『機動戦士ガンダムF91』

みなさんご存じのF91です。もちシーブック・アノーという17歳のお年頃の少年の話です。

実はワタクシ、F91がリアルガンダムの始まりでした。
なので、かなり思い入れのある作品であります。
最初に見たときは、エンディングの「ほほえみは光る風の中」で泣いてしまいそうになりました。



それから月日はたち・・・。

このマンガを読んで、
かなりのショックを受けました。

さぁ、このショックをみんなで分かちあいましょう!・・・という企画です。



ボンボンコミックF91

↑タイトルですよ。






みなさん、ボンボンのガンダムのコミックスはいくつ読んだことがありますか?

そして、
いくつ投げ捨ててしまいしょうでしたか?

ガンダムのマンガは『MSは格好いいけど、人物がちょっと・・・』と思ったことありませんか。

そして、小説版同様、シナリオの大きな変更点があって戸惑ったり、

時には名前や性格まで変えられたキャラクターもいたりして。

まぁ、例を挙げて有名どころはギュネイ=グラーブでしょうけど、

ワタクシ的にショックだったのは、


1,ウッソの一人称が「俺」(というか
熱血漢
2,トロワとカトルのペアルック(まだ可愛い)

3,プルの名前が
「エルピー」だった(ファンは怒るぞ・・・)


・・・が代表的かな。

リアルのラーメン食うドモンもイカしてますが(あれは4コマ。ドモンパーティーは好きさ)

この「F91」というマンガも、いらないとこばっか修正されたガンダムの一つです。




もし、このマンガ読んでみよう!なんて思ったアナタ。

今想っているシーブック君の全てを捨てなさい。




SRWで
『シーブックはマジメで頭もよくってとってもいいコ♪』なんて思っている方は
絶対やめときなさい。
忠告です。聞いておいて損はないと思いますよ。






●シーブック君の変わり様
『作品中では かなり優等生タイプに描かれていた』(BY SRWF完)

一般的なシーブック君はこんな風に見られてるんでしょうね。

敵側にいってしまったガールフレンドを守ろうとする彼は、どこぞの王子様のようでした。

そもそも、優等生の意味知ってますか?

みんなより人間的に優れている、精神年齢も年以上になっている子のことですよ?

このマンガではどこがと言っても誰も否定できないでしょう。

じゃあ、このシーブック君を見てください。



     ◆◆◆



1,寝こけてしまい、妹に起こされ目の飛び出すシーブック。

2,セシリーがいなくなり、暴れまくってついにはライオン呼ばわりされるシーブック。

3,アカの他人のおっさんに
「お父様」とよぶシーブック。
4,「ぎゃははは」と笑いながら一般人(↑のおっさん)をF91で踏みつぶしそうになるシーブック。

5,コクピットの中で飯を食い、出撃前には必ずトイレで遅刻し、戦闘中おしっこがちびりそうになるシーブック。



    ◆◆◆


どれが許せませんか?
(基本的全部)
・・・まぁ、「Vガンダム」の例がありましたからね。あの
後ろ髪が微妙に跳ね上がっているウッソ君も無理ありましたが。

お子さまにはあーゆー熱血漢のほうがいいとか?

それにしても
コミックのGガンは暗い。どうすりゃいいんだ?






●カバーにこだわってみよう
(ちょっとワタクシが口調変えさせていただきます。)




表紙から観察してみようか。

表紙には、当然のことながら主人公機のF91,歯ぎしりをしながらなかなかカッコイイ顔つきのシーブック。

横にはラスボスのカロッゾ。

シーブックの顔が真面目なので、まだ原作とは近い感じがする。

だまされるヒトも多いだろう。


そして、『原作/富野由悠季』
作者、原作者を書くのは当然のことだ。
しかし、見て欲しい。


『まんが/井上大助』

哀戦士。
(それは大輔)

・・・って。

誰でも思うだろう普通!!!
まだ
テーマソングを森口博子が歌ってるからいいものを、
ぜったい編集者はニヤリとしたに違いない。



◆あらすじ

フロンティアWに突然あらわれた、クロスボーン・バンガード軍のモビルスーツ部隊!

シーブックは、さわられたセシリーをとりかえすため、最新鋭機ガンダムF91にのりこむ。

アニメ映画最新作!



コミックの発行日が『1991年5月』となっている。

映画が放映されたのが3月だから、かなり早いスピードで出したことになる。

これってボンボンに連載されていたんだよね?

