■ お題常夏
 某「天抜き」を常夏風味にお送りします



1.始まり
(……ちゅー)
(……ちゅー……)

クロト「…………オルガっていつも始めはキスからするよね」
シャニ「マンネリ〜、ワンパタ〜」
オルガ「じゃあこれからはキス無しな」

「「………………ごめんなさい」」


2.夜明け
(……zzz)
(……ZZZ……)

オルガ「…………クロト、シャニ……もう起きる時間だぞ!」
シャニ「……オルガ〜俺の代わりに起きといて……」
クロト「僕のも……ツケといてぇ…………」
オルガ「どこにだよ!!」


3.大丈夫か?
オルガ「……クロト、大丈夫か?」
クロト「最・悪! 何で朝っぱらから殴られなきゃならないんだよ!?」
オルガ「お前が起きないのが悪い」
クロト「じゃあ何でシャニは無傷なんだよ!?」
オルガ「シャニは起きないが、お前は殴れば起きる」
クロト「絶対それ不公平だー!」
オルガ「お前は直ぐに黙らせられるけど、シャニは暴れ出したら止めるのが正直キツい」
クロト「そんなのっ……………………はぅっ」

(……ちゅー)
(……ちゅー……)

オルガ「………………シャニはコレだけじゃ黙ってくれないからな」
クロト「……むぅ///」


4.それだけは勘弁してください
オルガ「……で、どうやってシャニを起こそうか」
クロト「水でも被せば?」
オルガ「多分そのまま寝て凍え死ぬぞ」
クロト「じゃあお湯にすれば? 沢山汲んできて寒くないように……」
オルガ「……ずっと寝続けて溺死するんじゃないか」
クロト「それじゃ殴ってでも無理矢理……」
(バコッッ)

クロト「っ〜! 何で僕を殴るんだよ!!?」
オルガ「実践してみろ。自分の発言がどれ程浅さかか思い知れ」
クロト「ふんっ、そんなの…………………………(シャニを、バコッッ)」

………………………………………………。

5.366
約5分と数百秒後―――

シャニ「おはよ〜」
オルガ「お、シャニ起きたか」
シャニ「まだ眠い〜」
オルガ「俺もだ、誰だって眠いんだから我慢しろ」
シャニ「クロトの奴、まだ寝てるけどー……?」
オルガ「…………………………お前が眠らせたんだろ」


6.リンゴ
シャニ「オルガ〜、リンゴ剥いて〜」
オルガ「それぐらい自分でやれよ……(そう言いながらしゃりしゃり)」

クロト「ちゃんと八等分して切ってー」
オルガ「……男なら丸かじりしろ(そう言いながらざくざく)」

クロト・シャニ「食べさせて〜」
オルガ「……(二人の口に、ぱくぱく)」

オルガ(俺、おかんつーか………………パシリ?)


7.負けられん
クロト「シャニ! 僕が勝ったらもう変な事するなよ!!」
シャニ「……変なこと……?」
クロト「変な事だよ! いっつも……恥ずかしい事……してくるじゃないか! あれ禁止!!」
シャニ「……別に、いいけど……」
クロト「絶・対っ! その言葉忘れるなよ!!」
シャニ「…………じゃあ俺が勝ったらクロト陵辱し放題ね……(にや)」

オルガ(…………よしクロト、負けろ…………!)


8.うさぎ
シャニ「俺、うさぎ」
オルガ「は?」
シャニ「うさぎになったの」
オルガ「えー……そのうさ耳、おっさんから貰ってきたのか?」
シャニ「―――これから死にます」(手には小刀)
オルガ「っ、おぃっ!!!」

シャニ「……殺したくなかったら本読むの止めてよ……」


9.モノ
クロト「僕達って消費パーツ扱いなんだよね?」
オルガ「……あぁ」
クロト「じゃあいくらでも代わりがいるってこと?」
オルガ「……そうだな」
クロト「………………………………クロツーとかでもさ……また好きになってくれる?」
オルガ「……」

オルガ「……馬鹿。お前じゃなきゃダメに決まってんだろ」


10.間に合わない
もうダメだ。
時間は無い。
間に合わずして前きを済んでしまう―――。

クロト「んぁ……っ、……ぼく……シャニと……一緒に……イきたい……!」
シャニ「はぁ……ん……っ、ダメ、俺…………もう………………先にイっちゃ……っ!!」

オルガ(…………やべ、先にシャニだけ虐めすぎたか)


11.答え
クロト「僕はね、僕は……!」

クロト「……シャニをジャニって書いてあるサイト見ると涙が出てくるんだよぉ!!」


12.音楽
シャニ「しっずかなこはんのもりのかげからっ♪」

シャニ「オルガとクロトの声がする〜♪」

シャニ「あはん、う゛ぁかん、そこはだめy「「やめろ!!!」」


13.コンタクトレンズ
シャニ「片目コンタクトとかに……しようかな……」
オルガ「何でだよ?」
シャニ「……カラーコンタクトにする……」

オルガ「……目の事なんて気にすんなよ。俺はシャニの目……どっちも好きだけどな」
クロト「僕も金色、大好きだから気にしなくていいよ!」
シャニ「………………(こくん)」

クロト「でも、するとしたらどれにしたかった?」
シャニ「…………緑とか」

オルガ(結局オッドアイじゃねぇか!!)


