書記。品行方正、丁寧で優等生、少し真面目すぎる堅物な性格。かつて「瀕死の兄を救いたい」と魔法生物に願い、時間を巻き戻したことがある魔法少女。しかし、兄の命は救っても違う形で不幸になったために、能力者として覚醒したこと自体に不満を持っている。
 第1ループをしてきました。
 単発AWセッションはいくつかしてきましたが、長期でループを重ねていくキャンペーンは「ドロリア」以来。とりあえずキャラの掴みを得て、この世界はどういった風に進んでいくかを確かめる「初回ループ」の回でした。
●4人の女子中学生達が、「魔法少女」と呼ばれる特別な存在になるオープニングからスタート。今回の一番のテーマであり、一番濃厚に描かなければならないシーンだったので、ミドルフェイズ(情報収集ターン)になるまでに2時間以上かかりました。だがしかし、じっくりとやったおかげで可愛い女子中学生の声が沢山聞けた。セッションの大半を使って良かった。1話の掴み、大事。
●「自分を変えたいと願う少女」「愛する人を救いたいと願う少女」「自分の苦悩を取り除くために、前向きに戦いに臨む少女」「既に魔法少女となり、その選択に不満を持っている少女」……同年代で同じ性別、でも4人違う、魔法少女の在り方になりました。「同世代性別同じ目的も同じ」だとキャラ分けがどれだけできるかなと不安だったけど、そんな不安はすぐに一掃。
●PC1の中の人が、名台詞「ボクと契約して魔法少女になってよ!」を言う魔法生物のイラストを描き下ろしてくださった。これがかわいくて。……かわいくて……か、かわいい……いや、かわいい、でもかわいいような……えっと……←このような感想を抱くデザインを描いてくれたwwおかげでオープニングで場があったまりました。ビジュアル情報、大事。
●まどマギパロディという時点で、「きたー! キュウべぇがきたぞー!」「うわー! こいつー! ぐしゃー!」的な事態が絶対に発生すると思ってた。そして、案の定。NPC1の魔法生物(白くてかわいい生き物)に怯える、怪しむ、ぐりぐりする。GMでもわかるわその気持ち。騙されそうだもん。
●PC2と男子との恋愛を応援する女子3人の姿が、可愛くて可愛くて。もう幸せで倒れる。純粋無垢なPC2が必死に男子の恋に応えようとするのも可愛くて。それを支援するキャッキャした女子達の黄色い悲鳴も、ずっと見ていたいぐらいでした。
●クリスマスデートをコーディネートする女子、クリスマスデートに挑む女子。朝から晩までドキドキ。見ている女子達もドキドキ。……舞台の時期をクリスマスに設定して良かった!
●遊園地の演出がハッキリイメージできたので、先日ディズニーランドに行った甲斐があった。まさかこんなところで役に立つとはw
●「アナザーワールドSRS」で、「魔法少女」の世界を再現。PCはとある特別な存在として、例えるなら「第13番目のクラス」になり、繰り広げられる「特殊な異端」との戦闘。それと、その異端に至るためのAF判定。イベントキーシステム。現在発表している「アナザーワールドSRS 3rd edition」のシステムを総動員して、今回の長編シナリオを組みました。そして今までのAW単発セッションネタも組み込んだ。濃厚なシナリオでした。
●ゲストキャラクターとして、今までのAW単発セッションのPC達を何人か使わせていただきました。「アナザーイブ」の柚弦に叫んでもらったり、「デイズ」のアンドゥちゃんに舞ってもらったり、「アポクリズモス」の恭介くんの銃撃を見せてもらったり。そこは若干のクロスオーバーを楽しむということでwクロスオーバー大好きww
●戦闘は1度きり、クライマックスフェイズのみだったけど、ギリギリ生き残ることができるか判らないラインのバランスでした。GM側の勝利もありえたけど、ハラハラしながらPC側の勝利。濃厚な戦闘でした。
●まあ、初回ループなので「世界が惨劇で終わってループ」だったんですが。そりゃ、キャンペーン第1話の第1ループですから。それでも勝利したおかげで、有利な状態で次回第2ループに臨むことができた、魔法少女4人達。1話でモチベーションアップにもなった、筈。
●「世界を惨劇で終わらせないために」、魔法少女と呼ばれる特別な存在になった少女達は、次の世界へ。ボロボロになりつつも、まだ平和だった時間へ。……壮大な1話になれたと思います。
 戦闘バランスOK、掴みの1話としてやれることもやれたので、GMは満足な1話でした。プレイヤーはまだまだ謎が残っている状態なので、不完全燃焼のまま「?」なことも多いだろうけど、2話の情報収集でどんどん謎を明かしていくつもり。
 のんびり歩いて始まったスタートラインから、これからゴールまで走りきってもらおう。熱意が冷めないような2話、頑張ってやろう。

 「アリアンロッド2E〜Re」に次ぐ、ロリループシリーズ長期キャンペーン1話が終わって肩の荷が下りました。さーて次も楽しんでもらえるような仕掛けを設置しなきゃなー。来年になるけど2話わくわく。リプレイも作るぞー。

 マクドナルドのデミチーズグラコロを食してみた。甘くておいしい。でも小さい。……かつて食べた記憶にあるグラコロバーガーよりもずっと小さかった……なんか悲しい。

▼エンゼルギア2nd「力の、在処」 2012.11.17 Saturday
 「エンゼルギア 2nd Edition」初プレイヤー参加をしてきました。
●GM・すずか
●PC1・鈴置 薔薇子/PL:マーサー
 「ギアドライバー/ガンスリンガー」。14歳の少女。園芸部、語尾を「ですわよ」で心掛けるお嬢様モドキ。ギアドライバーとしての適性が認められ、瑞穂基地に向かうことになる。
●PC2・楠神 馳夫/PL:華
 「ギアドライバー/アーティラリー」。12歳の少年。眼鏡を掛けた小学生男子。年上(犬属性)のナビゲーターとともに、既にギアドライバーとして活躍している。
●PC3・護=ブラッファルド/PL:なちこ
 「ソルジャー/ソルジャー」。40歳の男性。肉体を機械に置き換え戦う機械化兵の戦闘機ノリ。20年以上軍人をやっている、明るい性格の大人。
●PC4・佐藤 エリス/PL:辰巳
 「オフィーツィア/オフィーツィア」。24歳の女性。生真面目で遊びない性格。自信が無い自分を嫌悪していたが、ヴィヴリオ大佐の期待に応えようとギアドライバー指導の任に就く。
 初版ルルブ掲載のサンプルシナリオのリメイク版「力の、在処」をプレイ。
 噂に名高い良シナリオと聞いてましたが、ありとあらゆる面で素晴らしいサンプルシナリオでした。噂以上の面白さ。これは何度プレイしても面白いと思える!
 プレイ終了後に、「GMをやりたい!」とゲームでした。以下、サンプルシナリオネタバレ無し感想。
●初「エンゼルギア」でした。第一感想。……読みにくい!
●レベル以下の出目が出れば成功。6面体で1が出るほど良い。行為判定が珍しい方式。達成値乗算型ばかりプレイしていたので、新鮮。
●ルールは一度プレイしたことのあるGMさんに口頭で説明してもらって、やっと理解できた。でも直接説明してもらうまで、本当に行為判定のルールが理解できなかった。……なんて読みにくいんだ。なんて探しづらいんだ。例すら読みにくい。
●専門用語が多くて戸惑う。慣れるまでが難。慣れたら判るけど、そんなの当たり前だし。2D6+能力値のようなありがちなルールじゃないなら、せめてルルブ開始数ページ目に書いてほしい。キャラクターや設定資料より、そっちの方が先にあるべきなんじゃ。判定値、達成値、成功数、ダイス数、それらも迷う迷う。
●という理由で最悪の印象からのスタートでした。パトス、ロゴス、アガペー、ダーザイン、オーギュメントといったカタカナのルールも覚えるのに時間がかかる。すっごいかかる。オーギュメント名も名称と効果が一致しないもの、敵のタイプ(セラフィムやらケルビムやらトロウンズやら)も脳の関連検索が繋がらない。一から覚えなきゃいけない言葉が多すぎて、パンクしそうでした。
●それでも、「出目1」が出れば出るほど有利という、FEARゲーには珍しいタイプの行為判定が楽しい。とても楽しかった。いつもだったら1が出たら涙が出るのに1が出過ぎて嬉し涙が出るほど(←普段は「アリアンロッドRPG」やSRS系のゲームをプレイしてるため)
●キャロール評価システムのおかげで、何気ないドラマシーンも映える場面になる。パトスを渡されるたびにプレイヤーのテンションがアップしていって、もっと良いことを言おうと思える。パトスおよびロゴスで達成値上昇などのボーナスはすぐに自分に返ってくる嬉しい効果なので、更に口が回っていく。キャラロール好きにはたまらないゲームでした。流石、全自動ギャルゲ!
●NPCが全員魅力的。メインヒロイン4人が嫌なタイプの女の子像ではないので、誰を選んでも楽しい。でも凍はデレが遠いので上級者向けか。幼くてお姉さんで喋り上手でからかい上手で真面目で強いセラピアは、何かと最強キャラで困る。……キャラが良いのは判るんで、早くパソコンゲーム版がやりたいな。
●サンプルシナリオ「力の、在処」は、エンギアの世界観と遊び方を全て教えてもらえる良いシナリオ。エンギアプレイヤーなら必ずやるべきだと思える定番で、何度でもプレイしたいと思える王道でした。
●PC1で、初めてだらけのギアドライバーをやらせていただきました。どうあるべきか、どう戦うべきかを教えてもらえるポジションだったので、PC1と一緒に感情移入して「この世界とは」を学んでました。幸運なことに長くシーンを演出してもらえて、幸せ者でした。
●福音イベントの入りは鳥肌立った。難易度100に立ち向かう緊張は途轍もないものだった。成功したけど、本当に成功するかギリギリのラインだったので、必死の達成値101成功には感動した……!
●世界観を学び、戦争物の在り方を学び、一般的なルールの他にもシナリオクラフトルール、福音イベントについて、戦闘も濃い目。もう一度記憶を失くして遊びたい。それぐらい福音イベントに感動しました……それまでの流れが完璧なシナリオだと思います。
●それにしてもつらい話だ。どうしようもない感じが、また。桂さん……佐世保くん……。


 以下、個人的感想回。
●初エンギアプレイ、初ギアドライバーでプレイ。PC1をしました。普段から「大人のキャラロール」が大好きなので、「エンギアとはどうあるべきか」を知るために14歳の未熟な女の子をやってみました。……凄く難しい。というのも、萌えない。たとえ世界観がツボ(ガンパレ、マブラヴ好き)なのに、少年少女に萌えが少なかったせいか、いまいち熱が入りきれなかった……凄く残念で反省中。
●無理に萌えないPCをしても、言葉に力が入らなくて不幸なだけだと実感。
●でも長く演出してもらえて、PC全員と1人1人話し合えるシーンを作っていただいたせいで、未熟なPC1が少し変化する成長劇を描けたため、凄く愛着のあるキャラに。ありがたかった。
●ナビゲーターだけを愛するんじゃなくて、登場するキャラ平等に仲良くしなきゃいけないゲーム(データ的に)。ナビゲーター1人の恋愛描写だけに集中しちゃ駄目。でもナビゲーターは特に大事。このバランスを巧く、PC4分保っていかないと難しいか。
●前々から意識していた、苦手な少女PCをやって、また自分の反省点を見つけてプレイを目指す。でも次はPC4あたりでオフィーツィアのやや若いおじさんキャラがやりたい。そっちの方が十八番。

 キャラロール重視ゲームなんだから、キャラを愛してあげないと。愛せるようなキャラにしないと駄目。教訓にします。
 やっと一度プレイすることができたので、今度は自分がGMをします。数年前から暖めていた、念願のガンパレ的なシナリオでキャンペーンをするんだ。いつかの野望!
▼アリアン2E「Re・e卓第1話」 2012.10.21 Sunday
 長期「アリアンロッド2E」キャンペーン第1話後半のGMをしてきました。
 タイトルは、「アリアンロッドRe」。プレイヤー8人によるPvP前提の2卓同時セッションキャンペーンです。二日間連続セッションのGM!
 今回のキャンペーンの元ネタは、平野耕太の漫画「ドリフターズ」。歴史上の人物が突如ファンタジー世界のアルディオン大陸に飛ばされ、国を起こしていくのがテーマ。ただし、英霊OK&ロリループシナリオなアレンジ入り。
 後半戦は、アルディオン大陸のエストネル王国からスタートする「通称e組」です。
●PC1・ネコ/PL:51
 「メイジ/フォーキャスター/ヴァーナ(猫)」。長靴を履いた猫。粉引き職人の若者を、一城の領主にまでした猫の魔女。猫型と人型(少女)に姿を自由に変えることができる。お城で不届き者の鼠を追い掛けて自分の知らない穴に突入。なんと穴の先はウズマキに繋がっており、目を覚ますとアルディオン大陸にいた。
●PC2・雑賀孫一/PL:すずか
 「シーフ/レンジャー/ネヴァーフ」。戦国時代の傭兵集団「雑賀衆」の統領の14歳少年。内部分裂した雑賀衆の雑賀党・孫一は、篭城をやめない太田党・定久に単身説得と戦闘に赴く。だが戦いの最中だった筈が、いつの間にかアルディオン大陸で目を覚ます。目覚めて見たのは、広大な自然と変な生き物と西洋人の男・アルバだった。
●PC3・トーマス=アルバ=エジソン/PL:しゅうら
 「アコライト/メイジ/ヒューリン」。アメリカの発明家。耳が遠く、アスペルガー症候群、注意欠陥・多動性障害も患っている。成人しているが子供のような言動をする。凄まじい集中力と膨大な記憶力、謎の発明力を持ち、1〜3秒あれば何でも作ってしまう。自宅でダイナマイトの研究中、爆発→ウズマキ→アルディオン。
●PC4・コンスタンティヌス11世/PL:辰巳
 「ウォーリア/ファランクス/ヒューリン」。通称「ティノ」。ビザンツ帝国最後の皇帝。メフメト2世率いるオスマン帝国に敗北し、敵兵が雪崩れこむ都で、僅かな兵士達と共に出陣する。戦闘の中で傷を負い、目覚めると手当をされた状態でベッドに寝かされていた。手当をした人物は、見知らぬ老婆。いつの間にか見知らぬ大陸・アルディオンに来てしまった。
 今回は第1話ということで、全員が異世界エリンのアルディオン大陸に飛ばされ、出会い、国に落ち着くまでをしました。
 登場人物が違い、ステージもシナリオも違いますが、2卓とも同じダンジョン&同じ敵データを使ってプレイ。アルディオン大陸を2つの視点で描いていこうというキャンペーンです。
●昨日に引き続きのセッション。だけどメンバーもシナリオも違う。同じなのはデータのみ。データが同じなので、前の卓よりもスムーズにいけた……かな? でもこちらはこちらで躓くことがありました。両方の卓で差の出ないように心掛けたいな。
●前編のR卓は「レイウォール国の城が、突如怪物の手に! 取り戻す!」シナリオでした。後半のe卓は舞台がエストネル。「大崩壊の中心地、危険地帯真っ只中で危険だらけと言われている街で救助を求める手紙があった! 救出に向かう!」という話で、雰囲気も全然違うものでした。
●時代や世界が違いすぎる4人(ローマ帝国、戦国時代、童話、現代アメリカ)が、集まって手を組むまでわいわいするのが1話の正念場。最初からクライマックスフェイズ。
●大崩壊後、世界荒廃の原因の中心地であるエストネルに起きた悲劇。それをとある怪物(これも別世界から来た有名人)の手により、更なる悪夢となっていた。救えるのは彼らしかいない……? 第1話、こちらもよくできた。
●昨日のR卓で続々PC達を倒してきた殺意のあるダンジョン。e卓のプレイヤーにも「怖い!」「面白い!」と言っていただけました。ダンジョンシナリオ作りに自信が湧いた!
●同じデータでやった筈なのに、やっぱり違う戦闘。こちらも白熱。どちらか一方に合わせた戦術をするとどちらか一方が面白くないものになってしまう。2つの卓で楽しめる戦闘バランスを目指します。とりあえず第1話のトラップ&エネミーデータは良かったみたい。次回も楽しんでもらうようにやるぞー!
●一度プレイしたことがあるデータを再度マスタリングしていることもあって、すいすいと進めた……けど。GMが想定していたこと通りに進まない事情が、実は1箇所あった。これは今後第2話で改善しなきゃな。
●エンディングフェイズで涙。エストネルで暫定政府を作ったe組。次回はゴルフォード王国へ向うことに。公式のエストネルは滅亡してしまったけど、この世界のエストネルの運命はいかに……?
 2日連続セッションをやったら流石に疲れるだろう、と思ったけど、あまり疲労感無く。やっぱり楽しかったから! プレイヤー4人のトークを聞くのが面白かったからに尽きます。こっちの卓でも深まる専門外知識。リプレイにするときは欄外注釈でも付けた方が良いかも……。
▼アリアン2E「Re・R卓第1話」 2012.10.20 Saturday
 長期「アリアンロッド2E」キャンペーン第1話前編のGMをしてきました。
 タイトルは、「アリアンロッドRe」。プレイヤー8人によるPvP前提の2卓同時セッションキャンペーンです。二日間連続セッションのGM!
 今回のキャンペーンの元ネタは、平野耕太の漫画「ドリフターズ」。歴史上の人物が突如ファンタジー世界のアルディオン大陸に飛ばされ、国を起こしていくのがテーマ。ただし、英霊OK&ロリループシナリオなアレンジ入り。
 前半戦は、アルディオン大陸のレイウォール王国からスタートする「通称R組」です。
●PC1・サー=ケイ/PL:ピロ
 「シーフ/フォーキャスター/シーフ」。円卓の騎士の一人で、国務長官。アーサー王の義理の兄(乳兄弟)。カムランの丘にて、アーサー王の私生児・モードレッドによって討たれる、と思った瞬間に突如ウズマキに呑み込まれた。目を覚ました彼は、見たことのない部屋で、隣のベッドで眠る東洋人・大津と出会う。
●PC2・ジョン=H=ワトスン/PL:犬熊猫
 「アコライト/モンク/フィルボル」。男性の名前をペンネームにしている、40歳の女性(人妻)。男装の麗人。行方不明になった親友ホームズの活躍を書いた原稿を出版社に渡したその日、霧のロンドンで交通事故に遭う。だが車に轢かれたと思った瞬間、何故かウズマキの中、そしてアルディオン大陸に飛ばされる。
●PC3・トゥーヴァ=ヴィンテ=ランピィ/PL:なちこ
 「メイジ/セージ/エルダナーン」。『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』に登場するランプの魔人。貧乏暮らしだったアラジンを富豪にして数十年。幸せに天寿を全うする老人のアラジンに、星空の中で別れを告げられた。新しい主として出会ったのは、不思議な世界でランプを擦ったワトスンだった。
●PC4・大津皇子/PL:MUMA
 「ウォーリア/ウォーリア/ヒューリン」。飛鳥時代の皇族。天武天皇の皇子。親友の川島皇子の密告により、謀反の意有りとされて捕えられ処刑されることに。最期の時間が近付き、「死にたくないな……」と呟いた彼のもとに、ウズマキが開かれた。国王や守護者を失った国、レイウォール王国にて目を覚ます。
 今回は第1話ということで、全員が異世界エリンのアルディオン大陸に飛ばされ、出会い、国に落ち着くまでをしました。
 登場人物が違い、ステージもシナリオも違いますが、2卓とも同じダンジョン&同じ敵データを使ってプレイ。アルディオン大陸を2つの視点で描いていこうというキャンペーンです。
●レベルは7開始。高レベル開始のアリアンロッドキャンペーンは初めて。しかも、「アリアンロッド2E」自体が初めて。どれぐらい敵を強くして良いのか迷った迷った……。
●初めてのムーヴアクション有り戦闘は、「マイナー潰しの戦法」が出来なくなって残念というのが正直な感想。もちろんそれ用にデータも多く改変されたんだろうけど。「名前は同じだけど旧版アリアンと効果が違うスキル」があるのが、本当に辛かった。変わるなら全部変えてほしかった。まだ旧版のキャンペーンを進めてるから、今後も絶対混乱する……!
●でも、全体的に「2E」の方が良くなった部分が多いので、慣れればきっと満足。最高とも言っていいかも。
●アイテムガイドが発売された後で良かった。そして早くエネミーガイドが発売されてほしい。早急に。つらい。

 以上、初プレイ「アリアンロッド2E」の感想でした。
●1年前からメンバー募集し、発案自体は約2年前からあったキャンペーンの第1話がついに今日! スタート! 感動ものです。やりたかったセッションがやっとできた!
●キャラクターメイキングをしたのが今年の7月。なので4人に会えたのは3ヶ月ぶり。長かった。実際に会うPC達は今日が初めてだったけど。改めてアルディオンで会う彼らは、とても可愛らしく「ここはどこだ?」「どうすればいいんだ?」と異世界転移を楽しんでくれました。
●時代や世界が違いすぎる4人(飛鳥時代、アラビアン、ファンタジー、現代探偵物)が、わいわいするのが1話の醍醐味です。これがある意味クライマックスフェイズ。
●荒廃したレイウォール王国で出会って「これからどうしよう」と言っている中、襲い来る怪物。襲われる国の女子供達。それを助けに、怪物に乗っ取られたノルトグラム城を向かう。怪物(これも別世界から来た有名人)を倒し、国の人々の光となる。……第1話、よくできた。
●殺意のあるダンジョンを作りました。プレイヤー全員が「怖い!」「面白い!」と言ってくれるダンジョンシナリオでした!
●戦闘は薄味。けど、殺意の高いダンジョンをこなした後の戦闘は油断できないものだった筈。少しあっさり味にしたので、戦闘特化のウォーリアさんには物足りなかったかもしれない。これ以上カロリーを高くしても話が多い第1話初回ではこなせなかったと思うので、丁度良い難易度だったかな。満足。
●ダンジョンデータや敵データを誉めてもらった! これで寿命が延びた。えへへ嬉しい。「ダンジョンを凄いのにしたよ!」と宣言して「そんなにつらくなかったかなー」とか言われなかったのでホッとしている。次も頑張ろう!
●トラップレベル200越えだった今回。次回は250〜300並みをいこう。戦闘もがっつりやろう。
●ダンジョンのトラップの山に笑い、取り戻した城と始まる新たな政策(ワトスン発案!)にシリアスに。でも前向きに歩き始めた感。
●次回のステージは、レイウォールアライアンス。華やかなスタートから、元々のレイウォールの人間達との交流、対立、そして……になるのかな?
 GMして疲れちゃうかなと思いましたが、話し合いメインだったのであんまり疲労感無く。とにかく楽しく、4人のトークを聞いていました。楽しかった面白かった! 「アリアンロッドRPG」の話以外に、PCの世界観に関する専門外の知識がどんどん入ってくるので、実に勉強になるセッションでした。
 リプレイにするのも楽しみだ。その前に明日の後半戦も頑張るぞー。
▼アナザーワールドSRS「ドロリア/エクストラ」 2012.10.06 Saturday