間違った情報を植え付けられたということか。ギャフン。




裏表紙。

表紙とキャストは同じ。

F91とシーブックとカロッゾだ。

しかし、シーブックは私服で、
笑っている。

後ろには、でーんと突っ立っているカロッゾさん。

知らないヒトが見たら、
親子と間違いそうだ。
セシリー、立場ないね。






●第一章「緊急事態,フロンティアWを脱出せよ!」
これからはシナリオを紹介しながら、ツッコんでいこう。






『お母ちゃん・・・!どうしたのお母ちゃん・・・!? いかないで!』

『ごめんねシーブック・・・ごめんね』

『お母ちゃん・・・』

ゴゴゴゴゴゴ・・・

ビームサーベルを持ったガンダムF91が、シーブックに襲いかかる!

『なんなんだ これはー!?』








「お兄ちゃん・・・お兄ちゃんてばぁ!」

妹・リィズに起こされるシーブック。「フンガ・・・」


「フンガじゃないでしょ!
お兄ちゃんたら またあの夢見てたのね」

なんでわかるんだ。




どうやら幼い頃の母親の記憶を見ていたらしいシーブック。

幼い頃のシーブックは、
かわいい。リィズやセシリーよりかわいいぞ。
(特徴/
頭のハネが少ない





「さあいよいよ学園祭の目玉 ミスカントリーサイドのクイーンは…
セシリー・チャイルドに決定いたしました!!」

ワーっと歓声。セシリーも笑顔。


「うひょー。やったやったー
はい はらってネン かけ金♪

もう、シーブック君たら、誰か勝つかかけてたらしいです。
この優等生ってば。



そんな楽しい時間、いきなりMS戦がやってくる!

「こりゃ戦争だーッ!!」「どーゆうことだ 実弾だぜーッ!?」


「逃げるのよシーブック!」

セシリーに手をひかれるシーブック。

どしえーッ どんどんくるぜーッ!!」

俺の辞書の中に「
どしえ」なんてないんですが。

『なんとぉ』といい、不思議な言葉を教えてくれるもんですなぁ・・・。




連邦軍とクロスボーンの戦闘が激しくなる。

みんな荷物をまとめて逃げる格好をする。

空中からいろいろ落ちてくる。

それを
忍者のようにかわすシーブック。

「もうむちゃくちゃザンスー!!

手と足をぶるぶる振る、
キタキタ親父もびっくりな逃げ方。

ギャグマンガの王道だね!(ギャグじゃありません)




そしてガンタンクやらジムで応戦。
スペースポートまで逃げて、宇宙に出ようとする。

が、セシリーはカロッゾとドレル(自ら来てます)につれさられ・・・。

「わたしの娘であり・・・クロスボーンバンガードの姫君」
「こっちへ来なさい」


・・・こうして、F91は始まる。






●第二章「新生ガンダムF91誕生!!
「うるせー!さっさとフロンティアWにもどれ!」

まだ港にセシリーが残っていると思っているシーブック。
だがすでに彼らは宇宙に出てしまった。
暴れまくるシーブック。

「全員でおさえつけるんだ!」

セシリー!あいてーよー!

・・・これはラヴラヴって言っていいのかなぁ。




一方、フロンティアWでは・・・。

「みよ我が娘ベラ・ロナよ」

「おまえはもはやセシリーではなく、我がロナ家の娘」

「この国コスモバビロニアの王女なのだよ」

悩む顔を見せ、泣くこともあるが、セシリーはロナとして生きることにする・・・。




フロンティアT

ガツガツと飯を食うシーブック。

「うまいメシだぜ!」
「おかわり!」「俺も!」

少年達は遠慮もせず、次々とおかわりをしてぐ。


そしてフロンティアWの話へ・・・。

「セシリーってコのことも心配だよね」

うん。すっごく。心配なの

号泣、シーブック。

そんな兄を見てか、リィズはシーブックを気遣う・・・。

「お兄ちゃん・・・ごはんもういいの?」

おかわり

・・・セシリーは?




そして場所はMSデッキへ。

「モビルスーツを見るのは初めてじゃないんだろ?」

見せられる最新MS。

「こいつは・・・」
俺の夢ンなかに何度も無断に登場してきやがったヤローだぜェェェーッ!!!

そのモビルスーツは、
『ガンダムF91』であった。

・・・って、
無断かい。



その後、リィズがあやとりをし、F91を動かせるようにする。

ちょうどいい時に敵襲。動くようになったガンダムを動かすことに!

「操縦は誰に?」「シーブックだよー!!」「工学部だろ。アノー博士の息子だし、バッチシじゃん」

やるよ。いっちょぶっとばしてやろーじゃねーかよ

おう、なかなかカッコイイカットで出てきました、シーブックの不適な笑顔。

このマンガで一番イイカットですな。

パイロットスーツも着ず、F91に乗り込もうとするシーブック。

「パイロットスーツは!?」

「わらわせんな! そんなヒマあんのかよ!
それよか、カッコイイシーンのビデオとっとくのわすれんなよな!!