14.白紙

『クロト・ブエル』
年齢:おぼえてない。
誕生日:わかんない。
血液型:あかい。
両親:たぶんおさーん。
職業:なにそれ。

オルガ「…………殆ど白紙じゃねぇか」
クロト「だって判らないし。別にこんなの書かなくてもいーじゃんっ」
オルガ「婚約届けとか出せねぇだろ」
クロト「あ、そっか!」


15.雑踏
クロト「雑に踏むんだって」
オルガ「…………無重力で?」
クロト「……何をだろ?」

オルガ(…………今度、国語辞書でも買ってやるか)


16.池に映った
シャニ「河童の川流れってカッパが仲良く遊んでるんじゃないんだって〜……」
オルガ「……今知ったのか(やっぱり買ってやるか……)」
クロト「馬・鹿!」


17.もういない?
クロト「オルガー!? 何処行ったんだよー!!?」
シャニ「オールーガぁー……?」

クロト「折角新しい商品届いたのにねー」
シャニ「通販生活ぅー……」

(手に、……何か怪しい夜の玩具)


18.冴えたやり方
シャニ(……じぃ〜っっっ……と、体育座りでオルガの方を見る)

オルガ「……シャニ、何見てんだよっ」
シャニ「……オルガに決まってんじゃん」
オルガ「……///」
クロト「……(怒)」


19.方程式
シャニ「『俺達』マイナス『オルガ』イコール…………何?」
オルガ「……さぁな」
シャニ「………………『サビシイから二人ともうさぎになって死にます』」
オルガ「少しは頑張れよ……」


20.没頭
クロト「……(ピコピコ)」
シャニ「……(シャカシャカ)」
オルガ「……(……ペラリ)」

クロト「……(何か話したいなぁ……)」
シャニ「……(オルガの膝……誰もいない、膝枕してもらうなら今の内……?)」
オルガ「……(……ペラリ)」

クロト「……(もう何度もこのゲームしてるから飽きたんだよね……)」
シャニ「……(何かつまんない……)」
オルガ「……(……ペラリ)」

クロト「……(オルガの奴、ずーっと本見てるし)」
シャニ「……(オルガ……ずっと見てるのにこっち向かない……)」
オルガ「……(……ペラリ)」

クロト「……(そんなに集中してたら声掛けづらいだろヴァーカ……)」
シャニ「……(何で気付かないんだよ……うざーい……)」
オルガ「……(……ペラリ)」

クロト「……(僕、元々話すの好きなんだから……つまんないんだよ暗いの!!)」
シャニ「……(こっち向け〜、……呪うぞ〜……)」
オルガ「……(……ペラリ)」

クロト「……(……全然ダメだ。本に没頭しすぎ)」
シャニ「……(……睨むの、つら〜い……)」
オルガ「……(……ペラリ)」

クロト「……(あと五分で何も無かったら)」
シャニ「……(オルガに突撃……決定……)」
オルガ「……(……ペラリ)

クロト「……(ピコピコ)」
シャニ「……(シャカシャカ)」
オルガ「……(……ペラリ)」

―――毎日、こんなことのくりかえし。


21.色
赤は止まれ。「撤退命令だヴァ〜カ!」
黄色は注意。「また苦しい想いをしったいのか!!」
緑は進め。「でもだってあいつ〜!!!(ジャスティス突撃)」

いや、それだけなんだけどさ(違)。


22.曇りガラス
シャニ「窓、見えないね……」
クロト「見えなくたってどーでもいーだろー?」
シャニ「……こっからだとオルガの顔、映ってたから……」

クロト「……前、怒られたから間接的に見てたの?」


23.森
シャニ「あるー日、森のー中、くまさんにー、出逢ったー♪」

オルガ「……シャニ、森っていうのは木の集まりだぞ?」
シャニ「……そんな事知ってるし……」
オルガ「あぁすまん……もしかしたら、と思ってな」
クロト「うんうん」

シャニ「………………で、苦魔惨って何?」
オルガ・クロト「「…………」」


24.何もしない時間
シャニ「俺、うさぎ」
オルガ「……刃物は没収しとくぞ(そそくさ)」
シャニ「……判ってんならどーして相手してくれないの?」
オルガ「ちゃんと隣居るだろ」
シャニ「居るだけだし」
オルガ「傍に居るだけで幸せとかそーゆーオチだよ!」

クロト(……オチって言うな……)


25.強弱
クロト「シャニって強いなぁ」
シャニ「……クロト程じゃない……」
クロト「いっつもオルガにぎゃふんって言わせてるじゃん。強いよシャニは」
シャニ「……クロトだって同じだろ……俺だけ強い訳じゃない……」
クロト「まぁ、MSの腕だったらシャニにだって負けないけどね!」

シャニ「……っていうかオルガ弱すぎ?」
クロト「ダメダメだよね〜」
オルガ「……………………うっせーよお前ら」



26.とりあえず
シャニ「ねぇー……キスしよー……」
オルガ「何も今じゃなくてもいいだろ……」
シャニ「今したい〜」
オルガ「しかたねぇな……」

(……ちゅ……)

クロト「ぁ、あーっ!! シャニずるい!! オルガ、僕も!!」
オルガ「はぁ……ハイハイ。とりあえず今は、コレだけな」

(……ちゅー……)

オルガ「おらっ、満足したか? さっさと乗れよ。彼奴等睨んでるだろ」
シャニ「……いいよ睨ませておけばー」
クロト「僕達がいってあげなきゃMS動かせないんだしー。……ねぇ、もっとやろーよ」
オルガ「あーダメダメ。続きは帰ってきてからな」

シャニ「……帰ってきたらいっぱいしてくれる?」
クロト「……たくさん?」
オルガ「あぁ、―――だから必ず帰って来いよ」


27.素肌
クロト「オルガぁ、暑いんだったらババシャツ脱げば〜?」
オルガ「……いや、ヤメとく」
クロト「汗だらだら流してるなんて、見てるだけで暑苦しいんだよ!」
オルガ「……脱げないんだ」
クロト「へ、何で?」
オルガ「……………………おらっ(ガバッ)」