 長期「アナザーワールドSRS〜ドロリア」最新作セッションのGMをしてきました。
 その名は、「ドロリア/エクストラ」。ドロリアPC4人(航、相馬、盟、亜紀)とドロゼロPC4人(サキ、宗次郎、ファム、ミズキ)の4人が一同に会す、ドロリアシリーズ特別編! 8人が「代理の聖杯」を巡って走って戦って逃げる、「逃走中」をしてきました。
 とにかく8人全員格好良かったー!
●突然の、聖杯からのミニゲーム企画。「魔力が余っちゃったから、本番の聖杯戦争とは別に聖杯戦争を始めちゃいます!」 時を越えて8人の参加者が、特別な聖杯戦争ステージで争う。その特別な戦いとは、ずばり「逃走中」セッション!
●フジテレビの人気番組「逃走中」を元にしたシナリオをやってきました。ハンターと参加者が追いかけっこをし、ハンターに捕まらず逃げきれた参加者には褒美……特別な聖杯が授与されるというシナリオ。ギャグです。
●「逃走中」を再現するのに特別ルールを作成。ウォーゲームTRPG「エムブリオマシン」を参考に作られた「プロッティングシート」を使っての「逃走中ルール」。楽しんで参りました。
●プレイヤーは4人。PCは8人。ボードゲーム感覚で2つのPCを操ってもらいました。会うことのない10年の壁を軽々越える特別ステージ。「都合の良い世界」で繰り広げられるハートフルコメディ。戦闘もドラマも、どちらも超楽しかったです!
●1人のプレイヤーに2役をやってもらうのは大変かと心配もしたけど、参加者の皆さん全員心配する必要も無く。懐かしい8人に会えました。今まで顔を合わせることのなかった同士の会話や戦闘が、特別編らしくて本当に面白かった!
●10年前の彼女らと、10年後の彼らの、ありえない出会いを楽しむファンディスク仕様。ギャグありシリアスあり涙ありの展開。
●サキとナタク、サキと相馬の意外な関係。
●宗次郎と16歳盟の再会。
●ミズキと弁慶、ランサー対決。
●サキとハーデス、ライダー対決。
●名前のあるNPC、全員集合。サーヴァント全員集合はもちろん、亜紀の父・冬彦や松坂神父のようなチョイ役、祐希の家族や名もなき男子生徒、フラミンゴまで登場。
●亜紀が起こす世界の危機。
●相馬、まさかのファンブルとファンブル。
●ピンチ続きの宗次郎のファインプレー。
●日本食に夢中のファム。
●走る! 走る! 走る! の航。
●航と、亡き両親。再会。
 エクストラ編も、そのうちリプレイにしたい。ドロリアシリーズ総集編、ドロリア好きのためのドロリア、最高傑作になったので後々公開します。
 今回のために作成した「逃走中」再現特別ルールも、もう少し整理すれば何度も遊べる楽しいシステムになる筈。違う機会にプレイできるように改良しようと思います。
 GMも久々のドロリアメンバーと再会。とても心地良い卓でした。参加者さん達もキャラクターが降りてくるのが早く、すぐにキャラクターを切り替えることもできるし、安心してプレイを見ていられる。適度の緊張感と絶対の安心感。ドロリアほど落ち着いてGMの席に座っていられるセッションは無いです。第一位です。それぐらい気持ち良いキャンペーンでした。
 この上ないぐらい楽しい特別編をやれてしまったので、これ以上のセッションは出来ないと思います……。もうドロリアシリーズは最後なのか。悲しい。けど満足過ぎて笑顔で手を振れる。幸せなキャンペーンに参加できて、本当に幸せ者のGMでした。

 セッションを始める前、プレイヤー全員のテンションを上げるために、本物の「逃走中」のDVDを見ました。
 忍者の里VS信長シナリオだったけど、これが当たり回。全員で夢中になって、釘入るようにテレビを見てた……。今まで見た「逃走中」の中で一番面白かった。「逃走中」は大勢で実況しながら見るのが楽しい! もっとみんなでわいわい見たいなー。

▼ダブルクロス2nd「裏切り者」 2012.09.24 Monday

 単発「ダブルクロス 2nd Edition」プレイヤー参加してきました。
 まさかの2版プレイです。2版を最後にプレイしたのは2007年以来。3版ならGMも長期キャンペーンでプレイヤーもしていたけど、久々の2版ルールでのキャラメでした。手元にルールブックが無かったのは不安だったけど、キャラクターメイキングができてしまえばいつも通り。楽しくダブクロプレイしてきました。
●GM:火種
●PC1・根谷 肉郎/PL:マーサー
 「ブラックドッグ/オルクス」。通称「ネロ」。30センチ、茶色のオスのトラ猫にゃん。32歳を自称し、ごく普通に表世界で名前を出す「根谷探偵事務所」の探偵にゃ。どんな場所でもどんな判定でも猫の姿で現れるにゃ。行方不明になった16歳のとある少年の依頼を受けたにゃ。
●PC2・飯田 堅一/PL:緑
 「モルフェウス/モルフェウス」。空手道場の師範をしている33歳男性。オーヴァードではあるがUGNとはあまり関わりがなく、自分の力で困った人を助けるために依頼があった人をボディガードで守る生業をしている。生真面目で真っ直ぐに、とある少女の依頼を受ける。
●PC3・九重 いのり/PL:ろって
 「エグザイル/ノイマン」。かつてはUGNの東京支部に所属していたが、今は独立して法律事務所を開いている弁護士25歳男性。それだけでは暮らしていけないので、タクシードライバーもしている。平和主義だがややクール、プロファイリングが得意な頭脳派。
●PC4・吉井 笙子/PL:51
 「ブラムストーカー/エグザイル」。実年齢は40代ではあるが、能力の影響で外見年齢は20代に見えない女性。一見年若いが、大人の貫禄と溢れんばかりの母性を備えた、古い本屋の店主。常連の、内気な女性に「兄」を探してくれと頼まれる。
●PC5・鶴亀 千歳/PL:犬熊猫
 「ブラムストーカー/ソラリス」。51歳の男性。UGNに長く所属しているが、流血で従者を作りまくる侵食値食いな戦法を取るため、なかなか成長(レベルアップ)せず未だ、出世しない。マイペースにスリルを求める男。知り合いの研究者が「裏切り者」になり、任務のため彼を追う。

 GM曰く「PvP展開になるかもしれないシナリオ」でしたが、パーティープレイで色んなシンドロームの力を見たかったのもあって(初ダブクロプレイヤーもいたので)、5人協力する展開で、ラスボスを倒してきました。
●自分にとって「ダブクロ」はやり慣れたゲームの一つでした。一方、今回のGMは「ダブクロ」経験は少なく、今回は初めて作ったシナリオとのこと。なので一つ一つのアイディアに新鮮さがあった。自分では思い付かなかった設定や、そこであれを持ってくるかの意外性にドキドキしました。
●どうしてもパーティープレイでバランスを作るものだと考えてしまっていたので、「PvP展開あり」「PCは全員オーヴァードだが、UGN所属でなくていい」というレギュレーションにはビックリ。てっきりダブクロのPCはUGN所属でなくてはならないと思っていたところもあったので……(ファルスハーツPCや、ステージ選択があるので「必ずそうでなくてはならない」とは限らないことも知っていたけど)。なので、組織に所属していないフリースタイルのキャラクターが何人も居た。今まで私の中でのダブクロにはいなかったキャラクターだらけだったので、本当にどうなるのか読めずドキドキの連続でした。
●「ダブクロ」は、「裏切り者を追い詰めるゲーム」というのが前提。なので裏切り者には何らかの事情があり、たとえ世間から見て悪でも犯人にとっては正義。正義と正義がぶつかり合う……ものだと思っていました。今回のシナリオでは、犯人は罪を犯した人間であることは間違いなかったけど、NPC全員が善人で、善人の勘違いが2つぶつかり合って事件が起こる……というものでした。
●勘違いと勘違いによる悲劇。みんな善人。罪は犯したけど反省もしている。この、倒すべきものがいないけど戦わなければいけない現象。面白い展開でした……! これはGMの言う通り、キャラクターの指針が違えばPvP展開もありえた。でもしなかった。それで良かったと思えてます。
●今回のPC5人はのんびりとお互いの利害を一致させて協力をしたので、争いは無く。平穏を求めて善人達を助ける、心あたたかい大人なメンバーでした。ほっこり。良かった。
●その中でも、ビシッと場を引き絞めるPC3がいたり。母性オーラと優しい言動で困った子達を包み込むPC4がいたり。世の中善意だけじゃない、スリルを求めるだけの危ない人間もいるんだぜ……とダークさを見せたPC5がいたり。裏表無く、弱者を守ると言いきる心地の良いPC2がいたり。魅力的な、大人な人達ばかりでドラマチックでした。
●GMの準備の良さに感服。「NPC全員分イラストがある」「NPCが多いから設定資料集をプレイヤー1人に1部ずつ配布」「登場人物が多くなるからそれぞれが何の感情を持っているか把握できる表を作成」「初心者もいるので、ルールサマリーを作成。キャラメサマリーも作成」。……こんなに至れり尽くせりなゲームで楽しませてもらって良いのかと! ちょっとこれは自分も見習わなければ!w
●「ダブクロ」の行為判定は楽しい。理解するまで大変だけど、戦闘は多くのダイスを振っても緊張感が続くもの。命中に唸ったり、防御の固さに泣いたり。モブ作成やセカンドアクションやら、それぞれ違う戦闘スタイルで一通り戦闘が見られたので満足です。
●「ダブクロ」で、いい子で優しくて曲がってなくて眩しすぎるNPC1(ヒロイン役。性別は男だったが)は初めて見た。自分の心の闇が晴れていく。いい子すぎて怖い。裏表無さすぎた。愛おしくてたまらん……!

 用意されたドラマに魅せられ、キャラクター達の落ち着いたムードに癒されたり感動し、戦闘では派手なダイスロールで楽しんだ。「ダブルクロスは面白い」と再認識させてもらえるセッションでした。

 個人的な感想と反省。
●≪アニマルテイマー≫+≪ハンドリング≫で、猫PCをやりました。念願の動物PC! ずっとにゃんにゃん言ってる30センチの脳味噌小さそうな生き物をしました。いつか「ダブクロ」でやろうと思っていたものをやらせてもらえて嬉しい。しかもPC1……! でも32歳男性なので、ちゃんと支障無く台詞は言える。楽しかったし、愛されて良かったー。
●常にシーンに登場するたび、1D10+5の侵食値上昇は、正直ヤバイ。やるもんじゃない。ただでさえ範囲攻撃+セカンドアクション要員なので侵食値は使うのに……。もしカツカツの戦闘、膨大な量の情報収集シナリオだったら使えたもんじゃないな。運が良かったので通常のバックトラックで終われたけど、本当に運良くこの夢を叶えさせてもらえました。超ラッキー。
●PvP展開はあるかもしれないと事前にGMが言ってたけど、PC全員協力プレイは個人的には幸せ。ちょっとシビアの世界で、絆の深さを信じて争いなく生きていくっていいじゃない。猫は平和を求めてるよ。
●だからこそ「ちょっとダークな思考の持ち主」や「厳しい小言を挟むタイプ」、「見守る聖母系」「明るく迷える子供を導く先生タイプ」など、大人なキャラクターは映えたなー。全員大人しいタイプの成人キャラだったけど、キャラ被りなく、静かなムードが楽しめた。……うっすらとハードボイルド感?
●ギャグには笑った。でも落ち着いた雰囲気でじんわりもきた。アダルティなセッションでした。
●にゃんにゃん言ってるのは楽しかったにゃん。32歳男性だけどにゃん。
 お気に入りのPCができました。もっとにゃんにゃん言いたいにゃーん

▼ガンドッグゼロ「暴走列車を食い止めろ!-後半戦」 2012.09.22 Saturday

 「ガンドッグゼロ」の前後編・後半戦セッション、プレイヤー参加をしてきました。
 爆弾を乗せ、ニューヨークの街に向かって爆走する列車を止めろという、戦闘特化シナリオ。今回も戦闘不能者が出たり死にかけたりしましたが、無事PC全員帰還でミッションコンプリートしました!
 前半戦セッションについては、2012年7月14日の日記参照。
●GM:コトイ
●PC1・ジン=フレデリック=エヴァンズ/PL:ピロ
●PC2・テオ=アルティーノ/PL:すずか
●PC3・マーシィ=ディ/PL:辰巳
●PC4・ジョージ=アルノー/PL:ユウ
●PC5・シルヴィア=イナガキ/PL:マーサー
 今まで色んなTRPGをプレイしてきたけど思う。一番ルールが好きなのは、「ガンドッグゼロ」です。声高らかに言える。「ガンドッグゼロ」の戦闘システムは面白い! 楽しかった!
●5人パーティー、戦闘特化シナリオだと事前に宣言されてからのキャラクターメイキングだったため、全員のキャラメは考えられるだけの最大火力を出せるもの。特に前線要員としてキャラメされていたPC1とPC5は、通常で7D6のダメージを叩き出し、耐久力60で周囲を守ったりと戦いのために作られたPC。……そのPC2人の装備を全て奪われ、想定していた力を半分も出せずにいた前半戦。ついに後半戦で、完全な力を出し切ることができました。
●戦闘特化シナリオのために作られた戦闘員の強さは、半端じゃなく強かった。PC2[アサルト/ガンファイター]のデザートイーグルは、プレイヤー本人が「チートだ!」と言うぐらい強かったし、PC5[グラップラー/ホーリー]の盾っぷりに「落ちない自信」を持って前に出ることが出来た。前に出て総攻撃を食らったら即死亡の「ガンドッグ」で、並大抵の攻撃を受けても平気だったのは特別感があってプレイしていて気持ち良かった。
●そのPC5をやったのは私なんだけど、一発当たったら死亡もありうる「ガンドッグ」の戦闘なのに「さあ! ダメージは全て私によこせ! 寧ろダメージください! さあ!」と誘い受けドMプレイが出来て楽しかった。「ガンドッグ」じゃ言えない台詞で楽しかった。
●48ラウンド以内に暴走列車を止めなければ、テロリストの用意した爆弾がニューヨークの街で爆発。そんなシナリオで、なんとか40ラウンドほどでクリアー。危なかった、スリリングだった。最後まで気の抜けないバトルの連続で、こんなに回復判定をしたのも致死判定をさせられたのも初めての「ガンドッグ」でした。
●「ガンドッグ」は死亡率が高いので、毎度1〜2度は致死判定はあるもんだとは思っていたけど、容赦なくテロリストが襲いかかってきて、人質NPCが何回も出てきては不利な状況を押しつけてきて、頭を使わないとなかなかクリアー出来ないような話だったけど、GMは決して意地悪すぎる問題を押しつけてこなかったのが面白かった理由の一つ。
●最初は「詰みゲーだ! 難易度高すぎる! これはゲームオーバーになれと言ってるようなもんだ!」と騒ぎましたが、そのギリギリ感に興奮してぎゃいぎゃい騒いでしまったようなもの。……実際、バッドエンドフラグが乱立してしまって「どうするんだよこれ」感は拭えなかったけど、それでも全員生還ハッピーエンドで終われたんだから、力を合わせて諦めず頑張って戦えばなんとかなるもんだ。
●死を隣り合わせの戦いは、生の実感をくれる。快楽主義のNPCが言うような(現に言われた)台詞だけど、まさにそれだったプレイヤー。
●こんだけ死にかけたのにクリアーできたのは、リワードポイントのおかげ。クラスアーツ復活のシステムは戦闘だけに集中してしまう「ガンドッグ」でTRPGの面白さを再認することができるし、戦術の幅も大きく広がる。もう無印の初版「ガンドッグ」で遊べなくなるぐらい、このシステムは輝きすぎている。
●戦闘に次ぐ戦闘で疲れはあるけど、またやりたいと思える素晴らしいセッションでした。もっと「ガンドッグゼロ」で遊びたい!

 少し反省点は、暴走列車事故を起こした犯人の動機に同調も反論もできなかったこと。「よく判らないけど(判らない訳じゃないけど)要は倒せばいい敵でしょ? OK」の方針で、戦闘に没頭したこと。戦闘特化のセッションってことで戦闘に参加できる態度であるべきだとは思ってはいるけど、任務絶対主義と完全悪の対決は……ちょっと浅くて、嫌。嫌だったけど、結局それに甘えてたのも事実。一応「人間VS人間」のお話だったから、もっと熱いドラマがあっても良かったな。

 個人的反省会。
●風邪を引きました。声が出なくなってました。ガラガラの、聞き取りずらい声でプレイさせてもらいました。熱も無く気分も悪くなく、ただ喉が不調だったので参加しましたが……参加者の皆さんにはご迷惑をお掛けしました。本当に申し訳無い……。でも、これで欠席したらただでさえ2ヶ月前のセッションの後半戦なのに、更に2ヶ月予定を延ばしてしまうことになるので、参加することで押し切った。体調管理は万全に。
●一番最新の「ガンドッグゼロ」プレイ記録で、自分は[グラップラー/メディック]のPCをやった。そして今回は[グラップラー/ホーリー]。キャラメのアンケートの際にグラップラーになることが決定してしまい、なるべく前回とは違うもの(回復役のメディックではない)を作ろうとしてホーリーを選択したんだけど……5人パーティーだったからメディックがもう1人いても良かったような。セッション中に、GMが恩恵でメディック能力の持ったNPCを2人も出してくれたから助かったけど、メディックは2人はいても困らないな。
●と言いつつ、完全前衛の二刀流ナイフ使い[グラップラー/ホーリー]は、自分の中では完璧なキャラメのつもり。投擲ナイフ装備の女性で、イメージ的には「月姫」のシエル先輩。代行者か。耐久力60で、ダメペナを受けるごとにリワードポイントを貰えるようにしたのでどんどん前に出る。「ガンドッグ」にあるまじきプレイが沢山できたので、みんなを守れて自分も活躍でき、大満足です。
●PC内に1人、劣化ロールを2回振った老人キャラがいた。今まで劣化ロールを気にしてGMもプレイヤーもしたことなかったけど……正直、しない方が得だという結論に。現役引退後のキャラクターは大変ドラマでは魅力的だったけど、効率を考えるならいるべきではない。今後シナリオに影響があるとき以外は、自分でも他の参加者のプレイでも「劣化ロール非推奨派」として唱えていこうと思う。それぐらい不利であって得がありませんでした。
 喉がやられて万全の態勢じゃなかったのが勿体無かった。もっと語りたかったなー!