こんなときまでかっこつけますか、シーブックさん。

しかし、
妙におかしい口調。
一体何弁でしゃべってるのかは不明・・・。





猛スピードで発進。敵機につっこむF91。

「ウオオ、なんだこのMSは!?」

あまりのすごさに驚く敵。

「わははは ききてーか。よーし よーく覚えとけよーッ!!
ガンダムフォーミュラナインティワンどあーーーッ!!

「うぎゃーアッ!!!」




「な、なんてこったシーブック・・・
おめぇは
正真正銘のニュータイプじゃねーかよ・・・」

そうか、
アムロもこうあるべきなんか。

コミック版Vガンダムでもありましたね。
「な、コイツは!」
「機動戦士V2ガンダム!!!」


・・・ってやつさぁ・・・。





●第三章「対決!F91VS黒い部隊」
えー・・・ギャグも捨て、(いや捨ててないんだけど・・・)
特に面白い場面もなかったんで、省略してもいいですかぁ・・・?

とにかく、
メシ食って、威張って、またメシ食って、

あとはタイトルどおり、ブラックバンガードとの対決です。
セシリーが髪切ったぐらいですね。報告といえば。





●第四章「殺人兵器バグの恐怖!!」
「最強の精鋭、黒の部隊がやられるわけあるかー!!」

前回の続き。ザビーネちゃんと遊んでます。
ビームサーベルで襲いかかるザビーネ。

「おおッ この
闇夜のカラスちゃんてばなかなかやるじゃん!」

シーブックは切り払い!しかも反撃!
ザビーネをふるい払う。
シーブックはビームライフル(かなりでけぇ)を用意。

「そったらー! おちゃめによけやがってー!
けんども今度は どてっ腹ねーー!!

どっちが悪人だかわかんなくなってます。

そこに聞き覚えある声が・・・。

「シーブック!」

「わ・・・な・・・うそ・・・・・・・セ、セシリーかよ その声ー!!」

「シーブック!! あなたこそ・・・」

感動の再会。しかし・・・。

「ベラ・ロナ様!いまです!そやつをぶっとばしてください!!」

ザビーネはシーブックを撃つよう言う。しかしセシリーは・・・。
ザビーネにライフルを向ける!

「なにを?ベラ・ロナ様!」

「ちがうわザビーネ! このままおかえり! 命だけは助けてあげる!! わたしはセシリー・フェアチャイルドよ!!!」


「かっこいい・・・
セシリーちゃんたら・・・

にやけてます。
「ぽ」ですか。




一方。こっちはザビーネはコロスボーンバンガード軍旗艦ザムス・ガル。
そしてカロッゾの恐ろしい作戦!

「バグをつかえ!!! フロンティアTの一千万人を皆殺しだ!!」

「バ、バグを!?」「ま、まさかあの殺人兵器を・・・!?」

がびーん。

ザビーネも兵士達もショックをうける。




そして連邦軍・・・シーブックはどうしてるかというと。

また 
おにぎり食ってます。

育ち盛りなんだねぇ・・・フリータイムみんな食べてるじゃん・・・。




そんな平和の時間もすぐ、恐ろしい時間に!

フロンティアTには無差別大量殺人兵器がまかれていた!
斬りきまざれ、自爆に巻き込まれ、女子供老人を無差別に殺していく親バグ、子バグ・・・。

「ひとりの生き残りを許すなよ・・・! 殺せ殺せ殺せーッ!!!」

・・・かなりひどい描写です。

胴体はまっぷたつにされ、爆発で腕はとぶわ、顔は裂かれるわ、
足はとんでるわ、血はドバドバだし
ヘタに巧いから怖いです。

映像だとかなり修正されますからねぇ・・・マンガだから規制も甘いんでしょう。
例えるなら、ウッソの母ちゃん並。(またVガンかい・・・)




いそいでF91も出撃する。

「血の海じゃん・・・!」

あまりの酷さに、シーブックも絶句する。
F91に襲いかかるバグたち。

うぬらめが八つ裂きだーッ!!!

お前も酷いわ。




「なんなんだこいつら。次から次へとどこからわいてやがるんだ?」

シーブックはバグがどこからやってくるか調べる。
そしてわかったのが、フロンティアTの外、宇宙の軍艦。

「あいつが
ゴキブリみてぇに次々にだしてやがるんだ!!」

品位って言葉、このコにはないんですか・・・?



シーブックはエンジンのとこに狙いをつけ・・・ビームサーベルを放つ!
見事、直撃。大きな爆発がする・・・。


「おわったのね・・・」
「悪夢はこれで全て宇宙のもくずだぜ・・・」

そこへ・・・。
ニョロニョロとやってくる奇妙な触手。

「バカが・・・この鉄仮面は全宇宙の帝王となるべき男。うぬらごときに倒せると思っておるのか。おのれらこのモビルアーマー・ラフレシアで地獄にたたきおとしてやる!!