……。

クロト「うわぁ何それ? 虫食いだらけじゃん!!」
シャニ「……あかーい斑点ばっかー……きも〜い」
オルガ「お前らが食った痕だろが!」


28.向こうから見たこっち
フレイ「サブナック少尉って遠くから見ればカッコイイのにね」
オルガ「………………それは喜んでいいのか」

クロト「アレのどこがカッコイイのさ? フレイ、盲・目!」
シャニ「オルガださ〜い」

オルガ「………………あいつら……好き勝手言いやがって……」
フレイ「にしても微妙に嬉しそうなのは何なのかしら。恋人自慢?」
オルガ「………………(何か喜べねぇ)」


29.まぶしい
クロト「うひょ〜」
シャニ「まぶしぃ〜」

オルガ「…………っーあぁっ!!! 直視すんな人のもん!! そんなに見たいなら自分の見ろ付いてるだろお前ら!! って何、ニヤニヤしてんだよ! どーせ俺はサカってr(略)!!」

改めて見つめられると恥ずかしい『モノ』をご鑑賞中。


30.爪
クロト「……あれ、爪噛んだりして……何やってんだ?」
オルガ「いやな、…………こうしてると俺ってガンダムキャラなんだなってカンジがするじゃないか…………」

シャニ「……ヲタクきも〜い……」


31.去年
クロト「去年の今頃、何してたっけ?」
オルガ「さぁな」
シャニ「クロト、知ってるー?」
クロト「覚えてないから聞いてるんだよ!」
オルガ「俺も知らない」
シャニ「……全然覚えてなーい……」

クロト「じゃあ昨日の今頃、何してたっけ?」
オルガ「……忘れた」
シャニ「わかんな〜い」

クロト「……また来年も……明日も同じ事言うのかな……?」


32.夢なのか?
ある日、天気が良かったので二人と外に散歩に出た。
店に寄って美味そうな新商品が出てたので目的の物も忘れてカゴに入れる。
気付けばカゴはオモチャ付き菓子とチョコレートでいっぱいになっていた。
二人を一発ずつ殴っておいて店を出る。
ちょっとクロトは不機嫌、シャニは口もきかなくなった。

新商品は調理しやすく、飯との相性も良く、とにかく美味かった。
だが少しテンションの低い夕食は三人で食べても空気が重い。
折角美味い飯が美味いと言えずにいた。
これでは食事の意味が無い。

どうも気分が悪いので、こっそり買っておいたアイスをデザートとして出す。
二人が手を出す前に、……一喝して仲直りをする。

ごく普通のアイスだったけど、超美味かった飯より印象が強かった。
意味のあるデザートだった。

その後の二人も数段と美味しかった。
明日は、二人が喜ぶもんでも作ってやろう。


―――まぁそんな生活、俺達が送れる筈が無いから絶対に夢だろうけど。
夢の中ぐらいは良い生活を送りたいもんだ―――。


33.拒絶
クロト「僕、この薬飲まなかったら……どーなるんだろーな……」
オルガ「……ふん、飲んでみなければいいだろが」
シャニ「あぁ……それ、オルガが無理矢理にでも飲ませてくれるから大丈夫だよ……」

クロト(……何だよ、もうシャニに先越されてるんじゃん……)


34.タイル
シャニ「知ってる? 此処のタイルって9万個あるんだよ?」
オルガ「……なんだそりゃ」
シャニ「暇だったから数えた〜」
オルガ「成る可く相手してやるから意味の無い事止めろ」

オルガ(………………最近相手にしてやってなかったからな……)


35.意味

クロト「『フォビドゥン』って『禁断』て意味なんだよね?」
オルガ「あぁ、確かな」
クロト「何が一体『禁断』なの?」
オルガ「カメムシみたいなガンダム作っちまったのがいけなかったんだろ」

シャニ「…………うざい……ガンキャノンとウメボシのくせに……」


36.小包
シャニ「オルガ〜、誕生日にはすっごくいいモンあげる〜」
オルガ「は? そんなん別に……」
シャニ「オルガの大好きな『クロト』をプレゼントー」
オルガ「…………クロト……? あぁ、(一応)ありがとな」
シャニ「ちゃんと俺がラッピングしたからねー」
オルガ「…………って、何だよこの段ボール!?」
シャニ「プレゼントの……小包?」
オルガ「何で疑問系なんだ!? まさかこん中にクロトが……!?(がさごそ)」


37.館
段ボールの中は、意外と暮らしやすそうだった。

大きめの段ボールには藁が引き詰めてあり、その中には

全裸の躰を二つに折り曲げられ、ボールギャグをはめられ

赤いリボンで 亀 甲 縛 り にされている

……涙目で藻掻くクロトがいた。


38.朝のできごと
シャニ「……(ガサゴソ)」
クロト「ん……んー……シャニぃ……もぅ朝……?」
シャニ「……(ガサゴ……ビンッ!)」
クロト「ぅっ!?」
シャニ「……(シュルシュル)
クロト「な、何?! なんで縛って……!?」
シャニ「……(シュルシュル……ギュッ)」
クロト「んあっ……! ぁ……きつ……っ!」
シャニ「……(ギュッギュッ……チョッキン)」
クロト「シャニぃ!! ほどけよヴァー…………んむぅ!!」
シャニ「……(グイグイ←口にボール押し込み)」