▼アナザーワールドSRS「ビクティムガール0話」 2012.09.12 Wednesday

 新・長期キャンペーン「アナザーワールドSRS」のキャラクターメイキング会をしてきました。
 「ドロリア」が完結し(残すはおまけシナリオ的な外伝のみ)、「アナザーワールドSRS」で新しい長編シナリオをやりたいということで、新キャンペーンのキャラメ相談会をしました。
 仮称「VICTIMGIRL」。今回もシナリオに元ネタがあり、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」をアレンジした「アナザーワールドSRS」をする予定です。「まどマギ」を元ネタにしているとはいえ、あくまで「アナザーワールドSRS」のセッション。ループとか世界遣いとか異端者とか、その手の不条理に動く世界の歯車に振り回される少女達のキャンペーンにするつもりです。
●PC1・高良 しをん/PL:華
 「魔術師/異端者」の中学2年生14歳の少女。過去にちょっとだけ非行に走ってしまった、準不良少女。夜中、異端に襲われたところを「魔法少女」に助けられ、不思議な「魔法の使者」に契約を持ち掛けられてしまう。
●PC2・神白 鴉華羽/PL:雷
 「闘士」の中学2年生14歳の少女。運動神経抜群、元気で明るい、陸上部のスポーツ特待生。芸術家の幼馴染の男の子がいる。PC1と同じく、異端に襲われた夜、「魔法少女」として契約を結ぶ。
●PC3・永丘 燐音/PL:ピロ
 「闘士/霊媒師/処刑人」の中学3年生15歳の少女。古川財閥出身の、裕福な生まれの女の子。生徒会長をしている傍ら、教会のエージェントとしても活躍中。
●PC4・大十字 小鳥/PL:コトイ
 「感応力師/聖職者/世界遣い」の中学2年生14歳の少女。風紀委員的な、非行は絶対許せない規律と正義の中学生。不良の兄を失くした過去を持つ。

 大体のデータ打ち合わせと、NPC作成をしてきました。
 実際のプレイは2ヶ月後。でも明日にでもプレイしたいぐらいの、可愛くも強い4人の魔法少女を作っていただきました。
 とりあえず大体のシナリオ傾向は出来ている。あとは、PCを作成してもらってからデータを組む予定だったNPCを作って、シナリオを煮詰める。一気に複数レベル上昇するような、濃厚なシナリオをやりたいと思っています。思春期の少女達が思い悩んで絶望するようなキャンペーンになれたら良いなぁ。なんだって「まどマギ」だもんなぁ。魔法少女のように華麗に可憐に戦って、そこで何かがあって散っていくようなシナリオを……よし、頑張ろう。それにしても2ヶ月は遠い。このテンションを持続させるようにしないと!
 2ヶ月後までの宿題は、「僕と契約して魔法少女になってよ!」の台詞を笑わず、いかにシリアスに言えるか。女の子達の心を抉っても痛まないような強靭なGMになれるか。……頑張ります。
 絶望とか抉るとか言ってるけど、TRPGだもん、鬱シナリオでは終わらせない未来ある楽しいセッションにします。女の子達がわいわいできるセッションだもの、華やかさを大事にするぞー。

 キャラメをしていて思ったこと。
 そういや、14〜15歳ぐらいの女子限定のパーティーのセッションって初めてかも。そりゃそうだ、性別や年齢縛りのあるゲームでもやらない限り、大抵は男性PCを配置するし、適正年齢15歳以上のゲームが大半なんだからこんなパーティー編成にはならない。
 参加者さん達に見せる企画書を作る最中、「魔法少女は第二次性徴の女子とする(12〜15歳のPCにすること)」と打ちこんでいて……18歳女子すらいないんだ、とビックリした。「まどマギ」元ネタのシナリオをやると半年ぐらい前に考えていた筈なのに、15歳以下って相当幼いなと驚いた。普段ロリショタとか言ってたPCの年齢じゃないか。その15歳ですら先輩キャラなのか。中学2年生、14歳の女の子達が、女の子同士で思い悩む話をするのか。……これは難しい。重い。でもきっと輝く。2ヶ月後が本当に楽しみです。

▼ゆうやけこやけ「大好きだよ、おばあちゃん」 2012.09.11 Tuesday

 単発「ゆうやけこやけ」のGMをしてきました。
 あまりに久々すぎる「ゆうこや」プレイだったので、ルールも半分忘れてしまってた。でも簡単なキャラメとルールのゲームだったから、初プレイヤーさん達に説明してたら何となくルールも思い出してきて。3時間ぐらいの短いシナリオを楽しくやってきました。
●PC1・たまこ/PL:犬熊猫
 猫の少女。12歳。おばあちゃんの家に飼われている飼い猫。電話を取ったりお料理のお手伝いをしたりすること、みんなを嗜めることもできる、しっかり者のお姉さん。
●PC2・まんじゅう/PL:火種
 兎の少女。6歳。ふわふわした喋りと毛並みと、まんまるな最年少の女の子。のんびりした性格で、甘えん坊。でもみんなのためにお餅を作ることができる。ふわふわ。
●PC3・ちゃぼお/PL:51
 鳥の少年。10歳。鳥と言っても鶏で、常に走り回ったり叫んだりしている元気な男の子。朝は「コケー!」と鳴き、夕方も「アー!」と色んなところで鳴いている。元気過ぎる鳥頭。
●PC4・ふわり/PL:たみー
 幽霊の少年。9歳ぐらいに亡くなった男の子の霊だが、手違いで西洋人形(女の子)に入ってしまっている。そのため、ちゃぼおには女の子だと思われている。考えも言動も立派な男の子。
●PC5・頼王/PL:煌
 鬼の少年。10歳。一見普通の小学生男子の姿をしているが、帽子で角を隠している。古めかしく堂々とした物言いをする、俺様な性格。常に皆の中心で胸を張っている。

●PC6・るんば/PL:ろって
 道怪の少女。18歳という、変化にしてはやや大人だが一人立ちしていないので子供カウントの女の子。動く箒だが、名前は「るんば」。頼王の手下として、頼王といつも一緒に居る。

 トークゲームなので、参加プレイヤーは多めの6人プレイ。
 多すぎると話が回らなかったりするものですが、小さな子供達がわいわい遊んでいるのは楽しいもので。全員可愛くって「夢」の渡し合いが激しかった。可愛かった。「ゆうこや」はプレイするたびに心が洗われるなぁ……。
●「おばあちゃんと住んでいる変化達が、おばあちゃんの異変にワタワタする話」をしてきました。みんなを世話している一人暮らしのおばあちゃんの容態が……というもの。「ゆうこや」らしいシナリオで、初めてプレイする人でもやりやすいものをやってみた。
●シナリオを初めて読んで、概要だけで泣いてしまったGM。老人と動物と子供とか、それらが不幸になるとか、駄目だよ……。
●だから深く演出なんて出来ない。あまりキャラロールが得意ではないとかそんなことはおいておいて、病気で弱っていくおばあちゃんの演出なんて出来るか……。
●それだったら、元気になって励まされていくのをしたい。そう思ってしまい、「病気で倒れるおばあちゃんを看取るシナリオ」を「病気の予兆があるおばあちゃんを元気にするシナリオ」にしました。元から、フラグが立てばおばあちゃんを救えるシナリオだったとはいえ。闘病描写を中心にするのは、心が痛かった……。
●元あったシナリオとは違うものをしてしまったので、それがGMとしては残念だし反省。出来ないシナリオに挑戦して出来なかったので、自分の力量を見誤った。反省。
●でも「おばあちゃん、元気になって!」「おばあちゃんが元気になるために僕ら頑張る!」は、とても良いシーンだった。「おばあちゃんを元気づけるために、みんなでお鍋を食べよう」「美味しいお鍋を作ろう!」とか。大勢で、あまり食べられない食事をするとか。
●短いシナリオだし、盛り上がりもそんなに無いセッションだったけど、「ちょっとの幸福」を味わえたほのぼのあったかろーるぷれいんぐを楽しめました。
●こどもは……可愛い……。小さくてきゃっきゃしている動物達は可愛い……。ふかふかまんまる女の子達は可愛い……。元気な男の子達がわいわいしているのは可愛い……偉そうなことを言ったり叫びまくったり反論しまくったり、男の子は可愛い……。動く箒(でも名前は「るんば」)可愛い……。脱力するほど可愛いものを摂取した……摂取しまくってしまった……お腹いっぱいだ。

 感想が「可愛い」としか言えない。流石「ゆうこや」だ。
 オーソドックスな初心者向けシナリオをやったので、今度は長めで複雑な「ゆうこや」のシナリオがやりたいです。今度こそGMがちゃんとシナリオをこなせるもので、しかもテクニカルな話を。絶対するぞー!

 今度プレイヤー予定の「ダブルクロス」のキャラメも、プレイヤーさん達と集合して少しだけした。
 PvP前提の「ダブクロ」は初参加。とりあえずシンドロームは「ブラックドック/オルクス」をするつもり。「ダブクロ」も久々プレイだから、ちゃんと復習しないと。

▼アリアンロッド「ミラクルモンブランズ」第4話 2012.09.04 Tuesday
▼シノビガミ「楽園リアクト」 2012.08.18 Saturday

 「シノビガミ〜楽園リアクト」に参加してきました。
 公式シナリオ「楽園」をアレンジした、【使命】と【秘密】をシャッフルした企画物。しかも今回は6人プレイの、BLシナリオだー。
●PC1・白草 雪之条/PL:しゅうら
 「比良坂機関」だが、表の顔は清陵高校3年生。演劇部の衣装担当だが、文化祭でやる演目「ロミオとジュリエット」のジュリエット役の女子が部活をやめたため、急遽ジュリエット役に抜擢された男子。
●PC2・藤林 吉祥/PL:51
 「ハグレモノ」だが、表の顔は清陵高校3年生。演劇部の小道具担当。使命は、自分にとってかけがえのない仲間を守ること。昼寝大好きな、190センチ越えの大男。
●PC3・花海 一路/PL:マーサー
 「斜歯忍軍」だが、表の顔は清陵高校1年生。次期部長で監督。カメラ、ビデオを撮って確認などをする役割。文化祭を成功させるべく奮闘している。

●PC4・六樂内 夕哉/PL:なちこ
 「隠忍の血統」だが、表の顔は清陵高校1年生。演劇部で脚本を担当。眼鏡を掛けた真面目な性格の男子。使命は、演劇部のメンバーの好きな人が誰なのか調べる。
●PC5・由利 千夏/PL:MUMA
 「鞍馬神流」だが、表の顔は清陵高校2年生。ジャニーズ所属のアイドルで、文化祭の演劇でロミオ役をする。明るい王子様風な男子。ダンスや歌が得意。
●PC6・岬 美鶴/PL:すずか
 「御斎学園」だが、表の顔は清陵高校の理科教師。年齢不詳な男性で、少し自信が無い喋りをするため、部員達にからかわれてしまっている。使命は、早く家に帰ること。
 参加者6人とも、「楽園」は既にプレイ済み。掲載している「シノビガミ・リプレイ〜ロードムービーリアクト」のような、【秘密】と【使命】シャッフルが「楽園」でも本当にできるか、という疑問を実際にやってみました。
 出来ました。しかもBLシナリオで。良いシナリオになりました。……でも、つらかった……。アレンジとはいえ公式シナリオなので、ネタバレ無し感想です。
●BLシナリオということで、当然のことながら全員男子。なので「楽園」といえばあの【パーソナル秘密】が大変なことに……!
●「本当にこれ、クリアーできるの……?」と最初思いながらプレイスタート。中盤、「酷いことになってきたwww本当にこれwwクリアーできるのwwwww」になってきて、なんとかクリアフラグは無事回収。でも正直、「プレイできないことはない」でした。
●事故率は、元の公式シナリオ以上に高くなっている。それもあってか、無事クリアー条件が揃ったときの感動と言ったら。「いっそクリアーできなくても面白いww」と吹っ切れる心が必要。途中までそんな気持ちでやってた。
●出目が凄まじかった。「まさか出るとは思わなかった」の連続。シナリオに巧く辻褄の合わせるために出ているとしか思えないほど、完璧な展開。凄かった……。
●元々「4人プレイ+NPC2人で4サイクル」のシナリオを、「6人プレイで4サイクル」で1日オフラインセッション。長すぎた。時間が足りなかった。最後は駆け足になってしまった。途中で区切る勇気も必要だったな……おかげでとんでもない勘違いをしてしまったようで、ちょっと失敗。
●もっと長く、カップリング同士のシーンや戦闘がやりたかった……分割すれば良かったなぁ。登場した6人全員好きだったから、もっと色んな人と絡みたかったよ……。
●6人中2人が死亡を選択するという、逝ってしまう人と置いていかれる人に分かれるという、悲しいシナリオでした。
●既に「楽園」をプレイしていたメンバーだったので、前に自分で使ったPCを再利用してNPCとして登場させるという新たな遊び方が面白かったww 画面端で馬鹿なことをやっているかつてのPC達に笑わされることがたびたび。
●シナリオ自体は重かったので、前のPC達が馬鹿をしている姿が、本当に癒しだった……。
 登場したキャラクター全員が愛おしく、みんな好きなのに戦う、苦しい話でした。だけど傑作だったと思う。萌えたシーンも沢山あったし、笑ったシーンは数え切れない。

 BLとは関係なく「男子高校生同士の喧嘩」のシーンは、鳥肌が立つほど良かった。1人情弱なPCが最後まで事情を知らされず、エンディングで全部知って崩れ落ちるということも。
 良い話だった……それだけに、もっとじっくりと色んなシーンが見たかった。色んな人の話が聞きたかった。決定的に時間が足りなかった。残念でならない!
 次回また「楽園リアクト」をするときは、参加数を減らすか、もっとシーンをカットしていくかして楽しめる努力をしないと……。大好きなだけに惜しかったよぉ。

 うちのこの感想→うちのここと一路は、大変満足して終わってしまったので申し訳ないぐらいでした。好きな人と両想いになれて、生き残ることができたんだもの。幸せすぎて死ぬ。ああ、でも「好きだった人」には何にも出来なかったのはホント悔しい……。もっとみんなと話し合いたかった。ちゃんと相手とイチャつきたかったな、もっと甘いシーンが欲しかったなと欲求が溢れてる。セッション後にじわじわと心の中で想い人に、想いを馳せてます。あああ、もっと色んなことをしてあげたかったよぉ……。

▼アリアンロッド「ゼウス4話後半戦」 2012.08.17 Friday
 長期キャンペーン「アリアンロッドサガ〜ゼウス」の第4話後半戦プレイヤー参加をしてきました。
 先週、8月10日にプレイした前半戦の続きです。ラストバトル、クライマックスフェイズ、エンディングフェイズをしてきた、だけというのに1日作業だった。大変なラストバトルだった……。
●今回のGM・レンス/PL:MUMA
●PC1・トム/PL:51
●PC2・ロロ/PL:すずか
●PC3・シムーン/PL:マーサー
●PC4・エドガー/PL:ユウ
 詳しいキャラ紹介は8月10日のプレイレポにて。
●スクエア戦闘ルール使用でした。3年ほど前にやっていた闘技場キャンペーン以来のスクエア戦闘。スパロボ(ギガマキやらフレギアやら)的なグリッド戦闘が好きなので、わくわくしながらマップを見入ってました。
●トラップが得意なGMだったので、マップに何があるのかそれもわくわく。毎クリンナップにダメージがくるものから、突入したら大変なことになる系、フェイトに影響を及ぼすものに、タライが降ってくるタイプ……様々なタイプがあって楽しかった! トラップがしっかり設置されたマップでの戦闘は、緊張感があって良い。
●で、肝心のクライマックス戦闘ですが、全滅エンドでした。
●キャラロストもキャンペーン未完でもなく、戦闘で敗北しただけですが。敗北でした。
●なので、重要NPCの死亡、町の崩壊。
●残念な結果……でも、どこを切り取っても最善の策を選んだ筈だったから、この敗北は必然だったんでしょう。GMが完封したのでなく、ただただPC達が未熟だった。あともう少しで倒せたところを、単純なミスがいくつも重なって、残りの【HP】を削りきることができなかった。
●諦めず戦いきった、でも勝てなかった。悲しいし悔しいけど、とても楽しく充足感のある戦闘でした。
●でも、PC達の些細なミスが多かった……計算間違いや、単純な判断ミスは反省する。出目の低さばっかりは仕方ない。
●今回のシナリオでPC1だったトム(軽戦士系キャラメ)がただ一人戦って、避けて、戦っての連続。1回でも回避を失敗したら全滅という中、戦うこと7ラウンド。……よく7ラウンドももったよ。トムは頑張った。みんなもサポートに頑張った。でも確実に勝てる方法を持ってなかった。もっと改善しなきゃいけないところがある。
●敗北の後は、日常シーンを長めにロールして、次回に続けるようにしました。女子達はコイバナをしてみたり、男子達はダラダラ色気無く話してみたり。たとえ敗北したって、彼らの戦いはまだまだ続くよ!
●任務失敗だったので成長点が獲得できず、次回レベルアップができなくなったのも悔しい。なにより、救えたかもしれない命が救えなかったのは……良いドラマだったなぁ。そして悲しいドラマだったなぁ。

 いつ倒れるかもしれないドキドキの戦闘はホントに楽しかった! またトラップ沢山のスクエア戦闘がやりたい!
 高レベルの戦闘は楽しいけど、それに比例したつらさもある。そのつらさがまた楽しかったりするんだけどさ。勝てなくてシナリオ的には切なかったけど、物凄く満足感のある戦闘でした! 「アリアンロッド」は戦闘がほんとに楽しいー!

 さて、次回5話が……GM交代キャンペーンで、ついに自分がGMをする回。
 マスターシーンでそれっぽいことをちゃんと言えた筈。足りない情報は無い、筈。準備万端なので、後はセッション日が決まればすぐにでもGMが出来る! どきどきしてきたぞー。
▼ルリルラ「裏切り者の犬」 2012.08.15 Wednesday
 単発「ルリルラ・ノイシュタルトハイ」のGMをしてきました。
 何度もGMをしたシナリオ「裏切り者の犬」を、今回は「ルリルラ」でやってきました。
●GM・マーサー
●PC1・御貴乃 夢乃/PL:ひだね
 「高貴な生まれ」で「家宝」持ちの「人外」英雄。一人称が「我」で古風な喋り方をする、妖怪と人間のハーフ。パートナーのネユのことなら何でも許してしまうほどのデレデレ。最年長として4人をまとめるリーダー。
●PC2・ネユ/PL:としお
 「運動好き」で「おバカ」な「食いしん坊」の歌姫。14歳で、パートナーの夢乃のことを「われ」と呼んだり自分のことを「われ」と呼んだりと、ふわふわした口調の幼い性格。5年前、父が助けた男ととある村で再会する。
●PC3・アスティ=マルカトーレ/PL:せいさん
 「スナイパー」で「のーてんき」「眼鏡」な英雄。昔から自分のパートナーのエマとは家族ぐるみで付き合ってきた26歳の青年。エマのことを「俺のお姫さま」と呼ぶ。飄々とした性格の、アコーディオンの演奏家。

●PC4・エマ=ラーシャ/PL:さくら
 しっかり者で・がんばり屋さんの「ちび」で「どじ」な歌姫。長い赤髪を持つ18歳の。真面目で清楚な女性。1年前、旅好きだった祖父と死別したが、その祖父が好きだった土地に依頼でやって来る。
 最初が「ギガントマキア」で、「ベルファール魔法学園」やら「ポリフォニカRPG」やらでプレイしたのを今度は「ルリルラ」シナリオ変換。プレイヤーが4人とも全員「ルリルラ」初プレイだったので、チュートリアル的なシナリオにしてみました。なんとか全員楽しんでもらえて良かったー。
●久々の「ルリルラ」GMだったけど、何度もやっているシナリオだったのでマスタリングにも問題無く、やり慣れたシステムだったから躓くことなくすんなり終わった。色んなTRPGに手を出しているからルールの確認に時間を割いたり、シナリオを考えるために中断することはたびたび発生するものだけど……今回はすっきりしたマスタリングができた1日でした。
●キャラクターメイキングに3時間。セッション自体は4時間ほど。休憩を入れつつ、初めて「ルリルラ」をプレイする参加者4名に説明しながら、内容を楽しんでもらいつつ、謎も全部解決。完璧満点とは言わないけど、事故が起きることなくセッションを楽しんでもらえて……本当に良かった! 何度もやったシナリオでも、GMをやっていて楽しかった!
●シナリオは、マーサーGMらしいループシナリオ。「過去をやり直したい(同情の余地ありの)男が、とある事件を起こし、世界をループさせようとした。PC達はどうする?」という、実に私らしいシナリオ。オーソドックスな「一定時間が経過すると、とある時間に時間が巻き戻り、明日が来ない」シナリオをやったけど……改めて「ループシナリオが好きだなー」と実感。それと、「繰り返す時間よりも価値のある未来を掴もう!」と言ってくれるPC達が大好きでした。
●とある恐ろしい力に、人外(妖怪)の英雄が「人間には過ぎた力だ」を諭すシーンが良い。もう一人の英雄である現代的な青年は、「時間が巻き戻って世界が良くなるのはいいんじゃないの?」と肯定的な意見を一瞬言ってしまったのも、良いシーンだった。それでも結局、英雄2人とも「パートナーの歌姫が無事なら俺はどうなっても!」とデレデレしながら守るのが、胸が苦しくなるぐらい可愛かった……。
●歌姫2名は、子供らしい(でも「子供じゃない!」と言い張る系)ヤンチャな女の子と、大人しくもしっかり者の(でもか弱く守られてしまうお姫様的な)女性で、何をやっても可愛い。パートナーの英雄にどちらも惚れていて、口を開けばノロケばかり。頑張る女の子は可愛い。なおかつ、恋する女の子は可愛い。
●カップル2組がどっちもデレデレ。お互い何をしてもときめく2組。相方のチームを見ても「かわいい」としか言わない4人。実際かわいい4人。……可愛い分を摂取しすぎて、お腹が痛くなるぐらい、可愛い空間だった……。
●PCだけでなく、プレイヤーやGMまで獲得チェックを連発してしまうほど。
●「ルリルラ」って心があったかくなる、良いゲームだろ……。
●でも戦闘は、それなりにきつく。あと一発ダメージを食らってしまったら落ちてしまいそうなピンチや、もしかしたら蟲化してしまうほどの蟲の奇声攻撃の連続で、戦闘の楽しさもそこそこ味わえたかと。
●フルメイキング、胸が苦しくなるほどの萌え、苦しみ悩むシリアス展開、判定の駆け引きと奏甲戦。どの要素も取り入れることができ、大成功なセッションでした。
●PC4人は、事件の犯人を倒すことができ……「その罪を被る」という選択肢を選びました。英雄の決断がカッコ良かった。犯人と対峙する歌姫もカッコ良かった。ずっと手を繋いで顔を真っ赤にしてそうなカップル2組が、どこまでも可愛かった。
●「楽しかった!」「またやりたい!」「このキャラにまた会いたい」と言ってもらえるセッションにすることができたので、安心してまた大好きな「ルリルラ」のGMをする気になれました。これからも「ルリルラ」を遊んでいこうー。

 ループシナリオのGMをしまくっていたので、最近はちょっと応用が入ったループものをしてました。だけど、今回のシナリオは2007年に作ったもの。基本的なループシナリオができて逆に新鮮だった。初心に返るのって悪くないね。
 ラスボスは、「みんなを救うために犠牲を作ってしまう系キャラクター」でした。昔から私の萌えは変わっていないようだ……寧ろ、最近もっと酷くなってきたような。私は自己犠牲型博愛主義者が大好きなんだよ。「これで多くの人を救える!」と信じて泣きながら凶行に走るラスボスが大好きだ。数年前の私、今でもツボな良いボスを作ったな……。
 PC4人とも愛おしくて、暫し彼らのことを考えるだけで糖分過多になりそう。「ルリルラ」は幸せな恋愛分が補給できる良いゲームだな! デレデレの恋愛(葛藤もいいが、ゴールインして障害が無くなったラブラブの男女カプ)が好きなGMにはご褒美のようなチームでした。いっぱいの幸せをありがとう。
▼アリアンロッド「ゼウス4話」 2012.08.10 Friday

