■ Do you love me? OxCS ver
「オルガ。僕の事好き?」
ベットの上でシャニと抱き合っているクロトが、そんな事を聞いてきた。
聞かれたオルガは、ベットから少し離れた椅子で本を読みながら二人の様子を眺めていた。
毎度の行為も終わり、一息ついている時。シャニがクロトの上に乗っている。
そんな中、クロトはシャニを見ながら器用に話しかけてきた。
「……こんな事しておいて、何言ってるんだ?」
「別に、聞いてみたかっただけーっ」
「ふぅん。……………………好き……に決まってんだろ」
変に恥ずかしがると変な意味にとられやすい。そうオルガは思って質問に答えた。
嘘も無いし気取ってもいない素直な答えを。
「…………オルガー。俺の事はー…………?」
クロトの顔にキスを残しながら、―――同じような質問がシャニがした。
クロトの時と変わらず、お互いを見ながら関係無いオルガに器用に声を掛けている。
「……あぁ、好きだよ……」
抱くたびに言っている言葉を改めて口にしてみて、……赤面してしまった。本に集中出来なくなって栞を挟む。
ベットで絡み合う猫たちを見ると、互いに舐め合って毛繕いをしていた。
……人のベットで、じゃれ合っている。
「じゃあ、オルガはどっちの方が好きなの?」
「…………」
次から次へと、妙な質問を繰り出してくる。人が赤面して俯いている状態なのに、追い打ちをかけるように。
「あのな、俺は………………」
「そりゃシャニだよね。綺麗だし。さっきだって僕よりもずぅっとシャニの髪触ってたし!」
「……まさか。絶対クロトの方だと思う。クロトの方が可愛いし。さっきだってクロトクロトって何度も連呼してたし」
「えーっ、オルガはシャニの方が好きだよー。さっきだってシャニしかキスしてくれなかったんだぜ? 何十回もしてたのに、僕なんか1回も……」
「……クロトの方がイイって……クロトばっかり○回もヤってもらってさ。俺の名前も全然呼ばないし。俺なんかまだ2回しかしてもらってないのに終わられたし…………凄く不公平〜」
「出せばいいってものじゃないよ! いいかげんゴム付けろって言ってるのに下も上も入れるしさ。そういう所はシャニは愛されてるよね、ずっと優しいもんっ」
「嫌ー。……クロトみたいに脱がせてもらったりしてもらいたいー。きっとクロトの事好きだから冷たいんだ……俺に遠慮してる……」
「そうだ、何で僕ばっかり痛い事すんだよー。時々僕には変なモン入れるし! 少しは放っておいてくれたっていいじゃないか! ぜぇったいシャニひいきだー!!!!」
「……で。結局どっちが好きなのオルガ?」
「うん、どっちなんだよハッキリさせ………………はふっっ!?」
「(ん、んん、んぅうーっっっ!!) ……ぷはっっ! ぜぇぜぇ…………っていきなり何すんだよオルガぁ!!」
「………………キスしたかったんだろ? やってやったんだよ」
「僕がしたいのはそーゆーんじゃない! やっぱり僕だけ冷たいんだ……!」
「だあーウルセェ!! お前ら言いたい事好き勝手言いやがって……
2人いっぺんにヤってるんだから、どっちか後回しにするのは当然だろ! アレやれコレやれって注文ばかり言うんじゃねぇよッッ!!」
「(ぎゅっっ)……ぁ……や、オル…………っ?」
「シャニ、お前は確か『激しくヤれ』だったよなー? ……そういう注文だったら言ってくれればいつでもヤったんだぜ?」
「オルガ、目が変…………(種割れ?)」
「黙れガキ。(ぎろり) 今からシャニの希望通りやるから見てろ。お前はやりたくないんだろ?」
「や、やりたくないってワケじゃ……!」
「じゃあ手伝え。シャニ、大人しくしてろよ…………じゃないと縛るぞ。それと変なモンも入れてやるから(にやそ)」
「え、えぇ…………クロトぉ?(哀願の目で)」
「そ、それダメ! そんなの可哀相! それは僕だけでいいから!!」
「まぁそう言うな。お前の希望の放置プレイもやってやるからな」
「ちょ、オルガっ……クロト助け…………って、あっ、ぁあーれぇー…………」
END
03.10.26