シャニ「んー、でーきーたー。オルガ、喜んでくれるかなー……」


39.証明

シャニ「これ、朝の時の写真」
オルガ「む……よく撮れてるな(赤面しながら写真を並べる)」

クロト「むぅーんーんーんーっっっ!!!」


40.どきどき
オルガ「でも、……クロトは貰えるのに、シャニは貰えないのか?」
シャニ「……オルガ……俺よりクロトの方が好きだろ……だから……」
オルガ「そんな事はない。シャニの事も大好きだ……」
シャニ「……オルガぁ〜……v」

クロト「んーんーんーっっっっっ!!!!」


41.眠い
その晩、興奮は一向に覚めない夜。
三人は眠る筈がありませんでした。

……いや、只寝かせなかっただけなんだけど。


42.早いね
クロト「オルガってファーストキスっていつしたんだ?」
オルガ「……お前、結構変なことばかり聞くよな……」
クロト「いーじゃん。で、いくつなんだよ〜」
オルガ「そんなの知らねぇよ。去年のことも明日のことも覚えてないくらいだしな」

クロト「僕、覚えてるよ。○歳の時した。早いだろ??」
オルガ「……そうかもな」
クロト「○○でしたんだよ。結構人多い場所だったから……今は少し恥ずかしいかもしれないけど」
オルガ「……ほぉー、よく覚えてるな」
クロト「ドキドキしてたなー。だって、ずーっと手、離してくれないんだもん」
オルガ「……大変だったんだなお前も」
クロト「………………相手はオルガだよ?」
オルガ「……」

オルガ「……何で、去年も明日のことも覚えてないのにそんな無駄な事……」
クロト「無駄じゃなかったからだよ。多分これからも僕は忘れないから……」


43.フレーム
シャニ「オマケ、……オルガに黒縁眼鏡プレゼント〜」
クロト「ついでにスーツも献・上!!」
シャニ「じゃあ俺から心を込めて、白衣も付けよ〜」
クロト「僕からは、カルテ(まだ白紙)と試験管セットねー!」

オルガ(………………お前ら、俺に何したいんだ)


44.飛んだ
クロト「カラミティにもブースター付けてもらえよ。いちいち上に乗られる嫌なんだよね」
オルガ「レイダーに運んでもらえって言われてるんだ。大人しく乗せろ」
クロト「イヤダね、そんな威張ってるんなら乗せてあげないよ!!」

シャニ「……でも空飛ぶガンキャノンも嫌だよね」
オルガ「……キャノン言うな」


45.リズム
シャニ「オルガって……ほら、ワンパタだから少しリズム判ればキモチイイんだよ……」
クロト「ん〜、そんなの考えてる間に訳分かんなくなっちゃうよ……」
シャニ「まだまだ子供だね……クロトも」
クロト「っ! いいよ、今度ヤる時は絶対僕が勝ってみせるから! オルガの単純ヴァカには負けないよ!!」

オルガ(………………今夜は集中的にクロト虐めか……)


46.視線
シャニ(じぃ〜〜〜…………)

オルガ「……何見てんだよ」
シャニ「……呪い送りながら可愛いオルガ」
オルガ「何だよその形容詞は……」
シャニ「……最初は呪ってたんだけど、可愛かったから只見てるだけになっちゃった。残念〜」

オルガ(いや、だから呪うな……)


47.スイッチ
シャニ「押されちゃったら危険物処理宜しく」


48.メモ
直ぐに俺達、物事を忘れてしまうから日記を付けることにした。
今日ある事を一つ書けば良いと言われた。
から頑張って……

『○月○日:今日は三人で―――』

シャニ「……何したって?」

……今日の事も憶えてなかったり。


49.思い出せない
今日した事も憶えてなかった。
日記は一行も書けずに終わった。
俺の力がここまでって事。
……全く、今日も書けないんじゃ昨日どころか去年も覚えてる訳がない。

本当に、思い出せない。

一日前の事も思い出せない。
数時間前の事も
数秒前も、
もしかしたら―――

そのうち、…………目の前にいるこの二人の名前も言えなくなるのかな?
どうしても、……その名前だけは覚えていたいのに―――。


50.日常
シャニ「オルガ、…………」
オルガ「今度は何だよ」
シャニ「……呼んでみたかっただけ」
オルガ「あー? ……意味の無い事すんな」
シャニ「……」

シャニ「………………クロト」
クロト「……次はどうしたんだよ、シャニ?」
シャニ「……名前、呼びたかっただけだから」
クロト「はぁ……? 何やってんだよまったくー」

シャニ「……オルガ……」
オルガ「おぅ……」
シャニ「……は、オルガだよね……?」
オルガ「あ? なんだって?」

シャニ「……オルガは……オルガだよね…………」


51.ここだよな
オルガ「…………ここか?」
シャニ「違う〜」

オルガ「……じゃあこっち」
シャニ「もっと違う〜」

オルガ「…………こっちか?」
シャニ「微妙ー……」

オルガ「…………あぁ、ここだよな」
シャニ「っ、……うん、イイよ……オルガぁ……キモチ……イ…………っ」

シャニ「あ、クロト〜。オルガのマッサージ、キモチイイよ〜」
オルガ「……なぁお前、いつも寝てるくせになんでこんなに凝ってるんだよ」

クロト「……なに、古代のボケやってんのさ」


52.細い
シャニ「やっぱり細いより太いやつの方がイイ……」
オルガ「そうか……おらよっ」
シャニ「ふぁ…………くすぐったい……んあ……っ」

クロト「……今度は何?」
シャニ「ツボ穴刺激用の綿棒〜、細いと痛いよー?」
クロト「……あっそ」


53.かみなり
クロトの場合。
ぴっしゃーん。
クロト「うわぁっ、怖っ、今落ちたよ! 停電するよ! セーブしなきゃー!!!」 

シャニの場合。
ぴっしゃーん。
シャニ「(ビクっ)………………オルガぁ、大きな雷が落ちた年ってね……赤ちゃん産まれやすんだって……(おずおず)」

オルガの場合。
ぴっしゃーん。
オルガ「これが連邦の新兵器か!!?(嬉しそうに)」


54.羨望
クロト「いいなぁ……僕もオルガぐらい身長欲しいなぁ……」
オルガ「別に俺だって特別デカイ訳じゃないからな……俺ももう少し欲しい」
クロト「それだと僕がまた遠くなるじゃないかー!」
オルガ「……お前はそれぐらいが一番可愛いぞ」