 長期キャンペーン「アリアンロッドサガ〜ゼウス」の第4話前半戦プレイヤー参加をしてきました。
 5人の参加者がGM交代制で、「四天王」をテーマにアルディオン大陸のフェリタニア特務隊のシナリオをこなすというもの。ついに第1話から登場していた青年四天王の正体が、明らかに。
●今回のGM・レンス/PL:MUMA
 グラスウェルズ出身の、「ノーバッド」という刻印が刻まれている特殊なエクスマキナのメイド。四天王によって、操られ、どこかに連れ去られてしまう。どうやら四天王と誘拐されたレンスはゴルフォードに居るらしい。ナヴァールからの任務もあり、ゼウスはトムの故郷・ゴルフォードに向かう。
●PC1・トム/PL:51
 ゴルフォート出身の、ヴァーナのシーフの女の子。10年前のトモダチから貰った帽子を置き、現在の仲間達から貰ったお花のカチューシャを付けるようになった。そこに現れた、10年前のトモダチ。「酷いこと」をするトモダチに、トムは失くした過去ごと挑むことに。
●PC2・ロロ/PL:すずか
 フェリタニア(元アヴェルシア)出身の、ドラゴネットの見習いフォーキャスター男子。自国の外には一切出たことがない箱入り貴族だったので、大森林に大苦戦。居なくなってしまったレンスほどではないが、細やかな魔術を武器に、今回の任務に挑む。
●PC3・シムーン/PL:マーサー
 レイウォール出身の、フォーキャスターの32歳男。ナヴァールから与えられた任務のためにゴルフォードに向かい、レンスの行方、四天王の行方、事件の真相を探す中……トムに「トモダチと本当に戦えるのか?」と投げかける。

●PC4・エドガー/PL:ユウ
 カムロート出身の、騎士志望だったプリーチャー男子。ついに名馬を購入。商人の生まれらしくお得意の話術を持って、ゴルフォードでの情報収集で活躍する。居なくなってしまったレンスのことがとても気掛かりだが……。
 GM交代制セッション・まわしGMのキャンペーン4回目でした。
 ついに「ゼウス」の中間地点。シナリオも第1話から登場していた重要NPCの過去に迫るもの。なので第4話は前後編に分かれてのスタート。前半戦は、情報収集メインでした。
●四天王の正体、真の名前、彼の過去、これから起きる事件、待ち受ける強敵。怒涛の展開を、膨大な情報を引き出す探索パート。
●次から次へと出てくる話が、聞いていて気持ち良かった。単なる受け身じゃなかったのが、特に。
●キャラクターが定まってくる3〜5話の情報収集って、中の人がというより、キャラがちゃんと話に耳を傾けるから楽しい。心を痛ませながらも、聞かなければならない話を聞く……とか、何度も積み重ねなければできないし、しかもじっくりと聞き入ることができる濃厚のシナリオだったからこそ。
●今回のシナリオは、テーマが「戦争」というものだった。だからキャラ全員が重い話を、魂を乗せて話していたのが楽しかった。
●「戦争って何?」の討論は、アルディオン大陸を舞台にしたキャンペーンだったら絶対すべき。それぞれのお国柄が出て、とても興奮した。私がトークバトルが好きだからってのもあるが!
●テーマがテーマで、四天王の正体やら隠された謎やらが出てくる回だったので、全体的に重苦しい話だった。これがどう変わっていくのかが、また楽しみ。
●リプレイ収録に入れたつもりが入ってなかった日常シーンをやって、一部華やかに! 楽しくみんなで笑い合っているシーンは必要。それが一番楽しいもんだし。
●後半戦は、戦闘とダンジョンがメインになるらしい。GMからまさかの「トラップについて」のルールサマリーを渡され、「今回の戦闘はスクエア戦闘をする」ということなので、第1〜3話とは全然違う展開になるんじゃないかと、今から楽しみ!

 後半戦セッションは、1週間後です。
 1ヶ月以上後だったら「次が楽しみだなー」って思えるぐらいなんだけど、たった7日後に続きが出来るかと思うと……「早く来い!」と待ちわびしくてたまらない。

 以下、個人的反省会。
 自分がGMをするとき用のフラグを、忘れず撒いた。やりたかった問いかけも、時間を取らせて頂いた。どっかで言っておかなきゃいけない一言も、ちゃんと言えた。あとは無事、ダンジョンで生き残る! 死なずに頑張る! やり忘れたことは無い筈なので、GM渾身の戦闘に無心で挑めると思うと楽しみで楽しみで。来週が待ち遠しいなぁ! 来週になる前に、この前半戦を少しでもリプレイ作れたらと思う。無理はしないけど、オープニングだけでも形に出来たら良いな。そしたら後半戦セッションを始める時の、テンションアップになれる!
 自キャラ・シムーンの感想→一人ぼっちが本心から楽しすぎて、輪の中に入るのが苦しくなってきた。楽しい……もう混ざらなくていい……。自分の萌えで、気まずい空気を作ってはいけない。でもこれも全部伏線なんだ……って、便利な言葉だなぁ。現状を続けます。日常シーンがもう一度やりたいかな。みんなでわいわいしているシーンが欲しい。そこにシムーンはいらないが。……4話で出来なかったら5話で考えよう。

▼アナザーワールドSRS「アポクリズモスピリア」 2012.07.29 Sunday

 単発「アナザーワールドSRS」セッション、GMをしてきました。
 近頃何かと「ループ成分が足りない」と口にしていて、なんとGMをやらせて頂ける機会ができたので、単発セッションに3名のプレイヤーさんにご参加してもらいました。
●GM・マーサー
●PC1・鏡原 恭介/PL:MUMA
 「狩人」特化レベル8の15歳少年。CVイメージ:緒方恵美。様々な分野に手を出す「古川財閥」の分家・海運関係に強い鏡原家の、跡取り息子。人の上に立つことが約束されたお坊ちゃん。「従者」と言えるほど慕ってくれて仲の良い親友を連れている。交渉術に長けた、冷静沈着な美少年。
●PC2・小森 アコ/PL:すずか
 「領域遣い/世界遣い」の16歳女子高生。CVイメージ:能登麻美子。職業は「魔女見習い」で、山の奥で隠れて住んでいる、引っ込み思案な少女。いつもフードで顔を隠して、ワタワタ落ち着きがない。扱う能力のレベルの高さから、何度もロリに力を貸している。
●PC3・フランゼリカ=シュタイン/PL:ピロ
 「感応力師/聖職者/稀人」の、フランケンシュタイン12歳少女。CVイメージ:金田朋子。博士によって作られたフランケンシュタインで、とある聖職者の死体から作られている。外見は可憐なロリータ姿の少女だが、一人称は「オレ」で、ややカタコトな男性口調。PC2のアコと同じく、ロリとは女子会をしあう仲。
 8レベルという高レベルセッションです。高レベルにも理由があるシナリオにしてみました。
 今日、参加者さん達が集まってからのキャラメ、し終えた後のセッションという予定でした。ボリュームがありそうなので、始まる前に「8レベルを即座に作るのは嫌じゃなければ……」とGMはお願い。すると快諾。プレイに慣れた皆さんのおかげで素敵なPC3名が集まり、上級者向けのセッションを楽しんできました。
●元ネタは、Leafのパソコンゲーム「鎖」と、アテナのスーパーファミコンソフト「夜光虫」。船の中で事件が起こってパニック、生き残れるかがテーマのシナリオでした。
●キャラメ段階で「高レベルの能力者」を作ってもらったのは、戦闘特化のシナリオのためなく、とあるネタのために「初心者ではない人達」をやってもらうためでした。けど「何度も異端討伐の依頼を受けているキャラクター達」だというのに、全員少年少女。全員可愛い系だった。そして可愛くて強い連中だった。なんだって。
●ネタというのが、「高レベルの経験者が低レベルの初心者にどう対応するか」というもの。
●それと、「事件が起こったらループして無かったことをするアナザーワールドSRSの、世界観の暗部をつついた話」というもの。
●「実はレベル高く作ってもらったのってそういう演出だったんだよ」、という参加者さん達にちょっとした驚き(裏切り? 意外性?)を提供……したかった。少しでもそれらが与えられたら、良かったんだけど……ど、どうだろ。
●PC編成について。キャラクターの個性はもちろん、データの組み方が完璧だった。狩人一点特化の恐ろしい強さ、前線領域遣いの爆発力、全体MP回復(大)の安定感。「その組み方があったか!」と目から鱗のキャラメ。「流石、上級者!」という強さでした。ちっとも勝てなかった。
●まさか出るクリティカル、バッドステータス転倒の活躍、敵の判定をPC達が何度も振り直しをさせて失敗に導くなど。今回の運は、PC達が全部持っていった。
●ちょこっと設置したリドルを、PC1が数秒で解いてしまったときのポカーンさよ。……リドルの難易度って判らぬ。
●シナリオコンセプトが戦闘特化ではないとはいえ、戦闘で楽しんでもらいたくて敵を動かしていました。が、GMが考えていた以上に敵のスペックを発揮できなかった! 凄い残念、完敗! 普通にやったら超勝てない敵、超強い演出をしておきながら、大ダメージを叩きだす8レベルPCと、すぐに全快させる回復屋に、一度もギャフンと言わせることができなかった……悔しくてならない。
●「一度もHP回復特技を使わなかった」と言われてしまったのが、悔しい。「一撃死できるほど強いスペックなんだよ」と脅しをかけていた敵なだけに、何もできずにPC達の作戦に負けてしまったのが……悔しい悔しい!
●まあ、そんな感じで真剣に強い敵を作って、勝てない敵にどうすればいいかを悩んでもらう予定だったけど、完敗。でもいいんだ、その敵はラスボスじゃないから。
●ホントのラスボスは、違うところにいたというオチ。ラスボスとの戦いは、話し合いで解決……という、私が一番好きなタイプのTRPGシナリオをやらせていただきました。「ルリルラ・リプレイ〜異次元メルト」の2話や、「ゴーストハンター・リプレイ〜パラドックスの椿」の6話、「迷宮キングダム・リプレイ〜夢魔炎上」の最終回と、同じようなものです。データで戦い合うのではなく、今までの経過があって、どうこれからを変えていくか、キャラクターが悩んで結論を出すタイプのシナリオ。大好きです!
●その、トーク重視のラスボス戦が……本気で痺れて。久々にTRPGセッションで「ゾクッ」と背筋が震えた言葉を聞きました。「カッコイイ!」「カワイイ!」や、「好き!」「萌え!」とファンコールするプレイは色んなセッションでしてきました。その気持ちは、色んなキャラクター達への愛に間違いないです。面白かったセッションを毎回やらせていただいてます。……でも、今回は「ゾクッ」と震えた。「ザクリ」と胸に突き刺さる強烈な一撃があった。「じわり」と滲むものがあった。感動でした。
●ラスボスは言葉を失うし、ロリもロクなフォローできないし、高坂は慈しみを込めて優しくしちゃうし……。GMはダメージを受け過ぎた。精神ダメージを。
●一度はやってみたかった、「アナザーワールドSRS」の暗部。既に何人も「AW」でPCを作ってくれて、色んなシナリオに参加してもらった皆さんに、このゲームのメインテーマである「ループという現象の闇」の話をぶつけられて……予想以上の答えと展開が返ってきて、それでもPC1が向かってくれて……嬉しかった。このゲームを作って良かったと思えたし、やってもらえて幸せだと思える、そんな満足感のあるセッションでした。
●「ループシナリオRPG」だけど、ループをしないシナリオ。……あれ、元々は「ループ分が足りない」と言ってたからの立卓じゃなかったっけw
●救えない人が出る、暗いシナリオでした。でも一度はやりたかったシナリオでした。そんな製作者のGMの我儘に付き合ってくれた参加者さん達に感謝が止まりません。予想以上の返しと、救えないエンドでも明るく進んでいく結末に、GMは涙が出そうになってたのは、内緒です。
●PC1とNPCは、どう成長していくんだろうなぁ。どう変わっていくんだろうなぁ。……なんだか予想をするのが怖くなる、考えさせられる話でした。
 
満足のGMでした。
 プレイ感想が正直不安だったけど、それでもプレイヤーさん達が「楽しかった」と言って貰えてホントに良かった・……。その後もルールブックを見直したりキャラメの話をしてくれて、助かった。「一度はやりたかったネタ」と言いつつも、途中で苦しかったのは正直あったので……。
 不安には思いつつも、でも何度も「ループシナリオRPG」をやっているんだから、「ループについて本気出して考えてみた」系のシナリオはやってみたかった。上級者の卓でやりたかった。予想以上のトーク戦闘でした。これでほっとして今日も眠れるw

 古川財閥ネタで大盛り上がり。PC1の少年が「古川財閥」の新分家の少年だったことから。
 「古川財閥に足りないものは何だろう?」「次はどんなキャラを古川に入れるか」などなど話せて楽しかったー。もっと広げていこう、どんどん作っていこう、世界設定! こういうみんなで作る感が楽しいね。もっとAWやりたくなって幸せな1日でした。
 オリジナルTRPGでもリプレイを作り続けて良かったなぁ。そして今回も絶対リプレイ作ろうっと。また作りたいリプレイリストが増えたけど、ゾクゾクするほどの思い出を記録に残しておかなければ!

 今回の反省。
 数ヶ月前のセッションでもしたことなのに、またしてしまった……「疲れてorお腹が減って、疲れてしまってグデグデになってしまう」。
 今度から絶対にセッション中でも軽食を取ろう! おにぎりや野菜ジュースを用意して、すぐ口に入れられるようにしよう! 「もうすぐ終わるから」と我慢しない! 3〜4時間経ったあたりからテンションが下降してたのに気付いておきながら。ううん。凄く反省しているので今度のGM、プレイヤー参加は元気になる準備をしてから臨みます。

▼モノトーンミュージアム「森の少女と優しい龍」 2012.07.21 Saturday
 単発「モノトーンミュージアム」セッション、初プレイヤー参加をしてきました。
 念願のモノミュ初参加でした! WEB版を見たときから前々から一度はやってみたかったSRS、というか一度やっておかないとよく判らないままになってしまう複雑な世界観のゲーム。モノミュの長期キャンペーンでGMをやっている方にサンプルシナリオ「森の少女と優しい龍」で説明してもらえて、お勉強になりました。5人ハンドアウトのシナリオを、3人プレイで参加。でもGMのバランスが良かったのか、4時間無駄なことなくすんなりとプレイしてくることができました。
●GM・なちこ
●PC1・カルル/PL:ゆるめ
 「其達/戦人/日陰者」の黒猫。自称「未来の大怪盗」。先祖の伝説(何割か嘘が混じるが)を語り、自分もお宝を探し求めているという、まだまだ低レベルの盗人。「霧の森」でお宝が手に入るという御標に「オイラの時代がキタにゃ!」と意気揚々にその場に向かう。が、そこにはお宝は無く、龍に育てられた人間の少女が居た。
●PC2・リズィ=バタァ/PL:マーサー
 「戦人/童子」の衛兵幼女。7歳の自称「聖なる勇者」。甲冑を着るのでなく甲冑に着られているような子供で、男勝りな単語喋り。「霧の森」の龍が助けを待っているという御標を受け、意気揚々にその場に向かう。が、特別困っていることなど無さそうで……。
●PC3・ホロー=アルディート/PL:ろって
 「賢者/術者/僧侶」の19歳巡回聖職者。甘いものが好きなお姉さん。真面目で常識人、何かと頼られてしまう損な性格。立ち寄った国の僧侶長に「悪しき森の王を捕らえよう!」と持ちかけられ、あれよあれよと龍討伐の加わってしまうが……。
 流石、基本ルールブックに掲載されているサンプルシナリオ。一度プレイしてよく判らなかったところが理解出来ました。
 初めてモノミュのルルブを読んだとき「これ、何するゲームなの?」「単語が何が何やら。どういうことなの?」と思ってしまい……プレイした人には「プレイすれば判るよ」、リプレイを読んだ人には「リプレイを読めば判るよ」と言われ、微妙に苦手意識があったのですが、実際プレイしてみたら……大納得でした。何故か理解できた。ただ、文章では理解できなかった。読解力の問題? でも状況を体験してみなきゃ判らなかったんだ……ふしぎ。
●ルルブが綺麗。イラストがどれも美しい。だから本屋で手に取りやすい。絵も沢山掲載しているのでイメージが湧きやすい。ビジュアル重視なのは魅力的。
●「おとぎ話をモチーフにシナリオを作る」というテーマは、女性的繊細な美しさが醸し出されていて良い。ふわふわしすぎた印象でちょっと迷うことはあるけれど。
●キャラクターシートも綺麗。ロゴも可愛い背景もカッコイイ! きらびやかすぎるようにも見えるけど、ルールブックはとても読みやすい。
●普段発売されているSRSと違って、特技の習得方法がレベル乗算方式。「アリアンロッド」みたいなやり方で、好きな特技が好きなだけ取れるというタイプ。SRSにありがちな「配分が同じだとほぼ同じPCしか作れない」現象が無くなった。これが凄いありがたい! 感動。
●えらく↑の特技習得方法が気に入りました。SRSのレベル制限が嫌だったので、キャラメの自由が広がって良いルール改変だな。レベルアップの際の特技習得は、レベルを上げたクラスの特技を選択しなくても良いというのも良い改変。ただ、従来のSRSに慣れていると少し特技数の確認作業が面倒に思えるかも。
●使いたい放題の必殺技「逸脱能力」が面白い。制限無く使える必殺技なので、ド派手な攻撃が何度も繰り出せる楽しさがある。敵がどんなに大ダメージを出してきても、これもまたいくらでも使える必殺技で防御。どこまでも派手。でもゲームバランス崩壊を起こさない、絶妙な代償の大きさ。限られた手段で戦い合うシャード合戦も楽しいけど、思う存分使える必殺技合戦の爽快感と言ったら。
●逸脱能力が固定されておらず、どんなものでも使えるという……懐の広さも良い。
●普通、「制限無しで使える必殺技」なんてゲームにならなくてつまんないだろ……でも、そんなこと全然無かった。そういや「ダブルクロス」の戦闘でも同じことを考え、思い返したっけ。誰かが「ダブルクロスSRS」と言っていたけど、その通りだった。
●バックトラップのやり方も無理ないルールで、計算しやすい。目標の値が9以下で、10以上だとPCロストの可能性……この数値が絶妙。戻ってこられるか&NPCが使った逸脱能力の数の分だけ難易度が下がるというルールも判りやすい。この手のPCロストに関するルールは判りにくいゲームが多い中、単純だけど無難な方法になってる。
●ダブクロと違って10面体じゃなく6面体だから、期待値が算出しやすいんだ。だから無理して成長点を捨てる危険性が少なくて……ダブクロよりずっとやりやすいのは嬉しい。
●チャートがどれも親切設計。追加ルルブの表(逸脱能力表、戦闘チャート、バステ一覧などなど)が完成度高くて、安心してプレイできる設計。今までこんなに「痒いところに手が届く」ルルブが無い。A5は見やすいし、コピー取りやすい! 基本ルルブにしてはやや高価だけど……。
●特技の取りやすさ、逸脱能力のド派手な戦闘の楽しさ、それでも壊れないバランスの良さに……モノミュは戦闘がやりたくなるゲームだと思った! もっとPC達を戦わせたい!
●噂に聞いていたけど、壊滅的な誤字の多さは本当だった。サンプルシナリオを読んでいるGMですら指摘するという。そんなにかよ。それに雰囲気重視すぎて、漢字が読めない。「其達」がせめて「其等」なら「それら」と読めたのに……あと「戦人」と書いたら「せんと」もしくは「ばとら」と読んでしまう。何度プレイ中に「ばとら」から訂正したか。
●サンプルシナリオのヒロインのイラストが、「デスマーチ」のアキナちゃんにしか見えなかった!ww 野性味溢れるアキナちゃん、可愛いな!www
●逸脱と御標のシステムが最初判らず、セッションを止めてしまいました。申し訳無いぐらい混乱してしまった……。でも、途中情報収集ターンで「NPCのとあるギミック」が異形と御標のルールを理解させるものでした。だからプレイ後には「モノミュってどんなことをさせるゲームなのか」完全に把握できた状態になりました。スッキリした形でエンディングを迎えることができて良かったー!
●「歪み表」って、デウスエクスマキナチャートか。
●剥離値を上げて、表を振って、死んだ。それをまた剥離値を上げて、表を振って、生き返った。無限ループって怖くね?
●ペナルティの上下、激しすぎないかな……。あんまりペナルティぽくないものから、生死に関わるものまで、振り幅が大きすぎる気が。ライフパス消失って初めて見たわ。
●ふわふわした世界観、よく判らない専門用語にちょっとマイナスイメージでしたが、キャラメにえらく感動し、NPCのギミックに納得し、逸脱能力が飛び交う戦闘が本当に楽しかったので、超満足のセッションでした。プレイできて良かったー。
●でもやっぱ、何も知らない人にモノミュの説明はなんかしづらい。
●GMしたくなるゲームでした。ちゃんと世界観が理解できたから、じっくりとデータにも集中できる。戦闘は楽しいので2度ほど大規模なぶつかり合いができるセッションがやってみたいな。
●シナリオの感想。NPCクリストフが憎めない。寧ろ愛せる。自分が正だと信じて戦っているだけの人で悪い人じゃないのに……倒すしかない悪役だなんて辛い……。
●SRSシリーズの中では1、2を争う個性の強さだと思う。既にサプリメントやリプレイが2〜3冊出ているようで、人気と製作者側の愛、推しが納得できる一作だった。
●GMさんに「ループシナリオとかいかがですか?」と言われて、やってみたいと思えるぐらいに今日モノミュが好きになれました。良かった。GMになって多くのデータが扱いたいな。……あれ、特技習得と戦闘が楽しいと思ったのに、カロリーの高いループシナリオなんて作れるんだろうか。どっちつかずになりそうだな。それなら私は戦闘で楽しむ方を作ろうかな。
●まずはルルブを買うところからだけど、それにしても2500円は最近の文庫ルルブが多い中、買い渋る一番の理由だと思う。でもA5サイズのルルブの使いやすさを知ってしまったので非難できないや。