◆ここでブレイクタイム!

ワープロで
「大量殺人兵器」と打ち込んでみよう!

『大量殺人平気』

見事な変換ミスだね!!





第五章「最強MSラフレシア登場!」
「フフフフ。遊びはおしまいだ。おのれら宇宙のゴミにしてくれるわ!」
「な、なんだ あの触手は!?」

襲いかかるラフレシアの触手。

「ぐあ!」「シーブック!!!」

「うひょオ 
ぶったまげたぜぇ! 急におそってくるなんてよ! もォおこっちっちっちーーーーー!!!!

俺も怒っていい?

最後までこのペースを乱さないとは・・・やりますね、作者。




「気を付けてシーブック! そいつは通常のモビルスーツで歯がたつ相手じゃないのよ!!!」

シーブックを気遣うセシリー・・・だが。

F91はVサイン!

だいじょーV!
このガンダムF91がフツーのモビルスーツとでも思ってるわけッ!?」

ビームサーベルを高スピードで振り回す。

しかしラフレシアの触手の反撃!

あべっ!!!

「フハハハ ばかめ!!!」
ええ、ホントばかですね。



ラフレシアはセシリーに襲いかかる。

「ウワアアー!つっつぶされてしまう・・・!!!」

ベキバキと音を立てて壊れていくビギナギナ。

「てめー はなせっつーに!!!」

シーブックは触手を斬り、助けようとするが、次から次へと触手はやってくる・・・。

「と、とんでもねーやつだ。触手の一本や日本きったってへでもねーんだ この
チンポコユリは・・・どーしよ セシリーちゃんてば

シリアスなシーンなら
、その口調やめなさい。
仮にも、アンタ、辻谷耕史なんだよ?





「ベラ・ロナ!お前の首は、わしがこの手でひきちぎってやる!!!」

「な、なに!?宇宙空間にノーマルスーツもつけずに!?」

コクピットから引き出されるセシリー・・・。

「野郎ッ!! それ以上セシリーの手にふれてみやがれ!!」

F91のフェイスカバーがひらく!

地獄の底にたたきおとしてやるーーーッ!!!

F91のカラダが光り輝く!
そして現る多くのF91。分身である。
分身したF91は、ラフレシアの触手を次から次へと倒していく!

「てめー
念仏となえろー!!!

カロッゾがセシリーを宇宙空間に放す。遠く消えていくセシリー。

「わたしは大丈夫! はやく鉄仮面を!」

「わかった!すぐたすけにいくかんな・・・
まってろよーんっ!!!

絶好調である。

気分はそんな感じ。




F91はついにラフレシアのコクピットへ!

「なんなんだやつは!? こんなことは不可能だ。質量を持った残像だというのかー?!」

・・・あ、やっと原作に近い台詞言ってくれたよ。

ラフレシアは、F91の足を掴む。

ぬかったー!!

絶体絶命のF91。

そこに、
・・・誰かの声が聞こえる。

『ビギナギナよ!』

「え?」

『ビギナギナの核エンジンを爆発させるのよ!』

「う、うしー。わかった。やったるぜエェェ!!! ゆるしてくれよ ビギナギナ!!!」

F91のヴェスバーにより、ビギナギナは大爆発。

あたり全体が爆発に覆われる。

「ウオオーーー!!」

油断した、カロッゾ。

「! なにいー!? コクピットの真上にーーー!!?」

ヴェスバーを構えて猛スピードで下りてくるF91。

これでゲームオーバーだ ド外道ーーーッ!!!

ぐばああーーーっ!!!








大爆発。







『このカロッゾの魂が死にさることは 永遠にありえないことだぞ・・・』

『いいか シーブック 永遠にだ・・・』



『セシリー この宇宙は、人間という生物の野望さえなければ・・・』


『きっと天国だったのかも しれないよね・・・・・・』


●全体的感想●
最後の最後で、かっこよくきめてくれました。
しっかし、シーブック、凶暴ですね。
ラストのまとめ方はいいけど、トドメの刺し方が「ド外道」ですから。

いやぁ、こんなに笑ったのは、コミック版「Vガンダム」ぶりです。
絶対おすすめはしませんが、面白かったです。
この2つのマンガや、SDガンダム(特にナイトガンダム)なんか見てると、
ときた先生の∀は、MSも人物もストーリーのまとめ方もうまいですねぇ・・・。
ほかのマンガ家さんを否定するわけではありませんが、やっぱり一番じゃないかと。

古本屋でもしガンダムコミックを見つけたら、読んでみましょう。

次は、あのカメラ目線で有名(太乙真人?)なガトーさんの出てる「0083」でも書きましょうか♪(嘘です)