55.戦い
クロト「あれ……オルガは?」
シャニ「んー。耳鳴りがするって言って、鏡の前に立ってた。……さっきまで其処にいたのに」
クロト「……へぇ」

―――戦わなければ生き残れない!


56.減ったなあ
だきっ

オルガ「……シャニ、鍛えてるな。結構運動してるだろ」
シャニ「ん〜? そうかも……」
オルガ「の割には体重は減ってる」
シャニ「……へ……?」
オルガ「筋肉の付き方と身体の支え具合が違う! お前動いてるくせに食べてないな―――!」

クロト「……人間体重計?」


57.反発
クロト「僕達ってどこか似てると思う?」
シャニ「え〜? ……無いんじゃない、共通点ー……」
クロト「それなのにいつも一緒だよね」
オルガ「対極すぎてくっついてんじゃねーのか」


58.シーズン
クロト「何の季節が好き?」
オルガ「……何でも」
シャニ「どれでも〜」
クロト「アンケート取ってるんだからちゃんと答えろよー!」
オルガ「……じゃあお前の答えは何なんだよ」
クロト「僕が無いから訊いてるんだよ! そもそも院から出られないんだから季節が変わろうが僕達には関係無いことだし!」

オルガ(全室冷暖房完備だからなぁ……)


59.凡庸
シャニ「俺達には要らない言葉だよねー」
クロト「特別! だからねっ」


60.これだ
オルガ「……ところでそのアンケート何なんだ?」
クロト「ん、コレ? おっさんに書けって言われたから書いてるだけだよー。殆ど白紙だけど見とく?」
オルガ「あぁ……」

オルガ「なになに……『マイサンのことを知りたい子集まれ企画 常夏のすべてを知ろう(案)』―――」

―――びりっ


61.オンライン
オルガ「クロト、お前オンラインゲームで何度か入賞してるって話だな」
クロト「え、うん」
オルガ「匿名で出場している話だよな」
クロト「……? そうだけど」
オルガ「…………ログ見に行ったんだが」

優勝:『HN/オーたん大好きっこ☆』

オルガ「いやぁ、まさかなとは思ってるんだが。もしや嫌がらせか?」
クロト「え、何か悪かった?(けろり)」
オルガ「……!!」


62.こわい
一問一答。怖いと思う事を一つ述べよ。

クロト「F○3のラストダンジョン攻略中のゲームオーバー・停電・リアルタイムリミット。……何でセーブポイント無いんだよ!!!」
シャニ「……夜起きて、鏡見ること……………………自分の顔にビビる」
オルガ「いきなり二人がどっかに行っちまう事だな」


63.寄生
クロト「あ、これ僕達のことを言うんじゃない?」
シャニ「あー……そうかも。『寄り添って生きてる』し……」
オルガ「何か違うと思うが…………」

A:『生物が他の生物に付いて養分を奪って生活すること』


64.毒
クロト「多少の毒なら身体にも良い場合ってあるんだよね?」
オルガ「あぁ……適量ならな」
クロト「じゃあ、この薬も毒なんかじゃないな!!」

オルガ(……『劇薬』には変わりないけど……な)


65.世界
オルガ「ここは悪役らしく、世界征服とかしてみる気ないか?」
シャニ「えーもうおっさんがしちゃってるしー」
クロト「……征服すると良い事があんの?」
オルガ「何でも自由にその土地を使えるらしい。その土地の特産物取り放題だそうだ」
シャニ「じゃあ俺、カニ食べたいから北海DO貰うー」
クロト「それじゃ僕はハンバーガー食べたいからGIN座頂くよー」
オルガ「あぁ、…………結構いいんだな世界征服って」


66.壁
壁の向こうは黒い宇宙。
特殊な硝子一枚でボンベ無しでふよふよ漂っている。
半重力がふよふよと…………

オルガ「………………ケツが一個、ケツが二個………………」
クロト「あー! オルガがまた変な事考えてるー!!」
オルガ「目の前を通るな! 服を着ろ!!」


67.かなしみ
一問一答。かなしい時はどうしますか?