 超個人的な感想。
 自作TRPG「アナザーワールドSRS」と似た設定がいくつも見当たって、なんだかもにょもにょする。びっくりするぐらい、世界設定にとても似通うものがある。2つや3つのネタ被りならともかく、5つや6つも同じネタが書かれていると、流石に微妙な感覚が拭えないな。おそらくモノミュの作者と「アナザーワールドSRS」開発スタッフは同じものを食べて育ってきたんだ。怖いなぁ。
▼ガンドッグゼロ「暴走列車を食い止めろ!-前半戦」 2012.07.14 Saturday

 「ガンドッグゼロ」セッション、プレイヤー参加をしてきました。
 シナリオ名は「暴走列車を食い止めろ!」。その名の通り、暴走した列車を止めるためのセッションをしてきた……のですが、あまりに高カロリーなシナリオだったため、半分にもいかず、前後編化することに。今のところ戦死者無しです。致死判定は3〜4回やったしHP1からのスタートも若干名いるけど。
●GM・コトイ
●PC1・ジン=フレデリック=エヴァンズ/PL:ピロ
 メディック/ネゴシエーターの40歳男性。日米ハーフ。娘のようと言えるほど年の離れた病気の妹(18)がいる、ややシスコン気味の男。
●PC2・テオ=アルティーノ/PL:すずか
 アサルト/ガンファイターの32歳男性。女性は口説くのが礼儀と思っている、典型的な軽薄なイタリア男。改造銃を操る凄腕ガンファイター。
●PC3・マーシィ=ディ/PL:辰巳
 コマンダー/ガンファイターの35歳女性。アメリカ人のドジッコリーダーの女性。ギャンブル仲間の男性に言い寄られているが、「特徴:フラグの畑を耕すこと」。
●PC4ジョージ=アルノー/PL:ユウ
 メカニック/ハイローラーの57歳男性。ドイツ系アメリカ人。現役引退しタクシーの運転手をするなど落ち着いた生活をしている男性。18歳の娘がいる。
●PC5・シルヴィア=イナガキ/PL:マーサー
 グラップラー/ホーリーの32歳女性。格闘家宗教家の日系アメリカ人。二刀流の投擲ナイフ(黒鍵とかなんとか)を操る女性グラップラー。
 高カロリーでした。が、シナリオは半分もいってないと思われるところで中断でした。
 キャラクターメイキング打ち合わせに時間を取ったこと、戦闘に慣れるためにシナリオ開始前に模擬戦をしたこと、守るべきNPCを演出するために濃厚なオープニングシーンを行ったこと……色々時間が足りなくなる理由はありますが、どれも省略することはできず、やむを得ず前後編に分割ということになりました。
 「爆発物を積んだ暴走列車を止めろ」という燃えるテーマだけど……燃えてる場合じゃなかった。灰になりかけている。
●「ガンドッグ」は戦闘が楽しい! 行為判定が楽しい! いくらパーセンテージが余裕で成功しても、達成値が低かったら勝利できないというシステムが、どんなに時間が経っても緊張感のある戦闘を楽しめるから楽しい!
●TRSが楽しい! 常に状況が変わる追いかけっこで、TRS攻略者は主人公として華やかな活躍ができる。判定の主役になっていない人も、支援者として援護に忙しいから暇じゃない。いくらでもサイコロを振りたくなるふしぎ。
●リワードポイントが楽しい! 戦闘重視だった「ガンドッグ」という要素にキャラロールで得られるヒーローポイントシステムを導入することで、どんどん必殺技(クラスアーツ)を使って派手な戦いを仕掛けられる。GMも一発のデカイ攻撃を耐えるために派手なデータやギミックで応じられる。それに、キャラロールをして楽しくない訳が無い。
●戦闘ルール、特別ルール、2版で加わった新ルール……どれも楽しくてやり甲斐がある。プレイすればするほど「ガンドッグ」は好きになっていく! 「ガンドッグ」をもっとやりたくなってくる! 元から好きだったけど改めて好きだと叫べます。
●以上が、シナリオ開始前の模擬戦をやっての感想。楽しかったー!
●しかし「シナリオが半分いってない」と書いてある通り、キャラクターシートのデータを使う前にセッション前半戦が終わってしまったので……不完全燃焼気味。このモヤモヤは後半戦に期待。
●模擬戦では大活躍したので今日は満足している。PC2・テオとPC5・シルヴィアまだモダモダしている。早くキャラシに書いてあることをシナリオ中に使いたいー、戦いたいー、じたばたー。
●というのも、戦闘特化前線系のPC2とPC5が、「犯人に捕まり、身ぐるみを全てはがされてしまう」というスタートだったため……折角用意した戦闘特化スペックを発揮できない。ああ、フラストレーション。
●ミッション開始から2〜3時間経っても、装備が整わないPC2とPC5。
●ミッション開始直後、戦闘不能になるメディックPC1と、メカニック(列車の運転、外部に連絡を取るための通信、爆発物処理を一手に担う)PC4。
●列車運転&爆発物処理をするPC4が死んだらゲームオーバーのこのミッション。なのに開始直後に戦闘不能。
●HPを回復する行為はメディックしか行えないと言われている「ガンドッグ」というゲームで、メディック開始直後に戦闘不能。
●詰んだ。ゲームオーバーという字のゲどころかオぐらいまで見えていた。
●しかし、PC3のコマンダーが、ハンドガンでまさか6・6・6・3という高ダメージを叩き出すなど神業を発揮。なんとかゲームオーバーを回避。今日一番輝いていたまさかのハンドガン。
●初戦闘、開始数分、死亡を回避するために……実際のシーンでいうとたった10秒のところに30〜1時間近く悩むプレイヤー5人。一体どのデータを使えば致死判定に成功するんだと考えること数十分。その結果……コマンダーの運の良さに全員が引きずられてか、何とか死亡者は初手で出ることはなく、シナリオを始めることができましたとさ。
●GM曰く「前日にデータを沢山用意してきたけど、使ってない。プレイヤーが悩んでいるだけだったから」。
●メカニックとメディックが死んだらゲームオーバーなセッションで、初手でメカニックとメディックが死んだんだから……そりゃな……。

 この時点で私は疲れてしまったので、前後編分割はありがたかった。と言っても私は私が作ったキャラシをそれほど使えてないんだけど。どうやれば死なずに済むのか悩むのに四苦八苦しすぎて。高カロリーで疲れた……楽しかったし盛り上がったけど、疲れた……。
 次回も死亡フラグしか見えないけど、全滅も全滅で楽しもう。戦闘が飽きないゲームなので、全滅になるぐらい激しいぶつかり合いは楽しいのです!

 反省会もじっくり出来たし、おいしくご飯も食べられたので、色んな意味でカロリーの高いゲーム1日三昧でした。ハッシュドポテトおいしい。アボガドおいしい。

▼アリアンロッド2E「Re0話」 2012.06.17 Sunday
 初めてGMをする「アリアンロッド2E」の長期キャンペーン、キャラクターメイキング相談会をしてきました。
 キャンペーンタイトルは「アリアンロッドRe」。ヒラコーの漫画「ドリフターズ」を元ネタに、歴史上の偉人達が大崩壊時代のアルディオン大陸に飛ばされてしまって国取り物をするという企画。4人ずつ2卓の8名がPvPをするという大企画です。2年ぐらい前に言い出して、1年以上前にメンバーを募集してついに始動。企画始動から2年、参加者募集から1年、打ち合わせから2ヶ月、ついにこの日、メンバー8人全員集合のキャラメができました。セッション開始は2〜3ヶ月後だけど、着実にやりたい卓には近付いてるぞ!
 以下、荒廃したアルディオンを駆ける偉人達の紹介です。R卓(レイウォール出発組)とe卓(エストネル出発組)が対決していきます。
●R卓PC1・大津皇子/PL:MUMA
 ウォーリアのヒューリン。飛鳥時代の皇族。天武天皇の皇子。
●R卓PC2・ワトソン/PL:犬熊猫
 アコライトのフィルボル。シャーロック=ホームズの友人の軍医。
●R卓PC3・ランプの魔人/PL:なちこ
 メイジのエルダナーン。アラブ世界の人ならざる精霊。

●R卓PC4・サー=ケイ/PL:ピロ
 シーフのヒューリン。円卓の騎士。アーサー王の義理の兄。
●e卓PC1・コンスタンティヌス11世/PL:辰巳
 ウォーリアのヒューリン。ローマ帝国最後の皇帝。
●e卓PC2・エジソン/PL:しゅうら
 アコライトのヒューリン。生涯1300もの発明を行ったアメリカの発明家。
●e卓PC3・長靴を履いた猫/PL:51
 メイジのヴァーナ。ヨーロッパに伝わる民話に出てくる猫。
●e卓PC4・雑賀 孫市/PL:すずか
 シーフのネヴァーフ。戦国時代、雑賀衆の棟梁。
 
元ネタ「ドリフターズ」に出てくる偉人チョイスではなく、以前やった「Fate/staynight」パロディのキャンペーン「ドロリア」のときのような「英霊」括りでPCを作成してもらいました。なので生死不明になってなくてもいいし、実在していない幻想的な存在でもOKということに。8人なるべく時代や世界を分けてほしいなと思っていましたが……まさか全員バラバラになるとは。
 PC1は皇族と皇帝。PC2は現代知識の宝庫。PC3はファンタジックな存在。PC4はどちらも上の者に忠誠を誓う従者タイプ。全員似たような立ち位置なのに、全く同じジャンルがいないという配置になりました。うまい。キャラメの時点では満点だ。2人ぐらいは被ると思ったのに、同じ日本人の大津皇子と雑賀孫市も時代が全然違う。全く問題無し。他にも色々PC候補はいたけど、最高の組み合わせだと思います!
 これでPC達が何の偉人達をやるのか判明したので、明日からやっとNPCデータが組めます。なるべく8人に関係のある人物達で、用意したシナリオに合うようなNPCを作るぞー。

 プレイヤーの皆さんがキャラメをしている最中に、企画誌の対談記事とリプレイ記事を作成。久々に楽しい話をしながら、自分の趣味のこともできて、お酒も美味しく頂ける日が送れました。なんたる愉悦。
 大企画始動なので、全員に満足してもらうマスタリングをするぞー。
▼アナザーワールドSRS「ユアタイム」 2012.06.09 Saturday
 単発「アナザーワールドSRS」セッション、GMをしてきました。
 普段は女子大サークルのメンバーでTRPGをしているけど、そのサークル以外の方々とやってきました。初めて「AW」プレイの方々だったので、1から説明&1からでも判りやすいシナリオをしてきたよ。そのつもりだよ。判ってもらえたようで良かった!
●GM・マーサー
●PC1・世羅 未来/PL:もげおか
 「魔術師/領域遣い/世界遣い」の、生徒会長をしている男子高校生。容姿端麗、成績優秀、人望もあって非の打ちどころがない優等生だが、≪堕落の訓え≫を持っているが故の、さわやかスケベ。林間学校でもさわやかな変態っぷりをを発揮していたが、キャンプファイヤーで幼馴染の女の子から告白を受け……。
●PC2・三坂 八雲/PL:なめこ
 「感応力師/霊媒師/世界遣い」の、中二病的言いまわしばかりをしている男子高校生。白黒メッシュ、オッドアイアイコン、日常的にカッコイイポーズをとり、口を開けばポエムばかりという、セカイ系少年。新聞部で噂好きの女子とつるんでいる。
●PC3・上月 始/PL:けいしー
 「聖職者/稀人」の、忍者先生。変装技能や≪ドッペルゲンガー≫&≪小さな眼≫でどこでも見通すことができるなど、大変優秀な正体忍者の歴史教師。トンファーでの攻撃を行う。2泊3日の林間学校にて、異端が出没するという報告を教会から受けることに。
 初「AW」プレイなので判りやすいループシナリオ。そして、プレイヤー全員が男性ということなので「ギャルゲっぽいシナリオ」を目指して頑張ってきました。メンバーがそうなった時点で「よし、女の子に告白されるシナリオにしよう!」と決めました。詳細決めなくてもそう決まってました。
●本来は4人プレイだったんだけど、体調不良のため1人お休み。凄く残念。でも3人でもわいわいと高校生生活をやってきた。
●林間学校、私は中学2年ぐらいに行ったんだろうか。GMをしていても当時の雰囲気を思い出すのが大変。修学旅行と違って、授業以上旅行未満の感覚が楽しかったなぁ。修学旅行じゃ味わえないドキドキ感! 良い舞台だ。
●自己紹介だけで30分近く使ってしまう雑談。PC紹介から笑い疲れてしまった。へとへと。
●PC1の変態がいかに変態か、PC2がいかにセカイ系か、PC3がいかに忍者か。説明だけで1セッション分の笑いを取ってしまうとか。その後も常にそんなテンション。
●オープニングシーンだけで1時間半近く使ってしまう雑談。とはいえ、ループシナリオでは仕方ない話。後々重複してスキップすることが多いので、1ループ目は何も考えず学生らしいバカ騒ぎをしてもらった。じっくりとシーンを演出するのはお約束ということで、後悔はしていない。ゆっくり長い時間を掛けて日常シーンをやったことは間違いじゃなかったけど……でもちょっと長かったかもw
●自由行動でフリーダムに、炊き出しで死人(笑)を出して、キャンプファイヤーでドキドキの告白。からの惨劇。
●テーマの1つに「ギャルゲっぽいシナリオ」というのを考えていたので、登場するNPCは全員女性、全員プレイヤーの好みで作成してもらった。まあ、どうしても演じているのはGM1人なので同じ演技になってしまう。けどプレイヤーの皆さんがいっぱいNPC乗っ取りをしてくれたので、林間学校で楽しそうな女子高生達が沢山登場できた。GMやってていっぱいいっぱいだったので超ありがたかったー。皆さん演出上手で羨ましい!
●プレイヤーの皆さんが演出が巧い方々ばかりで、日常シーンがどれも面白かった……。後半はスキップだらけになるループシナリオだったのに、どのシーンも充実してたなー。
●1日の中で女の子と交流し、告白されたり大変な目に遭ったり、それでも夜になったら朝までループしてしまう……という、「AW」の中で王道なストーリーをしたつもり。2ループで、1回ループの代償を支払ってもらった。忍者が忍者技能を失ったり、未来を見ていた人が目を失くしたり、さわやかな生徒会長が違った性格になってしまったりと、世界改変は今日もドラマチックでした。
●重要っぽい判定でファンブルを出し、自動失敗してどうしようもなくなるときの面白さといったら。ファンブル以外では振り直しがいったりきたり。助け合いって素敵。
●ラストは無事、ヒロインNPCを救出。それとゴールイン。惨劇を起こす脅威である異端を倒し、ハッピーエンドを迎えられました。
●楽しかったと言ってもらえて、ほっとした……。正直、GMしにいくのが不安だったので、笑って終わらせることができて本当に良かった。無事楽しく林間学校から帰ってこられました。ああ、ホントに終わって良かった! 笑って楽しかったし、「AW」で楽しめて本当に幸せでした。
 「AW」を初めてプレイしていただけて、皆さんから特技やライフパスの感想を頂く。
 その中で「床上手や床下手とか、性的なネタが多い」「これは同性同士のプレイじゃないと取れない特技がある」と言われた。確かに。長期BLキャンペーンから特技ネタや設定が生まれただけはあるな。あと女の子的にはセックス事情って案外重要な人間的魅力だと思うんだが。上手が良いというんじゃなくて、それが上手いか下手かって結構キャラクター性を表わす上で重要だと思うんだが。……まあ、異性でやったらセクハラになる可能性もあるかぁ。敢えて指摘されたことが驚きで、納得の理由でした。
▼シノビガミ「東京レイトショー」 2012.05.27 Sunday
 単発「シノビガミ」セッション、プレイヤー参加をしてきました。
 コンセプトは「今までに自分がセッションで使ったPCをもう一度利用して、本来なら繋がる筈の無いようなあの子と仲良くなろう!」。一度使ったキャラを再利用する企画物セッションに参加させていただきました。
●GM・しゅうら
●PC1・陽向 緑生/PL:犬熊猫
 「ハンターズムーン」でモノビーストを狩っているハンター(データ的には「斜歯忍軍」でメイキング)の45歳。テレビで活躍する珍獣ハンターで有名だが、正体は誰にも理解されない視えないモノとひたすら戦い続ける中年男性。渡来人に憑依されたと疑いをかけられ、いきなり色んなものから追われる羽目になってしまう。
●PC2・宵春 鉄秋/PL:マーサー
 「面影」のNPCや「ロードムービーリアクト」のPC2だった、「比良坂機関(公安隠密局)」の18歳男子高校生。東京の人間を支配しようとする恐ろしい渡来人を封印する手段を持っていたが、そのアイテムを冷蔵庫に保存していたため、紛失。忍務だからとアイテムと渡来人を追う、フリーダムファイター。
●PC3・山部 花那子/PL:辰巳
 「楽園」のPC1だった、「ハグレモノ」の女性。某ドラマ「ト○ック」の女主人公Yを思わせる芸風の、家賃滞納に苦悩するもマイペースに生きる自由な性格。「信念:我」らしく、「なんか楽しそうだから」と「暇潰し」、そしてとある深刻な問題を抱えて、混乱する東京を奔走する。
●PC4・嘉数 太刀彦/PL:なちこ
 「楽園」のPC3だった、「鞍馬神流(廻鴉)」の男性。某ドラマ「ト○ック」の男主人公Uを思わせる濃い顔立ちの、頑固で真面目で融通の効かない日本男児。説明が出来ないような超常現象に巻き込まれてしまい、同じような超常現象の被害者・花那子とともに事件を追う。
 PC1は「シノビガミ」以外の作品のキャラ、PC2はNPCからPCに昇格したキャラ、PC3とPC4は既にとあるセッションでゴールインした男女。そんな4人でお祭シナリオをしてきた。
●初「エニグマ」を使用したシナリオプレイ。「【秘密】以外に仕掛けがあるのは面倒だ」「無事サイクル内に終わる自信が無い」と後ろ向きな印象でなかなか好きになれなかったシステムだけど、実際プレイヤーで遊んでみたら「メインの行動の片手間でできるオマケ判定」ぐらいの悪くない印象で、苦にならなかった。
●「やることいっぱい増えて嫌だー」は、「適度に難易度が上げられる」ものだと判って、ほっとエニグマシステムを推せるようになった。「シノビガミ」のシナリオを華やかにするにはピッタリの追加ルールだと思う。
●「シノビガミ」は閉鎖的なシナリオ、閉じた人間関係の物語だと思っていたので、「別のセッションの人と仲良くなれるんだろうか?」とちょっと不安だった。けどお祭シナリオと言うのに相応しい、あまりキャラクターを縛らない、それでも行動指針がハッキリして判りやすく動ける構成で、大変楽しくのんびりと遊べた。シナリオ独自の設定が付くことがなかったので、元のキャラが崩壊することもなく。みんな良いアレンジが加えられたので満足。
●登場するNPCは、GMがかつてプレイヤーとして参加させたPC達。誰かしらそのNPCを知っているプレイヤーがいるので、愛をもって全キャラクターに接することが出来る。1回限りだと深いところまで接する時間が無いところを巧くカバーできた。何より知ってる子が出てくるとテンション上がって嬉しい!
●1サイクル5シーン、リミットは4。計20シーン。1シーン10〜15分。6時間強のセッションだったけど、あっさりほのぼのギャグあり時々シリアスあり和みも癒しもあって燃える展開もありと、何もかも良いところ取りのバランスの取れたセッションだった。みんなの相性の良さがこのスッキリ感を生んだ!
●みんなの傾向が似過ぎていて……キャラメ傾向さえも同じだった。おかげで特技の配置も同じ。出目勝負で戦闘の決着がつかない泥試合に。同じ特技でお互いが失敗するまで勝者が出なかったため、スッキリシナリオに反してドロドロの戦闘になってしまった……。
●だけど、勝利すべき人が勝利するエンディング。綺麗な終わり方。
●燃えるし萌えるし辻褄が合うし、良いラストだったー!
●かつてGMをした卓の男女カップリングが再登場し、更に仲良くやってる姿を見て……嬉しくない訳が無い! PC3とPC4の恋愛ロールに萌えまくってた。
●PC1の設定と、とある【秘密】が神がかって合っていて……それがツボで、好みで。PC1に救いがある話で、しっとり。

 以下、個人的な感想。
●宵春鉄秋という、1度目はNPCとして敵キャラとして、2度目はPCでも悪役ポジションとして出したキャラクターをPC2として参加させてきた。成長が止まっている性格だと思ったのに、物凄く愛せる少年キャラになった……感動。
●「天涯孤独やら不遇な過去やら可哀想設定を振りかざしてワガママに突っ走る暴走タイプの困ったちゃん」をテーマに作っていたキャラに、父親代わり(PC1)と友人(NPC)が出来て、過去2回宵春の成長を放置していた中の人は、驚愕。
●宵春、お前……やればデキる子だったんだな……しみじみ。
●そんな宵春だけど、いつも通り変なこと口走ったり増殖したりガンダムしりとりしたりコスプレしたりとやりたい放題やってた。ちょっと自重して成長したので嬉しい。
●「公安隠密局」の≪内偵≫が便利すぎて、今後もずっと比良坂PCやりたい。情報判定自動成功の安定っぷりよ。絶対の自信よ。
●≪根≫の演出の面白さよ。モブ作成がうまくいったとは言えないけど、従者ロールが好きで笑いを取るためひたすら変なモブを作って面白かった。そんなに難しいルールでもないしもっと使おう。
 比良坂が好きになった。というか、比良坂好きに拍車がかかった。まだ斜歯PCをしたことないけど、設定もデータも比良坂が好きでたまらん。
 身内向けのお祭シナリオ、大成功でした。愛せる仲間、愛せるNPC、何よりシナリオ終了後に愛してあげられる自分のキャラクターがいることの幸せ。みんなで平和にエンディングで鍋を囲めて良い1日でしたー。
 他のキャラでやっても良かったかなと思ってたけど、今日は宵春ができて良かった。宵春の新たな姿が見られたし満足。またこんなお祭シナリオをプレイしたいな。
 うーん、GMがしたい。また「シノビガミ」のGMできるか前向きに考えてみよう! 「楽園」リプレイ制作で熱が上がってきたしな!
▼アリアンロッド「大規模戦闘お試し卓」 2012.05.19 Saturday
 「アリアンロッド・サガ」GMをやってきました。
 初めての大規模戦闘ルールでの戦闘シナリオをしました。一度もやったことなかったので初挑戦。
●PC1・キャロ/PL:すずか
 「プリースト/サモナー」でエクスマキナの男性。とある孤児院のパパをしている。隊長として規律正しく厳しく部隊の者達や子供達に接するが、「かしこまった雰囲気は苦手」とついこぼしてしまうヘタレ。レイウォール支援軍の代表として、アヴェルシアを侵略しにきたグラスウェルズ遠征兵に立ち向かう。
●PC2・ヴィクター=アップルヤード/PL:MUMA
 「エクスプローラー/ウォーリア」でヒューリンの男性。レイウォール国のとある貴族の四男坊。年下をからかったりと軟派な面を見せるが、アヴェルシア内での修業を怠らない努力家。大きな農場持ち家らしく、配給にリンゴが大量に送られてくるらしい。
●PC3・マキアード/PL:華
 「ウォーロード/プリーチャー」でドラゴネットの女性。ギルドマスターであるキャロが面倒をみている孤児院の出。PC1のキャロを「パパ」と慕い、常に明るく年少者達と笑う元気な女性だが、部隊一のアタッカーとして前に出る。同じ孤児院出身の妹分の少女・パフィとも仲良し。

●PC4・チーマ=ノイズ/PL:雷
 「パラディン/モンク」でドゥアンの女性。ハンマー持ちの前線系。おっとりとした性格の、力強いオカンタイプ。物理防御点&魔法防御点ともに50、合わせて100の鉄壁数値の持ち主で、部隊の皆を守るため出撃する。
●PC5・ビリー=テンペスト/PL:51
 「ウィザード/セージ」でエルダナーンの男性。エルダナーン特有の線の細さや押しの弱い性格のため、周囲から女子のようだとからかわれている。気難しい顔(というより、ションボリとした顔)をした、真面目な青年で、しっかり者。

 現在進行中の長期キャンペーン「ゼウス」で、自分がGMを担当する第5話で「大規模戦闘をします!」と宣言したのは半年前。
 宣言したはいいけど、いくらタクティクスガイドを読んでも「これってどういうこと?」の疑問が拭えないでいました。「実際にやってみたらきっと判る筈!」と思い、「ゼウス」に参加しているプレイヤー3名+高レベルアリアンロッドセッションに慣れている上級プレイヤー2名にご協力願い、初めてマスタリングしてみた。
 1日かけてGMをしてきましたが……あくまで「大規模戦闘だけをやってみるお試し卓」。が、単に戦闘するだけでは面白くないということで、ちょっぴり「ゼウス」に関わるネタ……シムーンの過去話に関わるような、ちょっとしたミニシナリオをしてみました。PC達はレイウォール軍で、「アヴェルシア服属」の生き証人になるというもの。「ゼウス」の外伝セッションぽく、本編に影響を与えない範囲で、現役の頃のシムーン、ロロの父親、レンスの仕えていた家の者などが出せました。オマケシナリオとして成功したかな!
●初めての大規模戦闘の感想。超楽しい……!
●高レベル特有の「時間が掛かる1プロセスのダメージ叩き合い」でダレてしまう現象が、FS判定で解消されてる!
●先日、「ポリフォニカRPG」でFS判定の楽しさに目覚めたばっかりだったのですが、その夢から覚めなかった。何度もいう、FS判定は面白い! 今回は2回戦闘シーンをしてみて、「1回目は防衛線」「2回目は撤退戦」に挑戦。単純にダイスを振り合うだけなのに、どちらの戦闘も面白いって言ってもらえたー。
●大規模戦闘の良いところ。通常の戦闘をする以外に、状況を変えるFS判定に気を配らなければならないところ。自分のキャラクターシートに書かれていない、「戦力」という数値にも目を向けなければならないところ。自分のシートにある大量のデータを見るだけになってしまいがちな高レベルセッションが、あちこちを見なければいけないという緊張感。戦闘中でトラップ探知&解除やダンジョン探索に励んでいるようで、色んなところに意識を飛ばせて楽しい。
●一方で「やることがいっぱいありすぎて混乱する」という考えもあり。でも「あれもこれもしなくてはならない」ではなく、「ここだけ追加された」というちょうど良い大きさの作業が増えているだけなので、余裕を持って判定に取り組むことが出来る。
●ダイスロールはプレイヤー達に任せていても、「自分達PC以外の要素が戦闘に関わってくる」緊張感は、戦争をしている気分になって雰囲気も良い。いつまで経っても緊張感がある。
●戦場スキルのわくわくっぷりは異常。戦場オブジェクトの設置も、わくわくしすぎた。
●戦闘前の戦略会議が楽しい! 「3つしかないマップで戦うのはつまらないかな」と思いましたが、3つだけというシンプルさが良かった。慣れない人でもすぐにルールを把握できる。
●ということで、初めての大規模戦闘、大満足です。して良かった! もっとしたくなった! 単純なマップでの将棋だからこそ楽しい。これはハマる。
●フォーキャスターのありがたさ、射撃攻撃の素晴らしさを再確認。
●トーチカの使い勝手の良さよ……「トーチカたん」という萌え方で盛り上がってたよ。
●11レベル×5人を相手にする戦闘シナリオだったため、敵のバランスを考えるのが大変でした。「これぐらいで良いかなぁ、ちょっと強すぎるかなぁ?」と思ってましたが、実際やってみたら……大成功のバランスでした。ちょっと強すぎるぐらいで、リソースを削りに削ってピンチだと思わせられたので、GMは大満足だー。
●PCの1人はロストさせる勢いの敵バランスでしたが、全員生還エンドでした。最後の最後でプレイヤーの判断が勝利の決定打になるという、とっても美しい勝利の仕方。GMは切り札を潰されて負けたので残念ですが、PC達を削りつつも達成感のある勝利を味わってもらうことが出来たので……良かった良かった。
●「ゼウス」参加者にはニヤッとする程度のネタをしてみた。「ロロの父親と親しく話すシムーン」とか、「レンスの主であるお嬢様の叔父のガンスリンガー」とか。オマケはこれが必要。

 「ゼウス」5話、自分がGMを担当する回で、改善しなければならない点がいくつも判ってきました。本番の大規模戦闘セッションに向けて、用意しなければならないものが何かも判ったし、早くGMしたいなー。
 たとえ「ゼウス」でなけれも、今後も大規模戦闘セッションはやろう。この戦略ゲームは楽しい、大好きだー。
▼ポリフォニカ「ラケラブ」 2012.04.28 Saturday
 単発「ポリフォニカRPG」のGMをしてきました。
 「PC4人+PC扱いだけどGM運用のNPC」、の5人パーティープレイでした。3時間ぐらいで終わるつもりでマスタリングをしていた、プチセッションのつもり。
●PC1・ソナタ=トワイライト/PL:ろって
 「神曲楽士(レクイエム)/エルダー」のサックス奏者。舞台となるリゾート孤島「ラケシス島」の開拓者(町長)の息子の、19歳男子。町長の息子として皆に頼られる、実直な好青年。
●PC2・ノクトル=グノーシス/PL:火種
 「精霊(ソニック)/イノセント」のヴァイオリン奏者。27歳男子で、6枚羽の上級精霊。上級としての貫禄や能力があるが、ひとりぼっちで苦手で淋しがり屋。
●PC3・カノン=カレン/PL:犬熊猫
 「神曲楽士(ヴァリエイション)/ジーニアス/ノーブル」のコントラバス奏者。口癖は「ウフフ、オッケー!」という軽い調子の19歳女子。能天気なお調子者ではあるが、理知的な面も。

●PC4・エーリッヒ/PL:51
 「精霊(ピッチ)/グラップラー」のカスタネット奏者の鹿。外見はシカ、年齢もシカ、四足歩行のシカ。動物っぽい素直で子供っぽい行動を取るシカ。鳴き声もシカで、愛称もシカ。
●PC5・イリヤ=オトワ/PL:マーサー(GM兼用NPC)
 「神曲楽士(ファンタジー)/チェイサー」のパイプオルガン奏者。町長の元で働いているお手伝いさんの16歳女子。おにぎりを作ってはPC達や、島の皆さんに渡す。バイク乗り。

 時間が無くて、ルールブックに掲載されているサンプルキャラクター5人のデータをそのまま使用。なかなかにバランスの良い、データをいじらなくてもそこそこ使えたようで良かった。5枚のサンプルキャラシの中から好きなものを選んでもらう方式だったけど、一番テクニカルなチェイサーのキャラシ(サンプルキャラ:ウィンドヴォイス)がNPCになったし、実に良いバランス。
●久々のポリフォニカGM、久々のポリフォニカプレイヤー参加、初めてのポリフォニカ参加という、知識の無いまっさらな状態でのプレイ。それでも盛り上がったし、楽しいと言ってもらえるセッションになりました。成功。
●あまりに恵まれすぎで平和なリゾート地で、大地震が起きて、そして……。というシナリオでした。観光地で働く神曲楽士のPC達が、災害によってお客が来なくなってなってしまいそうな島で、という話。オープニングから平和で豊かな描写をしつつ、災害を起こして「どうしよう」感を出して、それからの「観光地を復興しよう!」は、PC達が全員やる気が出て良いテーマでした。
●地震で津波で被害で観光地で、というのはちょっと不謹慎かもしれなかったけど、こんなにPC達のテンションの高いスタートダッシュ……単発セッションでは久々だ。
●「封印された精霊」「人間と精霊の共存」「でも結局、精霊は人間の……」などなど、ポリフォニカっぽい世界を演出できたんじゃないだろうか。
●ダンジョン探索シナリオも良いなぁと思ったけど、それはトラップ探索がちゃんとできる「アリアンロッド」や「ソードワールド」でGMをしよう。また別の機会にGMするんだ。
●全員カッコ良くて可愛かった! PC1とPC2はNPCがキュンッとしちゃう言葉を言っちゃうし、PC3は面白いしPC4はシカだし! 凄く相性の良いパーティーだったなー。イリヤはみんなと一緒に居られて幸せです。
●フォーカスシステムを2回しました。1つ目は情報収集に、2つ目はラストバトルに。どちらも緊張感があって、「成功できるか失敗してしまうか判らない」感じが最後まであり、グダグダになれずにチェイスを進行。大成功でした。
●フォーカスシステムやターゲットレンジシステムは淡々とサイコロを振る作業になるので苦手だったけど、適度な緊張感があればこんなにも楽しいものだったとは。全員の絆効果を掛け合わせて、ギリギリのフォーカス使用ラストバトルは面白かった。1ラウンド目は「これ、PC達が負けるか……?」と思ったけど、ラストのラウンドで大勝利。気持ち良かったなぁ。
●つい先日まで「アリアンロッドサガ・イフ」を読んでいて、メタメタ軍師にハマっていたので、メタメタお姉さんを出した。前提知識の無いゲームプレイだったので、説明がしやすくて大変良いお姉さんになった!
●PC5人が全員仲良しで、一つの目的に全員力を合わせて頑張る。パーティープレイでは当然のスタンスだけど、ポリフォニカはそれが「楽器演奏・セッションしようぜ!」で、具体的なシーンを立てられるのが良い。仲良くなければみんなで演奏できないもの。
●ラストバトルは「武力で血を流し合う戦闘」じゃなくて、「曲を演奏して事を終わらせる」という演出が、この世界観ならではで好き。(もちろん、ダメージを算出する判定もしましたが)
●ダメージロールでぶつけ合いだけじゃないSRSの戦闘。ポリフォニカは良いルールを生んだな。すっかりフォーカスシステムの虜です。……まあ、今では「アリアンロッドサガ」の大規模戦闘に無くてはならないルールになってしまったけど。それはそれで好き!
●プレイしてポリフォニカが好きになれる1日でした。
●ことあるごとに出てくる精霊NPC・シューラちゃんが笑いの渦を起こす。
●時事ネタである「ローラキャラ」をPC3がやってました。何かあるごとに「ウフフ、オッケー!」。これが流行る。めっちゃ流行る。PCもNPCも全員言っちゃう。でも何度言っても良い言葉だから、更に言っちゃう。言ってて気持ち良いし、どんなシーンにも汎用がきくから超言いまくる。……良い言葉だな、ローラ語。
●ウフフ、オッケー!

 笑って、悩んで、探索して、嫁を手に入れて、傷ついて、ラブフラグが立って、観光地も安泰になりそう。ハッピーでグッドエンドでした。
 サンプルキャラデータをそのまま使用だったことが残念。やっぱ1からキャラクターは作ってほしいね。時間の問題もあるけど、愛着がわくし。それでも今日はステキな5人に出会えました!

 今日は扇風機を出そうかってぐらい暑かった。今年初・半袖で暮らした日だよ。まだ5月じゃないのにね。
▼アリアンロッドサガ「ゼウス3話」 2012.04.21 Saturday
  長期キャンペーン「アリアンロッドサガ〜ゼウス」の第2話プレイヤー参加をしてきました。
 5人の参加者がGM交代制で、「四天王」をテーマにアルディオン大陸のフェリタニア特務隊のシナリオをこなすというもの。連日リプレイ作って、身内のみ公開からのテンション挙げた状態で第3話プレイヤー参加、中身は濃厚なシリアス話でした。
●今回のGM・トム/PL:51
 ゴルフォート出身の、ヴァーナのシーフの女の子。色んな悩みを抱えて、ギルドメンバーの前から姿を消すことに。大荷物を持って出発! 1人旅立つ彼女……残された4人は。
●PC1・エドガー/PL:ユウ
 カムロート出身の、騎士になれなかった男子。祖国に居る義妹が助けの手紙をよこしてきた。そして祖国に蔓延する不審な噂。家族と国を助けるために、祖国へ向かう。
●PC2・レンス/PL:MUMA
 グラスウェルズ出身の、「ノーバッド」という刻印が刻まれている特殊なエクスマキナのメイド。町の中でエドガーに話しかけてきた人物が、同じ「ノーバッド」と体に刻まれた女性だった。ノーバッドの本当の意味を知る。
●PC3・ロロ/PL:すずか
 フェリタニア(元アヴェルシア)出身の、ドラゴネットの見習いフォーキャスター男子。かつては騎士を目指したエドガーを知る学生時代。ちゃらんぽらんな彼から騎士を目指すエドガーを見て、懐かしさを抱く。

●PC4・シムーン/PL:マーサー
 レイウォール出身の、フォーキャスターの32歳男。「アルディオン大陸には出ることがないと言われている魔獣が出没している」という任務を受け、カムロートへ。そしてギルドの者達の過去を探り合う。

 GM交代制セッション・まわしGMのキャンペーン3回目でした。
 今回はシーフ役のプレイヤーがGMをするため、ちょっとしたシティシナリオ要素と、膨大な量の戦闘をこなすもの。
 広大なマップを駆使した戦闘に、2時間近く費やす。行動値と移動力がネックなパーティーで、物凄く頭を使う戦闘で本当に楽しかった……が、2時間もやっていれば頭が煮え煮え。それでセッション時間の半分以上を占めてから、GMが告白。「あと戦闘2回予定していて、2回とも削れません」。
 正直、1回目の戦闘で疲れ切っていた(それだけ考えないとクリアーできない濃厚な戦闘を1回目の戦闘からできた!)ので、その告白は堪えるものがあった。2回目もキツく、3回目も超キツく。無事全員生還できた戦闘でした。が、全ての切り札を切った状態での全員生還エンディングだったので、超気持ち良い! 今まで使うことがなかったガーディアンや、使い切ることがなかった陣形など、PCが持っている全リソースを0にする爽快感と、0にしてしまったときの絶望感よ。素晴らしい戦闘バランスに、凄いとしか言えない。
 途中で「詰んだな」「バッドエンドの演出を考えよう」と思って思考を放棄しかけたけど、勝てたよ。アコライトの自PCが生き残って、他3人のHPが0、アコライトは一切攻撃手段を持ってない、アコライトはHP50で敵はダメージ期待値50以上をかましてくるとなったら、もうね。「さて、どんなエンディングで散ってもらおう」とか思うね。頑張って3回連続レイズをして全員に成長点を与えられたので良かったんですが。何度も詰んだなって思ったわー! 本気で諦めかけたし無理ゲーだと思ったわー! けどそれからの逆転だから良かったとしか言えないわー!
 1回目の戦闘で興奮し、2回目で困惑し、3回目で絶望し、最終的にはみんな仲良く、仲良しなエンディングを迎えられたので……本当に濃厚濃密な1日セッションでした。疲れた……。
 戦闘だけじゃなく、キャラロールも全編通して凄い1日でした。1日で摂取できるカッコイイ成分とカワイイ成分を遙かに超える、良ロールの嵐。第2話のセッションがギャグだったのに対し、第3話はシリアスというか今後に繋ぐ中間の、起承転結の転部分に入ったというか。助けるべきNPCも倒すべきNPCもどっちもカッコカワいくてGM凄かったー! 濃いキャラロールと濃い戦闘、どっちも味わえました。
 一体、第4話どうなっちゃうんだ。次回もPC参加だけど、今の私の脳では鬱展開(悲しいラスト)しか思い浮かばない。次回のGMも、次回のPC1も頑張ってくれ……。

 以下、個人的反省会。
 セッション後半になるに従って、台詞を放棄しだす癖を、やめたい。体力と気力が人よりもたない感じ。セッション6時間以上になるとテンションが保てないどころか、4時間ぐらいを過ぎると記憶力が曖昧になってくる。折角濃いシナリオを用意して1日かけてゲームしていただけるのに、悔しくて悔しくて! エンディングにやりたいことや掛けたい言葉があったのに、セッションを終わらせることを優先してしまうのがなー。うー。でも限界で、どうにも出来ないや……。体力をつけるにもつけられないし、手を抜くこともできないし。休憩多くしたら時間増えるだけだし。うー。
 改善できること→自分がGMをするときは、6時間以上しない。それが自分にできることだ。
 自キャラ・シムーンの感想→今回の目標:仲間と仲良くしたかった。自分なりには達成したつもり。シムーンは仲良くしてる他4人を見守って、一線を置く立場で良い。でもちょっと4人の仲良さに近付ければ、PCとしても今後のGMとしても満足。適度に歩み寄れたなら良い。
 次回にやりたいこと→今回のセッションで出た被害者を弔って悔やむシムーンを、シーンに出したい。思いの外、シムーンが某人の死を悲しんでいるのが、自分で操っているPCながら面白いので。次回は2〜3ヶ月後らしいけど、絶対にやるって覚えておこう。
▼アナザーワールドSRS「王子の試練」 2012.04.14 Saturday
 企画ものリプレイとして収録される「アナザーワールドSRS」のGMをしてきました。
●PC1・赤林 十子/PL:ユウ
 「聖職者/異端者」の23歳豪快な女性。豊満なボディと、男勝りでからっとした性格の「お姉ちゃん」。バイクを操り、大型犬の使い魔を使役したり、体力で何でも解決したりと、何から何までビッグスケールな女。家族であるイツキと、その双子の妹の3人で、とある遊園地に遊びに来ることに。
●PC2・赤林 イツキ/PL:すずか
 「魔術師/感応力師」の9歳少年。落ち着いた性格、博識な頭脳を持った、子供らしくない子供。だが双子の妹を守ろうとしたりと、ちゃんと感情的な面もある不器用な男の子。妹に誘われて、とある遊園地に引っ張られるように遊びに来ることになった。

 サークル誌に寄贈する予定の短編リプレイの収録でした。
 このサークル誌の企画で「3つのテーマでTRPGセッションのシナリオを考えろ」というものがあり、リプレイ作りが趣味な私としては、リプレイで原稿提出をしなければと使命感に燃えた訳で。いつもリプレイでお世話になっているユウ&すずかの2名を呼んで、お題セッションをしてきました。
 普段は3〜5時間のセッションをしていますが、今回は2時間ぐらいの軽いものを。ついつい重くしがちなシナリオを、なんとか軽めに、内容もライトでポップなAWでやってきました。AWのお約束である、異端によって殺されてしまい、ロリによって蘇って、再度殺される前にやっちまえ、というのが出来ました。リドルっぽいことも、AF判定もして満足の出来。
 収録は無事終了したから、近いうちにちゃんとリプレイも作らないと。冊子になるものなので、丁寧に作らないとなー。

 その後は、飲み会に行ったりお絵かきしたり「Fate/Zero」を見たり。
 一度も見たことないけど「うたプリ」のキャラクターを名前のイメージから描いたりしてました。それぞれ全然違うキャラを描くのが楽しかったー。お絵かきを黙々とするって超久々だったな。
▼シノビガミ「薄桜鬼ビガミ」 2012.03.20 Tuesday
 単発「シノビガミ 怪」プレイヤー参加をしてきました。
 乙女ゲームの「薄桜鬼」を元ネタにしたシナリオをやってきました。「薄桜鬼」を知っているのはプレイヤー1人(マーサー)のみ。そんな5人セッションで、「薄桜鬼」を「シノビガミ 怪」で再現してきました。
●GM・MUMA
●PC1・武淵 神平/PL:マーサー
 PC3の紅太郎から狙われているPC2・さらさを助けた「鞍馬神流」32歳男性。音楽の先生をしているが、訳あって医術に長けている。武家屋敷で住んでいたため、余った部屋をさらさに与えることに。無愛想で気遣いの出来ない性格。
●PC2・錦織 さらさ/PL:すずか
 行方不明になった最愛の父を追ってT市にやって来た「比良坂機関」の14歳女子。洋館の外から外に出たことのないようなお嬢様で、唯一の家族であるパパを追う。パパの手掛かりを求めてきたT市で、突如「嫁になれ」と言われ……。
●PC3・梅月 紅太郎/PL:しゅうら
 「隠忍の血統」吸血鬼の外見年齢24歳の男性。T市の学校で保険医をしている。ミクシィやフェイスブックなどネット上で自分の嫁を探してきたが、ついに「美しい」と思える女性・さらさを発見。真夜中に求愛をしかける。
●PC4・光 宴/PL:51
 PC3の紅太郎に仕える「隠忍の血統」の虫使いの少年。15歳ほどの中性的な外見をしている。「えん」という名前だが、主の紅太郎からは「うたげちゃん」と呼ばれている。主の嫁探しを手助けしようとしているが、本心では……。
●PC5・平 峰雪/PL:なちこ
 PC1の神平の甥の、「鞍馬神流」の高校1年生。神平の住んでいる武家屋敷に居候しているスポーツ少年。神平に任され、同じように武家屋敷に住むことになったさらさの面倒を見ることになった。PC4の宴ともクラスメイトで徐々に友人となる。