クロトの場合。
クロト「ゲームしまくる。それでも忘れられなかったら…………オルガでも枕にしてれば忘れられると思う!」

シャニの場合。
シャニ「寝る。……大丈夫、きっとオルガが慰めてくれるから…………」

オルガの場合。
オルガ「………………………………愛しき家政夫を想う」

クロト「はぁ、オルガ? 一体何なんだよソイツ!!!」
シャニ「俺達の知らない人〜?(少し怒りながら)
クロト「僕達がこんなに想ってやってんのにさ、僕達より大事な人なの!?」

オルガ(……嗚呼誰でもいいから俺を休ませてくれ……)


68.扉
「右手をご覧下さい。
 これは、オルガ・サブナック氏が死ぬ気で叩いた扉でございます。
 丈夫な材質で出来ているのですが流石強化人間、所々が凸凹してますね。
 少し赤い物が吹き荒れていますが消毒してありますのでご心配なく。
 あちらの小さな穴は、クロト・ブエル氏が頭をぶつけた際に出来た穴です。
 その向こうは啜り泣いたと有名なベッドですね―――」

※小説版参照。


69.変り種
クロト「何で僕達、種割れなかったんだろー」
シャニ「割れれば勝てたかもしれないのに……」
オルガ「コーディじゃねーから割れなかったんだろ」
クロト「でも、コーディじゃない金髪の女だって割れてたじゃないかっ」
オルガ「あとはアレだ。気合いの問題」
クロト「…………僕達には絶対気力上げるようなコマンド無いだろうね」


70.迷路
シャニ「ZZZ……」

クロト「あーシャニ発見! また道端で寝てるよ!!」
オルガ「いくら艦が入り組んでるからって自分の部屋忘れんなよ……」
クロト「もうっ、……発信器でも付けてもらおっか?」
オルガ「あぁ。(シャニを抱きかかえながら)…………あんな風に寝られて風邪引かれたら困るしな」


71.幸福
シャニ「オルガって……………………肥満?」
クロト「シャニと全然体重違うよね」
オルガ「筋肉に決まってんだろ。お前等とは鍛え方が違うんだよ」
クロト「……って、毎日僕達同じメニュー受けてるよね?」
シャニ「やっぱり幸せ太り〜?」
オルガ「…………(ちょっと焦)」


72.クッキーの崩れる音
シャニ「オルガー、クッキー食べる〜?」
オルガ「……いらん」
クロト「じゃあ、チョコあげようか」
オルガ「甘いモンは好きじゃない。二人で全部食べろ」
クロト「折角支給されたのに…………?」
オルガ「……支給されたモン、全部やるよ」

シャニ「それなのに何でオルガ、肥満〜?」
オルガ「………………………………どうせ俺は北の国出身さ」
クロト「あ、ちょっと気にしてたんだ……」


73.無知
シャニ「クロトせんせ〜、何でオルガはお菓子食べちゃいけないのー?」
クロト「確かオルガは名前から寒い国だろうと(偏見で勝手に)思うから、食べ過ぎると熱量保存が効きすぎて太っちゃうんだってー」
シャニ「ふえぇぇー。 〉( ゚∀Y)つ〃∩<ヘェーヘェー。ダイエットが大変なんだ〜」
クロト「ダイエットなんて必要ないと思うけどね……ちなみにシャニは伊で、僕は亜設定らしいんだけどっ」
シャニ「でもオルガって沢山せっくすするよねー」
クロト「え……えぇっ!?(///) う、うんするけど……それが、何っ?」
シャニ「あれって痩せる運動らしいよー、二人用スポーツとして。……俺達は3人でやってるけど」
クロト「へ、……へぇーそうなんだ…………シャニって物知りなんだ」


74.通じてる?
「お……………………が…………っ……………………い……ぃ…………」

シャニ「……ん〜、『お願い』……とか?」
オルガ「いや正解は『オルガ、イイ(・∀・)!』だ」

「……は、ぁ……っ、……ヤだぁ……そ……な……おき………………の、……っぺん……らな…………う゛ぁ……か……っ」

シャニ「……最後の『ヴァーカ』しかわからないー……」
オルガ「これは多分、『はぁん、やだよ。そんな大きいの僕入らないよヴァーカ』だ」
シャニ「……オルガ、よく判るなー……」
オルガ「そりゃ攻めてる側だからなっ(少し得意げ)」

クロト「……って、何てモノ録音してんだよ!!!!」


75.見つけ出せ
ごそごそ、ごそごそ。

クロト「何してんだよ、シャニー」
シャニ「ん〜〜……っ、……オルガのエロ本探し」
クロト「へ……? そ、そんな物探してどーすんのさ?」
シャニ「ビデオでもいいけど……オルガ、どういうのが好みなのか調べるー」
クロト「……まぁ、本人に訊いても教えてくれなそうだしね」

がさごそ、がさごそ。

クロト「シャニー、見つかったー?」
シャニ「うん、一冊だけ………………でもあんまり気持ちよくなさそうなやつだった……」
クロト「へぇ、見せてよ。オルガの奴どんなの見てんだろー……」

ぺらぺら、ぱらぱら。

クロト「……」
シャニ「……」

クロト「……(///)」
シャニ「……どれも気持ちよさそうじゃないー」

クロト「……で、でも……オルガ、本当にコレでヌいてるんかな……?」
シャニ「俺達がいっつも傍にいるのにー……」
クロト「そうだよな! 何でこんなのの力借りる必要があんだよ! 生の力は凄いぞ!!(……)」

シャニ「……」
クロト「……(やっぱり///)」

シャニ「……今夜は、オルガに任せてみよっか」
クロト「え?」
シャニ「いつも……俺達が文句ばっか言ってるし……」
クロト「そ、そうだね…………オルガなら、きっとこんな(本のような)やつしないだろうし」
シャニ「どうかな……」
クロト「しないよ! ………………多分」


76.擦れて生じる
シャニ「もうすぐ嫌な季節……」
オルガ「夏か? お前嫌いだったか」
クロト「僕達『常夏』のくせに夏嫌いなのー?」
シャニ「……そろそろ抱きつくと暑くて怠くてうざい時期……」