 テーマは「薄桜鬼でシノビガミ」。
 「薄桜鬼」は、吸血鬼と新撰組を掛け合わせた鬱ゲーです。現代舞台ということで新撰組成分は無くなりました。なので、吸血鬼の鬱ゲーとなりました!w
 もしかしたらGMが別の参加者さん達と卓を立てるのかもしれないので、ネタバレ無し箇条書き感想です。
まず「シノビガミ 怪」の感想。妖魔の存在が大変面白い! シナリオを作るにもありがたい! どんな立場のPC同士でも「共通の敵」がいた方が良いと思っている派なので、退魔物TRPGとなった「怪」が大好きだ!
●データ改変も納得のものばかり。「怪」の比良坂PCがやりたい! 弱体化したデータも多々あるとのことだけど、比良坂好きは嬉しい改変だったのですっごくやりたい!
●妖魔化ルールを味わいました。……強すぎじゃないかなぁ、と思うけど、キャラロストの危険性が大いにある強すぎデータならこれぐらいは普通か。でもキャラロスト回避の方法が功績点を捨てればOKだから、単発セッションでは何の問題も無い。……やっぱり強すぎじゃないかなぁ。
●「妖魔は敵」という世界観で、妖魔化の禍々しさは作品の華にもなりうるので、とてもおいしい。率先的にしたくなる。今日はしませんでした。
●隠し特技と見切り判定が無くなったのは、良い改変。このルールが何度やっても慣れなかったので嬉しい変化。覚えてしまえば大差無いんだけどさ。
●「怪」のルルブはどのページもやたらとカッコイイ。ずっとぺらぺらしたくなる。
シナリオの感想。女の子1人に対し、真面目大人、チャラ系大人、ツンデレ少年、元気少年、優しいパパ……というまさに乙女ゲーな布陣。みんなそれなりに意識してたな。
●PC3の主と、PC4の従者の仲睦ましいシーンをやる→「もうホモでいい」→開き直って落ち着く恋愛シナリオ。最近サークル内で「いっそホモで」「ゆるほも」が大ブームすぎる。どうにかすべき。でも止めはしない。
●1つ1つの秘密が神がかってドラマ性が高かった! 秘密を1つ明かすごとに「マジかよ!」「えええ!」の絶叫。秘密を明けるのが怖かったぐらいだった。怖くて、どこ行くか悩んでいる最中でさえ興奮したなぁ……。
●元々は単独シナリオが張れるだけのドラマ性のあるものだもの。それにシノビガミ的な濃さを肉付けしていったら、誰も彼も感情移入できる良いキャラクターになるよね。……GMの秘密の分配の仕方は、元ネタを知っている身としては、ニヤニヤの止まらないものでした。
●しかし、「薄桜鬼」は悲劇のシナリオとして有名なゲーム。どうやっても悲劇しか生まれない展開に、セッション進行が止まってしまうことも。
●というか3サイクル目で止まりました。
●主に止めてしまったのが自分(PC1)だったんですが。うう。でも。えーと。うん。……一生懸命、考えてはいたんだよぉ……。
●とあるPCが、死ぬか、苦しんで死ぬか、やっぱり死ぬかという選択。そうだった、この展開の発想はあった……。
●参加者5人、全員の相談の結果「先送り」というエンディングになりました。あれが一番最善の結果だったと思う。悔しい。

 キャラロストは無い、未来に繋げていけるエンディングだったと思う……でも、自分は「これでいいのか?」とついつい悩むしかないラストだったので、残念です。PC同士が仲良く終わってくれたから良いんだけどさ、でも……もっと良い未来を作りたかったんだよ!

 「薄桜鬼」は新撰組モノなので、悲劇シナリオとお約束されている。新撰組で救われるシナリオをしたら、批判がくるものである(神改変で名作となった作品はいくつもあるけれど)。そのことを判っていた筈なのに、受け入れられなかった参加者です。
 悲劇を演出できる要素がいくつもあって、「この設定は萌える!」「このキャラは泣ける!」「この設定とこの設定を掛け合わせたカップリングは凄く良い!」「2人のキャラクターがくっついて良かった!」など、1つ1つのPCに向けた感動はあったんですが……全体を合わせたときに「あれ、詰んだ?」ということに。
 「そうだった。沖田総司は病気で死ぬもんな。病気で死ななくなる沖田総司は別物だよな。でもあくまで元ネタなんだし別物なんだから沖田さんを生かそう……どうやったら生かせるんだ? 沖田さんを生かすにはどうしたらいいんだっけ? え、新撰組モノにそんなのない?」 これで物凄く悩んでしまい……。
 なんか申し訳無かった。でもセッション終了後もずっとずっと考えていました。
 1〜2サイクル目までの怒涛の萌える秘密コンボの後の、3サイクル目の絶望。悲劇ものは悲劇であればいい……そんな風に思ってたけど、やっぱり救いたかったなー!
 GMは別メンバーで再度同じシナリオをやるそうなので、色んな修正を加えて再プレイしてもらいたいです。秘密の濃さを楽しんでもらいたい! 再プレイ楽しみです!

 個人的感想。主にPC1視点。
●「どの秘密も面白いー!」のワクワク感が止まらなかった1サイクル目と、3サイクル目の絶望感がハンパなかった、どうもPC1です。
●かよわい子供を助けたくて、助けたい女の子の大切な人になりうる子を救いたくて、大切の人の大切な人にも幸せになってもらいたくて、自分の身内も助けたくて、かつての同僚も救いたいという、超我儘な性格になってしまいました。
●おかげで全員守りたいけど全員守るすべがないという、どっちつかずなキャラに。苦しかった。
●でも1人だけを選ぶとか、出来なかったんだよ……優柔不断すぎるだろ、PC1……。
●オープニングシーンでは「無愛想で冷たいことも言っちゃう面倒くさい大人」をやろうかと思ったのに、この変化。ああ、でも誰にも冷たくあたれなかったんだ。
●戦闘民族の鞍馬神流でPCを作ったけど、戦闘をせずに、ダメージを1点も受けない状態で戦闘離脱。理由は、目的を果たしたから。あと、戦闘を続ける意味を見出せなかったから。……これは鞍馬神流PCとしては扱えなかった。失敗。
●そういえば「≪影法師≫を持っているのにこの奥義選択は使えないよね? 一度決めたけどこの奥義変更する!」って参加プレイヤーさんには言ったけどGMには確認しなかった気がする。……うわ、メチャクチャ駄目じゃないか! GMにデータ変更の確認してないとか、反省しなきゃ! 今後何のセッションでも絶対やらないようにしなきゃ、忘れないようにしなきゃ!

 セッション終わってから気付く過ちと、改めて俯瞰風景で気付く萌え。
 1人1人が良いキャラクターでした。だからみんな応援したい。その結果の「どうすればいいんだ」感が苦しいセッションでした……。
 とりあえず今日のPC1・神平さんは、とある2人を自分の生活全て差し出して支えたいし、とある2人にずっと幸せになってもらいたいし、とある同僚を心から協力する。1人で命削って尽くしていくのが似合う。そんな人です。

 そういや、数日前にプレイした「シノビガミ〜ほととぎす」のPC1・霞は、とあるPCに対して盲信キャラだった。霞と違いをつけるつもりの今日の神平(1人だけに執着しない。全員を対等に見て愛する)だったけど、「ほととぎす」のPC1はキャラロールがやりやすかったなぁ……やっぱ1つに集中するキャラはやりやすい。
 今後も思惑が入り乱れる「シノビガミ」ではそういうPCを運用していこうな。

 今日の楽しかったこと。
 セッション終了後の反省会タイム。近頃、セッションが終わってすぐ解散が多かったので、ゆったりと参加者さん達と話せたのが楽しかったなー! 時間に余裕を持ってまったりおしゃべり、大事。思い出話でスッキリ。そして色んな意見で感激。反省を生かして次回に繋げるぞー。
シノビガミ「ほととぎす」 2012.03.17 Saturday
 単発「シノビガミ」プレイヤー参加をしてきました。
 前々からお誘いを頂いていたシナリオに、念願の参加! GMは2回目のオリジナルシナリオの参戦で、試行錯誤を繰り返した後の最高のシナリオを展開してくれました。ドラマシーンも戦闘も、エンディングも悔いなく終えられて良いセッションでしたー。
 シナリオ名は「ほととぎす」。セッション終了後にGMから聞かされたシナリオ名の意味が、感動もんで。ははぁ、よく練られたシナリオ。別ポジションでまたやりたいぐらい!
●GM・51
●PC1・笛夜野 霞/PL:マーサー
 PC4のカガシに突如襲われ、生死の境を彷徨った「御斎」の26歳男性。表の顔は「???」。喋ることが出来ず、意思疎通はジェスチャー、頷き、スケッチブックとペンを使って行う。180センチ越えの、大型犬のような大男。
●PC2・天橋 伊吹/PL:ピロ
 「斜歯忍軍」の19歳の男性科学者。普段は研究室と公園を行き来する、根っからの研究畑の青年。死にかけたPC1の霞を広い、暫く見守ることを決意する。薬や人体実験などのキーワードが飛び交うが、主に戦闘では徒手空拳を得意とする。
●PC3・水上 いるか/PL:火種
 自衛官をしている「鞍馬神流」の24歳女性。自衛官という表の顔ではあるが、それとはまた違うような厳しい修行の日々に明け暮れていた。女性らしさを感じさせず、武骨な軍人の印象を思わせる言動の女性。修行ばかりの生活だったため、世間知らずな面がある。
●PC4・出雲 カガシ/PL:ユウ
 普段は縁側で俳句を読み、近所の子供達と語らうような「隠忍の血統」80歳の老人。1週間前、PC1の霞を突如殺害しようとした。そのようなことがあったが、信念は「和」で、争いを好まない温和な性格。何故そうしたかは長年に渡る大きな秘密が隠されており……。
●PC5・羽柴 久郎/PL:すずか
 カラスに育てられたという「ハグレモノ」の15歳少年。フリーの暗殺者集団「夜顔」のメンバーで、帽子とマフラーで顔を隠して生活している。常に1人で行動しており、感情表現に乏しく、純粋な好意や女性の魅力に慣れていない思春期真っ只中の少年。

 大円満で終わりました。
 失われかけた未来を手にして前に進むという美しいエンディングでした。リプレイ、作りたいなぁ!
●GMが「重いシナリオを作りました」と脅してきたので(一度同じシナリオでプレイしたときはバッドエンドだったらしい)、個人的な目標は「以前とは違う結末にしてみせる! GMの想定外を目指す!」でした。見えない敵と戦うセッションしてたつもり。
●ハンドアウトがどれも魅力的で、選択の時点から楽しかった。実際秘密を開けていってみると、オリジナルのデータがあったり、偽物の情報があったり。PC全員の秘密が入り組んでいて、秘密を開けていく楽しみ、重ねてどう動くか判断しなければならないということが、どれも心地良く悩ませてくれて……。頭を使いました。方針が決まったとき、気持ち良かったなー。
●PC5人の配置が良かった。キャラクター全員、好感が持てて、自分の使命を全うする姿が応援できるキャラだった。
●どのキャラと対立しても後腐れなく動けた、というのが楽しかった一番の理由。戦闘シーンで戦っても、敵対行動していても、プレイヤーが応援できるかできないかって重要なこと。
●理屈で判っていても「その動きは納得できない!」だと辛い。今回のキャラクターは、使命に殉じようとする姿も、愛する人を守るために奮闘する姿も、理不尽さに泣きながら暴走する姿も、全部愛すことができた。「端から見ていてとっても気持ち良い」セッションでした。
●3サイクル構成で、1サイクル目に秘密がバンバン抜かれていって、「あれ、もしかして展開早すぎ?」と焦った。
●けど、残ったサイクルで交流シーンや重要な戦闘描写ができた。どれも意味のある動きができた。
●クライマックス戦闘は、誰が勝者になるか微妙なラインの抗争だった。「勝てる?」「勝てない!」でハラハラさせてくれて、最後まで緊張が途切れないものだった。
●私は軍人系女子が好きで、ツン丸出しの思春期少年が好きで、家族ものが好きだ。ホモも好きだ。つまり大好物なシナリオだった。

 終わった後に「ああ終わった! 楽しかった! あの緊張感が凄かった!」と思える最高のシナリオでしたー。

 個人的感想。主にPC1視点。
●「巻き込まれ系PC1」をしました。そのポジション故、セッション開始から中盤まで、自分がどうすればいいのか判らなかった……けど、秘密やPC内の関係が見えてきたら「あ、こういう動きをすれば良いんだ!」と自然と方針が決定。悩んだのは最初の1時間だけで、後はするする他のPC達を追うことが出来ました。この「あ、こうしよう!」と自分自身の誕生が、今日の感動。
●初めて「シノビガミ」の戦闘で活躍できたと思えるプレイができた。サイクル内の戦闘では勝者になってプライズをゲットしたり、仲間のために戦闘に参加したり、クライマックス戦闘でもじわじわ勝ちにいけて……。こんなに戦闘で遊べたビガミプレイは初めてかもしれない。今までのビガミプレイが楽しくなかったというのは嘘だけど、こんなにも「記憶に残る戦い」ができたのは初めてだから嬉しかった。
●PC1で「喋れないキャラクター」をしました。TRPGで口がきけないキャラってどうよ、と思うけど、口がきけないなりのキャラロールがしてみたくて。お願いしてやらせてもらいました。以前プレイしたキャラで「目が見えないキャラ(「新説かずあそび」のPC1・リュウセイ)をやったときに、なんとなーくこういう設定の子をやりたいとあたためていたキャラ造形。やっと解放できたので凄く満足です。
●喋れないキャラ、楽しかった。滅多にやれるもんじゃなかったからだけどさ。設定も好きだし、その設定でとあるキャラとの関係を対立に仕向けたりと、成功したと思う。
●男性のPC2とフラグが立ったため、「ゆるほも」とか「ガチホモ」とか言われて……とってもご満悦です。いや、性別をどっちにするか相談したときに「PC2を男性キャラにしてください」と言ったのにはちゃんと理由がありまして。PC1は男でやりたかったという我儘と、その状態でPC2(PC1を助ける人)を女性にしたら完全にPC1と2で恋愛関係になりそうだし関係が閉ざされそうだし……と思って同性に助けられる設定にしたら、実際はそのままホモになりました。やったね。
●PC4が「80歳の老人」だったんだけど、そのキャラ造形が憎いぐらい良い。おじいちゃんだから冷たくできない、おじいちゃんだから強くあたれる、おじいちゃんだから出来る、選択肢の幅の広さが円満への近道にもなった。青年キャラやおじさんキャラじゃできない力が80歳老人PCにはあった。みんな、年寄りキャラはするべきだ。卑怯だぞ。カッコイイぞ。でもきっとみんな同じに見えるぞ。
●今回のシナリオの5人は、全員お幸せになるといい。

 ああ、「シノビガミ」の戦闘で楽しく終われたのが本当に嬉しい……。
 データを読み込むのが苦手なプレイヤーなので、いつも勝てない作りになってしまったり、戦闘よりも違うものを重視するキャラメをしてしまったり、自分が活躍できないと思っておざなりにしてしまうことが大きかったので……クライマックスでちゃんと生き残れるって気持ち良いことだったんだなぁ。
 「勝てなくても、自分が満足するラストを目指す」が第一だと判ってる。けど、この気持ちは忘れずに記録しておこう。どちらも忘れず今後も判断を見誤らないようにしよう。自戒。
▼ガンドッグ・ゼロ 2012.03.03 Saturday
 単発「ガンドッグ ゼロ」プレイヤー参加をしてきました。
 超久々にガンドッグをプレイしてきました。久々というか、新版のゼロをプレイしたのは初めてです。初めてなのがGMでなくプレイヤーとして参加できたのがホント幸せ。
●GM・辰巳
●PC1・ユキト=クドウ/PL:コトイ
 探偵事務所の所長をしている「コマンダー/オペレーター」の31歳男性。戦術判定や他者へのサポートに長けた完全後衛タイプ。ぼんやり、ふにゃふにゃした男らしくない喋り方をしているが、戦闘時はクールに決める。マヨラー。
●PC2・メルヒオル=ヴァレンティーン/PL:ピロ
 背中で語る系の「ガンファイター/グラップラー」35歳男性。少し寡黙に、探偵事務所の荒事を担当するハードボイルド。銃の扱いのエキスパートで、様々な戦闘技能を輝かせる戦闘のプロ。闘志に燃える静かな熱血漢。
●PC3・ベンジャミン/PL:ユウ
 遊び人のアメリカン「ハイローラー/スカウト」28歳男性。偽名を名乗っている。悪運だけで今まで生きてきた優男で、芸術でなんでもこなそうとする、いいかげんな男。女で遊んだり、万馬券で情報を買ったり、悪い友人で包囲網をしいたりと悪い部分が目立つが、実は誠実な性格。
●PC4・シオリ=キリサカ/PL:マーサー
 「グラップラー/メディック」の24歳女性。紅一点。所長のユキトと同じような後衛系で、サポートのサポートをしている。元医者で医療技量を持つ、スローイングナイフ使い。ミッションロウの「ハードボイルド」が守れないので、ゆで玉子を作ってはナイフで芸術的に仕上げていた。

 公式リプレイを元にしたシティシナリオをやってきました。
 以下、箇条書き感想。
●ごく普通の人探しの依頼から、街に潜んでいた犯罪組織を叩く展開になるという、ガンドッグのシティシナリオらしい話。
●久々のガンドッグのテンションにハイテンションになっているところに、しかもシナリオテーマが私のツボを題材にしたものだった。「裏ビデオ」に関する話だった。セッション中、ずっとワクワクどきどきが止まらない。中の人の好みな展開でラッキー。
●ゼネラルマップが提示されて更にワクワク。「この街を駆け巡るんだー!」とシティシナリオをしている感が出て、テンションが更に上がる上がる。
●アジトを見つけ出し、TRSで「目的のものを探せ!」のシーンになったとき、緊張感が程々に高まる。TRSのルールを把握するのにやや頓挫したけど、追いかけっこシステムを理解した後はパーティーの助け合い合戦でワクワク。
●目的を発見し、敵陣に突撃していく戦闘が始まる前が最高にワクワク。リワードポイントを稼ぐために全員で「カッコイイロール」バトルが、ラストバトル前に開始される。笑いながら凛々しいプレイをしあう4人。
●そして突撃。先手を取られたり、必死に先手を取ったり、銃撃戦の末、耐久力1桁まで削られた戦闘。何度「死ぬかも!?」「イケるか!?」と言い合ったか。使える残りのクラスアーツの推理戦、残り耐久力の読み合い、リワードポイントを稼ぐために激励し合い……最後まで緊張感があって楽しい戦闘だった。
●ギリギリの中……無事、ラストバトルに勝利。全員生還。でも一歩間違えば戦死者ありだった。このギリギリに生き残ったときの達成感が燃えた!
●クライマックス戦闘が燃えに燃えてのエンディング。セッションが終わった後に「ガンドッグ面白かったー!」「ガンドッグまたやりたいー!」と言える、素敵なシティシナリオでした。
リワードポイントシステムが良い。今まで初版ガンドッグで使ったことないシステムだったけど、採用して正解だった。初版では戦闘にカロリーが高すぎたため、ついついボードゲームに夢中になって作業ゲーになりがちだったけど……キャラロールの部分が生かせるようになったシステム改変は本当に面白かった! ただの戦闘をするだけの駒から、ドラマのあるキャラクター達が戦っている姿を想像できたのが、より深みのあるエンディングに辿り着けることになって良かった。そして思う、TRPGはTをすべきだ。サイコロ振るだけじゃダメ、トークしよう。
●それもこれも、「クラスアーツを回復したい(サムズアップやペップトークのために)から何かカッコイイ台詞言って!」とお願いして、全然苦にならない参加者だったからというのがあったからかも。「えー、そんなの言えないよー」や「もうこの台詞でいいよね! さっさと回復して次にいく!」など言わず、全員ペラペラとキャラを喋らせ戦闘に臨んでいけるタイプだったので……どんどんコストを払って前に突き進むパーティーだったのがラストバトルの充実感の勝因か。
●トークもバトルも充実。楽しかったー。
今回の笑いどころ→ミッションロウを「ハードボイルド」に設定。必死にハードボイルドっぽいキャラロールをする4人。一方、GMがサラリとハードボイルドな台詞を勝つ。思う。「勝てねぇ……!」
●ファンタジーではないリアル路線の世界観って、いかに「それに似た作品を見ているか」によって言語センスが問われると思う。ハードボイルド趣味なGMにハードボイルドで勝てる訳がない。悔しい、カッコイイとしか言えないのが悔しい。
今回の笑いどころ2→「コネ:探偵を使う」→「バーにいる」→「O泉洋、登場」。

 セッション終了後、いつの間にか「次はどうする」「○○したい!」と言ってました。
 久々に遊んだガンドッグで思い知る。ガンドッグが好きだということを。ガンドッグばっか遊んでいた頃を思い出しました。最近忘れてたけど、私ガンドッグ大好きだったんだよ。また遊びたいなー、もっとガンドッグやりたいなー、広まればいいのに広めよう。
 実は新版ゼロのルルブは買ったけど、あまり読まずにいました。今日の今日まで、キャラメをするまでそれほど読んでもいませんでした。でも毎月のようにガンドッグをしていた時代があったので、大半のことを覚えていました。それが自分でもビックリ。予想以上にルールを覚えていて、「何度もやって何度でも覚え直すぐらい熱意があったってことだ、やっぱ好きだったんだなー」と再確認。
 今後とも付き合っていこうと思ったゲームでした。次回が早く来ますように!
▼アリアンロッド「ミラクルモンブランズ」第3話 2012.02.22 Wednesday
  長期キャンペーン「アリアンロッド〜ミラクルモンブランズ」第3話GMをしてきました。
 
公式リプレイ「アリアンロッド・リプレイ・ルージュ」を元ネタにキャンペーンをしてみよう企画。先日の日曜日に第3話をする予定だったところがプレイヤーさんの体調不良のため中止。そして今日に臨んだけれど、別のプレイヤーさんがまたも体調不良。しかし、少しセッション開始時間が遅れただけで無事プレイすることができました。最後はみんな元気で解散できたよ!
●PC1-a・ターラ/PL:MUMA
 ノエルハンドアウトを勤める、「ウォーリア/プリーチャー/ヒューリン」の16歳女子。少し泣き虫な関西弁の女の子。ダブラル冒険者大会に優勝し、その景品「ルネス温泉無料招待券」で温泉旅行を楽しんでいた。が、そんな中「でんせつのかぶとを引き渡せ」という脅迫状を突き付けられてしまう。
●PC1-b・ミルフィ/PL:シノハル
 ノエルハンドアウトを分割したもう1人のPC1で、「ウォーリア/サムライ/ドラゴネット」の18歳女子。ターラの姉として、彼女を心から支えようとする優しい性格。先日、謎の流行病「ドラフルエンザ」にかかってしまったが、皆の協力もあり無事完治。ルネスの温泉で美容に励む年頃のドラゴン娘。
●PC2・ホリア/PL:犬熊猫
 クリスハンドアウトを勤める、「アコライト/セージ/エルダナーン」の17歳男子。神殿に忠誠を誓い、曲がったことを決して許さない規律の人。「綺麗事」を真正面から言う。脅迫状を叩きつけられ、子供が誘拐されてしまった事件に突撃していく。
●PC3・スグリ/PL:51
 トランハンドアウトを勤める、「メイジ/シャーマン/ヴァーナ」の22歳女子。すっかり有名になったミラクルモンブランズへの脅迫状事件を解決するため、悪の組織ダイナストカバルの幹部として、地元密着の部下達を従え、屋台をダイナストポメロに引かせ、大首領マスクを使い、奮闘する。
●PC4・クラエル/PL:しゅうら
 エイプリルハンドアウトを勤める、「シーフ/ガンスリンガー/エクスマキナ」の24歳男子。「ボクは冤罪だ」と言い張り続ける愉快な犯罪者。ルネスにて、犯罪者となった理由の人物に再会してしまう。皆に自分の過去を明かしつつ、復讐を遂げようとするが……。
 公式リプレイの第4話を元ネタに、半分オリジナル展開の3回目ミラモンセッションをしてきました。
 ルネス温泉、ムーンスター劇団の子供達、おじいさん、山のアジト、リドルの妖精、ディアスロンドの神殿、あとソーウェン公爵……といった本家のキーワードはそのまま使用しましたが、全く別物のシナリオにしました。
 というのも、今回は「ミラクルモンブランズ」のキャラクターの設定を拾った話にしたかったから。
 いくら「公式リプレイを元ネタにキャンペーンをしよう」と言っても、真似できるのはダンジョンギミックやデータだけ。声に出して使えるのは情景描写の文だけで、後はどんなに頑張っても元ネタと同じにならない。今回のミラモン3話は、ミラモンだからを重視し、中でもPC4のクラエル過去設定を中心に展開してみました。
 結果、単なるダンジョン探索やリドルへの挑戦だけではない、ドラマチックな「仲間同士の絆の深め合い」が出来ました。今まで笑い合って茶化しながら喧嘩する程度だったホリア&スグリ&クラエルが、感情剥き出しで激突。それに介入するPC1の2人の少女。皆の対立から、「5人でいること」へ次第と戻っていき、目に見えて和んでいく空気。ハンドアウトでバラバラだった5人(2人と3人)が1つのパーティーになっていく……という、良いお話になりそうです。更にお互いが仲良くなっていく必要不可欠の回となりました。
 「なりそうです」というのは、まだ第3話がまだ終わってないため。セッション時間がタイムアップで、後日クライマックスフェイズ(ラストバトルの続き)をすることになりました。だからまだシナリオボスが倒せてないし、ドロップ判定もしてないしレベルアップも出来ない。5人が激突し、仲直りして、1つの敵を倒して、そうして……というところで止まってしまいました。これが惜しい。すっごく悔しい。盛り上がっていたのに途中でストップかけられて半殺し状態。早くシーンの続きがしたいです。
 次回はもしかしたら2ヶ月後になるかもしれない。本当に時間の経過が悔しいなぁ。3月に続きが出来たらラッキーだ。でも3〜4月は誰も彼も忙しい時期だから出来なくても仕方ない。ううっ、でもー!
 またリプレイでも作って新鮮な気持ちでプレイします。ちなみに「ミラモン2話」のリプレイは明日にはアップします。この熱意よ、数ヶ月持ってくれー。

 自作リプレイとは別に、とあるリプレイ作業を手伝わせてもらっています。
 自分はGMもプレイヤーもしていない、他人がプレイしたセッションなんですが、TRPGリプレイ作りが大好きなのでお手伝いをしてます。これが勉強になる。
 自分が直接GMの話を聞いている訳ではないから、「口語で書かれた状況説明文が全く理解できないもの」になっていることが多い。口語を起こすだけってこんなに曖昧なことなんだ。参加者達は判ってそうでも、読者には一切判らなそうな表現が多い。この発見は楽しい。すっごい楽しい! TRPGリプレイ作りで気を付けなきゃいけないことが大量に出てきました。なるほど、こういう見方もあるのかと学ぶことが多いや。そして修正・訂正としてどんどんメスを入れていくのが楽しい。
 私、TRPGリプレイがホントに好きなんだなー! 再確認しました。
▼アリアンロッド「ミラクルモンブランズ」第2.5話 2012.02.19 Sunday
  長期キャンペーン「アリアンロッド〜ミラクルモンブランズ」第2.5話GMをしてきました。
 
公式リプレイである「アリアンロッド・リプレイ・ルージュ」を元ネタにキャンペーンをしてみよう企画。今日は本当なら第3話をする予定だったけど、残念ながらPC1-bミルフィちゃんのプレイヤーさんが病欠。欠席してしまったため、ガチバトルな展開の第3話を中止し、急遽GMが用意した第2.5話をやってきました。
●PC1-a・ターラ/PL:MUMA
 ノエルハンドアウトを勤める、「ウォーリア/プリーチャー/ヒューリン」の16歳女子。相棒であるPC1-bのミルフィがドラゴネット専用インフルエンザ「ドラフルエンザ」にかかってしまい、ダブラルから出られない今、薬代を稼ぐために「プリーチャーとして」特殊な依頼に挑む。
●PC2・ホリア/PL:犬熊猫
 クリスハンドアウトを勤める、「アコライト/セージ/エルダナーン」の17歳男子。神殿の訓えのもとギルドに加入したが、今回は病気で倒れた仲間を救うため、薬代を稼ぐために「フォーキャスター経歴を生かして」特殊な依頼に挑む。
●PC3・スグリ/PL:51
 トランハンドアウトを勤める、「メイジ/シャーマン/ヴァーナ」の22歳女子。防御力マイナス30という大必殺技を持つ、ダイナストカバル幹部。今回はダイナストカバルの任務ではなく、薬代のために「シャーマンとして」依頼をこなす。
●PC4・クラエル/PL:しゅうら
 エイプリルハンドアウトを勤める、「シーフ/ガンスリンガー/エクスマキナ」の24歳男子。「エリンディル大陸ではとても珍しいエクスマキナ」という種族ゆえに依頼を頼まれた。エクスマキナの知識の乏しい人達に囲まれ、大変なことに……?
 最初はルージュ外伝リプレイネタ(白馬の王子)か、上級ルールブックのランダムダンジョンをやろうと考えました。ですが、ぱっと思いついたオリジナルシナリオをやってみた。
 それは、「ネームドエネミーと戦う」というネタ。
 GMをやるならいつかネームドエネミーを使ったシナリオをやりたいと思ってました。でもネームドエネミーのためだけにシナリオを作る機会はなかなか来なかった。今回、完成された人間関係で、死亡があってはならない外伝回、負けても次回があるという寄り道シナリオのため「好きなだけ無茶ができる!」と思いやってみました。
 と言ってもこの4人は5レベルパーティー。最低でも8レベルはないと勝てない敵だったので弱体化はしましたが。結構うまい弱体化はできたと思う。レベル5パーティーに合わせた弱体化が成功。クライマックス戦闘、最後の最後まで「負ける!」「もしかして勝てる!?」「やっぱ負けるー!」と叫んで終わるような、良い調整が出来ました。ちょっとえっへん。
 シナリオの展開も結構お気に入り。外伝シナリオなので絶対に死亡者を出していけない、参加していないPCと平等にするために報酬や成長点が高すぎてはいけない、消耗アイテムもなるべく消費しないようにしなければならない、でもプレイヤーがやる気を出して戦ってくれるようなステージを用意しなければならない、これを全部クリアした……かと!(報酬金額は当初の予定より上がってしまったけど。それはお金が増える爆笑展開があったから。増えて当然の自体なので、あげすぎとは考えてない)
 いくら寄り道シナリオだからって手を抜いてボンヤリしたシナリオはしたくなかった。そこで特別なステージ、特別なエネミーという、いつか「アリアンロッド」か「ソードワールド」でやってみたいと思っていたネタを、ライトな雰囲気で楽しめる「ミラクルモンブランズ」でプレイできて、GMはすっごく満足です。「本編には影響が出ません!」と最初に宣言したのでプレイヤーの皆さんも盛り上がってくれたのが成功だったかな。辻褄はそれなりに合って、テンポも良く、短い外伝シナリオができて……突発セッションながら充実した1日になりました。
 あと「1点だけ成長点が足りない!」と嘆いていたプレイヤーに、たった数点でも成長点をプレゼントすることが出来た。それに、プレイヤー達に今後のバトル展開に向けた大きな準備運動も出来た。GMも学ぶところが多かったし、楽しく勉強が出来ました。
 早速数日後、本番の第3話をやってきます。そこでは使い捨てアイテムは消え、トドメを刺すが当然出てくるガチな戦闘。でも今日の教訓を生かして、本気の激突が出来たら良いなぁ。試練に全力で立ち向かってくれると良いなぁ。反省点を生かして冷静にマスタリングしなきゃ! 次回が本当に楽しみです。

 頭を使って疲れた後のシチューがうまい。チョコレートもうまい。ウイスキーボンボンもうまい。
 ところでチョコの話や甘味ネタを考えていたら、「新座さんってデコパフェ作りそう」と思った。今日デコパフェのキットをスーパーで見てたら特に。キット5箱ぐらい買って1つの特大パフェを作ってる新座さん。ちゃんと食べてるよ。そして太るよ。そこでぶくぶくメタボになるのが新座さん。平和な男だなぁ。
アリアンロッドサガ「ゼウス2話」 2012.02.12 Sunday
 長期キャンペーン「アリアンロッドサガ〜ゼウス」の第2話プレイヤー参加をしてきました。
 5人の参加者がGM交代制で、「四天王」をテーマにアルディオン大陸のフェリタニア特務隊のシナリオをこなすというもの。ついに第2回、第2のGM、初めての四天王戦をしてきました。
●今回のGM・エドガー/PL:ユウ
 カムロート出身の、ヒューリン/ウォーリア/プリーチャーの23歳男子。騎士を目指してた軟派青年だったが、第1話のラストに重傷を負い、戦線離脱。病室から仲間を応援し、フェリタニア国の軍師ナヴァールの「とある実験」に参加している。ギルドの4人は、彼を心配しながらもとあるレイウォールの村に向かう。
●PC1・トム/PL:51
 ゴルフォート出身の、ヴァーナ(狼)/ウォーリア/シーフの女の子。無知で素直な野生児。靴を覚えることを覚えた幼い彼女は、「死者を崇め、豊穣を願う収穫祭」が行われているレイウォールの村に向かうことに。帽子を持って「トリック・オア・トリート!」と楽しくお菓子を貰う1日になる……筈だったが。
●PC2・シムーン=ブレンディ/PL:マーサー
 レイウォール出身の、エルダナーン/アコライト/フォーキャスターの32歳男性。レイウォール国に縁のある軍師だったが……。新たにギルドマスターとなって、ナヴァールの命令のもと「まだ事件に見舞われていない平和な祭会場」にやって来る。そこで見覚えのある男性に会うのだった。
●PC3・レンス=ノーバッド/PL:MUMA
 グラスウェルズ出身の、エクスマキナ/メイジ/セイジの、メイドの女性。ノーバッドの名前に相応しく、欠点の無い冷静沈着完全無欠を徹していたが、美しい外見のせいか村人に「嫁に来ないか!」とせがまれたりと破天荒な目に。行方不明の主を探しながら、村で起きるであろう事件を探る。
●PC4・ロロ/PL:すずか
 フェリタニア(元アヴェルシア)出身の、ドラゴネット/メイジ/フォーキャスター男子。何かとヤル気のトムに対抗意識を燃やされ、更に対抗意識でヤル気を出すプライド高い青年。「あまり習得されることのないスキル」を多く学び、便利屋として村の奥底で眠っている問題に挑むことに。

 GM交代制セッション・まわしGMのキャンペーン2回目でした。第1話でのパーティーバランスとは違うため、どんな風になるのか緊張してましたが、そこは楽しいシティシナリオで笑いながら無事終えることが出来ました。
 ハロウィンが行われている村で怪しい事件が起きるかもしれない、事前になんとかしなければという村探索シティシナリオと、ギャンブル(賭博)をしたり、達成値勝負の試合をしたりというお祭りシナリオでした。
 GMの楽しい農民(田舎者)キャラロールと、農家&農作物、民俗学知識がふんだんに散りばめられたシナリオで、「へぇー」とリアル知力が上がりそうなトリビアが沢山。「○○は麦から作られているんだよ」「豚は○○を食べて育てられているんだよ」「本当にヨーロッパではこういう伝統があるんだよ」といった、「アリアンロッドRPG」らしさを失われず、村文化についてお勉強が出来るという目から鱗のセッションでした。その知識がシナリオのネタとして使われ、登場人物達に大きく関わってくるのが、「うわGMすげー」の感動を生むこと生むこと。明るくて楽しい愉快な農民達のロールに夢中になったり流されたりすると、肝心なところで……という緊張感もあり、「このGMだから出来るシナリオ」というのを味わいました。同じキャラクター達で冒険しているけど、前回と同じGMだったらプレイ出来ない、この楽しさ。第2回の「初・まわしGMキャンペーン」でその素晴らしさを噛み締めることが出来て嬉しかったです。
 そして、「四天王」をテーマにしたキャンペーンで……念願の「あの台詞」が聞けたことも嬉しかったー! 参加者の方々、言ってくれてありがとう。3年越しの夢が叶った今日だった……。
 「悪い結果になってもおいしい出目」にも会えたし、ドロップ品で良い物をゲットして次回のお買い物にも貢献したりと、キャラクターが固まりつつあって暖かくなれる良い2話でした。笑って終われて良かった。次回はまた2ヶ月後。長い。早く続きがやりたいキャンペーンだな!!

 以下、個人的反省会。
 今回は、うちのこ(PC2のシムーン)が主役となる回として作って頂けました。私が萌えるシーンを演出してもらえたので満足です。でも今日のロールについての反省。
 今回のキャンペーンで自分がやりたいテーマは「裏のあるキャラ」でした。その表と裏が、案外分けられない。表ではこうしておきながら、裏では別のことをするというのが、出来ると思って設定したのに全然出来なかった……。具体的に言うと「知っているけど知らないようにみんなに振舞う。知らないふりをして協力する」って大変なんだなぁ。「知らないふり」は出来ても「協力する」が出来なかった……それってパーティープレイのPCとして致命的だろ。協力できなくて、全て情報収集を任せっきりにしてしまったのが申し訳無い。ちょっと考え直さなきゃいけないかも。ていうか考え直してちゃんとパーティーの為になるPCにならなきゃ! 自戒のためにここに次回はこんなことしないと記しておく!
▼アナザーワールドSRS「ギフトメモリィホール」 2012.01.28 Saturday
 単発「アナザーワールドSRS」のGMをしてきました。
 自作シナリオでGMするのは久々です。ホント久々です。活動記録を見たら、去年9月の「ワンダフルワールド」以降やってなかった。しかも「ワンダフルワールド」も実質は自分のシナリオではないしな。「7人ルリルラ」以降御無沙汰していた自作シナリオ、楽しんできました!
●PC1・三好 みなみ/PL:コトイ
 ぼんやりとした兄(一般人)を持つ、[闘士/狂戦士/狩人]の15歳女子高生。夕日の教室で目を覚ますと、兄も同じように倒れており、彼は目を覚まさなかった。「金髪碧眼の男」からヒントを貰い、植物人間になってしまった兄を救うため、PC2達が持ってきた異端討伐の任務に臨む。金にがめつく、何事もお金重視の考え。
●PC2・渡瀬 由貴乃/PL:辰巳
 [感応力師/聖職者]の15歳教会エージェントの女子高生。真面目で誰にも丁寧、世話焼きな性格。光を操る聖職者。一族代々由緒正しい能力者の家系だが、圧力的な家族を嫌い、家から離れようと必死になっている。教会から「異端が自分の通う学校に潜入してるんじゃないか?」という依頼を受けた。
●PC3・砥村 晴緒/PL:ピロ
 [魔術師/世界遣い/異端者]の17歳男子高校生。魔術師の両親が召喚した異端により親を殺され、異端に取り込まれ、影を操る触手使い(異端者)となった。教会で住み込みの手伝いをしつつ、PC1〜2と同じ学校に通う。PC1の兄と同じクラスメイトで、PC1と同じく目覚めなくなった彼を発見し……。
 自作シナリオで「アナザーワールドSRS」らしいループシナリオが出来て満足。一番の十八番システムで、それっぽい単発ループ話をやらせていただきました。楽しかったー。
●1からキャラクターメイキング、相談後にセッションを5時間ほど。そのテンポを忘れてしまうほど、久々にTRPGした気分です……。近頃は「シノビガミ」の公式シナリオばっかやってたからな。なんだかんだで幸せなことにプレイヤーばかりやらせてもらっていたからな。GMの面白さを再確認しました。
●参加してくれたプレイヤーさんにTRPGから離れていた人をお出迎えしての「アナザーワールドSRS」。1から世界観を説明し、魔術師や異端という存在やクラスの特色を生かして、特技にまつわる「このゲームシステムでなければ出来ないシナリオ」が出来たと思います。AWならではが伝わったなら良いな。
●記憶の無い状態から奮闘、地獄を味わいつつ、勝利を手にしてもらえる超ハッピーエンドでした。どこまでも美しい流れだった。地獄の部分と、ハッピーまでの演出がじんわり良かった。
●その地獄のシーンに、「バッドルイド2」で作られた「ループの代償表」を使用! D66でループするための代償を決定できるというものです。結局はロールではなくチョイスだったんですが、なんとなーくイメージを湧かせるには良い仕事が出来たんじゃないかと。
●シナリオテーマは「家族」。キャラメ時のハンドアウトでは「植物人間となった大切な人を救う」だけだったんだけど、PC1が植物人間の兄がいるという設定、家族の愛に冷めたPC2と、家族を失った背景を持つPC3……このパーティー編成で「家族」が重要な記号にならない訳が無い。
●GMはそこまでウケるとは思ってなかった何気ない一言の設定が、爆笑。そしてGM困惑。
●植物人間で一言も作中では口をきけないNPCこと兄のキャラが強烈すぎて、一同爆笑。
●一言も口を開かず登場しないNPCいじりが酷く、一同大爆笑。
●最初は「故人の手紙」だった某設定が、GMが読み上げる本文にツッコミするうちに手紙が対話するようになり、ついに「手紙に宿った疑似性格」に進化。故人大暴走。
●可愛くも無害そうなマスコットとして登場したものが、イメージCV:大塚明夫。
●「ルージィルさんってどんな人?」「100万円ぐらいのイケメン」。
●今回のシナリオは、ロリこと龍の聖剣からの依頼ではなく、ルージィルさんの依頼でした。「世界が救おうとしない個人的な不幸を救おう」というテーマのため、ルージィルさんを出しました。ロリは世界の為に動く人だけど、ルージィルさんは個人の為に動くキャラなので。だがプレイヤーの強い希望でロリも出した。NPCが多く出ちゃうのはいけないことだけど、どっちも出して楽しかったな。
●そしてPCとお話する分にはロリの方が安心感あって良いね。女の子でシーンが華やかになるし。ルージィルさんって良い人だけど悪い人ってキャラだし。いや、悪い人だけど良い人なのか。もしエンディングの選択を間違っていたらルージィルさんなら悪いことしただろうなぁ。
●色々GMがまごまごしてしまったところはあったけど、大成功のシナリオでした。大好きなセッションになれたので、これもそのうちリプレイにしたいな。こうしてリプレイにしたいセッション記録が続々増えていく。いいもん作るもーん絶対作るもーん。ルージィルさんとロリの違いが大きく出ているシナリオなので、「ワンダフルワールド」よりも早く発表するかも?
●毎度単発AWをプレイするたびに「1話で終わらすには惜しいぐらいの名キャラクターだった!」という感想を言ってる気がする。それぐらい良いキャラクター達で、良いシーン演出で、良いハッピーエンドでした。笑いどころも泣きどころも感動しどころもあった! 満点で嬉しいです。
 謎も全部解決できたし、シナリオ中のギミックを使えばきっと違うエンディングにも辿りつける筈。また同じシナリオをやってみてもいいなぁー。わくわく。

 本当は、自分はプレイヤーで「ガンドッグ・ゼロ」をする予定でした。メンバーが急遽欠席になったしまったための代理卓なので、今度は全員揃ってゲーム楽しむぞー。やっぱりゲームは大人数であったかく楽しまないと。「ガンドッグ」のプレイヤーするのは数年ぶりなので今からドキドキです。