クロト「……」
オルガ「……だな」


77.雨
ザ―――
ザ――――――
ザ―――――――――

クロト「……(ピコピコ)」
シャニ「……(シャカシャカ)」
オルガ「……(……ペラリ)」


78.凍った
シャニ「じぃ〜〜〜っ…………」
オルガ「………………何だよ。人のモン見て」
シャニ「……大きい」
オルガ「っ! そ、そうか……」

シャニ「じぃ〜〜〜っ…………」
オルガ「……そんなに見んなって(///)」
シャニ「……でもやっぱオッサンの方が…………」

ザ―――――――――(ノイズ音)


79.耐えられる

クロト「ん、何かシャニ泣いてたけど……」
オルガ「………………何かあったんだな、可哀相に(棒読み)」


80.同時
クロト「もし、僕とシャニが崖に落ちそうで死にそうな時さー」
シャニ「ときさ〜」
オルガ「……はぁ?」

クロト「どっちか死ぬんだけど、どっちかは助けられる場合があってー」
シャニ「あって〜」
オルガ「……あぁ」

クロト「その場合、……オルガはどっちを助ける?」
シャニ「すける〜?」
オルガ「……」

クロト「なぁ……どっちなんだよ」
シャニ「んだよ〜」
オルガ「………………………………………………最後に答える」


81.誕生日
クロトの場合。

オルガ「おぃ、これプレゼントな」
シャニ「二人で選んだゲーム〜」
クロト「……ありがと」

シャニの場合。

オルガ「シャニ、今日誕生日だろ。コレ」
クロト「シャニが好きそうな曲! 一つ一つ選んだんだからねー」
シャニ「…………どうも」

オルガの場合。
クロト「オルガー! 献・上! 書・籍!!」
シャニ「うらあぁ〜(本投げつけ)」
オルガ「……」

オルガ「………………たまには」
クロト「……『コレ』以外が欲しいね」
シャニ「…………うん」


82.濁り
ちゅぱちゅぱ。
くちゅくちゅ。
ちゅーちゅー。

シャニ「……俺達一応強化人間なんだよね……」
オルガ「………………今、ヤってる時に話す事か?」
シャニ「……汁、美味しくできないかな」

オルガ「……いや、別に飲まなくていいんだぞ……?(汗)」


83.漂着
船で旅をしていたオルガは運悪く沈没してしまいました。かっこわらい。

オルガ「……う〜ん……むつ……こ………………俺は……ここは……?」

海辺で目を覚ますと……漂着した場所は―――無人島。
いえ、其処は正しく『二人島』でした。

クロト「……じぃー」
シャニ「……じぃ〜」
オルガ「……(汗)」

クロト「何か見たこと無い生き物……だ」
シャニ「これ、魚介類〜?」
オルガ「……(死んだふり)」

クロト「僕達よりデカイ……三日ぐらいは食べられるね」
シャニ「触覚付いてるから昆虫〜?」
オルガ「……(人間だよ……)」

クロト「とりあえず今日の食・事! 入・手!!」
シャニ「基地にてったい〜(ずりずり)」
オルガ「……(イテッ! 引きずんな……変な所=触覚引っ張んなよガキ共!!)」


84.分岐点
拝啓、おふくろ様。
オルガは今人生の分岐点に立っています。

クロト「食・事! 調・理!!」
シャニ「かいた〜い」
オルガ「……(大汗)

食事にされようとしています。
身動きとれません。絶体絶命です。なんと、食べられそうになっています。手紙ではお書きできません。

クロト「それじゃあ、いただきまーす」
シャニ「うらあぁ〜〜っ(喰)」

オルガ「……何本気で食おうとしてんだゴルァ!!!ヽ(7#゚Д゚)7ノ┌┛?(ノ´ДY)ノふあぁ〜」

とりあえず蹴りをくらわせておきました。
オルガはまだ死ぬわけにはいきませぬ。


85.海
クロト「うわっ、この魚介類死んでない!!」
シャニ「逃げるなーお前オマエおまえ〜!」
オルガ「本当に人食家か!? 何なんだよおめーらは!! 海にいりゃみんな魚か甲殻類か!!!」

……。
…………。
………………。

クロト「あれ、こいつ喋ってる……?」
シャニ「じゃあ俺達と同じだね〜」

オルガ(……だから何なんだよコイツら……)


86.蝋燭
オルガ「しかしココ暗いな……(死んだふりしていたからよく判らなかった)……灯りもローソク一本かよ」
クロト「外出りゃ明るいんだから、中まで明るくなくてもいーじゃん?」
シャニ「暗い方がムード出るし〜。ヤりやすいし〜」

……。
…………。
………………。

オルガ「……まさか、『食う』ってそーゆー意味か!!?」


87.ハネ
オルガ「……とにかく、この縄解けよ」
シャニ「や〜」
クロト「折角の餌を取り逃すヴァーカはしないよ!!」
シャニ「じゃあ皮剥く〜、むきむき〜…………」
オルガ「やっ、やめろ、服脱がすなー!!」
クロト「ん、水洗いしたから皮(服)重くなってる……? シャニ応・援!」
シャニ「がんばる〜」
オルガ「 頑 張 る な !!!」


88.冬に
クロト「……考えてみるとさ、こんなデカイ餌じっくり食べた方がいいな。冬眠する時とか重・宝!するよっ」
シャニ「クロト、あたまい〜」
オルガ(……とりあえず、助かった…………のか?)

クロト「………………でも目の前にご馳走あると食べたくなるよな」
シャニ「さんせ〜」
オルガ「!!!」


89.今日の仕事
クロト「今日はまだ食べないから、舐めるだけだよっ」
シャニ「うらあぁ〜〜っ(襲)」
オルガ「だああぁぁあああぁああぁぁぁー……!!?」


90.あとすこし
ちゅぱちゅぱ。
くちゅくちゅ。
ちゅーちゅー。
オルガ「く……っ、……はあ……ぁ……ア…………っ!」

シャニ「…………もうお腹いぱーいなんだけど……」
クロト「うん、僕ももういいや。今日はおしまい」
オルガ「っ!? お前ら…………俺は、まだ……」
クロト「あと少し? ……やってあげないよーっだ!」


91.自由
クロト「……ちょっと痛そうだし、縄……解いてやろっか」
シャニ「ボンレスハム状態、苦しそうだし〜」

ほどきほどきー。
しゅるしゅるー……。

クロト「……結構キツく結んだから取るの大変だ……」
シャニ「解くの乙カレー」
オルガ「……」

クロト「ん、どうしたんだよ魚介類」
シャニ「目が光ってる……?」

ばたんっ

クロト「わっ! 魚介類暴れ出した!!?」
シャニ「クロトお〜!?(Gジェネ調)」
クロト「やめろー! やめ…………や………………あっ」

暗転。


92.ひとつとや
クロト「…………くすん、餌に食われちゃったよ……」


93.煉瓦
オルガ「ところで。何でこんな所で住んでるんだ?」
クロト「……昔はワラの軽くて涼しい家に住んでいたんだけど……」
シャニ「オオカミに壊されて食べられたー」

オルガ「……(生きてるからまたあの意味か)……それで?」
クロト「だから苦労して木の家に住んだんだけど……」
シャニ「オオカミが壊して食べられたー」

オルガ「……じゃあ何で煉瓦の家じゃないんだ?」
クロト「丈夫で絶対大丈夫だと思った煉瓦の家に住んだ。けど……」
シャニ「オオカミは汚い金使ってみんな壊して食べられたー」

オルガ「………………で、ココ(洞窟っぽい)に逃げてんだな」
クロト「……うん」
シャニ「……おっさんうざーい」


94.全部
クロト「でも結局、アンタに食われちゃったな……」
シャニ「全部食われたのはアンタが初めて〜」
オルガ「え……? オッサンに食われたっていうのは……」

クロト「捕まって変な薬打たれただけー」
シャニ「……でも今日は、ホントに食べられちゃったね……」

……。
…………。
………………。

クロト「僕を食った責任、取ってもらうからね!」
オルガ「どっかの吸血鬼みたいな事言うな!!」


95.さあいこう
オルガ「不幸にも船が沈没してこの島に流れ着いたんだが…………俺はどうすれば……」
シャニ「俺達と一緒に暮らせばー?」
オルガ「……現代世界に帰りたい……ココには本がない……」
クロト「泳いで15分で本土着くよ?」
シャニ「じゃあ帰ろうか〜」

オルガ「…………何処なんだよココは」


96.フレーズ
―――君は生き延びる事ができるか?

オルガ「……って、もう本土戻れるんだろ!? これから何があんだよ!!」


97.鍵
オルガ「……はぁ、とりあえず帰って来られた……。無人島漂着っていっても一日いなかったな……」

クロト「オルガ、これ」
シャニ「もらえ〜」
オルガ「ん? …………これって……」

クロト「僕達の家の鍵」
シャニ「これからも食われに来い〜」
オルガ「……」

クロト「……その、……僕達が食われても……いいよ?(てれてれ)」
シャニ「…………あそこだけなんて、嫌〜」
オルガ「……」

オルガ「……絶対、行くから」


98.軽い
それから。
暇があるごとに二人の(本土の)家に行くようになった。

クロト「あーっ、今日も食いにきやがったなエロオヤジ!」
シャニ「前は食い逃げしたー」
オルガ「……」

溜息を数秒に一度落としに行くようなもんだが。
何故か奴等の家に通うことはやめられなくなった。

オルガ「嫌なら来ないぞ?」
クロト「だめ、来いよ! 寧ろ来い! 疲れてても来い!!」
シャニ「俺は飽きないから来い〜」

オルガ「……それは強制命令か。どうせ俺に選択肢はないんだろ……」
クロト「だってオルガだしー!」
シャニ「だし〜」

……。
俺の命ってどれくらい軽いんだ……。


99.タブー
ところで。
オルガ「来る度に思うんだが…………お前等が飲んでる『それ』、何なんだ?」
クロト「……知りたい?」
シャニ「じゃあオルガも飲めー」
オルガ「あ、あぁ…………(ごくごく)」

ここからは
あなたのこころのなかで―――。


100.終わり
クロト「終・了! だよ、やっと!!」
シャニ「おわりー……で、何か発表するんだったよな……?」
クロト「そうだ! ……オルガー!! 『80』で訊いた質問答えろよー!!」
オルガ「……」

クロト「……(どきどき)」
シャニ「……(むねむね)」
オルガ「……」

オルガ「…………もしお前等二人が死にそうだったら…………」
クロト「うん!」
シャニ「うん〜?」

オルガ「二人とも蹴落として俺も飛び込む」
クロト「……え?」
シャニ「……」

オルガ「どうせロクな死に方しねーんだから俺が殺してやるって」
クロト「……ふーん」
シャニ「……ありがとー」

オルガ「―――だから、もうそんな事訊くんじゃねーぞ」





END

「小説書きに100のお題」を天抜き(ショートギャグ)調にやってみました。……何か下ネタ(?)多いね……つかシャニがアホだよ……。これが我流常夏ギャグでした。またお題があったら天抜きやりたいですねーv ……100終わるかドキドキでしたが終わればまたやりたい感が出てきましたー。という事で次回をお楽しみにー? 04.4.29